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JP6660653B2 - 通信制御装置、画像形成装置、通信制御方法及び通信制御プログラム - Google Patents

通信制御装置、画像形成装置、通信制御方法及び通信制御プログラム Download PDF

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JP6660653B2
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Description

本発明は、通信に関する制御を行うための、通信制御装置、画像形成装置、通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。
近年、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の普及に伴って、通信機能を備える画像形成装置が普及してきている。このような画像形成装置は、情報処理装置から送信された画像データを受信し、受信した画像データを紙媒体等に印刷することができる。
なお、ここで画像形成装置とは、例えば、印刷機能を備えるプリンタである。また他にも、印刷機能に加えて、スキャナ機能やFax送信機能、E−Mail送信機能等のデータ送信機能を備えた複合機といった多機能周辺装置(MFP:Multifunction Peripheral)等も画像形成装置に含まれる。
これらの画像形成装置は、有線接続あるいは無線接続でLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されているのが通常である。例えば、オフィスなどでは、画像形成装置が設置されており、情報処理端末がLANで接続されていることが一般的である。
このような画像形成装置と、情報処理装置との通信について図1を参照して説明をする。図1の上段に示す例では、画像形成装置100、無線端末200、有線端末300及びアクセスポイント400を含む。ここで、無線端末200及び有線端末300が、画像データを送信する情報処理装置に相当する。
そして、画像形成装置100と有線端末300は、有線LAN500を介して有線接続される。また、有線端末300は、かかる有線接続を利用して画像データを画像形成装置100に送信する。
また、画像形成装置100と、無線端末200は、それぞれアクセスポイント400と無線通信を行うことが可能である。
このような状況で、無線端末200は、アクセスポイント400を介して画像形成装置100に画像データを送信する。このように直接通信を行うのではなく、アクセスポイントを介して通信を行うという通信方法は一般的なものであり、例えば、IEEE 802.11において、インフラストラクチャー・モードと呼ばれる。
一方で、近年、画像形成装置自身がアクセスポイントとなることにより、情報処理装置と画像形成装置が別途アクセスポイントを介することなく、Peer to Peerで直接通信を行うという通信方法も提案されている。このような通信方法は、例えば、IEEE 802.11において、アドホック・モードと呼ばれる通信モードである。
図1の下段には、このような情報処理装置と画像形成装置が直接通信を行う構成が記載されている。
図1の下段に示すように、本例は、画像形成装置100、無線端末200及び有線端末300を含む。すなわち、図1の上段と比較して、アクセスポイント400が省かれた構成である。
画像形成装置100と有線端末300の通信に関しては、図1の上段と同様であるので、その説明を省略する。
また、本例では、画像形成装置100が、自身がアクセスポイントとなる機能を有している。そのため、画像形成装置100と、無線端末200はPeer to Peerで直接無線通信を行うことができる。そこで、無線端末200は、無線により直接画像形成装置100に対して画像データを送信する。また、画像形成装置100は、かかる画像データを無線により直接受信する。
このような、画像形成装置と情報処理装置とが通信を行う技術は、例えば、特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1の明細書段落番号[0002]乃至[0014]には、画像形成装置が、インフラストラクチャー・モードや、アドホック・モードで情報処理装置と通信を行うことが記載されている。
特開2015−130579号公報
上述したように、画像形成装置にアクセスポイントの機能を備えさせることにより、別途アクセスポイントを必要とすることなく、アドホック・モードで画像形成装置と情報処理装置とが直接通信を行うことができる。もっとも、画像形成装置が同時に通信可能な情報処理装置の台数には制限が設けられることがある。
例えば、通信に用いるプロトコルにより定まる制限や、無線通信用のアンテナの性能等を考慮して、同時に通信可能な情報処理装置の台数に制限を設けることがある。
この点、従来の技術では、印刷時に無線接続した情報処理装置は、印刷終了後も画像形成装置と無線接続を継続し続ける。そのため、従来の技術では、一度台数制限にかかってしまった後は、他の情報処理装置が画像形成装置との無線接続を試みたとしても、無線接続をすることはできないという問題が発生していた。
そこで、本発明は、通信すべき装置が画像形成装置と通信できる可能性を高くすることが可能な、通信制御装置、画像形成装置、通信制御方法及び通信制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、
端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御する通信制御装置であって、
ユーザが前記画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段と、
通信が制御手段により禁止されている端末以外の何れかの端末から前記画像形成装置が前記画像データを受信したことを契機として、該受信した画像データが印刷されると共に、前記画像データを受信してから前記人感手段が感知し始めたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する前記制御手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置であって、該画像形成装置は、上記本発明の第1の観点により提供される通信制御装置を備え、該通信制御装置が、該画像形成装置が行う通信を制御することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第3の観点によれば、
