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JP6799515B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

実施形態は、半導体装置に関する。
電力制御などの用途に用いられる半導体装置として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)がある。このようなMOSFETにはダイオードを内蔵する構造が提案されている。MOSFETの動作においては、ドレイン電極がソース電極に対して正にバイアスされることでドレイン電極からソース電極に電流が流れる。一方、ダイオードの動作においては、ドレイン電極がソース電極に対して負にバイアスされることで、内蔵ダイオードがオン状態となってソース電極からドレイン電極に電流が流れる。
電力制御などの用途に用いられる一般的なMOSFETにおいては、ソース電極とコンタクトしたpベース領域がpnダイオードのp領域(アノード)の役割を果たし、ドレイン電極とコンタクトしたn領域がpnダイオードのn領域(カソード)の役割を果たし、MOSFET内部にpnダイオードを有する事により、ゲートオフ時にドレインに負バイアスが印加された際、ソース電極にコンタクトしたpベース領域から正孔が、ドレイン電極にコンタクトしたn領域から電子が流れ、内蔵ダイオードがオンする。
しかし、注入された正孔はMOSFETのゲート酸化膜や半導体材料そのものの信頼性を損なう事があり、例えば半導体材料にSiCを用いた際、SiC半導体層に内在する基底面転位部に、注入された正孔と電子が再結合する事で発生したエネルギーが供給され積層欠陥に変換されることで高抵抗層になってしまう問題がある。
そこで、電力制御などの用途に用いられるMOSFETにおいて、内蔵ダイオード動作時の正孔注入が抑制され、信頼性を向上させる構造が望まれている。
特開2015−023115号公報
実施形態の目的は、信頼性が向上した半導体装置を提供することである。
実施形態に係る半導体装置は、第1電極と、第2電極と、第1半導体領域と、複数の第2半導体領域と、複数の第3半導体領域と、複数の第3電極と、複数のゲート電極と、を備える。前記第1半導体領域は、前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられ、その導電型は、第1導電型である。前記複数の第2半導体領域は、前記第1半導体領域及び前記第2電極の間に設けられ、前記第1電極から前記第2電極に向かう方向に垂直な平面内で第1方向に延伸して前記第1方向に交差する第2方向に配置され、その導電型は、第2導電型である。前記複数の第3半導体領域は、前記複数の第2半導体領域及び前記第2電極の間に設けられ、前記第2電極に電気的に接続され、その導電型は、第1導電型である。前記複数の第3電極は、前記第2方向において前記第2半導体領域間に位置する前記第1半導体領域との間でショットキー接続し、前記第1方向に延伸し、前記第2方向に配置され、前記第2電極に電気的に接続する。前記複数のゲート電極は、前記第1半導体領域、前記第2半導体領域及び前記第3半導体領域上にゲート絶縁膜を介して設けられ、前記第1方向にそれぞれ延伸し、前記第2方向において前記複数の第3電極に並行に配置される。前記ゲート電極及び前記第3電極は、前記ゲート電極の数及び前記第3電極の数の比がm1対1(m1は正の整数)となる前記第2方向の配置周期を持つ第1領域と、前記ゲート電極の数及び前記第3電極の数の比がm2対1(m2はm1とは異なる正の整数)となる前記第2方向の配置周期を持つ第2領域とが組み合わされることで、前記第1領域及び前記第2領域を含む混合領域において、前記ゲート電極の数及び前記第3電極の数の比が1対n(nは正の数)となるように前記第2方向に並行に配置される。
第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 第1実施形態に係る半導体装置の一部を示す平面図である。 参考例に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。 参考例に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。 参考例に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。 第1実施形態に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。 参考例及び第1実施形態に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、半導体装置1を示す断面図である。
