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JP6948063B2 - 介護支援具 - Google Patents

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Description

本発明は使用者が立ち上がり、起き上がり、着座、横臥などの日常生活における動作を支援するための介護支援具に関し、特に気体や液体等の流動体を内部空間に導入及び排出することにより、膨張及び収縮する膨縮袋を用いて形成した介護支援具に関する。
高齢者や足腰に障害や怪我を抱えている者等の足腰が弱い者にとっては、椅子等に座った状態から立ち上がる起立動作や、椅子に座る着座動作、或いは横になっている横臥姿勢から起き上がったり、寝返りをするなどの動作は極めて負担が大きく、これ等の動作を自分だけでは行えない場合には、介護などの支援が必要となる。そこで従前においては、このような動作を支援するための器具などが種々提案されている。
例えば特許文献1(特開2011−200333号公報)では、座席面上に設置可能な立ち上がり補助装置として、設置する座席の座席面に対して少なくとも一部が接する設置面を有する設置部と、前記設置部の前記設置面とは反対側に設けられる袋を有し、前記袋に注入される気体の量によって前記袋が変形する変形部と、前記袋に注入する気体の量を調整する調整部と、利用者が着座する着座面を有し前記設置部に対して特定の範囲内で移動可能に支持され、前記袋が変形することにより前記設置部との位置関係が変化する着座部とを具備する立ち上がり補助装置が提案されている。
また特許文献2(特開2000−229107号公報)では、床臥した患者の上体を起き上がらせるための起き上がり装置として、患者の上体対応部分を支える背面部材を有する支持手段と、該支持手段がヒンジ手段を介して連結される基板手段と、該基板手段と上記支持手段の間に位置せしめられ、上記支持手段を上記ヒンジ手段を中心として回動させ、上記支持手段を起き上がらせるエアバッグとを備えてなり、患者が床臥するマットの上体に対応する部分において、上記マットの下面に敷かれて、患者の上体を起き上がらせる起き上がり装置であって、上記エアバッグの最大膨張幅を規制する膨張規制手段と、上記エアバッグの膨張方向を規制する方向規制手段とを具備してなる起き上がり装置が提案されている。
特開2011−200333号公報 特開2000−229107号公報
上述の通り、従前においても着座姿勢や床臥姿勢の対象者の動作を支援するための補助装置などはいくつか提案されていた。しかしながら、基本的には座面を傾斜させるだけであり高さ方向への持ち上げ動作等を行うことはできなかった。
この点、前記特許文献1で提案されている立ち上り補助装置は、空気袋が膨張することにより板状の第1部材を押し上げて、利用者の腰を持ち上げることを提案している。しかしながら、この文献で提案している立ち上り補助装置は、空気袋の他に当該空気袋の膨張によって動作する第1部材などの機構部材を必要とすることから、構造が複雑になっていた。
そこで本発明は、簡易な構成でありながらも、利用者を持ち上げるような動作を支援することのできる介護支援具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明では利用者における高さ方向の動作、例えば上がる起立動作や、椅子に座る着座動作、或いは横になっている横臥姿勢から起き上がったり、寝返りをするなどの動作を支援するために、高さ方向に変位するように膨縮袋を用いて形成した介護支援具を提供する。
即ち本発明では、内部に気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋を2つ以上重ね合わせると共に、当該重ね合って設けられた2つ以上の膨縮袋における向かい合う縁部分を離間させて連結してなる介護支援具を提供する。
また本発明では、内部に気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋を用いて形成した起立及び/又は着座を支援する介護支援具であって、前記膨縮袋からなり、重ね合わせて設けられた2つ以上の膨縮袋と、当該重ね合って設けられた2つ以上の膨縮袋における向かい合う縁部分を離間させて連結する連結部とからなる介護支援具を提供する。
