JP6875277B2 - 物質特性評価のための方法 - Google Patents
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Description
一つ又はそれ以上の物品に照射するように構成されている、入射放射線の供給源(source of incident radiation);
入射放射線による照射の結果として、一つ又はそれ以上の物品の中から出るか又は通過する放射線のパケット(packets)を検出するために適している複数の検出器であり、各検出器は、パケットのエネルギーに依存する、特徴的な大きさ又は形状を有する、検出されたパケットによって引き起こされる電気パルスを生成するように構成されている、複数の検出器;及び
各電気パルスを処理して特徴的な大きさ又は形状を決定し、それにより各検出器について、検出されたパケットのエネルギーの検出器エネルギースペクトルを生み出し、且つ検出器エネルギースペクトルに基づいて一つ又はそれ以上の物品に関連付けられる物質を特徴付けるように構成されている、一つ又はそれ以上のデジタルプロセッサ、
を有する、装置、が提供される。
入射放射線の供給源を使用して、一つ又はそれ以上の物品に照射するステップ;
複数の検出器を使用して、入射放射線による照射の結果として一つ又はそれ以上の物品の中から出るか又は通過する放射線のパケットを検出するステップであり、各検出器は、パケットのエネルギーに依存する、特徴的な大きさ又は形状を有する、検出されたパケットによって引き起こされる電気パルスを生成するように構成されている、検出するステップ;
特徴的な大きさ又は形状を決定するために、一つ又はそれ以上のデジタルプロセッサを使用して各電気パルスを処理するステップ;
各検出器について、検出されたパケットのエネルギーの検出器エネルギースペクトルを生み出すステップ;及び
検出器エネルギースペクトルに基づいて一つ又はそれ以上の物品に関連付けられる物質を特徴付けるステップ、
を含む、方法、が提供される。
図1は、本発明の一つの好ましい実施形態による、X線貨物及び荷物検査システムの高レベルの概要を示す。
1.試料(101)が検査されるX線チャンバ(100)。チャンバは、(複数の)X線供給源及び関連付けられる検出器ハードウェアを収容でき、操作者の安全を確かにするためにX線がチャンバを越えて放出されないことを確かにするように設計される。
2.検査されるべき試料(101)とX線チャンバ(100)との間の相対運動を引き起こすための手段。一つの実施形態において、これは、検査されるべき試料(101)をX線チャンバの中に運搬する手段(102)を有するであろう。一つの典型的なシステムにおいて、これは、コンベアベルト、ローラーシステム又は同様のものであってもよいが、本開示において記述されるシステムは、任意の運搬手段を用いて同等に良好に機能するであろう。一つの好ましい実施形態は、(複数の)X線供給源及び(複数の)検出器アレイが固定された位置に位置付けられているトンネルを試料が通過することである。しかしながら、一つの代替的な実施形態において、(複数の)X線供給源及び(複数の)検出器アレイは、試料を通り過ぎて移動してもよい。
3.X線チャンバ(100)の内部には、以下が存在する:
a.一つ又はそれ以上のX線供給源(200,201)
b.各X線供給源のために少なくとも1つの検出器アレイを備える、X線検出器の1つ又はそれ以上のアレイ(202,209)。
c.X線検出器アレイ(202,209)は、実装(implementation)のために望ましい場合には、より小さな検出器アレイに更に分割されてもよい。本開示において記述されるシステムは、検出器アレイの特定の配置及び/又は細分化に依存しない。
d.検出器アレイ(202,209)から受信されたX線パルスを処理するためのデジタルプロセッサ(203,210)。実装アーキテクチャに依存して、デジタルプロセッサは、以下であってもよい:
i.検出器サブシステムと同じボード上に存在する。
ii.別個のハードウェア上に存在し、X線走査器(scanner)筐体の内部又は外側に収容される。
iii.ホストシステムの一部を形成する、又は
iv.上記の組み合わせ。
1.X線供給源(200)及び(201)。X線供給源(200)及び(201)から、X線(204)及び(206)が被検試料(208)に入射する。
2.検出器アレイに入射するX線(205)及び(207)の検出のための検出器アレイ(202)及び(209)。
3.各検出器アレイからの信号は、デジタルプロセッサ(203)及び(210)に接続される。デジタルプロセッサは、X線チャンバの内部又は外部のいずれに取り付けられてもよく、一部はホストシステムと組み合わされてもよい。
4.デジタルプロセッサの出力(211)は表示のためにホストに渡され、一方でホストはデジタルプロセッサへ/から制御信号(212)を送信/受信する。
1.各々の個別の検出器要素のための検出器サブシステム(301)であって(1×N個の検出器アレイについてN個のそのようなサブシステムを備える)、検出器サブシステムは、以下を有する:
a.入射X線(300)を検出し、各々の検出されたX線を光パルスに変換する検出器物質
b.入射光パルスを受け取り、増幅して、重複していてもよく又は重複していなくてもよいパルス(312)を含むアナログ信号に変換するための光電子増倍器
c.フィルタリングを含み得る、適切なアナログエレクトロニクス
d.任意的な可変利得増幅器(302)。固定されたアナログ利得が使用されてもよく、又は光電子増倍器に追加利得を使用することが望ましくない場合がある。
2.アナログ信号をデジタル値(313)に変換するための、アナログ/デジタル変換器(303)。
3.処理の前にデジタル信号レベルを適切に調整するための、可変デジタル利得(304)。
4.各検出器サブシステム(301)、例えば米国特許第7383142号明細書、米国特許第8812268号明細書及び国際公開第WO/2015/085372号に開示されているパルス処理システムのための高速パルス処理(305)であり、パルス処理は、以下を含む:
a.ベースライン追跡及び除去、又は固定されたベースラインの除去。
b.入って来る(incoming)パルスの検出。
c.各々の検出されるパルスのエネルギーの計算。
d.計算されたエネルギー値のエネルギーヒストグラム(エネルギーヒストグラム)(315)の中への蓄積。
e.ゲート信号が受信される度ごとの、蓄積されたヒストグラム値の出力。
f.次の収集間隔のための、ヒストグラム値のリセット。
5.規則的な予め設定された間隔でゲート信号(314)を出力するゲート信号供給源(306)。
a.ゲート間隔は、ヒストグラム蓄積期間を決定する一定の短い間隔である。
b.このゲート間隔はまた、結果として生じるX線画像における画素ピッチも決定する。画素ピッチはゲート間隔×試料速度で与えられる。例えば、10msのゲート間隔、及びコンベア上を0.1m/sで移動する試料は、進行の方向において1mmの画素ピッチを結果としてもたらす。
6.ゲート信号供給源及びゲート信号がない場合、全ての検出器にわたってエネルギーヒストグラム収集のタイミングを制御及び同期させるために、他の適切な手段が使用されてもよい。例えば、ゲート信号の代わりに適当に正確なネットワークタイミング信号が使用されてもよい。
7.適切なアナログ信号及びデジタル信号から入力を受信し、次いで、望ましい較正パラメータを様々な処理ブロックに返信する、較正システム(307)。較正システムは、以下を実行する:
a.パルスパラメータ同定
b.利得較正
c.エネルギー較正
d.ベースラインオフセット較正(固定されたベースラインが使用される場合)
e.計数率依存ベースラインシフト
8.各ゲート間隔の間に各検出器における計算されたエネルギースペクトルを取得し、試料の実効Zを決定する、実効Z計算(308)。これは、今度は実効Z画像の生成につながる。
9.強度画像生成。以下を含む:
a.エネルギースペクトルにわたる総受容エネルギーに基づく、強度画像(309)。
b.全エネルギースペクトルからの選択されたエネルギー帯の積分(integration)によって決定される、高ペネトレーション又は高コントラストの画像(310)。
10.画像後処理及び表示(311)、以下のうちの一つ又はそれ以上を含み得る特徴を備える:
a.画像鮮鋭化
b.エッジ検出及び/又は鮮鋭化
c.画像フィルタリング
d.同定された物質に基づいて画像画素を色付けするための実効Zカラーマップの適用。
e.各検出器アレイについての2D画像の選択、表示及びオーバーレイ
i.実効Z
ii.強度
iii.高ペネトレーション/高コントラスト画像
f.適切なモニター又は他の表示装置上への画像の表示。
1.X線エネルギースペクトル。
2.計算された実効Z値
3.強度値(全スペクトル合計)
4.一つ又はそれ以上のエネルギー帯の積分から計算された、高ペネトレーション/高コントラストの強度値。
一般的なX線走査機器に使用される検出器サブシステムは、産業用途及びセキュリティ用途の両方について、PINダイオードのアレイに結合させられたシンチレータ(燐光体(phosphor)等)を利用して、透過したX線を光に変換し、続いて電気信号に変換する。