図1に示すように、半導体装置1には、第1導電型の半導体領域10と、第1導電型の半導体領域20と、第2導電型の半導体領域30と、第1導電型の半導体領域40と、第2導電型の半導体領域50と、ゲート絶縁膜60と、層間絶縁膜61と、絶縁膜62と、層間絶縁膜63と、ゲート電極70と、アノード電極71と、ソース電極80と、ソース電極80と半導体領域40、50とを電気的にオーミック接続させるソースコンタクト電極81と、ドレイン電極82と、が設けられている。半導体装置1は、例えば、炭化ケイ素(SiC)を用いた電子をキャリアとするn形のMOSFETである。
以下、本明細書においては、XYZ直交座標系を採用する。ドレイン電極82からソース電極80に向かう方向を「Z方向」とする。Z方向に対して垂直な方向であって相互に直交する2方向を「X方向」及び「Y方向」とする。なお、図1は、半導体装置1のY−Z断面を示している。
第1導電型がn型であって、第2導電型がp型である場合を例に説明する。
半導体領域10は、例えば、炭化ケイ素を含む。例えば、半導体領域10の導電型は、n型である。半導体領域10は、例えば、ドレイン領域として機能する。半導体領域10は、第1面10a及び第2面10bを有する。第2面10bは、第1面10aの反対側の面である。
「n型」とは、n型であって実効的な不純物濃度が「n型」よりも高いことを示す。「p型」及び「p型」についても同様である。「実効的な不純物濃度」とは、半導体材料の導電性に寄与する不純物の濃度をいい、ドナーとなる不純物とアクセプタとなる不純物の双方が含まれている場合は、その相殺分を除いた濃度をいう。なお、n型不純物は、例えば、窒素(N)、または、リン(P)であり、p形不純物は、例えば、アルミニウム(Al)、または、ホウ素(B)である。
半導体領域20は、半導体領域10の第1面10a上に設けられ、例えば、炭化ケイ素を含む。半導体領域20の導電型は、例えばn型である。半導体領域20は、例えば、ドリフト領域である。
半導体領域30は、半導体領域20上に複数設けられ、例えば、炭化ケイ素を含む。半導体領域30の導電型は、例えばp型である。半導体領域30は、例えば、ベース領域である。半導体領域30は、X方向に延びている。
半導体領域40は、半導体領域30上に複数設けられ、例えば、炭化ケイ素を含む。半導体領域40の導電型は、例えばn型である。半導体領域40は、例えば、ソース領域である。半導体領域40は、X方向に延びており、Y方向に互いに離間して配置されている。
半導体領域50は、半導体領域30上に設けられ、例えば、炭化ケイ素を含む。半導体領域50の導電型は、例えばp型である。半導体領域50は、例えば、コンタクト領域である。半導体領域50は、X方向に延びている。半導体領域50は、Y方向で隣り合う半導体領域40間に位置している。半導体領域50によって、ゲートオフ時、MOSFETの半導体領域20が半導体領域30との界面から空乏化する際、半導体領域30にある正孔は同じp型である半導体領域50を介してソース電極80側に吐き出され(放電)、ゲートオン時に空乏層が縮む際は逆にソース電極80から半導体領域50を介し半導体領域30に正孔が流れ込む(充電)。また、空乏化する際には、電子がドレイン電極82側から半導体領域20を介して吐き出される。
ゲート絶縁膜60は、半導体領域20、30、40上に複数設けられている。ゲート絶縁膜60は、例えば、シリコン酸化物(SiO)を含む。ゲート絶縁膜60には、例えば、High−k絶縁膜(高誘電率絶縁膜)が用いられても良い。
層間絶縁膜61は、ゲート絶縁膜60及びゲート電極70上に設けられている。層間絶縁膜61は、例えば、シリコン酸化物を含む。
絶縁膜62は、半導体領域30、40上に複数設けられている。絶縁膜62は、例えば、ゲート絶縁膜60と同じ材料を含む。
層間絶縁膜63は、絶縁膜62及びアノード電極71上に設けられている。層間絶縁膜63は、例えば、層間絶縁膜61と同じ材料を含む。
ゲート電極70は、ゲート絶縁膜60上に設けられている。ゲート電極70は、ゲート絶縁膜60及び層間絶縁膜61によって囲まれている。ゲート電極70は、X方向に延びており、Y方向に互いに離間して配置されている。ゲート電極70は、例えば、p型の不純物を含有する多結晶シリコンを含む。また、動作の安定性を図る為にゲート電極70はゲート絶縁膜60を介し、その一部が半導体領域40の上まで張り出されても良い。