上記膨縮袋は2つ以上重ね合わせて設けることが必要であり、当然のことながら3つ、4つ等、複数重ね合わせることもできる。また重ね合わされる各膨縮袋は同じ大きさである他、異なる大きさのものを組み合わせることができる。また重ね合わされる膨縮袋は、いずれも同じ厚さに膨張するものを使用する他、何れか1つ以上が他とは異なる厚さに膨張するものを使用することもできる。更に重ね合わされる膨縮袋は全て同じ材料で形成する他、少なくとも何れかの膨縮袋を他の膨縮袋とは異なる材料で形成することもできる。このような様々な実施形態を組み合わせることにより、用途に応じた最適な膨縮動作(即ち、膨張又は収縮の動作)を行うことができ、これにより利用者の動作を最適に支援することができる。
上記本発明にかかる介護支援具の実施形態においては、前記重ね合って設けられた2つ以上の膨縮袋における向かい合う縁部分は、ベルトや紐などを用いて縁部同士に所定の間隔(望ましくは1cm以上)を確保した上で連結することができる。更に当該縁部分同士は、内部に気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する袋体を用いて連結することができる。例えば、当該縁部分は、気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋を用いて形成された連結用膨縮袋を介在させることにより、離間させて連結することができる。この場合、当該連結用膨縮袋は、膨縮袋同士の連結部として機能することができる。
かかる連結用膨縮袋を用いた介護支援具の実施形態においては、前記重ね合わされた2つ以上の膨縮袋と、前記連結用膨縮袋とは、各内部空間が相互に連通した介護支援具とすることができる。
また連結用膨縮袋を用いた介護支援具の実施形態においては、前記重ね合わされた2つの膨縮袋及び前記連結用膨縮袋の少なくとも何れかには流動体出入口が設けられており、前記2つ以上の膨縮袋は、上側膨縮袋と、下側膨縮袋とで構成されており、当該上側膨縮袋と連結用膨縮袋とを連通する上側連通口と、前記下側膨縮袋と連結用膨縮袋とを連通する下側連通口とは、相互に開口径が異なっている介護支援具とすることができる。
そして上記本発明にかかる介護支援具は、その実施形態において、前記膨縮袋は、その広さ方向の中心部分及びその近傍の少なくとも一か所以上に、膨張厚を規制する膨張厚規制部が設けられている介護支援具とすることができる。かかる膨張厚規制部材は膨縮袋の上下を貼り合わせる他、内部空間に膨張を抑止するための帯状又は紐状の規制部材を設けることもできる。
また上記本発明にかかる介護支援具は、その実施形態において、前記重ね合わされた2つ以上の膨縮袋の少なくとも何れかは、前記離間して連結された縁部分の長さ方向において膨張厚及び/又は膨縮領域が異なるか、又は何れかの膨縮袋が前記縁部分の長さ方向のいずれか一方に傾斜して膨張する介護支援具とすることができる。
そして上記本発明に係る介護支援具は、前記膨縮袋に気体や液体等の流動体を供給したり、排出(又は吸引)したりするための流体供給/排出手段を伴うことができる。かかる流体供給/排出手段は足踏み式ポンプや動力ポンプなどの各種ポンプを利用することができる。また流体排出手段は、使用さの体重により膨縮袋内の流体を排出する弁によって形成することができる。更に流体供給手段は、膨縮袋内に水道水を供給する場合には、上水道設備を使用することができ、また圧縮空気などの圧縮気体を充填したボンベを使用することもできる。当然のことながら、これら流体供給/排出手段と前記膨縮袋とを連通して流体を移送するホースやチューブなどを伴うことができる。更に流体の移送方向を制御するための逆止弁などを設けることもできる。
また、本発明に係る介護支援具は、車いすを含む椅子の座面に設置して使用する他、膨縮袋の平面形状をΩ字型、V字型又はU字型に形成すれば洋式便器の座面に設置して使用することもでき、更にクッションや座布団として床面に配置して使用することができる。その他にもベッドや布団の上に設置して使用したり、更には浴槽内に設置して使用することができる。
上記本発明に係る介護補助具は、内部に気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋を2つ以上重ね合わせると共に、当該重ね合って設けられた2つ以上の膨縮袋における向かい合う縁部分を離間させて連結していることから、簡易な構成でありながらも、利用者を持ち上げるような動作を支援することのできる介護支援具を提供することができる。
