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JP6848481B2 - (メタ)アクリロイルイソシアネート、(メタ)アクリロイルイソシアネート変性無機酸化物微粒子およびその製法 - Google Patents

(メタ)アクリロイルイソシアネート、(メタ)アクリロイルイソシアネート変性無機酸化物微粒子およびその製法 Download PDF

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Description

本発明は(メタ)アクリロイルイソシアネートおよび(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した無機酸化物微粒子に関する。
重合性不飽和基で変性した無機酸化物微粒子は、耐擦傷性を付与する目的で種々の材料のコーティング剤として用いられている。無機酸化物微粒子の表面構造を改良するためにはシランカップリング剤が用いられることが多い(特許文献1)が、市販されているシランカップリング剤の構造には限りがある。特に重合性不飽和基となる(メタ)アクリロイル基を含有するシランカップリング剤は、数種類しか市販されていない。また、反応性置換基を持つシランカップリング剤とその反応性置換基と反応し得る化合物とを反応させれば、新たな構造を持つシランカップリング剤を得ることができる(特許文献2)。しかし、反応性置換基を持つシランカップリング剤も入手容易なものは数種類しかないため、シランカップリング剤の分子設計の幅は比較的狭いと言える。さらにシランカップリング剤はアルコキシシリル基の反応性が高いため、必然的に酸や水に不安定であるという欠点を持つ。
無機酸化物微粒子の表面構造を改良するために(メタ)アクリロイルイソシアネート等のイソシアネートを用いる例もあるが、(メタ)アクリロイルイソシアネートも数種類しか市販されていない。そのため、対応する反応性置換基を有する(メタ)アクリレートとポリイソシアネートから(メタ)アクリロイルイソシアネートを合成する例もある(特許文献3)。(メタ)アクリロイルイソシアネートの合成は、錫などを触媒として比較的速やかに定量的に進行するため、簡便で実施し易い。またヒドロキシ(メタ)アクリレートやポリイソシアネートは種々の構造のものが比較的安価に市販されているため、(メタ)アクリロイルイソシアネートは分子設計の幅が広い。
自動車部材などを始めとする種々の構造材料のハードコートは、耐候性と耐擦傷性の両立を求められることが多い(特許文献4)。耐候性を発揮するために脂肪族飽和炭化水素基で架橋された(メタ)アクリレートを用いる、耐擦傷性を発揮するために多官能(メタ)アクリレートを用いる、または無機酸化物微粒子を混合または結合させるなどの手法が従来用いられてきた。しかし耐擦傷性については、無機部位と比較して有機部位が機械的な磨耗に弱いため、未だ不十分であるという問題がある。
特開2010−275339号公報 特開2014−80531号公報 特開2007−91961号公報 特開2013−10921号公報
本発明は、自動車部材などを始めとする種々の構造材料のハードコートにおいて、変性無機酸化物微粒子によって耐擦傷性を向上させることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結果、反応性置換基を持つ(メタ)アクリレートとポリイソシアネートとを反応させて得られる(メタ)アクリロイルイソシアネートに関して、反応性置換基を持つ(メタ)アクリレートが環状構造を持つアルキレン基を持つことで、対応する無機酸化物微粒子との反応物によってハードコートの耐擦傷性が向上することを見出した。
すなわち、本発明は、下記式(1)で示される(メタ)アクリロイルイソシアネートである。
Figure 0006848481
(式中、XはO、SまたはNH、RはHまたはCH、Rは環状構造を持つアルキレン基、Rは窒素または酸素を含んでもよい炭化水素基を示し、nは2〜20の整数、mは1〜19の整数であり、n>mである。)
また、本発明は、無機酸化物微粒子を前記の(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した変性無機酸化物微粒子である。
さらに、本発明は、無機酸化物微粒子を前記の(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性する変性無機酸化物微粒子の製造方法である。
本発明の(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した無機酸化物微粒子を用いることによって、ハードコートの耐擦傷性を向上させることができる。
式(1)で示される(メタ)アクリロイルイソシアネート
本発明の(メタ)アクリロイルイソシアネートは、下記式(1)の構造を有する。
