JP6795749B1 - 免震装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、上記の免震装置では、アンカーボルトと建造物側の部材との締結を維持しつつ、建造物の免震を可能にするため、様々な構造が提案されている。
そして、このような問題は、建物に限らず、塔、橋、パイプライン等の他の建造物でも同様に存在する。
まず、地盤連動部は、外周面にネジ山が設けられた軸部を具備し、軸部が鉛直方向を指向するように、また、地盤に対して回転不能、かつ、鉛直方向へ移動不能に保持され、地盤の鉛直方向の変位に伴い、地盤とともに鉛直方向に移動する。
また、建造物付属部は、次のような上側、下側挟持部を具備する。すなわち、上側、下側挟持部は、建造物に固定された被挟持部の上側、下側それぞれに配置されて被挟持部を挟持する。そして、上側、下側挟持部が、ネジ穴を具備して軸部に螺合し、軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、建造物に対する相対的な移動が規制される。
これにより、本開示は、免震装置に関し、弾性材の態様に関わらず、上部構造体と下部構造体との締結を維持しつつ、建造物の免震を可能にするとともに地震等に伴う振動を抑制する、という課題を解決することができる。
実施例1の免震装置1を図1〜図12等を用いて説明する。
免震装置1は、建造物(図示せず。)を免震するものであり、次の地盤連動部2および建造物付属部3を備え(図1〜図3等参照。)、建造物を含む上部構造体と、地盤Eに設けられる下部構造体との締結を維持しつつ、建造物の免震を可能にするものである。なお、以下の記載では、地盤Eに下部構造体が含まれるものとして説明する。
すなわち、軸部5は、外周面にネジ山が設けられたものであり、凸状部7Lは、軸部5を、鉛直方向を指向するように保持するものである。また、凸状部7Lは、複数の転動体8を挟んで、地盤Eに設けられた平坦面9に載置されており、平坦面9は、鉛直方向に垂直に設けられている。また、それぞれの転動体8は、例えば、球体であり、図示しないリテーナにより互いの相対位置が保たれながら、自在に回転することができる。
以下、建造物付属部3について、更に詳述する。
また、被挟持部13の上側には、上側挟持部3Uを回転可能に収容する収容部材17が固定されている。収容部材17には、上側挟持部3Uが回転可能に収容される収容領域18Uが設けられている。
すなわち、収容領域18Uは、収容部材17の上側に開口するとともに上側フランジ14を回転可能に収容する上側大径領域18Ua、収容部材17の下側に開口するとともに下側フランジ15を回転可能に収容する下側大径領域18Ub、および、上側、下側大径領域18Ua、18Ubを接続するとともに筒部16を回転可能に収容する中間小径領域18Ucを有する。
また、下側挟持部3Lの収容領域18Lは、被挟持部13に固定された凸状部7Uに設けられている。そして、収容領域18Lは、下側挟持部3Lの形状に応じた形状を有する。
次に、凸状部7は、凹空間29が窄む側と同じ側に向かって窄むように突き出る凸部31を具備し、凸部31が凹空間29に嵌まるように、凹状部28の上側または下側に配置される。
そして、凹状部28または凸状部7の少なくとも一方に、他方に向かう鉛直方向の力が作用すると、内側面30には、外側面32から、内側面30の傾斜に垂直かつ外側に向かう力が作用し、内側面30の傾斜に垂直かつ外側に向かう力により、凹空間29が外側に拡大するとともに、弾性部27が弾性変形する。
以下、凹状部28、凸状部7および内側面形成部34等に関し、実施例1の具体的態様を説明する。
以下の説明では、凹状部28において上側、下側それぞれの側に形成される凹空間29を凹空間29U、29Lと呼ぶことがある。
凹空間29Uは鉛直方向の下側に向かって窄むように窪み、凹空間29Lは鉛直方向の上側に向かって窄むように窪む。
以下の説明では、凹状部28の上側、下側それぞれの側に配置される凸状部7を凸状部7U、7Lと呼ぶことがある。また、凸状部7U、7Lそれぞれが具備する凸部31を凸部31U、31Lと呼ぶことがある。
凸部31Uは、鉛直方向の下側に向かって窄むように突き出ており、凹空間29Uに嵌まっている。また、凸部31Lは、鉛直方向の上側に向かって窄むように突き出ており、凹空間29Lに嵌まっている。
なお、以下の説明では、凹空間29U、29Lを形成する内側面30をそれぞれ内側面30U、30Lと呼ぶことがある。また、凸部31U、31Lの外側面32をそれぞれ外側面32U、32Lと呼ぶことがある。
弾性部27は、円錐バネの一種である、いわゆるタケノコバネである(以下、弾性部27をタケノコバネ27と記載することがある。)。タケノコバネ27は、所定の厚さを有する帯状の金属板を同心状に、かつ、自身の径方向に隣り合う周同士が自身の軸方向において部分的に重なりを形成するように円錐状に成形されたものである。
