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JP6860913B2 - 離脱防止管継手、及び、管継手の離脱防止方法 - Google Patents

離脱防止管継手、及び、管継手の離脱防止方法 Download PDF

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JP6860913B2 JP2017200829A JP2017200829A JP6860913B2 JP 6860913 B2 JP6860913 B2 JP 6860913B2 JP 2017200829 A JP2017200829 A JP 2017200829A JP 2017200829 A JP2017200829 A JP 2017200829A JP 6860913 B2 JP6860913 B2 JP 6860913B2
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Description

本発明は、受口から挿口が離脱することを防止する離脱防止管継手、及び、管継手の離脱防止方法に関する。
従来、受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具を取り付けて離脱防止機能を発揮できるようにした、いわゆる離脱防止管継手が知られている。一般に、補強金具は、挿口に向けて開口した収容溝を有する環状のハウジングと、受口に係合する係合部とを備える。収容溝には、挿口の外周面に係止可能な爪部材が収容され、その爪部材を押圧部材で押圧できるように構成されている。このような離脱防止管継手は、例えば特許文献1に開示されている。
管継手を構成する一対の管は互いに同じ管径を有するのが通常であり、補強金具は、そのような管継手に取り付けることを想定して設計されている。このため、図7のように互いに異なる管径を有する一対の管P1,P2が接続された管継手では、それらの外径差Gに起因して補強金具の姿勢を安定させることができず、その結果、本来の離脱防止機能が適切に発揮されない場合がある。このような外径差を伴う管継手は、鋳鉄管と鋼管のような異管種同士が接続される管継手で用いられることが多い。
特開2015−197191号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外径差を伴う管継手に取り付けた補強金具の姿勢を安定させて離脱防止機能を適切に発揮することができる、離脱防止管継手、及び、管継手の離脱防止方法を提供することにある。
本発明に係る離脱防止管継手は、受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具が取り付けられた離脱防止管継手であって、前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着しており、前記補強金具は、前記挿口に向けて開口した収容溝を有する環状のハウジングと、前記受口に係合する係合部とを備え、前記ハウジングは、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置されており、前記外径調整部材または前記挿口リングは、前記ハウジングの内周面よりも外周側へ突出した突部を有し、前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記突部が前記ハウジングに係合して離脱を防止するように構成されたものである。
この離脱防止管継手によれば、外径差を伴う管継手でありながら、補強金具のハウジングが外径調整部材または挿口リングの外周に配置されることにより、その外径差を低減して補強金具の姿勢を安定させることができる。しかも、外径調整部材または挿口リングが突部を有し、受口から挿口を離脱させる外力(以下、「離脱力」と呼ぶ場合がある)が作用したときには、この突部がハウジングに係合することにより離脱防止機能を適切に発揮できる。
前記突部が、前記ハウジングの前記受口側の側面に対向して配置されている場合、補強金具を管継手に取り付ける作業が簡単で済む。離脱力が作用したときには、ハウジングの受口側の側面に突部が係合して離脱を防止する。かかる構成においては、前記収容溝内に配置されていて、前記ハウジングの内周面よりも内周側に突出して前記外径調整部材または前記挿口リングの外周面に接触する姿勢調整部材を備えることが好ましい。外径調整部材または挿口リングの外周面に姿勢調整部材を接触させることで、ハウジングのがたつきを抑えて補強金具をより適正な姿勢で安定できるとともに、芯出し(センタリング)作業が簡単になる。
前記突部が前記収容溝内に配置されている場合、離脱力が作用したときには、収容溝の溝壁面に突部が係合して離脱を防止する。かかる構成においては、前記ハウジングに形成された貫通孔に挿通され、前記収容溝内で前記突部を押圧可能な押圧部材を備えることが好ましい。押圧部材で突部を押圧することにより、ハウジングのがたつきを抑えて補強金具をより適正な姿勢で安定できるとともに、芯出し(センタリング)作業が簡単になる。
