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JP6401517B2 - 歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッション及び流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子 - Google Patents

歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッション及び流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子 Download PDF

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Description

本発明は、歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッション及び流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子に関するものである。
歯科診療ユニットに患者を導き、歯科診療椅子の座面に患者を座らせて歯科診療を行う際、歯科診療ユニットの歯科診療椅子は一般成人の平均的身長に対応して作られている為、例えば身長150cm以下の背の低い人、身体が不自由な人等の患者の場合、その頭部(口腔部)の高さが一般成人の場合よりも低い。このため、歯科診療椅子のヘッドレストに後頭部が正しく収まらず、当該患者の口腔位置が不安定となり、歯科医師は歯科診療を的確・安全に行えず、さらに歯科診療ユニットにおけるスピットンの位置は当該患者の口腔の位置より相対的に高位置となってしまい、この結果、当該患者がうがい水をスピットン内に吐くことが困難となる事態が発生している。
また、例えば背の低い患者の場合、歯科診療椅子のバックレストを倒した後に、当該患者の頭部をヘッドレストに正しく収納保持するために、当該患者の脇部に手を入れて当該患者の身体を引き上げヘッドレストに頭部を載せるという煩雑な事態も生じている。
このような事態に対処するために、図11に示すように、エアーの注入状態で各区画の形状(断面形状)が略円形となるクッション部を6区画分連設したエアークッションを診療椅子の座面に置き、このエアークッション51上に患者を座らせ、歯科診療を行うことも一案であるが、このエアークッション51の場合、以下のような不都合な事態が生じる。
すなわち、前記エアークッション51の1区画の幅について考察すると、図12に示すように、前記エアークッション51にエアーを注入しないときには、1区画の幅W1=略πrと近似できる。
一方、前記エアークッション51にエアーを入れて膨らますと、その形状は断面略円形となり、1区画の幅W2=2rとなる。
したがって、エアーの注入の有無による1区画の幅の変化はW2/W1=2r/πr=0.64となり、エアーの注入により1区画の幅は、略0.64倍に縮減してしまう。
この結果、エアークッション51全体の幅W0についても同様に略0.64倍に縮減してしまうことになる。
このようにエアーの注入の有無により、エアークッション51全体の幅(ここでは当該患者の大腿部の長さ方向とする)W0が40%近くも変化してしまうと、歯科診療椅子の座面に座る当該患者の座位が安定化せず、当該患者の頭部(口腔部)の高さを適正位置(歯科診療時の当該患者の口腔位置、また、当該患者がうがい水をスピットン内に容易に吐くことができる位置)とすることは困難となってしまう。
特許文献1には、歯科用治療椅子のバックレスト及びコンターシートの上面にエアーバッグを配設し、該エアーバッグに導入するエアーの量を患者自身が操作できる操作スイッチにより調節して、そのエアーバッグを患者の好みや体形に合ったエアークッションとして使用できるようにした発明が開示されている(特許文献1:図1等)。
しかし、この特許文献1の歯科用治療椅子の場合においても、例えば背の低い人、身体が不自由な人、麻酔を受けた人等多様な身体的特徴を有する個々の患者に的確に対応することは困難であると推定される。
特開2011−183046号公報
本発明が解決しようとする問題点は、背の低い人、身体が不自由な人、麻酔を受けた人等多様な身体的特徴を有する個々の患者に対して、各々の頭部をヘッドレストに簡略かつ確実に収め、歯科医師は的確・安全な歯科診療を可能とし、当該患者はうがい水等を支障なくスピットンに吐くことを可能とするような歯科用治療椅子用の補助用具が存在しない点である。
