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JP6943642B2 - 洗濯機 - Google Patents

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JP6943642B2
JP6943642B2 JP2017115932A JP2017115932A JP6943642B2 JP 6943642 B2 JP6943642 B2 JP 6943642B2 JP 2017115932 A JP2017115932 A JP 2017115932A JP 2017115932 A JP2017115932 A JP 2017115932A JP 6943642 B2 JP6943642 B2 JP 6943642B2
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Description

本発明の実施形態は、回転位置センサが検出した回転位置に基づいてモータの起動処理を行う制御回路を備える洗濯機に関する。
従来より、洗濯機のモータには、ホールIC等の回転位置センサが配置されており、その位置センサが出力するロータの位置信号に基づいてモータを駆動制御することが行われている。このような位置センサは、周囲温度が上昇して高温になると、適切なタイミングで信号が出力されなくなることがある。すると、モータの駆動制御に影響が及ぶため、通電異常,すなわち過電流状態が発生する。
このような問題に対処するため、例えば特許文献1では、位置センサからの信号が入力されない状態が所定期間継続すると、更新する前に保持していたモータの電気角速度を用いてモータを制御するようにしている。
特開2012−170689号公報 特開2011−104197号公報
しかしながら、上記の構成による対処では、特に大きなトルクが必要であるモータの起動時において、負荷変動があった場合やロータのイナーシャが小さい場合に位置ずれが大きくなり、やはり過電流が発生してしまう。
そこで、回転位置センサからの信号出力が適正に得られない状態でも、過電流の発生を防止しつつモータを再起動できる洗濯機を提供する。
実施形態の洗濯機によれば、洗濯運転又は脱水運転を行うための回転駆動力を発生してダイレクトドライブ方式により伝達するモータと、
このモータのロータ回転位置を検出して位置信号を出力する回転位置センサと、
前記モータを駆動するインバータ回路と、
このインバータ回路を介して前記モータの駆動を制御し、前記位置信号に基づいて前記モータの起動処理を行う制御回路とを備え、
前記制御回路は、異常を検知することで前記モータの駆動を停止させると、当該モータを強制転流によって再起動させた後、前記位置信号を用いないセンサレス制御に移行させる。
第1実施形態であり、制御回路により実行されるモータ回転処理を、本実施形態の要旨に係る部分について示すフローチャート 異常検知処理を示すフローチャート 洗濯乾燥機の運転行程に伴うドラムモータの回転数と、当該モータの巻線温度の変化を示す図 脱水工程を開始した際に、再起動を繰り返し試行した場合のドラムモータの回転数と、当該モータの巻線温度の変化を示す図 位置センサが温度上昇の影響を受けることで、位置信号が正常なタイミングで出力されなくなった状態を示す信号波形図 洗濯乾燥機における各モータの駆動制御系を概略的に示す図 制御回路内部のA/D変換器回りの詳細構成を示す図 ドラム式洗濯乾燥機の構成を示す縦断側面図 モータの上下を反転して、ステータ及びロータの構造を示す破断斜視図 第2実施形態であり、制御回路により実行されるモータ回転処理を、要旨に係る部分について示すフローチャート(その1) 制御回路により実行されるモータ回転処理を、要旨に係る部分について示すフローチャート(その2) 異常検知処理を示すフローチャート 強制転流要求セット処理を示すフローチャート 位置信号が正常に出力されている状態を示す波形図 位置信号が正常に出力されていない状態を示す波形図(その1) 位置信号が正常に出力されていない状態を示す波形図(その2) 位置信号が正常に出力されていない状態を示す波形図(その3) 第3実施形態であり、点検お知らせ処理を示すフローチャート