本発明に係る別の離脱防止管継手は、受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具が取り付けられた離脱防止管継手であって、前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着しており、前記補強金具は、前記挿口に向けて開口した収容溝を有する環状のハウジングと、前記受口に係合する係合部とを備え、前記ハウジングは、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置されており、前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記収容溝に収容された爪部材が前記外径調整部材または前記挿口リングの外周面に係止して離脱を防止するように構成されたものである。
この離脱防止管継手によれば、外径差を伴う管継手でありながら、補強金具のハウジングが外径調整部材または挿口リングの外周に配置されることにより、その外径差を低減して補強金具の姿勢を安定させることができる。しかも、収容溝内に爪部材が収容されており、離脱力が作用したときには、この爪部材が外径調整部材または挿口リングの外周面に係止することにより離脱防止機能を適切に発揮できる。
前記挿口を有する管が鋳鉄以外の材料で形成されていてもよい。本発明では、突部がハウジングに係合することにより、または、爪部材が外径調整部材もしくは挿口リングの外周面に係止することにより、離脱防止機能が発揮されることから、鋳鉄管同士の管継手に取り付けることを想定して設計された補強金具でも支障なく用いることができ、離脱防止機能を適切に発揮できる。
本発明に係る管継手の離脱防止方法は、受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具を取り付けて離脱防止機能を発揮できるようにする管継手の離脱防止方法であって、前記管継手は、前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着したものであり、前記管継手に前記補強金具を取り付ける際に、前記補強金具が備える環状のハウジングを、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置するとともに、前記補強金具が備える係合部を前記受口に係合し、前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記外径調整部材または前記挿口リングが有する突部を前記ハウジングに係合させて離脱を防止するものである。
この方法によれば、外径差を伴う管継手に対して、補強金具のハウジングを外径調整部材または挿口リングの外周に配置することにより、その外径差を低減して補強金具の姿勢を安定させることができる。しかも、離脱力が作用したときには、外径調整部材または挿口リングが有する突部をハウジングに係合させることにより離脱防止機能を適切に発揮できる。
本発明に係る別の管継手の離脱防止方法は、受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具を取り付けて離脱防止機能を発揮できるようにする管継手の離脱防止方法であって、前記管継手は、前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着したものであり、前記管継手に前記補強金具を取り付ける際に、前記補強金具が備える環状のハウジングを、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置するとともに、前記補強金具が備える係合部を前記受口に係合し、前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記ハウジングが有する収容溝に収容された爪部材を前記外径調整部材または前記挿口リングの外周面に係止させて離脱を防止するものである。
この方法によれば、外径差を伴う管継手に対して、補強金具のハウジングを外径調整部材または挿口リングの外周に配置することにより、その外径差を低減して補強金具の姿勢を安定させることができる。しかも、離脱力が作用したときには、外径調整部材または挿口リングの外周面に爪部材を係止させることにより離脱防止機能を適切に発揮できる。
本発明の第1実施形態に係る離脱防止管継手の一例を示す断面図 図1の離脱防止管継手を管軸方向に沿って見た図 図1の離脱防止管継手を管径方向に沿って見た図 第1実施形態の変形例を示す断面図 本発明の第2実施形態に係る離脱防止管継手の一例を示す断面図 本発明の第3実施形態に係る離脱防止管継手の一例を示す断面図 外径差を伴う管継手の一例を示す断面図
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る離脱防止管継手の一例を示す断面図であり、図2のA−A矢視断面に相当する。この離脱防止管継手は、受口1に挿口2を挿入してなる管継手に補強金具3を取り付けて構成されている。図2は、その離脱防止管継手を管軸方向に沿って受口1側(図1の左側)から見た図である。図3は、その離脱防止管継手を管径方向に沿って見た図であり、補強金具3については断面で表している。
