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JP5759793B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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JP5759793B2
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Description

本発明は、例えば自動車等の車両に制動力を付与するディスクブレーキに関する。
一般に、自動車等の車両に設けられるディスクブレーキは、ディスクの回転方向に離間してディスクの外周側を軸方向に跨ぐ一対の腕部を有し車両の非回転部分に取付けられる取付部材と、該取付部材の各腕部に摺動可能に設けられ一対の摩擦パッドをディスクの両面に押圧するキャリパと、前記取付部材の各腕部側にそれぞれ取付けられ前記一対の摩擦パッドを各腕部間で弾性的に支持するパッドスプリング等とにより構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、前記摩擦パッドの耳部に回転方向付勢部材である付勢ばねを設け、該付勢ばねの先端側を前記パッドスプリングを介して取付部材側に弾性的に当接させることにより、前記摩擦パッドをディスクの回転方向出口側(周方向)に向けて付勢する構成としたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−146969号公報 特開2011−12713号公報
ところで、上述した従来技術では、パッドスプリングを取付部材の各腕部側に取付け、前記付勢ばねを摩擦パッドの耳部に取付けた状態で、該摩擦パッドの耳部を取付部材の腕部(パッドガイド)を組付けようとすると、前記付勢ばねが邪魔になって組付け時の作業性が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、摩擦パッドを取付部材側に組付けるときの作業性を向上できるようにしたディスクブレーキを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明によるディスクブレーキは、ディスクの外周側を軸方向に跨いで車両の非回転部分に取付けられ一対の摩擦パッドを凹凸嵌合した状態でディスクの軸方向に案内するパッドガイドが設けられた取付部材と、該取付部材に摺動可能に設けられたキャリパと、前記取付部材に取付けられ前記各摩擦パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、前記各摩擦パッドに設けられ前記パッドスプリングに当接して前記ディスクの回転方向に前記各摩擦パッドを付勢する回転方向付勢部材とを備え、前記パッドスプリングは、前記取付部材のパッドガイドに嵌合して取付けられ前記摩擦パッドをディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられ前記摩擦パッドをディスクの径方向に付勢する径方向付勢部とを有し、前記径方向付勢部には、前記案内板部からディスクの軸方向へ延びる第1延出部と、該第1延出部の先端側で折返されるカール部と、該カール部から前記ディスクへ近付く方向に延出して前記摩擦パッドが当接する第2延出部と、該第2延出部から前記ディスクの周方向における前記摩擦パッドの中央方向へ突出する突起部とが形成される構成としている。
本発明によれば、摩擦パッドを回転方向付勢部材と一緒に取付部材のパッドガイド側に組付けるときの作業性を、パッドスプリングの径方向付勢部に形成した突起部により向上することができる。
本発明の実施の形態によるディスクブレーキを上方からみた平面図である。 ディスクブレーキを図1中の矢示II−II方向からみた一部破断の正面図である。 図2中のパッドスプリングを単体として示す正面図である。 図3のパッドスプリングを上側からみた平面図である。 図3のパッドスプリングを左側からみた左側面図である。 インナ側の摩擦パッドが取付けられる取付部材をパッドスプリングと共にインナ側からみた背面図である。 インナ側の摩擦パッドが取付けられたパッドスプリングのインナ側を上方からみた部分平面図である。
以下、本発明の実施の形態によるディスクブレーキを、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図7は本発明の実施の形態を示している。図中、1は回転するディスクを示し、このディスク1は、例えば車両が前進方向に走行するときに車輪(図示せず)と共に図1中の矢示A方向に回転し、車両が後退するときには矢示A方向とは逆方向に回転するものである。
