[go: up one dir, main page]

JP6691106B2 - 電子ペン - Google Patents

電子ペン Download PDF

Info

Publication number
JP6691106B2
JP6691106B2 JP2017512547A JP2017512547A JP6691106B2 JP 6691106 B2 JP6691106 B2 JP 6691106B2 JP 2017512547 A JP2017512547 A JP 2017512547A JP 2017512547 A JP2017512547 A JP 2017512547A JP 6691106 B2 JP6691106 B2 JP 6691106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
writing pressure
electronic pen
core
detection unit
pressure detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017512547A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016167264A1 (ja
Inventor
良二 神山
良二 神山
衛 尾形
衛 尾形
修 長瀬
修 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacom Co Ltd
Original Assignee
Wacom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacom Co Ltd filed Critical Wacom Co Ltd
Publication of JPWO2016167264A1 publication Critical patent/JPWO2016167264A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6691106B2 publication Critical patent/JP6691106B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0354Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of 2D relative movements between the device, or an operating part thereof, and a plane or surface, e.g. 2D mice, trackballs, pens or pucks
    • G06F3/03545Pens or stylus
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K21/00Propelling pencils
    • B43K21/02Writing-core feeding mechanisms
    • B43K21/16Writing-core feeding mechanisms with stepwise feed of writing-cores
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K29/00Combinations of writing implements with other articles
    • B43K29/08Combinations of writing implements with other articles with measuring, computing or indicating devices
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/038Control and interface arrangements therefor, e.g. drivers or device-embedded control circuitry
    • G06F3/0383Signal control means within the pointing device
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2203/00Indexing scheme relating to G06F3/00 - G06F3/048
    • G06F2203/041Indexing scheme relating to G06F3/041 - G06F3/045
    • G06F2203/04105Pressure sensors for measuring the pressure or force exerted on the touch surface without providing the touch position

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)
  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

この発明は、筆圧検出機能を有する電子ペンに関する。
近年、例えば特許文献1(特開2007‐219723号公報)や特許文献2(特開2012−256088号公報)に開示されているように、電子ペンの芯体として、ボールペンのリフィルや、シャープペンシルのリフィルが用いられるものが提案されている。この種の電子ペンによれば、電子ペンと共に使用される位置検出装置の位置検出センサの上に用紙を載せてボールペンやシャープペンシルで筆記をすることで、用紙に筆跡を残すと共に、位置検出センサにより、その筆跡を認識させて電子情報としても残すことができるというメリットがある。
ところで、電子ペンは、一般に、ペン先部となる芯体の一端側に印加される圧力(筆圧)を検出するための筆圧検出部を備え、検出した筆圧の情報を、位置検出装置に対して、位置検出用信号と共に伝送したり、位置検出用信号とは別に、無線送信したりする。上記のボールペンのリフィルやシャープペンシルのリフィルを芯体として用いる電子ペンにおいても、筆圧検出部が設けられ、筆圧情報を位置検出装置に伝達するようにしている。
特開2007‐219723号公報 特開2012−256088号公報
筆圧検出部は、電子ペンの筐体の中空部の軸心方向において、芯体のペン先側とは反対側の端部側に設けられ、芯体のペン先側に印加される圧力を検出する構成とされている。上記のボールペンのリフィルやシャープペンシルのリフィルを芯体として用いる電子ペンにおいても、筆圧検出のための機構は、同様とされている。
ところで、使用しないときにはボールペンのリフィルを筐体内に収納しておき、使用するときにノック機構によりボールペンのペン先側を筐体の開口から外部に突出させるノック式ボールペンが良く知られている。また、黒鉛などの芯の繰り出し機構をノック式に行うノック式のシャープペンシルも良く知られている。これらにおけるノック機構は、芯体のペン先側とは反対側に設けられるものである。したがって、筆圧検出部を備える電子ペンの場合、ノック機構は、筆圧検出部を介して、ボールペン芯やシャープペンシルの繰り出し機構に対して圧力を印加する状態となる。
このため、ノック式のボールペン機構や、ノック式で黒鉛などの芯を繰り出すようにするシャープペンシルの機構を備える電子ペンにおいては、筆圧検出部には、芯体側からのみならず、ノック操作に応じて、芯体側とは反対側からも圧力がかかる状態となる。そして、通常、ノック操作時の圧力は、電子ペンを使用して位置指示入力する場合のペン先に印加される筆圧に比較して格段に大きい。そのため、筆圧検出部には、圧力が印加される機会が増加すると共に、芯体に印加される圧力よりも大きな圧力が印加される機会も多くなる。
以上のように、筆圧検出機能を備える電子ペンにおいて、ノック式ボールペンやノック式のシャープペンシルのように、場合においては、筆圧検出部への圧力の印加頻度が、ペン先への圧力(筆圧)を検出する場合だけの場合に比較して多くなり、また、ペン先への筆圧よりも大きな圧力が筆圧検出部に印加される場合もあり、それだけ、筆圧検出部の劣化が早まるという問題がある。
この発明は、以上の点に鑑み、筆圧検出部を備える電子ペンにおいて、筆圧検出部の劣化を軽減することができるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、
位置検出装置との間で信号の授受を行うことで、前記位置検出装置に対して位置指示を行うようにする電子ペンであって、
筒状の筐体と、
前記筐体の中空部内に収納される芯体と、
前記筐体の中空部内において、前記芯体の、ペン先側となる一端側とは反対側に設けられる筆圧検出部と、
前記筐体の中空部内において、前記芯体の、前記ペン先側となる一端側とは反対側と、前記筆圧検出部との間に設けられる筆圧伝達部と、