端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御すると共に、ユーザが前記画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段を備える通信制御装置が行う、通信制御方法であって、
通信が制御ステップにより禁止されている端末以外の何れかの端末から前記画像形成装置が前記画像データを受信したことを契機として、該受信した画像データが印刷されると共に、前記画像データを受信してから前記人感手段が感知し始めたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する前記制御ステップを行うことを特徴とする通信制御方法が提供される。
本発明の第4の観点によれば、
ユーザが画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段を備えたコンピュータを通信制御装置として機能させる通信制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御する通信制御装置であって、
通信が制御手段により禁止されている端末以外の何れかの端末から前記画像形成装置が前記画像データを受信したことを契機として、該受信した画像データが印刷されると共に、前記画像データを受信してから前記人感手段が感知し始めたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する前記制御手段と、
を備える通信制御装置として機能させることを特徴とする通信制御プログラムが提供される。
本発明によれば、通信すべき装置が画像形成装置と通信できる可能性を高くすることが可能となる。
画像形成装置と情報処理装置のとの通信方式について表す図である。 本発明の各実施形態全体の基本的構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態等における各機器に含まれる機能ブロックを表す図である。 本発明の各実施形態における人感センサによる感知エリアについて表す図である。 本発明の各実施形態における通信制御について表す図である。 本発明の第1の実施形態等の基本的動作を表すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態等における各機器に含まれる機能ブロックを表す図である。 本発明の第2の実施形態等の基本的動作を表すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態等の基本的動作を表すシーケンス図である。
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。本発明の実施形態は、概略、印刷時に無線接続した情報処理装置が、印刷が終了し、ユーザが印刷物を取得済みのような場合であっても画像形成装置との通信接続を継続する、というような無駄な通信が発生してしまうことを防止するものである。
そのために、本発明の実施形態では、人感センサ等を用いて、ユーザが印刷物を取得したか否かを判定する。そして、印刷終了後であってユーザが印刷物を取得したと判定された後は、画像データを送信した情報処理装置と画像形成装置との無線接続を所定時間禁止することにより、上述したような無駄な通信を削減する。
これにより、例えば同時接続可能な情報処理装置の台数に制限があるような場合に、かかる制限により通信を行うことができなかった、他の情報処理装置のユーザが通信を行うことができるようになる可能性を高くすることが可能となる。
つまり、「通信すべき装置が画像形成装置と通信できる可能性を高くする」という本発明が解決すべき課題を解決することが可能となる。
ここで、本発明には、具体的には4つの実施形態が含まれる。
まず、第1の実施形態は、基本的な実施形態であり、人感センサにより、ユーザの動きを感知する。そして、この感知結果に基づいて、画像データを送信した情報処理装置と画像形成装置との無線接続を所定時間禁止する。
次に、第2の実施形態は、更に、排紙トレイにおける用紙の有無を感知するための、排紙トレイ感知センサを設ける。そして、この感知結果に基づいて、画像データを送信した情報処理装置と画像形成装置との無線接続を所定時間禁止する。
更に、第3の実施形態では、現在画像形成装置に通信接続している情報処理装置の台数に応じて、無線接続を禁止する所定時間の長さを変更する。
更に、第4の実施形態では、ユーザの操作に応じて、所定時間が経過する前であっても、無線接続の禁止を解除し、無線接続を許可する。
以上が本発明の各実施形態である。
次に、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の各実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<第1の実施形態>
本実施形態は、図1の下段に示す構成と同様に、画像形成装置10、無線端末20及び複数の有線端末30を含む。
これらの各装置の接続について説明をする。画像形成装置10と、無線端末20は、アクセスポイント等の中継機器を介することなく、Peer to Peerで直接無線通信を行う。ここで、本例では、無線端末20は、N台(N=2以上の自然数)存在するものとする。そして、画像形成装置10は最大M台(M=1以上の自然数であって、且つ、N>Mの関係を満たす数)の無線端末20と同時に無線接続を行って無線通信を行うことができるものとする。しかしながら、画像形成装置10は、M台を超える台数の無線端末20と、同時に無線接続を行って無線通信を行うことはできないものとする。
一方で、画像形成装置10と、有線端末30は、有線LAN50を介して有線通信を行う。かかる有線通信では、無線通信と異なり、同時接続台数に特に制限はないものとする。
ここで、画像形成装置10は、本実施形態特有の処理を行う画像形成装置である。画像形成装置10は、例えばプリンタや、スキャナ機能付きのプリンタ、複合機、MFP等の、少なくとも印刷機能を有する装置により実現される。
無線端末20は、印刷用の画像データを画像形成装置10に対して送信する装置である。無線端末20は、例えば、汎用のOSが組み込まれたノート型のパーソナルコンピュータや、スマートフォンや、PDA(Personal Data Assistant)等の携帯端末等により実現される。
これら画像形成装置10及び無線端末20に含まれる機能ブロックの詳細は、図3を参照して後述する。