2は車両の非回転部分に取付けられる取付部材で、該取付部材2は、図1、図2に示す如く、ディスク1の回転方向(周方向)に離間してディスク1の外周を跨ぐようにディスク1の軸方向に延びた一対の腕部2A,2Aと、該各腕部2Aの基端側を一体化するように連結して設けられ、ディスク1のインナ側となる位置で前記車両の非回転部分に固定される厚肉の支承部2B等とを含んで構成されている。
また、取付部材2には、ディスク1のアウタ側となる位置で腕部2A,2Aの先端側を互いに連結する補強ビーム2Cが図2に示す如く弓形状をなして一体に形成されている。これにより、取付部材2の各腕部2A,2Aは、ディスク1のインナ側で支承部2Bにより一体的に連結されると共に、アウタ側で補強ビーム2Cにより一体的に連結されている。
取付部材2の各腕部2Aには、ディスク1の軸方向中間部となる位置に図2中に示すように、ディスク1の外周(回転軌跡)に沿って円弧状に延びるディスクパス部3が形成されている。ディスクパス部3のディスク1の軸方向両側には、インナ側,アウタ側のパッドガイド4がそれぞれ形成されている。また、各腕部2Aには、ピン穴2D(図2中に1個のみ図示)がそれぞれ設けられている。これらのピン穴2D内には、後述の摺動ピン7が摺動可能に挿嵌される。
各腕部2Aのパッドガイド4は、図2に示す如く断面コ字形状をなす凹溝として形成され、後述の摩擦パッド10が摺動変位する方向、即ちディスク1の軸方向に延びている。パッドガイド4は、後述する摩擦パッド10の耳部11A,11Bを上,下方向(ディスク径方向)から挟むように耳部11A,11Bに対して凹凸嵌合している。
これにより、各パッドガイド4は、これらの耳部11A,11Bを介して摩擦パッド10をディスク軸方向にガイドするものである。凹溝からなるパッドガイド4の奥側壁面は、所謂トルク受部としてのトルク受面5を構成している。このトルク受面5は、ブレーキ操作時に発生する制動トルクを摩擦パッド10から耳部11A,11Bを介して受承するものである。
即ち、図2中に示す左,右のパッドガイド4,4のうち、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向出口側(以下、回出側という)に位置する左側のパッドガイド4、特に、底部側のトルク受面5は、ブレーキ操作時に後述の摩擦パッド10がディスク1から受ける制動トルクを裏板11の耳部11Bおよび、後述するパッドスプリング14の案内板部18を介して受承する。また、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向入口側(以下、回入側という)に位置するパッドガイド4の底部側、即ちトルク受面5は、後述の付勢ばね20により摩擦パッド10の耳部11Aから僅かに離間した状態に配置される。
キャリパ6は、取付部材2に摺動可能に設けられている。該キャリパ6は、図1に示す如くディスク1の一側であるインナ側に設けられたインナ脚部6Aと、取付部材2の各腕部2A間でディスク1の外周側を跨ぐようにインナ脚部6Aからディスク1の他側であるアウタ側へと延設されたブリッジ部6Bと、該ブリッジ部6Bの先端側であるアウタ側からディスク1の径方向内向きに延び、先端側が二又状をなした爪部としてのアウタ脚部6Cとにより構成されている。
そして、キャリパ6のインナ脚部6Aには、ピストンが摺動可能に挿嵌されるシリンダ(いずれも図示せず)が形成されている。また、インナ脚部6Aには、図1中の左,右方向に突出する一対の取付部6D,6Dが設けられている。該各取付部6Dは、キャリパ6全体を後述の摺動ピン7を介して取付部材2の各腕部2Aに摺動可能に支持する。
摺動ピン7は、図1に示す如くキャリパ6の各取付部6Dにそれぞれボルト8を用いて締結されている。各摺動ピン7の先端側は、取付部材2の各腕部2Aのピン穴2Dに向けて延びており、図2中に例示するように取付部材2の各ピン穴2D内に摺動可能に挿嵌されている。各腕部2Aと各摺動ピン7との間には、図1に示す如く保護ブーツ9がそれぞれ取付けられ、摺動ピン7と腕部2Aのピン穴2Dとの間に雨水等が浸入するのを防いでいる。
インナ側の摩擦パッド10とアウタ側の摩擦パッド10は、ディスク1の両面に対向して配置されている。各摩擦パッド10は、図1、図2、図6および図7に示す如く、ディスク1の周方向(回転方向)に略扇形状をなして延びる平板状の裏板11と、該裏板11の表面側に固着して設けられディスク1の表面に摩擦接触する摩擦材としてのライニング12(図2、図7参照)等とにより構成されている。
