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JP6842967B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体の折り畳み位置、吸収体形状により、パッケージ内での股間部から臀部のトップシート凸部の潰れを防止する吸収性物品に関する。
尿とりパッドのような吸収性物品は、折り畳まれてパッケージに収納された形態で製造販売されるのが一般的である。パッケージに収納するため、幅方向に三つ折りされる場合がある。例えば、吸収体の左側部の幅方向(以下で横方向ともいう)の中間で2分割する前後方向(以下で縦方向ともいう)に走る左側仮想縦断線を折り目中心として吸収体の左側部を内側に折り畳み、吸収体の右側部の幅方向の中間で2分割する右側仮想縦断線を折り目中心として吸収体の右側部を内側に折り畳み、2つの縦軸を折り目として三つ折りとする場合である。さらに、吸収体を前後方向に3分割する前側仮想横断線を折り目中心として吸収体の前側部を内側に折り畳んだ後に、吸収体を前後方向に3分割する後側仮想横断線を折り目中心として吸収体の後側部を内側に折り畳み、前後方向にも三つ折りとする場合である(以下、単に三つ折りという)。一方、尿の拡散性向上と、柔らかさ及び肌触り向上のため、トップシートに凹凸面が生成される吸収体がある。そのため上記のように折り畳まれてパッケージ収納される場合、トップシートの凹凸部は収納圧力により凸部が潰された状態となるため、尿の拡散性の低下や肌触りの低下、液残りによるスキントラブルの増加が発生する。特に股間部の凸部が潰れると吸収スピードの低下、臀部の凸部が潰れると肌触りの低下やスキントラブルが発生する問題があった。
したがって、尿とりパッドのように吸収性物品が折り畳まれてパッケージに収納される場合に、トップシートの凹凸部が収納圧力により凸部が潰されないように折り畳み可能である吸収性物品が望まれている。
従来、吸収性物品に凹凸加工したトップシートを用いること(特許文献1)や、このように凸部が形成された液透過性のトップシートを備える、展開可能に折り畳まれた尿とりパッドであって、トップシートのうち所定領域に形成されている凸部の形態を維持可能な尿とりパットは知られている(特許文献2)。
特開2004−174234号公報 特開2015−157047号公報
しかし従来品でも、なお凸部が重なる部分が残り、この部分で凸部が潰れてしまう構造であるに止まるもので、上記問題を解決するものではなかった。
そこで本発明の主たる課題は、折り畳みによる、股間部の凸部の潰れを回避し吸収スピードの低下を防ぎ、臀部の凸部の潰れを回避し、肌触りの低下やスキントラブルを防止する吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した発明は次記のとおりである。
外装体と、外装体の内側に設けられる吸収体を備える吸収性物品において、前記吸収体を、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートとバックシートの間に設けられるパルプ繊維と吸収性ポリマーからなる吸収性コアで形成し、当該吸収体はトップシートに凸部が形成されている領域を有し、前後方向において、前記吸収性コアの前部に、前記吸収性コアの中間部よりも幅方向に延在する前拡大部を形成し、前記吸収性コアの後部に、前記吸収性コアの中間部よりも幅方向に延在する後拡大部を形成し、前記後拡大部の両側部に、それぞれ内側に向かって突出する嵩高部を設け、前記吸収性コアに、幅方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在する溝部を設け、前記嵩高部の高さを前記溝部の高さよりも高く形成し、幅方向において前記嵩高部と溝部の間に位置して前後方向に延在する折り畳み線に沿って、前記吸収体の両側部を内側に折畳んだ場合に、前記嵩高部が溝部に緩嵌されることを特徴とする吸収性物品である。
本発明に係る吸収性物品は、後拡大部の両側部に設けられる嵩高部が溝部内で対向する後拡大部面を支持するが、溝部では肌に触れないので、溝部内ではトップシートの凹凸が潰れてもよい。このように溝部に嵩高部を緩嵌することで、溝部外の吸収性物品の表面に関し潰れてほしくない箇所に関し折り畳み時に対向するトップシート間に空間を保持することを可能とし、これによって、股間部の凸部の潰れを回避し、吸収スピードの低下を防ぎ、臀部の凸部の潰れを回避し、肌触りの低下やスキントラブルを防止する吸収性物品を提供する。