a)検出器物質
b)適切な手段を使用して検出器物質に結合させられた光電子増倍器物質
c)アナログエレクトロニクス
a)高純度ゲルマニウム(HPGe):5.9keVのFe55X線ラインについて120eVの‘ゴールドスタンダード’の分解能を達成し、検出器は、10mm以上(>10mm)の厚さで作られることができ、それ故に最大で何百keV(many 100s of keV)もの高エネルギーX線を検出することができる。
b)シリコンドリフトダイオード(SDD):比較的低エネルギーの放射線を測定するSDD検出器。5.9keVの同じFe55X線ラインについて、SDD検出器は約130eVの分解能を有する。また、これらの検出器は、HPGe検出器よりも高い計数率、且つ室温のすぐ下で動作させられることができる。
c)PINダイオード:最大で60keVのX線についての検出効率は、SDD検出器よりも実質的に高く、150keVより高いX線エネルギーについては約1%に低下する。これらの検出器は、室温で動作させられることができる。しかしながら、冷却に伴って分解能は向上するが、5.9keVラインの分解能は180eV程度(〜180 eV)である。
d)テルル化カドミウム亜鉛:中程度のエネルギーのX線及びガンマ線放射の直接検出のために使用される室温固体放射線検出器である。それは、100%に非常に近い、60keVのX線についての検出効率を有し、150eVのエネルギーをもつX線光子についてさえ、検出効率は50%より大きいままである。
e)ヨウ化セシウム(CsI(Tl)):これは、医療用画像化及び診断用途においてX線の検出のために使用されるシンチレーション物質である。このシンチレーション物質は、X線を光の光子に変換するために使用され、その光の光子は、概してその後に、同じく光電子増倍管によって電気信号に変換される。CsIは安価で密度が高い物質であり、数百keVまでのX線及びガンマ線の良好な検出効率を有する。
以下の節は、様々なアルゴリズムの各々の特定のステージの処理に伴われるステップを概説する。
走査システムは多数の個別の検出器を含む。各検出器及び関連する電子機器は、理想的には入射放射線に対して同一の応答を有するように設計されているが、実際にはこれは不可能であろう。検出器の間でのこれらのばらつき(variations)は、結果としてエネルギースペクトル出力における検出器対検出器のばらつきをもたらす。検出システムを正しく且つ完全に較正することによって、パルス処理デジタルプロセッサから出力されるエネルギースペクトルは、それらが既知の狭いエネルギービンにおいて受け取られたX線強度を表すように、適切に較正されることができる。
検出器パルス較正は、パルス処理システムによって要求される各検出器についてのパルス特性を同定するために使用される。要求される正確なパラメータは、検出システムに依存して異なる場合がある。米国特許第7383142号明細書及び米国特許第8812268号明細書に開示されているパルス処理方法を使用する典型的な用途のため、パルスは、以下の形式の平均二重指数としてモデル化される(modelled):
各検出器サブシステムは、アナログデジタル変換器と組み合わされて、製造におけるばらつきによりわずかに異なる特性を有するであろう。そのような構成要素のばらつきの一つの結果として、エネルギースペクトルは異なってスケーリングされるであろう。利得スケーリング以外のばらつきは、ベースラインオフセット較正又はエネルギー較正の中で取り扱われる。
1.既知のX線供給源を設定する。
a.特定の特性を有する物質をビームの中に挿入してもよい。例えば、鉛(Pb)は88keVに既知の吸収端(absorption edge)を有する。
b.それ自体で検出される(自己スペクトル)、検出器物質(例えば、LYSO)の既知の放射線を利用する。
2.パルス処理エレクトロニクスによる出力として、各検出器のエネルギースペクトルを測定する。
3.最小限のノイズを伴う滑らかなスペクトルを達成するために、十分なデータが得られることを確かにする。
4.アライメントを実行する特徴又は複数の特徴を選択する。例えば、
a.スペクトル内の特定のピーク
b.(Pbの場合について)吸収端
c.(LYSO自己スペクトルについて適切な)スペクトル形状全体
5.各検出器について、特徴位置(feature location)に対応するヒストグラムビンを計算する。
6.これらの特徴位置ビンの中央値(median)を全ての検出器にわたって計算する。
7.次いで、各検出器について要求される利得は、特定の検出器の特徴位置に対する中央値位置の比として計算される。注:中央値又は他の適した基準(例えば、最大値又は最小値)が選ばれる。中央値が選択され、そのため全てのチャネルが最小振幅まで減衰させられるのではなく、むしろいくつかのチャネルが増幅され、いくつかは減衰させられる。
8.次いで、利得は、各検出器チャネルに対して適用される。利得は、具体的なシステム機能性に依存して、アナログ利得、デジタル利得、又はその二つの組み合わせとして適用されてもよい。最良の結果のために、利得の少なくとも一部はデジタル利得であり、任意的に繊細な利得変化(gain variation)が達成されることができる。
9.各検出器のエネルギースペクトルを再測定し、要求されるアライメントが達成されていることを確認する。
10.望ましい場合は、各検出器について、更新された/改良された利得較正を計算し、各検出器に対して更新された較正を適用する。
11.全ての検出器からのスペクトルの間の要求される調和(correspondence)を達成するために望ましい分だけ頻繁に、ステップ9及びステップ10を繰り返す。
各検出器サブシステムは、アナログデジタル変換器の出力において測定されるときに、わずかに異なるベースラインレベルを有し得る。パルス処理エレクトロニクスが受信されたパルスのエネルギーを正確に推定するために、ベースラインは、推定及び除去される。例えば以下を含む、任意の適した方法が使用されることができる:
1.(X線をオフにしての)ベースラインオフセットのオフラインの測定:
a.検出器からの一連のサンプルを記録及び平均する
b.この平均を、全てのデータから減算されるべきベースラインオフセットとして使用する
2.オンラインのベースラインオフセットの追跡と適応:
a.ベースラインオフセットを推定及び追跡するために、パルス処理出力を使用する、
b.(ノイズの多い)追跡されたベースライン値をフィルタ処理し、それに応じてベースラインオフセットレジスタを更新する
c.X線をオフにして最初の収束の期間(initial period of convergence)を使用し、続いてX線をオンにしたまま継続的な適応を行う
パルス処理エレクトロニクスは、較正されていないエネルギースペクトルを生成するであろう。すなわち、出力は、一組のヒストグラムビン内の多数の計数を含むであろうが、それらのヒストグラムビンの正確なエネルギーは未知である。正確な実効Z結果を達成するためには、各ビンのエネルギーの知識が要求される。
1.既知のスペクトルピークをもつ供給源を使用する。一つの適した例は、31,80,160,302及び360keVにスペクトルピークをもつBa133供給源である
2.未較正のエネルギースペクトルを測定する。
3.既知のスペクトルピークに対応するヒストグラムビンを決定する
1.各ヒストグラムビンのエネルギーについての探索表(lookup table)を作成する。
2.適した関数の形式のパラメータを推定する。LYSO/SiPMの組み合わせについては、ある二次(quadratic)モデルが、観測されるパラメータに非常によく適合することが見出されている。これは、以下の形式の結果を与える:
検出器/光電子増倍器の組み合わせに依存して、計数率に依存するベースラインシフトを補償することが望ましい場合がある。このシフトの結果は、計数率が増加するにつれてのエネルギースペクトルの右シフトである。エネルギー較正を正しく適用するために、スペクトルは、指定されたビンの数/エネルギーだけ左に戻される。要求される較正は、次のいずれかである:
a)補間によって得られる中間の結果を伴って、各計数率についてベースラインシフトを定義する、探索表。
b)ベースラインオフセットが計数率の関数として表現される、関数形式(functional form)。
残余スペクトル(residual spectrum)は、大きな厚さの鋼のような、X線ビームを完全に遮断するのに十分な、ビーム内の大きな質量の物質を用いて測定される。実際には、散乱であろうと又は他のメカニズムからでも、小さなレベルのエネルギーは検出器アレイに尚も到達し、この残余スペクトルは、それが通常の動作中に受信スペクトルから除去され得るように、測定されなければならない。
[0101] The residual spectrum is then measured by averaging the received spectra for a number of gate intervals with the blocking mass in the beam.
