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JP6723007B2 - 床材 - Google Patents

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JP6723007B2
JP6723007B2 JP2015245777A JP2015245777A JP6723007B2 JP 6723007 B2 JP6723007 B2 JP 6723007B2 JP 2015245777 A JP2015245777 A JP 2015245777A JP 2015245777 A JP2015245777 A JP 2015245777A JP 6723007 B2 JP6723007 B2 JP 6723007B2
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Description

この発明は、表面に細溝が形成された床材に関する。
この種の床材としては、例えば、図12(a)に示すように、合板によって形成された木質基材51の上面に天然化粧厚板材52を貼着することによって複合板50Aを形成し、同図(b)に示すように、その複合板50Aの表面を切削加工することによって天然化粧厚板材52部分に細溝TVを形成した床材50や、図13(a)に示すように、合板によって形成された木質基材61の上面に木質繊維板62及び天然化粧薄板材63を順次貼着することによって複合板60Aを形成し、同図(b)に示すように、その複合板60Aの表面を切削加工することによって天然化粧薄板材63及び木質繊維板62部分に細溝TVを形成した床材60等がある。
特開2003−191207号公報 特開2008−050896号公報
ところで、上述した床材50は、天然木によって形成された天然化粧厚板材52部分に細溝TVが切削加工されているので、細溝TV部分に無垢材のような木目の美しさを持たせることができるという利点がある反面、天然木によって形成された天然化粧厚板材52は強度にバラツキがあり、キャスター付きの家具や椅子を使用したときや重量物を落としたときに床材表面に凹みが生じ易いという欠点があった。
一方、上述した床材60は、木質基材61の上面に硬質の木質繊維板62が貼着されているので、キャスター付きの家具や椅子を使用したときや重量物を落としたときでも床材表面に凹みが生じ難いという利点がある反面、天然化粧薄板材63及び木質繊維板62部分に細溝TVが切削加工されているので、細溝TV部分に木目が現れることがなく、無垢材のような木目の美しさを持たせることができないという欠点があった。
そこで、この発明の課題は、細溝部分に無垢材のような木目の美しさを持たせることができ、しかも、表面に凹みが生じ難い床材を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、表面にV字状の細溝が形成されると共に、実接合される隣接する床材との境界部分にV字状の細溝が形成されるように、その細溝における片側の傾斜した内側面となる細溝形成面が周縁部に形成された床材であって、合板からなる木質基材と、前記木質基材の上面に貼着された、前記細溝を構成する溝部を有する天然化粧厚板材及び前記細溝形成面を構成する傾斜面を有する天然化粧厚板材と、前記木質基材の上面における前記天然化粧厚板材が貼着されていない領域を覆うように、端面を前記天然化粧厚板材の端面に突き合わせた状態で前記木質基材の上面に貼着された木質繊維板と、前記天然化粧厚板材に形成された溝部及び傾斜面を除くように、前記天然化粧厚板材及び前記木質繊維板の上面に貼着された天然化粧薄板材とを備え、前記溝部を有する天然化粧厚板材は、前記溝部の幅方向の幅が前記細溝の最大幅以上かつ30mm以下に、前記傾斜面を有する天然化粧厚板材は、実接合される隣接する床材とによって形成される細溝の幅方向の幅が前記細溝の最大幅の1/2以上かつ15mm以下に設定されており、前記天然化粧厚板材は、上端部が下端部よりも幅広に形成されており、前記木質繊維板における前記天然化粧厚板材の端面に突き合わされた端面は、前記天然化粧厚板材の端面形状に沿うような形状を有していることを特徴とする床材を提供するものである。
