JP6841747B2 - 回転電機の冷却装置、および回転電機の冷却方法 - Google Patents
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Description
このようなモータを駆動させる場合、モータが有するロータ内の磁石の温度が上昇する。このため、モータを高速で回転させる場合は、トルクや回転数を制限したり、磁石を冷却する必要がある。
本発明の一態様によれば、回転電機に関する値に基づいて、磁石の温度を算出し、算出した磁石の温度に応じて、巻線の第1流路と磁石の第2流路それぞれへの冷却媒体の割合を制御することができる。これにより、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、回転電機をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。さらに、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に第2流路に冷却媒体への量を増やすようにしたので、ロータが回転しているときのアンバランス量を低減することができる。
本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、回転電機をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。
本発明の一態様によれば、熱抵抗を切り替えることで、磁石の温度の推定精度を向上することができる。なお、熱抵抗とは熱抵抗を示す値である。
本発明の一態様によれば、回転電機の構造が簡易的である。この構造により、本発明の一態様によれば、無駄のない冷却が行え、軸芯給油に比べメカ損失が少ない。また、本発明の一態様によれば、端面板に冷却媒体を流すことで巻線も冷却することができる。
本発明の一態様によれば、回転電機に関する値に基づいて、磁石の温度を算出し、算出した磁石の温度に応じて、巻線の第1流路と磁石の第2流路それぞれへの冷却媒体の割合を制御することができる。これにより、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に冷却することができるので、効率の良い冷却を行うことができ、回転電機をより広い範囲の定格範囲で使用することが可能となる。さらに、本発明の一態様によれば、回転電機が例えば高回転時や磁石が高温の場合に第2流路に冷却媒体への量を増やすようにしたので、ロータが回転しているときのアンバランス量を低減することができる。
図1は、本実施形態に係る回転電機の冷却装置1の構成例を示すブロック図である。なお、回転電機の冷却装置1は、車両に搭載される。
図1に示すように、回転電機の冷却装置1は、モータ10(回転電機)、冷却媒体20、ストレーナ22、電動オイルポンプ24(冷媒供給部)、バルブ(冷媒供給部)26、ソレノイドバルブ28(冷媒供給部)、温度検出器30(冷却媒体温度センサ)、圧力センサ32、ブレーキ34、ECU40、MAP記憶部50、および冷却制御部60(制御部)を備える。
冷却制御部60は、取得部61、定格判定部62、磁石温度判定部63(温度算出部)、ソレノイドバルブ制御部64、および記憶部65を含んで構成される。
オリフェス101は、端面板109(図2)に設けられている孔である。オリフェス101の配置位置については、後述する。
シャフト102は、出力軸である。
ロータ103は、シャフト102に固定され、回転可能に構成されている。
ステータ104は、ロータ103を回転させるための力を発生させる部分であり、巻線106を含んで構成されている。
巻線106は、ステータ104に取り付けられ、ECU40に接続される電線に接続されている。
回転センサ107は、回転数を検出するセンサであり、ロータ103の回転数を検出し、検出した回転数を示す情報をECU40に出力する。回転センサ107は、例えばリゾルバである。
なお、上述したモータ10の構成は一例であり、この構成に限られない。
ストレーナ22は、濾し器であり、冷却媒体20を濾過して、電動オイルポンプ24に供給する。
圧力センサ32は、流路36を流れる冷却媒体20の圧力を検出し、検出した圧力を示す情報をECU40に出力する。
ECU40は、モータ10の回転数、トルク、冷却媒体20の温度それぞれを示す情報を冷却制御部60に出力する。また、ECU40は、モータ10を回転させるための指示トルクと推定トルク(電力)をモニタする。
モータ制御部41は、モータ10の駆動を制御する。
バルブ制御部42は、バルブ26の開閉を制御する。
ポンプ制御部43は、電動オイルポンプ24の駆動を制御する。
取得部61は、冷却制御部60が出力するモータ10の回転数、トルク、冷却媒体20の温度それぞれを示す情報を所定の周期で取得する。なお、所定の周期とは、例えば100[sec(秒)]毎である。続けて、取得部61は、取得した情報を、記憶部65に記憶させる。
磁石温度判定部63は、磁石温度P/S(パワーセーブ)許容値を超える領域を判定する。なお、磁石温度判定部63が行う処理については、後述する。
記憶部65は、通常時の熱抵抗、高回転かつ高温度時かつ磁石冷却時の熱抵抗を記憶する。なお、熱抵抗とは熱抵抗を示す値である。