パイルアップパラメータは、いくつかの方法で較正されてもよい。例えば:
a)受信スペクトルの本質的な性質からのパイルアップパラメータの推定。
b)信号、受信されたパルス計数率、ADCサンプリングレート及びパルス検出方法の知識からの、パイルアップパラメータの推定。
c)以下のような、パイルアップパラメータの測定:
i.エネルギー及び計数率が変えられることができる、狭いエネルギー供給源を使用する。
ii.供給源エネルギー及び計数率が変えられるときに、受信スペクトル(received spectrum)を測定する。
iii.受信された2パルス及び3パルスのパイルアップの主信号ピークに対する比を、直接的に測定する。
iv.係数率及びエネルギーの関数として、2パルス及び3パルスのパイルアップの探索表を形成する。
高速パルス処理(305)、例えば米国特許第7383142号明細書、米国特許第8812268号明細書及び国際公開第WO/2015/085372号に開示されているものが、各検出器サブシステムに割り当てられ、アナログデジタル変換器から出力されるデジタル化されたパルス信号に対して以下の動作を実行する:
a)ベースライン追跡及び除去、又は固定されたベースラインの除去。
b)入って来るパルスの検出。
c)各々の検出されるパルスのエネルギーの計算。
d)計算されたエネルギー値のエネルギーヒストグラム(エネルギーヒストグラム)の中への蓄積。
e)ゲート信号又は他のタイミング信号が受信される度ごとの、蓄積されたヒストグラム値の出力。
f)次の収集間隔のための、ヒストグラム値のリセット。
強度値、又はより具体的には透過値は、各ゲート間隔jで各検出器iについて生み出されたエネルギースペクトルから、以下に従って計算される:
a)R(i,j)<Rlowであれば、貫通不可能(Impenetrable)であり、0に設定する。
b)R(i,j)>Rhighであれば、空であるか、又はビーム内に何もなく、1に設定する。
閾値Rlow及びRhighは、予め設定されてもよく又は使用者が設定可能であってもよい。
全エネルギースペクトルの使用を通じて、受信スペクトルを異なるエネルギー帯域にわたって積分することに基づいて、様々なコントラストを有する強度画像が生み出される。既存の二重エネルギーX線走査器において、システムは、検出器物質に固有の広いエネルギー範囲のみを利用することができる。全エネルギースペクトルが利用可能な場合、任意のエネルギー範囲が、そのエネルギー範囲において関連する強度画像を生み出すために、使用され得る。そのとき、例えば、有機物質、無機物質、又は軽、中若しくは重金属等のために調整された(tuned)エネルギー範囲を用いて、特定の物質種(material types)を最もよく分離及び表示するために、特有のエネルギー範囲が定義され得る。
実効Z処理は、試料物質の実効Zの推定を計算するための、エネルギー較正と組み合わされた、パルス処理エレクトロニクスによって計算された全エネルギースペクトルの使用を伴う。実効Z処理は、各検出器について実行され、また各検出器について以下のように進行する(そのため1×Nの検出器アレイについては、このプロセスがN回繰り返される)。計算上の要求を低減するために、実効Z処理は、貫通不可能(impenetrable)又は空(empty)のいずれかであると宣言されていない、受信された検出器i及びゲート間隔jに対してのみ実行される。
1.図4を参照して、FFTを使用してエネルギースペクトルデータ(400)を圧縮し、最初のN個のビン(破棄されたビン(discarded bins)に信号がほとんど又は全く無いように選択される)以外のすべてを破棄する。注:このステップは任意であるが、実効Zが中央処理コンピュータで計算されるシステム構成について、それは通信帯域幅の有意な縮小を可能にする。512ポイントのヒストグラムについて32個の複素FFTビンの転送は、通信帯域幅のわずか1/8しか要求しない。
2.受信され、FFTされたエネルギースペクトルの数2S+1を平均化することによってスペクトル積分(spectrum integration)を実行する(402)。このスペクトル積分は、強度画像が計算される空間解像度を低下させることなく、実効Zを計算するために利用可能な測定時間を増加させる。積分は、ゲート間隔jを中心とした移動平均を実行するために、ゲート間隔(数5)にわたって行われる。
3.パイルアップ削減(pileup reduction)を実行する(403)。このFFTは、パイルアップ削減の第一段階であり、データ圧縮が既にFFTを使用して達成されている場合には要求されない。パイルアップ削減は、以下に概説されるような、適したアルゴリズムによって達成されてもよい。
4.望ましい場合には、エネルギースペクトルの所望の横方向シフトを達成するために、FFT領域位相シフト(FFT domain phase shift)を適用する(404)。このステップは、ある計数率に特有のベースラインシフトが存在する場合に望ましいことを見出されている。注:FFT領域において(FFTビンで)線形に増加する位相項による乗算は、iFFT後に横方向シフトが結果としてもたらす。横方向シフトの程度は、線形増加の傾きによって決定される。
5.iFFTの前に、周波数領域ウィンドウを適用する(405)。このウィンドウは、エネルギースペクトルの所望の平滑化を設計するために使用されてもよい。ウィンドウ設計プロセスは以下に概説される。エネルギースペクトルの滑らかなフィルタリングを実現するために、良いウィンドウが設計されている。エネルギースペクトル内のノイズのフィルタリングは、計算効率の全体的な向上のために、実効Z計算において低減された数のエネルギービンを使用することの可能性を与える。
6.FFTデータをゼロパッド(Zero pad)し、複素共役をFFTバッファの後半に挿入し(406)、iFFTを適用する(407)。この時点で、平滑化されたエネルギースペクトルがヒストグラムの形で得られる。
ゼロパディングは、FFT後に切り捨てられたデータを挿入する。全ての切り捨てられたビン(truncated bins)についてゼロを挿入することは必須ではない。例えば、より少ないゼロをパディングすることは、IFFTを計算することが計算上より効率的な、より小さなFFTバッファを生成することができる。
実ベクトル(real vector)x及びFFTサイズ2Nの場合、FFT出力の要素N+2から2Nは、要素2からNの複素共役(complex conjugate)である。ここで、N+1は、ゼロ埋め込みによってゼロに設定される要素の1つとなる。
7.各検出器について、残余スペクトルを減算する。先に述べられたように、これは、完全に遮断する物質の存在下であっても存在するであろうスペクトルを除去する。
8.ヒストグラムビンをエネルギー値に変換するために、エネルギー較正曲線/関数を適用する(408)。注:代替的に、エネルギー較正は、実効Zルーティン自体の中で適用されてもよい。この段階で、出力は滑らかな較正されたエネルギースペクトル(409)である。
9.もし必要ならば、隣接する複数の検出器にわたってスペクトル積分、そのため(数6)の検出器について2P+1エネルギースペクトルにわたる積分を実行する。
実効Z(及び強度画像/高コントラスト画像)を計算するために、X線はオンであるが、試料がX線ビームに到達する前に、基準スペクトルが得られる。所与の機械設計内では、X線がオンにされる時間と、X線ビームに試料が到達するときの間に、基準スペクトルが収集され得る遅延があるであろう。処理は、以下の通りである:
1.X線をオンにする。
2.X線ビームが安定することを待つ。これは、時間遅延によって、又は変動が指定された閾値を下回るまでX線計数をフィルタリングすることによって達成されてもよい。
3.パルス処理エレクトロニクスの出力において、N個のX線エネルギースペクトルI0(E,n)を収集及び合計する(すなわち、N個の連続するゲート間隔の終わりに記録されたエネルギースペクトルを収集する)。
4.平均基準スペクトルを計算するために、スペクトルの合計をNで割る(数7)
所与の実効Z及び所与のエネルギーに対する質量減衰定数(mass attenuation constants)は、所与の物質ZがエネルギーXのX線を減衰させる程度を定義する。具体的に、特定のエネルギーにおける受け取られるエネルギーの強度は、以下により与えられる:
次いで、実効Z処理は以下のように進行する:
1.各検出器、及び各ゲート期間(結果として生じる画像内の一つの画素を定義する特定のゲート期間における特定の検出器)について、較正されたエネルギースペクトルが“予備動作”節に概説されるように測定されるであろう。貫通不可能又は空であると分類されたエネルギースペクトルについては、実効Z処理は実行されない。
2.実効Z計算のために使用されるべき1組のエネルギービンを決定する。
a.受信スペクトルに基づいて、十分な計数が受信されるエネルギー領域を同定する。
b.これらは、計数が何らかの予め定められた閾値を超えるスペクトルビンであろう。
c.代替的に、透過率(受信スペクトルの基準スペクトルに対する比)がある閾値を超えるエネルギーを決定する。
3.エネルギービンのそれぞれにおいて質量減衰データが利用可能な各Z値について、以下の動作を実行する:
a.想定されるZ(assumed Z)について物質厚さを推定する。一つの可能な方法は、一つのエネルギー値Eにおいて、以下に従って厚さを推定することである。
改善された厚さ推定が、いくつかのエネルギーにおける厚さ推定を平均化して、単一のエネルギーにおけるノイズの影響力を低減することによって得られることができる。xを明示的に推定することは望まれず、組み合わされたパラメータρxで十分である。
b.このZについて、先に記録された基準スペクトル、厚さパラメータ及びmaテーブルに基づき、(数10)に従って、予測スペクトル(predicted spectrum)を計算する
c.このZについてのコスト関数を、受信スペクトルと予測スペクトルとの間の二乗誤差の合計として、物質Zの仮定の下で計算する