また、請求項2に係る発明は、表面にV字状の細溝が形成されると共に、実接合される隣接する床材との境界部分にV字状の細溝が形成されるように、その細溝における片側の傾斜した内側面となる細溝形成面が周縁部に形成された床材であって、合板からなる木質基材と、上面側に嵌合溝を有すると共に、実接合される周縁部の上面側に切欠部を有する、前記木質基材の上面に貼着された木質繊維板と、上面側に前記細溝を構成する溝部が形成され、前記木質繊維板の前記嵌合溝に嵌着された天然化粧厚板材及び実接合される周縁部の上面側に前記細溝形成面を構成する傾斜面が形成され、前記木質繊維板の前記切欠部に嵌着された天然化粧厚板材と、前記天然化粧厚板材に形成された溝部及び傾斜面を除くように、前記天然化粧厚板材及び前記木質繊維板の上面に貼着された天然化粧薄板材とを備え、前記溝部を有する天然化粧厚板材は、前記溝部の幅方向の幅が前記細溝の最大幅以上かつ30mm以下に、前記傾斜面を有する天然化粧厚板材は、実接合される隣接する床材とによって形成される細溝の幅方向の幅が前記細溝の最大幅の1/2以上かつ15mm以下に設定されており前記天然化粧厚板材は、上端部が下端部よりも幅広に形成されており、前記木質繊維板における前記嵌合溝及び前記切欠部の内側面は、前記天然化粧厚板材における幅方向の端面形状に沿うような形状を有していることを特徴としている。
以上のように、請求項1またはに係る発明の床材は、天然化粧厚板材が細溝を構成する溝部及び細溝形成面を構成する傾斜面を有しているので、細溝部分に無垢材のような木目の美しさを付与することができると共に、溝部を有する天然化粧厚板材の幅は細溝最大幅以上かつ30mm以下に、傾斜面を有する天然化粧厚板材の幅は細溝の最大幅の1/2以上かつ15mm以下に設定されているので、細溝及び細溝形成面の周辺以外の部分は、天然化粧薄板材が高硬度の木質繊維板によって裏打ちされている態様となり、キャスター付きの家具や椅子を使用しても凹みが目立ちにくく、重量物が落下しても凹みにくくなる。さらに、天然化粧厚板材については、端材の有効利用を図ることができるという効果もある。
また、請求項に係る発明の床材では、天然化粧厚板材は、上端部が下端部よりも幅広に形成されており、木質繊維板における天然化粧厚板材の端面に突き合わされた端面は、天然化粧厚板材の端面形状に沿うような形状を有しており、請求項に係る発明の床材では、天然化粧厚板材は、上端部が下端部よりも幅広に形成されており、木質繊維板における嵌合溝及び前記切欠部の内側面は、天然化粧厚板材における幅方向の端面形状に沿うような形状を有しているので、天然化粧厚板材における幅広の上部側の下側に木質繊維板が入り込んだ状態となり、木質繊維板が入り込んだ部分は天然化粧厚板材の厚みが薄くなるので、上端部と下端部とが同一幅の天然化粧厚板材に比べて、天然化粧厚板材における細溝の外側部分が凹みにくくなるという効果が得られる。
この発明に係る床材の一実施形態を示す平面図である。 (a)は図1のX−X線に沿った断面図、(b)は図1のY−Y線に沿った断面図である。 (a)〜(d)は同上の床材の製造方法を説明するための概略工程図である。 (a)〜(e)は同上の床材の他の製造方法を説明するための概略工程図である。 (a)、(b)は他の実施形態を示す断面図である。 (a)〜(e)は同上の床材の製造方法を説明するための概略工程図である。 (a)、(b)は他の実施形態を示す断面図である。 (a)〜(d)は同上の床材の製造方法を説明するための概略工程図である。 (a)〜(d)は天然化粧厚板材の変形例を示す断面図、(e)〜(h)は同上の天然化粧厚板材を使用した床材の細溝部分を示す断面図である。 床材に形成された細溝の変形例を示す断面図である。 床材の他の実施形態を示す平面図である。 (a)、(b)は従来の床材及びその製造方法を説明するための概略断面図である。 (a)、(b)は従来の他の床材及びその製造方法を説明するための概略断面図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2(a)、(b)に示すように、この床材1は、5プライ合板からなる厚さ9mmの木質基材11と、この木質基材11の上面に貼着された厚さ3mmの表層材12と、この表層材12の上面に貼着された厚さ0.2〜0.3mmの天然化粧薄板材16とから構成されており、一方の短手方向及び長手方向の端面には雄実が、他方の短手方向及び長手方向の端面には雌実がそれぞれ形成されている。
また、この床材1の表面には、短手方向の中央部に長手方向に延びる断面V字状の細溝TVが形成されていると共に、実接合しながらこの床材1を敷設していく際、隣接する床材1、1の境界部分に同様の断面V字状の細溝が形成されるように、細溝における片側の傾斜した内側面となる細溝形成面VSが形成されており、前記細溝TV及び細溝形成面VSは、天然化粧薄板材16から表層材12に至る部分に形成されている。