そして、タケノコバネ27は、自身の軸方向長さが水平方向に伸縮自在となるように組み付けられている。ここで、タケノコバネ27は、円錐の頂側の端が内側面形成部34に支持され、円錐の底側の端が後記する油圧シリンダ36の先端側筒体37に支持されて水平方向に保持されている。
以下の説明では、4つの内側面形成部34それぞれを内側面形成部34A、34B、34C、34Dと呼ぶことがある。また、内側面形成部34A、34B、34C、34Dそれぞれに装備された弾性部27(タケノコバネ27)を、弾性部27A(タケノコバネ27A)、弾性部27B(タケノコバネ27B)、弾性部27C(タケノコバネ27C)、弾性部27D(タケノコバネ27D)と呼ぶことがある。
まず、ロッド39は、円柱状の棒体であり、ロッド39の先端部は、内側面形成部34A、34B、34C、34Dそれぞれの収容穴38を通って円錐台部38bの底面を貫通している。
以下の説明では、内側面形成部34A、34B、34C、34Dそれぞれに組み付けられたロッド39を、ロッド39A、39B、39C、39Dと呼ぶことがある(図8および図10等参照。)。
また、締結部40は、ロッド39A、39B、39C、39Dの先端部が締結されており、ロッド39A、39B、39C、39Dを一体化する。
すなわち、ロッド39A、39Cが同軸であり、かつ、ロッド39B、39Dが同軸である。また、ロッド39A、39Cの軸とロッド39B、39Dの軸とが直交する。さらに、ロッド39A、39Cそれぞれの先端間の距離とロッド39B、39Dそれぞれの先端間の距離とが等しい。
なお、以下の実施例1における説明では、特定の水平方向を第1水平方向と呼ぶことがある。また、別の水平方向を第2水平方向と呼ぶことがある。
すなわち、内側面形成部34A、34B、34C、34Dは、鉛直方向に関して同じ高さに配置されている。また、内側面形成部34A、34Cは対をなし、それぞれの端面34e同士が第1水平方向に隙間を隔てて互いに平行になるように向かい合っている。同様に、内側面形成部34B、34Dも対をなし、それぞれの端面34e同士が第2水平方向に隙間を隔てて互いに平行になるように向かい合っている。
凸状部7Uの具体的な形状は、例えば、次のとおりである。すなわち、凸状部7Uの上部は、正方形を断面形状とする扁平な4角柱であり、下部は、上端が上部の4角柱の断面形状と同一形状の扁平な4角錐台であって下側ほど窄んでいる。
そして、凸状部7Lから上側に突き出た軸部5は、締結部40に設けられた孔40aを通って下側挟持部3Lのネジ穴12Lに螺合し、さらに、孔13aを通って上側挟持部3Uのネジ穴12Lに螺合している(図3および図5等参照)。
すなわち、調整部41は、弾性部27の弾性力を調整するものであり、上記した油圧シリンダ36、および、以下に説明する油圧回路41Cを有する(図7および図8等参照。)。
油圧シリンダ36は、弾性部27ごとに装備されるものであり、後記するピストン42を具備する。
油圧回路41Cは、複数の油圧シリンダ36から選択した少なくとの2つの油圧シリンダ36それぞれに形成された油圧室を連通する。
なお、油圧シリンダ36の構成に関し、油圧シリンダ36Aを取り上げて説明するが(図7参照。)、油圧シリンダ36B、36C、36Dの構成は、油圧シリンダ36Aと同様である。
先端側筒体37、後端側筒体43は有底の円筒体であり、閉止栓44は円板状に設けられている。先端側筒体37、後端側筒体43および閉止栓44は、後端側筒体43の開口を閉止栓44により閉鎖するとともに、先端側筒体37の底部と閉止栓44とを接続することで一体化され、油圧シリンダ36Aの外郭体45をなす。
実施例1の免震装置1の動作を説明する。
まず、地震等が発生していない平常時には、免震装置1は、地盤Eと建造物とを締結するアンカーボルトとして機能する。具体的には、地盤連動部2の軸部5と、建造物付属部3である上側、下側挟持部3U、3Lとが螺合して静止している(図1等参照。)。
このような機能により、平常時の免震装置1は、地盤Eと建造物とを締結するアンカーボルトとして機能する。
そして、このような作動油の流れにより、油圧シリンダ36A、36B、36C、36Dそれぞれにおいて外郭体45が外側に移動する。
つまり、地盤Eの上側への変位に応じて、内側面形成部34A、34B、34C、34Dが外側へ移動すると、油圧回路41Cにおいて作動油が流れることで、タケノコバネ27A、27B、27C、27Dの弾性力が調整される。
実施例1の免震装置1は、次の地盤連動部2および建造物付属部3を有する。
まず、地盤連動部2は、地盤Eに対する相対的な移動および回転が規制され、地盤Eの鉛直方向の変位に伴い、地盤Eとともに鉛直方向に移動するものであり、次の軸部5を有する。すなわち、軸部5は、外周面にネジ山が設けられたものであり、鉛直方向を指向するように保持される。
このため、弾性部27の態様に関わらず、建造物と地盤Eとの締結を維持しつつ、建造物の免震を可能にするとともに地震等に伴う振動を抑制することができる。
これにより、建造物付属部3を、より強固に建造物に一体化することができるので、平常時における建造物と地盤Eとの締結を強化することができる。