アノード電極71は、半導体領域20及び絶縁膜62上に設けられている。アノード電極71は、Y方向で隣り合う絶縁膜62間に位置する半導体領域20に接する。つまり、アノード電極71と半導体領域20とが接する部分がショットキーバリアダイオード(以下、SBDと呼ぶ場合がある)領域25である。アノード電極71は、半導体領域20との間にショットキー接続をし、ショットキー障壁の設計により決められる材料が用いられ、例えば、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)等の金属、ポリシリコン(Si)、シリコンと金属の化合物等が用いられる。
ここで、絶縁膜62及び層間絶縁膜63は、アノード電極71と半導体領域20の位置関係を明確にするために設けられているが、アノード電極71とソース電極80は同電位であることから必ずしも設ける必要はない。この場合、動作の安定性を図る為に、アノード電極71は少なくとも半導体領域30の一部を覆う事が好ましい。
アノード電極71と半導体領域20との間の接合は、ショットキー接合である。また、アノード電極71は、ソース電極80に電気的に接続される。例えば、アノード電極71は、層間絶縁膜63に設けられた開口を介してソース電極80と接する。
ソース電極80は、半導体領域40、50、層間絶縁膜61、63、アノード電極71及びソースコンタクト電極81上に設けられている。ソース電極80は、例えば、金属材料を含む。ソース電極80は、例えば、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、チタン、タングステン(W)、モリブデン、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)等の金属である。
ソースコンタクト電極81は、ソース電極80と、半導体領域40、50の間に設けられ、半導体領域40、50とオーミック接合させることで電気抵抗を下げる目的がある。ソースコンタクト電極81は、例えばニッケル、チタン、タングステン、モリブデン等の金属、または、シリコンと金属の化合物からなる。
ドレイン電極82は、半導体領域10の第2面10b上に設けられている。ドレイン電極82は、例えば、ニッケル、アルミニウム、チタン、タングステン、モリブデン、銅、金、白金等の金属である。
半導体装置1内には、MOSFETとSBDが設けられている。半導体装置1は、Y方向に一定の周期で規則的に配置されるMOSFETセル(MC)と、SBDセル(SC)とを有する。
図2は、半導体装置1の一部を示す平面図である。図2において、ゲート電極70及びアノード電極71の配置が示されている。
図2に示すように、ゲート電極70及びアノード電極71は、X方向に延びている。また、ゲート電極70の端部は、Y方向に延びているゲートコンタクト73に接続される。ゲートコンタクト73は、アノード電極71と電気的に分離されているので、ゲート電極70には、アノード電極71と独立に電位が印加される。
次に、MOSFETセル及びSBDセルの配置周期について説明する。
半導体装置1では、MOSFETセルと、SBDセルとは、Y方向に周期C1で配置される。MOSFETセルにはゲート電極70が設けられ、SBDセルにはアノード電極71が設けられている。
周期C1では、SBDセル、MOSFETセル、SBDセル、MOSFETセル、MOSFETセル及びSBDセルがY方向にこの順で配置されている。例えば、周期C1をY方向に繰り返すように、MOSFETセル及びSBDセルがチップに複数配置されている。
次に、半導体装置1の動作について説明する。
まず、MOSFETの動作では、ドレイン電極82がソース電極80に対して正にバイアスされ、ゲート電極70に閾値以上の電圧を印加する。これにより、半導体領域20及び半導体領域40の間に位置する半導体領域30(ベース領域)にチャネルが形成され、ドレイン電極82からソース電極80に電流が流れる。つまり、MOSFETは、オン状態となる。
MOSFETがオン状態である場合、ソース電極80側から電子が注入されることでソース電極80からドレイン電極82に電子電流が流れる。
ゲート電極70に印加される電圧を下げると、半導体領域30及びゲート絶縁膜60の界面に誘起される電子の濃度が減少し、半導体領域20及び半導体領域40の間の導通は遮断される。つまり、MOSFETは、オフ状態となる。