Figure 0006848481
ここで、XはO、SまたはNH、RはHまたはCH、Rは環状構造を持つアルキレン基、Rは窒素または酸素を含んでもよい炭化水素基を示し、nは2〜20の整数、mは1〜19の整数であり、n>mである。
nが2以上であることが、無機酸化物微粒子を変性するためのイソシアネート基を1つ以上含むための条件である。(メタ)アクリロイルイソシアネートの無機酸化物微粒子との反応性の観点からnは大きいほうが好ましいが、大き過ぎると1つの(メタ)アクリロイルイソシアネートが複数の無機酸化物微粒子と反応する可能性が高くなる。そうなると(メタ)アクリロイルイソシアネート変性無機酸化物微粒子が大きくなるため、ハードコートの耐擦傷性が発現しにくくなる。そのためnは20以下が好ましい。
mが1以上であることが、環状構造を含むアルキレン基を持つ(メタ)アクリロイル化合物となるための条件である。ハードコートのモノマーとしての反応性の観点からmは大きいほうが好ましい。しかし、mが大きすぎると粘度が大きすぎて扱いにくい、他のハードコート原料との相溶性が悪くなるといった問題が生じる可能性がある。そのためmは19以下が好ましい。
無機酸化物微粒子を変性させるため、少なくとも1つ以上のイソシアネート基が必要である。そのためn>mである。
XがO、Rが(1,4−ジメチルシクロヘキサン)−1’,1’’−イレン基であるとハードコートの耐擦傷性が向上するため好ましい。
特にnは2〜10の整数であることが好ましく、mは1〜9の整数であることが好ましい。
本発明の(メタ)アクリロイルイソシアネートは、下記式(2)で示される反応性置換基を持つ(メタ)アクリレートと
Figure 0006848481
(式中、XはO、SまたはNH、RはHまたはCH、Rは環状構造を持つアルキレン基)
下記式(3)で示されるポリイソシアネートを反応させて
Figure 0006848481
(Rは窒素または酸素を含んでもよい炭化水素基を示し、nは2〜20の整数である)
得ることができる。さらに本発明の(メタ)アクリロイルイソシアネートで無機酸化物微粒子を変性させることにより、目的の(メタ)アクリロイル変性無機酸化物微粒子組成物が得られる。
反応性置換基および脂環構造を持つ(メタ)アクリレート
本発明に用いられる式(2)で示した反応性置換基および脂環構造を持つ(メタ)アクリレートにおけるRとしては、1,4−ジメチルシクロヘキサン−1’,1’’−イレン基、アダマンタン−1,3−イレン基、1,3−ジメチルアダマンタン−1’,1’’−イレン基、ジメチルデカリン−1’,1’’−イレン基、ジメチルトリシクロデカン−1’,1’’−イレン基、2,2−ジシクロヘキシルプロパン−4,4’−イレン基などが挙げられる。
それらの基を有する(メタ)アクリレートとしては、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、[4−(アミノメチル)シクロヘキシル]メチル(メタ)アクリレート、[4−(スルファニルメチル)シクロヘキシル]メチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ−4−アダマンチル(メタ)アクリレート、1,3−アダマンタンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、デカリンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。それの中でも特に1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレートが好ましい。
また、これらの重合性不飽和基を有する化合物は、単独或いは二種類以上を組み合わせて用いることができる。
ポリイソシアネート
式(3)で示したポリイソシアネートとは、少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物である。耐擦傷性の観点から環を含むものが好ましい。
式(3)で示したポリイソシアネートにおけるRとしては、1−メチルベンゼン−2,4−イレン基、1−メチルベンゼン−2,6−イレン基、1,3−ジメチルベンゼン−1’,1’’−イレン基、1,4−ジメチルベンゼン−1’,1’’−イレン基、1,5−ナフチレン基、1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−イレン基、ジフェニルメタン−4,4’−イレン基、ジフェニルメタン−2,4,4’−イリン基、4,4’−ビフェニレン基、1,1,3,3−テトラメチルヘキサン−1’,5−イレン基、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−イレン基、ヘキサン−1,6−イレン基、2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−イレン基