これにより、建造物付属部3の静摩擦トルクを設定することができるので、地震等が軽微であるときに、建造物付属部3の回転を抑制することができる。このため、建造物付属部3の回転に伴う各種の摩耗を抑えることができる。
これにより、浸水や強風等により建造物が浮き上がろうとしても、建造物付属部3の回転が回転規制部24により規制されて建造物付属部3が軸部5に固定されるので、建造物は地盤Eに強固に固定される。このため、建造物の浮き上がりを抑制することができる。
まず、凹状部28は、弾性部27を具備するとともに、自身が有する内側面30により次の凹空間29を形成する。すなわち、凹空間29は、鉛直方向のいずれかの側に向かって窄むように窪む。そして、凹状部28では、弾性部27の弾性変形により、凹空間29が外側に拡大したり、内側に縮小したりする。次に、凸状部7は、次の凸部31が凹空間29に嵌まるように、凹状部28の上側または下側に配置される。すなわち、凸部31は、鉛直方向のいずれかの側に向かって窄むように突き出る。
そして、凹状部28または凸状部7の少なくとも一方に、他方に向かう鉛直方向の力が作用すると、内側面30には、外側面32から、内側面30の傾斜に垂直かつ外側に向かう力が作用し、内側面30の傾斜に垂直かつ外側に向かう力により、凹空間29が拡大するとともに、弾性部27が弾性変形する。
これにより、鉛直方向に直列に2か所、凹凸嵌合を形成しているので、地盤Eから鉛直方向に加わったエネルギーを、吸収部26において、より多く水平方向へ分散して吸収することができる。このため、地震発生時の建造物の鉛直方向への振動を更に低減して地盤連動部2や建造物付属部3にかかる負荷を抑えることができる。
これにより、弾性部27間で弾性力が均等化されるので、吸収部26によるエネルギーの吸収が内側面30の各部ごとにばらつくのを抑制することができる。このため、吸収部26によるエネルギーの吸収を安定させることができる。
実施例2の免震装置1を、実施例1の免震装置1との相違点を中心に説明する(図13および図14等参照。)。
実施例2の免震装置1は、次のケノコバネ27を備える。すなわち、タケノコバネ27は、自身の軸方向長さが鉛直方向に伸縮自在となるように組み付けられ、地盤Eから鉛直方向の上側に向かう力が作用すると、地盤Eと建造物とに鉛直方向に挟まれて鉛直方向に弾性圧縮される。
すなわち、被固定部52は、タケノコバネ27の座をなすバネ座形成部52a、および、転動体8を地盤Eとともに鉛直方向に挟む地盤対向部52bとを有する。そして、軸部5は、タケノコバネ27と同軸をなすように組み付けられ、タケノコバネ27を上側に貫通して上側、下側挟持部3U、3Lに螺合している。
なお、規制部11を構成する係止部11aは、地盤対向部52bに設けられている。
実施例2の免震装置1によれば、タケノコバネ27の鉛直方向への弾性変形により、地盤Eの鉛直方向への変位を吸収する。このため、実施例2の免震装置1は、実施例1の免震装置1よりも簡便な構造で地盤Eの変位を吸収する。そして、このように簡便な構造で地盤Eの変位を吸収する場合でも、地盤連動部2および建造物付属部3により、建造物と地盤Eとの締結を維持しつつ、建造物の免震を可能にするとともに地震等に伴う振動を抑制することができる。
実施例3の免震装置1を、実施例1の免震装置1との相違点を中心に説明する(図15〜図24等参照。)。
実施例3の免震装置1は、実施例1の免震装置1に加えて、次の副地盤連動部102および副建造物付属部103を備える。ここで、副地盤連動部102、副建造物付属部103は、それぞれ地盤連動部2、建造物付属部3と同様の構造であり、地盤Eの特定の水平方向への変位を吸収するものである。
また、第1水平方向に関し、水平側基準部Ehが建造物に近づく側を一方側とし、遠ざかる側を他方側とする。
すなわち、軸部105は、外周面にネジ山が設けられたものであり、凸状部107Lは、軸部105を、第1水平方向を指向するように保持するものである。
以下、副建造物付属部103について、更に詳述する。
また、被挟持部113の第1水平方向の一方側には、一方側挟持部103Uを回転可能に収容する収容部材117が固定されている。収容部材117には、一方側挟持部103Uが回転可能に収容される収容領域118Uが設けられている。
すなわち、収容領域118Uは、収容部材117の第1水平方向の一方側に開口するとともに一方側フランジ114を回転可能に収容する一方側大径領域118Ua、収容部材117の第1水平方向の他方側に開口するとともに他方側フランジ115を回転可能に収容する他方側大径領域118Ub、および、一方側、他方側大径領域118Ua、118Ubを接続するとともに筒部116を回転可能に収容する中間小径領域118Ucを有する。
以上により、一方側挟持部103Uは、軸部105が第1水平方向に移動しても、軸部105に対して回転可能、かつ、建造物に対して第1水平方向に移動不能に保持される。
