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JP6648744B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は包装箱に関する。
従来、飲料用の缶(缶商品)等を収納する包装箱として、箱体の胴部に帯状の開封用のジッパーが設けられた包装箱が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1の包装箱では、外周壁面のライナに、切れ目が断続するライナカット線を入れてジッパーを設けている。ライナカット線は、開封方向に対して、手前の切れ目の終端よりも次の切れ目が内側に位置するように形成されている。
特許文献1の包装箱によれば、開封時に、手前の切れ目から生じた裂け目がライナカット線を逸脱して内側にずれても、この裂け目が次の切れ目に達する状態となる。これにより、前後の切れ目が連続して切れることとなり、ジッパーが途中でちぎれ難くなる。
特開2003−341664号公報
しかしながら、特許文献1の包装箱に備わるジッパーは、切れ目が直線状とされた一般的なジッパーに比べて、切れ目の総延長が大きくなっていた。このため、包装箱の耐圧強度が低下するおそれがあった。特に、内容物を収容した状態で包装箱を複数積み重ねた場合に、包装箱の壁面が周方向外側に膨らんで外形状が変形するおそれがあった。
本発明は、前記した課題を解決し、耐圧強度を確保することができ、外形状が変形するのを好適に防止することができる包装箱を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の包装箱は、底板と、頂板と、壁面を形成する前後一対の端壁と、壁面を形成する左右一対の側壁と、を備え、前記壁面の少なくとも一部に開封用のジッパーが設けられた包装箱である。前記ジッパーは、複数の切れ目が間隔を空けて一直線状に並んでいる一対の切断誘導線と、前記一対の切断誘導線を縁部として区画される帯状領域と、前記縁部に交差し、押罫からなる開封誘導線と、を備えている。前記ジッパーは、前後一対の前記端壁と左右一対の前記側壁とに亘って設けられている。前側の前記端壁と左右一対の前記側壁との角部、および後側の前記端壁と左右一対の前記側壁との角部において、一方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線と、他方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線とは、前記角部の罫線方向に対向している。
本発明では、開封時に切れ目から生じた裂け目が切断誘導線を逸脱しようとしても、これを帯状領域の縁部に交差する開封誘導線によって矯正することができる。
また、ジッパーに備わる切れ目は一対の切断誘導線のみであり、帯状領域の縁部に交差する開封誘導線は、押罫からなるので、切れ目が増加することがなく、切れ目の総延長が大きくなることがない。したがって、包装箱の耐圧強度を確保することができ、包装箱の外形状が変形するのを好適に防止することができる。
また、包装箱は、底板と、頂板と、壁面を形成する前後一対の端壁と、壁面を形成する左右一対の側壁と、を備えており、ジッパーは、前後一対の端壁から左右一対の側壁に亘って設けられているので、ジッパーを開封操作することで、包装箱を容易に分離して開封することができる。
また、前側の端壁と左右一対の側壁との角部、および後側の端壁と左右一対の側壁との角部において、一方の切断誘導線に交差する開封誘導線と、他方の切断誘導線に交差する開封誘導線とは、角部の罫線方向に対向しているので、ジッパーの裂け目がずれやすい角部において、裂け目のずれを好適に抑制することができる。したがって、開封操作性に優れる包装箱が得られる。
また、前記開封誘導線は、前記帯状領域の外側から内側に亘って延在する第一部分を含むことが好ましい。この場合には、前記第一部分の両端部のうち、前記帯状領域の外側に位置する端部が、前記帯状領域の内側に位置する端部よりも前記ジッパーの開封開始側に位置するのがよい。この構成では、切断誘導線に沿う裂け目を開封誘導線の第一部分で帯状領域の内側に誘導することができる。したがって、帯状領域の外側にずれようとする裂け目を内側に矯正することができる。これにより、開封時に帯状領域を逸脱してジッパーが広がってしまうのを好適に防止することができる。
また、前記開封誘導線は、前記帯状領域の内側から外側に亘って延在する第二部分を含むことが好ましい。この場合には、前記第二部分の両端部のうち、前記帯状領域の内側に位置する端部が、前記帯状領域の外側に位置する端部よりも前記ジッパーの開封開始側に位置するのがよい。この構成では、切断誘導線に沿う裂け目を開封誘導線の第二部分で帯状領域の外側に誘導することができる。したがって、帯状領域の内側にずれようとする裂け目を外側に矯正することができる。これにより、開封時に帯状領域が狭まってジッパーがちぎれるのを好適に防止することができる。