有線端末30は、印刷用の画像データを画像形成装置10に対して送信する装置である。有線端末30は、例えば、汎用のOSが組み込まれたデスクトップ型のパーソナルコンピュータにより実現される。なお、湯煎端末30は、本実施形態を利用するオペレータ等のシステム管理者が画像形成装置20をモニタリングしたり、画像形成装置20を制御したりする用途に用いられても良い。また、図中では、有線端末30を1台のみ図示しているが、有線端末30の台数に特に制限はないものとする。
有線LAN50は、イントラネットや、インターネット等のIPネットワーク等により実現される。また、有線LAN50は、外部のネットワークと接続していていも良い。更に、有線LAN50は、PLC(Power Line Telecommunication)、c.link(登録商標)等の規格に準拠していても良い。また、有線LAN50は、その一部に中継装置を含んでいたり、その中継機器間がWiMAX等の規格に準拠した無線接続で接続されていたりしても良い。つまり、有線LAN50は画像形成装置20と有線接続されているLANという意味であり、LAN全体が必ずしも有線により実現されていなくとも良い。
次に、図3を参照して無線端末10及び画像形成装置20に含まれる機能ブロックについて説明をする。まずは、無線端末10について説明をする。
無線端末10は、制御部11、表示部12、操作部13、記憶部14及び通信部15を備える。
制御部11は、無線端末10全体を制御する部分である。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶装置の組み合わせにより実現される。より具体的には、演算処理装置が、ROMや後述の記憶部14等に格納されたソフトウェアを読み込み、RAMを作業領域として利用することによりソフトウェアに基づいた演算処理を行い、かかる演算処理の結果に応じて、無線端末10に含まれる各種ハードウェアを制御することにより制御部11による制御は実現される。なお、演算処理装置やROM及びRAMについては、図示を省略する。
また、制御部11には、更に、ジョブ送信部11−1及びコマンド生成部11−2が含まれる。コマンド生成部11−2は、画像形成装置20に対して送信する印刷ジョブに含ませるコマンドを生成する。ここで、コマンドとは例えば画像形成装置20に対する印刷の実行指示と、印刷を実行する用紙のサイズの指定や、カラー印刷するか否かの指定といった印刷に関する命令が含まれる。コマンド生成部11−2により生成されたコマンドは、ジョブ送信部11−1に出力される。
ジョブ送信部11−1は、コマンド生成部11−2から受信したコマンドと、印刷に用いる画像データを組とすることにより印刷ジョブを生成する。印刷に用いる画像データは、後述の記憶部14から取得する。生成された印刷ジョブは、通信部15に対して出力される。
なお、コマンド生成部11−2によるコマンドの生成とジョブ送信部11−1による画像データの取得等は、後述の操作部13が受け付けたユーザの操作に応じて実行される。
通信部15は、通信を行うための部分である。今回、無線端末10は、無線通信を行うことを想定している。そのため、通信部15には、無線通信モジュール15−1が含まれる。無線通信モジュール15−1は、Wi−Fiなどのアクセスポイントモードで無線通信するためのモジュールである。
無線通信モジュール15−1は、ジョブ送信部11−1から入力される印刷ジョブを、印刷ジョブを実行する画像形成装置20に対して送信をする。印刷ジョブの送信は、LPR(Line Printer daemon protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルに準拠して行うことが可能である。
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等により実現される記憶装置である。記憶部14には、画像形成装置20に印刷させるための画像データや、制御部11による制御を実現するためのソフトウェア等が格納される。
表示部12は、ユーザに対して情報を表示するための部分であり、たとえば液晶ディスプレイ等により実現される。
操作部13は、ユーザからの操作を受け付けるためのユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の指示入力装置により実現される。
ユーザは、例えば、表示部12に表示される画像一覧から印刷対象とする画像データを決定し、印刷対象とする画像データを操作部13により選択して、印刷指示を行う。かかる印刷指示には、例えば、印刷する用紙の指定や、印刷時の解像度指定等が含まれていても良い。更に、画像形成装置20が複数存在するのであれば、ユーザが何れの画像形成装置20にて印刷を実行するのかを選択できるようにすると良い。
なお、表示機能付きのタッチパネルディスプレイ等により、表示部12及び操作部13の双方を実現するようにしても良い。
次に、画像形成装置20について説明をする。画像形成装置20は、通信部21、制御部22、記憶部23、表示部24、操作部25、人感センサ26、印刷エンジン27及び排紙トレイ28を備える。
通信部21は、通信を行うための部分である。今回、画像形成装置20は、無線通信及び有線通信の双方を行うことを想定している。そのため、通信部21には、無線通信モジュール21−1及び無線通信モジュール21−1が含まれる。
無線通信モジュール21−1は、Wi−Fiなどのアクセスポイントモードで無線通信するためのモジュールである。無線通信モジュール21−1は、無線通信モジュール15−1から印刷ジョブを受信する。印刷ジョブの受信は、LPR(Line Printer daemon protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルに準拠して行うことが可能である。受信した印刷ジョブは、制御部22に対して出力される。
有線通信モジュール21−2は、有線LAN50を介して有線端末30と通信を行うためのモジュールである。なお、図3では、有線端末30の図示を省略する。
制御部22は、画像形成装置20全体を制御する部分である。制御部22は、制御部11と同様に、CPU等の演算処理装置と、ROMやRAMといった記憶装置の組み合わせにより実現される。より具体的には、演算処理装置が、ROMや後述の記憶部23等に格納されたソフトウェアを読み込み、RAMを作業領域として利用することによりソフトウェアに基づいた演算処理を行い、かかる演算処理の結果に応じて、画像形成装置20に含まれる各種ハードウェアを制御することにより制御部22及び制御部22による制御は実現される。なお、演算処理装置やROM及びRAMについては、図示を省略する。
また、制御部22は、通信管理部22−1、コマンド解析部22−2及び画像出力処理部22−3を備える。