受口1は、流体管である管P1の端部に形成されている。挿口2は、流体管である管P2の端部に形成されている。本実施形態では、一対の管P1,P2が水道管である例を示す。管P1,P2は、受口1の内周に装着されたシール材4を介して、互いに水密に接続されている。管P1,P2の内部を流れる流体は、上水に限られず、例えば工業用水や下水、ガス、ガスと液体との気液混合体などであってもよい。
受口1の外周に設けられたフランジ11には、図2のように管周方向の複数箇所(本実施形態では20箇所)においてT頭ボルト12が挿通されている。そのT頭ボルト12と不図示のナットとからなる締結具を介して、受口1に押輪13が締結されている。押輪13は、締結具の締め付けによってフランジ11に引き寄せられ、それに応じて圧縮されたシール材4により密封性能が確保される。シール材4は、管周方向に沿って環状に形成されている。
この管継手では、挿口2を有する管P2の外径D2が、受口1を有する管P1の外径D1よりも小さく、外径差Gを生じている。外径差Gは、(外径D1−外径D2)/2の式により求められる。このような外径差Gを伴う管継手は、異管種同士が接続される管継手で用いられることが多い。本実施形態では、管P1,P2が金属材料で形成されている。具体的には、管P1が鋳鉄管(ダクタイル鋳鉄管)であり、管P2が鋼管である例を示す。このように、管P2は、鋳鉄以外の材料で形成されていてもよく、例えばステンレス管でもよい。
シール材4は、外径差を伴わない一般的な管継手に用いられる既製品であるため、受口1の内周に装着したシール材4と挿口2との間には隙間が形成される。そこで、この管継手では、その隙間を埋めるように、挿口2の外周に挿口リング21が設けられている。受口1の内周に装着されたシール材4は挿口リング21に密着し、これによって密封性能が確保される。挿口リング21は、溶接によって管P2に固定されている。挿口リング21は、図3のように管周方向に沿って延在している。挿口リング21の外径D21は、外径D1と略同じ大きさに設定されている。挿口リング21は、例えばSS材などの鋼材により形成される。
補強金具3は、挿口2に向けて開口した収容溝31を有する環状のハウジング30と、受口1に係合する係合部32とを備える。ハウジング30は、図2のように管周方向の複数箇所(本実施形態では5箇所)で分割された割り構造を有する。ハウジング30が割り構造を有することにより、既設の管継手に補強金具3を取り付けることが可能となる。ハウジング30の分割箇所には連結具33が取り付けられている。連結具33は、ボルト及びナットで構成されている。ハウジング30を構成する複数(本実施形態では5つ)の分割片は、連結具33を介して環状に連接されている。
本実施形態では、係合部32が、フランジ11に係合するフックで形成されている。係合部32は、管周方向の複数箇所(本実施形態では20箇所)に等間隔で設けられている。離脱力が作用したときには、フランジ11に対して係合部32が管軸方向に係合し、受口1から挿口2が離脱する方向に管P1,P2が相対移動することを防止する。軽量化を図るために本実施形態では採用していないが、管周方向に隣接したフックの先端部を互いに連結してもよい。また、係合部32は、ハウジング30と一体の部材として形成されているが、これに限られない。例えば、係合部32をハウジング30とは別個の部材で形成し、それらを連結した構造にしても構わない。
収容溝31は、ハウジング30の内周面に形成されている。収容溝31には、爪部材34が収容されている。爪部材34は、管周方向の複数箇所に配置されている。収容溝31は、管周方向に沿って連続的に延びた環状溝として形成されているが、これに限られず、円弧状をなす複数の収容溝31を断続的に設けて、その各々に爪部材34を収容してもよい。爪部材34は、ダクタイル鋳鉄などの堅牢な材料で形成されている。補強金具3は、挿口2に向けて爪部材34を押圧する押ボルト35を備える。押ボルト35は、ハウジング30に形成された貫通孔に挿通されている。押ボルト35は、貫通孔の内周面に形成された雌ねじに螺合されている。本実施形態では、爪部材34及び押ボルト35を取り外してもよく、貫通孔が無くても構わない。
本実施形態では、外径調整部材としての外径調整リング22が、挿口リング21とは別個に挿口2の外周に設けられている。外径調整リング22は、溶接などによって管P2に固定されている。外径調整リング22の外径D22は、ハウジング30の内径D30よりも小さい。外径D22は、内径D30を超えない範囲で、管P1の外径D1と略同じか、それよりも大きいことが好ましい。外径調整リング22は、例えばSS材などの鋼材により形成される。ハウジング30は、外径調整リング22の外周に配置されている。補強金具3は、シール材4や押輪13と同じく、外径差を伴わない一般的な管継手に用いられる既製品であるものの、ハウジング30が外径調整リング22の外周に配置されることにより、外径差Gを低減して補強金具3の姿勢を安定させることができる。
外径調整リング22は、ハウジング30の内周面よりも外周側へ突出した突部23を有する。突部23の外径D23は、ハウジング30の内径D30よりも大きい。離脱力が作用したときには、ハウジング30に対して突部23が管軸方向に係合する。こうして突部23がハウジング30と係合することにより、外径調整リング22によって補強金具3の姿勢が安定する効果と相俟って、管継手の離脱を適切に防止できる。しかも、既製品である補強金具3を利用できることから、外径差Gを伴う管継手に特化した専用品としての補強金具を用意する必要がなく、コスト低減に資する。