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1から図9を参照して説明する。図8は、ドラム式洗濯乾燥機の構成を示す縦断側面図である。外箱1は前板と後板と左側板と右側板と底板と天板を有する中空状をなすものであり、外箱1の前板には貫通孔状の出入口2が形成されている。この外箱1の前板には扉3が装着されている。この扉3は使用者が前方から閉鎖状態および開放状態相互間で操作可能なもので、扉3の閉鎖状態では出入口2が閉鎖され、扉3の開放状態では出入口2が開放される。外箱1の内部には水受槽4が固定されている。この水受槽4は後面が閉鎖された円筒状をなすもので、軸心線CLが前から後に向けて下降する傾斜状態に配置されている。この水受槽4は前面が開口するものであり、扉3の閉鎖状態では扉3が水受槽4の前面を気密状態に閉鎖する。
水受槽4の後板には、水受槽4の外部に位置してドラムモータ5が固定されている。このドラムモータ5は速度制御可能なDCブラシレスモータからなり、ドラムモータ5の回転軸6は水受槽4の内部に突出している。この回転軸6は水受槽4の軸心線CLに重ねて配置されたものであり、回転軸6には水受槽4の内部に位置してドラム7が固定されている。このドラム7は後面が閉鎖された円筒状をなすもので、ドラムモータ5の運転状態で回転軸6と一体的に回転する。このドラム7の前面は水受槽4の前面を介して出入口2に後方から対向しており、ドラム7の内部には扉3の開放状態で前方から出入口2と水受槽4の前面とドラム7の前面を通して洗濯物が出し入れされる。
ドラム7には、複数の貫通孔8が形成されており、ドラム7の内部空間は複数の貫通孔8のそれぞれを通して水受槽4の内部空間に接続されている。このドラム7には複数のバッフル9が固定されている。これら複数のバッフル9のそれぞれはドラム7が回転することに応じて軸心線CLを中心に円周方向へ移動するものであり、ドラム7内の洗濯物は複数のバッフル9のそれぞれに引掛かりながら円周方向へ移動した後に重力で落下することで撹拌される。
外箱1の内部には、給水弁10が固定されている。この給水弁10は入口および出口を有するものであり、給水弁10の入口は水道の蛇口に接続されている。この給水弁10は図示しない給水弁モータを駆動源とするものであり、給水弁10の出口は給水弁モータ11の回転量に応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この給水弁10の出口は、注水ケース12に接続されており、給水弁10の開放状態では水道水が給水弁10を通して注水ケース12内に注入され、給水弁10の閉鎖状態では水道水が注水ケース12内に注入されない。この注水ケース12は外箱1の内部に水受槽4より高所に位置して固定されたものであり、筒状の注水口13を有している。この注水口13は水受槽4の内部に挿入されており、給水弁10から注水ケース12内に注入された水道水は注水口13から水受槽4の内部に注入される。
水受槽4には、最底部に位置して排水管14の上端部が接続されており、排水管14には排水弁15が介在されている。この排水弁15は図示しない排水弁モータを駆動源とするものであり、排水弁モータの回転量に応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この排水弁15の閉鎖状態では注水口13から水受槽4内に注入された水道水が水受槽4内に貯留され、排水弁15の開放状態では水受槽4内の水道水が排水管14を通して水受槽4の外部に排出される。
外箱1の底板には、水受槽4の下方に位置してメインダクト17が固定されている。このメインダクト17は前後方向へ指向する筒状をなすものであり、メインダクト17の前端部には前ダクト18の下端部が接続されている。この前ダクト18は上下方向へ指向する筒状をなすものであり、前ダクト18の上端部は水受槽4の内部空間に水受槽4の前端部で接続されている。メインダクト17の後端部にはファンケーシング19が固定されている。このファンケーシング19は貫通孔状の吸気口20および筒状の排気口21を有するものであり、ファンケーシング19の内部空間は吸気口20を介してメインダクト17の内部空間に接続されている。
ファンケーシング19には、ファンケーシング19の外部に位置してファンモータ22が固定されている。このファンモータ22はファンケーシング19の内部に突出する回転軸23を有するものであり、回転軸23にはファンケーシング19の内部に位置してファン24が固定されている。このファン24は軸方向から空気を吸込んで径方向へ吐出する遠心式のものであり、ファンケーシング19の吸気口20はファン24にファン24の軸方向から対向し、ファンケーシング19の排気口21はファン24にファン24の径方向から対向している。