重みW(E)は、一つのもの(unity)になるように選ばれてもよく、或いは代替的に、W(E)=I(E)は、計数の数が小さい受信スペクトルの領域により小さな重みを与え、より多くの計数が受信される領域により大きな重みを与えるコスト関数を、結果としてもたらすであろう。
4.(特定のゲート期間中に特定の検出器から受信されたエネルギースペクトルを構成する)この画素について、コスト関数を最小にするZ値として推定実効Zを計算する:
1.グラデーション検索
2.ベストファースト検索
3.いくつかの形式のパターン検索
実際には、検出器及び特徴付けが困難な処理特性のために、全ての検出器、全ての計数率及び全てのスペクトルビンにわたって正確なエネルギー較正を達成することは困難であり得る。
理想的には、良好な利得較正がなされれば、全ての検出器からの受信スペクトルは互いに一致しており、そのため全ての検出器での使用のために、一つの検出器で較正データを得ることだけが望まれる。実際には、検出器間の一貫性に依存して、隣接する複数の検出器の複数のグループ又はもしかすると全ての検出器について、較正データを得ることが望ましいと思われる。
1.(独立した測定によるか又は物質純度の指定によるかのいずれかで、)その物質の実効Zを確かめる。
2.物質の“ステップウェッジ”を取得する。すなわち、既知の厚さxの一連のステップを有する物質の試料である。最大のステップは、理想的には、それが貫通不可能と考えられることができるレベルにまでX線ビームを減少させるのに十分である。注:他の物質サンプルも使用され得るが、そのようなステップウェッジは、それに対して較正するために便利な形である。
3.要求される検出器位置でステップウェッジを走査する。結果は、物質の各ステップに沿って記録された一連の未較正のエネルギースペクトルであろう(スペクトルの数は、試料寸法、走査速度及びゲート期間に依存するであろう)。
4.スペクトル内のノイズを最小化するように、各ステップ上で受信されたスペクトルを合計する。これらのスペクトルは、それらが物質、ヒストグラムビン及び物質厚さの関数であるため、I(Z,B,x)と表示される。また、I(Z,B,0)は、ちょうど基準スペクトルI0(B)であることにも留意されたい。
5.全ての材料、ヒストグラムビン及び厚さについて、透過特性を次のように計算する
予備動作は、以下のコメントを除いて、実質的に上述されたものと同じである:
1.パイルアップ除去を実行することが、望まれない場合がある。
2.計数率に依存するベースラインシフトが存在することを補償するために横方向スペクトルシフトを実行することが、望まれない場合がある。
3.iFFTの前に、周波数領域ウィンドウは依然として要求される。
4.この方法を用いる場合は絶対エネルギー較正を行う要求が無いので、エネルギー較正曲線は適用されないが、ただし残余スペクトルの除去は、依然として要求される場合がある。
5.スペクトルの積分は、以下に記述されるように、複数のゲート間隔にわたって、且つ複数の検出器にわたって実行され得る。
6.受信スペクトルは、一連のヒストグラムビンBにおける強度、I(B)と表される。Bの使用は、ヒストグラムビンがそれらの実際のエネルギーの観点で較正される、先の節についてのEの使用と差異を生じさせる。
基準スペクトルは、上述されたものと全く同じ方法で得られるが、今、エネルギーではなく、I0(B)と表示され、ヒストグラムビンの使用を表す。
次いで、実効Z処理は以下のように進行する:
1.各検出器、及び各ゲート期間(結果として生じる画像内の一つの画素を定義する特定のゲート期間における特定の検出器)について、未較正のエネルギースペクトルI(B)が“予備動作”節に概説されるように測定されるであろう。再び、貫通不可能又は空であると分類されたエネルギースペクトルについては、実効Z処理は実行されない。
2.実効Z計算のために使用されるべき1組のエネルギービンを決定する:
a.受信スペクトルに基づいて、十分な計数が受信される領域を同定する。
b.これらは、計数が何らかの予め定められた閾値を超えるスペクトルビンであろう。B:I(B)>Iminを選ぶ
c.代替的に、透過率(受信スペクトルの基準スペクトルに対する比)がある閾値を超えるビンを決定する。
d.代替的に、コスト計算から望ましくないビンを除去するために、利用可能な全てのヒストグラムビンを使用し、コスト関数において重み付けを適用する。
e.注:処理されるヒストグラムビンの総数を最終的に削減することは、改善された計算効率を達成することができ、そのため全てのビンの使用は理想的ではない。
3.総受容X線(total received X-rays)を、基準に対する比として計算する。
a.総受容透過率(total received transmission)R、及びこの物質ZについてのR(Z,x)の較正表値から物質厚さを推定する。これは、以下を介して達成される
i.例えば3次スプライン補間を介して行われる、対応するx~を得るための、Rの測定値でのR(Z,x)の曲線の補間。
ii.較正されたR(Z,x)から、物質と透過率の関数としてxを計算するために、関数形式x=f(R,Z)を得る。
b.R(Z,x)のテーブルから、(数16)となるようなx1及びx2を求める(find)。
c.それから、較正された透過率テーブルTx(Z,B,x)を使用し、
各ヒストグラムビンについて、以下に従って局所(local)質量減衰係数を決定する:
e.このZについてのコスト関数を、受信スペクトルと予測スペクトルとの間の二乗誤差の合計として、物質Zの仮定の下で計算する
5.(特定のゲート期間中に特定の検出器から受信されたエネルギースペクトルを構成する)この画素について、コスト関数を最小にするZ値として推定実効Zを計算する:
いくつかのシステムパラメータは継時的に変動するものである。そのため、システムは、継時的に較正を維持するために適応する:
1.利得較正更新。
a.較正スペクトルは、X線がオフである期間の間に測定される
b.利得は、測定されたスペクトルにおいて観察される変化に従って更新される
c.利得は「A*古い利得+B*新しい利得」であり、ここでA+B=1であり、Bはノイズを回避し、緩やかな適応を可能にするために小さくなるであろう。
2.パルス較正更新。
a.パルスパラメータは、最も多くても毎日、或いは毎週若しくは毎月、パルスパラメータの再較正が必要とされ得る程度に、継時的に十分に一定のままであることが判明しているが、定期的に新しいパルス較正が実行されてもよい。
3.ベースラインオフセット更新
a.これは、初期較正が実行されるのと同じように、X線がオフである期間の間に行われてもよい‐ベースラインオフセットには短いデータセットが要求される。
b.以下に記述されるように、ベースライン追跡アルゴリズムを介して継続的に適応させられる。
4.エネルギー較正、計数率に依存するスペクトルシフト、パイルアップパラメータ及び残余スペクトルは、臨時の(occasional)オフラインでの再較正を要求し得る。ある所与の機械に関しては、これらは、仮にあったとしても、再校正を要求することはめったにないことも見られ得る。
以下は、検出器ボードの較正のために使用されるプロセス、具体的には自己較正プロセスを実施し、且つ‘浮動小数点’実効Z計算を使用する選択肢を有するプロセスの概要である。
1.理想的には純粋な元素又は純粋な元素に近い、既知の物質の較正ウェッジを取得する。現在の較正のために、三つの物質が使用された:
a.炭素(Z=6)
b.アルミニウム(Z=13)
c.ステンレス鋼(Z約26)
2.ステップ寸法は、以下を考慮して選ばれる:
a.多数の検出器が一回の較正走査で較正され得ることを確かにするために、30cmの幅が使用される。
i.較正され得る画素の数を効果的に増加させるために、投影モード(Projection mode)が使用される
ii.30cmウェッジでは、2つのキャリブレーション高さが、エッジ効果を避けるために十分な重複を伴って、5つの検出器ボードを覆うことができる。
b.ステップの高さは、0.5%未満(<0.5%)のものから最大で95%までの
合理的に均一な透過間隔を得ることを試みるように決定された。
i.炭素について、0.5%よりも低い透過率を達成することは、ほぼ300mmの物質を要求した。
ii.より重い金属について、95%の透過率を達成することは、0.5mm以下の非常に薄い試料を要求した。スズのような金属(ここでは使用されていない)については、これは極めて困難であった。
c.ステップ長さは50mmである。4%の通常速度で走査される場合、走査速度は毎秒8mmであり、そのため各ステップから約6秒のデータが収集され得る。これは、結局の(eventual)実効Z処理から要求される精度を所与として、非常に正確な較正スペクトルを確かにするために必要である。
3.物質ウェッジがスキャンされ、結果として生じるデータはMatlab(登録商標)で以下のようにオフラインで処理される:
a.各走査の各画素について、ステップの開始位置及び終了位置を決定する。
b.ステップエッジ近くでの影響を回避するために、いくらかの余裕をもたせる。
c.同定される各ステップについて:
i.ステップの各スライスにおいて測定されるスペクトルに対応するバイナリデータを抽出する。
ii.(5秒以上(>5seconds)のデータを用いて)非常に正確なスペクトルを確立するために、全てのデータを統合する
iii.(ビーム内に何も置かずに同じ較正ラン(run)中に測定された光源スペクトルの長期平均に関連して)対応する総計の強度を計算する
d.以下を含む、各物質の各ステップ(強度)についてのテーブルを作成する:
i.ステップ強度に対するステップ厚さのマッピング。このテーブルは、任意の測定されるスペクトルを同等の物質厚さに補間するために使用される。
ii.基準スペクトルを含む、一連の較正スペクトル。各スペクトルは、物質厚さを表し、それから中間の物質厚さについてのスペクトルが補間されることができる。
1.Z=6,13,26のそれぞれについて、新しい強度のセットに対して較正スペクトルを補間する。現在のデモンストレーションについて、使用された強度(パーセント)は、95,90,80,70,60,50,40,30,20,15,10,6,4,2,1,0.5,0.2であった。この時点で、今や強度の共通のセットにおける各物質についての較正表が存在する。今のそのプロセスは、共通の強度のそれらの同じセットにおける他の物質についての較正表を作成するためである。