本発明は、椅子本体の椅子座面に載置される歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションであって、表面材と、裏面材と、前記表面材、裏面材の周辺部同士を連結するとともに、前記表面材、裏面材間の厚さを変化させるように伸縮可能とした伸縮式側面材とを具備し、内部を流体袋構造とした多段式の流体クッション本体と、前記流体クッション本体に対する流体注入・流体排気を行う流体供給制御手段と、を有し、前記表面材又は裏面材が形成する患者用の座面面積を一定としつつ前記流体クッション本体に対する流体供給制御手段による流体の注入量に応じた前記伸縮式側面材の伸縮により多段式の流体クッション本体の厚さのみを膨縮させる構成としたことを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、流体クッション本体を少なくとも2層重合以上の流体袋構造とし、かつ、各層の流体袋の厚さを個別に調節可能とした構成の基に、各層の流体袋の厚さを個別に調節して、請求項1記載の発明の場合と同様、一般成人に比べて背が低い等、異なる身体的特徴のある患者でも、安定して座位を維持することができるので、その頭部をスピットンへのうがい水の吐出等に支障が無い適正位置に導き、かつ、頭部がヘッドレストに正しく収納保持されるので、安心して歯科診療を受けられることが可能となり、また、歯科医師はこのような患者に対して的確・安全に当該患者の歯科診療を実施することが可能な歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションを提供することができる。
そして特にその構成上、少なくとも2層重合以上の各流体袋内には、各々所定間隔を有する複数並列配置で、かつ、上下に隣り合う各層で交差配置とするとともに、流体の注入量に応じて厚さ方向に伸縮する折り畳み式の補強伸縮材を設けているので、流体クッション本体に作用する患者の体重に対するこの流体クッション本体自体の剛性を高めることができる歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏し、かつ、流体クッション本体内の少なくとも2層以上の流体袋に対する個別の流体供給、個別の流体排気を確実に行い、流体クッション本体の厚さを各種の患者に応じて的確に調節することができる歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、歯科診療椅子の椅子本体の座面に裏面材を一体化して予め流体膨縮式多段クッションを一体に備え、かつ、流体クッション本体を少なくとも2層以上の流体袋構造とし、各層の流体袋の厚さを個別に調節可能とした構成の基に、請求項5記載の発明の場合と同様な効果を奏する流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項6記載の発明と同様な効果を奏し、かつ、内装した折り畳み式の補強伸縮材により流体クッション本体に作用する患者の体重に対するこの流体クッション本体自体の剛性を高めることができる流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項6又は7記載の発明の効果を奏し、かつ、流体クッション本体内の少なくとも2層以上の流体袋に対する個別の流体供給、個別の流体排気を確実に行い、流体クッション本体の厚さを各種の患者に応じて的確に調節することができる流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子を提供することができる。
図1は本発明の実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションの流体クッション本体の一例であるエアークッション本体及び流体供給制御手段の一例であるエアー供給制御手段の概略全体構成図である。 図2は本実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションのエアークッション本体を歯科診療椅子の座面に設置した状態を示す概略側面図である。 図3は本実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションのエアークッション本体の部分拡大断面図である。 図4は本実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションのエアークッション本体内の上層エアー袋部、中層エアー袋部、下層エアー袋部に各層交差配置に内装する補強伸縮材の奥行方向の配置を示す概略部分説明図である。 