ファンケーシング19の排気口21には、後ダクト25の下端部が接続されている。この後ダクト25は上下方向へ指向する筒状をなすものであり、後ダクト25の上端部は水受槽4の内部空間に水受槽4の後端部で接続されている。これら後ダクト25とファンケーシング19とメインダクト17と前ダクト18と水受槽4は水受槽4の内部空間を始点および終点のそれぞれとする環状の循環ダクト26を構成するものであり、扉3の閉鎖状態でファンモータ22が運転されている場合にはファン24が一定方向へ回転することに基づいて水受槽4内の空気が前ダクト18内からメインダクト17内を通してファンケーシング19内に吸引され、ファンケーシング19内から後ダクト25内を通して水受槽4内に戻される。
外箱1の内部には、コンプレッサ(圧縮機)27が固定されている。このコンプレッサ27は循環ダクト26の外部に配置されたものであり、冷媒を吐出する吐出口および冷媒を吸込む吸込口を有している。このコンプレッサ27は図6に示すコンプモータ28を駆動源とするものであり、コンプモータ28は速度制御可能なDCブラシレスモータから構成されている。
メインダクト17の内部には、コンデンサ(凝縮器)29が固定されている。このコンデンサ29は空気を加熱するものであり、蛇行状に曲折する1本の冷媒管30の外周面に板状をなす複数の加熱フィン31のそれぞれを接触状態で固定することから構成されている。このコンデンサ29の冷媒管30はコンプレッサ27の吐出口に接続されており、コンプモータ28の運転状態ではコンプレッサ27の吐出口から吐出された冷媒がコンデンサ29の冷媒管30内に進入する。
図6は、ドラムモータ5,ファンモータ22及びコンプモータ28の駆動制御系を概略的に示すものである。インバータ回路34は、6個のIGBT(スイッチング素子)35a〜35fを三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT35a〜35fのコレクタ−エミッタ間には、フライホイールダイオード36a〜36fが接続されている。インバータ回路34の各相出力端子は、ドラムモータ5の各相巻線に接続されている。
下アーム側のIGBT35d、35e、35fのエミッタは、シャント抵抗37u、37v、37wを介してグランドに接続されている。また、IGBT35d、35e、35fのエミッタとシャント抵抗37u、37v、37wとの共通接続点は、制御回路42Aの入力端子に接続されている。
制御回路42Aの内部では、図示しないが、オペアンプなどを含んで構成されレベルシフト回路により、シャント抵抗37u〜37wの端子電圧を増幅すると共にその増幅信号の出力範囲が正側に収まるように(例えば、0〜+3.3V)バイアスを与える。また制御回路42Aには、インバータ回路34の上下アームが短絡した場合に回路の破壊を防止するために過電流検出を行なう機能がある。
そして、ファンモータ22に対しては、同様に構成されるインバータ回路38及びシャント抵抗39(u,v,w)が配置され、コンプモータ28に対しては、インバータ回路40及びシャント抵抗41(u,v,w)が配置されている。インバータ回路38及び40の制御は、もう1つの制御回路42Bによって行われ、制御回路42A,42Bは、シリアル通信による双方向通信が可能となっている。
インバータ回路34,38,40の入力側には、駆動用電源回路43が接続されている。駆動用電源回路43は、100Vの交流電源に対し、一端側にリアクトル44を介して接続され、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路45と、全波整流回路45の出力側に直列接続された2個のコンデンサ46a、46bとを備えている。コンデンサ46a、46bの共通接続点は、全波整流回路45の入力端子の一方に接続されている。駆動用電源回路43は、後述するリアクトル44を用いた昇圧動作を行わない場合には、100Vの交流電源を倍電圧全波整流し、約280Vの直流電圧をインバータ回路34等に供給する。
全波整流回路45の入力端子には、同様にダイオードブリッジで構成されるもう1つの全波整流回路47が並列に接続されており、全波整流回路47の出力端子間には、IGBT48が接続されている。IGBT48のオンオフ制御は、制御回路42Bが行う。