、フマル酸ジエチル−2’,2’’−イレン基、6−イソプロピルベンゼン−1,3−イレン基、2,2−ジフェニルプロパン−4,4’−イレン基、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレン基、1,3−ジメチルシクロヘキサン−1’,1’’−イレン基、ヘキサメチルベンゼン−1,3−イレン基、2,5(又は6)−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1’,1’’−イレン基、1,1,1−トリス(n−ヘキシルアミノカルボニルオキシ)プロパン−6’,6’’,6’’’−イリン基、1,3,5−トリ−n−ヘキシル−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−6’,6’’,6’’’−イリン基、1,3,5−トリ[4−(フェニルメチル)フェニル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−4’,4’’,4’’’−イリン基、1,3,5−トリ[4−(シクロヘキシルメチル)シクロヘキシル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−4’,4’’,4’’’−イリン基、1,3−ジ−n−ヘキシルビウレット−6’,6’’−イレン基、1,2−ジ−n−ヘキシルウレトジオン−6’,6’’−イレン基、1,3,5−トリ[(1,3,3−トリメチルシクロヘキシル)メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−5’,5’’,5’’’−イリン基、1,1,1−トリス[(3−メチルシクロヘキシル)メチルアミノカルボニルオキシ]プロパン−1’,1’’,1’’’−イリン基、1,3,5−トリ[(3−メチルシクロヘキシル)メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−1’,1’’,1’’’−イリン基などが挙げられる。それらの中でも特に(1,3−ジメチルシクロヘキサン)−1’,1’’−イレン基が好ましい。
それらの基を有するポリイソシアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4,4’−ジフェニルメタントリイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアネートエチル)フマレート、6−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネート、2,2−ジフェニルプロパン−4,4’−ジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,5(又は6)−ビス(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートのイソシアヌレート体、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体、ヘキサメチレンジイソシアネートのウレトジオン、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンのトリメチロールプロパンアダクト体、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンのイソシアヌレート体等が挙げられる。それらの中でも特に1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンが好ましい。
また、これらのポリイソシアネートは、単独或いは二種類以上を組み合わせて用いることができる。
(メタ)アクリロイルイソシアネート合成時の反応性置換基および脂環構造を持つ(メタ)アクリレートとポリイソシアネートの当量比
式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートは、式(2)で示した反応性置換基および脂環構造を持つ(メタ)アクリレートをm当量(mは1〜19の整数であり、n>mである。)、1分子あたりn個(nは2〜20の整数であり、n>mである。)のイソシアネート基を持つポリイソシアネートを1当量仕込むことにより得られる。式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートはコロイダルシリカ等の無機酸化物微粒子を変性させるためのカップリング剤として使用するため、1分子中に少なくとも1個以上のイソシアネート基が残っている必要がある。このため、n>mであることが必要である。
(メタ)アクリロイルイソシアネート合成時の溶媒
