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JP6648155B2 - 傾斜車両 - Google Patents

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JP6648155B2 JP2017550433A JP2017550433A JP6648155B2 JP 6648155 B2 JP6648155 B2 JP 6648155B2 JP 2017550433 A JP2017550433 A JP 2017550433A JP 2017550433 A JP2017550433 A JP 2017550433A JP 6648155 B2 JP6648155 B2 JP 6648155B2
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Description

本発明は、車両の左右方向に傾斜可能な車体と2つの前操舵輪とを備えた傾斜車両(Leaning Vehicle)に関する。
車両の左右方向に傾斜可能な車体を備えた車両、すなわち、傾斜車両は、転舵可能な左前操舵輪及び右前操舵輪を備えている。傾斜車両は、左前操舵輪を転舵可能かつ傾斜可能に支持し、車体に支持された左アーム機構と、右前操舵輪を転舵可能かつ傾斜可能に支持し、車体に支持された右アーム機構を備えている。左アーム機構及び右アーム機構は、車両の前後方向に延びる軸線周りに揺動可能に車体に支持されている。傾斜車両は、車体に回転可能に支持されるステアリングシャフトを備えている。ステアリングシャフトの回転によって、左前操舵輪及び右前操舵輪は転舵する。傾斜車両は、車両の前後方向に延びる軸線周りに揺動可能に車体に支持されたショックタワーを備えている。ショックタワーは、左右アーム連結機構を介して、左アーム機構及び右アーム機構を連結している。車両の左旋回時に、車体、左前操舵輪及び右前操舵輪は左方に傾斜し、車両の右旋回時に、車体、左前操舵輪及び右前操舵輪は右方に傾斜する。車体、左前操舵輪及び右前操舵輪が車両の左右方向に傾斜したとき、ショックタワーは、車両の左右方向に基本的に傾斜しない。傾斜車両は、ショックタワーと車体の間に、ショックタワーに対して車体を傾斜させるリーニング駆動機構を備えている。
米国特許第8123240号明細書
左前操舵輪及び右前操舵輪を備える傾斜車両では、左前操舵輪及び右前操舵輪の近傍に、左前操舵輪及び右前操舵輪を転舵させる操舵機構、及び、車体、左前操舵輪及び右前操舵輪を傾斜させるリーニング機構が設けられる。そのため、車体を傾斜させる力を付与するリーニング駆動機構をレイアウトする際には、操舵機構及びリーニング機構とリーニング駆動機構との干渉を避ける必要があり、左前操舵輪及び右前操舵輪の近傍が大型化しやすい。
本発明の目的は、車体を傾斜させる力を付与するリーニング駆動機構と、操舵機構及びリーニング機構との干渉を避けて、左前操舵輪及び右前操舵輪の近傍の大型化を抑制した傾斜車両を提供することである。
本願発明者らは、左前操舵輪及び右前操舵輪の近傍の大型化を抑制するために、車両を傾斜させる力を付与するリーニング駆動機構のレイアウトを検討した。先ず、操舵機構及びリーニング機構の動きについて詳細に検討した。
車両の左右方向において、操舵機構のタイロッド及びリーニング機構のリンク部材は、車体、左前操舵輪及び右前操舵輪が大きく傾斜しても、大きく傾斜しない。その一方、ステアリングシャフト及びリーニング駆動機構は、車体とともに大きく傾斜する。加えて、大きく傾斜するリーニング駆動機構は、大きく傾斜しないリーニング機構のリンク部材に連結する必要がある。一方、大きく傾斜するステアリングシャフトは、大きく傾斜しない操舵機構のタイロッドに連結する必要がある。ここで、大きく傾斜しないリーニング機構のリンク部材と大きく傾斜しない操舵機構のタイロッドとは、一つの大きく傾斜しない構造体として考えられる。この大きく傾斜しない構造体に対して、大きく傾斜するステアリングシャフトと大きく傾斜するリーニング駆動機構の両方を、連結する必要がある。従来提案されている傾斜車両では、先ず、傾斜車両の前後方向において、大きく傾斜しない構造体の後側に大きく傾斜するステアリングシャフトが連結される。次に、大きく傾斜するリーニング駆動機構は、大きく傾斜しない構造体の前側に連結される。このように、傾斜車両の前後方向において、大きく傾斜しない構造体、大きく傾斜するステアリングシャフト、及び大きく傾斜するリーニング駆動機構を並べて設けているため、左前操舵輪及び右前操舵輪の近傍が大型化しやすい。その結果、傾斜車両の全体が大型化してしまう。
そこで、本願発明者らは、大型化を抑制するために、先ず、リーニング駆動機構を理想の位置に配置するという、今までとは逆の技術思想を試みた。その結果、傾斜車両の上下方向において、大きく傾斜するステアリングシャフトを大きく傾斜するリーニング駆動機構の上側に設けられることを見出した。これにより、傾斜車両の前後方向において、大きく傾斜するステアリングシャフトが大きく傾斜するリーニング駆動機構の少なくとも一部と重ねて設けられるため、傾斜車両の全体の大型化が抑制できることに気がついた。