また、他方側挟持部103Lの収容領域118Lは、被挟持部113に固定された凸状部107Uに設けられている。そして、収容領域118Lは、他方側挟持部103Lの形状に応じた形状を有する。
以上により、他方側挟持部103Lは、軸部105が鉛直方向に移動しても、軸部105に対して回転可能、かつ、建造物に対して第1水平方向に移動不能に保持される。なお、凸状部107Uについては、後で、更に詳述する。
次に、凸状部107は、凹空間129が窄む側と同じ側に向かって窄むように突き出る凸部131を具備し、凸部131が凹空間129に嵌まるように、凹状部128の第1水平方向の一方側または他方側に配置される。
そして、凹状部128または凸状部107の少なくとも一方に、他方に向かう第1水平方向の力が作用すると、内側面130には、外側面132から、内側面130の傾斜に垂直かつ外側に向かう力が作用し、内側面130の傾斜に垂直かつ外側に向かう力により、凹空間129が外側に拡大するとともに、弾性部127が弾性変形する。
以下、凹状部128、凸状部107および内側面形成部134等に関し、実施例3の具体的態様を説明する。
以下の説明では、凹状部128において第1水平方向の一方側、他方側それぞれの側に形成される凹空間129を凹空間129U、129Lと呼ぶことがある。
凹空間129Uは第1水平方向の他方側に向かって窄むように窪み、凹空間129Lは第1水平方向の一方側に向かって窄むように窪む。
以下の説明では、凹状部128の第1水平方向の一方側、他方側それぞれの側に配置される凸状部107を凸状部107U、107Lと呼ぶことがある。また、凸状部107U、107Lそれぞれが具備する凸部131を凸部131U、131Lと呼ぶことがある。
凸部131Uは、第1水平方向の他方側に向かって窄むように突き出ており、凹空間129Uに嵌まっている。また、凸部131Lは、第1水平方向の一方側に向かって窄むように突き出ており、凹空間129Lに嵌まっている。
なお、以下の説明では、凹空間129U、129Lを形成する内側面130をそれぞれ内側面130U、130Lと呼ぶことがある。また、凸部131U、131Lの外側面132をそれぞれ外側面132U、132Lと呼ぶことがある。
弾性部127は、円錐バネの一種である、いわゆるタケノコバネである(以下、弾性部127をタケノコバネ127と記載することがある。)。タケノコバネ127は、所定の厚さを有する帯状の金属板を同心状に、かつ、自身の径方向に隣り合う周同士が自身の軸方向において部分的に重なりを形成するように円錐状に成形されたものである。
そして、タケノコバネ127は、自身の軸方向長さが鉛直方向または第2水平方向に伸縮自在となるように組み付けられている(図22参照。)。ここで、タケノコバネ127は、円錐の頂側の端が内側面形成部134に支持され、円錐の底側の端が後記する油圧シリンダ136の先端側筒体137に支持されて鉛直方向または第2水平方向に保持されている。
以下の説明では、4つの内側面形成部134それぞれを内側面形成部134A、134B、134C、134Dと呼ぶことがある。また、内側面形成部134A、134B、134C、134Dそれぞれに装備された弾性部127(タケノコバネ127)を、弾性部127A(タケノコバネ127A)、弾性部127B(タケノコバネ127B)、弾性部127C(タケノコバネ127C)、弾性部127D(タケノコバネ127D)と呼ぶことがある。
以下の説明では、内側面形成部134A、134B、134C、134Dそれぞれに組み付けられたロッド139を、ロッド139A、139B、139C、139Dと呼ぶことがある(図22および図24等参照。)。
また、締結部140は、ロッド139A、139B、139C、139Dの先端部が締結されており、ロッド139A、139B、139C、139Dを一体化する。
すなわち、ロッド139A、139Cが同軸であり、かつ、ロッド139B、139Dが同軸である。また、ロッド139A、139Cの軸とロッド139B、139Dの軸とが直交する。
すなわち、内側面形成部134A、134Cは対をなし、それぞれの端面134e同士が鉛直方向に隙間を隔てて互いに平行になるように向かい合っている。同様に、内側面形成部134B、134Dも対をなし、それぞれの端面134e同士が第2水平方向に隙間を隔てて互いに平行になるように向かい合っている。
凸状部107Uの具体的な形状は、例えば、次のとおりである。すなわち、凸状部107Uの第1水平方向の一方部は、正方形を断面形状とする扁平な4角柱であり、他方部は、一端が一方部の4角柱の断面形状と同一形状の扁平な4角錐台であって他方側ほど窄んでいる。
そして、凸状部107Lから第1水平方向の一方側に突き出た軸部105は、締結部140に設けられた孔140aを通って他方側挟持部103Lのネジ穴112Lに螺合し、さらに、孔113aを通って一方側挟持部103Uのネジ穴112Lに螺合している(図18および図19等参照)。
すなわち、副調整部141は、弾性部127の弾性力を調整するものであり、次のような油圧シリンダ136および油圧回路141Cを有する(図21および図22等参照。)。