2.現在のデモンストレーションについて、要求される物質の組は、Z=3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,16,18,20,22,24,26,30,35である。物質Zについての、ヒストグラムBにおける、厚さxにおける(ここでは、定義された透過レベルの1つに対応する)スペクトルは、I(Z,B,x)と表示される。各々の要求される物質について、各強度について、新たな補間された物質スペクトルは、以下のように得られる:
4.全ての較正表は、PoCCソフトウェアへの入力のために適切なファイル形式で保存される。
1.Z<6については、処理は、補間よりはむしろ外挿である‐複数の係数のうちの一つが負になり、同時に他方は1よりも大きい。それはZ=3に至るまで許容可能ほど良好に機能しているように見えるが、それは迅速に発散し得るため、外挿についてはいくつかの注意が払われる必要がある。
2.同様にZ<26について、処理は、外挿である。ここで、利用可能な較正データを満たす(fill out)ために、スズSn及びまた鉛Pbについての較正データを含めることがより良いであろう。これらのより高いZの物質を用いた挑戦は、90%透過率‐この透過率を達成するために物質試料は非常に薄くなければならない、において、感受性の高い較正曲線を得るためである。
3.3より低いZの値を含むことにより、コスト関数は、Z=6付近の関心の領域内で合理的に良好に挙動する。これは、連続/浮動小数点実効Zを計算する処理が、6付近のZ値を正確に決定できること‐エッジにおける異常を原則的に(essentially)回避すること、又は少なくともそれらを関心の範囲の外側のZ値に押し出すこと、を確かにする。
4.より洗練された補間は、共通の交点(common point of intersection)を回避するために要求され得る‐これは、より低いZについては許容可能であるが、金属の中に移動する場合には真を保持しなくなる。各々の新たに補間された物質を得るために、いくつかのスペクトルを補間することが必要であるかもしれない。
5.全体の性能は、わずか三つの実際に測定された物質の使用によって幾分制限される。実際に、そのような優れた性能が較正物質の間隔を所与として達成されていることは非常に注目に値する。
6.鉛Pbのようなより高いZの物質は吸収端を有し、そのため、もし高い実効Zにおける正確な性能が達成されるべきならば、これらの物質に対して、結局のところいくつかの考慮が与えられる必要がある。この時点まで、吸収端はモデルに特別に組み込まれていない。
1.較正表内の全てのZ値においてコスト関数C(Z)を計算する。
2.C(Z)が最小化されるZの値を求める。
3.C(Z)を最小にするZ値の両側のZ値について、Zの値及び関連付けられるコスト関数値を求める。
4.二次モデルの係数が推定され、ここで最小の領域内のモデルは(数22)である:
5.二次関数を最小にするZの値を計算する。転換点(turning point)があるZの値は単純に(数25)である:
1.設計によって、Z値のうちの一つ(通常はエッジを除いてZ2)は最小値であり、そのため結果として生じる最適なZは最大ではなく最小であると仮定され得る。エッジには問題があり得るが、これは別個に扱われる必要がある。
2.もしコスト関数を最小にするZの値がいずれかのエッジにあるならば、そのときは
最小Z値の片側に二つの値を使用することが必要である。次いで、浮動小数点計算は、較正表内のZ値の範囲の外側の点に対する外挿となることがある。これが起こる場合、Z推定は迅速に発散する可能性があるので、そのときは最大又は最小のZ値推定(すなわち、どの程度の外挿が許されるか)に制限を置くように、注意が払われる必要がある。
3.6以下及び26以上のZ値の包含は、特にZ=6付近の関心の領域において、上述のエッジ効果がZ推定に悪影響を及ぼさないことを確かにするために設計されている。
4.二次係数を得ること及び関連付けられる最小の推定よりも計算上効率的な方法が存在しそうである。これは、この段階では探究されていない。
5.実際に、Z値の所与のセットについて、全ての必要な行列及び逆(inverses)は、より効率的な使用のためにオフラインで計算され、記憶されることができる。なぜなら、それらは、測定されたスペクトル及びコスト関数ではなく、Z値及びZ間隔にのみ依存するからである。
6.二次モデルは、コスト関数が良好に挙動し、滑らかであり且つ比較的ノイズが無い場合に許容可能である。非常に短い積分時間がエネルギースペクトルヒストグラムを収集するために使用される場合、コスト関数はノイズが多くなる可能性があり、ノイズのために局所的な最小値に収束し得る。この場合において、また一般に、コスト関数を平滑化し、ノイズ効果を回避するために、より洗練された補間モデルが要求され得る。これは、補間処理において三つよりも多くの点を伴い得る。
1.高い透過値‐非常に薄い/低減衰の試料に対応する‐において、コスト関数は、ノイズが多くなる可能性があり、また、より高いZについての較正曲線は、90%を超える(>90%)透過率に対して、しばしば不十分に補間される。一つの結果として、出力は、より高いZ値を過剰に強調する傾向があった。
2.非常に低い透過率において、及び金属ブロックのエッジの近くのような透過レベルの大きな変化の近傍においては、例えその物質が金属であることが知られていた場合でも有機に偏った出力を結果として生じさせる、いくらかの散乱(scatter)が、受信スペクトルに存在する可能性がある。
3.可能性のある実効Zの先験的な知識は、以下の経験則(ヒューリスティクス)を与えた:
a.高い透過率は、非常に大きいので、有機物質又はより低いZ物質である可能性がより高い。
b.低い透過率は、低いZの物質の非常に大きな厚さが要求され得るので、より高いZの物質である可能性がより高い。
1.高透過率,I>高閾値
高透過率については、出力は、かなり薄い有機物質が走査された場合の高いZに向かって幾分偏っていることが判明した。それ故に、コスト重みは有機物はについて低く、より高いZにおいて増大した。
2.中透過率,低閾値<I<高閾値
透過率の範囲の中央において、出力は概して予期される実効Zと一貫し、それ故に非常にわずかなコスト関数重み付けのみが適用された。
3.低透過率,I<低閾値
非常に低い透過率については、より高いZの物質が、時折(occasionally)低いZの物質として誤って同定されたことが判明した。これは、散乱が過剰な低エネルギーX線が検出器に到達することを可能にし得る、金属ブロックのエッジ付近において特に当てはまった。一つの結果として、低透過率において、より高いZの出力をより一貫して生成するために、低いZの物質のコストを増大させるように、コスト重みが設計された。この手法の一つの副作用は、非常に厚い有機物質が低透過率において金属として同定され始めることである。これは、根底にある誤った同定の源を除去することによってのみ、現実に克服され得る。それは、受信スペクトルにおける低エネルギーX線の過剰である。
以下の節は、個別の処理段階及びアルゴリズムを更に詳細に概説する。図20は、本方法において実装され(implemented)得る、様々な任意的な処理段階の概要を示す。
タイリングアルゴリズムは事実上ブロック平均化関数である。タイリングアルゴリズムの目的は、一定の強度及び物質組成の、検出されることが要求される最も小さな物体を表す面積(mm2)にわたって浮動実効Z画像を平均化することである。タイリングアルゴリズムは、我々が関心の物体を常にキャプチャすることを確かにするために、50%の重複を伴う複数のタイルを生み出す。タイリングアルゴリズムは、浮動実効Z画像内の複数の矩形タイルにわたって平均及び標準偏差を推定する。タイルの幅及び高さは、使用者によって定義される。タイルは、垂直及び水平の次元(vertical and horizontal dimensions)の両方において50%だけ重複させられる。画像の大きさNr×Nc(Nr by Nc)画素、及びタイル寸法Tr×Tc画素を所与として、垂直の次元のタイルの数は、最低(floor)で(Nr/Tr)*2となる。タイル寸法は、50%の重複を確かにするために規則正しい値(even valued)でなければならない。タイリングアルゴリズムは、各タイルにインデックスを付けるループを実行し、タイル内の全てのピクセルの平均及び標準偏差を計算する。
1.検出されなければならない最も小さな物体の寸法、及び
2.要求される実効Z分解能。実効Z分散(variance)は、平均化された実効Z画素の数を用いてほぼ直線的に減少することが観測されており、そのため、より大きな面積は、より良好な実効Z分解能をもたらす。
クラスタリングアルゴリズムは、共通の実効Zを有し、空間的に接続された複数のタイルをグループ化する。クラスタリングアルゴリズムの目的は、タイル寸法によって定義される最小物体大きさを超える面積に及ぶ物体を検出することである、2.1節参照。接続はエッジに沿って定義される。接続されたタイルには共通のクラスタIDが割り当てられる。クラスタリングアルゴリズムの出力は、クラスタマップ及びクラスタテーブルである。クラスタマップは、関連付けられたクラスタIDをもつ接続されたタイルのマトリックスである。クラスタテーブルは、クラスタ内のタイルの数、各クラスタの垂直方向及び水平方向の範囲を含む、各クラスタIDに関する情報を保持する。
脅威検出アルゴリズムは、近傍分類器(nearest neighbor classifier)である。このアルゴリズムは個別のタイルを分類する。アルゴリズムには二つのステップ、トレーニング及び分類が存在する。トレーニング段階は、‘脅威(threats)’と呼ばれる、ある範囲の物質について、正規化された強度を浮動実効Zに対してマッピングする探索表を確立する。この用語は、重要なことではない。探索表は、関心のある物質を単に包含する。現在の実装において、探索表は、それについて二次係数のみが記憶される、二次の適合(quadratic fit)として近似されている(threat.cppを参照)。