インバータ回路34,38の入力端子間には、それぞれ抵抗49a及び49bの直列回路、抵抗50a及び50bの直列回路が接続されており、それぞれの共通接続点は、制御回路42A,42Bの入力端子に接続されている。制御回路42A,42Bは、上記各共通接続点の電圧を参照することで、インバータ回路34,38に入力される駆動電源電圧を検知する。
また、ドラムモータ5に対しては、ロータ位置を検出するため、例えばホールICなどで構成される位置センサ51(u,v,w)が配置されており、位置センサ51が出力するセンサ信号は、制御回路42Aに与えられている。また、交流電源とリアクトル44との間には、例えば電流トランス(CT)などからなる電流センサ52が介挿されており、電流センサ52が出力するセンサ信号は、制御回路42Bに与えられている。
制御回路42A,42Bは、マイクロコンピュータ61,PWMゲートドライバ62,A/D変換器63及び入出力ポート64を備えている。尚、制御回路42Bは、インバータ回路38,40をそれぞれ駆動する、2つのPWMゲートドライバ62(1),62(2)を備えている。制御回路42Bは、IGBT48のオンオフ制御を、入出力ポート64を介して行う。
制御電源回路65は、駆動用電源回路43により供給される280Vの直流電圧を降圧して、5Vの制御用電源電圧,15Vのゲート駆動用電源電圧を生成する。これらの電源は、制御回路42A,42Bに供給され、ゲート駆動用電源は、その内部のPWMゲートドライバ62に供給される。
図7は、制御回路42A内部のA/D変換器63回りの詳細構成を示している。制御回路42Aは、過電流検出用のコンパレータ66u,66v,66wを内蔵している。コンパレータ66の反転入力端子は、電流検出抵抗37の上端,IGBT35のエミッタ側に接続されている。5V電源とグランドとの間には、抵抗素子67及び68の直列回路が接続されており、コンパレータ66の非反転入力端子は、抵抗素子67及び68の共通接続点に接続されている。前記共通接続点の電位は、コンパレータ66の閾値電圧である。
コンパレータ66u,66v,66wの出力端子は共通に接続され、抵抗69を介して5V電源にプルアップされていると共に、マイコン61の入力端子に接続されている。マイコン61は、前記コンパレータ66の出力端子レベルがハイからローに変化した際に、過電流の発生を検知する。
再び図6を参照する。制御回路42A,42Bは、モータ5,22,28の各相巻線に流れる電流をA/D変換器63を介して検出し、その電流値に基づいて2次側の回転磁界の位相θ及び回転角速度ωを推定すると共に、三相電流を直交座標変換及びdq(direct-quadrature) 座標変換することで励磁電流成分Id、トルク電流成分Iqを得る。
そして、制御回路42A,42Bは外部より速度指令が与えられると、推定した位相θ及び回転角速度ω並びに電流成分Id、Iqに基づいて電流指令Idref 、Iqref を生成し、それを電圧指令Vd、Vqに変換すると直交座標変換及び三相座標変換を行なう。最終的には、駆動信号がPWM信号として生成され、インバータ回路34,38,40を介してモータ5,22,28の各相巻線に出力される。その他、制御回路42Aは、給水弁や排水弁,表示回路や操作パネルなどを含む、一般的な洗濯乾燥機の運転に必要である機器70を制御する。
次に、本実施形態の作用について図1から図5及び図9を参照して説明する。図3は、一般的な洗濯乾燥機の運転行程に伴うドラムモータ5の回転数と、当該モータ5の巻線温度の変化を示す。巻線温度は、洗いや濯ぎ行程において大きく上昇するが、脱水工程においてモータ5が高速で回転すると、ロータの回転により発生する風により巻線が冷却され、温度は低下する。図9は、モータ5の上下を反転して、ステータ及びロータの構造を示す破断斜視図である。ロータ5Rがステータ5Sに対向する、図中では下方にある上内面には、放射状に複数のリブ5Lが設けられている。ロータ5Rが回転するとリブ5Lが風を発生させ、その風によりステータ5Sに配置されている巻線が冷却される。