利用者の操作に基づいて、前記芯体に対して、前記ペン先側となる一端側とは反対側から前記ペン先側への力を印加するための押圧部材と、
を備え、
前記筆圧伝達部は、前記筆圧伝達部が備える嵌合部に嵌合している前記芯体に印加される筆圧を前記筆圧検出部に伝達するための突出部を備え、
前記押圧部材は、前記筆圧検出部に対して軸心方向の力を加えることなく、前記芯体に対して前記筆圧伝達部を介して前記力を印加するように構成されている
ことを特徴とする電子ペンを提供する。
上述の構成のこの発明による電子ペンによれば、芯体の、ペン先側となる一端側とは反対側は、筆圧伝達部を介して筆圧検出部に結合される。そして、押圧部材に対する利用者の押圧操作に基づいて、ペン先側となる一端側とは反対側からペン先側へ印加される力は、筆圧検出部に対しては印加されることなく、筆圧伝達部を通じて、芯体に対して印加される。このため、筆圧検出部には、ペン先側となる一端側とは反対側からペン先側への力は印加されることが無くなるので、その分による筆圧検出部の劣化を防止することができる。
この発明による電子ペンによれば、筆圧検出部に対して、芯体側からのみ圧力がかかり、芯体側とは反対側からは筆圧検出部には力が印加されないので、筆圧検出部の劣化を軽減することができる。
この発明による電子ペンの第1の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による電子ペンの第1の実施形態の構成例を説明するための分解斜視図及び一部拡大図である。 この発明による電子ペンの第1の実施形態で用いる筆圧検出部の要部の例を説明するための図である。 この発明による電子ペンの第1の実施形態と共に使用する位置検出装置の回路構成例を説明するための図である。 この発明による電子ペンの第2の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による電子ペンの第2の実施形態の電気的構成例を説明するための図である。 この発明による電子ペンの第2の実施形態と共に使用する位置検出装置の回路構成例を説明するための図である。
以下、この発明による電子ペンの実施形態を、図を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、この発明による電子ペンの第1の実施形態の構成例を示す図であり、この第1の実施形態の電子ペン1は、電磁誘導方式の位置指示器の構成とされた場合である。図1(A)は、第1の実施形態の電子ペン1の全体の構成を示すもので、内部部品を説明するためにペン形状の筐体2の部分を破断して示した図である。
この第1の実施形態の電子ペン1においては、図1(A)に示すように、筒状の筐体2内に、芯体の一例を構成するシャープペンシルのリフィル3と、筆圧伝達部材4と、筆圧検出部5と、押圧部材6とが、筐体2の軸心方向に順に並べられるように配設されている。この場合に、筐体2のペン先側となる開口2aから、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aが突出するように配設される。
図1(B)は、シャープペンシルのリフィル3の一例を示しており、図1(C)は、このシャープペンシルのリフィル3の例えば黒鉛芯などの芯の繰り出し機構部の拡大図である。このシャープペンシルのリフィル3の繰り出し機構については、後で詳述する。
この第1の実施形態の電子ペン1においては、図1(A)に示すように、筐体2内の開口2aの近傍には、コイル7が巻回された磁性体コア、この例では、フェライトコア8が設けられている。フェライトコア8には、後述するように、軸心方向に貫通孔が設けられており、芯体を構成するシャープペンシルのリフィル3のペン先3a側が、このフェライトコア8の貫通孔を挿通して突出するように構成されている。
図2(A)は、この第1の実施形態の電子ペン1の分解斜視図である。また、図2(B)は、コイル7が巻回されたフェライトコア8の拡大断面図で、シャープペンシルのリフィル3のペン先3a側が挿通されて、フェライトコア8から突出した状態(シャープペンシルのリフィル3は断面図とはしていない)を示している。
図1及び図2(A)に示すように、筐体2は、筒状の外側ケース21と、筒状の内側ケース22と、筒状のキャップ部23と、ペン先スリーブ24とからなる。外側ケース21の軸心方向の一端側が、この実施形態の電子ペン1のペン先側とされており、この外側ケース21のペン先側には、図1(A)に示すように、ペン先スリーブ24がねじ部25において螺合される構成とされている。筐体2の開口2aは、ペン先スリーブ24の開口として形成されている。
コイル7が巻回されているフェライトコア8は、ペン先スリーブ24と外側ケース21のペン先側とで構成される中空部内において、できるだけ開口2aの近傍となるように収納される。ここで、図1(A)に示すように、フェライトコア8の外径は、開口2aの径よりも大きく選定されており、フェライトコア8は、外側ケース21のペン先側の開口2aから外部に抜け落ちないように構成されている。
内側ケース22の外径は、外側ケース21の中空部の径よりも若干小さいものとされており、内側ケース22が、図1(A)に示すように、外側ケース21の中空部内に収納される。また、内側ケース22の中空部の径は、図1(A)に示すように、シャープペンシルのリフィル3の最大外径よりも大きい値に選定されており、シャープペンシルのリフィル3は、内側ケース22の中空部内を自由に移動可能とされる。
そして、内側ケース22の中空部の開口2a側の径は、フェライトコア8の外径よりは小さい値に選定されている。このため、ペン先スリーブ24及び外側ケース21のペン先側の中空部に、コイル7が巻回されたフェライトコア8が収納された後に、内側ケース22が、外側ケース21内に収納されると、図1(A)に示すように、内側ケース22のペン先側の端部がフェライトコア8の端面に衝合して、フェライトコア8が筐体2の中空部のペン先側において位置固定される状態となる。
そして、この実施形態では、内側ケース22には、その外周面の一部が、軸心方向に沿って切り欠かれて、平坦部22cが形成されている。この実施形態では、平坦部22cは、内側ケース22において、コイル7が巻回されたフェライトコア8側寄りに形成されている。この平坦部22cには、図1(A)及び図2(B)に示すように、プリント基板9が配設される。
このプリント基板9には、この実施形態では、コイル7と並列に接続されて共振回路を構成するキャパシタ91が設けられている。そして、フェライトコア8に巻回されているコイル7の一端7a及び他端7bが、このプリント基板9に半田付け等により電気的に接続されることで、キャパシタ91と並列に接続されて、共振回路が形成される。
そして、シャープペンシルのリフィル3が、図1(A)に示すように、この内側ケース22の中空部を挿通すると共に、フェライトコア8の貫通孔8a(図2(B)参照)を通じて挿通されて、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aが、筐体2の開口2aから外部に突出する状態で、筐体2内に収納される。
フェライトコア8は、この例では、図2(B)に示すように、開口2a側が先細となるようなテーパー部8bが形成されて、磁束が当該フェライトコア8の開口2a側において、より集中するような形状とされている。
そして、この実施形態では、フェライトコア8の貫通孔8aは、図2(B)に示すように、径が一定ではなく、開口2a側は、他の部位よりも小さい径小孔部8cとされている。シャープペンシルのリフィル3は、図2(B)に示すように、ペン先3aと、他の部分との間に段差部3cを備え、この段差部3cよりもペン先3a側は、フェライトコア8の径小孔部8cの径よりも小さい径とされているが、段差部3cよりもペン先3a側とは反対側は、フェライトコア8の径小孔部8cの径よりも大きい径とされている。
したがって、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aは開口2aから外部に突出するが、段差部3cがフェライトコア8の径小孔部8cに衝合するために、シャープペンシルのリフィル3自体は、フェライトコア8により係止して、軸心方向の開口2a側には移動しないようにされる。これにより、後述するように、シャープペンシルのリフィル3に対して、ペン先3a側とは反対側から、繰り出し機構により黒鉛芯などの芯30を繰り出すようにする力が加われば、芯30が、ペン先3aから繰り出される。
内側ケース22の開口2a側とは反対側の中空部22bの内径は、図1(A)に示すように、他の中空部22aよりも若干大きくされている。そして、この内側ケース22の開口2a側とは反対側の中空部22b内に、筆圧伝達部材4及び筆圧検出部5が配設されている。
筆圧伝達部材4は円柱状形状を有し、その外径は、内側ケース22の中空部22aの内径よりは大きく、中空部22bよりは小さい値とされている。そして、筆圧伝達部材4の軸心方向の一方の端部側の端面には、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aとは反対側の端部3bが嵌合される凹部4aが形成されている。また、筆圧伝達部材4の軸心方向の他方の端部側の端面の中央部には、筆圧検出部5に対して押圧力を伝達するための突部4bが設けられている。そして、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aとは反対側の端部3bが、筆圧伝達部材4の凹部4aに嵌合されることで、シャープペンシルのリフィル3の端部3bが閉塞される。