エッジ検出アルゴリズムの目的は、節2.5の移動平均ウィンドウが、物質境界にまたがらないことを確かにすることである。エッジ検出は、物質エッジを宣言するために強度画像内の振幅移行(amplitude transitions)を使用する。エッジ検出アルゴリズムへの入力は、強度画像である。エッジは、水平の次元においてのみ検出される。垂直の次元においてエッジを検出しない理由は、移動平均ウィンドウが水平の次元でのみ動作するためである。強度画像内のエッジは、各検出器について計算される。エッジを検出するために一次勾配演算子(first order gradient operator)が使用される。勾配演算子マスク幅及び勾配閾値は、使用者によって定義される。図23において描写されるように、列上に指標付けされた以下のエッジマスクL(c)を所与として、勾配は、G=sum(L(c).*Inorm(c))であり、ここで、Inormは正規化された強度である、節2.6参照。エッジは、abs(G)>gの場合に宣言され、ここでgは使用者定義の閾値である。
移動平均アルゴリズムの目的は、各検出器についての強度ヒストグラムをフィルタして、有効な信号対雑音比を増大させることである。このアルゴリズムは、スライスkを中心とする対称ウィンドウにわたって、測定された強度ヒストグラムを平均化することによって、各検出器について、フィルタされた強度ヒストグラム、スライスkを生み出す。エッジ検出器は、移動平均ウィンドウが異なる物質にまたがらないことを確かにすることにおいて重要な役割を果たす。もしウィンドウがエッジと重複するならば、平均は、最大でエッジ境界まで計算されるのみである。ウィンドウの幅は、使用者によって設定されてもよい。エッジ上では、平均化は実行されない。図22は、移動平均がエッジにわたって移行する際の移動平均の挙動を例示する。
1.エッジの存在下で全てのスライス上で実効Zを計算する。
2.移動平均ウィンドウの50%重複に基づいて(例えば、11画素MA長について5画素ごとに)実効Zを計算する。
1.ガンマ線透過試験の実施形態
本発明の他の実施形態は、ガンマ線透過試験(Gamma-Ray Radiography)の実施形態である。そのような用途において、ガンマ線供給源(1800)、例えばコバルト60は、スキャナ(1801)のトンネルにガンマ線光子を照射するために使用されてもよい。ガンマ線供給源(1800)は遮蔽されてもよく(1802)、またコリメータ(1803)もまた、ガンマ線(1804)のファンビームを作り出すために使用されてもよい。ローラー(1805)のシステム又はコンベア等の他の装置は、積荷(1806)、小包、バッグ又は他の関心のある物品を、ガンマ線(1804)のファンビームを通過させるために使用されてもよい。ガンマ線光子は、吸収、散乱及びリコイル(recoil)を含むある範囲の相互作用を介して、積荷(1806)と相互作用するであろう。
原理的には、高速パルス処理の如何なる適した方法であっても、本明細書において記述される実施形態で使用されることができる。しかしながら、典型的なX線検査システム内に存在する高いX線フラックスは、高いパルス計測率、及び重複したX線パルスを受け取ることの高い見込みを結果としてもたらす。
本明細書において簡単に記述され、国際公開第WO2006029475号(参照により組み込まれている)においてより詳細に記述される、放射線検出器からのデータを処理するためのアルゴリズムは、モデルベース(model-based)の、リアルタイムの信号処理アルゴリズムである。それは、放射線検出器y[n]の出力を、以下に示されるように特徴付ける:
検出器の較正は、アルゴリズムの第一段階である;それは、検出器の時系列データを入力として取り込み、検出器の単位インパルス応答(予期される検出器からのパルス形状)を決定する。パルス較正処理のより詳細な概要については、パルスパラメータ較正を参照されたい。
検出器の単位インパルス応答が決定された後に、これは、デジタル化された検出器データ流における事象の数、及び互いに対するそれらのTOAを決定するためにパルス局在化段階によって使用される。
1.ベースライン動作:信号が存在しない場合にデータサンプルを処理する。データが指数によって全く正確にモデル化されることができるので、誤差の二乗の合計は最小であり、全く一定のままである。
2.事象検出:放射事象が検出ウィンドウに入るときに、データは、もはや指数として正確にモデル化できない(データは、T=0の放射事象の正確な到着時間における非微分(non-differential)とみなされ得る)。その結果、誤差の二乗の合計が増加するであろう。この検出メトリックは、放射事象が検出ウィンドウの中央に配置されるまで増加し続けるであろう。
3.尾部動作:放射事象の尾部のデータを処理するとき、データ点は、指数として全く正確にモデル化される。その結果、誤差の二乗の合計はベースライン動作モードと同じレベルに戻る。
パルス局在化の最終段階は、検出器データ流内の放射事象の各々の到着の正確な回数及び時間に対して判定を行うことである。一つの手法は、検出メトリックに単純な閾値を適用し、閾値交差に最も近いサンプルにおいてパルス到着を宣言することである。しかしながら、単純な閾値交差はノイズの影響を受けやすく、パルス到着時間を決定することにおいて±0.5のサンプル精度しか提供しない。より正確なパルス到着時間を得るため、及びノイズに対して頑健であるために(ノイズフロアに近い低エネルギー信号を扱う際に特に重要である)、二次ピーク検出アルゴリズムが使用されてもよい。そのような手法は、二次式(quadratic)を検出メトリックのN個のサンプル(Nは5に等しくてもよい)のスライディングウインドウに適合させる。ピークが宣言されるために、我々は分解を調査し、もし曲率が許容範囲内であり、定数が閾値を超えており、且つ線形項が正から負に変化したならば、ピークを宣言する。係数はまた、サブサンプル到着時間を決定するために使用されてもよい。
パルスエネルギー推定段階は、検出器データ流内の全ての放射事象のエネルギーを決定する。その入力として、それは以下を使用する:検出器ユニットインパルス応答の先験的な知識;事象の数;及びそれらの個々の到着時間データ。等式1のデジタル化された検出器データ(y[n])はまた、以下のように行列形式で記述され得る:
リアルタイムの信号処理アルゴリズムの最終的な機能段階は、妥当性検証(validation)段階である。この段階で、以前のアルゴリズム段階によって推定されてきた全てのパラメータ(パルス形状、事象の数、到着時間及び事象エネルギー)は、検出器データの‘ノイズフリー’モデルを再構成するために、組み合わされる。
本明細書において簡単に記述され、国際公開第WO2010068996号(参照により組み込まれている)においてより詳細に記述される、放射線検出器からのデータを処理するためのアルゴリズムは、モデルベースの、リアルタイムの信号処理アルゴリズムである。ここで、信号処理は、少なくとも一部が変換空間(transform space)において実行される。
検出器出力データをデジタル系列(例えばデジタル時系列又はデジタル化されたスペクトル)として取得又は表現するステップ;
データ内に存在する信号の信号形式(又は同等にインパルス応答)を取得又は決定するステップ;
信号形式を数学的変換に従って変換することによって、変換された信号形式を形成するステップ;
デジタル系列を数学的変換に従って変換することによって、変換された系列を形成するステップであり、変換された系列は、変換された信号を含む、ステップ;
少なくとも変換された系列及び変換された信号形式の(並びに任意的に変換された信号の少なくとも一つのパラメータの)関数を評価し、それにより関数出力(function output)を提供するステップ;
(例えば、関数出力を複数のシヌソイド(sinusoids)としてモデル化することによって、)関数出力を一つのモデルに従ってモデル化するステップ;
モデルに基づいて、関数出力の少なくとも一つのパラメータを決定するステップ;及び
少なくとも一つの決定されたパラメータから、信号のパラメータを決定するステップ。
本明細書において簡単に記述され、国際公開第WO2012171059号(参照により組み込まれている)においてより詳細に記述される、放射線検出器からのデータを処理するためのアルゴリズムは、モデルベースの、リアルタイムの信号処理アルゴリズムである。ここで、信号内のパルスの位置及び振幅を決定することは、関数を検出器出力データに適合させることによって達成される。
データにわたって連続的なウィンドウ位置へウィンドウをスライドさせるステップ;
各ウィンドウ位置において、ウィンドウ内のデータへのパルス適合を実行することによって、可能なパルスを同定するステップ;
可能なパルスのうちのいずれが、それぞれのウィンドウ位置の開始前且つ開始付近のパルス開始降下(pulse start falling)及びそれぞれのウィンドウ位置におけるウィンドウ内のノイズの標準偏差を超えるピーク振幅を有するかを決定するステップ;及び
可能なパルスのうちの、それぞれのウィンドウ位置の開始の1、2又は3サンプル前のパルス開始降下及びそれぞれのウィンドウ位置におけるウィンドウ内のノイズの標準偏差を超えるピーク振幅を有するものを、パルスとして同定するか、又は出力するステップ。
(付録で更に議論されるように)(数37)の畳み込みとして、基準パルスp(t)を定義すること、
この制約は、α及びβが負でなく、α>βであるという制約でも実装され得る。
データにわたって連続的なウィンドウ位置へウィンドウをスライドさせるステップ;
各ウィンドウ位置において、ウィンドウ内のデータへのパルス適合を実行することによって、可能なパルスを同定するステップ;
可能なパルスのうちのいずれが、それぞれのウィンドウ位置の開始前且つ開始付近のパルス開始降下及びそれぞれのウィンドウ位置におけるウィンドウ内のノイズの標準偏差を超えるピーク振幅を有するかを決定するステップ;及び
