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JP6689702B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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JP6689702B2
JP6689702B2 JP2016147382A JP2016147382A JP6689702B2 JP 6689702 B2 JP6689702 B2 JP 6689702B2 JP 2016147382 A JP2016147382 A JP 2016147382A JP 2016147382 A JP2016147382 A JP 2016147382A JP 6689702 B2 JP6689702 B2 JP 6689702B2
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Description

本発明は、例えば自動車等の車両に制動力を付与するディスクブレーキに関する。
一般に、自動車等の車両に設けられるディスクブレーキは、車両の非回転部に取り付けられ、ディスクの外周側を軸方向に跨いで形成され前記ディスクの回転方向に離間した一対のパッドガイドを有する取付部材と、前記取付部材に摺動可能に設けられたキャリパと、前記取付部材の各パッドガイドに挿入される耳部を有し、前記キャリパによって前記ディスクに押圧される一対のパッドと、前記取付部材に取り付けられ前記耳部を介して前記パッドを支持するパッドスプリングとが備えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−215181号公報
ところで、上述した従来技術によるパッドスプリングは、パッドをディスクの回転方向の内側(パッドの中央側)に向けて付勢して、パッドを取付部材の中央部に配置している。このため、ブレーキ操作時には、パッドが回転するディスクに引き摺られてディスクの回転方向の回出側へと移動することになる。この場合、ディスクの回出側に位置するパッドスプリングの耳部に対する付勢力が強くなり、ディスクの回入側に位置するパッドスプリングの耳部に対する付勢力が弱くなるので、パッドの姿勢が不安定になり、ブレーキ鳴き(異音)が発生し易くなる虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ブレーキ操作時のパッドの姿勢を安定させてブレーキ鳴きの発生を低減することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車両の非回転部に取り付けられ、ディスクの外周側を軸方向に跨いで形成され前記ディスクの回転方向に離間する第1,第2のパッドガイドを有する取付部材と、前記取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、前記ディスクを挟んで両側に設けられると共に、前記ディスクの回転方向の両端に前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドに配置される第1,第2の耳部をそれぞれ有し、前記キャリパによって前記ディスクに押圧される一対のパッドと、前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドにそれぞれ取り付けられ前記第1,第2の耳部を介して前記各パッドを支持する第1,第2のパッドスプリングとが備えられるディスクブレーキにおいて、前記第1,第2のパッドスプリングには、前記各パッドを前記ディスクの回転方向において前記パッド中央部から離れる側となる回転方向外側に向けて付勢する付勢部がそれぞれ設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、ブレーキ操作時のブレーキ鳴き(異音)の発生を低減することができる。
本発明の実施の形態によるディスクブレーキを上方からみた平面図である。 ディスクブレーキを図1中の矢示II−II方向からみた正面図である。 図2中の矢示A方向に回転するディスクの回入側に位置するパッドガイド、パッドスプリング等を拡大して示す正面図である。 図2中の矢示A方向に回転するディスクの回出側に位置するパッドガイド、パッドスプリング等を拡大して示す正面図である。 図2中の取付部材、パッド、パッドスプリング等を矢示V−V方向からみた断面図である。 取付部材のパッドガイドにパッドスプリング、パッド等を取り付けた状態を示す斜視図である。 パッドスプリングを単体で示す斜視図である。 変形例によるパッドスプリングを単体で示す斜視図である。
以下、本実施の形態によるディスクブレーキを、図1ないし図8に従って詳細に説明する。
図1および図2に示すディスク1は、例えば、車両が前進方向に走行するときに車輪(図示せず)と共に図1および図2中の矢示A方向に回転し、車両が後退するときには矢示B方向に回転するものである。なお、図1中の左,右方向をディスク1の回転方向(周方向)とし、上,下方向をディスク1の軸方向とする。また、図2中の上,下方向をディスク1の径方向とする。また、本明細書では、ディスク1の回転方向においてパッド9(ブレーキパッド)の中央部から離れる側を「回転方向外側」または「回転方向の外側」といい、ディスク1の回転方向においてパッド9(ブレーキパッド)の中央部に近付く側を「回転方向内側」または「回転方向の内側」という。