溶媒として使用する有機溶剤には、イソシアネート基と反応するヒドロキシル基等を持たないものが使用できる。例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、シクロヘキサン等の飽和炭化水素系溶剤、トルエン等の芳香族炭化水素系溶剤、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶剤、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸エチル等のエステル系溶剤を用いることができる。なお、蒸留によって変性無機酸化物微粒子溶液の固形分濃度を調整するためには、分散に用いる有機溶剤は沸点が150℃以下であることが好ましい。またハードコート原料との相溶性の観点から、コロイダルシリカ由来の有機溶剤と同じ有機溶剤を用いることが好ましい。沸点等の観点からメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンが好ましい。
原料の濃度
溶媒に含まれる原料の濃度に特に制限はないが、反応率向上の観点からは原料の濃度が濃いほうが良く、反応性置換基および脂環構造を持つ(メタ)アクリレートとポリイソシアネートのどちらかが一方が固体、もう一方が液体で、固体が液体に溶ける場合、または両方が液体で互いに相溶する場合は溶媒を使用しなくても良い。一方が固体、もう一方が液体で、固体が液体に溶けない場合、または両方が液体で互いに相溶しない場合、無溶媒で反応液の温度が上がり過ぎる場合には、両方の原料が溶解する溶媒を少量使用すると良い。一方少なくとも1つ以上のイソシアネート基を残す必要があるため、目的物の選択性の観点では、ある程度の量の溶媒を使用して適度に原料の濃度を下げることが重要である。原料の濃度が高過ぎると、想定したイソシアネート基の残数とは異なる副生成物が増える可能性があるからである。通常、反応性置換基および脂環構造を持つ(メタ)アクリレートまたはポリイソシアネートのどちらかを一方を基準にして、0.01〜50mol/Lの範囲で反応を実施する。好ましい原料の濃度としては、0.1〜10mol/Lの範囲である。
触媒および触媒量
式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートを合成する反応では、触媒を添加することもできる。例えば、ラウリル酸ジ−n−ブチルスズ、ナフテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ビス(ジ−n−ブチル錫脂肪酸塩)オキサイド、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2,6,7−トリメチル−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンなどのウレタン化触媒を、式(2)で示した反応性置換基を持つ(メタ)アクリレートまたは、式(3)で示したポリイソシアネート100mol%に対して通常0.001〜20mol%用いる。式(2)で示した反応性置換基を持つ(メタ)アクリレートと式(3)で示したポリイソシアネートの反応性の観点では触媒量は多いほうが良い。一方式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートは水やアルコールと反応するイソシアネート基を持っているため触媒を除去するのが困難である。したがって、触媒を除去せずにコロイダルシリカと反応させることが多い。そのため、ハードコートの物性への影響を考慮すると触媒量は少ないほうが良い。これらの観点から触媒量は0.001〜10mol% の範囲が好ましい。
反応条件
原料の構造や濃度、触媒量、溶媒等によって好ましい反応条件は異なる。反応温度は通常25〜150℃の範囲で実施されることが好ましい。原料と目的物の安定性を考慮すると、25〜100℃の範囲がより好ましい。反応時間についても原料の構造や濃度、触媒量、溶媒等によって好ましい範囲は異なる。通常反応時間は30分〜24時間程度の範囲であることが好ましい。目的物の不安定さの観点から、反応時間は30分〜12時間の範囲がより好ましい。
(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した変性無機酸化物微粒子
本発明の変性無機酸化物微粒子とは、無機酸化物微粒子を式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した変性無機酸化物微粒子である。
(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した変性コロイダルシリカ
本発明の変性コロイダルシリカとは、コロイダルシリカを式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した変性コロイダルシリカである。
無機酸化物微粒子