摩擦パッド10の裏板11には、ディスク1の周方向両側に位置する側面部に凸形状をなした嵌合部としての耳部11A,11Bが設けられている。裏板11の耳部11A,11Bは、車両のブレーキ操作時にディスク1から摩擦パッド10が受ける制動トルクを取付部材2のトルク受面5に当接して伝達するトルク伝達部を構成するものである。また、裏板11の耳部11A,11B側には、後述の付勢ばね20を固定するためのカシメ部11C(図6中に点線で図示)がそれぞれ形成されている。
摩擦パッド10(裏板11)の耳部11A,11Bは、例えば図6、図7に示すように左,右対称に形成され、互いに同一の形状をなしている。そして、一方の耳部11Aは、車両の前進時に矢示A方向に回転するディスク1の回転方向入口側(回入側)に配置され、他方の耳部11Bは、ディスク1の回転方向出口側(回出側)に配置される。摩擦パッド10のトルク伝達部となる左,右の耳部11A,11Bのうちディスク1の回入側に位置する耳部11Aには、後述の付勢ばね20が前記カシメ部11Cを介して設けられている。
裏板11の耳部11Aには、切欠溝13が設けられている。該切欠溝13は、図6に示すように耳部11Aの突出側(先端側)端面を部分的にL字状に切欠くことにより形成され、後述する付勢ばね20の一部を収納するための収納溝を構成している。切欠溝13は、図6にも示すように耳部11Aの幅方向(ディスク1の径方向)の中心位置よりも径方向外側寄りとなる位置に配置されている。
また、ディスク1の回出側に位置する耳部11Bについても、回入側の耳部11Aと同様に切欠溝13が形成されている。これにより、摩擦パッド10は、ディスク1のインナ側とアウタ側とで部品の共通化を図ることが可能となり、ディスクブレーキの部品点数を削減して、その製造上の煩雑さを解消することが可能となる。
取付部材2の各腕部2Aには、一対のパッドスプリング14,14が取付けられている。該各パッドスプリング14は、それぞれインナ側,アウタ側の摩擦パッド10を弾性的に支持すると共に、これらの摩擦パッド10のディスク軸方向における摺動変位を滑らかにするものである。そして、各パッドスプリング14は、ばね性を有するステンレス鋼板等を図3〜図5に示すように曲げ加工(プレス成形)することにより形成されている。
パッドスプリング14は、後述の連結板部15、平板部16、係合板部17、案内板部18および径方向付勢部19を含んで構成されている。なお、パッドスプリング14の各部位に関して、以下の説明では、「上側」、「上面」または「上向き」という語句を、ディスク1の径方向外側、径方向外側の面または径方向外向きを意味するものとして用い、「下側」、「下面」または「下向き」という語句は、ディスク1の径方向内側、径方向内側の面または径方向内向きを意味するものとして用いることとする。
パッドスプリング14の連結板部15は、パッドスプリング14の一対の平板部16間を各案内板部18と一緒に連結するため、即ち各案内板部18をディスク1のインナ側とアウタ側とで一体的に連結するため、ディスク1の外周側を跨いだ状態で軸方向に延びて形成されている。連結板部15の長さ方向両端側には、一対の平板部16,16がディスク1の径方向内向きに延びて一体に形成されている。係合板部17は、一対の平板部16,16間に位置して連結板部15と一体に形成されている。係合板部17は、腕部2Aのディスクパス部3に径方向内側から係合するように取付部材2に取付けられる。これにより、パッドスプリング14は、取付部材2の腕部2Aに対してディスク1の軸方向で位置決めされる。
一対の案内板部18,18は、連結板部15の両端側に各平板部16を介して設けられている。各案内板部18は、平板部16の下側端(先端側)から略コ字状に折曲げられることにより形成されている。一対の案内板部18のうち一方の案内板部18は、インナ側のパッドガイド4内に嵌合して取付けられ、他方の案内板部18は、アウタ側のパッドガイド4に嵌合して取付けられる。
各案内板部18は、パッドガイド4の上,下の壁面に対向して配置される上面板18A,下面板18Bと、これらの上面板18A,下面板18B間をディスク1の径方向で連結すると共に、平坦面状をなしてディスク1の軸方向に延び、パッドガイド4の奥側壁面(即ち、トルク受面5)に当接されるガイド底板18Cと、該ガイド底板18Cからディスク1の軸方向外側に向けて延設され先端側がディスク1の周方向外側へと斜めに傾斜した軸方向延設部18Dとを含んで構成されている。