取付部材2は、車両の非回転部に取り付けられるものである。この取付部材2は、図1、図2、図6に示す如く、ディスク1の回転方向に離間してディスク1の外周側を跨ぐようにディスク1の軸方向に延びた一対の腕部2A,2Aと、該各腕部2Aの基端側を一体化するように連結して設けられ、ディスク1のインナ側となる位置で車両の非回転部に固定される厚肉の支承部2Bとを含んで構成されている。一方の腕部2Aは、図1および図2中の右側、即ち矢示A方向に回転するディスク1の回入側(以下、ディスク1の回入側という)に位置し、他方の腕部2Aは、図1および図2中の左側、即ち矢示A方向に回転するディスク1の回出側(以下、ディスク1の回出側という)に位置している。
また、取付部材2には、ディスク1のアウタ側となる位置で各腕部2Aの先端側を互いに連結する補強ビーム2Cが形成されている。これにより、取付部材2の各腕部2Aは、ディスク1のインナ側で支承部2Bにより一体的に連結されると共に、アウタ側で補強ビーム2Cにより一体的に連結されている。
取付部材2の各腕部2Aには、ディスク1の軸方向中間部となる位置にディスク1の外周(回転軌跡)に沿って円弧状に延びるディスクパス部2D(図6で他方の腕部2Aのみ図示)が形成されている。また、各腕部2Aには、ピン穴2E,2Eがそれぞれ設けられている。これらのピン穴2E内には、後述の摺動ピン6が摺動可能に挿嵌される。
第1のパッドガイド3は、取付部材2のうちディスク1の回入側に位置して後述するパッド9が摺動変位する方向、即ちディスク1の軸方向に延びて形成されている。一方、第2のパッドガイド4は、取付部材2のうちディスク1の回出側に位置して後述するパッド9が摺動変位する方向、即ちディスク1の軸方向に延びて形成されている。これらパッドガイド3,4は、図2に示す如く断面コ字形状をなし、ディスク1の回転方向に離間している。ここで、第1のパッドガイド3と第2のパッドガイド4とは、ディスク1の回転方向で対称(左,右対称)に形成され、互いに同一の形状をなしているので、以下第1のパッドガイド3について詳しく説明する。
第1のパッドガイド3は、ディスク1の回転方向の外側に設けられたトルク受部となる底部3Aと、該底部3Aに対してディスク1の径方向の内側に設けられた内側壁部3Bと、前記底部3Aに対してディスク1の径方向の外側に設けられた外側壁部3Cとからなっている。内側壁部3Bと外側壁部3Cとは、ディスク1の径方向に離間して互いに平行に配設されている。そして、第1のパッドガイド3は、底部3A、内側壁部3B、外側壁部3Cによりディスク1の軸方向に延びる凹状の溝部(凹溝)として形成されている。第1のパッドガイド3は、パッド9の裏板10の第1の耳部11を内側壁部3Bと外側壁部3Cとの間で上,下方向(ディスク1の径方向)から挟み、これらの壁部3B,3C間でパッド9をディスク1の軸方向にガイドする。
一方、第2のパッドガイド4も第1のパッドガイド3と同様に、底部4A、内側壁部4B、外側壁部4Cによりディスク1の軸方向に延びる凹状の溝部(凹溝)として形成されている。そして、第2のパッドガイド4は、パッド9の裏板10の第2の耳部12を内側壁部4Bと外側壁部4Cとの間で上,下方向(ディスク1の径方向)から挟み、これらの壁部4B,4C間でパッド9をディスク1の軸方向にガイドする。
即ち、第1のパッドガイド3の底部3Aは、車両が後退しているとき(ディスク1が矢示B方向に回転しているとき)のブレーキ操作時にパッド9が図2中の矢示C方向に移動して、パッド9がディスク1から受ける制動トルクをパッド9の裏板10の第1の耳部11および第1のパッドスプリング14の案内板部16を介して受承する。一方、第2のパッドガイド4の底部4Aは、車両が前進しているとき(ディスク1が矢示A方向に回転しているとき)のブレーキ操作時にパッド9が図2中の矢示D方向に移動して、パッド9がディスク1から受ける制動トルクをパッド9の裏板10の第2の耳部12および第2のパッドスプリング26の案内板部28を介して受承する。
キャリパ5は、取付部材2に摺動可能に設けられている。このキャリパ5は、図1に示す如くディスク1の一側であるインナ側に設けられたインナ脚部5Aと、取付部材2の各腕部2A間でディスク1の外周側を跨ぐようにインナ脚部5Aからディスク1の他側であるアウタ側へと延設されたブリッジ部5Bと、該ブリッジ部5Bの先端側であるアウタ側からディスク1の径方向の内側に向けて延び、先端側が二又状をなした爪部としてのアウタ脚部5Cとにより構成されている。
そして、キャリパ5のインナ脚部5Aには、ピストン5Dが摺動可能に挿嵌されるシリンダ(図示せず)が形成されている。また、インナ脚部5Aには、図1中の左,右方向に突出する一対の取付部5E,5Eが設けられている。該各取付部5Eは、キャリパ5全体を後述の摺動ピン6を介して取付部材2の各腕部2Aに摺動可能に支持する。