本実施の形態に係る介護支援具の使用状態を示す側面図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。 本実施の形態に係る介護支援具を示す(A)正面図、(B)左側面図、(C)背面図、(D)X-X断面図、(E)平面図、(F)膨張時におけるX-X断面図である。 本実施の形態に係る介護支援具を示す斜視図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。 他の実施の形態に係る介護支援具を示す斜視図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。 更に他の実施の形態に係る介護支援具を示す、(A)展開図、(B)動作時の正面図である 更に他の実施の形態に係る介護支援具を示す、(A1)及び(A2)展開図、(B1)及び(B2)動作時の正面図である 更に他の実施の形態に係る介護支援具の正面図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。 他の実施の形態に係る介護支援具の使用状態を示す側面図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態にかかる介護用支援を具体的に説明する。
図1は本実施の形態に係る介護支援具50の使用状態を示す側面図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。この実施の形態に示す介護支援具50は、特に車椅子やソファーなどの各種の椅子に設置して使用するのに適した介護支援具50として構成した例を示している。
図1に示すように、本実施の形態に係る介護支援具50は、座面に設置可能な膨縮部分30と、この膨縮部分30に気体や液体等の流動体を供給したり、排出(又は吸引)したりするための流体供給/排出手段としてのポンプ40と、このポンプ40と前記膨縮部分30とを接続するチューブ41とで構成されている。
そして前記膨縮部分30は、図2に示すように、空気などの気体や水などの液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋10を2つ重ね合わせ、対向する1つの縁部分同士、望ましくは長尺な縁部分同士を、気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋10を用いて形成された連結用膨縮袋13に接続し、両縁部分同士を離間させて連結して構成している。特に本実施の形態では、各膨縮袋10を平面視四角形、特に矩形に形成しており、何れかの長辺側を前記連結用膨縮袋13に連結している。
この図2には示していないが、重ね合わせた膨縮袋10の内、上側(臀部側)に存在する上側膨縮袋12、及び下側(座面側)に存在する下側膨縮袋11の少なくとも何れか一方には、前記チューブ41を接続する接続部23を形成する。図1では、この接続部を下側膨縮袋11の後縁部分に設けているが、その他にも側縁部に設けることもでき、更に上側膨縮袋12の後縁部分や側縁部分、更に連結用膨縮袋13に設けることもできる。
そして前記上側膨縮袋12、連結用膨縮袋13、及び下側膨縮袋11は相互に連通しており、前記ポンプ40からチューブ41を介して供給された空気などの流体は、これら膨縮袋10を膨らませることができる。その際、上側膨縮袋12と連結用膨縮袋13の内部空間を連通させる上側連通口22と、下側膨縮袋11と連結用膨縮袋13の内部空間を連通させる下側連通口21とは、相互に同じ開口径に形成する他、相互に異なる開口径に形成することもできる。両連通口20を同じ開口径に形成した場合には、各膨縮袋10の膨らむタイミングや膨らみ具合を均等にすることができ、一方で何れかの連通口20を他方の連通口20よりも大きく形成した場合には、各膨縮袋10の膨らむタイミングや膨らみ具合を異ならせることができる。