ドラム式洗濯機の場合、脱水工程を開始した際に、ドラム7内部の洗濯物の量やその分布状態によってはドラム7を200rpm以上の領域まで回し切ることができず、再起動を繰り返し試行する状態に陥ることがある。すると、図4に示すように、モータ5の巻線がより高い温度まで上昇し続けることになり、位置センサ51がその温度上昇の影響を受けることで、図5に示すように、位置信号が正常なタイミングで出力されなくなる、信号の欠落が発生する。その結果、図4に示すように、脱水工程は回転不良により停止に至る。
そこで本実施形態では、上記の状態を解消するため、以下のように処理を行う。図1は、制御回路42Aにより実行されるモータ回転処理を、本実施形態の要旨に係る部分について示すフローチャートである。また、図2は異常検知処理を示すフローチャートである。前者の処理は例えば1ms周期で、後者の処理は例えば128μs周期で並行的に実行される。
図2に示す異常検知処理では、制御回路42Aのマイコン61は、コンパレータ66の出力レベルがローに変化したか否か(S11)、また、位置センサ51からの位置信号である回転信号の入力が途絶したか否か(S12)を判断する。回転信号の入力途絶は、その時点で運転中の行程におけるモータ5の回転数の制御目標に応じた間隔よりも長い期間に亘り、信号レベルの変化が無い場合に判断する。ステップS11,S12の何れかで(YES)と判断すると、「異常発生フラグ」をセットする(S13)。
尚、上述した異常検知処理は、ダブルチェックを行っているとも言える。すなわち、回転信号の入力が途絶した状態になるとモータ5の駆動制御が正常に行われなくなるので、インバータ回路34におけるスイッチング制御が適切に行われず、上下アームの短絡により過電流が発生するからである。
図1に示すモータ回転処理では、制御回路42Aは、位置センサ51より入力される位置信号に基づいてモータ5の起動処理を行い(S1)、回転数が例えば30rpm以上に達したか否かを判断する(S2)。回転数が30rpmに達していなければ(NO)「異常発生フラグ」がセットされているか否かを判断し(S5)、セットされてなければ(NO)ステップS2に戻る。そして、回転数が30rpm以上になると(S2;YES)モータ5の駆動方式を位置センサレス制御に切り替え(S3)、当該運転行程が終了するまで(S4;NO)センサレス制御を継続する。
一方、モータ5の回転数が30rpmに達する前に「異常発生フラグ」がセットされると(S5;YES)、モータ5の駆動を一旦停止させる(S6)。それから、モータ5を強制転流によって駆動するように切替えて(S7)、ステップS2に移行する。これにより、回転信号の入力が途絶した状態においても、強制転流によりモータ5を起動させることができる。
以上のように本実施形態によれば、制御回路42Aは、インバータ回路34を介してドラムモータの5の駆動を制御し、位置センサ51からの位置信号に基づいてモータ5の起動処理を行う。そして、制御回路42Aは、異常を検知することでモータ5の駆動を停止させると、当該モータ5を強制転流によって再起動させる。これにより、位置センサ51が温度上昇の影響を受けることで位置信号の欠落が生じた状態でも、モータ5を確実に起動することができる。強制転流によるモータ5の起動は、ロータ位置を把握した上で行う通常の起動に比較すると電流消費が大きく効率は悪化する。しかし、本実施形態のように異常が発生した際に強制転流による起動を実施すれば、次善の対応となる。
そして、制御回路42Aは、モータ5の起動処理を行うと、以降はシャント抵抗37により検出した相電流に基づいてロータ回転位置を推定し、モータ5を駆動する。したがって、モータ5を強制転流により起動した後はセンサレス制御に移行して、正弦波に基づく低振動,低騒音で駆動できる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図12に示すように、第2実施形態の異常検知処理では、ステップS12に替わるステップS14において、回転信号の入力が途絶したか否かに加えて、回転異常が1秒間連続したか否かも判断する。ここでの「回転異常」について、図14から図17を参照して説明する。図14は、回転が正常な場合に位置センサ51が出力する三相(A,B,C)の位置信号パターンである。三相の位置信号は60度位相差で出力されるので、回転が正常であればパターン(1)〜(6)を繰り返す。