摺動ピン6は、図1に示す如くキャリパ5の各取付部5Eにそれぞれボルト7を用いて締結されている。摺動ピン6の先端側は、取付部材2の各腕部2Aのピン穴2Eに向けて延びており、ピン穴2E内に摺動可能に挿嵌されている。腕部2Aと摺動ピン6との間には、図1に示す如く保護ブーツ8がそれぞれ取り付けられ、摺動ピン6と腕部2Aのピン穴2Eとの間に雨水等が浸入するのを防いでいる。
次に、回転するディスク1に制動力を付与するインナ側とアウタ側のパッド9について説明する。
インナ側のパッド9とアウタ側のパッド9は、ディスク1の両面に対向して配置されている。各パッド9は、キャリパ5によってディスク1に押圧される。各パッド9は、ディスク1の回転方向(周方向)に略扇形状をなして延びる平板状の裏板10と、該裏板10の表面に固着して設けられディスク1に摩擦接触する摩擦材としてのライニング13とを含んで構成されている。
パッド9の裏板10には、ディスク1の回転方向の両端に位置してそれぞれ凸形状をなした第1の耳部11と第2の耳部12とが突設されている。第1の耳部11は、取付部材2の第1のパッドガイド3に摺動可能に挿入(配置)され、第2の耳部12は、取付部材2の第2のパッドガイド4に摺動可能に挿入(配置)される。これにより、パッド9は、ディスク1の軸方向に移動可能となっている。
第1の耳部11は、車両が後退しているときのブレーキ操作時にディスク1からパッド9が受ける制動トルクを第1のパッドガイド3の底部3Aに当接して伝達するトルク伝達部を構成するものである。一方、第2の耳部12は、車両が前進しているときのブレーキ操作時にディスク1からパッド9が受ける制動トルクを第2のパッドガイド4の底部4Aに当接して伝達するトルク伝達部を構成するものである。第1の耳部11と第2の耳部12とは、左,右対称に形成され、互いに同一の形状をなしているので、以下第1の耳部11について詳しく説明する。
第1の耳部11は、ディスク1の回転方向の外側に位置して第1のパッドガイド3の底部3Aと対面する回転方向外側面部11Aと、ディスク1の径方向の内側に位置して第1のパッドガイド3の内側壁部3Bと対面する内側面部11Bと、ディスク1の径方向の外側に位置して第1のパッドガイド3の外側壁部3Cと対面する外側面部11Cとにより構成されている。
そして、第1の耳部11には、内側面部11Bからディスク1の径方向の外側に向けて台形状に凹陥された凹部11Dが形成されている。この凹部11Dは、ディスク1の軸方向に貫通している。そして、凹部11Dは、ディスク1の径方向の外側寄りに位置して平坦面として形成された底面11D1と、該底面11D1のディスク1の回転方向(左,右方向)の両側に位置し、それぞれ傾斜面として形成された回転方向内側壁面11D2、回転方向外側壁面11D3とにより構成されている。凹部11D内には、後述の第1のパッドスプリング14の押圧部25が弾性変形状態で配置される。
一方、第2の耳部12も第1の耳部11と同様に、回転方向外側面部12A、内側面部12B、外側面部12Cにより構成されている。そして、第2の耳部12には、内側面部12Bからディスク1の径方向の外側に向けて台形状に凹陥された凹部12Dが形成されている。この凹部12Dは、ディスク1の軸方向に貫通している。そして、凹部12Dは、ディスク1の径方向の外側寄りに位置して平坦面として形成された底面12D1と、該底面12D1のディスク1の回転方向(左,右方向)の両側に位置し、それぞれ傾斜面として形成された回転方向内側壁面12D2、回転方向外側壁面12D3とにより構成されている。凹部12D内には、後述の第2のパッドスプリング26の押圧部37が弾性変形状態で配置される。
次に、第1のパッドスプリング14と第2のパッドスプリング26とについて説明する。
第1のパッドスプリング14は、取付部材2の第1のパッドガイド3に取り付けられている。この第1のパッドスプリング14は、ディスクパス部を挟んでアウタ側とインナ側とに位置する第1のパッドガイド3にそれぞれ別個に取り付けられている。一方、第2のパッドスプリング26は、取付部材2の第2のパッドガイド4に取り付けられている。この第2のパッドスプリング26は、ディスクパス部2Dを挟んでアウタ側とインナ側とに位置する第2のパッドガイド4にそれぞれ別個に取り付けられている。ここで、第1のパッドスプリング14と第2のパッドスプリング26とは、ディスク1の回転方向で対称(左,右対称)に形成され、互いに同一の形状をなしているので、以下第1のパッドスプリング14について詳しく説明する。
第1のパッドスプリング14は、第1のパッドガイド3に取り付けられた状態で、第1の耳部11を介してパッド9を支持している。即ち、第1のパッドスプリング14は、パッド9を弾性的に支持すると共に、パッド9のディスク軸方向における摺動変位を滑らかにするものである。そして、第1のパッドスプリング14は、例えば、ばね性を有するステンレス鋼板等のばね鋼を図7に示すように曲げ加工(プレス成形)することにより形成されている。
図7に示すように、第1のパッドスプリング14は、平板部15、案内板部16、付勢部22を含んで構成されている。なお、第1のパッドスプリング14の各部位に関して、以下の説明では、「上側」、「上面」または「上向き」という語句を、ディスク1の径方向の外側、径方向の外側の面または径方向の外向きを意味するものとして用い、「下側」、「下面」または「下向き」という語句は、ディスク1の径方向の内側、径方向の内側の面または径方向の内向きを意味するものとして用いることとする。