また前記膨縮部分30を構成する各膨張袋には、その中心部分に、膨らみ具合を規制する膨張厚規制部14を設けている。本実施の形態では各膨縮袋10の中心付近に3個の膨張厚規制部14を一列に配して形成しており、これにより中心部分に窪みを生じさせるような形状に膨張させることができる。ただし、この膨張厚規制部14は千鳥状に配置することもでき、また2列以上に配置することもできる。かかる膨張厚規制部14の配置や形状によって、当該膨縮袋10の膨張時の形状や厚さを制御することができる。例えば2個と3個を二列に千鳥状に配することにより、当該膨縮袋10の膨張時の形状を2個の膨張厚規制部側が窄まる湾曲形状に膨張させることもできる。
そして前記膨張厚規制部14は、本実施の形態では、円形の孔の縁部を貼り合わせた構成として形成している。ただし、当該膨張厚規制部14は、膨縮袋10が球形に膨らむのを阻止するものであることから、その他にも各膨縮袋10の内面に帯状又は紐状部材を橋掛け状に設けることもできる。特に本実施の形態に示すように、円形の孔の縁部を貼り合わせた膨張厚規制部14とすることにより、着座時における利用者臀部と座面の間の通気性を良くし、蒸れなどの問題を解消することができる。
以上のように構成した膨縮部分30は、各膨縮袋10の内部空間に空気などの流体を供給することにより図3(B)及び、図2(F)に示す様に膨張することができる。特に上下に重なり合う膨縮袋10は、連結用膨縮袋13の膨張によって、当該連結用膨縮袋13に接続されている縁部側同士の離反が阻止されると共に、接続側の縁部の反対側に存在する自由端側の縁部分が離反し、自由端側の縁部分側が起き上がるように傾斜した状態に膨張することができる。その結果、図1(B)に示す様に、この介護支援具50(特に膨縮部分30)に着座している利用者の臀部を持ち上げることができる。しかも前記連結用膨縮袋13の存在により、上下の膨縮袋10は高さ方向に膨らむと共に、更に使用者が前傾姿勢となるように傾斜状に膨張することから、通常の立上り動作に即して膨張することができ、これによって使用者の立上り動作を、きわめて自然に支援することができる。よって、本実施の形態において前記のような膨張を実現するためには、重ね合わせて設けた2つの膨縮袋10における向かい合う縁部分を離間させて連結していることが必要である。
また、本実施の形態にかかる介護支援具50は、前記とは逆の動作により、利用者の着座動作を支援することができる。即ち、椅子などの座面に、各膨縮袋10が膨らんでいる状態の介護支援具50を設置し、これに利用者が着座動作を行うことにより、着座動作開始初期の段階で、利用者の体重を当該介護支援具50の膨縮部分30が支持することができる。そしてこの膨縮部分30に着座することにより、膨縮袋10内に充填されている空気などの流体は徐々に排出され、利用者はゆっくりと座面に着座することができる。この様に着座動作を支援できるのは、本実施の形態に係る介護支援具50において、膨縮部分30が連結用膨縮袋13の存在により高さ方向にも膨張し且つ前傾姿勢で膨らむことができる為である。
図4は他の実施の形態に係る介護支援具50を示す斜視図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。この実施の形態に係る膨縮部分30は3つの膨縮袋10を重ね合わせて構成しており、各膨縮袋10は1つの連結用膨縮袋13と連通するように構成している。その結果、何れかの膨縮袋10に空気などの流体を供給することにより、他の膨縮袋10にも流体が行き渡り膨張することができる。
特にこの実施形態に示した介護支援具50では、膨縮袋10を3つ積層させ、重なり合う何れかの縁部同士を連結用膨縮袋13を介して離間させた状態で連結していることから、その膨張に際しては、高さ方向に更に膨らむことができると共に、より大きい角度で起き上がることができる。これにより、起立動作や着座動作に必要な運動能力が低下した利用者であっても、より広い範囲でこれ等の動作を支援することが可能になる。
なお、この実施の形態に関連し、各膨縮袋10同士の連通部分を調整することにより、何れか1つ、または何れか2つの膨縮袋10だけを膨らませるように構成することもできる。例えば最も下側の膨縮袋10にチューブ41を設けると共に、何れかの膨縮袋10と連通する連通口20を任意に開閉できるようにバルブなどの開閉手段を設けることもできる。これにより、利用者の体力や状況に合わせて最適な動作支援を行うことができる。