前記表層材12は、細溝TVを構成する溝部13aを有する幅10mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材13及び細溝形成面VSを構成する傾斜面14aを有する幅5mm幅、厚さ3mmの天然化粧厚板材14と、木質基材11の上面における天然化粧厚板材13、14以外の領域を覆うように、端面を天然化粧厚板材13、14の端面に突き合わせた状態で天然化粧厚板材13、14に接合された中質繊維板(MDF)15とから構成されており、天然化粧厚板材13は表層材12の短手方向の中央部に、天然化粧厚板材14は表層材12の周縁部にそれぞれ配置されている。
前記天然化粧薄板材16は、天然化粧厚板材13に形成された溝部13a及び天然化粧厚板材14に形成された傾斜面14aを除くように、短手方向に2分割された状態で、表層材12(天然化粧厚板材13、14及び中質繊維板15)の上面に貼着されており、それぞれの周端部は、細溝TVを構成する傾斜面16aまたは細溝形成面VSを構成する傾斜面16bを有している。
以上のように構成された床材1は、以下のようにして製造される。まず、図3(a)に示すように、細溝TVに対応する部分が天然化粧厚板材13部分に、細溝形成面VSに対応する部分が天然化粧厚板材14部分に位置するように、天然化粧厚板材13、14と中質繊維板15とを突き合わせて接合することで表層材12を形成する。
続いて、同図(b)に示すように、この表層材12を合板からなる木質基材11の上面に貼着した後、表層材12の表面をサンディングすることによって平滑にし、同図(c)に示すように、この表層材12の上面に天然化粧薄板材16を貼着することで、木質基材11、表層材12及び天然化粧薄板材16が積層された複合板10を形成する。
最後に、同図(d)に示すように、この複合板10の上面を切削加工することによって、細溝TV及び細溝形成面VSを形成した後、天然化粧薄板材16の表面と細溝TV及び細溝形成面VSの表面を塗装すると、床材1が出来上がる。
この製造方法では、予め、天然化粧厚板材13、14と中質繊維板15とを接合することによって表層材12を形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図4(a)〜(e)に示す方法によっても床材1を製造することができる。この製造方法では、まず、同図(a)に示すように、合板からなる木質基材11の上面に中質繊維板15を貼着し、同図(b)に示すように、細溝TVに対応する部分を含む短手方向の中央部を10mm幅で、細溝形成面VSに対応する部分を含む終端部を5mm幅で、それぞれ切削加工することによって、中質繊維板15を厚み方向に完全に切除した切除部15a、15bを形成する。
続いて、同図(c)に示すように、中質繊維板15の10mm幅の切除部15aに幅10mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材13を、5mm幅の切除部15bに幅5mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材14をそれぞれ嵌着することによって、木質基材11上で中質繊維板15及び天然化粧厚板材13、14からなる表層材12を形成する。
その後は、図3に示す製造方法と同様の工程を経て床材1を製造することになる。即ち、表層材12の表面をサンディングすることによって平滑にし、同図(d)に示すように、この表層材12の上面に天然化粧薄板材16を貼着することで、木質基材11、表層材12及び天然化粧薄板材16が積層された複合板10を形成する。最後に、同図(e)に示すように、この複合板10の上面を切削加工することによって、細溝TV及び細溝形成面VSを形成した後、細溝TV及び細溝形成面VSが形成された上面を塗装すると、床材1が出来上がる。
図5(a)、(b)は、他の実施形態を示している。この床材1Aは、表層材12Aを除いて、上述した床材1と同一構成を有しているので、同一構成要素には、同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素である表層材12Aについて説明する。