図3は、本実施形態に係るオリフェス101の配置位置の例を示す図である。また、図3は、モータ10を正面から見た図である。
図3に示すように、端面板109には、モータ10の周方向(θ方向)にオリフェス101が設けられている。なお、図3に示す例では、シャフト102の+Z側に5つのオリフェス101(オリフェス101a〜オリフェス101e)が設けられている例を示しているが、個数はこれに限られない。このオリフェス101それぞれに、冷却媒体20がソレノイドバルブ28から供給される。また、5つのオリフェス101は、例えば供給管で接続されている。
なお、図3では、にオリフェス101を、シャフト102の上側にのみにオリフェス101が形成する例を示したが、シャフト102の下側に形成してもよく、シャフト102の上側と下側の両側に形成してもよい。
図4に示すように、オリフェス101から供給された冷却媒体20は、シャフト102の上側から下側にモータ10の周方向(+θ方向と−θ方向)へ流れる。これにより、端面板109が冷却され、端面板109の冷却によって間接的に磁石105が冷却される。
図5に示す例では、3つオリフェス101(オリフェス101a〜オリフェス101c)がシャフト102の上側に横方向に設けられている例である。また3つのオリフェス101は、ソレノイドバルブ28が接続されている分配管140によって接続されている。
図6は、MAP記憶部50が記憶するモータ10の回転数毎のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す図である。図6において、横軸はモータトルク[Nm]、縦軸は磁石損出[W]である。また、曲線g1は、回転数が6000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g2は、回転数が7000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g3は、回転数が8000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g4は、回転数が9000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g5は、回転数が10000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g6は、回転数が11250[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g7は、回転数が12500[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g8は、回転数が13750[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。曲線g9は、回転数が15000[rpm]のモータトルクに対する磁気損失の変化を示す。
図8に示すように、記憶部65は、磁石105の温度毎に、巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合を、例えば表形式で記憶する。図8に示すように、磁石105が低温の場合、巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合が100%:0である。そして、磁石105の温度が温度(1)の場合の巻線106と磁石105それぞれへの冷却媒体20の流量の割合が90:10である。一例として、磁石流量割合と巻線流量割合は、磁石温度が160度の場合が8:2であり、磁石温度が150度の場合が7:3であり、・・・、磁石温度が120度の場合が4:6であり、磁石温度が120度以下の場合が0:10である。
図9は、本実施形態に係る冷却制御部60が行う冷却制御の処理手順例を示すフローチャートである。
(ステップS15)ソレノイドバルブ制御部64は、高回転かつ高温度時かつ磁石冷却時の熱抵抗から、熱抵抗を通常時の熱抵抗に持ち替える。ソレノイドバルブ制御部64は、処理後、ステップS2、ステップS5の処理に戻す。
ステップS5〜ステップS6の処理の目的は、磁石105が発熱し冷却媒体20を流入させて冷却する温度になった場合を判定するためである。
また、ステップS2〜ステップS3の処理の目的は、磁石温度過渡と予測される出力かどうかの見極めであり、磁石温度が高くても出力が低ければ磁石温度は低下傾向であると想定されるためである。
図10は、磁石105の熱抵抗モデルを示すイメージ図である。
図10において、T1は、冷却媒体20の温度であり、T2は、巻線106の温度であり、R1→2は、巻線106から冷却媒体20への熱抵抗であり、Q1→2は、巻線106から冷却媒体20への伝熱量である。また、ΔT2は、熱上昇分であり、m2は、磁石105の質量であり、c2は、磁石105の比熱である。
伝熱量Q1→2は、次式(1)であり、温度差と熱抵抗で決まる。
図11に示すように、磁石温度判定部63は、発熱部で、モータ10の回転数、モータ10のトルク、モータ10の駆動電圧、記憶部65が記憶する電圧毎の回転数とトルクと磁石損失を用いて、磁石損失を求める。