油圧回路141Cは、複数の油圧シリンダ136から選択した少なくとの2つの油圧シリンダ136それぞれに形成された油圧室を連通する。
先端側筒体137、後端側筒体143は有底の円筒体であり、閉止栓144は円板状に設けられている。先端側筒体137、後端側筒体143および閉止栓144は、後端側筒体143の開口を閉止栓144により閉鎖するとともに、先端側筒体137の底部と閉止栓144とを接続することで一体化され、油圧シリンダ136Aの外郭体145をなす。
実施例3の免震装置1の動作を説明する。
まず、地震等が発生していない平常時には、横揺れ抑制機1Bは、水平側基準部Ehと建造物とを締結する締結部として機能する。具体的には、副地盤連動部102の軸部105と、副建造物付属部103である一方側、他方側挟持部103U、103Lとが螺合して静止している(図16等参照。)。
このような機能により、平常時の横揺れ抑制機1Bは、水平側基準部Ehと建造物とを締結する締結部として機能する。
そして、このような作動油の流れにより、油圧シリンダ136A、136B、136C、136Dそれぞれにおいて外郭体145が外側に移動する。
つまり、水平側基準部Ehの一方側への変位に応じて、内側面形成部134A、134B、134C、134Dが外側へ移動すると、油圧回路141Cにおいて作動油が流れることで、タケノコバネ127A、127B、127C、127Dの弾性力が調整される。
実施例3の免震装置1は、実施例1の免震装置1に加えて、主に地盤Eの水平方向への変位を吸収する横揺れ抑制機1Bを備え、横揺れ抑制機1Bは、次の副地盤連動部102および副建造物付属部103を備える。
まず、副地盤連動部102は、地盤Eに対する相対的な移動および回転が規制され、地盤Eの第1水平方向の変位に伴い、地盤Eとともに第1水平方向に移動するものであり、次の軸部105を有する。すなわち、軸部105は、外周面にネジ山が設けられたものであり、第1水平方向を指向するように保持される。
このため、弾性部127の態様に関わらず、建造物と水平側基準部Ehとの締結を維持しつつ、建造物の免震を可能にするとともに地震等に伴う振動を抑制することができる。
これにより、副建造物付属部103を、より強固に建造物に一体化することができるので、平常時における建造物と水平側基準部Ehとの締結を強化することができる。
まず、凹状部128は、弾性部127を具備するとともに、自身が有する内側面130により次の凹空間129を形成する。すなわち、凹空間129は、第1水平方向のいずれかの側に向かって窄むように窪む。
そして、凹状部128または凸状部107の少なくとも一方に、他方に向かう第1水平方向の力が作用すると、内側面130には、外側面132から、内側面130の傾斜に垂直かつ外側に向かう力が作用し、内側面130の傾斜に垂直かつ外側に向かう力により、凹空間129が拡大するとともに、弾性部127が弾性変形する。
これにより、弾性部127間で弾性力が均等化されるので、副吸収部126によるエネルギーの吸収が内側面130の各部ごとにばらつくのを抑制することができる。このため、副吸収部126によるエネルギーの吸収を安定させることができる。
本願発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形例を考えることができる。
例えば、実施例1、3の免震装置1によれば、内側面30Lと外側面32Lとが直接摺接しているが、内側面30Lと外側面32Lとの間に、転動体を介挿してもよい。同様に、内側面30Uと外側面32Uとの間、内側面130Lと外側面132Lとの間、内側面130Uと外側面132Uとの間にも、転動体を介挿してもよい。
同様に、副建造物付属部103についても、ネジ穴を1つのみ有するように設けてもよく、ネジ穴を3つ以上有するように設けてもよい。
同様に、弾性部127についても、タケノコバネ127以外の円錐バネを弾性部127として採用してもよく、円筒状のコイルスプリングを弾性部127として採用してもよい。
Claims (15)
- 建造物を免震する免震装置において、
外周面にネジ山が設けられた軸部を具備し、この軸部を、鉛直方向を指向するように保持し、さらに、地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の鉛直方向の変位に伴い、前記地盤とともに鉛直方向に移動する地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられたネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される建造物付属部とを備え、
前記地盤の鉛直方向への変位に伴い、前記軸部が鉛直方向に移動することで、前記建造物付属部が回転し、
前記建造物付属部は、前記建造物に固定された被挟持部の上側、下側それぞれに配置されてこの被挟持部を挟持する上側、下側挟持部を具備し、