筆圧検出部5は、この例では、感圧用部品50が感圧用部品ホルダー51に保持されて構成されている。感圧用部品50は、この例では、例えば、MEMS技術により製作されている半導体デバイスとして構成される圧力感知チップ500を、例えば立方体あるいは直方体の箱型のパッケージ510内に封止したものである。
図3は、この例の感圧用部品の構成を説明するための図であり、図3(A)は、この例の感圧用部品50の斜視図、図3(B)は、図3(A)のA−A線を含む縦断面図である。
圧力感知チップ500は、印加される圧力を、静電容量の変化として検出するものである。この例の圧力感知チップ500は、縦×横×高さ=L×L×Hの直方体形状とされており、例えば、L=1.5mm、H=0.5mmとされている。
この例の圧力感知チップ500は、第1の電極501と、第2の電極502と、第1の電極501及び第2の電極502の間の絶縁層(誘電体層)503とからなる。第1の電極501および第2の電極502は、この例では、単結晶シリコン(Si)からなる導体で構成される。絶縁層503は、この例では酸化膜(SiO)からなる。
そして、この絶縁層503の第1の電極501と対向する面側には、この例では、当該面の中央位置を中心とする円形の凹部504が形成されている。この凹部504により、絶縁層503と、第1の電極501との間に空間505が形成される。この例では、凹部504の底面は平坦な面とされ、その半径Rは、例えばR=1mmとされている。また、凹部504の深さは、この例では、数十ミクロン〜百ミクロン程度とされている。
この空間505の存在により、第1の電極501は、第2の電極502と対向する面とは反対側の面501a側から押圧されると、当該空間505の方向に撓む変位をすることが可能となる。第1の電極501の例としての単結晶シリコンの厚さは、印加される圧力Pによって撓むことが可能な厚さとされ、第2の電極502よりも薄くされている。
以上のような構成の圧力感知チップ500においては、第1の電極501と第2の電極502との間にキャパシタ5Cが形成される。そして、第1の電極501の第2の電極502と対向する面とは反対側の面501a側から第1の電極501に対して圧力Pが印加されると、第1の電極501は撓み、第1の電極501と、第2の電極502との間の距離が短くなり、キャパシタ5Cの静電容量の値が大きくなるように変化する。第1の電極501の撓み量は、印加される圧力Pの大きさに応じて変化する。したがって、キャパシタ5Cは、圧力感知チップ500に印加される圧力Pの大きさに応じた可変容量キャパシタとなる。
この実施形態の感圧用部品50においては、以上のような構成を備える圧力感知チップ500は、圧力を受ける第1の電極501の面501aが、図3(A)及び(B)において、パッケージ510の上面510aに平行で、かつ、上面510aに対向する状態でパッケージ510内に収納されている。
パッケージ510は、この例では、セラミック材料や樹脂材料等の電気絶縁性材料からなるパッケージ部材511と、このパッケージ部材511内の、圧力感知チップ500の圧力を受ける面501a側に設けられる弾性部材512とからなる。
そして、この例では、パッケージ部材511の圧力感知チップ500の圧力を受ける第1の電極501の面501a側の上部には、圧力感知チップ500の圧力を受ける部分の面積をカバーするような凹部511aが設けられており、この凹部511a内に、例えばシリコンゴムで構成され弾性部材512が充填される。
そして、パッケージ510には、上面510aから弾性部材512の一部にまで連通する連通穴513が形成されている。そして、図3(A)及び(B)において、点線で示すように、連通穴513には、感圧用部品50に対して、筆圧伝達部材4に設けられた突部4bが挿入される。この場合、外部からの圧力Pは、筆圧伝達部材4の軸芯方向(中心線方向)に印加されるものとなる。なお、この例では、連通穴513の径は、筆圧伝達部材4の突部4bの径より若干小さくされている。したがって、筆圧伝達部材4の突部4bは、連通穴513の端部の弾性部材512内まで押し込まれる。こうして、筆圧伝達部材4の突部4bは、感圧用部品50の連通穴513に挿入されるだけで、圧力感知チップ500の圧力を受ける面側に対して、軸芯方向の圧力Pを印加する状態に位置決めされる。
この場合、筆圧伝達部材4の突部4bの径よりも連通穴513の径が若干小さいので、筆圧伝達部材4の突部4bは、弾性部材512により弾性的に保持される状態となる。つまり、筆圧伝達部材4の突部4bは、感圧用部品50の連通穴513に挿着されると、感圧用部品50に保持される。しかし、筆圧伝達部材4の突部4bは、所定の力で引き抜くことにより、感圧用部品50による保持状態を容易に解除させることができる。
そして、図3(A)及び(B)に示すように、感圧用部品50のパッケージ部材511からは、圧力感知チップ500の第1の電極501と接続される第1のリード端子521が導出されると共に、圧力感知チップ500の第2の電極502と接続される第2のリード端子522が導出される。第1のリード端子521は、例えば金線523により第1の電極501と電気的に接続される。また、第2のリード端子522は、第2の電極502に接触した状態で導出されることにより第2の電極502と電気的に接続される。
この感圧用部品50が、感圧用部品ホルダー51に保持される。この場合に、感圧用部品50は、パッケージ510の上面510aが、筆圧伝達部材4の突部4bに対向し、かつ、連通穴513に筆圧伝達部材4の突部4bが嵌合するように感圧用部品ホルダー51に収納されて保持される。なお、パッケージ510の底面には、位置合わせ用の突部524が形成されており、感圧用部品ホルダー51に設けられている位置合わせ用の凹部(図示は省略)に当該突部524が係合することで、感圧用部品50の位置合わせが行われる。
そして、感圧用部品ホルダー51には、感圧用部品50の第1のリード端子521及び第2のリード端子522に接続されている端子(図示は省略)が設けられており、この端子は、プリント基板9に接続されて、コイル7及びキャパシタ91に並列に圧力感知チップ500で構成される可変容量キャパシタ5Cが接続されるように構成されている。
そして、この実施形態では、感圧用部品ホルダー51は、図1(A)及び図2(A)に示すように、感圧用部品50を収納する本体部51aと鍔部51bを備えている。感圧用部品ホルダー51の本体部51aは、筆圧伝達部材4と同様の外径を有する。鍔部51bは、図1(A)に示すように、外側ケース21の中空部の径より若干小さく、内側ケース22の中空部の径よりも大きい径を有するものとして形成されている。
したがって、感圧用部品ホルダー51は、図1(A)に示すように、筐体2内に収納したとき、内側ケース22の端部に鍔部51bが衝合し、ペン先3a側には移動不可とされる。
キャップ部23の小径部23aの外径は、外側ケース21の中空部の開口2a側とは反対側の開口21b側の径とほぼ等しいあるいは若干小さく選定されている。キャップ部23は、外側ケース21の開口21b側から、小径部23aが外側ケース21の中空部内に挿入されることで、外側ケース21と嵌合するようにされている。
そして、キャップ部23は、外側ケース21に嵌合されたときに、キャップ部23の小径部23aの端部が、丁度、筆圧検出部5の感圧用部品ホルダー51の鍔部51bを、内側ケース22の端部との間で挟持して固定する状態となるように構成されている。したがって、感圧用部品ホルダー51は、図1(A)に示すように、筐体2内に収納したとき、ペン先3a側とは反対側へも移動不可とされている。
キャップ部23は、図2(A)に示すように、外側ケース21の中空部の径よりも若干小さい外径を有する小径部23aと、外側ケース21の外径と等しい外径を有する大径部23bとを有する。キャップ部23には、小径部23a及び大径部23bを連通する中空部23cが形成されている。大径部23bの端部には、この中空部23cと連通する開口23dが形成されている。この開口23dの内径は、中空部23cの径よりも小さいものとされており、このため、大径部23bは、その端部において段部を有するものとなっている。
押圧部材6は、一部がキャップ部23の大径部23bから外部に突出する状態でキャップ部23の中空部23cに収納される。押圧部材6は、図1(A)及び図2(A)に示すように、円柱状の本体部61と、この本体部61と一体の円柱状の押圧突部62と、本体部61の周部の一部から軸心方向に延伸されている一対の押圧アーム部63a及び63bとからなる。