また、前記開封誘導線は、前記帯状領域の外側から内側に向けて弧状に膨出形成されていることが好ましい。この構成では、ジッパーの開封方向に沿って、開封誘導線は、帯状領域の外側から内側に亘って延在する部分と、帯状領域の内側から外側に亘って延在する部分とが連続する状態となる。これにより、開封時には、帯状領域の外側にずれようとする裂け目を帯状領域の内側に誘導する作用と、帯状領域の内側にずれようとする裂け目を帯状領域の外側に誘導する作用とが交互に生じることとなる。その結果、ジッパーのちぎれや広がりが好適に抑えられることとなり、ジッパーを安定して開封することができる。
また、前記一対の切断誘導線のうち、一方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線と、他方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線とは、前記ジッパーの開封方向に交互に配置されているのが好ましい。このように構成することで、ジッパーの開封方向と直交する方向に開封誘導線が並ばない(対向しない)ので、包装箱の耐圧強度を確保することができる。
本発明では、耐圧強度を確保することができ、外形状が変形するのを好適に防止することができる包装箱が得られる。
本発明の実施形態に係る包装箱を前方右上から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のブランクシートである。 本発明の実施形態に係る包装箱のジッパーを示した要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る包装箱の角部におけるジッパーを示した要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のジッパーの作用を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のジッパーの第一変形例を示した要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のジッパーの第二変形例を示した要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のジッパーの第三変形例を示した要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る包装箱のジッパーの第四変形例を示した要部拡大図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、前後左右上下の方向は、包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成を限定するものではない。
図1に示すように、包装箱1は、ラップアラウンド方式の直方体の箱である。包装箱1は、底板10と、前後一対の端壁11,12と、左右一対の側壁13,14と、頂板15と、を備えている。包装箱1は、例えば、飲料用の缶(缶商品)等の製品を収納可能である。
包装箱1は、図2に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートSを各罫線において山折り又は谷折りすることで形成される。図2に示すブランクシートSは内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。
なお、罫線に切れ込み(ハーフカット線等)を形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
底板10は、図1に示すように、長方形に形成されており、前後方向よりも左右方向が大きく形成されている。底板10の前後の縁部には、罫線L1,L2を介して前端壁(端壁)11及び後端壁(端壁)12が連設されている。
前端壁11は、底板10の前縁部から上方に向けて立ち上がっている。前端壁11は、底板10に対して垂直に形成されている。前端壁11は、略長方形に形成されており、上下方向よりも左右方向が大きく形成されている。
前端壁11の上縁部には、罫線L4を介して接合片16が連設されている。接合片16は、前端壁11の上縁部に沿って左右方向に帯状に延在している。
後端壁12は、底板10の後縁部から上方に向けて立ち上がっている。後端壁12は、底板10に対して垂直に形成されている。後端壁12は、前端壁11に対応して長方形に形成されており、上下方向よりも左右方向が大きく形成されている。