この上側、下側挟持部が、前記ネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制されることを特徴とする免震装置。 - 建造物を免震する免震装置において、
外周面にネジ山が設けられた軸部を具備し、この軸部を、鉛直方向を指向するように保持し、さらに、地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の鉛直方向の変位に伴い、前記地盤とともに鉛直方向に移動する地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられたネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される建造物付属部とを備え、
前記地盤の鉛直方向への変位に伴い、前記軸部が鉛直方向に移動することで、前記建造物付属部が回転し、
また、前記免震装置は、
所定の弾性部の弾性変形により、前記地盤の鉛直方向への変位に伴う衝撃を吸収する吸収部を備え、
この吸収部は、
前記弾性部を具備するとともに、鉛直方向の上側、下側のいずれかの側に向かって窄むように窪む凹空間を、自身が有する内側面により形成し、前記弾性部の弾性変形により、前記凹空間が外側に拡大、または、内側に縮小する凹状部と、
前記凹空間が窄む側と同じ側に向かって窄むように突き出る凸部を具備し、この凸部が前記凹空間に嵌まるように、前記凹状部の上側または下側のいずれかの側に配置される凸状部とを有し、
前記内側面は、鉛直方向の上側、下側のいずれかの側に向かって窄むように傾斜しており、前記凸部の外側面も、前記内側面と同じ側に向かって窄むように傾斜しており、
前記凹状部または前記凸状部の少なくとも一方に、他方に向かう鉛直方向の力が作用すると、前記内側面には、前記外側面から、前記内側面の傾斜に垂直かつ外側に向かう力が作用し、
この内側面の傾斜に垂直かつ外側に向かう力により、前記凹空間が外側に拡大するとともに、前記弾性部が弾性変形することを特徴とする免震装置。 - 請求項2に記載の免震装置において、
前記凹状部は、前記内側面を形成する内側面形成部を、複数、具備し、前記弾性部は、前記内側面形成部ごとに装備され、
それぞれの前記弾性部は、対応する前記内側面形成部を外側から、自身の弾性力により内側に付勢し、
前記免震装置は、それぞれの前記弾性部の弾性力を調整する調整部を備え、
この調整部は、
前記弾性部ごとに装備されるものであり、油圧により駆動されるピストンを具備し、このピストンを経由して前記弾性部に油圧力を及ぼす油圧シリンダと、
複数の前記油圧シリンダから選択した少なくとの2つの前記油圧シリンダそれぞれに形成された油圧室を連通する油圧回路とを有することを特徴とする免震装置。 - 建造物を免震する免震装置において、
外周面にネジ山が設けられた軸部を具備し、この軸部を、鉛直方向を指向するように保持し、さらに、地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の鉛直方向の変位に伴い、前記地盤とともに鉛直方向に移動する地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられたネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される建造物付属部とを備え、
前記地盤の鉛直方向への変位に伴い、前記軸部が鉛直方向に移動することで、前記建造物付属部が回転し、
また、前記免震装置は、
自身の軸方向長さが鉛直方向に伸縮自在となるように組み付けられ、前記地盤から鉛直方向の上側に向かう力が作用すると、前記地盤と前記建造物とに鉛直方向に挟まれて鉛直方向に弾性圧縮されるタケノコバネを備えることを特徴とする免震装置。 - 建造物を免震する免震装置において、
外周面にネジ山が設けられた軸部を具備し、この軸部を、鉛直方向を指向するように保持し、さらに、地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の鉛直方向の変位に伴い、前記地盤とともに鉛直方向に移動する地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられたネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される建造物付属部とを備え、
前記地盤の鉛直方向への変位に伴い、前記軸部が鉛直方向に移動することで、前記建造物付属部が回転し、
また、前記免震装置は、
外周面にネジ山が設けられた別の軸部を具備し、この別の軸部を、特定の水平方向を指向するように保持し、さらに、前記地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の前記特定の水平方向の変位に伴い、前記地盤とともに前記特定の水平方向に移動する副地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられた別のネジ穴を具備して前記別の軸部に螺合し、前記別の軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される副建造物付属部とを備え、