もう一つの態様では、本発明は、上記発明に係る吸収性物品を折り畳んだ吸収性物品を提供する。すなわち、前記嵩高部が前記溝部に緩嵌されて前記両側部が内側に折畳まれている前記吸収体は、前記吸収体の前後方向略1/3の前部が前後方向において前記嵩高部と前記前拡大部の間に位置して幅方向に延在する第2の折り畳み線に沿って中央部へ折り畳まれ、その上に前後方向略1/3の後部が前後方向において前記嵩高部と後端の間に位置して幅方向に延在する第3の折り畳み線に沿って中央部へ折り畳まれている吸収性物品である。
もう一つの態様の発明は、さらに、本発明の先の態様の吸収性物品の前後方向略1/3で前拡大部を中央部へ折り込み、装着時には前身頃に接する面となる部位の三つ折り先端部はすでに前後方向に延在する折り畳み線に沿って折り畳まれている(以下で前後方向に延在する折り畳み線に沿う折り畳みをC折りという)嵩高部に対向し、前後方向の三つ折り先端部と折り目との間にある程度の空間を確保し、トップシート凸部のパッケージ収納時の潰れを回避する。さらに、前後方向略1/3で後部を中央部へ折り込み前後方向に三つ折りにされる吸収性物品の折り畳み対向面は外装シート外面と前後拡大部トップシート面であり、トップシートと嵩高部は直接対向せず、嵩高部によるトップシート凸部潰れも回避可能である。
以上のとおり、本発明によれば、股間部のトップシート表面凸部の潰れを回避し、吸収スピードの低下を防ぎ、臀部のトップシート表面凸部の潰れを回避し、肌触りの低下やスキントラブルを防止する吸収性物品を提供する。
本発明に係る吸収性物品であるパッドの一実施形態の展開状態の吸収性物品の平面模式図(内面側)である。 同品の要部の内面側平面模式図である。 図1のA−A断面模式図である。 図1のB−B断面模式図である。 同品の展開状態の吸収性コアの平面模式図である。 同品のトップシートの凸部の断面模式図である。 同品のトップシートの凸部の平面模式図である。 同品の折り畳み時の斜視模式図である。 図8のZ−Z断面図である。 本発明に係る吸収性物品であるパッドの他の実施形態の要部の内面側平面模式図である。 図10に示すパッドを折り畳み後の図9に相当する断面図である。 図2に示す一実施形態の変形実施例の要部の内面側平面模式図である。
<一実施形態>
以下、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパッド1について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜2に示すように、パッド1は、外装体27と、外装体27の内側に設けられる吸収体23を備える吸収性物品において、前記吸収体23を、液透過性のトップシート22と、液不透過性のバックシート21と、前記トップシート22とバックシート21の間に設けられるパルプ繊維と吸収性ポリマーからなる吸収性コア26で形成し、当該吸収体はトップシートに凸部が形成されている領域を有し、前後方向Lにおいて、前記吸収性コア26の前部30に、前記吸収性コア26の中間部よりも幅方向Wに延在する前拡大部30A、30Bを形成し、前記吸収性コア26の後部32に、前記吸収性コア26の中間部よりも幅方向Wに延在する後拡大部32A、32Bを形成し、前記後拡大部32の両側部に、それぞれ内側に向かって突出する嵩高部100A,100Bを設け、前記吸収性コア26に、幅方向Wに所定の間隔を隔てて前後方向Lに延在する溝部40を設け、前記嵩高部100A,100Bの高さを前記溝部40の高さよりも高く形成し、幅方向Wにおいて前記嵩高部100A,100Bと溝部40の間に位置して前後方向に延在する折り畳み線33A,33Bに沿って、前記吸収性コア26の両側部を内側に折畳んだ場合に、前記嵩高部100A,100Bが溝部40に緩嵌されることを特徴とする吸収性物品である。
各部の寸法は、適宜定めることができ、例えば、パッド1の前後方向の長さLを350〜700mm、幅方向の幅Wを130〜400mm、前身頃Fの前後方向の長さを50〜350mm、股間部Cの前後方向の長さを10〜150mm、後身頃B2の前後方向の長さを50〜350mm、股間部Cの最小幅を200〜260cmに形成することができる。