図1のように、外径調整リング22は断面L字状の部材で形成されており、突部23は外径調整リング22と一体的に設けられている。この場合、突部23の強度が良好に確保されるため、離脱防止機能を十分に発揮することができる。但し、これに限られず、突部23を外径調整リング22とは別個の部材で構成し、その突部23を挿口2または外径調整リング22に溶接などで固定しても構わない。このように突部23を別個に溶接で固定する場合には、突部23に係合するハウジング30と干渉しない箇所に溶接ビードを設けることが好ましい。
本実施形態では、外径調整リング22及び突部23が、それぞれ管周方向に沿って環状に延在している。かかる構成によれば、溶接ビードの長さが大きくなるために突部23の強度が向上し、延いては離脱防止機能を十分に発揮できる。環状の外径調整リング22及び突部23は、複数の円弧状部材(例えば、2個の半円形状部材)を管周方向に連接することで形成できる。但し、これに限られず、外径調整部材が管周方向に沿って断続的に配置されていてもよく、突部23も同様である。かかる構成によれば、管P2が真円でない場合、例えば管P2が幾分か偏平に変形している場合でも、挿口2の外周に外径調整部材や突部23を容易に設けることができる。
本実施形態では、突部23が、ハウジング30の受口1側(図1の左側)の側面に対向して配置されている。この場合、後述する第2実施形態と比較して、管継手に補強金具3を取り付ける作業が簡単で済む。離脱力が作用したときには、ハウジング30の受口1側の側面に突部23が係合して離脱を防止する。その際、突部23はハウジング30(の側面)に面接触することが好ましく、それによって離脱防止機能をより十分に発揮できる。
本実施形態では、補強金具3が姿勢調整部材36を備えている。姿勢調整部材36は、収容溝31内に配置されており、ハウジング30の内周面よりも内周側に突出して外径調整リング22の外周面に接触する。これにより、ハウジング30のがたつき(受口1側または挿口2側へのハウジング30の倒れ込み)を抑えて補強金具3をより適正な姿勢で安定できる。更には、管P1,P2に対するハウジング30の芯出し作業が簡単になる効果も得られる。姿勢調整部材36の使用は、外径調整リング22の外径D22とハウジング30の内径D30との差が大きい場合に特に有用である。
本実施形態では、補強金具3に本来備わっている爪部材34を姿勢調整部材36として使用している。姿勢調整部材36としての爪部材34は、補強金具3の姿勢を安定させるために用いられ、それ自体による離脱防止効果は企図していないため、外径調整リング22の外周面に爪部材34の先端部を食い込ませる必要はない。また、爪部材34の代わりにスペーサ部材を収容溝31に収容し、それを姿勢調整部材としてもよい。スペーサ部材は、例えば樹脂で形成される。或いは、爪部材34もスペーサ部材も使用せずに、押ボルト35をそれよりも長い押ボルトに代えて姿勢調整部材とし、その長い押ボルトの先端部を外径調整リング22の外周面に接触させてもよい。爪部材34を使わないことで、部品コストを低減できる。
補強金具3は、姿勢調整部材を備えていなくてもよい。その場合、ハウジング30のがたつきが抑えられるように、外径調整リング22の厚みを大きくするなどして外径D22を外径D1または外径D21よりも大きくし、ハウジング30の内径D30に近付けることが好ましい。また、姿勢調整部材を備えない場合は、コスト低減の観点から、爪部材34を取り外して収容溝31を空所にすることが好ましい。更には、ハウジング30から押ボルト35を取り外しておくことが好ましい。その場合、耐食性を高めるうえで、押ボルト35を取り外した後の貫通孔を詰め物で閉塞することが好ましい。詰め物には、円柱状をなす丸ゴムや、押ボルト35よりも短いボルトなどが使用できる。
図4は、第1実施形態の変形例を示す。この管継手が備える挿口リング21は、上述した外径調整リング22の代わりになり得るほどに十分な長さを有する。この構成では、ハウジング30が挿口リング21の外周に配置され、挿口リング21が突部23を有する。この突部23は、挿口リング21とは別個の部材で構成されており、溶接などで挿口リング21に固定される。または、挿口リング21が断面T字状の部材で形成され、突部23が挿口リング21と一体的に設けられていてもよい。姿勢調整部材36としての爪部材34は、挿口リング21の外周面に接触し、これによってハウジング30のがたつきが抑えられる。
このように、受口1に挿口2を挿入してなる管継手に補強金具3を取り付けることで離脱防止機能を発揮できる。補強金具3が取り付けられる管継手は、既述のように、管P2の外径D2が管P1の外径D1よりも小さく、受口1の内周に装着されたシール材4が挿口リング21に密着したものである。管継手に補強金具3を取り付ける際には、環状のハウジング30を外径調整リング22の外周または挿口リング21の外周に配置するとともに、係合部32を受口1に係合する。離脱力が作用したときには、外径調整リング22または挿口リング21が有する突部23をハウジング30に係合させて離脱を防止する。
[第2実施形態]