前記地盤の前記特定の水平方向への変位に伴い、前記別の軸部が前記特定の水平方向に移動することで、前記副建造物付属部が回転し、
前記副建造物付属部は、前記建造物に固定された被挟持部の前記特定の水平方向の一方側、他方側それぞれに配置されてこの被挟持部を挟持する一方側、他方側挟持部を具備し、
この一方側、他方側挟持部が、前記別のネジ穴を具備して前記別の軸部に螺合し、前記別の軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制されることを特徴とする免震装置。 - 建造物を免震する免震装置において、
外周面にネジ山が設けられた軸部を具備し、この軸部を、鉛直方向を指向するように保持し、さらに、地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の鉛直方向の変位に伴い、前記地盤とともに鉛直方向に移動する地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられたネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される建造物付属部とを備え、
前記地盤の鉛直方向への変位に伴い、前記軸部が鉛直方向に移動することで、前記建造物付属部が回転し、
また、前記免震装置は、
外周面にネジ山が設けられた別の軸部を具備し、この別の軸部を、特定の水平方向を指向するように保持し、さらに、前記地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の前記特定の水平方向の変位に伴い、前記地盤とともに前記特定の水平方向に移動する副地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられた別のネジ穴を具備して前記別の軸部に螺合し、前記別の軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される副建造物付属部とを備え、
前記地盤の前記特定の水平方向への変位に伴い、前記別の軸部が前記特定の水平方向に移動することで、前記副建造物付属部が回転し、
さらに、前記免震装置は、
別の弾性部の弾性変形により、前記地盤の前記特定の水平方向への変位に伴う衝撃を吸収する副吸収部を備え、
この副吸収部は、
前記別の弾性部を具備するとともに、前記特定の水平方向の一方側、他方側のいずれかの側に向かって窄むように窪む別の凹空間を、自身が有する内側面により形成し、前記別の弾性部の弾性変形により、前記別の凹空間が外側に拡大、または、内側に縮小する別の凹状部と、
前記別の凹空間が窄む側と同じ側に向かって窄むように突き出る別の凸部を具備し、この別の凸部が前記別の凹空間に嵌まるように、前記別の凹状部の一方側または他方側のいずれかの側に配置される別の凸状部とを有し、
前記別の凹状部の内側面は、前記特定の水平方向の一方側、他方側のいずれかの側に向かって窄むように傾斜しており、前記別の凸部の外側面も、前記別の凹状部の内側面と同じ側に向かって窄むように傾斜しており、
前記別の凹状部または前記別の凸状部の少なくとも一方に、他方に向かう前記特定の水平方向の力が作用すると、前記別の凹状部の内側面には、前記別の凸部の外側面から、前記別の凹状部の内側面の傾斜に垂直かつ外側に向かう力が作用し、
この別の凹状部の内側面の傾斜に垂直かつ外側に向かう力により、前記別の凹空間が外側に拡大するとともに、前記別の弾性部が弾性変形することを特徴とする免震装置。 - 請求項6に記載の免震装置において、
前記別の凹状部は、自身の内側面を形成する別の内側面形成部を、複数、具備し、前記別の弾性部は、前記別の内側面形成部ごとに装備され、
それぞれの前記別の弾性部は、対応する前記別の内側面形成部を外側から、自身の弾性力により内側に付勢し、
前記免震装置は、それぞれの前記別の弾性部の弾性力を調整する副調整部を備え、
この副調整部は、
前記別の弾性部ごとに装備されるものであり、油圧により駆動される別のピストンを具備し、この別のピストンを経由して前記別の弾性部に油圧力を及ぼす別の油圧シリンダと、
複数の前記別の油圧シリンダから選択した少なくとも2つの前記別の油圧シリンダそれぞれに形成された油圧室を連通する別の油圧回路とを有することを特徴とする免震装置。 - 建造物を免震する免震装置において、
外周面にネジ山が設けられた軸部を具備し、この軸部を、鉛直方向を指向するように保持し、さらに、地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の鉛直方向の変位に伴い、前記地盤とともに鉛直方向に移動する地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられたネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される建造物付属部とを備え、