式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性させる無機酸化物微粒子は、数平均一次粒子径が500〜1nmの範囲であることが好ましい。
本発明中で、無機酸化物とは、1種類の無機成分と酸素からなる酸化物、もしくは2種類以上の無機成分と酸素からなる複合酸化物である。また、無機成分とは、1族のアルカリ金属、2族のアルカリ土類金属、3〜12族の遷移金属、13〜15族の典型金属、および、ホウ素、ケイ素、ゲルマニウム等の半金属であり、さらに2種以上の複合酸化物においては、硫黄、リン、塩素等の非金属成分も含む。また、本発明中の微粒子の数平均一次粒子径としては、硬化膜の透明性の観点から、好ましくは100〜1nmの範囲であり、より好ましくは50〜1nmの範囲である。このような無機酸化物微粒子の例として、コロイダルシリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化スズ、異種元素ドープ酸化スズ(ATO等)、酸化インジウム、異種元素ドープ酸化インジウム(ITO等)、酸化カドミウム、酸化アンチモン等が挙げられる。これらを単独で用いても良いし、2種類以上組み合わせて用いても良い。中でも、入手しやすさや価格面、得られる組成物の硬化被膜の透明性や耐磨耗性発現の観点から、特にコロイダルシリカが好ましい。ここでいうコロイダルシリカは、無水ケイ酸の超微粒子を適当な液状溶剤に分散させたものである。
コロイダルシリカを分散させる有機溶剤
コロイダルシリカは、通常の水分散の形態や、有機溶剤に分散させた形態で用いること
ができるが、式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートを均一に分散させるためには、有機溶剤に分散させたコロイダルシリカを用いることが好ましい。
有機溶剤としては、イソシアネート基と反応するヒドロキシル基等を持たないものが使用できる。例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、シクロヘキサン等の飽和炭化水素系溶剤、トルエン等の芳香族炭化水素系溶剤、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶剤、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸エチル等のエステル系溶剤を用いることができる。なお、蒸留によって変性無機酸化物微粒子溶液の固形分濃度を調整するためには、分散に用いる有機溶剤は沸点が150℃以下であることが好ましい。沸点等の観点からメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンが好ましい。
コロイダルシリカ
有機溶剤に分散させた形態のコロイダルシリカとしては、例えば、メチルエチルケトン分散シリカゾル(MEK−ST−40、MEK−ST−L、MEK−ST−ZL、MEK−ST−UP)、メチルイソブチルケトン分散シリカゾル(MIBK−ST、MIBK−ST−L)、シクロヘキサノン分散シリカゾル(CHO−ST−M)、トルエン分散シリカゾル(TOL−ST)、ジメチルアセトアミド分散シリカゾル(DMAC−ST)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート分散シリカゾル(PMA−ST)、ジ酢酸エチル分散シリカゾル(EAC−ST)(以上カッコ内は、日産化学工業(株)の製品名)等の市販品を用いることができる。有機溶剤の沸点等の観点からメチルエチルケトン分散シリカゾル、メチルイソブチルケトン分散シリカゾルが好ましい。
コロイダルシリカと(メタ)アクリロイルイソシアネートとの仕込み比率
コロイダルシリカの表面には非常に多くのシラノール基(Si−OH)が存在している。このシラノール基と式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートが反応することで、コロイダルシリカの表面が変性される。基本的には式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートの仕込み量が多いほど、コロイダルシリカ表面のシラノール基と化学結合する式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートが多くなる。ただし、コロイダルシリカ表面のシラノール基と化学結合する式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートの数(以降、二重結合当量と呼ぶ。二重結合当量の定義は下記の二重結合当量の項に記載した。)は、コロイダルシリカ表面のシラノール基の数に限りがあること、式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートの立体障害などの観点からそれぞれの原料によって異なる限界値が存在すると考えられる。一方、ハードコートの物性の観点からは二重結合当量が多いほど良い物性が発揮されると推測される。これらの観点から、通常仕込むコロイダルシリカの固形分1gあたり式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネートを0.1〜50mmolの範囲で投入することが好ましく、より好ましくは0.1〜20mmolの範囲である。