押圧部材6の本体部61の径は、キャップ部23の中空部23cの径よりも若干小さく、かつ、キャップ部23の大径部23bの端部の開口23dの径よりは大きい値とされている。また、押圧部材6の押圧突部62の径は、キャップ部23の大径部23bの端部の開口23dの径よりも若干小さい値とされている。したがって、押圧部材6は、押圧突部62が、キャップ部23の開口23dから外部に突出すると共に、本体部61は、押圧突部62との段部が、キャップ部23の中空部23cの開口23dの部分の段部と係合することで、開口23dからは突出することなく、中空部23c内に収納される。
押圧部材6の押圧アーム部63a及び63bは、図2(A)に示すように、本体部61の中心位置を挟んで、所定距離だけ離れて互いに対向するように設けられている。押圧アーム部63a及び63bの軸心方向の長さは、筆圧検出部5の軸心方向の長さよりも長い値に選定されている。
そして、筆圧検出部5の感圧用部品ホルダー51の鍔部51bには、図2(A)に示すように、この押圧アーム部63a及び63bを挿通する切り欠き部51c及び51d(図2(A)では、切り欠き部51dの図示は省略)が形成されていると共に、感圧用部品ホルダー51の側周面には、この切り欠き部51c及び51dから軸心方向に連続するように形成された平坦部51e及び51fが形成されている。平坦部51eと平坦部51fとの対向距離は、押圧アーム部63a及び63bの対向距離よりも若干短くなるようにされている。
したがって、押圧部材6の押圧アーム部63a及び63bは、筆圧検出部5の感圧用部品ホルダー51の鍔部51bの切り欠き部51c及び51d、さらに、平坦部51e及び51fの部分を介して、筆圧伝達部材4の端部に至り、押圧アーム部63a及び63bの先端が筆圧伝達部材4の端部に当接するようにされる。そして、図2(A)に示すように、押圧部材6と筆圧検出部5との間には、バネ64が介在するようにされる。
前述したように、筆圧検出部5の感圧用部品ホルダー51は、鍔部51bの部分が内側ケース22の端部と、キャップ部23の小径部23aの端部とで軸心方向の位置が固定されているので、バネ64により、押圧部材6は、常に、キャップ部23の開口23d側に弾性的に押圧されている状態となる。そして、押圧部材6の押圧突部62が、利用者により、バネ64の弾性力に抗して、ペン先側に押圧されると、押圧部材6の押圧アーム63a及び63bが、筆圧伝達部材4に衝合して、当該筆圧伝達部材4をペン先方向に移動させるように働く。これにより筆圧伝達部材4が嵌合されているシャープペンシルのリフィル3に対して黒鉛芯などの芯を繰り出す機能が動作するようにされる。
この時、筆圧検出部5は、押圧部材6の押圧アーム63a,63bの間の空間に位置されるために、押圧部材6によるペン先方向へ変位させる力が筆圧検出部5に印加されることはない。
そして、利用者が押圧部材6の押圧突部62への押圧を止めると、バネ64の弾性力により押圧部材6の押圧突部62は、元の状態に復帰するようになる。したがって、利用者は、押圧突部62を1度あるいは数度、ノックするように押圧することで、シャープペンシルのリフィル3の黒鉛芯の繰り出し機構を動作させて、所定量の黒鉛芯をシャープペンシルのリフィル3のペン先3aから繰り出すことができる。この場合に、押圧部材6によるペン先方向へ変位させる力が筆圧検出部5に印加されることはない。
そして、シャープペンシルのリフィル3のペン先3a側に筆圧が印加されると、その印加された筆圧に応じてシャープペンシルのリフィル3がペン先3aとは反対側に変移し、その変移が、シャープペンシルのリフィル3に嵌合されている筆圧伝達部材4に伝達される。これにより、筆圧伝達部材4の突部4bが、筆圧検出部5の圧力感知チップ500を、印加された筆圧に応じて押圧するので、圧力感知チップ500からなる可変容量キャパシタ5Cの静電容量が、印加された筆圧に応じて変化する。そして、この実施形態の電子ペン1においては、可変容量キャパシタ5Cが共振回路の一部を構成しているので、筆圧情報は、共振周波数(位相)の変化として、位置検出装置に送信される。
[シャープペンシルのリフィル3の芯の繰り出し機構]
次に、シャープペンシルのリフィル3における芯の繰り出し機構について、図1(C)の拡大図を参照しながら説明する。
シャープペンシルのリフィル3は、芯挿通管31の先端部のペン先3aの開口から、シャープペンシルの芯、例えば黒鉛芯30が繰り出し機構32により繰り出される構成を有する。芯挿通管31は、芯収容管33と嵌合されている。繰り出し機構32は、芯収容管33の前端に設けられるチャックリング321と、チャック322と、摺動管323と、バネ324とで構成される。
チャック322は、黒鉛芯などの芯30を把持するもので、そのペン先3a側の端部は、他の部分よりも径が大きい大径部とされており、芯収容管33の前端に設けられているチャックリング321と係合して、チャック322がペン先3a側には移動しないようにされている。
摺動管323は、芯収容管33の外径と等しい外径の大径部323aと、芯収容管33の中空部の径よりも若干小さい外径の小径部323bを備える。摺動管323の小径部323bの一部は、芯収容管33内に挿入される。そして、摺動管323の小径部323bの先端側に、チャック322が取り付けられている。摺動管323の小径部323bの、芯収容管33内に挿入されない部分には、バネ324が配設される。このバネ324により、摺動管323及びチャック322は、常に、芯挿通管31及び芯収容管33に対してペン先3aとは反対側に弾性的に付勢されている。摺動管323の大径部323aは、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aとは反対側の端部まで延長されており、この摺動管323の大径部323aの端部に、筆圧伝達部材4が嵌合される。
したがって、押圧部材6の押圧突部62が利用者によりノック式に押圧されて、ペン先3a側に押圧力が印加されると、前述したように、押圧部材6の押圧アーム63a及び63bが、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aとは反対側の端部である摺動管323の大径部323aの端部に衝合して、ペン先3a側へ変移させる押圧力が摺動管323に印加される。そして、この押圧力により、摺動管323が、芯挿通管31及び芯収容管33に対してペン先3a側に摺動し、その摺動した分だけ、チャック322により黒鉛芯などの芯30が繰り出される。
前述したように、この実施形態では、この繰り出し時の押圧部材6の押圧突部62への押圧力は、筆圧検出部5には印加されずに、筆圧伝達部材4を介して、シャープペンシルのリフィル3の端部に伝達される。したがって、筆圧検出部5の圧力感知チップ500には、このシャープペンシルのリフィル3の芯の繰り出し機構による芯の繰り出し時には、圧力が印加されることはない。
したがって、上述の第1の実施形態の電子ペン1によれば、筆圧検出部5に対しては、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aからの筆圧のみがかかり、ペン先とは反対側からの、押圧部材6の押圧によるシャープペンシルのリフィル3の芯の繰り出し機構に対する圧力は印加されないので、筆圧検出部5の劣化を軽減することができる。
[電子ペン1と共に使用する位置検出装置における位置検出および筆圧検出のための回路構成]
次に、上述の実施形態の電子ペン1による指示位置の検出および電子ペン1に印加される筆圧の検出を行う位置検出装置400の回路構成例及びその動作について、図4を参照して説明する。
電子ペン1は、図4に示すように、コイル7と、筆圧検出部5により構成される可変容量キャパシタ5Cと、プリント基板9に配設されているキャパシタ91とが並列に接続された共振回路を備える。
一方、位置検出装置400には、X軸方向ループコイル群411と、Y軸方向ループコイル群412とが積層されて位置検出コイル410が形成されている。各ループコイル群411,412は、例えば、それぞれn,m本の矩形のループコイルからなっている。各ループコイル群411,412を構成する各ループコイルは、等間隔に並んで順次重なり合うように配置されている。
また、位置検出装置400には、X軸方向ループコイル群411及びY軸方向ループコイル群412が接続される選択回路413が設けられている。この選択回路413は、2つのループコイル群411,412のうちの一のループコイルを順次選択する。
さらに、位置検出装置400には、発振器421と、電流ドライバ422と、切り替え接続回路423と、受信アンプ424と、検波器425と、低域フィルタ426と、サンプルホールド回路427と、A/D変換回路428と、同期検波器429と、低域フィルタ430と、サンプルホールド回路431と、A/D変換回路432と、処理制御部433とが設けられている。処理制御部433は、マイクロコンピュータにより構成されている。
発振器421は、周波数f0の交流信号を発生する。そして、発振器421は、発生した交流信号を、電流ドライバ422と同期検波器429に供給する。電流ドライバ422は、発振器421から供給された交流信号を電流に変換して切り替え接続回路423へ送出する。切り替え接続回路423は、処理制御部433からの制御により、選択回路413によって選択されたループコイルが接続される接続先(送信側端子T、受信側端子R)を切り替える。この接続先のうち、送信側端子Tには電流ドライバ422が、受信側端子Rには受信アンプ424が、それぞれ接続されている。