第2実施形態は、以下に説明する事項の他は第1実施形態と同様であるので、共通点を省略して主に相違点について説明する。第1実施形態で説明したものと同じ部材や部位には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。図5は、本発明の第2実施形態に係る離脱防止管継手の一例を示す断面図である。
本実施形態では、突部23が収容溝31内に配置されている。離脱力が作用したときには、収容溝31の挿口2側(図5の右側)の溝壁面に突部23が係合して離脱を防止する。その際、突部23はハウジング30(の収容溝31の溝壁面)に面接触することが好ましく、それによって離脱防止機能をより十分に発揮できる。外径調整リング22は断面T字状の部材で形成され、突部23は外径調整リング22と一体的に設けられている。但し、これに限られず、突部23が外径調整リング22とは別個の部材で構成され、溶接などで外径調整リング22に固定されていてもよい。
本実施形態では、収容溝31内で突部23を押圧可能な押圧部材としての押ボルト35を備える。押ボルト35は、ハウジング30に形成された貫通孔に挿通されている。押ボルト35は、貫通孔の内周面に形成された雌ねじに螺合されている。押ボルト35で突部23を押圧することにより、ハウジング30のがたつきを抑えて補強金具3をより適正な姿勢で安定できる。更には、管P1,P2に対するハウジング30の芯出し作業が簡単になる効果も得られる。また、爪部材を使わないので、コスト低減に資する。本実施形態では、ハウジング30のがたつきを効果的に抑えるために、押ボルト35の先端が突部23に面接触している。押ボルト35の先端は受口1に向かって外周側へ傾斜しており、突部23の外周面も同様に傾斜している。
上記のような押ボルト35の使用は、外径調整リング22の外径D22とハウジング30の内径D30との差が大きい場合に特に有用である。但し、補強金具3は、押圧部材を備えていなくてもよく、その場合には、ハウジング30のがたつきが抑えられるように、外径調整リング22の厚みを大きくするなどして外径D22を外径D1または外径D21よりも大きくし、ハウジング30の内径D30に近付けることが好ましい。また、押圧部材を備えない場合は、耐食性を高めるうえで、貫通孔を詰め物で閉塞することが好ましい。詰め物には丸ゴムや短いボルトなどが使用できる。
図示は省略するが、第2実施形態の変形例として、第1実施形態の変形例(図4参照)と同様に、外径調整リング22の代わりになり得るほどに挿口リング21が十分に長い構成が挙げられる。かかる構成では、ハウジング30が挿口リング21の外周に配置され、その挿口リング21が突部23を有する。この突部23は、挿口リング21とは別個の部材で構成され、溶接などで挿口リング21に固定される。または、挿口リング21が断面T字状の部材で形成され、突部23が挿口リング21と一体的に設けられていてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態は、以下に説明する事項の他は第1実施形態と同様であるので、共通点を省略して主に相違点について説明する。第1実施形態で説明したものと同じ部材や部位には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。図6は、本発明の第3実施形態に係る離脱防止管継手の一例を示す断面図である。
本実施形態では、離脱力が作用したときに、収容溝31に収容された爪部材34が外径調整リング22の外周面に係止して離脱を防止するように構成されている。爪部材34の先端部は、管周方向に沿って湾曲しており、外径調整リング22の外周面に食い込んで係止可能に形成されている。爪部材34の外周面には、受口1に向かって大径となる傾斜面が形成されており、離脱力が作用したときには楔効果によって外径調整リング22の外周面に対する爪部材34の係止作用が高められる。
図示は省略するが、第3実施形態の変形例として、第1実施形態の変形例(図4参照)と同様に、外径調整リング22の代わりになり得るほどに挿口リング21が十分に長い構成が挙げられる。かかる構成では、ハウジング30が挿口リング21の外周に配置され、それにより補強金具3の姿勢を安定させることができる。また、その挿口リング21の外周面に爪部材34が係止し、受口1から挿口2が離脱することを防止する。
このように、受口1に挿口2を挿入してなる管継手に補強金具3を取り付けることで離脱防止機能を発揮できる。補強金具3が取り付けられる管継手は、既述のように、管P2の外径D2が管P1の外径D1よりも小さく、受口1の内周に装着されたシール材4が挿口リング21に密着したものである。管継手に補強金具3を取り付ける際には、環状のハウジング30を外径調整リング22の外周または挿口リング21の外周に配置するとともに、係合部32を受口1に係合する。離脱力が作用したときには、収容溝31に収容された爪部材34を外径調整リング22または挿口リング21の外周面に係止させて離脱を防止する。
上述した第1〜第3実施形態では、押輪13でシール材4を圧縮して密封するメカニカルタイプの管継手において、補強金具3の係合部32が受口1のフランジ11に係合する例を示したが、これに限られない。例えば、受口がセルフシーリング機能を有するプッシュオンタイプの管継手において、補強金具の係合部が受口の段部に係合する構成でもよい。ダクタイル鋳鉄管に用いられる管継手では、このような段部を有する受口としてT形やNS形、GX形などが規格化されている。係合部は、受口に係合する構造であればフックに限られない。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