本実施形態に係る傾斜車両は、車体と、後輪と、左アーム機構と、左前操舵輪と、右アーム機構と、右前操舵輪と、リーニング機構と、リーニング駆動機構と、操舵機構と、を備える。車体は、傾斜車両の左右方向に傾斜可能である。後輪は、車体に支持される。左アーム機構は、車体の左右方向において、車体の左側に配置される。左アーム機構の右部は、車体の傾斜に応じて車体の上下方向に揺動可能に車体に支持される。左前操舵輪は、車体の前後方向において、後輪の前側に設けられる。左前操舵輪は、左アーム機構の左部に転舵可能に支持される。右アーム機構は、車体の左右方向において、車体の右側に配置される。右アーム機構の左部は、車体の傾斜に応じて車体の上下方向に揺動可能に車体に支持される。右前操舵輪は、車体の前後方向において、後輪の前側に設けられる。右前操舵輪は、右アーム機構の右部に転舵可能に支持される。リーニング機構は、左右アーム連結機構を有する。左右アーム連結機構は、左アーム機構と右アーム機構とを連結する。左右アーム連結機構は、左アーム機構及び右アーム機構の車体の上下方向の揺動を緩衝する緩衝作用を有する。リーニング機構は、車両の左旋回時に車体、左前操舵輪及び右前操舵輪を車両の左方に傾斜させる。リーニング機構は、車両の右旋回時に車体、左前操舵輪及び右前操舵輪を車両の右方に傾斜させる。リーニング駆動機構は、車体の左右方向の中央部に設けられる。リーニング駆動機構は、左右アーム連結機構、左アーム機構及び右アーム機構のいずれか1つと車体との間に設けられる。リーニング駆動機構は、左アーム機構及び右アーム機構を車体の上下方向に揺動させる揺動力を付与する。操舵機構は、ステアリングシャフトと、回転部材と、タイロッドとを有する。ステアリングシャフトは、車体に回転可能に支持される。回転部材は、ステアリングシャフトの下部に設けられ、ステアリングシャフトとともに回転する。タイロッドは、回転部材に取り付けられ、車体の左右方向に変位可能である。操舵機構は、ステアリングシャフトの回転によって左前操舵輪及び右前操舵輪を転舵させる。ステアリングシャフトは、車体の左右方向の中央部に設けられる。車体の前後方向において、ステアリングシャフトの下端は、上端の前側に配置される。車体の前後方向において、ステアリングシャフトの上端は、左アーム機構の右部の後端及び右アーム機構の左部の後端の後側に配置される。車体の前後方向において、ステアリングシャフトの下端は、左アーム機構の右部の前端及び右アーム機構の左部の前端の後側に配置される。車体の前後方向において、ステアリングシャフトの下端は、左アーム機構の右部の後端及び右アーム機構の左部の後端の前側に配置される。リーニング駆動機構は、車体の左右方向の中央部に設けられる。車体の前後方向において、リーニング駆動機構の後端は、ステアリングシャフトの下端の後側に配置される。リーニング駆動機構の前端は、ステアリングシャフトの上端の前側に配置される。車体の上下方向において、ステアリングシャフトの下側に少なくともリーニング駆動機構の一部が配置される。
本実施形態に係る傾斜車両では、車体の上下方向において、ステアリングシャフトの下側に少なくともリーニング駆動機構の一部が配置される。したがって、車体の上下方向から見て、リーニング駆動機構の少なくとも一部は、ステアリングシャフトに重ねて設けられる。そのため、傾斜車両の前後方向において、大きく傾斜しないタイロッド等、大きく傾斜するステアリングシャフト、及び大きく傾斜するリーニング駆動機構を並べて設ける必要がない。したがって、傾斜車両全体の大型化が抑制される。
好ましくは、リーニング駆動機構は、動力源を含む。車体の前後方向において、動力源の後端は左アーム機構の右部の後端及び右アーム機構の左部の後端の後側に配置される。
このような構成によれば、上述したように、傾斜車両全体の大型化が抑制される。加えて、動力源が車体の前後方向の中心に近い。そのため、車両の重心位置が、車両の前後方向の中心に近づく。したがって、車両の前後方向の重量バランスを調整しやすい。
好ましくは、リーニング駆動機構は、減速機構を含む。車体の前後方向において、減速機構の後端は左アーム機構の右部の後端及び右アーム機構の左部の後端の後側に配置される。
このような構成によれば、上述したように、傾斜車両全体の大型化が抑制される。加えて、減速機構が車体の前後方向の中心に近い。そのため、車両の重心が、車両の前後方向の中心に近づく。したがって、車両の前後方向の重量バランスを調整しやすい。
好ましくは、リーニング駆動機構は、動力源を含む。車体の前後方向において、動力源の後端はステアリングシャフトの上端の後側に配置される。このような構成によれば、上述したように、傾斜車両全体の大型化が抑制される。加えて、車両の前後方向の重量バランスを調整しやすい。
好ましくは、リーニング駆動機構は、減速機構を含む。車体の前後方向において、減速機構の後端はステアリングシャフトの上端の後側に配置される。このような構成によれば、上述したように、傾斜車両全体の大型化が抑制される。加えて、車両の前後方向の重量バランスを調整しやすい。