パッド1の吸収体23は、液不透過性のバックシートト21と、透液性のトップシート22と、バックシート21とトップシート22の間に配置された吸収性コア26と、トップシート22の幅方向の両側部に設けられた立体ギャザー24で形成されている。
吸収体23の外縁には、バックシート21が吸収体23の外周縁から若干はみ出すように設けられている。バックシート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
バックシート21の外側には、不織布からなる外装体27がバックシート21の外周縁から若干はみ出すように設けられている。外装体27としては、各種の不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
吸収体23の内縁には、トップシート22が設けられている。トップシート22としては、有孔又は無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
トップシート22と吸収コア26の間には、中間シート25が設けられている。中間シート25としては、保水性が低く、かつ透液性の高い素材、例えば各種の不織布やメッシュフィルム等を用いることができる。
トップシート22の幅方向の両側部には、立体ギャザー24が設けられ、立体ギャザー24は、外装体27の幅方向の側部に固定された固定部と、固定部から吸収体23等の幅方向の側部を超えてトップシート22の内面の側部まで延在する本体部から形成されている。また、本体部の前後方向の前後端部は、トップシート22に固定され、本体部の前後方向の中央部は、トップシート22に固定されず内側に向かって起立する。なお、図1に立体ギャザー24の固定部を斜線で示している。
立体ギャザー24は、2重のギャザーシート24Aと前後方向に延在する細長状の弾性部材24Bから形成されている。ギャザーシート24Aの素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理を用いることができる。また、弾性部材24Bとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。なお、図4に示すように、弾性部材24Bは、その伸縮力によって立体ギャザー24を内側に向かって起立させる。
パッドの前後方向の前後端部では、トップシート22と外装体27が固定されてフラップ部EFを形成する。パッドの幅方向の両側端部では、ギャザーシート24Aと外装体27が固定されてサイドフラップ部SFを形成している。なお、フラップ部EFとサイドフラップ部SFには、吸収性コア26は延在していない。
吸収体23は、液透過性のトップシート22と、液不透過性のバックシート21と、前記トップシート22とバックシート21の間に設けられるパルプ繊維と吸収性ポリマーからなる吸収性コア26で形成されている。また、吸収性コア26は、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマー粒子を混合、固着等してなるものを用いることができる。また、吸収性コア26は、高吸収性ポリマー粒子の脱落等を防止するために、クレープ紙等の包装シート(図示略)により包むのが好ましい。
吸収性コア26は、パッドの股間部Cに括れ形の中央部31を形成し、吸収性コア26の前部30に、前記吸収性コア26の中間部よりも幅方向Wに延在する前拡大部30A、30Bを形成し、前記吸収性コア26の後部32に、前記吸収性コア26の中間部よりも幅方向Wに延在する後拡大部32A、32Bを形成し、前記後拡大部32A、32Bの両側部に、それぞれ内側に向かって突出する嵩高部100A,100Bが設けられており、前記吸収性コア26に、幅方向Wに所定の間隔を隔てて前後方向Lに延在する前後方向に長辺を有する略長方形状の溝部40が形成されている。
吸収性コア26は中央部31では括れ形を、前拡大部30A、30Bを略台形形状に切欠いたように形成されている。中央部31の最小幅は、前側部30と後側部32の幅W1の50〜65%に形成されている。また、吸収性コア26の前端を0%とし吸収性コア26の後端を100%としたとき、中央部31の前端を10〜25%に配置し、中央部31の後端を40〜65%に配置し、中央部31の最小幅となる部位を25〜30%に配置されている。