図5は更に他の実施の形態に係る介護支援具50を示す、(A)展開図、(B)動作時の正面図である。この実施の形態に係る介護用支援具は、左右いずれか一方に傾いた状態に膨らませることのできる膨縮部分30を備えている。即ち、重ね合わせた2つの膨縮袋10の少なくとも何れかは、離間して連結された縁部分の長さ方向のいずれか一方に傾斜して膨張する介護支援具50の実施形態を示している。
この図に示す介護用支援具は、上側膨縮袋12と下側膨縮袋11とを連結する連結用膨縮袋13を長さ方向に異なる幅で膨らませるように構成しており、特に当該連結用膨縮袋13は楔状に膨らむように形成している。このように形成することで、下側膨縮袋11から供給された空気などの流体は、当該下側膨縮袋11を膨らませ、下側連通口21を通って、前記連結用膨縮袋13を楔形状に膨らませる。そして当該流体は上側連通行を通って上側膨縮袋12を膨らませる。その結果、図5(B)に示す様に、楔状に膨らんだ連結用膨縮袋13によって、上側膨縮袋12が図面右側に向かうように斜めに起き上がることができる。
本実施の形態に示す様に、当該介護支援具50における膨縮部分30が左右いずれか一方に傾けて傾斜させることにより、利用者の立上り方向に合わせて起立動作を支援することができる。また、利用者の運動機能の低下状況に応じてその立上り動作の支援を行うことができる。
図6は前記図5に示した介護用支援具に関連し、その傾斜方向を任意にコントロールすることのできる介護支援具50の実施形態を示している。即ち、図6は更に他の実施の形態に係る介護支援具50を示す、(A1)及び(A2)展開図、(B1)及び(B2)動作時の正面図である。
この実施の形態に示す介護支援具50では、連結用膨縮袋13の左右を上下対象となる楔形状に仕切っており、左右何れかの楔形状部分を選択的に膨らませることができるように構成したものである。具体的には、下側膨縮袋11と連結用膨縮袋13との間に形成する下側連通口21にバルブを設け、当該バルブの開閉によって、左右何れかの楔形状部位、または両方の楔形状部位を膨らませることができる様に形成している。そして上側膨縮袋12と連結用膨縮袋13とは逆止弁によって上側連結口を形成している。このように形成した介護用支援具では、図面右側に傾斜させる場合には、図6(A1)に示す様に、図面左側のバルブからなる下側連通口21を開放し、図面右側のバルブからなる下側連通口21を閉じる。その結果、連結用膨縮袋13は図面左側の楔状の領域が膨らみ、上側連通行を構成する逆止弁を通って上側膨縮袋12を膨らませる。そして上側膨縮袋12に流入した流体は、連結用膨縮袋13における図面右側の楔状の領域への流入が逆止弁によって阻止されていることから、当該図面右側の楔状の領域が膨らむことはない。その結果、図6(B1)に示す様に上側膨縮袋12は、図面左側の楔状の領域部分の膨張によって、図面右側に向かって傾斜して立ち上がることができる。
一方、当該上側膨縮袋12を、図面左側に向かって傾斜させて立ち上がらせる場合には、前記図6(A1)(B1)とは逆向きのバルブ(下側連通口21)を開放することにより、図6(A2)(B2)に示す様に図面左側に傾斜させるように膨縮部分30を膨らませることができる。
図7は、上記図5及び6に示した介護用支援具に関連し、膨縮袋10を左右何れか一方(前記縁部分の長さ方向の何れか一方)に傾斜させて膨らませることができる様に形成した介護用支援具の実施形態を示している。即ち本実施の形態に係る介護支援具は、重ね合わせた2つの膨縮袋10の少なくとも何れかは、前記離間して連結された縁部分の長さ方向において膨張厚及び/又は膨縮領域が異なるように形成した介護支援具50の実施形態を示している。
本実施の形態では、特に上側膨縮袋12の膨張時の形状を左右方向(前記縁部分の長さ方向)において異ならせており、図面左側領域が膨らむ程度(膨張厚)を図面右側の領域が膨らむ程度(膨張厚)よりも大きくしている。このように形成していることにより、当該介護用支援具の膨縮部分30は、その膨張時において図面右側に傾いた状態で起き上がることができる。よって、前記図5の実施形態で説明したように、利用者の立上り方向を任意の向きに調整することができる。