SBDの動作では、ドレイン電極82がソース電極80に対して負にバイアスされる。これにより、アノード電極71及び半導体領域20の間のショットキー接合によるダイオードの立ち上がり電圧を超えると、ソース電極80からドレイン電極82に電流が流れる。つまり、SBDは、オン状態となる。
なお、半導体領域30及び半導体領域20の間のpn接合によるダイオードにおいても、その立ち上がり電圧を超えると、pn接合によるダイオードを介してソース電極80からドレイン電極82に電流が流れる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
図3〜図5は、参考例に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。図6は、本実施形態に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。図7は、参考例及び本実施形態に係る半導体装置の電気特性を説明する図である。
図3〜図6に示された領域は、図1に示された領域の一部に相当する。また、図3〜図6は、図1に示された領域の一部を簡略化して示しており、構成要素の一部を省略して示している。
図7は、参考例及び本実施形態に係る半導体装置において、ドレイン電極及びソース電極間の電圧(V)と、ドレイン電流(A)との関係を示すグラフである。図7において、線L1は、参考例の半導体装置110において、ドレイン電極及びソース電極間の電圧と、ドレイン電流との関係を示している。また、線L2は、参考例の半導体装置120において、ドレイン電極及びソース電極間の電圧と、ドレイン電流との関係を示している。また、線L3は、本実施形態の半導体装置1において、ドレイン電極及びソース電極間の電圧と、ドレイン電流との関係を示している。
なお、図7の縦軸は、ドレイン電流Isd(A)を示しており、図7の横軸は、ドレイン電極及びソース電極間の電圧Vsd(V)を示している。なお、ドレイン電極及びソース電極間の電圧Vsdにおいては、ドレイン電極に負電圧を印加しており、相対的にプラスになるソース電位をグラフの正としている。
図3に示すように、半導体装置100においては、MOSFETセル(MC)がY方向に配置されており、SBDセル(SC)が設けられていない。つまり、SBDセルを内蔵していない半導体装置100は、ゲートオフ時に逆バイアスがかかり、ダイオードに電流が流れる際、SBDセルが設けられていない事から電子電流が流れず、全て正孔注入を伴うpnダイオードの電流となってしまう。
図4に示すように、半導体装置110では、内蔵ダイオードに流れる正孔の注入を抑制するために、SBDセル(SC)が設けられている。このようなMOSFETセル(MC)及びSBDセル(SC)がY方向に交互に配置されている半導体装置110の構造では、MOSFETのゲートオフ時に逆方向電圧が印加され、SBDに電流が流れている際、pn接合の閾値を超えると半導体領域30から正孔hが注入されるが、その現象は半導体領域30内においてSBDセルから一番遠い場所を起点にしておこる。つまり、正孔hはMOSFETセルの直下の半導体領域30内であって、SBDセルからY方向に最も離れた位置に注入される。例えば、図4の領域Aに示すように、MOSFETセル及びSBDセルは、任意断面でのMOSFETセル及びSBDセルの個数の比が1対1になるようにY方向に交互に配置されている。このような配置がY方向に繰り返されると、正孔hは、2つのSBDセル間のMOSFETセルの直下の半導体領域30内であって、2つのSBDセルからY方向に最も離れた位置であるh部(黒点)から注入される。例えば、図4の領域Aにおいて、正孔hは、Y方向で互いに対向する半導体領域30の端部に注入される。
図5に示すように、半導体装置120では、MOSFETセル(MC)及びSBDセル(SC)がY方向に所定の周期で配置されている。図5の領域Bに示すように、SBDセル、MOSFETセル、MOSFETセル及びSBDセルがY方向にこの順で配置され、MOSFETセル及びSBDセルは、任意断面でのMOSFETセル及びSBDセルの個数の比が2対1になるようにY方向に配置されている。
このようなMOSFETセル(MC)及びSBDセル(SC)がY方向に配置されている半導体装置120の構造では、MOSFETのゲートオフ時に逆方向電圧が印加され、SBDに電流が流れている際、pn接合の閾値を超えると半導体領域30から正孔hが注入されるが、その現象は半導体領域30内においてSBDセルから一番遠い場所を起点にしておこる。つまり、正孔hは、2つのSBDセル間の半導体領域30内であって、2つのSBDセルからY方向に最も離れた位置であるh部(黒点)から注入される。
