JP6960277B2 - 電磁誘導タッチペン - Google Patents
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Description
このようなデジタイザには様々な方式があるが、その中に、電磁誘導方式がある。これは、位置指示器の中に、入力装置の入力面の下に設置されている位置検出装置が発生する特定の周波数の電磁波に対して共振する電磁誘導コイルが設けられていて、この共振が生じた位置を入力位置として認識するものである。
従来の位置指示器のうち、筆記機能のないものでは、樹脂製の芯体が筒状のフェライトコアを貫通し、その先端が入力面に接するとともに、この筒状のフェライトコアの周りにコイルが巻き回されているもの(下記特許文献1)や、棒状のフェライトコアの先端部分をペン先形状の樹脂で被覆し、この先端部分より後方の部分にコアが巻き回されているもの(下記特許文献2)がある。
上記の課題に鑑み、本発明の第1の態様に係る電磁誘導タッチペン10は、
軸心に位置するフェライトコア64と、
前記フェライトコア64の外周に配設される電磁誘導コイル65と、
前記フェライトコア64の先端に装着される接触先端62と、
前記接触先端62に加わる押圧を感知する感圧センサ66と、
がリフィルとして構成されているデジタイザリフィル60が、電気抵抗率1GΩ・m以上、かつ、比重が1未満の材質で形成された軸筒15の内部に収納され、
前記接触先端62は、前記軸筒15の先端から突出可能に形成されていることを特徴とする。
軸筒15は筒状(たとえば、断面が正六角形の筒状又は円筒状)に形成された部材で、その内部空間にデジタイザリフィル60を収容する。
ここで、接触先端62が軸筒15の先端から突出可能である、ということは、軸筒15の先端(軸筒15の先端に先部材40が装着される場合には、その先部材40の先端)から突出したままであっても、また、使用時にノック動作等で突出するような構造でもあっても、いずれでもよい。
軸筒15の材質は、前記第1の態様で言及したように、電磁誘導に影響を与えない程度の、電気抵抗率1GΩ・m以上、かつ、比重が1未満であれば特に限定されないが、含水率が20%未満の木材が望ましい。すなわち、本発明の第2の態様は、前記第1の態様の特徴に加え、前記軸筒15の材質は木材であることを特徴とする。なお、含水率は、たとえば、株式会社サンコウ電子研究所の電気式水分計MR−200IIを用いて測定を行うことができる。
本発明の第3の態様は、前記第2の態様の特徴に加え、前記軸筒15の先端に継手部材30が装着され、
該継手部材30の先端に、先細に形成され、かつ、前記接触先端62が突出可能な先端開口42が先端に設けられている先部材40が装着されていることを特徴とする。
先部材40はその後端部分で軸筒15の先端部分と接続される。ここで、軸筒15は木製であるためその先端に先部材40が直接接続されるような構造(たとえば、ネジ構造)を設けることは困難である。したがって、軸筒15の先端に継手部材30を装着して、この継手部材30に先部材40を装着することとしている。一方、先部材40の先端開口42からは、軸筒15内部に収容されたデジタイザリフィル60の接触先端62が突出することとなっている。
外径がより小径で前記軸筒15の先端内部に挿入固定される後方部31と、
外径がより大径で前記軸筒15の先端から露出しているとともに該露出している部分の外周に雄ネジ33が形成されている前方部32と、を有するとともに、
前記先部材40の後端部分の内周面には前記雄ネジ33と螺合する雌ネジ43が形成されていることを特徴とする。なお、継手部材30は軸筒15と一体にして、前記雄ネジ33が突出した軸筒形状として形成してもよい。
本発明の第4の態様は、前記第3の態様の特徴に加え、前記継手部材30は、
前記軸筒15の先端部分の外周を覆う筒状の被覆部35と、
前記被覆部35の前方に連設される筒状のグリップ部36と、を有するともに、
前記グリップ部36の先端部分の内周面には雌ネジ37が形成されているとともに、
前記先部材40の後端部分の外周面には前記雌ネジ37と螺合する雄ネジ44が形成されていることを特徴とする。
そのため、継手部材30を、上記の被覆部35及びグリップ部36を備えた構成として、先端側にあるグリップ部36に設けられた雌ネジ37に先部材40の雄ネジ44を螺合することとした。
なお、継手部材30の外径は軸筒15の外径よりも大きくなるが、これは、後付けでグリップラバーを鉛筆に装着した場合とほぼ同等の外径に留まることとなり、使用上の違和感は少ない。
本発明の第5の態様は、前記第2から第5までのいずれかの特徴に加え、前記軸筒15は、長手方向に沿って二分割された軸筒部材16が接着されて形成されているとともに、
前記軸筒の内周面には、前記デジタイザリフィル60が挿通可能な程度に内径が狭窄した肉厚部17が形成されていることを特徴とする。