図5は本実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションのエアークッション本体内の上層エアー袋部、中層エアー袋部、下層エアー袋部に各層交差配置に内装する補強伸縮材の幅方向の配置を示す概略部分説明図である。 図6は本実施例1に係る補強伸縮材のエアー量に応じた厚さ方向の伸縮状態を示す説明図である。 図7は本実施例1に係るエアー供給制御手段のエアー給排気コントローラーの構成例を示す概略図である。 図8は本実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションのエアークッション本体を歯科診療椅子の座面への設置の有無に応じた患者の座位調節状態を示す概略説明図である。 図9は本実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションにおけるエアークッション本体のエアー量に応じた厚さ方向の伸縮状態を示す概略説明図である。 図10は本発明の実施例2に係る流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子用の概略側面図である。 図12は従来のエアークッションの概略斜視図である。 図12は従来のエアークッションにおける1区画の幅寸法のエアー注入有無による比較説明図である。
本発明は、背の低い人、身体が不自由な人、麻酔を受けた人等多様な身体的特徴を有する個々の患者に対して、各々の頭部をヘッドレストに簡略かつ確実に収め、歯科医師は的確・安全な歯科診療を可能とし、当該患者はうがい水等を支障なくスピットンに吐くことを可能とする歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションを提供するという目的を、椅子本体の椅子座面に載置される歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションであって、 表面材と、裏面材と、前記表面材、裏面材の周辺部内側同士を単数枚又は複数枚の中仕切り材を用いて内部を少なくとも2層以上に区画するように連結して少なくとも2層重合以上の流体袋を形成し、各層の流体袋の厚さを個別に変化し得るように折り畳み式とした多段蛇腹形態の伸縮式側面材とを具備する流体クッション本体と、前記流体クッション本体の各流体袋に対する流体注入・流体排気を個別に行う流体供給制御手段と、を有し、前記表面材又は裏面材が形成する患者用の座面面積を一定としつつ前記流体クッション本体の各流体袋に対する流体供給制御手段による個別の流体の注入量に応じた多段の伸縮式側面材の個別の伸縮により流体クッション本体の前記各層の厚さのみを個別に膨縮させる構成により実現した。
以下に本発明の実施例に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッション及び流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施例1は、歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションの一例として、流体の一例としてエアーを採用し、歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1とした場合を示すものであり、図1乃至図9を参照して詳細に説明する。
本実施例1に係る歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションの一例である歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1は、表面材11と、裏面材12と、前記表面材11、裏面材12の周辺部同士を全周にわたって連結するとともに、前記表面材11、裏面材12間の厚さを変化させるように蛇腹状形態で折り畳み式で高さ方向に伸縮可能とした伸縮式側面材13とを具備し、内部を流体袋構造であるエアー袋構造とした流体クッション本体の一例であるエアークッション本体2と、前記エアークッション本体2に対する流体であるエアーの注入・流体であるエアーの排気を行う流体供給制御手段の一例としてのエアー供給制御手段21とを有し、前記エアークッション本体2を図2に示すように歯科診療椅子3の椅子本体のコンターシート4の座面に載せ、このコンターシート4の載せたエアークッション本体2上に座る例えば子供等の背の低い患者Mの頭部を含む座位を、前記エアー供給制御手段21から供給されるエアーによる前記エアークッション本体2の膨縮により厚さを高低に調節可能に構成している。