平板部15は、腕部2Aと第1のパッドガイド3との間に位置してディスク1の軸方向に延びている。平板部15のディスク1の軸方向の長さ寸法は、アウタ側およびインナ側のそれぞれの第1のパッドガイド3のディスク1の軸方向の長さ寸法よりも若干長く形成されている。
案内板部16は、平板部15の下側端から略コ字状に折曲げられることにより形成されている。案内板部16は、第1のパッドガイド3とパッド9の第1の耳部11との間に嵌合され、パッド9の第1の耳部11をディスク1の軸方向に案内する。そして、案内板部16は、支持板17、対向板18、ガイド板19、座面板20により構成されている。
案内板部16の支持板17は、平板部15の下端側から90度折曲がるようにディスク1の回転方向の外側に向けて延出するものである。図3に示すように、支持板17は、第1のパッドガイド3の外側壁部3Cに当接している。そして、支持板17には、付勢部22の上向きの付勢力によってパッド9の第1の耳部11の外側面部11Cが当接する。
支持板17からディスク1の径方向の内側に向けて延出する対向板18は、第1のパッドスプリング14を取付部材2の第1のパッドガイド3に取り付けたときに、第1のパッドガイド3の底部3Aに当接するものである。そして、対向板18には、パッド9の第1の耳部11の回転方向外側面部11Aが対向している。そして、車両が後退しているとき(ディスク1が矢示B方向に回転しているとき)のブレーキ操作時に、パッド9が矢示C方向に引き摺られて、第1の耳部11の回転方向外側面部11Aは対向板18に当接する。
ガイド板19は、対向板18からディスク1の軸方向の外側に向けて対向板18と同一平面で延出している。このガイド板19は、パッド9の第1の耳部11を案内板部16に挿入するときに、第1の耳部11を案内板部16の内側に滑らかに案内するために設けられている。
座面板20は、対向板18の下側端から90度折曲がるようにディスク1の回転方向の内側に向けて延出している。この座面板20は、支持板17とディスク1の径方向で対面している。そして、座面板20と支持板17との間は、対向板18により連結されている。
これにより、案内板部16は、支持板17と対向板18と座面板20とにより凹状に窪んだ略コ字状、若しくは略U字状に形成されている。そして、案内板部16が第1のパッドガイド3内に嵌合して取り付けられることにより、パッド9をディスク1の軸方向に案内するものとなっている。
爪部21は、対向板18から座面板20に向けて延出して設けられ座面板20から下向きに突出する突起として形成されている。爪部21の先端側は、第1のパッドガイド3の内側壁部3Bに弾性変形状態で掛け止めされる。これにより、爪部21は、内側壁部3Bからの反力によって案内板部16の支持板17を第1のパッドガイド3の外側壁部3Cに向けて弾性的に押し付け、案内板部16を第1のパッドガイド3内で抜け止め状態に保持する。
付勢部22は、案内板部16の座面板20から延出して設けられている。この付勢部22は、パッド9の第1の耳部11を上側(支持板17側)に向けて付勢すると共に、第1の耳部11をディスク1の回転方向の外側に向けて付勢するものである。そして、付勢部22は、延出部23、折返部24、押圧部25により構成されている。
延出部23は、ディスク1の軸方向で互いに離間して一対設けられている。これら一対の延出部23は、それぞれ細長く延びるばね片として形成され、案内板部16の座面板20からディスク1の径方向の内側に向けて延出している。具体的には、延出部23は、案内板部16の座面板20からディスク1の径方向の内側に向けて「く」の字状に折曲げることにより、第1のパッドガイド3に対して斜め下向きに傾けて形成されている。
折返部24は、各延出部23の先端側を折返部全体として上向き(ディスク1の径方向の外側)に略C字状または略U字状に湾曲して折返すことにより形成されている。即ち、各折返部24は、延出部23の先端から一旦、下側に折曲げられた後に湾曲して上側へ折返される形状となっている。図3に示すように、折返部24は、ディスク1の軸方向から見て下側に凸形状に形成されている。
押圧部25は、各折返部24から第1の耳部11の凹部11D内に向けて延び、先端側が凹部11D内に位置している。押圧部25は、各折返部24から案内板部16に近付く方向に斜め上向きに延び、ディスク1の径方向の外側に向けて傾斜した傾斜部25Aと、傾斜部25Aに連接して第1の耳部11の凹部11Dに当接する当接部25Bとにより形成されている。
この場合、当接部25Bは、ディスク1の軸方向に離間した各傾斜部25Aを接続している。また、当接部25Bは、下向き(ディスク1の径方向の内側)に略C字状または略U字状に湾曲して折返され、ディスク1の軸方向に延びて形成されている。即ち、当接部25Bは、第1の耳部11の凹部11D内をディスク1の軸方向に延びて形成されている。そして、当接部25Bは、第1の耳部11の凹部11Dの底面11D1と回転方向外側壁面11D3とに弾性力をもった状態で常時当接している。これにより、付勢部22は、パッド9の第1の耳部11をディスク1の径方向の外側(第1のパッドガイド3の外側壁部3C側)とディスク1の回転方向の外側(第1のパッドガイド3の底部3A側)とに向けて常時付勢している。