これに対して、図15に示す回転異常の例(1)は、B相信号がハイレベルに固定されてしまったため、パターン(5),(6),(1)が制御回路42Aにより認識できなくなった場合である。図16に示す回転異常の例(2)は、B相信号に位相ずれが生じてA相信号と同相になっており、パターン(5)(6)(2)(3)を繰り返す場合である。図17に示す回転異常の例(3)は、モータ5を正転させるようにPWM信号を出力しているにも拘らず、逆転に対応するパターン(6)〜(1)を繰り返した場合である。
例えば、図12に示す処理を実行する毎に、図15〜図17に示すような回転異常が検知されるか否かを電気角1周期に亘って監視する。回転異常が検知されれば、回転異常カウンタをインクリメントする。そのカウント値が例えば「7813」に達することで1秒間継続した場合も(S14;YES)、ステップS13に移行する。
また、第2実施形態では、図13に示す強制転流要求セット処理を実行する。この処理は、例えば20ms周期で実行される。先ず、洗い・濯ぎ運転のようにドラム7の内部に水流を発生させる動作を実行している場合において(S51;YES)、水流方向の切替えがあれば(S52;YES)、「水流強制転流要求」としてセットされているフラグをクリアする(S53)。水流方向の切替えがなければ(S52;NO)ステップS54に移行する。そして、後述する図10及び図11に示すモータ回転処理において「モード1」の実行があれば(S54;YES)、「水流強制転流要求」をセットして(S55)処理を終了する。「モード1」の実行がなければ(S54;NO)、そのまま処理を終了する。
一方、水流動作でなく(S51;NO)脱水動作の実行中であれば(S56;YES)、ステップS54と同様の判断を行い(S57)、「YES」であれば「脱水強制転流要求」をセットして(S58)処理を終了する。
図10及び図11に示すモータ回転処理では、モータ5の駆動要求がなければ(S21;NO)、モータ5の駆動を停止して(S31)「モード0」をセットする(S32)。そして、異常回数をカウントするカウンタをリセット(S33)し、処理を終了する。一方、モータ5の駆動要求があれば(S21;YES)、「モード0」がセットされているか否かを判断する(S22)。「モード0」がセットされていれば(YES)、ステップS1と同様に位置センサ51より入力される位置信号に基づいてモータ5の起動処理を行う(S23)。それから、強制転流要求セット処理において、水流又は脱水強制転流要求がセットされているか否かを判断する(S24)。
上記要求がセットされていなければ(NO)、「異常発生フラグ」がセットされているか否かを判断する(S25)。前記フラグがセットされていなければ(NO)、ステップS2と同様に回転数が30rpm以上に達したか否かを判断する(S26)。回転数が30rpmに達していなければ(NO)処理を終了する。回転数が30rpm以上になると(YES)正常起動フラグをセットし(S27)、モータ5の駆動方式を位置センサレス制御に切り替える(S28)。そして、異常回数をカウントするカウンタをクリアし(S29)「モード4」をセットする(S30)。
ステップS25において「異常発生フラグ」がセットされていると(YES)、異常発生回数をカウントするカウンタをインクリメントする(S34)。そして、当該カウンタの値が「5」未満であれば(S35;NO)処理を終了し、「5」に達すると(YES)「モード1」をセットする。
ステップS22においてモード設定が「0」でなければ(NO)、ステップS37,S41,S44において、それぞれでモード1,2,3か否かを判断する。「モード1」であれば(S37;YES)モータ5の駆動を停止し(S38)、異常発生回数をカウントするカウンタをクリアし(S39)「モード2」をセットする(S40)。そして、「モード2」であれば(S41;YES)強制転流によりモータ5を起動し(S42)、「モード3」をセットする(S43)。
「モード3」であれば(S44;YES)ステップS26と同様の判断を行い(S45)、回転数が30rpm以上になると(YES)モータ5の駆動方式を位置センサレス制御に切り替える(S46)。そして、「モード4」をセットする(S37)。「モード4」であれば(S44;NO)、モータ5の回転数が25rpm未満か否かを判断する(S48)。25rpm以上であれば(NO)処理を終了する。25rpm未満であれば(YES)、モータ5のセンサレス制御が不調である可能性がある。そこで、モータ5の駆動方式を位置センサ駆動に切り替えて(S49)「モード0」をセットする(S50)。