図6に示すように、一実施形態では、トップシート22における吸収体23の表面部位には、ほぼトップシート全域にわたり内側に突出する多数の凸部41が前後方向と幅方向に所定の間隔を隔てて千鳥状に形成されている。トップシートに凸部が形成されている領域は特定される必要はなく、本実施形態のようにほぼ全域にわたり形成されてよいが、凸部41は必ずしもトップシートの全域にわたり形成されていなくても、少なくとも後に詳述する溝40の周囲を当該領域に含むのが好ましい。トップシート22の凸部41はどのような方法で形成されてもよく、例えば、トップシート22の一部が間欠的な接合パターンの加圧溶着によって中間シート25と接合され、トップシート22の加圧溶着部に凹部が形成されそのまわりに反射的に凸部41が形成される構成でもよい。
これにより、吸収性物品形成時にはトップシートは凹凸部を呈し、図7に示すように、トップシート22上の排尿位置ZZに排尿された尿は、前後方向又は幅方向に流れるよりもトップシート22に突出する凸部41と隣接する凸部41の間を斜め方向に流れて、排尿位置ZZに排尿された多くの尿は、排尿位置ZZの両側部に形成された溝部40に流れ込むので、吸収可能量の低下を抑えつつ、股間部Cのフィット性に優れ、かつ逆戻り防止性にも優れたものとなる。
凸部41は、エンボス加工を用いてトップシート22を外側から内側に押出すことによって形成することができる。また、凸部41の形状は、円形状、楕円形状、多角形状に形成することができる。
次に、トップシート22に突出する凸部41のつぶれを防止する吸収性物品に配設されている嵩高部100について説明する。嵩高部100は展開図である図1に黒塗り部平面視長方形として、後拡大部32の両側部に、それぞれ内側に向かって突出する嵩高部100A,100Bとして描かれている。吸収性物品1は、パッケージされているときには、幅方向Wにおいて前記嵩高部100A,100Bと溝部40の間に位置して前後方向に延在する折り畳み線33A,33Bに沿って、前記吸収性コア26の両側部を内側に折り畳まれる(C折り)。この場合において、前記嵩高部100A,100Bが溝部40に緩嵌される配置となっている。幅方向にC折りの後、図8に示されているようにまず、前拡大部32を含む前後方向略1/3の前部が前後方向Lにおいて前記嵩高部100A,100Bと前記前拡大部32の間に位置して幅方向Wに延在する第2の折り畳み線34に沿って中央部へ図8中の奥側の矢印のように手前向きに折り畳まれ、前後方向略1/3の後部が前後方向Lにおいて前記嵩高部100A,100Bと後端の間に位置して幅方向Wに延在する第3の折り畳み線35に沿って図8中の手前側の矢印のように前後方向Lに中央部へ折り畳まれている。このようにして、前後方向Lに略三等分の長さに所定の位置で三つ折りにされるが、その前に、幅方向Wにも前後方向Lに延びる折り畳み線、図2では二点鎖線33A、33Bで示されている折り畳み線に沿って幅方向に略三等分の長さにC形に折られる(仮想のC折りの折り畳み線を以下ではC折り線ともいう)。幅方向の一方をC折りの畳み線33A、及び33Bで折り畳むとき、このC折り線に近い各々の嵩高部100A,100Bと溝部40A、40Bとは、互いに緩嵌する形状で左右のC折り線に線対称に配設されている。より詳細には、嵩高部100は直方体であり、溝部40はこの直方体よりも若干大きめに平面視長方形の溝が嵩高部の突出高さ(トップシート平坦部からの高さをいう)が溝部高さ(溝底面から開口面までの高さをいう)より高く形成され、溝部40A,40Bと前記嵩高部100A、100Bとは互いに緩嵌する形状で各々C折り畳み線33A,33Bに関し線対称に配設されている。前記吸収性コア26の中間部よりも幅方向Wに延在する後拡大部32A、32Bを形成し、前記後拡大部32の両側部32A、32Bに、それぞれ内側に向かって突出する嵩高部100A,100Bを設け、前記吸収性コア26に、幅方向Wに所定の間隔を隔てて前後方向Lに延在する溝部を設け、前記嵩高部100A,100Bの高さを前記溝部40の高さよりも高く形成し、幅方向Wにおいて前記嵩高部100A,100Bと溝部40の間に位置して前後方向に延在する折り畳み線33A,33Bに沿って、前記吸収性コア26の両側部を内側に折畳んだ場合に、前記嵩高部100A,100Bが溝部40に緩嵌される。