一方、取付部材2の第2のパッドガイド4に取り付けられた第2のパッドスプリング26も第1のパッドスプリング14と同様に、平板部27、案内板部28、支持板29、対向板30、ガイド板31、座面板32、爪部33、付勢部34、延出部35、折返部36、押圧部37(傾斜部37A、当接部37B)により構成されている。
この場合、押圧部37の当接部37Bは、第2の耳部12の凹部12D内をディスク1の軸方向に延びて形成されている。そして、当接部37Bは、第2の耳部12の凹部12Dの底面12D1と回転方向外側壁面12D3とに弾性力をもった状態で常時当接している。これにより、第2のパッドスプリング26の付勢部34は、パッド9の第2の耳部12をディスク1の径方向の外側(第2のパッドガイド4の外側壁部4C側)とディスク1の回転方向の外側(第2のパッドガイド4の底部4A側)とに向けて常時付勢している。
従って、パッド9の第1の耳部11は、第1のパッドスプリング14により第1のパッドガイド3の底部3A側に引っ張られ、第2の耳部12は、第2のパッドスプリング26により第2のパッドガイド4の底部4A側に引っ張られている。これにより、パッド9は、ブレーキ操作の解除時(非制動状態時)に取付部材2のディスク1の回転方向のほぼ中央部に位置する。即ち、ブレーキ操作の解除時には、パッド9の第1の耳部11の回転方向外側面部11Aと第1のパッドスプリング14の対向板18との間に僅かな隙間が形成されると共に、パッド9の第2の耳部12の回転方向外側面部12Aと第2のパッドスプリング26の対向板30との間に僅かな隙間が形成される。
ここで、車両の前進時(ディスク1が矢示A方向に回転しているとき)にブレーキ操作をした場合の第1、第2のパッドスプリング14,26の作用について説明する。
車両の前進時にブレーキ操作をした場合には、パッド9がディスク1の回転に引き摺られて矢示D方向へと移動する。この場合、第1のパッドスプリング14の付勢部22の矢示C方向への付勢力(引張力)が大きくなる。一方、第2のパッドスプリング26の付勢部34の矢示D方向への付勢力(引張力)が小さくなる。即ち、ディスク1から制動トルクを受けている第2の耳部12側の引張力よりも制動トルクを受けていない第1の耳部11側の引張力が大きくなる。これにより、パッド9が安定するので、ブレーキ鳴きを低減することができる。
さらに、図5に示すように、パッド9の第2の耳部12には、矢示A方向に回転するディスク1とパッド9のライニング13とが摩擦接触することにより、矢示E方向へのモーメントが発生する。しかし、第1のパッドスプリング14の付勢部22が矢示E方向のモーメントを打ち消すように矢示C方向に向けて付勢している。これにより、パッド9が安定してブレーキ鳴きを低減することができる。
本実施の形態によるディスクブレーキは、上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、車両のブレーキ操作時には、キャリパ5のインナ脚部5A(シリンダ)にブレーキ液圧を供給することによりピストン5Dをディスク1に向けて摺動変位させ、これによって、インナ側のパッド9をディスク1の一側面に押圧する。このときに、キャリパ5はディスク1からの押圧反力を受けるため、キャリパ5全体が取付部材2の各腕部2Aに対してインナ側に摺動変位し、アウタ脚部5Cがアウタ側のパッド9をディスク1の他側面に押圧する。
これにより、インナ側とアウタ側のパッド9は、図1ないし図5中の矢示A方向(車両の前進時)に回転しているディスク1を、両者の間で軸方向両側から強く挟持することができ、このディスク1に制動力を与えることができる。そして、ブレーキ操作を解除したときには、ピストン5Dへの液圧供給が停止されることにより、インナ側とアウタ側のパッド9がディスク1から離間し、再び非制動状態に復帰する。
この場合、パッド9の第1の耳部11は、第1のパッドガイド3に第1のパッドスプリング14の案内板部16を介して摺動可能に挿嵌され、第1のパッドスプリング14の付勢部22の押圧部25によりディスク1の径方向の外側(外側壁部3C側)へと付勢されている。また、パッド9の第2の耳部12も同様に、第2のパッドガイド4に第2のパッドスプリング26の案内板部28を介して摺動可能に挿嵌され、第2のパッドスプリング26の付勢部34の押圧部37によりディスク1の径方向の外側(外側壁部4C側)へと付勢されている。
これにより、走行時の振動等によりパッド9がディスク1の径方向にがたついたりするのを低減することができる。そして、ブレーキ操作時には、パッド9の第1,第2の耳部11,12をそれぞれ案内板部16,28の支持板17,29側に摺接させた状態に保持しつつ、インナ側,アウタ側のパッド9を案内板部16,28に沿ってディスク1の軸方向へと円滑に案内することができる。
ところで、前記特許文献1による従来技術では、ディスクの回入側、回出側にそれぞれ配置されたパッドスプリングがパッドの耳部のそれぞれをディスクの回転方向の内側(パッドの中央側)に向けて付勢している。これにより、ブレーキ操作の解除時(非制動時)にパッドを取付部材の中央部に配置させている。そして、ブレーキ操作時には、パッドが回転するディスクに引き摺られてディスクの回転方向の回出側へと移動することになる。