前記エアークッション本体2は、例えば表面材11、裏面材12の幅をともに480cm、奥行を480cmの寸法に設定し、平面視で正方形状を呈するように形成している。
また、表面材11、裏面材12及び伸縮式側面材13は、いずれもその表材を例えば布材、裏材を合成樹脂材とした二重構造で、表面材11、裏面材12及び伸縮式側面材13の接合部分を溶着等により密に結合して、内部に入れるエアーが外部に漏出しないエアー袋構造としている。
前記歯科診療椅子3の椅子本体は、図2に示すように、コンターシート4、バックレスト5及びヘッドレスト6等を備え、バックレスト5の後傾作動に連動してコンターシート4のチルトが可能であり、かつ、コンターシート4、バックレスト5、ヘッドレスト6全体が基台7内に設けられた図示しない昇降機構により上下動可能となるように構成している。
前記エアークッション本体2について、図3乃至図5を参照してさらに詳述する。
前記エアークッション本体2は、既述したように、表面材11と、裏面材12と、伸縮式側面材13とを有し、さらに、図3に示すように、伸縮式側面材13を3段折り畳み形式とし、その内部において一段目と二段目、二段目と三段目との間を各々合成樹脂製のシート材などからなる第1中仕切り材14、第2中仕切り材15により区画し、かつ、第1中仕切り材14、第2中仕切り材15の周辺部と前記伸縮式側面材13との接合部を溶着等により密に接合して、上層エアー袋部16a、中層エアー袋部16b、下層エアー袋部16cからなる3層のエアー袋構造としている。
前記エアークッション本体2の内部には、図4、図5に示すように、例えば合成樹脂材からなり、断面Σ形状で空気量の大小(空気圧の高低)に応じて上片17aの下面、下片17bの上面に作用する空気圧の作用により厚さ方向に変形するとともに、例えば長さ400mm程度に形成した補強伸縮材17を多数列設している。
すなわち、図4、図5に示すように、前記上層エアー袋部16a内には、奥行方向に一定の間隔を隔てる状態で幅方向に沿った多数の補強伸縮材17を列設し、前記中層エアー袋部16bには、幅方向に一定の間隔を隔てる状態で奥行方向に沿った多数の補強伸縮材17を列設し、さらに、下層エアー袋部16cには上層エアー袋部16a内と同様に奥行方向に一定の間隔を隔てる状態で幅方向に沿った多数の補強伸縮材17を列設している。
このように、上層エアー袋部16a内の補強伸縮材17と、中層エアー袋部16b内の補強伸縮材17とは90度交差配置とし、また、中層エアー袋部16b内の補強伸縮材17と下層エアー袋部16c内の補強伸縮材17とは90度交差配置として、上層エアー袋部16a、中層エアー袋部16b、下層エアー袋部16c内の各補強伸縮材17が交互に交差する配置形態としている。
前記補強伸縮材17は、前記エアークッション本体2上に患者Mが座った場合に、図7に示すように、空気圧の作用下で前記エアークッション本体2の厚さ方向の剛性を補強するように機能する。
次に、図1及び図7を参照して、前記歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1のエアー供給制御手段21について詳述する。
前記エアー供給制御手段21は、図1に示すように、図示しない歯科診療ユニットのエアー供給源に連結する連結栓20と、この連結栓20に接続した逆止弁22と、逆止弁22に接続したエアーレギュレータ23と、エアーレギュレータ23からのエアーの圧力を測定する圧力計24と、エアーレギュレータ23に接続したフィルター25と、フィルター25からの排気エアーの吐出又は吐出停止を行う排気弁26と、フィルター25に接続されエアークッション本体2に供給するエアーの流量調節を行う電動流量調節弁27と、電動流量調節弁27に接続され、この電動流量調節弁27からのエアーのエアークッション本体2への供給と、エアークッション本体2からの排気エアーの外部への吐出とを切り換える電動三方弁28と、電動三方弁28とエアークッション本体2との間に接続した上層用ソレノイドバルブ29a、中層用ソレノイドバルブ29b及び下層用ソレノイドバルブ29cと、前記電動流量調節弁27、電動三方弁28、上層用ソレノイドバルブ29a、中層用ソレノイドバルブ29b及び下層用ソレノイドバルブ29cの動作制御を行う給排気コントローラー30と、を有している。