後端壁12の上縁部には、罫線L3を介して頂板15が連設されている。頂板15は、後端壁12の上縁部から前方に向けて延びている。頂板15は、底板10と同じ外形状であり、前端壁11,後端壁12に対して垂直に形成されている。
ブランクシートS(図2参照)を前記罫線L1〜L4で折り曲げつつ、頂板15の前部内面に接合片16を貼着して接合することで、前端壁11、底板10、後端壁12、頂板15が角筒状を呈するようになる。
右側壁14は、底板10の右縁部及び頂板15の右縁部に対して垂直に形成されている。右側壁14は、前端壁11に連設された前側の側部フラップ21と、後端壁12に連設された後側の側部フラップ22と、頂板15に連設された上側フラップ31と、底板10に連設された下側フラップ32と、によって構成されている。右側壁14の中央部には、四角い開口部20(図1参照)が形成されている。開口部20は、前側の側部フラップ21の後縁部、後側の側部フラップ22の前縁部、上側フラップ31の下縁部及び下側フラップ32の上縁部で囲われて形成されている。
前側の側部フラップ21は、前端壁11の右縁部に罫線L5を介して連設されている。前側の側部フラップ21は、前端壁11の右縁部から後方に向けて延びている。前側の側部フラップ21は、前端壁11に対して垂直に形成されている。
後側の側部フラップ22は、後端壁12の右縁部に罫線L6を介して連設されている。後側の側部フラップ22は、後端壁12の右縁部から前方に向けて延びている。後側の側部フラップ22は、後端壁12に対して垂直に形成されている。
前側の側部フラップ21及び後側の側部フラップ22の前後方向の長さは、底板10及び頂板15の前後方向の長さの約1/3である。
上側フラップ31は、頂板15の右縁部に罫線L8を介して連設されている。上側フラップ31は、頂板15の右縁部から下方に向けて延びている。上側フラップ31は、頂板15に対して垂直に形成されている。
上側フラップ31の上下方向の長さは、前後の端壁11,12の上下方向の長さの約2/5である。上側フラップ31の内面は、前後の側部フラップ21,22の外面の上部に接着剤によって接合されている。
上側フラップ31の前後方向の中央部には、切断線L33で区画された手掛け穴用壁部33が形成されている。手掛け穴用壁部33は、図1に示すように、前後の側部フラップ21,22の間に配置されている。そして、手掛け穴用壁部33は、包装箱1の運搬時に、罫線L33aを介して右側壁14の内面側に折り曲げられて、手指を掛ける手掛け穴を形成する。
下側フラップ32は、底板10の右縁部に罫線L7を介して連設されている。下側フラップ32は、底板10の右縁部から上方に向けて延びている。下側フラップ32は、底板10に対して垂直に形成されている。
下側フラップ32の上下方向の長さは、前後の端壁11,12の上下方向の長さの約2/5である。下側フラップ32の内面は、前後一対の側部フラップ21,22の外面の下部に接着剤によって接合されている。
左側壁13は、底板10の左縁部及び頂板15の左縁部に対して垂直に形成されている。左側壁13と右側壁14とは左右対称な構成である。左側壁13は、右側壁14と同様に、前後の側部フラップ21,22、上側フラップ31(図2参照)及び下側フラップ32(図2参照)によって構成されている。左側壁13においても同様に、上側フラップ31に手掛け穴用壁部33が形成されている。
前端壁11及び前側の側部フラップ21,21の内面には、図1,図2に示すように、開封用のジッパー17が連続して形成されている。ジッパー17は、前端壁11の上下方向の中央部において左右方向に延び、前側の側部フラップ21,21の上下方向の中央部において前後方向に延びている。ジッパー17は、前端壁11及び左右二つの前側の側部フラップ21,21を上下に分割する引裂帯として機能する。
ジッパー17は、図3に示すように、平行に延びる一対の切断誘導線L17,L17と、帯状領域17aと、開封誘導線L18とを備えている。一対の切断誘導線L17,L17は、ミシン目状の切れ目を備える。本実施形態のミシン目状の切れ目は、包装箱1の外面側に切れ目が現れないハーフカット線にて形成している。各切れ目は、折れ曲がりのない直線状を呈している。複数の切れ目は間隔を空けて一直線状に並んでいる。帯状領域17aは、一対の切断誘導線L17,L17を縁部として区画される領域であり、開封時に切り取られる部分となる。
開封誘導線L18は、前端壁11の内側の表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)からなり、帯状領域17aの縁部に交差している。開封誘導線L18は、帯状領域17aの外側から内側に向けて弧状(略三日月状)に膨出形成されている。すなわち、開封誘導線L18の両端部は、帯状領域17aの外側に位置しており、開封誘導線L18の中間部は、帯状領域17aの内側に入り込んでいる。