可能なパルスのうちの、それぞれのウィンドウ位置の開始の1、2又は3サンプル前のパルス開始降下及びそれぞれのウィンドウ位置におけるウィンドウ内のノイズの標準偏差を超えるピーク振幅を有するものを、パルスとして同定するか、又は出力するステップ。
複数の関数をデータに適合させるステップ;
それらの関数のうちのいずれであっても、そのデータをモデル化するときに選ばれたメトリックを最適化する、最良適合の関数を決定するステップ;及び
その最良適合の関数から、そのパルスのピークの位置及び振幅を決定するステップ、
を含む、方法を提供する。
本明細書において簡単に記述され、国際公開第WO2015085372号(参照により組み込まれている)においてより詳細に記述される、放射線検出器からのデータを処理するためのアルゴリズムは、モデルベースの、リアルタイムの信号処理アルゴリズムである。ここで、検出器出力データ内の個々の信号を分解することは、段階的なデータ(stepped data)を生成するために検出器データを変換すること又は既に段階的な形式であるデータを使用すること、並びに少なくとも一つの信号を検出すること及び少なくとも部分的にその段階的なデータに基づいて信号のパラメータを推定すること、を含む。
適切な高速パルス処理方法が使用される場合であっても、間隔の近いパルス到着の間を識別することが可能でない状況が依然として存在するであろう。そのような状況は、パルス検出アルゴリズムが別個のパルスの到着を決定することができるウィンドウの中に、多数のパルスが到着するときに発生する。ADCサンプリングレート、パルス到着統計、及び検出器エレクトロニクスに依存して、パイルアップの総量は、尚も1Mc/sで5%程度であり得る。パイルアップは、2パルスを単一のパルスとして検出することの結果であり得るが、3パルスを1ルスとして検出することも可能性があり、一方で、4パルス又はそれ以上のパルスを1パルスとして検出することは可能ではあるが、はるかに見込みが小さい。
もし根底にある(underlying)X線エネルギースペクトルがxと表示されるならば、そのとき2パルスパイルアップを有するスペクトルは(数64)である:
1.各辺のFFTをとる。ここで今は畳み込みが乗算になり、そのため(数65)となる
4.今、(数68)の逆FFTを取ることによって、パイルアップの無いスペクトルを計算する。
実際に、X線走査システムについて測定されるスペクトルについて、2パルスパイルアップのみが除去された場合は、より高いエネルギーにおいて依然としていくつかの残余パイルアップが存在したことが観測された。これは、これらのより高いエネルギーにおいて、いくつかの除去されない3(又はそれ以上)パルスパイルアップが存在したことを示した。この残余パイルアップのいくらか及び望むべくは大半を除去するために、モデルは、今は3パルスパイルアップを含むように拡張され、そのため受信スペクトルは以下によって与えられる:
1.各辺のFFTをとる。ここで今は畳み込みが乗算になり、そのため(数71)となる
a.X(n)及びc(n)が複素数であること留意しながら、k2で割る。そのため今、各等式は(数73)の形になる
e.(数76)を計算する
エネルギースペクトルの平滑化は、試料画像において高い空間分解能を達成するために、スペクトル測定のための持続時間が非常に短いX線検査システムにおいて特に有用である。広域エネルギーX線走査システムによって生成される典型的なエネルギースペクトルは、ほぼ排他的に低周波数成分を有する傾向があることが見出されている。最初に通信帯域幅を縮小するため、ただしまた計算上の要求を削減し、スペクトルを平滑化するという追加の利点を提供するために、スペクトルデータはFFTを通過させられる。
1.ノイズ拒否を提供する。
2.(iFFT後に)再構成されたスペクトルをフィルタする
しかしながら、もし矩形FFTウィンドウが適用されるならば、iFFT後に、測定されるスペクトルは、sinc関数を用いて実質的に畳み込まれる。これは、sinc関数の長い範囲及び大きなリンギングのために望ましくない。
1.所望の“時間領域”ウィンドウを指定する。この例においては、レイズドコサインパルスが使用される。
2.所望のウィンドウのFFTを取る(現実のFFT出力のみを与えるために0に対して対称にされる)。
3.この結果に既存の矩形ウィンドウのみを乗算する。
4.矩形ウィンドウを乗算することから結果として生じるリンギングを更に削減するために、エッジ上にわずかなテーパリングを有するウィンドウを更に乗算する。
以下は、(数83)の形式のパルスに関する、受信されたパルスパラメータα及びβの較正のための一つの適した方法である:
1.X線がオンの期間の間に得られた、デジタル化された検出器信号のサンプルの数を取得する。全体としてのパルスレートは、分離されたパルスが抽出される程十分に低い。パルスパラメータに依存して、高速パルスの場合は、100MHzサンプルレート及び最大で500kパルス毎秒までの計数率において、約500kのサンプルを使用することが適当であり得る。
2.(nump0×サンプルレート(sampleRate)/名目計数率(nominalCountRate))の長さのサンプルのブロックを抽出する。nump0=40、サンプルレート100MS/s、名目計数率100kcsについて、これは、40,000サンプルである。
3.ノイズ閾値nthrを計算する
a.ヒストグラムデータブロック‐ヒストグラムビンは、14ビットの符号付きデータ(signed data)についてサンプルデータ+/−2^13の範囲内の整数である。
b.最高値のビンを求める。これは推定ノイズ平均である。
c.レベルがピークの0.63に降下するビンを求める。ピークとの差は、推定ノイズ標準偏差(シグマ)である
d.ノイズ閾値を平均から2シグマに設定する。nthr=ノイズ平均(noiseMean)+2×ノイズシグマ(noiseSigma)。用途に依存して、2以外の因数も使用され得る。
4.信号閾値sthrを計算する
a.[−1 −1 −1 0 1 1 1]の形式の“ジャンプ”フィルタを用いてデータブロックをフィルタする。
b.検出閾値をnthrに設定し、4xノイズシグマのステップで増加させる。
c.フィルタされたデータを閾値処理(Threshold)し、データがsthrを超えるランの数を決定する。“ラン”は、全てsthrを超え、sthrより低いサンプルによって各端で終結される、連続したサンプルのシーケンスである。
d.ステップkにおいてnruns(k)−nruns(k−1)>=−1となるまで、検出閾値の増加を継続する。すなわち、ランの数が減少をやめるまでである。(注:この停止基準は、より高い計数率において悲観的な閾値を生成する可能性がある)。
e.ステップkにおいて、sthrを現在の閾値に設定する。
5.計数率を、nruns(k)/(バッファ長(buffer length)/サンプルレート(sample Rate))として推定する。
6.任意的ステップ:もし計数率推定が名目計数率の半分以下又は2倍以上であるならば、nump0の検出パルスに近づくように、計数率推定から計算されたデータバッファー長を用いてノイズ及び信号の閾値計算をやり直す。
7.パルス検出状態機械を実装する。第一に、パルス長lenpを推定するために、nump1=50パルスを検出する(初期的にはlenpを0に設定する)。次いで、完全なパラメータ推定及び最適化のために、nump2=600パルスを検出する。パルス検出状態機械は、以下の通りである:
a.“seekPulse”状態に入る(Enter)
b.値がsthrを超えるときに、“detPulse”状態に入る
c.“detPulse”状態において、sthr以下の値を探索する。“seekEndPulse”状態に入る
d.“seekEndPulse”状態において
i.もし値>sthrであれば、パルスの終了前に新たな検出が起こっている。“pulsePileUp”状態を入る
ii.もし値<nthr且つパルス長(pulseLength)>lenpであれば、妥当なパルスの終了が検出される‐パルスの開始/終了/長さのパラメータを記録し、“seekPulse”状態に再び入る
e.“pulsePileUp”状態において、sthr以下の値を探索し、次いで“seekEndPileup”状態に入る
f.“seekEndPileup”において、状態を変更する
i.もし値>sthrであれば、パイルアップ事象の終了前に新たな検出が起こっており、更なるパイルアップを示す。“pulsePileUp”状態を戻る
ii.もし値<nthr且つパルス長(pulseLength)>lenpであれば、パイルアップ事象の終了に到達している。パルスの詳細を記録し、パイルアップとして印を付ける。そのため、それは較正に使用されない。実際には、このパルス事象に関する全ての詳細は、較正に使用されないので、破棄されてもよい。
8.第一のnump1の妥当な(分離された)パルスについて、以下を行う:
a.到着の時間(t0)立ち上がりエッジ指数(ベータ)、立ち下がりエッジ指数(アルファ)、平均化時間(Ta)、最大信号(Smax)、最大の時間(tmax)、パルスエネルギー(E)を計算する。
b.もし実際には一つよりも多くのパルス(未検出パイルアップ)が存在するようであれば、いくつかのパルスは、この時点で拒否されてもよい‐これは、フィルタされたデータの導関数(derivative)における複数のゼロ交差によって示される(導関数がゼロ=局所的な最大/最小位置)。
c.パルス長推定値を7/中央値(アルファ)に設定する。これは、パルスがピーク値の0.001に低下するサンプルについての近似値をもたらす。より正確な計算は、必要に応じてアルファ及びベータを使用して得られることができるが、0.001の閾値はいずれの場合も幾分任意的であり、尾部においてパルスはゆっくりとゼロに収束する。
9.ステップ8に戻り、nump2パルスを取得する。nump2=600が使用されているが、これは、幾分任意的であり、どれだけ多くのパルスがテストデータ内に実際にあったかに基づく。これらのパルスの半分のみが最終的に較正に使用され、そのためnump2は、較正プロセスにおいて要求される(所望の)パルスの数の2倍である必要がある。