前記表層材12Aは、短手方向の中央部に幅10mm、深さ2mmの嵌合溝15Aaが、周端部に幅5mm、深さ2mmの切欠部15Abがそれぞれ形成された中質繊維板15Aと、この中質繊維板15Aの嵌合溝15Aaに嵌着された、細溝TVを構成する溝部13Aaを有する幅10mm、厚さ2mmの天然化粧厚板材13A及び中質繊維板15Aの切欠部15Abに嵌着された、細溝形成面VSを構成する傾斜面14Aaを有する幅5mm、厚さ2mmの天然化粧厚板材14Aとから構成されている点で、幅10mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材13及び幅5mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材14と、厚さ3mmの中質繊維板14とを突き合わせて接合することによって表層材12を形成している床材1とは相違している。
以上のように構成された床材1Aは、以下のようにして製造される。まず、図6(a)に示すように、合板からなる木質基材11の上面に中質繊維板15Aを貼着し、同図(b)に示すように、細溝TVに対応する部分を含む短手方向の中央部を幅10mm、深さ2mmで、細溝形成面VSに対応する部分を含む終端部を幅5mm、深さ2mmで、それぞれ切削加工することによって、中質繊維板15に嵌合溝15Aa及び切欠部15Abを形成する。
続いて、同図(c)に示すように、中質繊維板15Aの嵌合溝15Aaに幅10mm、厚さ2mmの天然化粧厚板材13Aを、中質繊維板15Aの切欠部15Abに幅5mm、厚さ2mmの天然化粧厚板材14Aをそれぞれ嵌着することによって、木質基材11上で中質繊維板15A及び天然化粧厚板材13A、14Aからなる表層材12Aを形成する。
その後は、図3に示す製造方法と同様の工程を経て床材1Aを製造することになる。即ち、表層材12Aの表面をサンディングすることによって平滑にし、同図(d)に示すように、この表層材12Aの上面に天然化粧薄板材16を貼着することで、木質基材11、表層材12A及び天然化粧薄板材16が積層された複合板10Aを形成する。最後に、同図(e)に示すように、この複合板10Aの上面を切削加工することによって、細溝TV及び細溝形成面VSを形成した後、細溝TV及び細溝形成面VSが形成された上面を塗装すると、床材1Aが出来上がる。
図7(a)、(b)は、他の実施形態を示している。この床材1Bは、上記床材1、1Aにおける木質基材11及び表層材12、12Aを構成している中質繊維板15、15A部分が中質繊維板からなる木質基材11Bによって一体的に形成されている点で、上述した床材1、1Aとはその構成を異にしている。
前記木質基材11Bは、その上面における短手方向の中央部に幅10mm、深さ3mmの嵌合溝11Baが、周端部に幅5mm、深さ3mmの切欠部11Bbがそれぞれ形成されており、この木質基材11Bの嵌合溝11Baには細溝TVを構成する溝部13aを有する幅10mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材13が、木質基材11Bの切欠部11Bbには細溝形成面VSを構成する傾斜面14aを有する幅5mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材14がそれぞれ嵌着され、天然化粧厚板材13に形成された溝部13a及び天然化粧厚板材14に形成された傾斜面14aを除くように、短手方向に2分割された状態で、天然化粧薄板材16が天然化粧厚板材13、14及び木質基材11Bの上面に貼着されている。
以上のように構成された床材1Bは、以下のようにして製造される。まず、図8(a)に示すように、中質繊維板からなる木質基材11Bの上面に、細溝TVに対応する部分を含む短手方向の中央部を幅10mm、深さ3mmで、細溝形成面VSに対応する部分を含む終端部を幅5mm、深さ3mmで、それぞれ切削加工することによって、木質基材11Bに嵌合溝11Ba及び切欠部11Bbを形成した後、同図(b)に示すように、木質基材11Bの嵌合溝11Baに幅10mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材13を、木質基材11Bの切欠部11Bbに幅5mm、厚さ3mmの天然化粧厚板材14をそれぞれ嵌着する。