前記地盤の鉛直方向への変位に伴い、前記軸部が鉛直方向に移動することで、前記建造物付属部が回転し、
また、前記免震装置は、
外周面にネジ山が設けられた別の軸部を具備し、この別の軸部を、特定の水平方向を指向するように保持し、さらに、前記地盤に対する相対的な移動および回転が規制され、前記地盤の前記特定の水平方向の変位に伴い、前記地盤とともに前記特定の水平方向に移動する副地盤連動部と、
内周面にネジ山が設けられた別のネジ穴を具備して前記別の軸部に螺合し、前記別の軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制される副建造物付属部とを備え、
前記地盤の前記特定の水平方向への変位に伴い、前記別の軸部が前記特定の水平方向に移動することで、前記副建造物付属部が回転し、
さらに、前記免震装置は、
自身の軸方向長さが前記特定の水平方向に伸縮自在となるように組み付けられ、前記地盤から前記特定の水平方向に前記建造物の側に向かう力が作用すると、前記地盤と前記建造物とに前記特定の水平方向に挟まれて前記特定の水平方向に弾性圧縮される副タケノコバネを備えることを特徴とする免震装置。 - 請求項6ないし請求項8の内のいずれか1つに記載の免震装置において、
前記副建造物付属部は、前記建造物に固定された被挟持部の前記特定の水平方向の一方側、他方側それぞれに配置されてこの被挟持部を挟持する一方側、他方側挟持部を具備し、
この一方側、他方側挟持部が、前記別のネジ穴を具備して前記別の軸部に螺合し、前記別の軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制されることを特徴とする免震装置。 - 請求項2ないし請求項9の内のいずれか1つに記載の免震装置において、
前記建造物付属部は、前記建造物に固定された被挟持部の上側、下側それぞれに配置されてこの被挟持部を挟持する上側、下側挟持部を具備し、
この上側、下側挟持部が、前記ネジ穴を具備して前記軸部に螺合し、前記軸部に対して回転可能となるように保持されるとともに、前記建造物に対する相対的な移動が規制されることを特徴とする免震装置。 - 請求項5ないし請求項9の内のいずれか1つに記載の免震装置において、
所定の弾性部の弾性変形により、前記地盤の鉛直方向への変位に伴う衝撃を吸収する吸収部を備え、
この吸収部は、
前記弾性部を具備するとともに、鉛直方向の上側、下側のいずれかの側に向かって窄むように窪む凹空間を、自身が有する内側面により形成し、前記弾性部の弾性変形により、前記凹空間が外側に拡大、または、内側に縮小する凹状部と、
前記凹空間が窄む側と同じ側に向かって窄むように突き出る凸部を具備し、この凸部が前記凹空間に嵌まるように、前記凹状部の上側または下側のいずれかの側に配置される凸状部とを有し、
前記内側面は、鉛直方向の上側、下側のいずれかの側に向かって窄むように傾斜しており、前記凸部の外側面も、前記内側面と同じ側に向かって窄むように傾斜しており、
前記凹状部または前記凸状部の少なくとも一方に、他方に向かう鉛直方向の力が作用すると、前記内側面には、前記外側面から、前記内側面の傾斜に垂直かつ外側に向かう力が作用し、
この内側面の傾斜に垂直かつ外側に向かう力により、前記凹空間が外側に拡大するとともに、前記弾性部が弾性変形することを特徴とする免震装置。 - 請求項11に記載の免震装置において、
前記凹状部は、前記内側面を形成する内側面形成部を、複数、具備し、前記弾性部は、前記内側面形成部ごとに装備され、
それぞれの前記弾性部は、対応する前記内側面形成部を外側から、自身の弾性力により内側に付勢し、
前記免震装置は、それぞれの前記弾性部の弾性力を調整する調整部を備え、
この調整部は、
前記弾性部ごとに装備されるものであり、油圧により駆動されるピストンを具備し、このピストンを経由して前記弾性部に油圧力を及ぼす油圧シリンダと、
複数の前記油圧シリンダから選択した少なくとの2つの前記油圧シリンダそれぞれに形成された油圧室を連通する油圧回路とを有することを特徴とする免震装置。 - 請求項5ないし請求項9の内のいずれか1つに記載の免震装置において、
自身の軸方向長さが鉛直方向に伸縮自在となるように組み付けられ、前記地盤から鉛直方向の上側に向かう力が作用すると、前記地盤と前記建造物とに鉛直方向に挟まれて鉛直方向に弾性圧縮されるタケノコバネを備えることを特徴とする免震装置。 - 請求項1ないし請求項13の内のいずれか1つに記載の免震装置において、
前記建造物付属部が回転可能になるトルクを規定する静止規定部を備えることを特徴とする免震装置。 - 請求項1ないし請求項14の内のいずれか1つに記載の免震装置において、
前記建造物付属部の回転を不能にする回転規制部を備えることを特徴とする免震装置。
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