選択回路413により選択されたループコイルに発生する誘導電圧は、選択回路413及び切り替え接続回路423を介して受信アンプ424に送られる。受信アンプ424は、ループコイルから供給された誘導電圧を増幅し、検波器425及び同期検波器429へ送出する。
検波器425は、ループコイルに発生した誘導電圧、すなわち受信信号を検波し、低域フィルタ426へ送出する。低域フィルタ426は、前述した周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、検波器425の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路427へ送出する。サンプルホールド回路427は、低域フィルタ426の出力信号の所定のタイミング、具体的には受信期間中の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路428へ送出する。A/D変換回路428は、サンプルホールド回路427のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理制御部433に出力する。
一方、同期検波器429は、受信アンプ424の出力信号を発振器421からの交流信号で同期検波し、それらの間の位相差に応じたレベルの信号を低域フィルタ430に送出する。この低域フィルタ430は、周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、同期検波器429の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路431に送出する。このサンプルホールド回路431は、低域フィルタ430の出力信号の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路432へ送出する。A/D変換回路432は、サンプルホールド回路431のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理制御部433に出力する。
処理制御部433は、位置検出装置400の各部を制御する。すなわち、処理制御部433は、選択回路413におけるループコイルの選択、切り替え接続回路423の切り替え、サンプルホールド回路427、431のタイミングを制御する。処理制御部433は、A/D変換回路428、432からの入力信号に基づき、X軸方向ループコイル群411及びY軸方向ループコイル群412から一定の送信継続時間(連続送信区間)をもって電波を送信させる。
X軸方向ループコイル群411及びY軸方向ループコイル群412の各ループコイルには、電子ペン1から送信(帰還)される電波によって誘導電圧が発生する。処理制御部433は、この各ループコイルに発生した誘導電圧の電圧値のレベルに基づいて電子ペン1のX軸方向及びY軸方向の指示位置の座標値を算出する。また、処理制御部433は、送信した電波と受信した電波との位相差に応じた信号のレベルに基づいて筆圧を検出する。
このようにして、位置検出装置400では、接近した電子ペン1の位置を処理制御部433で検出する。そして、受信した信号の位相を検出することにより、電子ペン1の筆圧値の情報を得る。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態の電子ペン1は、シャープペンシルのリフィルの芯の繰り出しのための押圧力が、軸心方向から印加される場合であった。これに対して、この第2の実施形態は、シャープペンシルのリフィルの芯の繰り出しのための押圧力が、軸心方向に対して直交する方向からの押圧力による場合である。そして、上述の第1の実施形態の電子ペン1は、電磁誘導方式の位置検出装置に対応するものであった。これに対して、第2の実施形態は、静電結合方式の位置検出装置に対応する電子ペンであって、信号発信回路を備え、位置検出装置に発信信号を送信するように構成したものである。
図5は、第2の実施形態の電子ペン1Aの構成例を示す図である。図5(A)は、第2の実施形態の電子ペン1Aの要部の断面図を示すものである。この第2の実施形態の電子ペン1Aにおいては、図5(A)に示すように、筒状の筐体2A内に、芯体の一例を構成するシャープペンシルのリフィル3Aと、筆圧伝達部材4Aと、筆圧検出部5Aとが、筐体2Aの軸心方向に順に並べられるように配設されている。
そして、この第2の実施形態においては、図5(A)に示すように、筐体2Aの側周面の一部に開口2Asを設け、この開口2Asを通じて、筆圧伝達部材4Aを、シャープペンシルのリフィル3Aをペン先3Aa側に押圧するようにする押圧部材6Aが設けられている。図5(B),(C),(D)は、この第2の実施形態の電子ペン1Aにおける押圧部材6Aにより、シャープペンシルのリフィル3Aの芯の繰り出しを、軸心方向に対して直交する方向からの押圧力により行うための構成部分を説明するための図である。
筐体2Aは、筐体本体部21Aに対してペン先連結部24Aaが嵌合され、このペン先連結部24Aaにねじ部25Aおいてペン先スリーブ24Abが螺合されて構成されている。
筐体2Aの筐体本体部21Aの中空部内には、ホルダー26が配設されている。このホルダー26は、シャープペンシルのリフィル3Aの径よりも大きい内径の中空部を有する芯収容部26aと、筆圧検出部5Aを保持する筆圧検出部保持部26bと、電池ホルダー部26cとを備える。電池ホルダー部26cには、電池11が収納されている。
芯収容部26aの周面には、第1の実施形態における内側ケース22と同様に、平坦部26dが設けられており、この平坦部26dにプリント基板9Aが配設されている。このプリント基板9A上には、信号発信回路の例を構成する発振回路92が設けられている。そして、ホルダー26の電池ホルダー部26cの近傍には、プリント基板93が設けられており、電池11の一方の端子が金属端子94を通じて、このプリント基板93上に形成されている電圧変換回路95に電気的に接続されている。そして、プリント基板93上の電圧変換回路95は、図示は省略するが、プリント基板9Aの発振回路92に接続されており、電圧変換回路95からの電圧が発振回路92に電源電圧として供給される。
シャープペンシルのリフィル3Aは、前述した第1の実施形態のシャープペンシルのリフィル3と同様の構成とされている。このシャープペンシルのリフィル3Aは、そのペン先3Aaが、ペン先スリーブ24Abの開口2Aaを通じて外部に突出する状態で、芯収容部26aの中空部内に収納される。そして、芯挿通管31A及び芯収容管33Aと、芯収容管33Aに対して嵌合されている、芯繰り出し機構32Aの一部を構成する摺動管323Aとは、導電性金属で構成されている。また、バネ324Aもこの例では導電性金属で構成されている。
そして、この第2の実施形態の電子ペン1Aにおいては、シャープペンシルのリフィル3Aのペン先3Aa側の周囲には、シールド部材27が配されている。シールド部材27は、シャープペンシルのリフィル3A側の絶縁部と、当該絶縁物の周囲の導体部との2層の構成とされており、導体部がアース導体に接続される構成とされている。
筆圧伝達部材4Aは、導電性の部材からなる芯嵌合部41に、例えば樹脂などの絶縁性部材からなる筆圧伝達突部42が嵌合されて構成されている。筆圧伝達部材4Aの、導電性の部材からなる芯嵌合部41に形成されている凹部4Aaには、図5(A)に示すように、シャープペンシルのリフィル3Aの端部3Ab(摺動管323Aの端部)が嵌合される。
そして、筆圧伝達部材4Aの筆圧伝達突部42は、筆圧検出部5Aに嵌合される。この第2の実施形態においては、筆圧検出部5Aは、この例では、例えば特開2011−186803号公報に記載されている周知の構成の、筆圧に応じて静電容量が変化する可変容量キャパシタの構成としている。
すなわち、この例の筆圧検出部5Aは、図5(A)に示すように、絶縁性材料、例えば樹脂からなるハウジング部材530内に、誘電体531と、導電部材532と、弾性部材533と、保持部材534と、端子部材535との複数個の部品が収納されて構成されている。端子部材535は、筆圧検出部5Aにより構成される可変容量キャパシタの第1の電極を構成する。また、導電部材532と弾性部材533とは電気的に接続されて、可変容量キャパシタの第2の電極を構成する。
この可変容量キャパシタの第1の電極を構成する端子部材535は、プリント基板93に電気的に接続されていると共に、第2の電極を構成する弾性部材533も、プリント基板93に電気的に接続されている。そして、このプリント基板93とプリント基板9Aとが図示を省略した、例えばフレキシブル基板を通じて接続されることで、可変容量キャパシタは、プリント基板9Aの発振回路92の発振周波数を可変する素子として接続されている。
筆圧伝達部材4Aの筆圧伝達突部42は、保持部材534に設けられている凹部534aに嵌合される。ただし、筆圧伝達突部42は、保持部材534の凹部534aにしっかりと嵌合される必要はなく、保持部材534から容易に離脱可能とされている。