その後は、図3に示す製造方法と同様の工程を経て床材1Bを製造することになる。即ち、天然化粧厚板材13、14が嵌着された木質基材11Bの表面をサンディングすることによって平滑にし、同図(c)に示すように、天然化粧厚板材13、14が嵌着された木質基材11Bの上面に天然化粧薄板材16を貼着することで、複合板10Bを形成する。最後に、同図(d)に示すように、この複合板10Bの上面を切削加工することによって、細溝TV及び細溝形成面VSを形成した後、細溝TV及び細溝形成面VSが形成された上面を塗装すると、床材1Bが出来上がる。
以上のようにして製造された床材1、1A、1Bは、天然化粧厚板材13、13Aが細溝TVを構成する溝部13a、13Aaを、天然化粧厚板材14、14Aが細溝形成面VSを構成する傾斜面14a、14Aaをそれぞれ有しているので、床材1、1A、1Bの短手方向の中央部に形成された細溝TV部分や隣接する床材1、1A、1Bの境界部分に細溝形成面VSによって形成される細溝部分に無垢材のような木目の美しさを付与することができると共に、天然化粧厚板材13、13Aの幅は10mm、天然化粧厚板材14、14Aの幅は5mmに設定されているので、細溝TVを含む10mm幅の外側部分は、天然化粧薄板材16が高硬度の中質繊維板15、11Bによって裏打ちされている態様となり、キャスター付きの家具や椅子を使用しても凹みが目立ちにくく、重量物が落下しても凹みにくくなる。さらに、天然化粧厚板材13、13A及び天然化粧厚板材14、14Aについては、端材の有効利用を図ることができるという効果もある。
特に、床材1Bでは、木質基材11Bとして高硬度の木質繊維板を使用しているので、図8に示す製造方法のように、中質繊維板からなる木質基材11Bの上面に嵌合溝11Ba及び切欠部11Bbを形成した後、その嵌合溝11Ba及び切欠部11Bbに天然化粧厚板材13、14を嵌着すればよいので、合板を木質基材として使用する場合のように、木質繊維板を合板に貼着する工程が不要となり、製造し易いという効果が得られる。
なお、上述した床材1Bでは、木質基材11Bとして中質繊維板を使用しているが、これに限定されるものではなく、木質基材としてパーティクルボードを使用することによっても同様の効果を得ることができる。
また、上述した各実施形態では、天然化粧厚板材13、13Aの幅を10mm、天然化粧厚板材14、14Aの幅を5mmに設定しているが、これに限定されるものではなく、細溝TVを構成する溝部を有する天然化粧厚板材の幅は細溝TVの最大幅以上、30mm以下に、細溝形成面VSを構成する傾斜面を有する天然化粧厚板材の幅は細溝TVの最大幅の1/2以上、15mm以下に設定しておくことが望ましい。細溝TVを構成する溝部を有する天然化粧厚板材の幅が30mmを上回ると、細溝TV付近の凹み易い領域が広がり、耐キャスター性の観点から好ましくないからである。
また、天然化粧厚板材13、13A及び天然化粧厚板材14、14Aの厚みは特に限定されないが、天然化粧薄板材及び天然化粧厚板材の合計厚みが細溝の深さ以上でなければならないことはいうまでもない。
また、上述した各実施形態では、細溝TVを構成する溝部13a、13Aaを有する天然化粧厚板材13、13Aの細溝加工前の縦断面形状及び細溝形成面VSを構成する傾斜面14a、14Aaを有する天然化粧厚板材14、14Aの細溝加工前の縦断面形状は、上端部(上面)と下端部(下面)とが同一幅の長方形状であるが、これに限定されるものではなく、天然化粧厚板材の上端部(上面)を下端部(下面)よりも幅広にすると共に、その天然化粧厚板材の端面に木質繊維板の端面を沿わせるようにしておくと、天然化粧厚板材における幅広の上部側の下側に木質繊維板が入り込んだ状態となり、木質繊維板が入り込んだ部分は天然化粧厚板材の厚みが薄くなるので、上端部(上面)と下端部(下面)とが同一幅の天然化粧厚板材に比べて、天然化粧厚板材における細溝の外側部分が凹みにくくなるという効果が得られる。
例えば、細溝TVを構成する溝部13aを有する天然化粧厚板材13の細溝加工前の縦断面形状としては、図9(a)に示すように、上底が下底より幅広の台形状や、同図(b)に示すように、下端が頂点となる逆三角形状や、同図(c)に示すように、上半部が幅広の長方形状で下半部が幅狭の長方形状である多角形状や、同図(d)に示すように、上面の両側端部から下方側に円弧状に突出した形状等が考えられる。なお、図9(e)〜(h)は、図9(a)〜(d)に示す天然化粧厚板材13を用いて形成された床材の細溝部分を示す断面図である。
また、細溝形成面VSを構成する傾斜面14aを有する天然化粧厚板材14の傾斜面加工前の縦断面形状としては、図9(a)〜(d)に示すそれぞれの天然化粧厚板材13を、その幅方向の中央部で2分割したものを採用することになる。