この場合、ディスクの回出側に位置するパッドスプリングの耳部に対するパッド中央側への付勢力が強くなり、ディスクの回入側に位置するパッドスプリングの耳部に対するパッド中央側への付勢力が弱くなるので、パッドの姿勢が不安定になり、ブレーキ鳴きが発生し易くなる虞がある。
そこで、本実施の形態では、ディスク1の回入側、回出側にそれぞれ配置された第1,第2のパッドスプリング14,26がパッド9の第1,第2の耳部11,12のそれぞれをディスク1の回転方向の外側に向けて付勢している。
具体的には、取付部材2の第1のパッドガイド3に取り付けられた第1のパッドスプリング14は、押圧部25の当接部25Bが第1の耳部11に形成された凹部11Dの回転方向外側壁面11D3を矢示C方向に向けて常時押圧している。一方、取付部材2の第2のパッドガイド4に取り付けられた第2のパッドスプリング26は、押圧部37の当接部37Bが第2の耳部12に形成された凹部12Dの回転方向外側壁面12D3を矢示D方向に向けて常時押圧している。
これにより、ブレーキ操作がなされていない時には、パッド9がディスク1の回入側または回出側のいずれにも片寄っておらず、パッド9は取付部材2におけるディスク1の回転方向のほぼ中央部に位置している。この場合、図2、図3に示すように、第1のパッドスプリング14の押圧部25の当接部25Bは、第1の耳部11の凹部11Dの底面11D1と回転方向外側壁面11D3とに当接している。そして、第1のパッドスプリング14の付勢部22は、第1の耳部11をディスク1の径方向の外側とディスク1の回転方向の外側とに向けて押圧している。
一方、図4に示すように、第2のパッドスプリング26の押圧部37の当接部37Bは、第2の耳部12の凹部12Dの底面12D1と回転方向外側壁面12D3とに当接している。そして、第2のパッドスプリング26の付勢部34は、第2の耳部12をディスク1の径方向の外側とディスク1の回転方向の外側とに向けて押圧している。
従って、第1,第2の耳部11,12は、それぞれ第1,第2のパッドスプリング14,26の案内板部16の支持板17に向けて押圧されているので、走行時の振動等によりパッド9がディスク1の径方向にがたつくのを低減することができる。そして、ブレーキ操作時には、パッド9の第1,第2の耳部11,12をそれぞれ案内板部16,28の支持板17,29側に摺接させた状態に保持しつつ、インナ側,アウタ側のパッド9を案内板部16,28に沿ってディスク1の軸方向へと円滑に案内することができる。
車両前進時(ディスク1が矢示A方向に回転しているとき)でのブレーキ操作では、パッド9のライニング13がディスク1に摩擦接触して、パッド9がディスク1の回転力に引き摺られて矢示D方向へと移動する。そして、第2の耳部12の回転方向外側面部12Aは、第2のパッドスプリング26の対向板30に当接する。
この場合、パッド9は、非制動時に取付部材2におけるディスク1の回転方向のほぼ中央部に位置しているので、制動時に第2の耳部12が第2のパッドスプリング26の対向板30に接触するまでの移動距離が小さい。従って、第2の耳部12が第2のパッドスプリング26の対向板30に接触したときの異音(クロンク音)を低減することができる。そして、第2のパッドガイド4の底部4Aは、パッド9がディスク1から受ける制動トルクを第2の耳部12の回転方向外側面部12Aおよび第2のパッドスプリング26の対向板30を介して受承する。
この状態において、第2の耳部12は、第2のパッドスプリング26の対向板30に向けて押圧された半固定的な状態となっているので、そのがたつきは低減されている。一方、第1の耳部11は、第1のパッドスプリング14の対向板18との間に隙間が形成されており不安定な状態となっている。しかし、第1の耳部11は、第1のパッドスプリング14の付勢部22のディスク1の回転方向の外側への付勢力に抗して移動している。従って、第1のパッドスプリング14の付勢部22の矢示C方向への付勢力により第1の耳部11の拘束力が強くなる。その結果、パッド9は安定した姿勢を保つことができ、ひいてはブレーキ鳴きを低減することができる。
また、図5に示すように、パッド9の第2の耳部12には、矢示A方向に回転するディスク1とパッド9のライニング13とが摩擦接触することにより、矢示E方向へのモーメントが発生する。しかし、第1のパッドスプリング14の付勢部22が矢示E方向のモーメントを打ち消すように(低減させるように)矢示C方向に向けて付勢しているので、パッド9の姿勢を安定した状態に保ち、ひいてはブレーキ鳴きを低減することができる。
そして、ブレーキ操作を解除したときには、ピストン5Dへの液圧供給が停止されることにより、インナ側とアウタ側のパッド9がディスク1から離間する。また、各パッド9は、第1のパッドスプリング14の付勢部22の矢示C方向への付勢力により、取付部材2におけるディスク1の回転方向のほぼ中央部へと移動する。