そして、筆圧検出部5Aのハウジング部材530の筆圧伝達部材4A側の端面には、導電性の金属板96が取り付けられている。この金属板96には、筆圧伝達部材4Aの筆圧伝達突部42を挿通する貫通孔が設けられている。そして、この金属板96と、筆圧伝達部材4Aの芯嵌合部41との間には、導電性材料で構成されているバネ97が配設されており、導電性の芯嵌合部41と金属板96とが、この導電性のバネ97で電気的に接続される。
金属板96には、当該金属板96に対して直角に折り曲げられた延長部96aが、プリント基板9Aにまで延伸して設けられており、この延長部96aが、プリント基板9Aの信号発信回路を構成する発振回路92に接続されている。これにより、発振回路92からの信号が、金属板96、バネ97、筆圧伝達部材4Aの芯嵌合部41を通じて、導電性のシャープペンシルのリフィル3Aに供給され、このシャープペンシルのリフィル3Aのペン先3Aaから送出されるように構成されている。
筆圧検出部5Aにおいては、シャープペンシルのリフィル3Aに筆圧が印加されると、当該筆圧は筆圧伝達部材4Aの筆圧伝達突部42を介して筆圧検出部5Aの保持部材534に伝達され、保持部材534は、印加された筆圧に応じて、導電部材532を誘電体531側に移動させる。すると、導電部材532と誘電体531との距離及び接触面積が印加された筆圧に応じて変化し、筆圧検出部5Aで構成される可変容量キャパシタの静電容量が、印加された筆圧に応じて可変される。
そして、この第2の実施形態においては、押圧部材6Aは、図5(A)及び(B)に示すように、2個の脚部65及び66を備える鞍型の形状とされている。脚部65及び66の先端部には、押圧部材6Aが筐体2Aの本体部の開口2Asから離脱しないようにするための突起65a及び66aが形成されている。
また、筆圧伝達部材4Aは、図5(C)及び(D)に示すように、鞍型の押圧部材6Aと係合可能な形状とされている。すなわち、筆圧伝達部材4Aの芯嵌合部41は、鞍型の押圧部材6Aの脚部65,66が、当該芯嵌合部41を跨いで摺動することができるように、側周面に平坦部43及び44が形成されている。この場合、平坦部43及び44の対向距離は、押圧部材6Aの2個の脚部65及び66の間隔よりも、若干小さく選定されている。
そして、この例では、筆圧伝達部材4Aの芯嵌合部41の平坦部43及び44には、ペン先3Aa側から徐々に下る傾斜面45a及び46aを備える傾斜部45及び46が、押圧部材6Aの2個の脚部65及び66の先端が、傾斜面45a及び46aに衝合するように突出して形成されている。
図5(D)の破線で示すように、押圧部材6Aが利用者により筐体2Aの軸心方向に直交する方向に押圧されると、押圧部材6Aの2個の脚部65及び66の先端が、筆圧伝達部材4Aの芯嵌合部41の傾斜部45及び46の傾斜面45a及び46aに衝合して、当該芯嵌合部41が、シャープペンシルのリフィル3Aのバネ324Aの弾性力に抗して、ペン先3Aa側に移動する。これにより、シャープペンシルのリフィル3Aの摺動管323Aが、バネ324Aの弾性力に抗して、チャック322A(図示は省略)を摺動させて、黒鉛芯を繰り出すように働く。
そして、押圧部材6Aへの筐体2Aの軸心方向に直交する方向の押圧が停止されると、シャープペンシルのリフィル3Aの摺動管323Aが、バネ324Aの弾性力により、ペン先3Aaとは反対側に移動し、これにより、筆圧伝達部材4Aの芯嵌合部41が、ペン先3Aaとは反対側に移動して、押圧部材6Aを上方に押し上げて元の状態に復帰する。以上のようにして、利用者は、押圧部材6Aを筐体2Aの軸心方向に直交する方向にノック式に押圧することで、シャープペンシルのリフィル3Aから黒鉛芯などの芯を繰り出すことができる。そして、この場合に、筆圧伝達部材4Aの芯嵌合部41がペン先3Aa側に移動した後、元の位置に復帰するように移動するだけで、筆圧検出部5Aには、筆圧として伝達されることはない。
以上のようにして、上述の第2の実施形態の電子ペン1Aによれば、筆圧検出部5Aに対しては、シャープペンシルのリフィル3Aのペン先3Aaからの筆圧のみがかかり、押圧部材6Aの押圧によるシャープペンシルのリフィル3Aの芯の繰り出し機構に対する圧力は印加されないので、筆圧検出部5Aの劣化を軽減することができる。
[電子ペン1Aの回路構成例及び位置検出装置における位置検出および筆圧検出のための回路構成]
図6は、電子ペン1Aの回路構成例を示すものである。前述したように、電池11が電圧変換回路95に接続されている。電圧変換回路95は、電池11の電圧を一定の電圧に変換して発振回路92の電源として供給する。この電圧変換回路95は、電池11の電圧よりも低くなるような降圧タイプのものでも良いし、電池11の電圧よりも高くなるような昇圧タイプのものでも良い。また、電池11の電圧が一定の電圧よりも高い場合は降圧回路として動作し、一定の電圧よりも低い場合は昇圧回路として動作する昇降圧タイプのものでも良い。
発振回路92には、筆圧検出部5Aにより構成されている可変容量キャパシタ5ACが接続されている。発振回路92は、筆圧検出部5Aの可変容量キャパシタ5ACの容量に応じて周波数が変化する信号を発生し、その発生した信号をシャープペンシルのリフィル3Aに供給する。発振回路92からの信号は、シャープペンシルのリフィル3Aのペン先3Aaよりその信号に基づく電界として放射される。発振回路92は、例えばコイルとキャパシタによる共振を利用したLC発振回路により構成される。この実施形態の電子ペン1Aの例の静電方式スタイラスペンの座標位置を検出するタブレットでは、この信号の周波数よりシャープペンシルのリフィル3Aのペン先3Aaに加えられた筆圧を求めることができる。
図7は、この第2の実施形態の電子ペン1Aからの信号を受け、センサ上の位置を検出すると共に、筆圧を検出するようにする位置検出装置700を説明するためのブロック図である。
この実施形態の位置検出装置700は、図7に示すように、センサ710と、このセンサ710に接続されるペン検出回路720とからなる。センサ710は、この例では、断面図は省略するが、下層側から順に、第1の導体群711、絶縁層(図示は省略)、第2の導体群712を積層して形成されたものである。第1の導体群711は、例えば、横方向(X軸方向)に延在した複数の第1の導体711Y、711Y、…、711Y(mは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、Y軸方向に配置したものである。
また、第2の導体群712は、第1の導体711Y、711Y、…、711Yの延在方向に対して交差する方向、この例では直交する縦方向(Y軸方向)に延在した複数の第2の導体712X、712X、…、712X(nは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、X軸方向に配置したものである。
このように、位置検出装置700のセンサ710では、第1の導体群711と第2の導体群712を交差させて形成したセンサパターンを用いて、電子ペン1Aが指示する位置を検出する構成を備えている。
なお、以下の説明において、第1の導体711Y、711Y、…、711Yについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第1の導体711Yと称する。同様に、第2の導体712X、712X、…、712Xについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第2の導体712Xと称することとする。
ペン指示検出回路720は、センサ710との入出力インターフェースとされる選択回路721と、増幅回路722と、バンドパスフィルタ723と、検波回路724と、サンプルホールド回路725と、AD(Analog to Digital)変換回路726と、制御回路727とからなる。
選択回路721は、制御回路727からの制御信号に基づいて、第1の導体群711および第2の導体群712の中から1本の導体711Yまたは712Xを選択する。選択回路721により選択された導体は増幅回路722に接続され、電子ペン1Aからの信号が、選択された導体により検出されて増幅回路722により増幅される。この増幅回路722の出力はバンドパスフィルタ723に供給されて、電子ペン1Aから送信される信号の周波数の成分のみが抽出される。
バンドパスフィルタ723の出力信号は検波回路724によって検波される。この検波回路724の出力信号はサンプルホールド回路725に供給されて、制御回路727からのサンプリング信号により、所定のタイミングでサンプルホールドされた後、AD変換回路726によってデジタル値に変換される。AD変換回路726からのデジタルデータは制御回路727によって読み取られ、処理される。
制御回路727は、内部のROMに格納されたプログラムによって、サンプルホールド回路725、AD変換回路726、および選択回路721に、それぞれ制御信号を送出するように動作する。そして、制御回路727は、AD変換回路726からのデジタルデータから、電子ペン1Aによって指示されたセンサ710上の位置座標を算出すると共に、筆圧検出部5Aで検出された筆圧を検出するようにする。