二重結合当量
二重結合当量とは、投入した未変性無機酸化物微粒子の固形分1gあたりに表面のシラノール基と化学結合している(メタ)アクリロイルイソシアネートの物質量(mmol)である。カップリング剤としての(メタ)アクリロイルイソシアネートがどの程度コロイダルシリカ表面のシラノール基と化学結合しているかを定量的に表わすために使用する。1分子の(メタ)アクリロイルイソシアネート中に複数の(メタ)アクリロイル基を持つものに関しては、(メタ)アクリロイル基を1個持つものと比較して、(メタ)アクリロイル基の数だけ倍増された値となる。
触媒
上記コロイダルシリカと上記(メタ)アクリロイルイソシアネートとの反応を促進させるため、触媒を添加することもできる。例えば、ラウリル酸ジ−n−ブチルスズ、ナフテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ビス(ジ−n−ブチル錫脂肪酸塩)オキサイド、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2,6,7−トリメチル−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンなどのウレタン化触媒を、式(1)で示した(メタ)アクリロイルイソシアネート100mol%に対して0.001〜30mol%用いるのが好ましい。
溶媒
通常コロイダルシリカ由来の分散媒を溶媒として用いて(メタ)アクリロイルイソシアネートとの反応を行うが、コロイダルシリカの固形分濃度の調整、原料のコロイダルシリカや目的の変性コロイダルシリカのゲル化を防ぐなどの目的で別途溶媒を使用しても良い。その際、コロイダルシリカの分散媒と同じものを使用しても異なるものを使用しても良い。一般的には目的の変性コロイダルシリカの固形分濃度が20〜60%の範囲であることが多い。好ましくは30〜50%の範囲である。
反応条件
(メタ)アクリロイルイソシアネートの構造、コロイダルシリカの分散媒、溶媒などの種類によって異なる。反応温度については25〜150℃で行うことが好ましい。原料および目的の変性コロイダルシリカのゲル化を防ぐ目的から、25〜90℃の範囲で反応を行うことがより好ましい。反応時間についても同様に原料の構造等によって異なるが、30分〜24時間の範囲で反応を行うことが好ましい。原料および目的の変性コロイダルシリカのゲル化を防ぐ目的から、30分〜12時間の範囲がより好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。なお、実施例及び比較例における「部」は「質量部」を表す。また、実施例及び比較例における評価は次の方法で行った。これらは具体例を示すものであって特にこれらに限定するものではない。
[実施例1]
反応容器にラウリル酸ジ−n−ブチルスズ0.095g[東京化成工業(株)製、0.00015mol]、メチルイソブチルケトン12mL[関東化学(株)製]、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン5.83g[東京化成工業(株)製、0.030mol、 HXDI]を加え、空気を20mL/min.でバブリングしながら内温が60℃になるまで加熱した。1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート5.95g[商品名:CHDMMA、日本化成(株)製、0.030mol]を30分間滴下した。滴下終了後、内温60℃で1時間攪拌した。サンプリングして試料を濃縮後、H−NMRにて目的物の生成を確認した。目的のアクリロイルイソシアネートのメチルイソブチルケトン溶液20.91gを得た(式(1)におけるXがO、RがH、Rが(1,4−ジメチルシクロヘキサン)−1’,1’’−イレン基、Rが(1,3−ジメチルシクロヘキサン)−1’,1’’−イレン基、nが2、mが1のアクリロイルシソシアネート4.30g、収率99%)。その構造を下記式(4)に示す。
Figure 0006848481
次いで反応容器にラウリル酸ジ−n−ブチルスズ0.314g[東京化成工業(株)製、0.00050mol]、メチルイソブチルケトン分散コロイダルシリカ30.0g[MIBK−ST、固形分30%、平均粒子径約20nm/日産化学工業(株)製]、上記アクリロイルシソシアネートのメチルイソブチルケトン溶液7.67g[アクリロイルシソシアネート4.32g、0.011mol]を投入した。空気を20mL/min.でバブリングしながら内温70℃で10時間加熱した。H−NMRにて目的のアクリロイル変性コロイダルシリカAが得られたことを確認した。