また、上述した各実施形態では、細溝TVは、対向一対の平坦な傾斜面によって形成された完全なV字状であるが、これに限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、断面V字状に形成された細溝における外側の角部を、研磨することによって外方に突出した湾曲形状に形成した湾曲V字状の細溝TV1にすることも可能であり、この細溝TV1を構成している天然化粧厚板材13の溝部13aの上部内側面及び天然化粧薄板材16の傾斜面16aが、いずれも湾曲した状態となっている。
また、上述した各実施形態では、幅方向の中央部に長手方向に延びる細溝TVが形成された床材1、1A、1Bについて説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、例えば、図11に示すように、乱尺模様の細溝TVを有する床材1Cに適用することも可能である。
本発明は、細溝を有する床材に利用することができる。
1、1A、1B、1C 床材
10、10A、10B 複合板
11、11B 木質基材
11Ba 嵌合溝
11Bb 切欠部
12、12A 表層材
13、13A 天然化粧厚板材
13a、13Aa 溝部
14、14A 天然化粧厚板材
14a、14Aa 傾斜面
15、15A 中質繊維板
15a、15b 切除部
15Aa 嵌合溝
15Ab 切欠部
16 天然化粧薄板材
16a、16b 傾斜面
TV、TV1 細溝
VS 細溝形成面

Claims (2)

  1. 表面にV字状の細溝が形成されると共に、実接合される隣接する床材との境界部分にV字状の細溝が形成されるように、その細溝における片側の傾斜した内側面となる細溝形成面が周縁部に形成された床材であって、
    合板からなる木質基材と、
    前記木質基材の上面に貼着された、前記細溝を構成する溝部を有する天然化粧厚板材及び前記細溝形成面を構成する傾斜面を有する天然化粧厚板材と、
    前記木質基材の上面における前記天然化粧厚板材が貼着されていない領域を覆うように、端面を前記天然化粧厚板材の端面に突き合わせた状態で前記木質基材の上面に貼着された木質繊維板と、
    前記天然化粧厚板材に形成された溝部及び傾斜面を除くように、前記天然化粧厚板材及び前記木質繊維板の上面に貼着された天然化粧薄板材とを備え、
    前記溝部を有する天然化粧厚板材は、前記溝部の幅方向の幅が前記細溝の最大幅以上かつ30mm以下に、前記傾斜面を有する天然化粧厚板材は、実接合される隣接する床材とによって形成される細溝の幅方向の幅が前記細溝の最大幅の1/2以上かつ15mm以下に設定されており、
    前記天然化粧厚板材は、上端部が下端部よりも幅広に形成されており、
    前記木質繊維板における前記天然化粧厚板材の端面に突き合わされた端面は、前記天然化粧厚板材の端面形状に沿うような形状を有していることを特徴とする床材。
  2. 表面にV字状の細溝が形成されると共に、実接合される隣接する床材との境界部分にV字状の細溝が形成されるように、その細溝における片側の傾斜した内側面となる細溝形成面が周縁部に形成された床材であって、
    合板からなる木質基材と、
    上面側に嵌合溝を有すると共に、実接合される周縁部の上面側に切欠部を有する、前記木質基材の上面に貼着された木質繊維板と、
    上面側に前記細溝を構成する溝部が形成され、前記木質繊維板の前記嵌合溝に嵌着された天然化粧厚板材及び実接合される周縁部の上面側に前記細溝形成面を構成する傾斜面が形成され、前記木質繊維板の前記切欠部に嵌着された天然化粧厚板材と、
    前記天然化粧厚板材に形成された溝部及び傾斜面を除くように、前記天然化粧厚板材及び前記木質繊維板の上面に貼着された天然化粧薄板材とを備え、
    前記溝部を有する天然化粧厚板材は、前記溝部の幅方向の幅が前記細溝の最大幅以上かつ30mm以下に、前記傾斜面を有する天然化粧厚板材は、実接合される隣接する床材とによって形成される細溝の幅方向の幅が前記細溝の最大幅の1/2以上かつ15mm以下に設定されており、
    前記天然化粧厚板材は、上端部が下端部よりも幅広に形成されており、
    前記木質繊維板における前記嵌合溝及び前記切欠部の内側面は、前記天然化粧厚板材における幅方向の端面形状に沿うような形状を有していることを特徴とする床材。
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