(1)第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る電磁誘導タッチペン10は、図1に示すように、キャップ20を備えた筆記具様の形態として形成されている。図1(A)では、軸筒15の先端にキャップ20が装着された状態が示されている。軸筒15の後端には尾栓50が装着されている(図1(A)及び(B))。キャップ20にはクリップ21が形成されているとともに、その底面には誤飲時に気道を確保するための通気孔22が設けられている(図1(B))。キャップ20は、非使用時には図1(A)及び(B)に示すように軸筒15の先端に装着されるが、使用時には先端から取り外して、軸筒15の後端に装着可能である。キャップ20は、ポリプロピレン、ABS、ポリカーボネート等の合成樹脂の射出成形にて形成される。
さらに軸筒15の先端にはまた、軸筒15の外径とほぼ同一で、先端にかけてテーパー状に縮径する先細部41を有する先部材40が装着されている。先部材40の先端及び後端はいずれも開放している。先部材40の後端部分の内周面には雌ネジ43が形成され、前記継手部材30の雄ネジ33と螺合することとなっている。また先端部分の先端開口42からは、デジタイザリフィル60先端の接触先端62が突出している。先部材40は、ポリプロピレン、ABS、ポリカーボネート等の硬質プラスチックの射出成形にて形成される。このように先部材40を軸筒15から脱着可能とすることで、デジタイザリフィル60が故障や描画種類を変更する場合に、デジタイザリフィル60を交換可能とすることができる。
合成ゴム又は合成樹脂のような無機質の素材より、天然の木材のような有機質の素材の方が環境に優しいものであり、自然の素材で作成され、また、コンピューターを操作する人にとっても木の香りによる安らぎを与えることができる。また、木材を用いることによって靭性が高く衝撃にも強いために軸筒15が割れにくく、また、落下時等の音を吸収するという別の効果もある。さらに、塗装すると、木材の道管の色が濃く染まって木目が浮き出し美しく仕上がるという利点もある。
そして、木材は、使い込めば、使い込む程に特有の渋みが生れ、独特の風雅な感じを与えることができる。一方、軸筒15に傷が付いた場合でも、削り出せば、容易に修復することができ、経済的でもある。
電磁誘導コイル65、コンデンサ67及び感圧センサ66は図示しない配線によって図5に示すような回路を形成している。ここで、感圧センサ66が接触すると、図5の回路が閉状態となる。
本発明の第2の実施の形態においては、継手部材30が図8に示すような形状を呈し、先部材40が図7に示すような形状を呈する他は、第1の実施の形態と同様である。
ABS等の合成樹脂で形成される継手部材30は、軸筒15の外径とほぼ同一の内径を有する後半部分の被覆部35と、前半部分のグリップ部36とから成る。グリップ部36の表面にはグリップラバー38が装着されている。グリップ部36の先端内周面には雌ネジ37が形成されている。被覆部35とグリップ部36との境界部分の内部空間には、内径が小さくなった狭窄部39が形成されている。この狭窄部39の内径は、デジタイザリフィル60が挿通可能な程度となっており、その隙間は0.2mm未満のクリアランスとして形成されている。この部分でデジタイザリフィル60が軸筒15の内部で動くことを防ぐ「振り止め」としての機能が発揮され、落下等による衝撃が電磁誘導タッチペン10に加えられても軸筒15内に収容されたデジタイザリフィル60への損傷をより防ぐことができる。
一方、先部材40の後端部分は外径が減じており、その表面には雄ネジ44が形成されている。
17 肉厚部
20 キャップ 21 クリップ 22 通気孔
30 継手部材 31 後方部 32 前方部
33 雄ネジ 35 被覆部 36 グリップ部
37 雌ネジ 38 グリップラバー 39 狭窄部
40 先部材 41 先細部 42 先端開口
43 雌ネジ 44 雄ネジ
50 尾栓 51 尾栓の小径部分 52 尾栓の大径部分
60 デジタイザリフィル 61 先端継手 62 接触先端
63 収納筒 64 フェライトコア 65 電磁誘導コイル
66 感圧センサ 67 コンデンサ 68 固定部
69 リターンスプリング
70 入力装置 71 入力面 72 描線
Claims (1)
- 軸心に位置するフェライトコアと、
前記フェライトコアの外周に配設される電磁誘導コイルと、
前記フェライトコアの先端に装着される接触先端と、
前記接触先端に加わる押圧を感知する感圧センサと、
がリフィルとして構成されているデジタイザリフィルが、電気抵抗率1GΩ・m、かつ、比重が1未満の材質で形成された軸筒の内部に収納され、
前記接触先端は、前記軸筒の先端から突出可能に形成されているとともに、
前記軸筒の先端に継手部材が装着され、
該継手部材の先端に、先細に形成され、かつ、前記接触先端が突出可能な先端開口が先端に設けられている先部材が装着され、
前記継手部材は、
前記軸筒の先端部分の外周を覆う筒状の被覆部と、
前記被覆部の前方に連設される筒状のグリップ部と、を有するともに、
前記グリップ部の先端部分の内周面には雌ネジが形成されているとともに、
前記先部材の後端部分の外周面には前記雌ネジと螺合する雄ネジが形成されていることを特徴とする電磁誘導タッチペン。
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