これにより、開封誘導線L18は、図3に示すように、第一部分L18a及び第二部分L18bを備えている。第一部分L18aは、帯状領域17aの外側から内側に亘って延在する部分(開封方向の前半部分であり開封時の裂け目が先に到達する部分)である。第二部分L18bは、帯状領域17aの内側から外側に亘って延在する部分(開封方向の後半部分であり、開封時の裂け目が第一部分L18aの後に到達する部分)である。第一部分L18aと第二部分L18bとは、左右対称形状である。第一部分L18aの両端部のうち、帯状領域17aの外側に位置する端部は、帯状領域17aの内側に位置する端部よりもジッパー17の開封開始側(切れ目部19が存在する側)に位置している。また、第二部分L18bの両端部のうち、帯状領域17aの内側に位置する端部は、帯状領域17aの外側に位置する端部よりもジッパー17の開封開始側に位置している。
なお、第一部分L18aの帯状領域17aの内側に位置する端部と、第二部分L18bの帯状領域17aの内側に位置する端部とは、本実施形態では帯状領域17a内で繋がって連続しているため仮想の端部である。
なお、開封誘導線L18は、帯状領域17aの縁部に対して交差していればよく、切断誘導線L17の切れ目に対して必ずしも交差している必要はない。
また、開封誘導線L18の第一部分L18a及び第二部分L18bは、ジッパー17の開封方向(左右方向)に連続する一本の溝(押罫)として構成したが、これに限られるものではない。例えば、第一部分L18a,第二部分L18bごとに開封方向(切れ目方向)に分離して形成してもよい。
上側の切断誘導線L17に交差する開封誘導線L18と下側の切断誘導線L17に交差する開封誘導線L18とは、ジッパー17の開封方向に交互に配置されている。つまり、上下の開封誘導線L18は、ジッパー17の上下方向(切断誘導線L17に直交する方向)にて対向しないように配置されている。
一方、図4に示すように、前端壁11と前側の側部フラップ21との角部24においては、上下の開封誘導線L18,L18が角部24の罫線L5の延在方向に対向するように配置されている。
前端壁11の中央部には、図1に示すように、略H字形の切れ目部19が形成されている。ジッパー17は、切れ目部19を介して左右方向に引き裂かれる。
後端壁12及び左右の後側の側部フラップ22,22の内面にも、ジッパー17が形成されている。ジッパー17は、後端壁12及び左右の後側の側部フラップ22,22を上下に分割する引裂帯として機能する。後側の開封誘導線L18,L18も、ジッパー17の上下方向(切断誘導線L17に直交する方向)に対向しないように配置されている。また、開封誘導線L18は、後端壁12と後側の側部フラップ22との角部24においても、角部24の罫線L5の延在方向に対向するように配置されている。
次に、包装箱1を開封する際のジッパー17の作用について図5を参照して説明する。
ジッパー17を開封する際は、切れ目部19を指で摘んで、これをジッパー17の延在方向に引っ張る操作を行う。そうすると、一対の切断誘導線L17,L17に沿って裂け目がそれぞれ形成され、帯状領域17aが延在方向に沿って切り離され始める。
帯状領域17aが切り離される過程で、切断誘導線L17に沿う裂け目は、開封誘導線L18に交差しながら切断誘導線L17の延在方向に形成される。このとき、切断誘導線L17に沿う裂け目が開封誘導線L18の第一部分L18aに差し掛かると、第一部分L18aに沿って帯状領域17aの内側に裂け目が誘導される(図中矢印A1参照)。したがって、帯状領域17aの外側にずれようとする裂け目が生じている場合には、裂け目が帯状領域17aの内側に向かうように矯正される。
その後、切断誘導線L17に沿う裂け目が開封誘導線L18の第二部分L18bに差し掛かると、第二部分L18bに沿って帯状領域17aの外側に裂け目が誘導される(図中矢印A2参照)。したがって、帯状領域17aの内側にずれようとする裂け目が生じている場合には、裂け目が帯状領域17aの外側に向かうように矯正される。
このような開封誘導線L18の第一部分L18a及び第二部分L18bによる矯正は、帯状領域17aが切り離される過程で一対の切断誘導線L17ごとに順次行われる。これにより、帯状領域17aが切り離される過程で、ジッパーのちぎれや広がりが好適に抑えられる。
以上説明した本実施形態の包装箱1では、開封時に切断誘導線L17の切れ目から生じた裂け目が切断誘導線L17を逸脱しようとしても、これを帯状領域17aの縁部に交差する開封誘導線L18によって矯正することができる。