また、図4の半導体装置110と、図5の半導体装置120とを比較すると、半導体装置120は、半導体装置110に比べてSBDセル(SC)が少ないため、SBDの電子電流が多く流れない代わりに、MOSFETセルが多いため、ゲートオン時にMOSFETに流れる電流が多くなる。しかしながら、半導体装置120では、pnダイオードの立ち上がり電圧は低くなるので、正孔注入が発生し易くなる。
また、図4の半導体装置110や図5の半導体装置120のような、SBDセル(SC)1つに対して、MOSFETセル(MC)がm個(mは1以上の整数)となる繰り返し構造では、トレードオフ関係にあるゲートオン時のMOSFETセルの電流と、ゲートオフ時の同期整流モードでのダイオードの電流の最適化を図る設計が困難である。また、SBDに所望の電流を流す設計において、MOSFETセルの面積が過剰に広くなったり、MOSFETに所望の電流を流す設計において、SBDセルの面積が過剰に広くなり、素子面積が大きくなって不良率が上がり歩留りが下がることになる。
一方、図6に示すように、本実施形態に係る半導体装置1では、MOSFETセル(MC)及びSBDセル(SC)がY方向に周期C1で配置されている。図6の領域Cに示すように、周期C1では、SBDセル、MOSFETセル、SBDセル、MOSFETセル、MOSFETセル及びSBDセルがY方向にこの順で配置されている。周期C1は、周期C2と周期C3によって構成されている。図6の領域Cに示すように、周期C2では、MOSFETセル及びSBDセルは、任意断面でのMOSFETセル及びSBDセルの個数の比が1対1になるようにY方向に配置され、周期C3では、MOSFETセル及びSBDセルは、任意断面でのMOSFETセル及びSBDセルの個数の比が2対1になるようにY方向に配置されている。つまり、周期C1では、MOSFETセル及びSBDセルは、任意断面でのMOSFETセル及びSBDセルの個数の比が3対2になるようにY方向に配置されている。
周期C1で配置されている半導体装置1の構造では、MOSFETのゲートオフ時に逆方向電圧が印加され、SBDに電流が流れている際、pn接合の閾値を超えると半導体領域30から正孔hが注入されるが、その現象において、正孔hが、周期C3内のMOSFETセル間に位置する半導体領域30内であって、周期C3内のSBDセルからY方向に最も離れた位置に注入される。このような半導体装置1の構造では、周期C2内の半導体領域30より先に、周期C3内の半導体領域30のh部(黒点)から正孔hが注入される。これは、ソース及びドレイン間の電流経路のうち、横方向に広がった部分において、SBDセルからの距離が遠くなる程、ソース電極80との電位差が大きくなるためである。
ここで、図7に示すように、領域D内において線L1、線L2及び線L3を比較すると、線L1の傾きは線L3の傾きより大きく、線L3の傾きは線L2より大きい。領域D内において、線L1、線L2及び線L3の傾きの大きさは、SBDの電子電流の大きさを表している。また、SBDの電子電流の大きさは、半導体装置内に占めるSBDセルの割合に比例する。つまり、図4の領域Aに示すように、半導体装置110内では、MOSFETセル及びSBDセルが1対1になるようにY方向に交互に配置されている。また、図5の領域Bに示すように、半導体装置120内では、MOSFETセル及びSBDセルが2対1になるようにY方向に配置されている。一方、図6の領域Cに示すように、半導体装置1内では、MOSFETセル及びSBDセルが3対2になるようにY方向に配置されている。したがって、線L1の傾きは線L3の傾きより大きく、線L3の傾きは線L2の傾きより大きくなる。
一方で、半導体装置1において、SBDセルの割合の増加は、MOSFETセルの割合の減少を意味しており、ゲートオン時にMOSFETに流れる電流は小さくなりトレードオフの関係にある。
また、図7に示すように、位置点P1、位置点P2及び位置点P3において、線L1、線L2及び線L3の傾きがそれぞれ大きくなっている。線L1の位置点P1と、線L2の位置点P2とを比較すると、ドレイン電極及びソース電極間の電圧Vsdにおいて位置点P2は位置点P1より小さい。また、線L2の位置点P2と、線L3の位置点P3とを比較すると、ドレイン電極及びソース電極間の電圧Vsdにおいて位置点P2と位置点P3は概ね同じである。線L1、線L2及び線L3の傾きが変わる位置点P1、位置点P2及び位置点P3は、pnダイオードの立ち上がり電圧を表している。したがって、正孔hが注入される電圧においては、半導体装置1は半導体装置110より低くなる。
