JP6955197B2 - 操舵制御装置 - Google Patents
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Description
以下、操舵制御装置の第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、制御対象となる操舵装置としての電動パワーステアリング装置(EPS)1は、運転者によるステアリングホイール2の操作に基づいて転舵輪3を転舵させる操舵機構4を備えている。また、EPS1は、操舵機構4にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するアクチュエータとしてのEPSアクチュエータ5と、EPSアクチュエータ5の作動を制御する操舵制御装置6とを備えている。
アシスト指令値演算部61は、アシスト指令値Ta*(第1アシスト成分Ta1*)の基礎成分である基本アシスト成分Tas*を演算する基本アシスト成分演算部71と、操舵トルクThの位相を遅らせる位相補償制御部72を備えている。基本アシスト成分演算部71は、位相補償制御部72による位相補償後の操舵トルクTh´及び車速Vに基づいて、基本アシスト成分Tas*を演算する。
ここで、慣性係数Jは、EPSの慣性をモデル化したものであり、粘性係数Cは、EPSの摩擦等をモデル化したものであり、バネ係数Kは、EPSが搭載される車両のサスペンションやホールアライメント等の仕様をモデル化したものである。このように、入力トルクTp*は、基本ピニオン角成分θp_base*の二階時間微分値θp_base*’’(基本ピニオン角加速度成分αp_base*)に慣性係数Jを乗じた慣性項、基本ピニオン角成分θp_base*の一階時間微分値θp_base*’(基本ピニオン角速度成分ωp_base*)に粘性係数Cを乗じた粘性項、及び基本ピニオン角成分θp_base*にバネ係数Kを乗じたバネ項をそれぞれ加算することにより表される。つまり、慣性項は、バネ項及び粘性項の各制御出力であるバネ成分及び粘性成分を入力トルクTp*から減じた値に基づくものである。
ここで、基本ピニオン角成分θp_base*は、優れた操舵特性を実現するように演算されるため、必ずしも高い応答性を実現できているとは言えない。一方、運転支援制御の実行時において、運転者によるステアリング操作の有無にかかわらず、運転支援ピニオン角成分θp_adas*に基づいてモータ21が駆動されることで、操舵機構4に伝達される(トルクセンサ32により検出される)操舵トルクThが変化する。すなわち、ピニオン角指令値θp*に優れた操舵特性を実現するための基本ピニオン角成分θp_base*が含まれることになる。その結果、優れた操舵特性を実現するようにEPSアクチュエータ5の作動が制御されることに起因して、運転支援ピニオン角成分θp_adas*に対する実際のピニオン角θpの追従性に影響が及ぶおそれがある。
(1)図8に示すように操舵特性が運転支援制御の優先時に高い剛性を示すようになるため、運転支援制御による転舵について高い応答性を実現できる。換言すると、操舵特性としてピニオン角θpの変化に対する操舵反力の変化の割合が大きくなるということは、大きな操舵トルクThが入力されても小さな基本ピニオン角成分θp_base*が演算されることになり、第2アシスト成分Ta2*に占める基本ピニオン角成分θp_base*の割合が小さくなる。つまり、優れた操舵特性を実現するための制御量が小さくなるため、運転支援ピニオン角成分θp_adas*に対する実際のピニオン角θpの追従性に影響が及ぶことを低減でき、運転支援制御による転舵について高い応答性を実現できる。このように運手支援制御の優先時には、非優先時に比べて操舵特性が高い剛性を示すように演算される基本ピニオン角成分θp_base*に基づいてEPSアクチュエータ5の作動を制御することで、運転者に与える操舵フィーリングよりも運転支援制御による転舵についての追従性が優先される。
次に、操舵制御装置の第2実施形態を図面に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
(5)差分Δθpが閾値Δθth以上に大きくなった場合、すなわち運転支援制御の実行による転舵に遅れが生じた場合に、差分Δθpの大きさに応じて反力ゲインGの値及びバネ係数Kの値を大きくすることで、より一層高い剛性の操舵特性となるように基本ピニオン角成分θp_base*を演算するようにした。これにより、運転支援制御による転舵についてより高い応答性を実現できる。
・上記第2実施形態において、運転支援ピニオン角成分θp_adas*とピニオン角θpとの差分に応じた反力ゲインGの値の増加傾向とバネ係数Kの値の増加傾向とが異なっていてもよい。