また、磁石温度判定部63は、熱引き部で各部の熱抵抗(磁石105から巻線106、磁石105から冷却媒体20)に伝熱された温度上昇分ΔTを算出する。なお、磁石105と巻線106との間の熱抵抗、および磁石105と冷却媒体20との間の熱抵抗それぞれは、モータ10の回転数に応じて可変される。このように熱抵抗を可変する意味合いは、磁石105の冷却をオン状態にしたとき、各部の熱抵抗に変化が生じ、各部の温度の算出値(推定値)の誤差が大きくなるので、流動毎に熱抵抗値を可変している。これにより、本実施形態によれば、磁石温度の推定を精度良く行うことができり、この結果、推定した磁石温度に対して冷却媒体20の量を適切に制御することができる。
そして、磁石温度判定部63は、発熱部で算出した値から、熱引き部で算出した値を除算し、さらに巻線温度または冷却媒体20に基づく初期温度(初期値)に加算して、磁石温度を算出する。なお、初期温度は、イグニッションキーによってオン状態になったとき、すなわちECU40が立ち上がったとき読み取ったATFの温度であり、記憶部65に記憶させる。冷却制御部60は、この温度を基準に巻線106、磁石105の温度を推定する。
なお、以下の測定結果は、車両が電気自動車等であり、2つのモータ(ジェネレータ、駆動モータ)の有する例を用いて説明する。また、図12に示すように巻線が12個ある例である。
図12は、モータにおける温度の測定箇所を示す図である。符号g11が示す領域は、右側(R側)の測定箇所を示し、符号g12が示す領域は、左側(L側)の測定箇所を示す。図12に示すように、R側の測定箇所はcoil(i)〜coil(v)であり、L側の測定箇所はcoil(vi)〜coil(x)である。
図13において、符号g21が示す領域は、冷却媒体20の温度が100度、R側の巻線(coil(i)〜coil(v))温度の分布を示す。符号g22が示す領域は、冷却媒体20の温度が80度、R側の巻線(coil(i)〜coil(v))温度の分布を示す。なお、図13の測定条件は、モータの回転数が10500[rpm]、17.25[Nm]である。
なお、図13において、coil(iv)の温度が、他のコイル(coil)の温度より高い理由は、シャフトに対して下側に配置され、冷却媒体20が上側から供給されるためであると思われる。
(条件1)冷却媒体(ATF)給油なし。
(条件2)端面板の冷却時。冷却媒体の流量が0.5[L/min]。
(条件3)端面板の冷却時。冷却媒体の流量が1.0[L/min]。
(条件4)エアギャップ冷却時。冷却媒体の流量が0.5[L/min]。
(条件5)エアギャップ冷却時。冷却媒体の流量が1.0[L/min]。
符号g21、g22に示す領域の測定結果において、条件5、条件4、条件3、条件2、条件1の順に温度が低い。すなわち、条件1が最も温度が高く、条件5が最も温度が低い。
図14は、図13におけるロータ103の各部の温度分布の例を示す図である。図14において、符号g23が示す領域は、冷却媒体20の温度が100度、ロータ103の各部の温度の分布を示す。符号g24が示す領域は、冷却媒体20の温度が80度、ロータ103の各部の温度の分布を示す。なお、図14において、縦軸は温度を表す。
測定箇所は、L側のBRG温度、端面板の右側(R)、ロータコアの右側(R)、磁石のS極(MAG S)、ロータコアの左側(L)、端面板の左側(L)、およびR側のBRG温度である。なお、BRG温度とは、ベアリングの温度である。
図14に示すように、冷却媒体20の温度が100度、80度ともに、磁石のS極(MAG S)の温度が最も高く、ロータコア、端面板、ハイブリッド始動発電機ベアリング(H/G BTG)の順に温度が高い。図14においても、各位置における温度の順は、図13と同様に、件5、条件4、条件3、条件2、条件1の順に温度が低い。
図15に示すように、エアキャップを冷却した場合の方が、穴埋め後エアキャップを冷却した場合より、各部の温度が低い。
図16は、他の測定結果例を示す図である。図16において、符号g31が示す領域は、モータの回転数に対するモータのトルクの関係である。測定条件は、モータの回転数が、5000[rpm]かつ29.5[Nm]、10500[rpm]かつ17.25[Nm]、12000[rpm]かつ13.75[Nm]である。横軸がモータの回転数、縦軸がモータのトルクである。また、曲線g301は、発熱による損失を表し、曲線g302は連続定格を表している。
直線g311は、冷却媒体の温度が80度を表す。折れ線g312は、エアギャップ冷却を表す。折れ線g313は、本実施形態による端面板冷却を表す。符号g32が示す領域が示すように、本実施形態による冷却では、冷却効果が高く、エアギャップ冷却と同等の冷却効果が得られた。
直線g331は、冷却媒体の温度が10080度を表す。折れ線g332322は、エアギャップ冷却を表す。折れ線g333は、本実施形態による端面板冷却を表す。符号g34が示す領域が示すように、本実施形態による冷却では、冷却効果が高く、エアギャップ冷却と同等の冷却効果が得られた。
図17は、エアキャップの片側の冷却と、エアキャップの両側の冷却効果の例を示す図である。
符号g35が示す領域は、冷却媒体の温度が80度の場合の冷却媒体の流量[L/min]に対する磁石温度[度]の関係を示す。横軸が冷却媒体の流量、縦軸が磁石温度である。