また、案内板部18の上面板18Aには、ディスク1の軸方向外側に向けて突出し先端(突出端)側が図5中の上側(即ち、ディスク1の径方向外側)へと斜めに傾斜した挿入ガイド部18Eが一体に形成されている。該挿入ガイド部18Eは、摩擦パッド10の耳部11A,11Bを案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に挿入するときに、軸方向延設部18Dと一緒に耳部11A,11Bを案内板部18の内側に滑らかに案内するために設けられている。
各摩擦パッド10の耳部11A,11Bをディスク1の径方向外側(即ち、図5中の上側)に向けて付勢する一対の径方向付勢部19は、各案内板部18の下面板18Bから延出して設けられている。ここで、径方向付勢部19は、案内板部18の下面板18Bからディスク1の軸方向外側へと延びる第1延出部19Aと、該第1延出部19Aの先端側を略C字状または略U字状に折返すことにより形成されたカール部19Bと、該カール部19Bからディスク1に近付く方向に延びて斜め上向き(即ち、ディスク1の径方向外向き)に傾斜し摩擦パッド10の耳部11A,11Bが当接する第2延出部19Cと、該第2延出部19Cの長さ方向途中からディスク1の周方向内側(即ち、摩擦パッド10の中央方向)へ突出して斜め下向きに傾斜した突起部19Dとを含んで構成されている。
径方向付勢部19のカール部19Bは、第1延出部19Aの先端側から斜め下向きに折曲げて略C字状または略U字状をなすように湾曲された折返し部19B1 と、該折返し部19B1 の上端側に位置し平坦な形状をなしたフラット面部19B2 とにより構成されている。即ち、ディスク1の径方向外側寄りとなるカール部19Bの上面側は、図6に示す如く径方向付勢部19がフリーな状態(即ち、摩擦パッド10を取付ける前の状態)で耳部11A,11Bが平坦に当接されるようにフラット面部19B2 となっている。このフラット面部19B2 は、例えば案内板部18の下面板18Bと平行な平坦面となるように曲げ加工され、第2延出部19Cは、フラット面部19B2 の先端側から斜め上向きに延設されている。
径方向付勢部19の突起部19Dは、第2延出部19Cのうちカール部19Bのフラット面部19B2 に近い位置に配置され、案内板部18の挿入ガイド部18Eとは、図5中に示す如く上,下方向でほぼ対向する位置に配置されている。そして、径方向付勢部19の突起部19Dは、摩擦パッド10の耳部11A,11Bを案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に挿入するときに、軸方向延設部18Dおよび挿入ガイド部18Eと一緒に耳部11A,11Bを案内板部18の内側に滑らかに案内する機能を有している。
摩擦パッド10の耳部11A,11Bを案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に挿入したときに、径方向付勢部19は、図5中に二点鎖線で示すように矢示C方向に弾性的に撓み変形される。即ち、径方向付勢部19は、その第2延出部19Cが摩擦パッド10の耳部11A,11Bと下面板18Bとの間に挟まれるように弾性変形する。この状態で、径方向付勢部19の第2延出部19Cは、摩擦パッド10(裏板11)の耳部11A,11Bをディスク1の径方向外側に向けて弾性的に付勢し、摩擦パッド10が取付部材2に対してディスク径方向にガタ付くのを抑えるものである。なお、径方向付勢部19は、耳部11A,11Bをディスク1の径方向外側に向けて弾性的に付勢するものとしたがこれに限らず、案内板部18の上面板18Aから延出させて耳部11A,11Bをディスク1の径方向内側に向けて弾性的に付勢するものとしてもよい。
回転方向付勢部材としての付勢ばね20は、例えば図6に示すように摩擦パッド10の裏板11の耳部11A,11Bのうち、車両前進時にディスク回入側となる耳部11Aに基端側がカシメ等の手段で固定して設けられている。なお、付勢ばね20の裏板11への固定方法はカシメに限られず、例えば、耳部11Aをディスク軸方向で挟み込むようなクリップ式で付勢ばね20を裏板11に固定するようにしてもよい。付勢ばね20の先端側は、パッドスプリング14(案内板部18)のガイド底板18Cを介して取付部材2のトルク受面5に弾性変形状態で当接する。これにより、付勢ばね20は、摩擦パッド10をディスク1の回出側に向けて付勢し、摩擦パッド10が車両走行時の振動等でディスク1の周方向にガタ付いたりするのを防ぐものである。