C折り時には、平面視右側の溝部40は右側の嵩高部100がC折り畳み線に沿って幅方向中心側へ折られたときに緩嵌し、前記嵩高部100A,100Bの高さは前記溝部40の高さよりも高く形成されているから、嵩高部100は溝部40の底面に当たると折り畳み側の前記後拡大部32の両側部32A、32Bを支持する。このように、トップシート22上の溝部に対向する面は嵩高部と溝部底面で支持され、嵩高部100A,100B及び溝部40面でない吸収体23トップシート22の面同士は、対向面との間に折り畳み時にも空間が確保され凸部41は潰されていないので、人体に装着後も凸部41の間に形成されている凹部を伝い、トップシート22上の排尿位置ZZに排尿された尿は、前後方向又は幅方向に流れるよりもトップシート22に突出する凸部41と隣接する凸部41の間で形成されている空間を斜め方向に流れて、排尿位置ZZに排尿された多くの尿は、排尿位置ZZの両側部に形成された溝部40に流れ込むことが可能である。
嵩高部100の形状は溝部40と緩嵌する限りおいて様々な形状が可能であり、一実施形態では直線状の溝形溝部40に対して直方体状に突出する嵩高部100でも、円形状に突出する嵩高部(図示略)でも平面視楕円形に突出する嵩高部(図示略)でもどのような形でも緩嵌すればよい。
溝部40の配置は平行直線配置に限らずハの字形に配置してもよい。緩嵌する嵩高部100の形状は直方体状が製造に簡便である。
図9は、図8に示すように折り畳まれた場合の吸収性物品であるパット1のZ横断面を示す模式図である。図9は、折り畳み後のZ−Z断面図を示し、幅方向において前記嵩高部と溝部の間に位置して前後方向に延在する折り畳み線33A,33Bに沿って、前記吸収性コア26の両側部を内側に折畳んだ場合に、前記嵩高部が溝部に緩嵌される様子を示す。折り畳み線33A,33B(図示しない)に沿って内側へ折り畳まれた吸収性コア26の前部30の前拡大部30A、30B並びに後部32の後拡大部32A,32Bが模式的に示され、前部30は第2の折り畳み線(図示しない)に沿って中央部へ向かい前後方向へ折り畳まれ、その前部の外装体外面に対向して後部32が中央部へ向かい前後方向へ折り畳まれることを概念的に示している。このようにC折りの折り畳み時には、嵩高部100は、吸収性コア26に設けられている溝部40に緩嵌する。前記溝部40と前記嵩高部100とは互いに緩嵌する形状で折り畳み線33A,33Bに線対称に配設され、当該嵩高部100の高さは当該溝部40の底面から開口部までの高さよりも高くなるように嵩高部100に嵩高部で厚みを持たせている。これによって、パッケージ時に緩嵌部以外の折り畳みの対向面間には空間が形成されている。したがって、パッケージ時にトップシート22の凸部41は潰されない。
(実施変形例)
なお、図12は、さらに、後拡大部32A,32Bの後端部の両側部にも嵩高部100C,100Dを設ける実施変形例を示す。図12に示される実施例パッド2では、背側まで空間を保持でき、トップシート22の凹凸形状を保つための折り畳み時に対向するトップシート22間の空間をより広い領域で保持できる。
<他の実施形態>
他の実施形態の本発明に係る折り畳まれた吸収性物品を図9に示す。すなわち、吸収性物品は、外装体27と、外装体27の内側に設けられる吸収体23を備える図1に示す吸収性物品において、前記折り畳み線33A,33Bに沿って、前記吸収性コア26の両側部30A、30B、32A、32Bが内側に折り畳まれ、前記嵩高部100が前記溝部40に緩嵌され、前記吸収体23の前後方向略1/3の前部が前後方向Lにおいて前記嵩高部100と前記前拡大部30の間に位置して幅方向Wに延在する第2の折り畳み線34に沿って中央部31へ折り畳まれ、前後方向略1/3の後部32が前後方向Lにおいて前記嵩高部100と後端の間に位置して幅方向Wに延在する第3の折り畳み線35に沿って中央部31へ折り畳まれている吸収性物品である。本実施形態では、嵩高部の中央側端は吸収性コア26の後ろ側括れはじめの部位にあり、吸収性コア26後端との距離Jは、ほぼ後側の非括れ部の前後長であるが、嵩高部は全体が折り畳み線35よりも前後方向中央側にあるように配設されている。