通信管理部22−1は、本実施形態の特徴である通信制御を行う部分である。通信管理部22−1は、後述の人感センサ26によるユーザの感知結果に基づいて、画像データを含む印刷ジョブを送信した無線端末10と画像形成装置20との無線接続を所定時間禁止する。通信管理部22−1の具体的な通信制御方法については、図4及び図5を参照して後述する。
コマンド解析部22−2は、通信部21から受信した印刷ジョブに含まれるコマンドの内容を解析し、解析結果を画像出力処理部22−3に対して送信する。具体的には、印刷ジョブのコマンドを解析して、何れの画像データをどのような解像度で、何れのサイズの用紙に何部印刷するのか等を決定する。すなわち、原稿を仕上げるために行う処理の内容を決定する。
コマンド解析部22−2は、コマンドの解析が終了すると、コマンドの解析結果と印刷ジョブに含まれる画像データを画像出力処理部22−3に対して出力する。
画像出力処理部22−3は、コマンド解析部22−2から受信したコマンドの解析結果に基づいて、コマンド解析部22−2から受信した画像データをプリンタ用画像データに変換し、印刷エンジン27に対して出力する。かかるプリンタ用画像データは、ページ記述言語(PDL:page description language、プリンタ言語とも呼ばれる)により記述される。
印刷エンジン27は、レーザーユニット、紙送り機能部等の印刷を実行するための種々の装置を含む部分である。印刷エンジン27は、画像出力処理部22−3から入力されたプリンタ用画像データに基づいて紙等の印刷媒体上にトナー画像を形成する。画像が形成された紙等の印刷媒体は、印刷物として排紙トレイ28に対して排出される。
排紙トレイ28には、排出された紙等の印刷物が積載される。ユーザは、排紙トレイ28から印刷物を取得する。
なお、印刷エンジン27や排紙トレイ28の具体的な構成は当業者にとって広く知られているので、その説明を省略する。
記憶部23は、HDDやSSD等により実現される記憶装置である。記憶部23には、画像形成装置20による制御を実現するためのソフトウェア等が格納される。
表示部24は、ユーザに対して情報を表示するための部分であり、たとえば液晶ディスプレイ等により実現される。
操作部25は、ユーザからの操作を受け付けるためのユーザインタフェースであり、ボタン等の指示入力装置により実現される。
ユーザは、例えば、表示部24や操作部25を利用して、画像形成装置20が備えるスキャナ(図示を省略する。)に原稿を読み取らせることにより、無線端末10を利用しなくとも画像を印刷するようなこともできる。つまり、画像形成装置20を汎用の画像形成装置と同様に利用することができるようにしても良い。
なお、表示機能付きのタッチパネルディスプレイ等により、表示部24及び操作部25の双方を実現するようにしても良い。
人感センサ26は、画像形成装置20の近傍の所定のエリア内にユーザが存在するか否かを感知するためのセンサである。人感センサ26は、例えば、赤外線や超音波を利用したセンサにより実現することができる。
かかる、人感センサ26によるユーザの感知と、この感知結果に基づいた、通信管理部22−1による通信制御の双方について図4及び図5を参照して説明をする。
まず、図4に表すように、人感センサ26によりユーザを感知することができるエリアとして感知エリア70が存在する。なお、感知エリアの広さは人感センサ26の性能や設定により定まり、その広さをどの程度にするかは任意であるが、例えば、画像形成装置20から1メートル程度の広さとすると良い。
人感センサ26は、ユーザが感知エリア70に存在するか否かを判定することができる。具体的には、例えば、まず図4の左側に示すようにユーザ60が感知エリアに存在しない状態であるとする。ユーザ60は、この状態で、無線端末10を利用して画像形成装置20に対して印刷指示を行う。その後、ユーザは画像が印刷された紙等の印刷物を取得するために、画像形成装置20に対して近づいて行く。そして、近づいた結果、図4の中央に表すようにユーザ60が感知エリア70に進入したならば、人感センサ26がユーザを感知する。
その後、ユーザ60は排紙トレイ28に積載された印刷物を取得すると、自席等に戻るために、図4の右側に表すように、感知エリア70から退出すると、人感センサ26は、ユーザ60が感知エリア70からいなくなったことを検知する。
通信管理部22−1はこれら人感センサ26の検知結果に基づいて、ユーザ60が画像形成装置20から印刷物を取得したか否かを判定する。つまり、印刷実行時に、人感センサ26の感知結果に基づいて、感知エリア70に存在していなかったユーザ60が、一度感知エリア70に進入し、その後感知エリア70から退出したと分かったならば、通信管理部22−1は、ユーザ60が印刷物を取得したと判定する。
ここで、本実施形態の説明の概略として上述したように、本実施形態では、画像形成装置20に同時に無線接続できる無線端末10の台数に上限があることを考慮して、無駄と考えられる通信を行なわないようにする。この点について図5を参照して説明を行う。
図5の上段に示すように、通常状態であれば、無線端末10は画像形成装置20の接続要求に応答することにより無線接続を確立し、その後、画像形成装置20から印刷ジョブを受信したり等の通信を行うことが可能である。つまり、通常状態は、通信が許可されている状態である。
しかしながら、上述したように、本実施形態では、無線端末10と同時に無線接続をすることができる台数の上限がM台と決められている。そのため、N台の画像形成装置20全てが同時に無線端末10と無線通信を行うことができない。
この点、一度印刷を指示し、その後印刷物を取得したユーザ60は、すぐには、無線端末10を用いて再度の印刷を行なわないと考えられる。
そこで、通信管理部22−1は、ユーザ60が印刷物を取得と判定できる場合には、このユーザ60が、画像データを画像形成装置20に対して送信するために用いた無線端末10と、画像形成装置20との無線通信を所定時間禁止する。つまり、かかる画像形成装置20と無線端末10の無線通信接続を遮断する。
また、単に遮断をするのみであると、無線端末10が画像形成装置20に対して再度の無線接続の確立を試みてくることが考えられる。そのために、通信管理部22−1は、無線通信モジュール21−1を制御することにより、無線端末10からかかる再接続が試みられたとしても所定時間は、接続を行なわせないようにする。
具体的には、例えば、無線端末10から送信される無線接続の確立依頼に対して、応答を行なわないようにしたり、接続を許可しない旨の応答を行うようにしたりする。このようにすれば、通信管理部22−1が無線端末10に対して直接指示を出す等の処理を行なわなくとも、画像形成装置20との無線通信を所定時間禁止することができる。