以上のように第2実施形態によれば、制御回路42Aは、モータ5の回転異常,又はモータの5巻線に流れる電流の異常,過電流を検知するので、モータ5の回転停止に繋がる異常を検知した際に、強制転流によってモータ5を再起動できる。また、制御回路42Aは、位置センサ51の位置信号に基づく起動処理を5回試行した後に強制転流による再起動を行う。これにより、起動時の回転不良の発生頻度を低減できる。
また、制御回路42Aは、洗濯運転又は脱水運転の少なくとも一方において異常が検知され、モータ5を強制転流によって再起動させると、以降に前記異常が検知された運転を行う際には、モード1→2の設定により最初から強制転流でモータ5の起動処理を行うようにした。これにより、位置信号に基づくモータ5の起動が不調となる可能性が高い場合に、運転時間が長くなることを抑制できる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、制御回路42Aは、図18に示す「点検お知らせ処理」を実行する。現在「洗濯中」であることを示すフラグのセットがない状態で(S61;NO)、洗濯運転が開始されると(S62;YES)、上記フラグをセットして(S63)ステップS26でセットされる「正常起動」フラグをリセットする(S64)。「洗濯中」のセットがあり(S61;YES)洗濯運転が終了すると(S65;YES)、「正常起動」がセットされているか否かを判断する(S66)。「正常起動」がセットされていれば(YES)、「洗濯中」をリセットして(S67)ステップS64に移行する。そして、「正常起動」がセットされていなければ(S66;NO)、図示しない操作パネルに「点検」を表示して(S68)ステップS67に移行する。
以上のように第3実施形態によれば、制御回路42Aは、異常を検知してモータ5を強制転流により再起動すると、洗濯運転の終了後に異常を検知したこと,点検が必要であることを報知する。これにより、ユーザに注意を促し、回転不良の発生頻度を低下させることができる。
(その他の実施形態)
各電源電圧や抵抗値等については、個別の設計に応じて変更すれば良い。周波数の具体数値ついても同様である。
スイッチング素子はIGBT35に限ることなく、MOSFETやパワートランジスタ等でも良い。
乾燥機能がない洗濯機に適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、5はドラムモータ、7はドラム、22はファンモータ、27はコンプレッサ、28はコンプモータ、42Aは制御回路、34,38,40はインバータ回路を示す。

Claims (6)

  1. 洗濯運転又は脱水運転を行うための回転駆動力を発生してダイレクトドライブ方式により伝達するモータと、
    このモータのロータ回転位置を検出して位置信号を出力する回転位置センサと、
    前記モータを駆動するインバータ回路と、
    このインバータ回路を介して前記モータの駆動を制御し、前記位置信号に基づいて前記モータの起動処理を行う制御回路とを備え、
    前記制御回路は、異常を検知することで前記モータの駆動を停止させると、当該モータを強制転流によって再起動させた後、前記位置信号を用いないセンサレス制御に移行させる洗濯機。
  2. 前記異常は、前記モータの回転異常,又は前記モータの巻線に流れる電流の異常である請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記制御回路は、前記位置信号に基づく起動処理を複数回試行した後に、前記強制転流による再起動を行う請求項1又は2記載の洗濯機。
  4. 前記制御回路は、洗濯運転又は脱水運転の少なくとも一方において異常が検知され、前記モータを強制転流によって再起動させると、以降に前記異常が検知された運転を行う際には、最初から強制転流により前記モータの起動処理を行う請求項1又は2記載の洗濯機。
  5. 前記モータの巻線に流れる相電流を検出する電流検出部を備え、
    前記制御回路は、前記モータの起動処理を行うと、以降は前記相電流に基づいて前記ロータ回転位置を推定し、前記モータを駆動する請求項1から4の何れか一項に記載の洗濯機。
  6. 前記制御回路は、前記異常を検知すると、洗濯運転の終了後に異常を検知したことを報知する請求項1から5の何れか一項に記載の洗濯機。
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