すなわち、制御回路727は、例えばまず第2の導体712X〜712Xを順次に選択する選択信号を選択回路721に供給し、第2の導体712X〜712Xのそれぞれの選択時に、AD変換回路726から出力されるデータを信号レベルとして読み取る。そして、第2の導体712X〜712Xの全ての信号レベルが所定値に達していなければ、制御回路727は、電子ペン1Aがセンサ710上に無いものと判断し、第2の導体712X〜712Xを順次に選択する制御を繰り返す。
第2の導体712X〜712Xのいずれかから所定値以上のレベルの信号が検出された場合には、制御回路720は、最も高い信号レベルが検出された第2の導体712Xの番号とその周辺の複数個の第2の導体712Xを記憶する。そして、制御回路727は、選択回路721を制御して、第1の導体711Y〜711Yを順次選択して、AD変換回路726からの信号レベルを読み取る。このとき制御回路727は、最も大きい信号レベルが検出された第1の導体711Yとその周辺の複数個の第1の導体711Yの番号を記憶する。
そして、制御回路727は、以上のようにして記憶した、最も大きい信号レベルが検出された第2の導体712Xの番号及び第1の導体711Yの番号とその周辺の複数個の複数個の第2の導体712X及び第1の導体711Yから、電子ペン1Aにより指示されたセンサ710上の位置を検出する。
制御回路727は、また、AD変換回路726からの信号の周波数を検出し、その検出した周波数から、筆圧検出部5Aで検出された筆圧値を検出する。すなわち、前述したように、電子ペン1Aの発振回路92の発振周波数は、筆圧検出部5Aで構成される可変容量キャパシタ5ACの静電容量に応じた周波数となっている。制御回路727は、例えば、電子ペン1Aの発振回路92の発振周波数と筆圧値との対応テーブルの情報を備えており、この対応テーブルの情報から、筆圧値を検出する。
なお、上述の第2の実施形態では、電子ペン1Aは、筆圧検出部5Aで検出した筆圧を周波数に変換してシャープペンシルのリフィル3Aに供給するようにしたが、筆圧を対応させる信号属性としては周波数に限られるものではなく、信号の位相や信号の断続回数などに筆圧を対応させるようにしても良い。
[その他の実施形態及び変形例]
なお、上述の実施形態の電子ペンにおいては、芯体として、芯の繰り出し機構を備えるシャープペンシルのリフィルを用いるようにしたが、芯体は、シャープペンシルのリフィルに限られる訳ではなく、例えばノック式によりペン先が押し出されるボールペン芯であってもよい。
上述の実施形態では、筆圧検出部は、筆圧に応じて静電容量を可変する可変容量キャパシタを用いるようにしたが、共振回路の共振周波数を変化させる変化素子であれば、インダクタンス値や抵抗値を可変するものであってもよいことは言うまでもない。
また、上述の実施形態においては、信号発信回路としては、発振回路の発振信号そのものを、芯体を通じて送出する信号とするように構成したが、信号発信回路は、発振回路の発振信号そのものではなく、当該発振信号を変調したりして、発振信号に何らかの処理を加えた信号を発生するように構成したものであってもよい。
また、上述の実施形態では、筆圧検出部で検出した筆圧の情報は、共振周波数の変化や発振信号の周波数の変化として位置検出装置に伝達するようにしたが、電子ペンから位置検出装置に伝達する方法としては、このような伝達方法に限らない。例えば、この発明の電子ペン及び位置検出装置の両方に、例えばブルートゥース(登録商標)規格の無線通信部を設け、その無線通信部を通じて筆圧の情報を伝送するようにしてもよい。
1,1A…電子ペン、2,2A…筐体、3,3A…シャープペンシルのリフィル、4,4A…筆圧伝達部材、5,5A…筆圧検出部、6,6A…押圧部材、32…芯の繰り出し機構

Claims (10)

  1. 位置検出装置との間で信号の授受を行うことで、前記位置検出装置に対して位置指示を行うようにする電子ペンであって、
    筒状の筐体と、
    前記筐体の中空部内に収納される芯体と、
    前記筐体の中空部内において、前記芯体の、ペン先側となる一端側とは反対側に設けられる筆圧検出部と、
    前記筐体の中空部内において、前記芯体の、前記ペン先側となる一端側とは反対側と、前記筆圧検出部との間に設けられる筆圧伝達部と、
    利用者の操作に基づいて、前記芯体に対して、前記ペン先側となる一端側とは反対側から前記ペン先側への力を印加するための押圧部材と、
    を備え、
    前記筆圧伝達部は、前記筆圧伝達部が備える嵌合部に嵌合している前記芯体に印加される筆圧を前記筆圧検出部に伝達するための突出部を備え、
    前記押圧部材は、前記筆圧検出部に対して軸心方向の力を加えることなく、前記芯体に対して前記筆圧伝達部を介して前記力を印加するように構成されている
    ことを特徴とする電子ペン。
  2. 前記押圧部材は、前記筐体の軸心方向において、前記筆圧検出部の前記筆圧伝達部の嵌合側とは反対側に設けられていると共に、前記筆圧検出部の外周側部に沿って延伸されて、前記筆圧伝達部の前記芯体の嵌合部とは反対側と係合する延伸部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  3. 前記押圧部材は、前記筐体の側周面に、前記軸心方向に直交する方向に移動可能に設けられていると共に、前記筆圧伝達部と係合して、当該筆圧伝達部に対して、前記芯体を前記ペン先側へ変位させるような力を印加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  4. 前記芯体は、芯繰り出し機構を有するシャープペンシルの構成を備え、
    前記押圧部材に印加される押圧力により、前記シャープペンシルの前記芯繰り出し機構を駆動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  5. 前記筐体の前記ペン先側となる開口近傍に配置され、前記芯体の前記ペン先側となる一端側を挿通させる貫通孔を有する磁性体コアに巻回されたコイルと、前記コイルに接続されて共振回路を構成するキャパシタとを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  6. 前記筆圧検出部は、電気素子を構成するものであって、前記共振回路の一部を構成するように接続されており、前記芯体に印加される筆圧に応じて前記筆圧検出部を構成する電気素子が呈する値が可変して前記共振回路の共振周波数が変化する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子ペン。
  7. 前記芯体は、導電性を備えるものであると共に、前記筐体内に信号発信回路を備え、
    前記信号発信回路からの信号が前記芯体を通じて送出される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  8. 前記筆圧検出部は、電気素子を構成するものであって、前記信号発信回路が備える発振回路の一部を構成するように接続されており、前記芯体に印加される筆圧に応じて前記筆圧検出部を構成する電気素子が呈する値が可変して前記発振回路の発振周波数が変化する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子ペン。
  9. 前記筆圧検出部は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)で構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  10. 前記筆圧検出部は、前記筐体の軸心方向に誘電体を挟んで第1の導体と第2の導体とが対向して配置されると共に、前記第1の導体が前記筆圧伝達部を介して伝達される前記筆圧に応じて移動することで、前記誘電体との距離及び接触面積を変えるように構成され、前記第1の導体及び前記第2の導体から第1の電極及び第2の電極が導出されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
JP2017512547A 2015-04-17 2016-04-13 電子ペン Active JP6691106B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015084607 2015-04-17
JP2015084607 2015-04-17
PCT/JP2016/061862 WO2016167264A1 (ja) 2015-04-17 2016-04-13 電子ペン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016167264A1 JPWO2016167264A1 (ja) 2018-02-15
JP6691106B2 true JP6691106B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=57126034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017512547A Active JP6691106B2 (ja) 2015-04-17 2016-04-13 電子ペン