なお、所定時間の長さは、本実施形態が設置される環境等に応じて任意に定めることができるが、例えば、所定時間の長さを5分とするように良い。このようにすれば、他の無線端末10による印刷を行うことが可能な時間を用意することが可能となるので良い。かかる無線端末を所定時間禁止した状況を、通信禁止状態として、図5の下側に図示する。
このようにすることにより、一度印刷を終了したユーザ60の利用する無線端末10により、無線接続の同時接続台数を削減し、同時接続台数の上限となったままとなってしまうことを防止することができる。また、通信禁止状態とした無線端末10以外の無線端末10については、通常状態として通信を行う。
そのため、他の印刷を実行したい他のユーザ60の利用する無線端末10を、新たに画像形成装置20に接続させることが可能となる。すなわち、無駄と考えられる無線通信を接続して、通信をすべき無線端末10が通信できる可能性が高くなるような状況を作り出すことが可能となる。
しかしながら、或る無線端末10に対して、通信禁止状態を継続させたままとすると、それ以後、この無線端末10により印刷指示を行うことができなくなる。そこで、所定時間が経過したならば、この或る無線端末10について通常状態として、画像形成装置20との無線通信ができるようにする。これにより、所定時間が経過したならば、この或る無線端末10によって再度印刷を行うことが可能となる。
以上が、本実施形態における通信管理部22−1の通信制御である。
次に、図6のシーケンス図を参照して本実施形態の動作について説明を行う。なお、図3に表すように人感センサ26は、画像形成装置20に含まれるものであるが、図6では説明の都合上、人感センサ26を、画像形成装置20と別個に図示する。
まず、ユーザ60が、無線端末10の表示部12を参照しながら操作部13を操作することにより、印刷を実行するための操作を行う(ステップS1)。
無線端末10は、かかる操作に応じて印刷ジョブを生成し、この生成した印刷ジョブを画像形成装置20に対して送信する(ステップS2)。
画像形成装置20は、印刷ジョブを受信すると、まず、人感センサ26に対して、ユーザの感知結果を通知するように指示を出す(ステップS3)。それと共に、画像形成装置20はステップS2で受信した印刷ジョブに基づいて印刷を実行する(ステップS4)。
これと平行して、印刷指示を出したユーザ60は、印刷された印刷物を取得するために、画像形成装置20に近づく(ステップA1)。これに伴い、ユーザ60が感知エリア70に進入すると、人感センサ26はこれを感知し、ユーザ60を感知していない状態(図中、感知:OFF)から、ユーザ60を感知している状態(図中、感知:ON)となる。なお、ユーザ60が印刷指示実行後、直ぐに印刷物を取得するために移動した場合には、ステップS4とステップA1が前後する場合もあり得るが、この場合であっても、ステップS5の判定を行うことはできるので以後の動作について特に問題は生じない。
その後、印刷物を取得したユーザ60は自席等に戻る(ステップA2)。これに伴い、ユーザ60が感知エリア70に退出すると、人感センサ26はこれを感知することから、ユーザ60を感知している状態(図中、感知:ON)から、ユーザ60を感知していない状態(図中、感知:OFF)となる(ステップS6)。
そこで、人感センサ26は、一度感知エリア70に進入したユーザ60が、その後感知エリア70から退出した旨を画像形成装置20の通信管理部22−1に通知する(ステップS7)。
かかる通知を受けた通信管理部22−1は、印刷が実行されたという事実に加えて、ユーザ60が一度画像形成装置20に近づいてその後遠ざかった、つまり、ユーザ60が、既に印刷物を取得したことが推定できる。そこで、通信管理部22−1は、無線通信モジュール21−1等を制御することにより、かかるユーザ60が利用する無線端末10と画像形成装置20との無線通信を所定期間禁止するようにする。つまり、かかるユーザ60が利用する無線端末10と画像形成装置20の間を、図4を参照して説明した通信禁止状態に遷移させる(ステップS8)。これにより、画像形成装置20に他の無線端末10が接続できる可能性を高くすることができる。
その後、所定時間が経過するまで待機を行い(ステップS9においてNo)、所定時間が経過したならば(ステップS9においてYes)、ステップS10に進む。
そして、ステップS10では、ステップS8において通信禁止状態にした無線端末10と画像形成装置20との間を、図4を説明した通常状態に遷移させる。これにより、かかる無線端末10は以後画像形成装置20と無線通信を行うことが可能となる。
以上説明した本実施形態の構成及び動作により、既に印刷を実行し、印刷物をユーザ60が取得したと考えられる場合には、このユーザ60に対応する無線端末10と画像形成装置20との無線通信を所定期間禁止する。これにより、同時接続可能な台数に制限のある状況下であっても、他の無線端末10を利用して画像形成装置20に無線接続できる可能性を高くすることが可能となる、という効果を奏する。
なお、以上説明した本実施形態において、仮に、印刷実行のみを条件として即座に通信を禁止してしまうと、同一のユーザが同じ無線端末10を利用して連続して複数の印刷ジョブを送信してから印刷物を取りに行くような場合に、2つ目以降の印刷ジョブが送信できなくなってしまう。そのため、本実施形態では、人感センサ26による感知結果に基づいて、ユーザが印刷物を取りにきたと判定できてから、つまりユーザが印刷ジョブを送信し終わったと考えられる状況となってから、印刷を禁止している。これにより、本実施形態では、より適切に、通信を制御することを可能としている。
<第2の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を変形した第2の実施形態について説明をする。第2の実施形態は、第1の実施形態の構成に加えて、更に、排紙トレイにおける印刷物の有無を感知するための、排紙トレイセンサを設ける。そして、人感センサ26の感知結果に加えて、排紙トレイセンサの感知結果に基づいて、画像データを送信した無線端末10と画像形成装置20との無線接続を所定時間禁止する。
第2の実施形態の構成について、図7を参照して説明をする。ここで、無線端末10については、第1の実施形態と同様の構成であるので説明を省略する。一方で、画像形成装置20は、第1の実施形態と同様の構成に加えて、更に排紙トレイセンサ29を備える。
排紙トレイセンサ29は、印刷エンジン27により排紙され、排紙トレイ28に積載された紙等の印刷物が排紙トレイ28から取り除かれたか否かを感知することが可能なセンサである。