本発明に係る他の実施形態の吸収性物品は、折り畳み構成として、幅方向において前記嵩高部と溝部の間に位置して前後方向に延在するC折りの折り畳み線に沿って、前記吸収体の両側部を内側に折畳み、溝部部に嵩高部を緩嵌することで、トップシートに接する吸収体表面の緩嵌部以外の潰れてほしくない箇所の凸部を潰さない。前後方向略1/3で前拡大部を中央部へ折り込み、装着時には前身頃に接する面となる部位の三つ折り先端部はすでにC折りされている嵩高部に対向し、前後方向の三つ折り先端部と折り目との間にある程度の空間を確保し、トップシート凸部のパッケージ収納時の潰れを回避する。さらに、前後方向略1/3で後部を中央部へ折り込み前後方向に三つ折りにされる吸収性物品は、最後の折り畳み対向面は外装シート外面と後拡大部トップシート面であり、トップシートと嵩高部は直接対向せず、嵩高部によるトップシート凸部潰れも回避可能である。
こうして、本発明は吸収体の吸収スピードの低下を防ぎ、装着時には前身頃Fに接する面となる部位のトップシートに接する吸収体や臀部に接する後身頃Bのトップシートに接する吸収体面の凸部の潰れを回避し、肌触りの低下やスキントラブルを防止する吸収性物品が提供される。
本発明の吸収性物品の他の実施形態であるパッド2を図10に示す展開状態の吸収性物品の平面模式図(内面側)を参照し、説明する。他の実施形態では、溝部40は、1本である。溝部は2本の方が尿と接する表面積が増え、吸収性能が増し、また、溝部が2本であるとパッドはW形状に折れるため、山の部分が排尿口部にフィットしやすいという利点があり好ましいが、図10に示される他の実施形態のように、幅方向の略中央に1本でもよい。
溝部が1本の場合には最初に片方の側の嵩高部100Aを溝部40へ緩嵌の後、もう一方の嵩高部100Bを溝部40位置へさらに重ねるように内側へ折ってC折りを完成する(図11参照)。この場合にさらに重ねるトップシートに接する面の嵩高部位が直接接触するのはバックシートでありトップシートに接する面の凹凸面は直接には圧迫されないからほぼ同様の効果を得られるが、溝部は2本の方が尿と接する表面積が増え、吸収性能が増すため総合的には溝部2本がより好ましい。
本発明は、吸収性物品に利用できるものである。
1 パッド
2 パッド
21 バックシート
22 トップシート
23 吸収体
26 吸収コア
27 外装体
30 前部
30A 前拡大部
30B 前拡大部
31 中央部
32 後部
32A 後拡大部
32B 後拡大部
33A 折り畳み線
33B 折り畳み線
34 第2の折り畳み線
35 第3の折り畳み線
40 溝部
40A 溝部
40B 溝部
41 凸部
100 嵩高部
100A 嵩高部
100B 嵩高部
L 前後方向
W 幅方向

Claims (2)

  1. 外装体と、外装体の内側に設けられる吸収体を備える吸収性物品において、
    前記吸収体を、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートとバックシートの間に設けられるパルプ繊維と吸収性ポリマーからなる吸収性コアで形成し、当該吸収体はトップシートに凸部が形成されている領域を有し、
    前後方向において、前記吸収性コアの前部に、前記吸収性コアの中間部よりも幅方向に延在する前拡大部を形成し、前記吸収性コアの後部に、前記吸収性コアの中間部よりも幅方向に延在する後拡大部を形成し、
    前記後拡大部の両側部に、それぞれ内側に向かって突出する嵩高部を設け、
    前記吸収性コアに、幅方向に所定の間隔を隔てて前後方向に延在する溝部を設け、
    前記嵩高部の高さを前記溝部の高さよりも高く形成し、
    幅方向において前記嵩高部と溝部の間に位置して前後方向に延在する折り畳み線に沿って、前記吸収体の両側部を内側に折畳んだ場合に、前記嵩高部が溝部に緩嵌されることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記折り畳み線に沿って、前記吸収体の両側部が内側に折り畳まれ、前記嵩高部が前記溝部に緩嵌され、
    前記吸収体の前後方向略1/3の前部が前後方向において前記嵩高部と前記前拡大部の間に位置して幅方向に延在する第2の折り畳み線に沿って中央部へ折り畳まれ、
    前後方向略1/3の後部が前後方向において前記嵩高部と後端の間に位置して幅方向に延在する第3の折り畳み線に沿って中央部へ折り畳まれている請求項1記載の吸収性物品。
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