直線g351は、冷却媒体の温度が80度を表す。折れ線g352は、エアギャップの右側を冷却した場合の磁石温度を表す。折れ線g353は、エアキャップの左右両側を冷却した場合の磁石温度を表す。
符号g35が示す領域が示すように、エアキャップの左右両側を冷却するより、エアキャップの右側を冷却した場合の方が、磁石温度が低かった。
直線g361は、冷却媒体の温度が100度を表す。折れ線g362は、エアギャップの右側を冷却した場合の磁石温度を表す。折れ線g363は、エアキャップの左右両側を冷却した場合の磁石温度を表す。
符号g36が示す領域が示すように、エアキャップの左右両側を冷却するより、エアキャップの右側を冷却した場合の方が、磁石温度が低かった。
図18は、モータの回転に対する磁石損失の影響例を示す図である。図18において、横軸がモータの回転数[rpm]、縦軸が磁石損失[W]である。また、曲線g41は、エアギャップなしで、冷却媒体の給油ありで、給油する流量が0.5[L/min]である。曲線g42は、エアギャップありで冷却媒体の給油なしである。図15に示すように、回転数15000[rpm]までにおいて、エアギャップなしで冷却媒体の給油あり(本実施形態)と、エアギャップありで冷却媒体の給油なしでは、同等の効果が得られることを示している。
図19は、本実施形態に係る熱抵抗の例を示す図である。符号g41と符号g42に示す領域は、通常時の熱抵抗のイメージ図である。符号g41に示す領域は、モータの回転数毎のモータのトルクに対する磁石損失の関係であり、横軸がモータトルク、縦軸が磁石損失である。符号g42が示す領域は、モータトルク毎のモータ回転数と磁石損失の関係であり、横軸がモータ回転数、縦軸が磁石損失である。
符号g41と符号g42に示す領域は、磁石に対して冷却を行っていない場合の磁石損失MAPである。このため、符号g42に示す領域において、回転数が10000[rpm]以上の高回転領域の磁石損失が回転数に応じて増加する割合が高い。
符号g43と符号g44に示す領域は、磁石に対して冷却を行っている場合の磁石損失MAPである。このため、符号g43に示す領域のように、磁石温度が冷却によって下がるため、符号g41に示す領域より、冷却される高回転領域において磁石損失の値が全体的に下がる傾向となる。また、符号g44に示す領域において、回転数が10000[rpm]以上の高回転領域の磁石損失が回転数に応じて増加する割合が、符号g42に示す領域より低いため、図20に示すように連続定格領域拡大できる。図20は、本実施形態に係る連続定格領域の拡大を示す図である。
また、本実施形態によれば、高回転または高温時に磁石105への冷却媒体を流して冷却するように切替えることで連続定格が拡大し運転領域増加するので、効率の良い冷却が可能となり、フリクション影響が少なく燃費が良くなる。
図21は、本実施形態に係るロータ103の構成例を示す図である。図21に示すように、本実施形態のロータ103は、ヨークのスポークがスパイラル形状に形成されている。これにより、冷却媒体20がロータ103に流れ込んだ場合に、ヨーク内の冷却媒体20が回転により分散する。
仮に、冷却媒体20のロータヨーク内への浸透によりロータのアンバランス量が悪化すると、例えば図22に示すようにアンバランスの状態が最大の場合かつモータ10が6000[rpm]以上の回転時に、アンバランスより振動音が発生しその音圧レベルが高くなる傾向があった。図22は、モータの回転数に対する振動音の関係を示す図である。図22において、横軸がモータの回転数と周波数であり、縦軸が音圧である。
図23において、横軸が時間[秒]、縦軸がアンバランス量[g・cm]である。波形g51は、スパイラル構造を有していない比較例のロータのアンバランス量の変化である。波形g52は、本実施形態におけるスパイラル構造のロータ103のアンバランス量の変化である。図23に示すように、比較例のロータでは、冷却媒体がスポーク間を移動できないため、冷却媒体流入によりその分アンバランス量が悪化する。一方、本実施形態におけるスパイラル構造のロータ103では、その形状により冷却媒体20が流入しても回転により分散するため、アンバランス量は初期アンバランス量(例えば3[g・cm])と同等となる。
図24において、符号g61が示す領域は、冷却媒体20の流入量別のアンバランス量の時間変化であり、横軸が時間(秒)、縦軸がアンバランス量[g・cm]である。また、波形g611は、冷却媒体20の流入量が0[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.02[g・cm]である。波形g612は、冷却媒体20の流入量が8[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.16[g・cm]である。波形g613は、冷却媒体20の流入量が30[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.58[g・cm]である。波形g614は、冷却媒体20の流入量が60[ml]であり、アンバランス量の平均値が3.83[g・cm]である。波形g611は、冷却媒体20の流入量が90[ml]であり、アンバランス量の平均値が7.30[g・cm]である。