一方、車両後退時(ディスク1が矢示B方向に回転しているとき)でのブレーキ操作では、パッド9のライニング13がディスク1に摩擦接触してパッド9が矢示C方向に移動する。この場合にも、パッド9は、非制動時に取付部材2のほぼ中央部に位置しているので、制動時に第1の耳部11が第1のパッドスプリング14の対向板18に接触するまでの移動距離が小さい。従って、第1の耳部11が第1のパッドスプリング14の対向板18に接触したときの異音(クロンク音)を低減することができる。
また、第2のパッドスプリング26の付勢部34の矢示D方向への付勢力により第2の耳部12の拘束力が強くなる。さらに、矢示B方向に回転するディスク1とパッド9のライニング13とが摩擦接触することにより第1の耳部11で発生するモーメントは、第2のパッドスプリング26の付勢部34の矢示D方向への付勢力により低減される。これにより、車両が後退しているときのブレーキ操作時にもパッド9の姿勢を安定した状態に保ち、ひいてはブレーキ鳴きを低減することができる。
かくして、本実施の形態では、第1,第2のパッドスプリング14,26により、パッド9をそれぞれディスク1の回転方向の外側に向けて引っ張るように構成している。即ち、矢示A方向に回転するディスク1の回入側に位置する第1のパッドスプリング14は、パッド9の第1の耳部11を第1のパッドガイド3の底部3A側に向けて付勢(押圧)している。一方、矢示A方向に回転するディスク1の回出側に位置する第2のパッドスプリング26は、パッド9の第2の耳部12を第2のパッドガイド4の底部4A側に向けて付勢(押圧)している。
これにより、車両前進時および後退時におけるいずれのブレーキ操作時にも、制動トルクを受承していない側の耳部11,12のディスク1の回転方向の外側への付勢力を大きくすることができる。その結果、パッド9の姿勢を安定した状態に保つことができ、ひいてはブレーキ鳴きを低減することができる。
なお、上述した実施の形態では、第1、第2のパッドスプリング14,26は、インナ側の第1,第2のパッドガイド3,4とアウタ側の第1,第2のパッドガイド3,4とのそれぞれに別個に設けられるもの、即ち合計4個のパッドスプリング14,26を用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば図8に示す変形例のように、アウタ側とインナ側を連結板42により連結してアウタ側とインナ側のパッドガイドに一体的に取り付けられるパッドスプリング41を用いてもよい。
また、上述した実施の形態では、第1のパッドスプリング14をディスク1の径方向に関し、内側に付勢部22を配置すると共に、外側に支持板17を配置する構成とし、パッド9の第1の耳部11をディスク1の径方向の外側と回転方向の外側とに向けて弾性的に付勢した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば付勢部と支持板との位置関係を、ディスクの径方向に関して逆にしてもよい。即ち、ディスクの径方向に関し、外側に付勢部を配置すると共に内側に支持板を配置する構成とし、パッドの第1の耳部をディスクの径方向の内側と回転方向の外側とに向けて弾性的に付勢するものとしてもよい。このことは、第2のパッドスプリング26についても同様である。
また、上述した実施の形態では、第1のパッドスプリング14を構成する付勢部22を、ディスク1の軸方向に離間した2ヵ所に設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば付勢部を座面板のディスクの軸方向の長さ寸法と同寸法で設けてもよいし、ディスク1の軸方向に離間して3ヵ所以上設けてもよい。
また、上述した実施の形態では、キャリパ5のインナ脚部5Aにシリンダを介してピストン5Dを摺動可能に設け、キャリパ5のアウタ脚部5Cをアウタ側のパッド9に当接させる構成とした所謂フローティングキャリパ型のディスクブレーキの場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えばキャリパのインナ側とアウタ側とにそれぞれピストンを設ける構成とした所謂対向ピストン型のディスクブレーキに適用してもよい。
以上説明した実施態様に基づくディスクブレーキとして、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様としては、車両の非回転部に取り付けられ、ディスクの外周側を軸方向に跨いで形成され前記ディスクの回転方向に離間する第1,第2のパッドガイドを有する取付部材と、前記取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、前記ディスクを挟んで両側に設けられると共に、前記ディスクの回転方向の両端に前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドに配置される第1,第2の耳部をそれぞれ有し、前記キャリパによって前記ディスクに押圧される一対のパッドと、前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドにそれぞれ取り付けられ前記第1,第2の耳部を介して前記各パッドを支持する第1,第2のパッドスプリングとが備えられるディスクブレーキにおいて、前記第1,第2のパッドスプリングには、前記各パッドを前記ディスクの回転方向の外側に向けて付勢する付勢部がそれぞれ設けられている。