前記上層用ソレノイドバルブ29a、中層用ソレノイドバルブ29b及び下層用ソレノイドバルブ29cには、前記電動三方弁28を経て電動流量調節弁27からのエアーが各々供給され、また、供給されたエアーはこれら上層用ソレノイドバルブ29a、中層用ソレノイドバルブ29b及び下層用ソレノイドバルブ29cから3本のエアーパイプ31a、31b、31c、3個の供給栓32a、32b、32cを経て前記上層エアー袋部16a、中層エアー袋部16b、下層エアー袋部16c内に各々供給するように構成している。
さらに、前記上層エアー袋部16a、中層エアー袋部16b、下層エアー袋部16cからエアーを排気する際には、上述した場合とは逆に、3個の供給栓32a、32b、32cから3本のエアーパイプ31a、31b、31cを経て前記上層用ソレノイドバルブ29a、中層用ソレノイドバルブ29b及び下層用ソレノイドバルブ29cに至り、さらに前記電動三方弁28から外部に排気するように構成している。
図7は、前記給排気コントローラー30の概略構成例を示すものであり、前記電動流量調節弁27を通過するエアー量を大小に調節する流量調節ダイヤル33と、前記電動三方弁28を吸気状態又は排気状態に切り換える三方弁切換スイッチ34と、前記上層用ソレノイドバルブ29a、中層用ソレノイドバルブ29b及び下層用ソレノイドバルブ29cを個別に開閉する上層用ソレノイドバルブスイッチ35a、中層用ソレノイドバルブスイッチ35b、下層用ソレノイドバルブスイッチ35cと、を具備している。
次に、本実施例1に係る歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1の使用例について、主に図1、図2、図8、図9を参照して説明する。
前記歯科診療椅子3のコンターシート4上に、前記エアークッション本体2を載せない状態で、このコンターシート4の座面に例えば背の低い子供等の患者Mを座らせると、図8右欄に示すように、この患者Mの頭部はヘッドレスト6に適正に収まらず、このため、スピットン36の位置は患者Mの口腔の位置より相対的に高位置となって、当該患者Mがうがい水をスピットン内に吐くことが困難となってしまう。
本実施例1においては、図8左欄に示すように、前記歯科診療椅子3のコンターシート4上に、エアークッション本体2を載せ、このエアークッション本体2の表面材11が形成する座面に背の低い子供等の患者Mを座らせ、既述したような構成からなる前記エアー供給制御手段21を動作させて、エアークッション本体2内に適正量のエアーを供給し、エアークッション本体2の全体の厚さを図9に示すように高低に調節し、前記患者Mの頭部がヘッドレスト6に適正に収まるような状態とする。
これにより、前記患者Mは、ヘッドレスト6に確実に収まり、患者Mの口腔の位置とスピットン36の位置と相対的に適正な状態となって、当該患者Mはうがい水をスピットン36内に何等支障無く吐くことが可能となる。
また、前記エアークッション本体2は、その厚さが図9に示すように高低に変化する場合においても、伸縮式側面材13が厚さ方向に伸縮するだけで、表面材11の座面の面積は何等変更されることはなく、前記患者Mを上述した適正位置に確実に座らせた状態を維持することができる。
尚、本実施例1の歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1において、前記エアークッション本体2の表面材11、裏面材12、伸縮式側面材13の中間部の各外周全体を各々囲むように図示しないが四角形状の周辺突片部を各々突出させ、これらに紐等を挿通する小穴部を設けて、小穴部に紐等を挿通することで、このエアークッション本体2を紐等を利用してコンターシート4に離脱しないように結び付けたり、エアークッション本体2を折り畳んだ際に紐等を利用してその外周を縛り付け、収納の便宜を図ったりすることも可能である。
以上説明した本実施例1に係る歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1によれば、一般成人に比べて背が低い等、異なる身体的特徴のある種々の患者Mでも安心して歯科診療を受けることが可能となり、また、歯科医師はこのような患者に対して的確・安全に当該患者の歯科診療を実施することが可能となる。
尚、上述した実施例1に係る歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1においては、前記エアークッション本体2内のエアー袋を3層重合構造、前記伸縮式側面材13を3段折り畳み構造とした構成について説明したが、この他、前記エアークッション本体2内のエアー袋を2層重合構造、前記伸縮式側面材13を2段折り畳み構造としたエアー膨縮式多段クッションや、前記エアークッション本体2内のエアー袋を4層重合構造、前記伸縮式側面材13を4段折り畳み構造としたエアー膨縮式多段クッションを構成することももちろん可能であり、エアークッション本体2内のエアー袋の層数、伸縮式側面材13の折り畳み段数は特に限定するものではない。