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10474253B2 (ja)
EP (1) EP3285147B1 (ja)
JP (1) JP6691106B2 (ja)
KR (1) KR102413173B1 (ja)
CN (1) CN107533383B (ja)
WO (1) WO2016167264A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102390692B1 (ko) * 2015-01-30 2022-04-26 가부시키가이샤 와코무 위치 지시기
CN108369458B (zh) * 2016-02-05 2021-05-28 株式会社和冠 电子笔
JP6767252B2 (ja) * 2016-12-09 2020-10-14 株式会社ワコム 電子ペン
JP2018180974A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 株式会社ワコム スタイラス
JP6960277B2 (ja) * 2017-08-31 2021-11-05 三菱鉛筆株式会社 電磁誘導タッチペン
JP7299885B2 (ja) * 2018-05-25 2023-06-28 株式会社ワコム 電子ペン
CN110825246B (zh) * 2018-08-07 2023-05-23 深圳普赢创新科技股份有限公司 侧压式位置指示装置
CN110816120B (zh) * 2018-08-07 2021-03-12 深圳普赢创新科技股份有限公司 自动铅笔型位置指示装置
WO2020080878A1 (ko) 2018-10-19 2020-04-23 주식회사 네오랩컨버전스 전자펜, 전자기기 및 그 제어 방법
CN109814741B (zh) * 2019-03-06 2024-02-13 汉王科技股份有限公司 一种电子笔
CN109857268B (zh) * 2019-03-06 2024-02-13 汉王科技股份有限公司 电子笔及空行程调节系统
CN109814742B (zh) * 2019-03-06 2024-02-13 汉王科技股份有限公司 一种电子笔
CN113544629A (zh) * 2019-03-22 2021-10-22 株式会社和冠 电子笔
WO2020202662A1 (ja) * 2019-04-03 2020-10-08 株式会社ワコム 圧力センシングデバイス及びスタイラス
WO2020235342A1 (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社ワコム 電子ペン用芯体及び電子ペン
CN114041106A (zh) * 2019-07-19 2022-02-11 株式会社和冠 电子笔及手写输入装置
KR102286465B1 (ko) * 2019-09-02 2021-08-05 주식회사 네오랩컨버전스 전자 샤프펜
CN112631446A (zh) * 2020-12-31 2021-04-09 联想(北京)有限公司 一种输入设备
CN113885716B (zh) * 2021-05-24 2022-09-09 荣耀终端有限公司 触控笔及电子设备组件
CN113415098A (zh) * 2021-07-24 2021-09-21 温州市蓝图文具有限公司 一种电子笔
CN115027168B (zh) * 2021-10-29 2025-03-07 简创文具(浙江)有限公司 一种机械笔及其操作方法
CN115179676B (zh) * 2022-06-22 2024-04-09 深圳汉王友基科技有限公司 一种电磁铅笔
CN116048287B (zh) * 2022-07-11 2023-10-24 荣耀终端有限公司 一种电子设备
WO2024070383A1 (ja) * 2022-09-26 2024-04-04 ゼブラ株式会社 アクティブスタイラスペン

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HUT57653A (en) * 1986-08-07 1991-12-30 Kotobuki & Co Ltd Double writing materials of refillable type
JP2717774B2 (ja) 1995-01-13 1998-02-25 株式会社ワコム 感圧素子及び感圧機能付スタイラスペン
JP3195528B2 (ja) * 1995-11-01 2001-08-06 株式会社セイコーアイ・インフォテック スタイラスペン及びそのスタイラスペンを使用した座標読取システム
JP2007219723A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Pilot Corporation 電子ペン
JP5534419B2 (ja) 2010-03-09 2014-07-02 株式会社ワコム 位置指示器、可変容量コンデンサ及び入力装置
JP2012256088A (ja) 2011-06-07 2012-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 電子ペン、端末装置、及びプログラム
JP2013156066A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Wacom Co Ltd 静電容量方式圧力センシング半導体デバイス
JP5892595B2 (ja) * 2012-02-06 2016-03-23 株式会社ワコム 位置指示器
JP6038572B2 (ja) * 2012-09-26 2016-12-07 株式会社ワコム 位置指示器及び電子インクカートリッジ
KR101429925B1 (ko) * 2012-11-13 2014-08-13 엘지디스플레이 주식회사 입력 시스템
WO2015019883A1 (ja) * 2013-08-03 2015-02-12 株式会社ワコム 位置指示器
WO2016006030A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 株式会社ワコム 位置指示器
KR102327363B1 (ko) * 2014-08-29 2021-11-17 가부시키가이샤 와코무 위치 지시기 및 위치 지시기용 카트리지
JP6651297B2 (ja) * 2015-03-27 2020-02-19 ユニバーシティ・オブ・タンペレUniversity of Tampere ハプティック・スタイラス
JP6756525B2 (ja) * 2016-06-16 2020-09-16 株式会社ワコム 筆記具及び電子ペン本体部

Also Published As

Publication number Publication date
EP3285147A1 (en) 2018-02-21
JPWO2016167264A1 (ja) 2018-02-15
CN107533383A (zh) 2018-01-02
CN107533383B (zh) 2020-11-03
WO2016167264A1 (ja) 2016-10-20
KR102413173B1 (ko) 2022-06-27
KR20170138446A (ko) 2017-12-15
EP3285147B1 (en) 2019-08-21
EP3285147A4 (en) 2018-04-11
US20180011560A1 (en) 2018-01-11
US10474253B2 (en) 2019-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6691106B2 (ja) 電子ペン
KR102167741B1 (ko) 위치 지시기 및 전자 잉크 카트리지
US10296113B2 (en) Position indicator
US9151586B2 (en) Position indicator
JP7417659B2 (ja) 電子ペン
CN107533387B (zh) 电子笔
TW201019177A (en) Position indicator, variable capacitor and input device
JP5959038B1 (ja) 電子ペン及び電子ペン用本体部
JP2018180974A (ja) スタイラス
JP7299885B2 (ja) 電子ペン
JP6138400B1 (ja) 電子ペン
JP2024163276A (ja) 電子ペン及び電子ペン用カートリッジ
JP2017021864A (ja) カートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6691106

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250