JP6859841B2 - Sn−Zn−O系酸化物焼結体とその製造方法 - Google Patents
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Description
1.Sn−Zn−O系酸化物焼結体
2.Sn−Zn−O系酸化物焼結体の製造方法
2−1.造粒工程
2−2.成形工程
2−3.焼成工程
まず、本発明のSn−Zn−O系酸化物焼結体について説明する。本発明の一実施形態に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体は、Snを原子数比Sn/(Sn+Zn)として0.1以上0.3以下の割合で含み、第1添加元素のGeを全金属元素の総量に対する原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)として0.0005以上0.01以下の割合で含み、かつ、第2添加元素Taを全金属元素の総量に対する原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)として0.0005以上0.01以下の割合で含有し、そして第3添加元素Gaを全金属元素の総量に対する原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)として0.001以上0.1以下の割合で含有する。このような、本発明の一実施形態に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体は、比抵抗が5Ω・cm以上12000Ω・cm以下、相対密度が94%以上となる。
そこで、本発明では、上記導電性を改善するため、第1から第3の添加元素を添加する。すなわち、第1添加元素としてゲルマニウム(Ge)、第2添加元素としてタンタル(Ta)、そして第3添加元素としてガリウム(Ga)を加えることで、高密度かつ低抵抗なSn−Zn−O系酸化物焼結体を得ることが可能となる。
酸化物焼結体の緻密化には、第1添加元素Geを添加することで、高密度化の効果を得ることが可能となる。第1添加元素Geが、粒界拡散を促進し、粒同士のネック成長を手助けして、粒同士の結合を強固とし、緻密化に寄与する。ここで、第1添加元素Geの全金属元素の総量に対する原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)を0.0005以上0.01以下としているのは、上記原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005未満の場合、高密度化の効果が表れないからである(比較例10参照)。上記原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01を超えた場合においても、高密度化の効果が表れない(比較例9参照)。別の化合物、例えば、Zn2Ge3O8の化合物を生成するからである。
Snを原子数比Sn/(Sn+Zn)として0.1以上0.3以下の割合で含有する条件の下、上記第1添加元素Geを加えたSn−Zn−O系酸化物焼結体は上述したように密度は向上するものの導電性に課題が残る。
上述の通り、第2添加元素Taの添加により導電性は改善される。しかしながら、TaはZn2SnO4相中のSn、SnO2と置換して固溶するため、抵抗値が所望の導電性を得る事が出来ない場合がある。
本発明の一実施形態に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体において、原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.1以上0.3以下では、ウルツ鉱型結晶構造のZnO相とスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が主成分となり、また、適正な量の第1添加元素Geと第2添加元素Ta、第3添加元素Gaは、ZnO相中のZn、Zn2SnO4相中のZnまたはSn、SnO2相中のSnと置換して固溶するので、ウルツ鉱型結晶構造のZnO相、スピネル型結晶構造のZn2SnO4相以外の別な化合物相は形成されない。
本発明の一実施形態に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体の比抵抗は、5Ω・cm以上12000Ω・cm以下である。上述したように、Sn−Zn−Oの酸化物焼結体の比抵抗は従来1×106Ω・cm以上と非常に高い比抵抗値である。本発明では、第1〜第3の添加元素としてGe、Ta及びGaを配合することで、比抵抗値を低下させている。
本発明の一実施形態に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体の相対密度は、94%以上である。特許文献1に示すように、原子数比Sn/(Sn+Zn)として0.23以上0.5以下の比率で配合したSn−Zn−Oの酸化物焼結体では、相対密度は、焼結時のZnの揮発により相対密度の高い結晶体を得ることはできなかった。本発明では、上述した添加元素を所定量配合することで相対密度を向上させることができる。
次に、本発明のSn−Zn−O系酸化物焼結体の製造方法について説明する。本発明の一実施形態は、亜鉛(Zn)とスズ(Sn)を成分として有するSn−Zn−O系酸化物焼結体の製造方法であって、亜鉛の酸化物粉末、スズの酸化物粉末、及び添加元素を含有する酸化物粉末を混合して造粒粉末を作製する造粒工程S1と、前記造粒粉末を加圧成形して成形体を得る成形工程S2と、前記成形体を焼成して酸化物焼結体を得る焼成工程S3とを有する。例えば、本発明の一実施形態に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体は、スズ酸化亜鉛化合物のみ、あるいは酸化スズと酸化亜鉛との混合粉を含む原料粉末に、第1の添加元素の酸化ゲルマニウム、第2の添加元素の酸化タンタル、第3の添加元素の酸化ガリウムを所定の比率で配合し、造粒して造粒粉を冷間静圧プレス等で成形して、その成形体を焼成炉にて焼成を行い、焼結体を得る。以下、各工程について個別に説明する。
まず、造粒工程S1では、主原料を用意する。主原料となる酸化スズ及び酸化亜鉛は、スズ酸化亜鉛化合物のみ、あるいは酸化スズと酸化亜鉛との混合粉を含む原料粉末を、Snを原子数比Sn/(Sn+Zn)として0.1以上0.3以下の割合で含有させる。主原料は、酸化スズと酸化亜鉛との混合粉を用いた方が、配合比を容易に調整でき好ましい。例えば、この原料粉末は、SnO2粉とZnO粉とする。また、第1の添加元素から第3の添加元素を含有する酸化物を用意し、この主原料に添加し調合する。例えば、第1添加元素Geとして、GeO2粉、および、第2添加元素TaとしてTa2O5粉、第3添加元素GaとしてGa2O3粉を用意し、主原料に添加し調合する。
成形工程S2は、造粒工程S1で得られた造粒粉末を加圧成形して成形体を得る工程である。成形工程S2では、造粒粉の粒子間の空孔を除去するために、例えば294MPa(3.0ton/cm2)程度の圧力で加圧成形を行う。加圧成形の方法については特に限定されないが、例えば、造粒工程S1で得られた造粒粉末をゴム型へ充填し、高圧力を加えることが可能な冷間静水圧プレス(CIP:Cold Isostatic Press)を用いることが好ましい。
焼成工程S3は、焼成炉内の所定の昇温速度において、所定の温度でかつ所定の時間の条件で上記成形工程S2で得られた成形体を焼成して焼結体を得る工程である。焼成工程S3は、例えば、大気中の焼成炉内雰囲気において行う。本発明の一実施形態に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体の製造方法では、これらの焼成条件にも特徴があり、以下詳細に説明する。
焼結炉内における700℃から所定の焼結温度までの昇温速度は、0.3〜1.0℃/minの速度において、成形体を焼成することが好ましい。これは、ZnO、SnO2やZn2SnO4化合物の拡散を促進させ、焼結性を向上させると共に導電性を向上させる効果があるためである。また、このような昇温速度とすることで、高温域では、ZnOやZn2SnO4の揮発を抑制する効果もある。
焼結温度は、1300℃以上1400℃以下とすることが好ましい。焼結温度が1300℃未満の場合(比較例5参照)、温度が低過ぎて、ZnO、SnO2、Zn2SnO4化合物における焼結の粒界拡散が進まない。一方、1400℃を超える場合でも(比較例6参照)、粒界拡散が促進されて焼結は進むが、Zn成分の揮発を抑制することができず、焼結体内部に空孔を大きく残してしまうことになる。