第2の態様としては、第1の態様において、前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドは、前記ディスクの回転方向の外側に設けられる底部と、該底部に対して前記ディスクの径方向の内側に設けられる内側壁部と、前記底部に対して前記ディスクの径方向の外側に設けられる外側壁部を有してなり、前記各パッドの前記第1,第2の耳部は、前記第1,第2のパッドガイドの前記底部と対面する回転方向外側面部と、前記内側壁部と対面する内側面部と、前記外側壁部と対面する外側面部とを有し、前記第1,第2のパッドスプリングは、前記第1,第2のパッドガイドと前記パッドの前記第1,第2の耳部との間にそれぞれ嵌合され前記パッドの前記第1,第2の耳部を前記ディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられる前記付勢部とを有している。
第3の態様としては、第2の態様において、前記各パッドの前記第1,第2の耳部には、前記内側面部から前記ディスクの径方向の外側に向けて凹陥した凹部が形成され、前記第1,第2のパッドスプリングの前記付勢部は、前記案内板部から前記ディスクの径方向の内側に向けて延出する延出部と、該延出部の先端側で折返される折返部と、該折返部から前記耳部の前記凹部内に向けて延び先端側が前記凹部内に位置して前記パッドの前記第1,第2の耳部を前記底部側に向けて押圧する押圧部とにより構成されている。
1 ディスク
2 取付部材
3 第1のパッドガイド
3A 底部
3B 内側壁部
3C 外側壁部
4 第2のパッドガイド
4A 底部
4B 内側壁部
4C 外側壁部
5 キャリパ
9 パッド
11 第1の耳部
11A 回転方向外側面部
11B 内側面部
11C 外側面部
11D 凹部
12 第2の耳部
12A 回転方向外側面部
12B 内側面部
12C 外側面部
12D 凹部
14 第1のパッドスプリング
16 案内板部
22 付勢部
23 延出部
24 折返部
25 押圧部
26 第2のパッドスプリング
28 案内板部
34 付勢部
35 延出部
36 折返部
37 押圧部

Claims (3)

  1. 車両の非回転部に取り付けられ、ディスクの外周側を軸方向に跨いで形成され前記ディスクの回転方向に離間する第1,第2のパッドガイドを有する取付部材と、
    前記取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、
    前記ディスクを挟んで両側に設けられると共に、前記ディスクの回転方向の両端に前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドに配置される第1,第2の耳部をそれぞれ有し、前記キャリパによって前記ディスクに押圧される一対のパッドと、
    前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドにそれぞれ取り付けられ前記第1,第2の耳部を介して前記各パッドを支持する第1,第2のパッドスプリングとが備えられるディスクブレーキにおいて、
    前記第1,第2のパッドスプリングには、前記各パッドを前記ディスクの回転方向において前記パッド中央部から離れる側となる回転方向外側に向けて付勢する付勢部がそれぞれ設けられていることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記取付部材の前記第1,第2のパッドガイドは、前記ディスクの回転方向において前記パッド中央部から離れる側となる回転方向外側に設けられる底部と、該底部に対して前記ディスクの径方向の内側に設けられる内側壁部と、前記底部に対して前記ディスクの径方向の外側に設けられる外側壁部を有してなり、
    前記各パッドの前記第1,第2の耳部は、前記第1,第2のパッドガイドの前記底部と対面する回転方向外側面部と、前記内側壁部と対面する内側面部と、前記外側壁部と対面する外側面部とを有し、
    前記第1,第2のパッドスプリングは、前記第1,第2のパッドガイドと前記パッドの前記第1,第2の耳部との間にそれぞれ嵌合され前記パッドの前記第1,第2の耳部を前記ディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられる前記付勢部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記各パッドの前記第1,第2の耳部には、前記内側面部から前記ディスクの径方向の外側に向けて凹陥した凹部が形成され、
    前記第1,第2のパッドスプリングの前記付勢部は、前記案内板部から前記ディスクの径方向の内側に向けて延出する延出部と、該延出部の先端側で折返される折返部と、該折返部から前記耳部の前記凹部内に向けて延び先端側が前記凹部内に位置して前記パッドの前記第1,第2の耳部を前記底部側に向けて押圧する押圧部とにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ。
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