また、ジッパー17に備わる切れ目は一対の切断誘導線L17,L17のみであり、帯状領域17aの縁部に交差する開封誘導線L18は、ブランクシートSの内側の表面を押し込んで形成された押罫からなる。したがって、切れ目が増加することがなく、切れ目の総延長が大きくなることがない。これにより、包装箱1の耐圧強度を確保することができ、包装箱1の外形状が変形するのを好適に防止することができる。したがって、内容物を収容した状態で包装箱1を複数積み重ねた場合にも、包装箱1の壁面が周方向外側に膨らんで外形状が変形することが防止される。
また、弧状の開封誘導線L18を用いることで、ジッパー17の開封方向に沿って、第一部分L18aと、第二部分L18bとを連続させることができる。これにより、帯状領域17aの外側にずれようとする裂け目を内側に誘導する作用と、帯状領域17aの内側にずれようとする裂け目を外側に誘導する作用とを交互に生じさせることができる。したがって、開封時に、ジッパー17のちぎれや広がりが好適に抑えられることとなり、ジッパー17を安定して開封することができる。
なお、開封誘導線L18は、左右対称形状の第一部分L18a及び第二部分L18bを備えているので、開封方向が左側から右側のジッパー17と、開封方向が右側から左側のジッパー17との両方に対応できる。
また、一方の切断誘導線L17に交差する開封誘導線L18と、他方の切断誘導線L17に交差する開封誘導線L18とは、ジッパー17の開封方向に交互に配置されている。したがって、上下方向(開封方向と直交する方向)に開封誘導線L18が並ぶのを防止できる。これにより、包装箱1の上下方向における耐圧強度を確保することができる。
また、ジッパー17が、前端壁11から前側の側部フラップ21,21に亘って設けられるとともに、後端壁12から後側の側部フラップ22,22に亘って設けられているので、ジッパー17の開封操作で包装箱1を底板10側と頂板15側とに容易に分離して開封できる。
また、角部24の開封誘導線L18,L18は、罫線L5(L6)方向に対向した状態でそれぞれ切断誘導線L17に交差しているので、ジッパー17の裂け目がずれやすい角部24において裂け目のずれを好適に抑制することができる。したがって、開封操作性に優れる包装箱1が得られる。
図6〜図9にジッパー17の変形例を示す。
図6に示す第一変形例のジッパー17では、V字形状の開封誘導線L22を用いている。開封誘導線L22は、帯状領域17aの外側から内側に亘って延在する第一部分L22aと、帯状領域17aの内側から外側に亘って延在する第二部分L22bとを備えている。
このジッパー17においても、前記実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、開封誘導線L22により、帯状領域17aの外側にずれようとする裂け目を内側に誘導する作用と、帯状領域の内側にずれようとする裂け目を外側に誘導する作用とを交互に生じさせることができる。したがって、開封時に、ジッパー17のちぎれや広がりが好適に抑えられることとなり、ジッパー17を安定して開封することができる。
図7に示す第二変形例のジッパー17では、凹形状(コ字状)の開封誘導線L23を用いている。開封誘導線L23は、帯状領域17aの外側から内側に亘って延在する第一部分L23aと、帯状領域17aの内側から外側に亘って延在する第二部分L23bと、帯状領域17a内において第一部分L23aと第二部分L23bとを繋ぐ第三部分L23cとを備えている。第一部分L23a及び第二部分L23bは、切断誘導線L17に直交している。第三部分L23cは、切断誘導線L17と略平行である。なお、第一部分L23a及び第二部分L23bは、切断誘導線L17に対して傾斜させてもよい。
このジッパー17においても、前記実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、開封誘導線L23により、帯状領域17aの外側にずれようとする裂け目を内側に誘導する作用と、帯状領域の内側にずれようとする裂け目を外側に誘導する作用とを交互に生じさせることができる。したがって、開封時に、ジッパー17のちぎれや広がりが好適に抑えられることとなり、ジッパー17を安定して開封することができる。
図8に示す第三変形例のジッパー17では、湾曲状の開封誘導線L24を用いている。開封誘導線L24は、帯状領域17aの外側から内側に亘って延在し、帯状領域17aの縁部に交差している。つまり、開封誘導線L24の両端部のうち、帯状領域17aの外側に位置する端部は、帯状領域17aの内側に位置する端部よりもジッパー17の開封開始側(切れ目部19が存在する側)に位置している。
このジッパー17では、帯状領域17aの外側にずれようとする裂け目を内側に好適に誘導することができる。したがって、開封時に、ジッパー17の広がりが好適に抑えられることとなり、ジッパー17を安定して開封することができる。