排紙トレイセンサ29をどのようなセンサで実現するのかについて特に制限はないが、例えば、排紙トレイ28における印刷物の積載部分の下に突起を設け、かかる突起が印刷物により押下されているか否かに基づいて判定を行うようなセンサにより実現すると良い。この場合、印刷物が積載されているならば、突起が押下され、センサはONの状態となり、印刷物が取り除かれたならば、突起は押下されていない状態となりセンサはOFFとなる。
これにより、印刷物の有無を感知することができる。また、このようにするのではなく、排紙トレイセンサ29を例えば、光学的なセンサ等で実現するようにしても良い。排紙トレイセンサ29は、印刷物の感知結果を通信部21の無線通信モジュール21−1に通知するものとする。
次に、図8のシーケンス図を参照して、本実施形態の動作について説明をする。ここで、図8において図6と同じ番号が割り当てられている各ステップにおける動作は、図6と同じ内容であるので、説明を省略し、本実施形態特有のステップについて詳細に説明を行う。
ステップS2にて送信された印刷ジョブを受信した画像形成装置20は、ステップS3の指示と共に、排紙トレイセンサ29に対して、印刷物の感知結果を通知するように指示を出す(ステップS21)。
かかる指示を受けた排紙トレイセンサ29は、印刷物の感知を開始する。ここで、ステップS4において印刷が実行されると、印刷物は排紙トレイ28に排出され積載される。すると、排紙トレイセンサ29は、これを感知することから、印刷物を感知していない状態(図中、感知:OFF)から、印刷物を感知している状態(図中、感知:ON)となる(ステップS22)。
次に、ユーザが印刷物を排紙トレイ28から取得することから(ステップA1)、印刷物は排紙トレイ28から取り除かれる。排紙トレイセンサ29は、これを感知することから、印刷物を感知している状態(図中、感知:ON)から、印刷物を感知していない状態(図中、感知:OFF)となる(ステップS23)。
そこで、排紙トレイセンサ29は、一度排紙トレイ28に排出され積載された印刷物を感知したが、その後、印刷物が感知されなくなった旨を画像形成装置20の通信管理部22−1に通知する(ステップS24)。
かかる通知及びステップS7の通知を受けた通信管理部22−1は、印刷が実行されたという事実に加えて、ユーザ60が一度画像形成装置20に近づいて印刷物を取得後、遠ざかっていったということが推定できる。つまり、ユーザ60が、既に印刷物を取得したことが推定できる。そこで、通信管理部22−1は、無線通信モジュール21−1等を制御することにより、かかるユーザ60が利用する無線端末10と画像形成装置20との無線通信を所定期間禁止するようにする。つまり、かかるユーザ60が利用する無線端末10と画像形成装置20の間を、図4を参照して説明した通信禁止状態に遷移させる(ステップS8)。これにより、画像形成装置20に他の無線端末10が接続できる可能性を高くすることができる。
以後のステップS9及びステップS10については、第1の実施形態と同様の処理であるので、説明を省略する。
以上説明した本実施形態では、人感センサ26による感知結果のみならず、排紙トレイセンサ29による感知結果を利用することから、ユーザ60が、既に印刷物を取得したことをより確実に推定できる、という効果を奏する。なぜならば、ユーザ60以外のユーザ等が画像形成装置20に近づいただけで特に印刷物を取得していないような場合に、排紙トレイセンサ29による感知結果はOFFとならないことから、このような場合にユーザ60が印刷物を取得したと誤認することが防止できるからである。
<第3の実施形態>
次に、上述の第1の実施形態を変形した第3の実施形態について説明をする。なお、第2の実施形態の排紙トレイセンサ29を設けた構成を変形して第3の実施形態とするようにしても良い。
本実施形態では、現在画像形成装置20に無線通信接続している無線端末10の台数に応じて、無線接続を禁止する際の所定時間の長さを変更する。いわば、現在画像形成装置20に無線通信接続している無線端末10の台数に応じて、無線接続を禁止する際の所定時間の長さに重み付けをする。
上述したように、各実施形態では、ステップS8において通信禁止状態に遷移後、所定時間の経過をまってから通常状態に遷移していた(ステップS8乃至ステップS10)。その理由は、画像形成装置20に同時に無線接続できる台数に制限がある場合に、印刷を行っていない他のユーザ60の無線端末10が、画像形成装置20に接続できる可能性を高くするためである。
この点について考える。仮に、画像形成装置20に同時に無線接続できる台数の上限Mが無線端末10である場合、つまり、無線端末10台であるとする。この場合に、現在無線端末10台の無線端末10が画像形成装置20に無線接続をしているならば、印刷終了後の無線端末10については、長時間通信禁止状態とすることが好ましいと考えられる。そうしなければ、他の無線端末10が画像形成装置20に接続できる可能性を高くできる時間が短時間となってしまうからである。
一方で、現在1台の無線端末10のみが画像形成装置20に無線接続をしているならば、印刷終了後の無線端末10については、長時間通信禁止状態とする必要はないとも考えられる。なぜならば、接続可能な台数に余裕があるため、長時間通信禁止状態としなくても、他の無線端末10が画像形成装置20に接続できる可能性はもともと高いからである。
そこで、本実施形態はこのような観点から、現在画像形成装置20と通信接続している無線端末10の台数が多いほど、通信禁止状態とする所定時間の長さを長くする。例えば、上述の上限が無線端末10台の場合であれば、現在画像形成装置20と通信接続している無線端末10の台数が無線端末10台乃至7台であれば所定時間を無線端末10分とする。また、現在画像形成装置20と通信接続している無線端末10の台数が6台乃至4台であれば所定時間を5分とする。更に、現在画像形成装置20と通信接続している無線端末10の台数が3台乃至1台であれば所定時間を1分とする。
このようにすることにより、通信接続している台数が多いのであれば、長時間通信禁止状態として、他の無線端末10が無線接続できる可能性を長時間高めることができる。
一方で、通信接続している台数が少ないのであれば、通信接続を待機している他の無線端末10が存在するか確認できる程度の短時間のみ通信禁止状態として、通信接続を待機している他の無線端末10が存在していなかった場合には、速やかに通常状態と戻すことにより、無線端末10の使い勝手をより向上させることが可能となる、という効果を奏する。
<第4の実施形態>
次に、上述の第1の実施形態を変形した第3の実施形態について説明をする。なお、第2の実施形態の排紙トレイセンサ29を設けた構成や第3の実施形態の所定時間の長さを調整する構成を変形して第4の実施形態とするようにしても良い。