付勢ばね20は、例えば弾力性を有するステンレス鋼板等を図7に示すように曲げ加工(プレス成形)することにより形成されている。付勢ばね20は、取付部20Aと、第1の延設部20Bと、折曲げ部20Cと、第2の延設部20Dとを含んで構成されている。付勢ばね20の取付部20Aは、付勢ばね20の基端側に位置し裏板11の耳部11A側にカシメ部11C等を介して取付けられている。即ち、取付部20Aは、ディスク1の回入側となる裏板11の耳部11A側にカシメ部11Cを介して固定され、耳部11Aの表面側に広く面接触した状態で取付けられている。
第1の延設部20Bは、取付部20Aに基端側が接続(一体形成)され裏板11の一方の面(表面側)とは反対側となる他方の面(裏面)側に向け切欠溝13(図6参照)を介してディスク1から離間する方向に延設されている。即ち、第1の延設部20Bは、取付部20Aの先端側から裏板11の切欠溝13内へと折り重ねるようにL字状に屈曲した後、耳部11Aの裏面側へと「く」字状に屈曲してディスク軸方向と周方向とに斜めに傾いて延びている。
付勢ばね20の折曲げ部20Cは、第1の延設部20Bの先端側に一体形成され裏板11の裏面側でディスク1に近付く方向に向けて円弧状(例えば、U字状またはC字状)に折曲げられている。折曲げ部20Cは、裏板11の耳部11Aのうち取付部材2のトルク受面5に対向する端面よりもディスク周方向の内側となる位置で円弧状に折り返すように折曲げられて形成されている。
第2の延設部20Dは、折曲げ部20Cの先端側から裏板11の表面側へとディスク1に近付く方向に延び、取付部材2のトルク受面5にパッドスプリング14の案内板部18(即ち、ガイド底板18C)を介して弾性変形状態で当接するものである。即ち、第2の延設部20Dは、折曲げ部20Cの先端側より裏板11の切欠溝13を外側から跨ぐように耳部11Aの表面側へと斜めに傾斜してディスク1に近付く方向に延びている。
また、付勢ばね20は、図6にも示すように耳部11Aの幅方向(ディスクの径方向)の中心位置よりも径方向外側寄りとなる位置に配置されている。これにより、付勢ばね20は、耳部11Aの幅方向の中心位置よりも径方向外側寄りとなる位置で摩擦パッド10をディスク回出側に付勢することができ、制動時に偶力抜けが発生するのを抑制できるものである。
本実施の形態によるディスクブレーキは、上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、車両のブレーキ操作時には、キャリパ6のインナ脚部6A(シリンダ)にブレーキ液圧を供給することにより前記ピストンをディスク1に向けて摺動変位させ、これによって、インナ側の摩擦パッド10をディスク1の一側面に押圧する。このときに、キャリパ6はディスク1からの押圧反力を受けるため、キャリパ6全体が取付部材2の腕部2Aに対してインナ側に摺動変位し、アウタ脚部6Cがアウタ側の摩擦パッド10をディスク1の他側面に押圧する。
これにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド10は、図1、図2中の矢示A方向(車両の前進時)に回転しているディスク1を、両者の間で軸方向両側から強く挟持することができ、このディスク1に制動力を与えることができる。そして、ブレーキ操作を解除したときには、前記ピストンへの液圧供給が停止されることにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド10がディスク1から離間し、再び非制動状態に復帰する。
また、このようなブレーキ操作時、解除時(非制動時)には、摩擦パッド10の耳部11A,11Bのうちディスク1の回入側に位置する耳部11Aが、付勢ばね20によって図2中の矢示B方向に付勢され、摩擦パッド10は、ディスク1の回出側(図2中の矢示A方向)に弱い力で常時付勢される。そして、ディスク1の回出側に位置する耳部11Bは、このときの付勢力によりパッドスプリング14の案内板部18を介してパッドガイド4のトルク受面5に弾性的に押付けられる。
このため、摩擦パッド10が車両走行時の振動等でディスク1の周方向にガタ付いたりするのを、ディスク回入側の耳部11Aとトルク受面5との間に設けた付勢ばね20により規制することができる。そして、車両前進時のブレーキ操作時には、摩擦パッド10がディスク1から受ける制動トルク(矢示A方向の回転トルク)を、回出側の腕部2A(パッドガイド4のトルク受面5)により受承することができる。
これにより、摩擦パッド10のディスク回出側に位置する耳部11Bは、パッドガイド4のトルク受面5に案内板部18を介して当接し続ける。しかも、回出側の耳部11Bは、ブレーキ操作前に付勢ばね20の作用により案内板部18に当接してクリアランスがない状態となっているので、制動トルクによって摩擦パッド10が移動して異音を発生してしまうようなことがない。