なお、第三変形例とは逆に、帯状領域17aの内側から外側に亘って延在するように開封誘導線L24を設けた場合には、帯状領域17aの内側にずれようとする裂け目を外側に誘導する作用が得られる。この場合には、開封途中でジッパー17がちぎれるのを好適に防止することができる包装箱1が得られる。
図9に示す第四変形例のジッパー17では、直線状の開封誘導線L25を用いている。開封誘導線L25は、帯状領域17aの外側から内側に亘って延在し、帯状領域17aの縁部に交差している。つまり、開封誘導線L25の両端部のうち、帯状領域17aの外側に位置する端部は、帯状領域17aの内側に位置する端部よりもジッパー17の開封開始側(切れ目部19が存在する側)に位置している。
このジッパー17においても、帯状領域17aの外側にずれようとする裂け目を内側に好適に誘導することができる。したがって、開封時に、ジッパー17の広がりが好適に抑えられることとなり、ジッパー17を安定して開封することができる。
なお、第四変形例とは逆に、帯状領域17aの内側から外側に亘って延在するように開封誘導線L25を設けた場合には、開封途中でジッパー17がちぎれるのを好適に防止することができる包装箱1が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、開封誘導線L18、L22〜L25は、種々の形状のものを採用することができる。また、開封誘導線L18、L22〜L25を適宜組み合わせてジッパー17を構成してもよい。
また、ジッパー17は、包装箱1の一部又は全体を開封できるものであればよく、帯状領域17aの幅や長さは、種々採用することができる。
また、開封誘導線L18が包装箱1の胴部となる前端壁11等に設けられたものを示したが、これに限定されることはなく、底板10や頂板15に設けてもよい。また、左側壁13,右側壁14に対して上下方向に設けてもよい。
本実施形態の包装箱1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によって包装箱を形成してもよい。
1 包装箱
10 底板
11 端壁(前端壁)
12 端壁(後端壁)
13 側壁(左側壁)
14 側壁(右側壁)
15 頂板
17 ジッパー
17a 帯状領域
21 側部フラップ
22 側部フラップ
31 上側フラップ
32 下側フラップ
L17 切断誘導線
L18 開封誘導線

Claims (5)

  1. 底板と、頂板と、壁面を形成する前後一対の端壁と、壁面を形成する左右一対の側壁と、を備え、前記壁面の少なくとも一部に開封用のジッパーが設けられた包装箱であって、
    前記ジッパーは、
    複数の切れ目が間隔を空けて一直線状に並んでいる一対の切断誘導線と、
    前記一対の切断誘導線を縁部として区画される帯状領域と、
    前記縁部に交差し、押罫からなる開封誘導線と、を備え、
    前後一対の前記端壁と左右一対の前記側壁とに亘って設けられており、
    前側の前記端壁と左右一対の前記側壁との角部、および後側の前記端壁と左右一対の前記側壁との角部において、一方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線と、他方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線とは、
    前記角部の罫線方向に対向していることを特徴とする包装箱。
  2. 前記開封誘導線は、前記帯状領域の外側から内側に亘って延在する第一部分を含んでおり、
    前記第一部分の両端部のうち、前記帯状領域の外側に位置する端部は、前記帯状領域の内側に位置する端部よりも前記ジッパーの開封開始側に位置することを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記開封誘導線は、前記帯状領域の内側から外側に亘って延在する第二部分を含んでおり、
    前記第二部分の両端部のうち、前記帯状領域の内側に位置する端部は、前記帯状領域の外側に位置する端部よりも前記ジッパーの開封開始側に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記開封誘導線は、前記帯状領域の外側から内側に向けて弧状に膨出形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記一対の切断誘導線のうち、一方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線と、他方の前記切断誘導線に交差する前記開封誘導線とは、前記ジッパーの開封方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の包装箱。
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