第4の実施形態では、ユーザ60や、本実施形態を管理するオペレータ等のユーザによる操作に応じて、所定時間が経過する前であっても、無線接続の禁止を解除し、無線接続を許可する。
上述したように、各実施形態では、ステップS8において通信禁止状態に遷移後、所定時間の経過をまってから通常状態に遷移していた(ステップS8乃至ステップS10)。しかしながら、或る無線端末10に格納されている画像データを緊急に印刷したい等の理由で、かかる通信禁止状態を速やかに解除して、通常状態へ遷移する必要が生じることも考えられる。
そこで、本実施形態では、無線通信モジュール21−1が、ユーザ60や、本実施形態を管理するオペレータ等のユーザによる遷移のための操作を受け付けたならば、所定時間が経過していない場合であっても無線端末10を通常状態に遷移する。
この点について図9のシーケンス図を参照して説明をする。ここで、図9において図6や図8と同じ番号が割り当てられている各ステップにおける動作は、図6や図8と同じ内容であるので、説明を省略し、本実施形態特有のステップであるステップS31について詳細に説明を行う。
まず、通信禁止状態に遷移すると(ステップS8)、無線通信モジュール21−1は、ユーザ60や、本実施形態を管理するオペレータ等による遷移のための操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS31)。操作を受け付けた場合には(ステップS31においてYes)、ステップS9における所定時間の経過に関する判定を行うことなく、今回処理対象としている無線端末10を通常状態に遷移させる(ステップS10)。ここで、ステップS31の時点では、今回処理対象としている無線端末10と画像形成装置20とは無線通信を行うことはできない。そこで、遷移のための操作は、無線端末10以外から受け付けるものとする。例えば、ユーザ60やオペレータ等のユーザが画像形成装置20の操作部25を利用して遷移の操作を行い、通信管理部22−1がこの操作を受け付けるようにする。また、それ以外にも有線端末30が、ユーザ60やオペレータ等ユーザから遷移のための操作を受け付け、遷移のための操作を受け付けた旨を有線端末30から、有線LAN50を介して通信管理部22−1に通知するようにしても良い。
なお、遷移のための操作を受け付けない場合には(ステップS31においてNo)、ステップS9に進み所定時間の経過を待機する。
以上説明した本実施形態では、或る無線端末10に格納されている画像データを緊急に印刷したい等の場合には、所定時間の経過を待つこと無く、通信禁止状態を速やかに解除して、通常状態へ遷移することが可能となる、という効果を奏する。
また、上記の無線端末及び画像形成装置のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の無線端末や画像形成装置により行なわれる通信制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。以下そのような変形を施した形態の一例について説明をする。
例えば、人感センサ26や排紙トレイセンサ29は、各実施形態を実現するために画像形成装置20に搭載するようにしても良いが、他の用途で既に搭載されている人感センサ26や排紙トレイセンサ29を各実施形態に流用して利用するようにすると良い。例えば、ユーザが近づいたことを省電力モードから通常モードへの切り替えの契機とするために、人感センサ26を設けている画像形成装置20が存在するならば、その人感センサ26による感知結果を、各実施形態の通信制御のための判定にも利用するようにすると良い。このようにすれば、各実施形態のためだけに人感センサ26や排紙トレイセンサ29を設ける必要がないので良い。
また、各実施形態では、通信管理部22−1による通信制御の対象を無線通信と想定していたが、有線通信を通信制御の対象とする実益がある環境ならば、有線通信を通信制御の対象とするようにしても良い。
更に、人感センサ26は画像形成装置20の近傍の所定のエリア内にユーザ60が存在するか否かのみを感知するセンサであっても良いが、画像形成装置20とユーザ60との距離を測位可能なセンサであっても良い。このようにすれば、ユーザ60が画像形成装置20に対して近づいて来ているのか、ユーザ60が無線端末10から離れていっているのか、それとも、画像形成装置20の近くを単に平行に通り過ぎたのか等のより詳細な判定することも可能となる。そして、通信管理部22−1は、単に感知エリア70に進入したユーザ60が感知エリアから退出したか否かのみならず、このような、より詳細な判定結果に基づいて、ユーザ60が印刷物を取得したか否かを判定するようにしても良い。
また、以下のように各実施形態を変形するようにしても良い。
(変形例1)
MFPに無線LANで情報処理端末が接続されている環境で印刷を行い、印刷ジョブが終了し、MFPに搭載している人感センサで人の感知を行い、人の感知がなくなった後に無線LANの接続を切断することを特徴とする画像形成装置。
(効果)必要ない無線LANの接続を切断することで、無駄な通信を削減できる。
(変形例2)
上記MFPとPCの接続は、MFPのアクセスポイントモードを利用して、PCからPeer to Peer接続する場合を特徴とする変形例1に記載の画像形成装置。
(効果)MFPの無線LANがアクセスポイントモードなので、PCから直接MFPに接続することが可能となる。
(変形例3)
上記情報処理端末とは、PCや携帯端末、スマートフォン、タブレットなどである場合を特徴とする変形例1又は2に記載の画像形成装置。
(効果)無線LANが搭載されている端末で無駄な通信を削減できる。
(変形例4)
上記 人の感知がなくなる際において、印刷した用紙が取り除かれる動作については、排紙トレイに用紙の有無を感知するセンサなどで行うことを特徴とする変形例1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
(効果)用紙が取り除かれたかどうかを排紙トレイのセンサで行うことで、必要なのに無線LANを切断してしまうような場合を減らすことができる。
本発明は、通信に関する制御に適用でき、特に、通信の遮断を伴う制御に好適である。
10 無線端末
11、22 制御部
11−1 ジョブ送信部
11−2 コマンド生成部
12、24 表示部
13、25 操作部
14、23 記憶部
15、21 通信部
15−1、21−1 無線通信モジュール
20 画像形成装置
21−2 有線通信モジュール
22−1 通信管理部
22−2 コマンド解析部
22−3 画像出力処理部
26 人感センサ
27 印刷エンジン
28 排紙トレイ
60 ユーザ
70 感知エリア

Claims (13)