アクリロイル変性コロイダルシリカ組成物中の二重結合当量の測定
アクリロイル変性コロイダルシリカ組成物中の二重結合当量は以下の手順で測定した。ヘキサン100mlを撹拌しながらアクリロイル変性コロイダルシリカ組成物2gをゆっくり加えて再沈殿を行い、固液分離した。ヘキサン20mlで固体を洗浄した後、真空ポンプで減圧乾燥して精製した白色粉末を得た。この精製した白色粉末25mgを1gのDMSO−dと混合し、超音波洗浄器にて40℃の湯浴中で5分超音波を当てた。その後、1,2,4,5−テトラクロロ−3−ニトロベンゼン15mgを内部標準として加えたものをサンプルとしてH−NMR測定を行った。二重結合当量は、1,2,4,5−テトラクロロ−3−ニトロベンゼンのピークとアクリロイル変性部位のピークの積分比からモル比を求め、1,2,4,5−テトラクロロ−3−ニトロベンゼンのモル数から、投入した未変性コロイダルシリカの固形分1gに結合したアクリロイルイソシアネートのモル数を計算した。実施例1のアクリロイル変性コロイダルシリカAの二重結合当量は0.617mmol/gであった。
表1に示す配合比で硬化性組成物を調製した。この組成物をペレット状のポリカーボネート樹脂(商品名:パンライトL−1225Z−100K、クリヤー、帝人化成(株)製、)の射出成形板(厚さ3mm)にスプレー塗布し、60℃の乾燥機中で100秒加熱乾燥した。次に、空気雰囲気中において高圧水銀灯を用い、1,800mJ/cm(波長320〜380nmの紫外線積算エネルギー、UV−351(製品名、オーク(株)製)にて測定)の紫外線を照射し、厚さが7〜13μmの硬化膜を備える耐摩耗性ポリカーボネート樹脂板(積層体)を得た。
耐摩耗性は、JIS K7204「摩耗輪によるプラスチック摩耗試験」によって得られたΔHxで評価した。
摩耗輪によるプラスチック摩耗試験
「摩耗輪によるプラスチック摩耗試験」は、テーバー型の摩耗試験機を使用し、摩耗輪CS−10F、500g荷重(4.90N)にて積層体の硬化膜を500回転摩耗した。その後、中性洗剤を用いて洗浄し、ヘイズメーターでヘイズ値を測定した。
ΔHx
ΔHxは、JIS K7204「摩耗輪によるプラスチック摩耗試験」を実施した後の硬化膜のヘイズ値からJIS K7204「摩耗輪によるプラスチック摩耗試験」を実施する前の硬化膜のヘイズ値を引いた値であり、耐摩耗性評価とした。通常ΔHx≧0の範囲である。
ヘイズ値
ヘイズメーター(商品名:HM−65W、(株)村上色彩技術研究所製)を用いてJIS−K7105に従い測定した値を積層体のヘイズ値とした。
[実施例2]
表1に示す配合比とすること以外は実施例1と同様にして、積層体の評価をした。
参考
実施例1に記載の方法において、ラウリル酸ジ−n−ブチルスズ0.095gを0.18g[0.00030mol]、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン5.83gを1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンのトリメチロールプロパンアダクト体21.5g[商品名:タケネートD−120N、三井化学(株)製、0.03mol]、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート5.95gを11.90g[0.060mol]に変更すること以外は実施例1に記載の方法と同様の方法にてアクリロイルイソシアネートを合成した。式(1)におけるXがO、RがH、Rが(1,4−ジメチルシクロヘキサン)−1’,1’’−イレン基、Rが1,1,1−トリス[(4−メチルシクロヘキシル)メチルアミノカルボニルオキシ]プロパン−1’,1’’,1’’’−イリン基、nが3、mが2のアクリロイルシソシアネートを得た。目的物3.0gを得た(収率92%)。その構造を下記式(5)に示す。
Figure 0006848481
このアクリロイルイソシアネートを用いること以外は実施例1と同様にしてアクリロイル変性コロイダルシリカB(二重結合当量は0.914mmol/g)を得て、積層体の評価をした。
参考
実施例1に記載の方法において、ラウリル酸ジ−n−ブチルスズ0.095gを0.18g[0.00030mol]、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン5.83gを1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンのイソシアヌレート体17.5g[商品名:タケネートD−127N、三井化学(株)製、0.03mol]、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート5.95gを11.90g[0.060mol]に変更する以外は実施例1に記載の方法と同様の方法にて目的のアクリロイルイソシアネートを合成した。目的物3.0gを得た(収率92%)。式(1)におけるXがO、RがH、Rが(1,4−ジメチルシクロヘキサン)−1’,1’’−イレン基、Rが1,3,5−トリ[(3−メチルシクロヘキシル)メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン−1’,1’’,1’’’−イリン基、nが3、mが2のアクリロイルシソシアネートを得た。その構造を下記式(6)に示す。