符号g61が示す領域に示すように、冷却媒体20の流入量を増やすことで、アンバランス量が悪化する。特に90[ml]時に大幅に悪化する。符号g62が示す領域は、冷却媒体20の流入量に対するアンバランス量の平均値の関係である。
Claims (5)
- 巻線を有するステータと、磁石を有するロータと、前記巻線を冷却媒体によって冷却する第1流路と、前記磁石を前記冷却媒体によって冷却する第2流路と、を備える回転電機と、
前記第1流路と前記第2流路それぞれに前記冷却媒体を供給する冷媒供給部と、
前記回転電機の回転数と、前記回転電機のトルクと、前記冷却媒体の温度を取得する取得部と、
前記回転電機において所定の回転数以上の回転が連続する第1累計時間と、前記回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する第2累計時間とを算出する定格判定部と、
前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクに基づいて前記巻線の温度を算出し、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクと前記巻線の温度に基づいて前記磁石の温度を算出する温度算出部と、
前記定格判定部により算出された前記第1累計時間が所定の時間以上または前記第2累計時間が所定の時間以上の場合、かつ前記温度算出部により算出された前記磁石の温度が所定の温度以上の場合に、前記巻線と前記磁石それぞれの温度に応じて、前記磁石の温度が高くなるほど前記第2流路への前記冷却媒体の供給量が多くなるように前記冷媒供給部を制御する制御部と、
を備える回転電機の冷却装置。 - 前記冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度センサと、
前記回転電機の回転数を検出する回転数センサと、
を備え、
前記制御部は、
前記定格判定部により算出された前記第1累計時間が前記所定の時間以上または前記第2累計時間が前記所定の時間以上の場合、かつ前記温度算出部により算出された前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を開始するように制御し、前記磁石の温度が所定の温度未満の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を停止するように制御する、請求項1に記載の回転電機の冷却装置。 - 前記制御部は、
前記定格判定部により算出された前記第1累計時間が前記所定の時間以上または前記第2累計時間が前記所定の時間以上の場合、かつ前記温度算出部により算出された前記磁石の温度が前記所定の温度以上の場合に、前記回転電機が平常時の熱抵抗から、前記回転電機が所定の回転数以上かつ前記磁石の温度が前記所定の温度以上かつ前記磁石が前記冷却媒体で冷却される状態の熱抵抗に切り替え、
前記熱抵抗は、前記磁石と前記巻線との間の熱抵抗、および前記磁石と前記冷却媒体との間の熱抵抗である、
請求項1または請求項2に記載の回転電機の冷却装置。 - 前記第2流路は、複数の孔を有する端面板、を備え
前記冷却媒体は、前記端面板の前記複数の孔を介して、少なくとも前記磁石を冷却する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の冷却装置。 - 巻線を有するステータと、磁石を有するロータと、前記巻線を冷却媒体によって冷却する第1流路と、前記磁石を前記冷却媒体によって冷却する第2流路と、を備える回転電機を冷却する前記回転電機の冷却装置における回転電機の冷却方法であって、
取得部が、前記回転電機の回転数と、前記回転電機のトルクと、前記冷却に用いられる冷却媒体の温度を取得するステップと、
定格判定部が、前記回転電機において、所定の回転数以上の回転が連続する第1累計時間を算出するステップと、
前記定格判定部が、前記回転電機のトルクが所定のトルク以上の駆動が連続する第2累計時間を算出するステップと、
温度算出部が、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクに基づいて前記巻線の温度を算出するステップと、
前記温度算出部が、前記冷却媒体の温度と前記回転電機の回転数と前記回転電機のトルクと前記巻線の温度に基づいて前記磁石の温度を算出するステップと、
前記定格判定部により算出された前記第1累計時間が所定の時間以上または前記第2累計時間が所定の時間以上の場合、かつ前記温度算出部により算出された前記磁石の温度が所定の温度以上の場合に、制御部が、前記第1流路と前記第2流路それぞれに前記冷却媒体を供給する冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を開始するように制御するステップと、
前記制御部が、前記巻線と前記磁石それぞれの温度に応じて、前記磁石の温度が高くなるほど前記第2流路への前記冷却媒体の供給量が多くなるように前記冷媒供給部を制御するステップと、
前記制御部が、前記磁石の温度が所定の温度未満の場合に、前記冷媒供給部を制御して前記第2流路への前記冷却媒体の供給を停止するように制御するステップと、
を含む回転電機の冷却方法。
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