  1. 端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御する通信制御装置であって、
    ユーザが前記画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段と、
    通信が制御手段により禁止されている端末以外の何れかの端末から前記画像形成装置が前記画像データを受信したことを契機として、該受信した画像データが印刷されると共に、前記画像データを受信してから前記人感手段が感知し始めたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する前記制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像形成装置と前記端末との通信を禁止してから前記所定時間が経過したならば、該禁止の対象としている端末と前記画像形成装置との通信を、前記人感手段によりユーザを検出しているか否かにかかわらず、許可することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像形成装置と前記端末との通信を禁止している間であっても、該禁止の対象としている端末以外の端末と画像形成装置との通信は、前記人感手段によりユーザを検出しているか否かにかかわらず、許可することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信制御装置。
  4. 前記画像形成装置が印刷した印刷物が、該印刷物の排出先に存在するか否か感知するための排出物感知手段を更に備え、
    前記制御部は、前記画像形成装置が前記画像データを受信した場合に、該受信した画像データが印刷されると共に、前記人感手段が感知していたユーザが感知されなくなったことに加えて、前記排出物感知手段が、前記印刷物が該印刷物の排出先に存在しないことを感知したことを条件として、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信制御装置。
  5. 前記制御手段は、現在前記画像形成装置と通信している端末の台数に応じて、前記所定時間の長さを異ならせることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信制御装置。
  6. 前記制御手段は、現在前記画像形成装置と通信している端末の台数が多いほど、前記所定時間の長さを長くすることを特徴とする請求項5に記載の通信制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記ユーザからの所定の操作を受け付けたならば、前記所定時間が経過していなくとも、前記画像形成装置と前記端末との通信の確立を許可することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  8. 端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御する通信制御装置であって、
    ユーザが前記画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段と、
    前記画像形成装置が前記画像データを受信した場合に、該受信した画像データが印刷されると共に、前記人感手段が感知していたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、現在前記画像形成装置と通信している端末の台数に応じて、前記所定時間の長さを異ならせることを特徴とする通信制御装置。
  9. 前記制御手段は、現在前記画像形成装置と通信している端末の台数が多いほど、前記所定時間の長さを長くすることを特徴とする請求項8に記載の通信制御装置。
  10. 端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御する通信制御装置であって、
    ユーザが前記画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段と、
    前記画像形成装置が前記画像データを受信した場合に、該受信した画像データが印刷されると共に、前記人感手段が感知していたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記ユーザからの所定の操作を受け付けたならば、前記所定時間が経過していなくとも、前記画像形成装置と前記端末との通信の確立を許可することを特徴とする通信制御装置。
  11. 端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置であって、該画像形成装置は、請求項1乃至10の何れか1項に記載の通信制御装置を備え、
    該通信制御装置が、該画像形成装置が行う通信を制御することを特徴とする画像形成装置。
  12. 端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御すると共に、ユーザが前記画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段を備える通信制御装置が行う、通信制御方法であって、
    通信が制御ステップにより禁止されている端末以外の何れかの端末から前記画像形成装置が前記画像データを受信したことを契機として、該受信した画像データが印刷されると共に、前記画像データを受信してから前記人感手段が感知し始めたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する前記制御ステップを行うことを特徴とする通信制御方法。
  13. ユーザが画像形成装置の近傍に存在するか否かを感知するための人感手段を備えたコンピュータを通信制御装置として機能させる通信制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    端末から受信した画像データを印刷する画像形成装置が行う通信を制御する通信制御装置であって、
    通信が制御手段により禁止されている端末以外の何れかの端末から前記画像形成装置が前記画像データを受信したことを契機として、該受信した画像データが印刷されると共に、前記画像データを受信してから前記人感手段が感知し始めたユーザが感知されなくなったならば、前記画像形成装置と前記端末との通信を所定時間禁止する前記制御手段と、
    を備える通信制御装置として機能させることを特徴とする通信制御プログラム。
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