図8は前記した介護支援具50における他の使用形態に関し、即ち他の実施の形態に係る介護支援具50の使用状態を示す側面図であり、(A)動作前の状態、(B)動作時の状態をそれぞれ示している。この実施の形態に係る介護用支援具は浴槽内で使用した実施の形態であり、浴槽から立ち上がる時の動作を支援することができる。かかる介護支援具は、膨縮部分30に空気などの気体を供給して膨らませることができ、その結果、当該膨縮袋10の浮力も相まって、利用者の起立動作を一層円滑に行うことができる。また当該浴槽内で使用する際には、当該膨縮部分30は水中に存在することになる。そこで当該膨縮部分30の浮力を望まない場合には、各膨縮袋10には水などを液体を供給して膨らませることもできる。
以上の様に本実施の形態に係る介護用支援具は、椅子に限らず使用することができ、図8に示す様に浴槽内での使用の他、布団やベッドなどの寝具の上に設置して、前記した膨縮部分30の膨張により、利用者を起こしたり、或いは寝返りを行わせたりすることもできる。更に前記した実施の形態に係る介護用支援具は、便座などに設置して使用することもできる。
また、上記した実施の形態に係る介護支援具において、膨縮部分を構成する各膨縮袋10は樹脂シートを用いて形成する他、天然ゴム又は合成ゴムからなるシートで形成することができ、膨張時において利用者を持ち上げることのできる程度の強度で形成するのが望ましい。更に当該膨縮袋10は布や樹脂シートを用いて形成したカバーなどで覆って使用することもできる。
本発明に係る介護用支援具は、高齢者や足腰に障害や怪我を抱えている者等、足腰が弱い者の動作を支援するための器具として利用することができる。更に健常者であっても、日常生活をサポートするための支援具としても利用することができる。
10 膨縮袋
11 下側膨縮袋
12 上側膨縮袋
13 連結用膨縮袋
14 膨張厚規制部
20 連通口
21 下側連通口
22 上側連通口
23 接続部
30 膨縮部分
40 ポンプ
41 チューブ
50 介護支援具

Claims (6)

  1. 内部に気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋を2つ以上、上下に重ね合わせると共に、当該重ね合って設けられた2つ以上の膨縮袋における向かい合う縁部分は、気体や液体等の流動体を導入することにより膨張する膨縮袋を用いて形成された連結用膨縮袋を介在させることにより、離間させて連結してなり、
    上下に重なり合う膨縮袋は、高さ方向に膨らんで着座している利用者の臀部を持ち上げると共に、
    前記連結用膨縮袋の膨張によって、当該連結用膨縮袋に接続されている縁部側同士の離反を阻止しながら接続側の縁部の反対側に存在する自由端側の縁部分を離反させて、当該自由端側の縁部分側が起き上がるように傾斜させて高さ方向に膨張し、着座している利用者を前傾姿勢とする、介護支援具。
  2. 前記重ね合わされた2つ以上の膨縮袋と、前記連結用膨縮袋とは、各内部空間が相互に連通しており、
    前記重ね合わされた2つの膨縮袋及び連結用膨縮袋の何れかには、袋体の内部に気体や液体等の流動体を導入する流動体出入口が1つ設けられている、請求項1に記載の介護支援具。
  3. 前記2つ以上の膨縮袋は、上側膨縮袋と、下側膨縮袋とで構成されており、
    当該上側膨縮袋と連結用膨縮袋とを連通する上側連通口と、前記下側膨縮袋と連結用膨縮袋とを連通する下側連通口とは、相互に開口径が異なっていることにより、各膨縮袋の膨らむタイミングや膨らみ具合を異ならせている、請求項又はに記載の介護支援具。
  4. 前記膨縮袋には、その広さ方向の中心部分及びその近傍の少なくとも一か所以上に、膨張厚を規制する膨張厚規制部が設けられており、
    当該膨張厚規制部の配置又は形状によって、膨縮袋の膨張時の形状又は厚さを制御している、請求項1〜の何れか一項に記載の介護支援具。
  5. 前記重ね合わされた2つ以上の膨縮袋の少なくとも何れかは、前記離間して連結された縁部分の長さ方向において膨張厚及び/又は膨縮領域が異なるか、又は何れかの膨縮袋が前記縁部分の長さ方向のいずれか一方に傾斜して膨張する、請求項1〜の何れか一項に記載の介護支援具。
  6. 前記連結用膨縮袋は楔状に膨らむように形成し、
    前記膨縮袋は、面形状をΩ字型、V字型又はU字型に形成すると共に、少なくとも何れかの膨縮袋を他の膨縮袋とは異なる材料で形成している、請求項1〜5の何れか一項に記載の介護支援具。
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