Figure 0006848481
このアクリロイルイソシアネートを用いること以外は実施例1と同様にしてアクリロイル変性コロイダルシリカC(二重結合当量は0.960mmol/g)を得て、積層体の評価をした。
参考、比較例1]
表1に示す配合比とすること以外は参考と同様にして、積層体の評価をした。
評価結果を表1に示す。
Figure 0006848481
比較例1は無機酸化物微粒子未投入である。実施例1〜5の結果は比較例1の結果に比べて、テーバー磨耗性が向上した。
なお、表1中の略号の意味は次の通りである。
△Hx:△Hxは、JIS K7204「摩耗輪によるプラスチック摩耗試験」を実施した後の硬化膜のヘイズ値からJIS K7204「摩耗輪によるプラスチック摩耗試験」を実施する前の硬化膜のヘイズ値を引いた値であり、通常△Hx≧0の範囲である。
カヤラッドDPCA−20:ジペンタエリスリトール1モルとε−カプロラクトン2モルとの付加物のアクリレート化物(商品名:カヤラッドDPCA−20、日本化薬(株)製)
HMDI−C770−HEA//S17:ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート2mol、3−メチルペンタン構造を有するポリカーボネートジオール(数平均分子量800、商品名クラレポリオールC770、(株)クラレ製)1molおよび2−ヒドロキシエチルアクリレート2molから合成したウレタンアクリレートの酢酸n−ブチル溶液。
BP:ベンゾフェノン
Vicure 55:ベンゾイルギ酸メチル(商品名:Vicure 55、ストウファー(株)製)
Irgacure 651:ベンジルジメチルケタール(商品名:Irgacure 651、BASFジャパン(株)製)
Irgacure TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(商品名:Lucirin TPO、BASFジャパン(株)製)
チヌビン400:2−{4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシロキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(商品名:チヌビン400、BASFジャパン(株)製)
チヌビン123:デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンの反応生成物(商品名:チヌビン123、BASFジャパン(株)製)
BYK−333:ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(商品名:BYK−333、ビックケミー・ジャパン(株)製)
PGM:プロピレングリコールモノメチルエーテル
本発明により、耐擦傷性が向上した活性エネルギー線硬化型ハードコートが得られる。

Claims (6)

  1. 下記式(1)で示される(メタ)アクリロイルイソシアネート。
    Figure 0006848481
    (式中、XはO、SまたはNH、RはHまたはCH、R脂環構造を持つアルキレン基、R(1,3−ジメチルシクロヘキサン)−1’、1”−イレン基を示し、nは2、mは1である。)
  2. XがOであり、Rが(1,4−ジメチルシクロヘキサン)−1’,1’’−イレン基である請求項1に記載の(メタ)アクリロイルイソシアネート。
  3. 無機酸化物微粒子を請求項1または2に記載の(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した変性無機酸化物微粒子。
  4. コロイダルシリカを請求項1または2に記載の(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性した変性コロイダルシリカ。
  5. 無機酸化物微粒子を請求項1または2に記載の(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性する変性無機酸化物微粒子の製造方法。
  6. コロイダルシリカを請求項1または2に記載の(メタ)アクリロイルイソシアネートで変性する変性コロイダルシリカの製造方法。
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