また、摩擦パッド10の耳部11A,11Bは、ディスク1の回入側,回出側に位置するパッドガイド4,4内にパッドスプリング14の案内板部18を介して摺動可能に挿嵌され、各径方向付勢部19によってディスク1の径方向外側へと付勢されている。これにより、摩擦パッド10の耳部11A,11Bを案内板部18の上面板18A(ディスク1の径方向外側の面)側へと弾性的に押付けることができる。
このため、走行時の振動等により摩擦パッド10がディスク1の径方向にガタ付いたりするのを、パッドスプリング14の径方向付勢部19により規制することができる。そして、ブレーキ操作時には、摩擦パッド10の耳部11A,11Bを案内板部18の上面板18A側に摺接させた状態に保持しつつ、インナ側,アウタ側の摩擦パッド10を案内板部18に沿ってディスク軸方向へと円滑に案内することができる。
ところで、ディスクブレーキの組立て作業時には、前記付勢ばね20を摩擦パッド10の耳部11Aに取付けた状態で、摩擦パッド10の耳部11Aを取付部材2の腕部2Aのパッドガイド4にパッドスプリング14を介して組付けようとすると、摩擦パッド10の回転方向付勢部材である付勢ばね20が邪魔になって組付け時の作業性が悪くなることがある。
そこで、本実施の形態では、パッドスプリング14の径方向付勢部19に突起部19Dを設ける構成としている。即ち、パッドスプリング14の径方向付勢部19は、案内板部18の下面板18Bからディスク1の軸方向外側に延びる第1延出部19Aと、該第1延出部19Aの先端側で折返されるカール部19Bと、該カール部19Bからディスク1へと近付く方向に延出して摩擦パッド10の耳部11A,11Bが当接する第2延出部19Cと、該第2延出部19Cからディスク1の周方向における摩擦パッド10の中央方向へ突出する突起部19Dとを含んで構成されている。
この場合、径方向付勢部19の突起部19Dは、第2延出部19Cのうちカール部19Bのフラット面部19B2 に近い位置に配置され、案内板部18の挿入ガイド部18Eとは、図5中に示す如く上,下方向でほぼ対向する位置に配置されている。そして、径方向付勢部19の突起部19Dは、摩擦パッド10の耳部11A,11Bを案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に挿入するときに、軸方向延設部18Dおよび挿入ガイド部18Eと一緒に耳部11A,11Bを案内板部18の内側に滑らかに案内する構成としている。
これにより、例えば図6に示す如く、インナ側の摩擦パッド10の耳部11A,11Bを取付部材2の各パッドガイド4にパッドスプリング14を介して組付けるときには、予め摩擦パッド10の耳部11A側に取付けた付勢ばね20を、パッドスプリング14の案内板部18内に挿入できるように弾性変形させた状態で、径方向付勢部19のフラット面部19B2 に沿って耳部11Aを挿入ガイド部18Eの下側へと図5中の矢示D方向に押込むようにする。
このように、摩擦パッド10の耳部11Aを案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に挿入するときに、径方向付勢部19の突起部19Dは、耳部11Aの下面側を図6中の矢示E方向へと斜め上向きにガイドし、径方向付勢部19の第2延出部19Cが図5中に二点鎖線で示す下方位置まで矢示C方向に弾性変形するのを円滑化させる。また、摩擦パッド10の耳部11Bを案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に挿入するときにも、耳部11Bの下面側は径方向付勢部19の突起部19Dにより斜め上向きにガイドされることにより、径方向付勢部19の第2延出部19Cを斜め下向き(即ち、図5中に二点鎖線で示す下方位置まで矢示C方向)に円滑に弾性変形させることができる。
この結果、径方向付勢部19の突起部19Dと案内板部18の軸方向延設部18Dおよび挿入ガイド部18Eとにより、摩擦パッド10の耳部11A,11Bを案内板部18の内側へと滑らかに案内することができ、付勢ばね20を摩擦パッド10の耳部11A側に取付けた状態でも、案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に摩擦パッド10の耳部11A,11Bを安定して挿入することができる。
これにより、インナ側の摩擦パッド10の裏板11とライニング12とは、図7中に二点鎖線で示す位置まで挿入して組付けられる。また、アウタ側の摩擦パッド10についても、前述したインナ側の摩擦パッド10と同様に組付けることができ、案内板部18の上面板18Aと下面板18Bとの間に摩擦パッド10の耳部11A,11Bを安定して挿入することができる。