したがって、本実施形態の半導体装置1のように、MOSFETセル(MC)及びSBDセル(SC)は、任意断面でのMOSFETセル及びSBDセルの個数の比が3対2になるようにY方向に配置することで、MOSFETセルの面積とSBDセルの面積との最適化が図れる。また、SBDセルにより内蔵ダイオードに流れる正孔電流を抑制し、信頼性を高めると共に、MOSFETとSBDの割合の自由度を高めることができる。さらに、歩留りが向上し、半導体装置内のスイッチングロスを低減できる。
本実施形態によれば、信頼性が向上した半導体装置を提供することができる。
なお、本実施形態では、MOSFETセル(MC)及びSBDセル(SC)が3対2になるようにY方向に配置されているが、これに限定するものではない。例えば、MOSFETセル及びSBDセルが1対n(nは、任意の正の数)となる任意の構造を採用することができる。この場合、例えば、図6の領域Cにおいて、周期C2や周期C3のMOSFETセル及びSBDセルは、任意断面でのMOSFETセル及びSBDセルの個数の比が任意の比率になるようにY方向に配置される。これにより、前述したように、MOSFETセルとSBDセルとの面積の最適化が図れ、内蔵ダイオードに流れる正孔電流を抑制し、信頼性を高めたうえで、MOSFETとSBDの割合の自由度を高める事が出来、歩留り向上、スイッチングロス低減を果たす事ができる。
また、前述したように、一例として、各実施形態に係る半導体装置において、第1導電型がn型、第2導電型がp型である場合を例に説明したが、第1導電型がp型、第2導電型がn型であっても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。
1、100、110、120:半導体装置、10、20、30、40:半導体領域、10a:第1面、10b:第2面、60:ゲート絶縁膜、61、63:層間絶縁膜、62:絶縁膜、70:ゲート電極、71:アノード電極、73:ゲートコンタクト、80:ソース電極、81:ソースコンタクト電極、82:ドレイン電極、A〜D:領域、C1〜C3:周期、L1〜L3:線、P1〜P3:位置点

Claims (4)

  1. 第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域及び前記第2電極の間に設けられ、前記第1電極から前記第2電極に向かう方向に垂直な平面内で、第1方向に延伸して前記第1方向に交差する第2方向に配置される複数の第2導電型の第2半導体領域と、
    前記複数の第2半導体領域及び前記第2電極の間に設けられ、前記第2電極に電気的に接続する複数の第1導電型の第3半導体領域と、
    前記第2方向において前記第2半導体領域間に位置する前記第1半導体領域との間でショットキー接続し、前記第1方向に延伸し、前記第2方向に配置され、前記第2電極に電気的に接続する複数の第3電極と、
    前記第1半導体領域、前記第2半導体領域及び前記第3半導体領域上にゲート絶縁膜を介して設けられ、前記第1方向にそれぞれ延伸し、前記第2方向において前記複数の第3電極に並行に配置される複数のゲート電極と、
    を備え、
    前記ゲート電極及び前記第3電極は、前記ゲート電極の数及び前記第3電極の数の比がm1対1(m1は正の整数)となる前記第2方向の配置周期を持つ第1領域と、前記ゲート電極の数及び前記第3電極の数の比がm2対1(m2はm1とは異なる正の整数)となる前記第2方向の配置周期を持つ第2領域とが組み合わされることで、前記第1領域及び前記第2領域を含む混合領域において、前記ゲート電極の数及び前記第3電極の数の比が1対n(nは正の数)となるように前記第2方向に並行に配置される半導体装置。
  2. 前記第1領域と前記第2領域は前記第2方向に沿って交互に配列されている請求項1記載の半導体装置。
  3. m2はm1+1と等しい請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. m1は1であって、m2は2である請求項1から3のいずれか1つに記載の半導体装置。
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