また、以上の本実施例1に係る説明では、歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションの一例である歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1について説明したが、本実施例1は上述した構成の歯科診療椅子用エアー膨縮式多段クッション1に限定されるものではない。
すなわち、上述したようなエアー膨縮式多段クッション1の他に、このエアー膨縮式多段クッション1と同様な構成で、かつ、流体クッション本体に対して、エアーに替えて、流体の他例である窒素、ヘリウム、二酸化炭素、アルゴンガス等のうちのいずれかの気体を注入又は排気するように構成した気体膨縮式多段クッションとしたり、又は、前記エアー膨縮式多段クッション1と同様な構成で、かつ、流体クッション本体に対して、水、油、溶液等のうちのいずれかの液体を注水又は排水するように構成した液体膨縮式多段クッションとすることも可能であり、これら気体膨縮式多段クッションや液体膨縮式多段クッションの流体クッション本体構造を採用した場合においても、実施例1のエアー膨縮式多段クッション1の場合と同様な作用、効果を発揮させることができる。
また、上述した気体膨縮式多段クッションや液体膨縮式多段クッションの場合においても、流体クッション本体内の流体袋の層数、伸縮式側面材の折り畳み段数は特に限定するものではないことは既述した場合と同様である。
次に、図10を参照して本発明の実施例2に係るエアー膨縮式多段クッション1付の歯科診療椅子3Aについて説明する。
図10に示す歯科診療椅子3Aは、前記エアー膨縮式多段クッション1におけるエアークッション本体2の裏面材12を例えば逢着等により前記コンターシート4の座面と一体化し歯科診療椅子3Aとしたことが特徴であり、同図には図示しないが、この他のエアー供給制御手段21等の構成、作用効果は実施例1の場合と同様である。
本実施例2に係るエアー膨縮式多段クッション1付の歯科診療椅子3Aによれば、予めコンターシート4の座面に一体化した実施例1の場合と同様なエアー膨縮式多段クッション1を備える構成の基に、図8に示す場合と同様に、背の低い患者Mの頭部を、ヘッドレスト6に確実に収め、患者Mの口腔の位置とスピットン36の位置とを相対的に適正な状態として、当該患者Mはうがい水をスピットン36内に何等し支障無く吐くことが可能な状態を実現でき、既述した場合と同様、一般成人に比べて背が低い等、異なる身体的特徴のある種々の患者Mでも安心して歯科診療を受けることが可能となり、また、歯科医師はこのような患者に対して的確・安全に当該患者の歯科診療を実施することが可能となる。
本実施例2に係るエアー膨縮式多段クッション1付の歯科診療椅子3Aの場合においても、エアークッション本体2内のエアー袋の層数、伸縮式側面材13を折り畳み段数は特に限定するものでないことは実施例1の場合と同様である。また、本実施例2の場合においても、既述した気体膨縮式多段クッションや液体膨縮式多段クッションの流体クッション本体構造を採用し得ることも言うまでもない。
本発明は、頭部の高さが低い、身長150cm以下の患者(設計基準の身長最低値)、女性・子供等の患者、麻酔を受けた患者、麻痺委等の障害のある患者等の歯科診療に好適に適用可能である。
1 エアー膨縮式多段クッション(流体膨縮式多段クッション)
2 エアークッション本体(流体クッション本体)
3 歯科診療椅子
3A 歯科診療椅子
4 コンターシート
5 バックレスト
6 ヘッドレスト
7 基台
11 表面材
12 裏面材
13 伸縮式側面材
14 第1中仕切り材
15 第2中仕切り材
16a 上層エアー袋部
16b 中層エアー袋部
16c 下層エアー袋部
17 補強伸縮材
17a 上片
17b 下片
20 連結栓
21 エアー供給制御手段(流体供給制御手段)
22 逆止弁
23 エアーレギュレータ
24 圧力計
25 フィルター
26 排気弁
27 電動流量調節弁
28 電動三方弁
29a 上層用ソレノイドバルブ
29b 中層用ソレノイドバルブ
29c 下層用ソレノイドバルブ
30 給排気コントローラー
31a エアーパイプ
31b エアーパイプ
31c エアーパイプ
32a 供給栓
32b 供給栓
32c 供給栓
33 流量調節ダイヤル
34 三方弁切換スイッチ
35a 上層用ソレノイドバルブスイッチ
35b 中層用ソレノイドバルブスイッチ