1 受口
2 挿口
3 補強金具
4 シール材
11 フランジ
12 T頭ボルト
13 押輪
21 挿口リング
22 外径調整リング(外径調整部材)
23 突部
30 ハウジング
31 収容溝
32 係合部
34 爪部材
35 押ボルト(押圧部材)
36 姿勢調整部材
P1 管
P2 管

Claims (9)

  1. 受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具が取り付けられた離脱防止管継手であって、
    前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着しており、
    前記補強金具は、前記挿口に向けて開口した収容溝を有する環状のハウジングと、前記受口に係合する係合部とを備え、前記ハウジングは、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置されており、
    前記外径調整部材または前記挿口リングは、前記ハウジングの内周面よりも外周側へ突出した突部を有し、前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記突部が前記ハウジングに係合して離脱を防止するように構成されたことを特徴とする離脱防止管継手。
  2. 前記突部が、前記ハウジングの前記受口側の側面に対向して配置されている請求項1に記載の離脱防止管継手。
  3. 前記収容溝内に配置されていて、前記ハウジングの内周面よりも内周側に突出して前記外径調整部材または前記挿口リングの外周面に接触する姿勢調整部材を備える請求項2に記載の離脱防止管継手。
  4. 前記突部が前記収容溝内に配置されている請求項1に記載の離脱防止管継手。
  5. 前記ハウジングに形成された貫通孔に挿通され、前記収容溝内で前記突部を押圧可能な押圧部材を備える請求項4に記載の離脱防止管継手。
  6. 受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具が取り付けられた離脱防止管継手であって、
    前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着しており、
    前記補強金具は、前記挿口に向けて開口した収容溝を有する環状のハウジングと、前記受口に係合する係合部とを備え、前記ハウジングは、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置されており、
    前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記収容溝に収容された爪部材が前記外径調整部材または前記挿口リングの外周面に係止して離脱を防止するように構成されたことを特徴とする離脱防止管継手。
  7. 前記挿口を有する管が鋳鉄以外の材料で形成されている請求項1〜6いずれか1項に記載の離脱防止管継手。
  8. 受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具を取り付けて離脱防止機能を発揮できるようにする管継手の離脱防止方法であって、
    前記管継手は、前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着したものであり、
    前記管継手に前記補強金具を取り付ける際に、前記補強金具が備える環状のハウジングを、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置するとともに、前記補強金具が備える係合部を前記受口に係合し、
    前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記外径調整部材または前記挿口リングが有する突部を前記ハウジングに係合させて離脱を防止することを特徴とする管継手の離脱防止方法。
  9. 受口に挿口を挿入してなる管継手に補強金具を取り付けて離脱防止機能を発揮できるようにする管継手の離脱防止方法であって、
    前記管継手は、前記挿口を有する管の外径が前記受口を有する管の外径よりも小さく、前記受口の内周に装着されたシール材が、前記挿口の外周に設けられた挿口リングに密着したものであり、
    前記管継手に前記補強金具を取り付ける際に、前記補強金具が備える環状のハウジングを、前記挿口リングとは別個に前記挿口の外周に設けられた外径調整部材の外周または前記挿口リングの外周に配置するとともに、前記補強金具が備える係合部を前記受口に係合し、
    前記受口から前記挿口を離脱させる外力が作用したときに、前記ハウジングが有する収容溝に収容された爪部材を前記外径調整部材または前記挿口リングの外周面に係止させて離脱を防止することを特徴とする管継手の離脱防止方法。
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