・上記各実施形態では、運転支援制御として、レーンキープアシスト制御を実行したが、これに限らず、例えば車庫入れなどの駐車の際に運転者の操舵を補助するパーキングアシスト制御や自動で操舵を行う自動操舵制御等を実行してもよい。
Claims (5)
- モータを駆動源とするアクチュエータにより操舵機構の転舵軸を往復動させるモータトルクが付与される操舵装置を制御対象とし、
前記操舵機構に伝達される操舵トルクに基づいて第1トルク成分を演算する第1トルク成分演算部と、
前記操舵トルク及び前記第1トルク成分に基づき転舵輪の転舵角に換算可能な回転軸の基本回転角成分を演算する基本回転角成分演算部と、
前記基本回転角成分と、外部に設けられた運転支援制御装置から入力される運転支援回転角成分とに基づいて前記回転軸の回転角の目標となる回転角指令値を演算する回転角指令値演算部と、
前記回転角指令値に基づく回転角フィードバック制御を実行して第2トルク成分を演算する第2トルク成分演算部とを備え、
前記第1トルク成分に前記第2トルク成分を足し合わせた値を基礎とするトルク指令値に基づいて前記アクチュエータの作動を制御する操舵制御装置であって、
前記運転支援制御装置による運転支援制御の優先時には、該運転支援制御を優先させない非優先時に比べ、前記基本回転角成分は、前記回転角の変化に対する操舵反力の変化の割合が大きくなるように演算され、操舵特性が高い剛性を示す操舵制御装置。 - 請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記操舵トルク及び前記第1トルク成分の加算値に基づき前記回転軸に伝達される入力トルクを演算する入力トルク演算部を備え、
前記基本回転角成分演算部は、前記入力トルクに対する前記回転角の理想モデルに基づいて前記基本回転角成分を演算するものであって、
前記理想モデルは、前記運転支援制御の非優先時に用いられる通常理想モデルと、前記運転支援制御の優先時に用いられる運転支援理想モデルとを含み、
前記通常理想モデル及び前記運転支援理想モデルは、回転角に基づくバネ項、回転角速度に基づく粘性項、並びに、前記バネ項及び前記粘性項の各制御出力であるバネ成分及び粘性成分を前記入力トルクから減じた値に基づく慣性項を含んでそれぞれ表され、
前記運転支援理想モデルの前記バネ項を構成するバネ係数は、前記通常理想モデルの前記バネ項を構成するバネ係数よりも大きく設定された操舵制御装置。 - 請求項1又は2に記載の操舵制御装置において、
前記回転角に基づいて前記第1トルク成分に対する反力成分を演算する反力成分演算部と、
前記反力成分に乗ずる反力ゲインを演算する反力ゲイン演算部とを備え、
前記反力ゲインは、前記運転支援制御の優先時には、該運転支援制御の非優先時に比べ、大きな値に演算される操舵制御装置。 - 請求項3に記載の操舵制御装置において、
前記反力成分演算部は、前記回転角が増加するほど前記反力成分が増加するとともに、前記回転角が大きくなるほど該回転角の変化に対する前記反力成分の変化率の絶対値が小さくなるように該反力成分を演算するものであり、前記運転支援回転角成分と前記回転角との差分に基づいて前記反力成分を演算する操舵制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の操舵制御装置において、
前記基本回転角成分は、前記運転支援制御の優先時において、前記運転支援回転角成分と前記回転角との差分が閾値以上となった場合には、前記差分が前記閾値未満の場合に比べ、前記回転角の変化に対する操舵反力の変化の割合がより大きくなるように演算される操舵制御装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2017144329A JP6955197B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 操舵制御装置 |
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ID=65477376
Family Applications (1)
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JP2017144329A Active JP6955197B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 操舵制御装置 |
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