保持時間は、15時間以上25時間以内とすることが好ましい。15時間を下回ると、焼結が不完全なため、歪や反りの大きい焼結体になると共に、粒界拡散が進まず、焼結が進まない。この結果、緻密な焼結体を作製することができない(比較例7参照)。一方、25時間を上回る場合、ZnOやZn2SnO4の揮発が多くなり、密度の低下や作業効率の悪化、及びコスト高の結果を招く(比較例8参照)。
実施例1では、SnO2粉と、ZnO粉と、第1添加元素Geとして、GeO2粉、第2添加元素TaとしてTa2O5粉、及び第3添加元素Gaとして、Ga2O3粉を用意した。
実施例2では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.1となる割合で調合したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例1と同様、粉末のX線回折分析をしたところ、ウルツ鉱型ZnO相が70%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が30%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は96.0%であり、比抵抗値は1780Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例3では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.3となる割合で調合したこと以外は実施例1と同様にして、実施例3に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例1と同様、粉末のX線回折分析をしたところ、ウルツ鉱型ZnO相が5%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が95%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は95.5%であり、比抵抗値は7100Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例4では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.1となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.001となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合したこと以外は実施例1と同様にして、実施例4に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例2と同様、ウルツ鉱型ZnO相が70%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が30%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は95.0%であり、比抵抗値は5300Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例5では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.1となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.1となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合したこと以外は実施例1と同様にして、実施例5に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例2と同様、ウルツ鉱型ZnO相が70%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が30%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は96.0%であり、比抵抗値は980Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例6では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.3となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.001となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合したこと以外は実施例1と同様にして、実施例6に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例3と同様、ウルツ鉱型ZnO相が5%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が95%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は94.7%であり、比抵抗値は10000Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例7では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.3となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.1となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合したこと以外は実施例1と同様にして、実施例7に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例3と同様、ウルツ鉱型ZnO相が5%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が95%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は95.0%であり、比抵抗値は9500Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例8では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.16となる割合で調合したこと、焼結保持温度を1300℃にしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例8に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例1と同様、粉末のX線回折分析をしたところ、スピネル型結晶構造のZn2SnO4相が54%と、およびウルツ鉱型結晶構造のZnO相が全体の46%と回折され、その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は98.0%であり、比抵抗値は60Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例9では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.23となる割合で調合したこと、焼結保持温度を1400℃にしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例9に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例1と同様、粉末のX線回折分析をしたところ、スピネル型結晶構造のZn2SnO4相が74%と、およびウルツ鉱型結晶構造のZnO相が全体の26%と回折され、その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は98.5%であり、比抵抗値は105Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例10では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.3となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.001となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合し、焼結保持時間15時間とした以外は実施例1と同様にして、実施例10に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例6と同様、ウルツ鉱型ZnO相が5%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が95%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は94.0%であり、比抵抗値は12000Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例11では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.3となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.1となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合し、焼結保持時間25時間とした以外は実施例1と同様にして、実施例11に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例3と同様、ウルツ鉱型ZnO相が5%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が95%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は95.5%であり、比抵抗値は10500Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例12では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.1となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.01、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.1となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合し、昇温速度を0.3℃/minにした以外は実施例1と同様にして、実施例12に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例2と同様、ウルツ鉱型ZnO相が70%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が30%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は95.0%であり、比抵抗値は1320Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
実施例13では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.1となる割合で調合したこと、第1添加元素Geの原子数比Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、第2添加元素Taの原子数比Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.0005、及び第3添加元素Gaの原子数比Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)が0.001となるように、GeO2粉、Ta2O5粉、そしてGa2O3粉を調合し、昇温速度を1.0℃/minにした以外は実施例1と同様にして、実施例13に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。実施例2と同様、ウルツ鉱型ZnO相が70%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が30%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度は94.5%であり、比抵抗値は6800Ω・cmであった。これらの結果を表1に示す。
比較例1では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.05となる割合で調合したこと以外は実施例1同様にして比較例1に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例1に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が90%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が10%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は93.0%、比抵抗値は3510Ω・cmであった。すなわち、相対密度は94%以上と、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例2では、SnとZnの原子数比Sn/(Sn+Zn)が0.40となる割合で調合したこと以外は実施例1同様にして比較例2に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例2に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が0%、ルチル型SnO2相が14%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が86%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は89.0%、比抵抗値は597000Ω・cmであった。すなわち、相対密度は94%以上かつ、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例3では、昇温速度を0.2℃/minしたこと以外は、実施例1同様にして比較例3に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例3に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は90.0%、比抵抗値は15000Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上と、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例4では、昇温速度を1.2℃/minしたこと以外は、実施例1同様にして比較例4に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例4に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は92.0%、比抵抗値は12500Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上かつ、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例5では、焼結温度を1280℃としたこと以外は、実施例1と同様にして比較例5に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例5に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は91.0%、比抵抗値は14000Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上かつ、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例6では、焼結温度を1430℃としたこと以外は、実施例1と同様にして比較例6に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例6に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