10.nump2パルスの各々について:
a.到着の時間(t0)立ち上がりエッジ指数(ベータ)、立ち下がりエッジ指数(アルファ)、平均化時間(Ta)、最大信号(Smax)、最大の時間(tmax)、パルスエネルギー(E)を計算する。再び、いくつかのパルスは、もしそれらが未検出パイルアップであるようであれば、拒否されてもよい。
b.パルスをエネルギーシーケンスの増加にソートする。
c.上部四分位エネルギー値及び下部四分位エネルギー値を計算する。上部四分位及び下部四分位内のパルスを破棄する。これは、サンプルから外れ値のエネルギー値を効果的に除去するが、パルスエネルギーの混合においては、これは行うべき最善のことではないかも知れない。実際に、アルファ、ベータ又は最小二乗コスト関数にソートを行い、これに基づいて破棄する方が良いかも知れない。今のところ、エネルギーソートは適当であると思われる。
d.残りのパルスについて、今はnump2の半分のみ(そのため、もしnump2=600であれば、約300)である
i.パラメータ(アルファ、ベータ、Ta、t0)から、推定パルス形状を計算する。
ii.実際の受信パルスを、そのエネルギーによって正規化する。
iii.コスト関数=推定されたパルスと実際のパルスとの間の誤差の二乗の合計を計算する(両方とも、名目的に単位エネルギーであるように正規化される)。
iv.反復最小二乗最適化を実行して、最終コスト関数及び最小二乗オプティマイザの収束のための反復の数と共に、アルファ、ベータ、Taの最適推定値を得る。注:近似ガウス・ニュートンLSオプティマイザが実装されている。完全な3×3ヤコビアンの代わりに、各次元に対する一連の1Dヤコビアンが計算される。これらは数値的な導関数であり、そのため実質的な誤差を受ける可能性がある。これは、もし関数が良好に挙動しなければ、発散のリスクが大きく、軌道が常に最適な方向にあるとは限らないことを意味する。この形式で関数を使用することは推奨されないが、もし効率的なLSオプティマイザが利用できなければ、より頑健な実装が提供され得る。
11.最小二乗最適化結果から、アルファ、ベータ、Taの最終値を設定する。これは、最適化されたパラメータの中央値又は平均値のいずれであってもよい。t0の値は、a)t0=0(従って、パルスはサンプルk<0についての信号を有する)、又は、b)t0=ceil(Ta)、この場合パルスはk=0においてゼロであり、k>=1から正の値を有する、のいずれかとなるように、任意的に設定されることができる。
12.パルス形式p(t)は、式及び推定されたTa、α及びβから直接的に計算されてもよい。
パルスのエネルギーを正確に決定するために、検出器からの信号内のDCオフセット(又は信号ベースライン、相互交換可能に使用される)を考慮することが望ましい。このDCオフセットは、アナログエレクトロニクスのバイアスレベル、アナログデジタル変換、及び検出器自体を含む様々なソースから発生し得る。制御理論は、信号の積分に対して比例的なフィードバック信号を生み出すことによってDCオフセット誤差は追跡され、ゼロに減少させられ得ることを示唆する‐しかしながら、パルス処理の場合には重要な問題がある。パルスは、非ゼロ平均を有する信号に追加的な特徴を導入する。これは、パルスエネルギー、計数率及びパルス形状に依存するバイアスを導入する。それは、フィードバック信号を破損し、標準制御ループ追跡がDCオフセットをうまく除去することを阻害する。
1.Nサンプル離れた信号サンプルの間の差を計算する2.更新が適用されるべきかどうかを決定する。以下の場合にはDC更新を適用しない
a.サンプルnとサンプルn+Nとの間のサンプルにおいて、パルス到着が検出される。
b.先に検出されたパルスからのトランジェントが減衰していない。トランジェントは、パルスが検出された後のM個のサンプルに持続すると考えられてもよい。
c.処理された信号x(n)が、正のオーバーフローに到達し、大きな負の値にラップアラウンドしようとしている。もしx(n)が正又は負のオーバーフローの閾値Δ以内にあるならば、処理を行わない。
3.もしDC更新が適用されるべきであるならば、そのときは以下のようにDCオフセット更新を計算する:
測定されるスペクトルへの散乱の影響を最小化するために、非常に密なコリメーションがスキャナ内で使用されてもよい。これは、高強度から低強度へ又は低強度から高強度への移行が起こる場合に特に重要である。全体としてのシステムの結果は、散乱が、密なコリメーションの包含によって大いに対処されたことを示している。
基準計算の目的は、各検出器についての平均強度を確立することです。この値は、全ての強度ヒストグラムを単位エネルギーに対してスケーリングするために使用される。これは通常、正規化と呼ばれる。基準強度は、各検出器について計算される。基準強度は、一つの走査内の最初のN個のスライスにわたる平均強度として計算される。強度は、FFTの第一ビン、又はFFTベクトル内の全ての複素要素の合計である。
1.X線が安定化され、そのためX線フラックスは変化せず、走査の持続期間にわたって変化しない場合(実際にはスミスソース(Smiths source)は‐特に弱っているときに‐変動し、これは結果に影響を与え得る)
2.試験中の試料の到着前。
1.基準が収集される期間を計算するために、設定されたスライスの数ではなく、設定されたスライスレート及び走査速度を使用する。
2.もし基準持続期間が完了する前に試料が検出されたならば、直ちに基準収集が停止されることを確かにするために、物体検出信号を組み込む‐これが起こる場合には、性能が保証されないので、使用者は警告されるべきである。
Claims (8)
- 貨物又は荷物の一つ又はそれ以上の物品をスクリーニングするための方法であって、当該方法は、
入射放射線の供給源を使用して、前記貨物又は荷物の一つ又はそれ以上の物品に照射するステップ、
複数の検出器を使用して、前記入射放射線による照射の結果として前記貨物又は荷物の一つ又はそれ以上の物品の中から出るか又は通過する放射線のパケットを検出するステップであり、各検出器は、前記パケットのエネルギーに依存する、特徴的な大きさ又は形状を有する、検出されたパケットによって引き起こされる電気パルスを生成するように構成されている、検出するステップ、
一つ又はそれ以上のデジタルプロセッサを使用して各電気パルスを処理して、前記特徴的な大きさ又は形状を決定する、処理するステップ、
各検出器について、検出されたパケットのエネルギーのスクリーニング検出器エネルギースペクトルを生み出すステップ、及び
前記スクリーニング検出器エネルギースペクトルに基づいて、較正ステップ中に行われる較正測定と比較して、前記貨物又は荷物の一つ又はそれ以上の物品に関連付けられる未知の物質の実効原子番号を評価するステップ、を含み、
前記較正ステップは、ヒストグラムビンBの絶対エネルギー較正を含まずに、既知の原子番号Zの異なる較正物質の、異なる厚さのサンプルの照射から得られる測定値を取得し、したがって、原子番号Z、較正物質の厚さx及びヒストグラムビンBの関数として較正検出器エネルギースペクトルI(Z,x,B)を生成するステップを含み、
前記スクリーニング検出器エネルギースペクトルと前記較正測定との前記比較には、少なくとも10個の前記ヒストグラムビンが用いられる、
方法。 - 前記較正ステップの測定は、全ての検出器で使用するために1つの検出器において較正測定値を取得するステップを含む、
請求項1記載の方法。 - 前記較正ステップは、隣り合う検出器の異なるグループで使用するために個別の較正測定値を取得するか、又は、各検出器で使用するために各検出器において個別の測定値を取得するステップを含む、
請求項1記載の方法。 - 前記較正ステップは、
厚さゼロの物質に対する基準スペクトルI0(B)を取得するステップ、
基準スペクトルI0(B)によって前記較正検出器エネルギースペクトルI(Z,x,B)を割ることによって、原子番号Z、物質の厚さx及びエネルギーヒストグラムビンBの関数として較正透過特性Tx(Z,B,x)を計算するステップ、及び、
前記基準スペクトルI0(B)のエネルギーヒストグラムビンBにわたる合計で割られた前記較正検出器エネルギースペクトルI(Z,x,B)のエネルギーヒストグラムビンBにわたる合計を用いて較正総計透過率R(Zx)を計算するステップ、
をさらに含み、
前記の未知の物質の実効原子番号Zを測定するステップは、
較正テーブルとしての前記較正総計透過率及び較正透過特性を使用して、前記スクリーニング検出器エネルギースペクトルからの前記一つ又はそれ以上の物品に関連付けられる物質の前記実効原子番号Zを推定する、使用するステップを含む、
請求項1乃至3いずれか1項記載の方法。 - 前記未知の物質の前記実効原子番号Zを測定するステップは、
各検出器についての、又は、ゲート間隔にわたって若しくは複数の検出器にわたって積分される、前記スクリーニング検出器エネルギースペクトルから受信スペクトルI(B)を取得するステップ、
前記基準スペクトルに対する前記未知の物質の較正総透過率Rを計算するステップ、
較正表のZの値ごとに、前記較正総透過率から対応する物質厚さを推定するステップと、前記対応する材料厚さについて予測受信スペクトルを計算するステップ、及び
前記予測受信スペクトルのコスト関数C(Z)を最小化するZ値として実効原子番号Zを計算するステップ、
を含む、請求項4記載の方法。 - 前記コスト関数は、前記較正表のZの値の間を補間し、実効原子番号Zの任意の精度を提供し得る、
請求項5記載の方法。 - 異なる厚さで測定される前記較正表は、前記異なる厚さの間を補間されることによって拡張され、総透過率の共通セットで各較正物質に対する較正表を提供し得る、
請求項4又は6記載の方法。 - 総透過率の共通セットにおける各較正物質に対する前記較正表は、サンプルの既知の原子番号Z間の中間Z値に対する内挿又はサンプルの既知の原子番号Zの上又は下での外挿によって拡張される、
請求項4乃至7いずれか1項記載の方法。
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