35c 下層用ソレノイドバルブスイッチ
36 スピットン
M 患者

Claims (5)

  1. 椅子本体の椅子座面に載置される歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションであって、
    表面材と、裏面材と、前記表面材、裏面材の周辺部内側同士を単数枚又は複数枚の中仕切り材を用いて内部を少なくとも2層以上に区画するように連結して少なくとも2層重合以上の流体袋を形成し、各層の流体袋の厚さを個別に変化し得るように折り畳み式とした多段蛇腹形態の伸縮式側面材とを具備する流体クッション本体と、
    前記流体クッション本体の各流体袋に対する流体注入・流体排気を個別に行う流体供給制御御手段と、
    を有し、
    前記表面材又は裏面材が形成する患者用の座面面積を一定としつつ前記流体クッション本体の各流体袋に対する流体供給制御手段による個別の流体の注入量に応じた多段の伸縮式側面材の個別の伸縮により流体クッション本体の前記各層の厚さのみを個別に膨縮させる構成とした歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッションにおいて、
    前記少なくとも2層重合以上の各流体袋内には、各々所定間隔を有する複数並列配置で、かつ、上下に隣り合う各層で交差配置とするとともに、流体の注入量に応じて厚さ方向に伸縮する折り畳み式の補強伸縮材を設けたことを特徴とする歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッション。
  2. 前記流体供給制御手段は、流体クッション本体に供給する流体の流量調節を行う電動流量調節弁と、電動流量調節弁に接続され、この電動流量調節弁からの流体の流体クッション本体内各層への供給と、流体クッション本体内各層からの流体排気の外部への吐出とを切り換える電動三方弁と、電動三方弁と流体クッション本体内各層との間に接続した各ソレノイドバルブと、前記電動流量調節弁、電動三方弁、各ソレノイドバルブの動作制御を行う給排気コントローラーと、を有することを特徴とする請求項1記載の歯科診療椅子用流体膨縮式多段クッション。
  3. 椅子本体の座面に流体膨縮式多段クッションを一体配置した流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子であって、
    前記椅子本体の座面に一体配置した前記流体膨縮式多段クッションは、
    患者着座用の表面材と、椅子本体の座面と一体化した裏面材と、前記表面材、裏面材の周辺部内側同士を単数枚又は複数枚の中仕切り材を用いて内部を少なくとも2層以上に区画するように連結して少なくとも2層重合以上の流体袋を形成し、前記各層の流体袋の厚さを個別に変化し得るように折り畳み式とした多段蛇腹形態の伸縮式側面材とを具備する流体クッション本体と、
    前記流体クッション本体の各流体袋に対する流体注入・流体排気を個別に行う流体供給制御御手段と、
    を有し、
    前記表面材又は裏面材が形成する患者用の座面面積を一定としつつ前記流体クッション本体の各流体袋に対する流体供給制御手段による個別の流体の注入量に応じた多段の伸縮式側面材の個別の伸縮により流体クッション本体の各層の厚さのみを個別に膨縮させる構成としたことを特徴とする流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子。
  4. 前記少なくとも2層重合以上の各流体袋内には、各々所定間隔を有する複数並列配置で、かつ、上下に隣り合う各層で交差配置とするとともに、流体の注入量に応じて厚さ方向に伸縮する折り畳み式の補強伸縮材を設けたことを特徴とする請求項3記載の流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子。
  5. 前記流体供給制御手段は、流体クッション本体に供給する流体の流量調節を行う電動流量調節弁と、電動流量調節弁に接続され、この電動流量調節弁からの流体の流体クッション本体内各層への供給と、流体クッション本体内各層からの流体排気の外部への吐出とを切り換える電動三方弁と、電動三方弁と流体クッション本体内各層との間に接続した各ソレノイドバルブと、前記電動流量調節弁、電動三方弁、各ソレノイドバルブの動作制御を行う給排気コントローラーと、を有することを特徴とする請求項3又は4記載の流体膨縮式多段クッション付歯科診療椅子。
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