は93.0%、比抵抗値は12500Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上かつ、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例7では、1350℃での焼結の保持時間を10時間としたこと以外は、実施例1と同様にして比較例7に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例7に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は90.0%、比抵抗値は13500Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上かつ、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例8では、1350℃での焼結の保持時間を30時間としたこと以外は、実施例1と同様にして比較例8に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例8に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、ZnOやZn2SnO4の揮発があり相対密度は93.0%、比抵抗値は13000Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上かつ、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例9では、Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)を0.03となる割合で調合したこと以外は、実施例1と同様にして比較例9に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例9に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は93.0%、比抵抗値は8500Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例10では、Ge/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)を0.0001となる割合で調合したこと以外は、実施例1と同様にして比較例10に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例10に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は91.0%、比抵抗値は9800Ω・cmであった。すなわち、相対密度94%以上を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例11では、Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)を0.03となる割合で調合したこと以外は、実施例1と同様にして比較例11に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例11に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は97.0%、比抵抗値は16000Ω・cmであった。すなわち、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例12では、Ta/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)を0.0001となる割合で調合したこと以外は、実施例1と同様にして比較例12に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例12に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は96.7%、比抵抗値は25000Ω・cmであった。すなわち、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例13では、Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)を0.2となる割合で調合したこと以外は、実施例1と同様にして比較例13に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例13に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は97.3%、比抵抗値は14800Ω・cmであった。すなわち、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
比較例14では、Ga/(Sn+Zn+Ge+Ta+Ga)を0.0008となる割合で調合したこと以外は、実施例1と同様にして比較例14に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体を得た。比較例14に係るSn−Zn−O系酸化物焼結体について、実施例1と同様、X線回折分析したところ、ウルツ鉱型ZnO相が34%、およびスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が66%と回折された。その他の別な化合物相の回折ピークは測定されなかった。また、相対密度と比抵抗値を測定したところ、相対密度は97.0%、比抵抗値は22000Ω・cmであった。すなわち、比抵抗5Ω・cm以上12000Ω・cm以下を達成できないことが確認された。結果を表2に示す。
Claims (5)
- 亜鉛(Zn)とスズ(Sn)を成分として有するSn−Zn−O系酸化物焼結体であって、
さらに、少なくとも、ゲルマニウム(Ge)、タンタル(Ta)、及びガリウム(Ga)を成分として含有し、
金属原子数比が、
Sn/(Zn+Sn)が0.1以上0.3以下、
Ge/(Zn+Sn+Ge+Ta+Ga)が0.0005以上0.01以下、
Ta/(Zn+Sn+Ge+Ta+Ga)が0.0005以上0.01以下、
Ga/(Zn+Sn+Ge+Ta+Ga)が0.001以上0.1以下
であり、比抵抗が5Ω・cm以上12000Ω・cm以下、相対密度が94%以上であることを特徴とするSn−Zn−O系酸化物焼結体。 - 前記金属原子数比が、Sn/(Zn+Sn)が0.16以上0.23以下であり、
前記比抵抗が5Ω・cm以上110Ω・cm以下、前記相対密度が98%以上であることを特徴とする請求項1記載のSn−Zn−O系酸化物焼結体。 - 当該Sn−Zn−O系酸化物焼結体において、
ウルツ鉱型結晶構造のZnO相が全体の5〜70%の範囲、もしくはスピネル型結晶構造のZn2SnO4相が全体の30〜95%の範囲で構成される請求項1又は請求項2記載のSn−Zn−O系酸化物焼結体。 - 亜鉛(Zn)とスズ(Sn)を成分として有するSn−Zn−O系酸化物焼結体の製造方法であって、
亜鉛の酸化物粉末、スズの酸化物粉末、及び添加元素を含有する酸化物粉末を混合して造粒粉末を作製する造粒工程と、
前記造粒粉末を加圧成形して成形体を得る成形工程と、
前記成形体を焼成して酸化物焼結体を得る焼成工程とを有し、
前記添加元素は、少なくとも、ゲルマニウム(Ge)、タンタル(Ta)、及びガリウム(Ga)であり、
金属原子数比が、
Sn/(Zn+Sn)が0.1以上0.3以下、
Ge/(Zn+Sn+Ge+Ta+Ga)が0.0005以上0.01以下、
Ta/(Zn+Sn+Ge+Ta+Ga)が0.0005以上0.01以下、
Ga/(Zn+Sn+Ge+Ta+Ga)が0.001以上0.1以下
となるように前記亜鉛の酸化物粉末、前記スズの酸化物粉末、及び前記添加元素を含有する酸化物粉末を混合することを特徴とするSn−Zn−O系酸化物焼結体の製造方法。 - 前記焼成工程では、大気中の焼成炉内雰囲気において、昇温速度を0.3〜1.0℃/minとして1300℃以上1400℃以下まで昇温させ、15時間以上25時間以内の条件で前記成形体を焼成することを特徴とする請求項4記載のSn−Zn−O系酸化物焼結体の製造方法。
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