従って、本実施の形態によれば、摩擦パッド10を取付部材2の各パッドガイド4内に組付けるときの作業性を向上することができ、付勢ばね20に起因した不完全組付けの発生を防ぐことができる。また、パッドスプリング14の径方向付勢部19のうちカール部19Bには、図5に示すようにフラット面部19B2 を形成しているため、このフラット面部19B2 に沿って摩擦パッド10の耳部11A,11Bを挿入ガイド部18Eの下側へと滑らかに挿入でき、組付け時の作業性を高めることができる。
なお、前記実施の形態では、コ字形状の凹溝からなるパッドガイド4の奥側壁面によりトルク受部となるトルク受面5を構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばパッドガイドから離間した位置(パッドガイドとは異なる位置)にトルク受けとしてのトルク受面を設ける構成とした型式のディスクブレーキにも適用できるものである。
次に、上記実施の形態に含まれる発明について述べる。回転方向付勢部材は摩擦パッドの裏板に固定して設ける構成としている。これにより、回転方向付勢部材を摩擦パッドに予め組付けたサブアッシー状態で、取付部材に取付けることができ、組立時の作業性を向上することができる。
また、回転方向付勢部材は、摩擦パッドの裏板のうちライニングが設けられた一方の面側に固定して設ける構成としている。これにより、回転方向付勢部材に必要なばね定数、必要荷重(ばね力)の確保が容易となり、限られた車両のスペースを有効に活用することができる。
一方、回転方向付勢部材は、裏板の一方の面側に固定して取付けられる取付部と、該取付部に基端側が接続され前記裏板の一方の面とは反対側となる他方の面側に向けてディスクから離間する方向に延設された第1の延設部と、該第1の延設部の先端側に形成され前記裏板の他方の面側でディスクに近付く方向に向けて円弧状に折曲げられた折曲げ部と、該折曲げ部の先端側からディスクに近付く方向に延び取付部材側に弾性変形状態で弾接する第2の延設部とを有する構成としている。
これによって、回転方向付勢部材のばね長を、第1の延設部、折曲げ部および第2の延設部により十分に確保でき、回転方向付勢部材に必要なばね定数を容易に確保できると共に、必要荷重(ばね力)の確保が容易となり、限られた車両のスペースを有効に活用することができる。
また、回転方向付勢部材の折曲げ部は、裏板のトルク伝達部のうち取付部材のトルク受面に対向する端面よりもディスク周方向の内側となる位置で円弧状に折曲げる構成としている。これにより、回転方向付勢部材のばね長を十分な長さに形成することができ、付勢力(ばね力)を安定させることができる上に、限られた車両スペースを有効に活用することができる。
1 ディスク
2 取付部材
2A 腕部
3 ディスクパス部
4 パッドガイド
5 トルク受面
6 キャリパ
7 摺動ピン
10 摩擦パッド
11 裏板
11A,11B 耳部
12 ライニング
14 パッドスプリング
15 連結板部
18 案内板部
19 径方向付勢部
19A 第1延出部
19B カール部
19C 第2延出部
19D 突起部
20 付勢ばね(回転方向付勢部材)

Claims (1)

  1. ディスクの外周側を軸方向に跨いで車両の非回転部分に取付けられ一対の摩擦パッドを凹凸嵌合した状態でディスクの軸方向に案内するパッドガイドが設けられた取付部材と、該取付部材に摺動可能に設けられたキャリパと、前記取付部材に取付けられ前記各摩擦パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、前記各摩擦パッドに設けられ前記パッドスプリングに当接して前記ディスクの回転方向に前記各摩擦パッドを付勢する回転方向付勢部材とを備え、
    前記パッドスプリングは、前記取付部材のパッドガイドに嵌合して取付けられ前記摩擦パッドをディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられ前記摩擦パッドをディスクの径方向に付勢する径方向付勢部とを有し、
    前記径方向付勢部には、前記案内板部からディスクの軸方向へ延びる第1延出部と、該第1延出部の先端側で折返されるカール部と、該カール部から前記ディスクへ近付く方向に延出して前記摩擦パッドが当接する第2延出部と、該第2延出部から前記ディスクの周方向における前記摩擦パッドの中央方向へ突出する突起部とが形成されていることを特徴とするディスクブレーキ。
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