好ましくは、リーニング駆動機構は、動力源を含む。ステアリングシャフトは、第1ステアリングシャフトと、第2ステアリングシャフトとを含む。第2ステアリングシャフトは、車体の前後方向において、第1ステアリングシャフトの前側に配置される。車体の前後方向において、動力源の後端は第2ステアリングシャフトの上端の後側に配置される。
このような構成によれば、上述したように、傾斜車両全体の大型化が抑制される。加えて、車両の前後方向の重量バランスを調整しやすい。さらに、ステアリングシャフトが2軸で構成されるため、ステアリングシャフトの下側にスペースが生じる。そのため、動力源を配置するスペースの制約が少ない。
好ましくは、リーニング駆動機構は、減速機構を含む。ステアリングシャフトは、第1ステアリングシャフトと、第2ステアリングシャフトとを含む。第2ステアリングシャフトは、車体の前後方向において、第1ステアリングシャフトの前側に配置される。車体の前後方向において、減速機構の後端は第2ステアリングシャフトの上端の後側に配置される。
このような構成によれば、上述したように、傾斜車両全体の大型化が抑制される。加えて、車両の前後方向の重量バランスを調整しやすい。さらに、ステアリングシャフトが2軸で構成されるため、ステアリングシャフトの下側にスペースが生じる。そのため、減速機構を配置するスペースの制約が少ない。
好ましくは、リーニング駆動機構は、駆動連結部を含む。駆動連結部は、左アーム機構、右アーム機構、及び、左右アーム連結機構の少なくともいずれか1つに連結されて揺動力を伝える。車体の前後方向において、駆動連結部の前端は左アーム機構の右部の後端及び右アーム機構の左部の後端の前側に配置される。
好ましくは、リーニング駆動機構は、駆動連結部を含む。駆動連結部は、左アーム機構、右アーム機構、及び、左右アーム連結機構の少なくともいずれか1つに連結されて揺動力を伝える。車体の前後方向において、駆動連結部の前端はステアリングシャフトの下端の前側に配置される。
好ましくは、リーニング駆動機構は、駆動連結部を含む。駆動連結部は、左アーム機構、右アーム機構、及び、左右アーム連結機構の少なくともいずれか1つに連結されて揺動力を伝える。車体の前後方向において、駆動連結部の前端は左アーム機構の右部の前端及び右アーム機構の左部の前端の後側に配置される。
本発明によれば、車体を傾斜させる力を付与するリーニング駆動機構と、操舵機構及びリーニング機構との干渉を避けて、左前操舵輪及び右前操舵輪の近傍の大型化を抑制した傾斜車両を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る傾斜車両の左側面図である。 図2は、車体が直立状態のときの傾斜車両の一部の正面図である。 図3は、車体が傾斜状態のときの傾斜車両の一部の正面図である。 図4は、傾斜車両の一部をヘッドパイプの軸方向に沿って見た図である。 図5は、リーニング機構の一部の正面図である。 図6は、リーニング機構の一部の斜視図である。 図7は、操舵機構の正面図である。 図8は、操舵機構の側面図である。 図9は、操舵機構の平面図である。 図10は、リーニング駆動機構及びリーニング機構の一部の側面図である。 図11は、リーニング駆動機構及びリーニング機構の一部の平面図である。 図12は、リーニング駆動機構の断面図である。 図13は、車両正面視における減速ギアの軸線の位置を表す図である。 図14は、傾斜車両の一部の側面図である。 図15は、リーニング駆動機構のレイアウトを模式的に示す側面図である。 図16は、リーニング駆動機構が設けられる位置の他の実施形態を模式的に示す側面図である。 図17は、リーニング駆動機構が設けられる位置の他の実施形態を模式的に示す側面図である。 図18は、リーニング駆動機構が設けられる位置の他の実施形態を模式的に示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態について説明する。図1及び図2を参照して、本実施形態に係る傾斜車両は、2つの操舵輪11L,11Rと1つの後輪12とを備える鞍乗型の三輪車両(以下、単に車両という)1である。なお、本明細書において「傾斜車両」とは、図3を参照して、車体5が地面に対して傾斜可能であって、車体5の傾斜に伴って左前操舵輪11L及び右前操舵輪11Rの車体5の上下方向の相対位置が変化する車両をいう。特に断らない限り、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、車両1が水平面上に無転舵状態で静止しているときにシート3に着座した乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。図面中の符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。「車体の前後方向」、「車体の上下方向」、「車体の左右方向」とは、車体を基準とした前後方向、上下方向、左右方向を意味する。無転舵かつ車体5が直立した状態では、車体5の前後方向、上下方向、左右方向は、それぞれ車両1の前後方向、上下方向、左右方向と一致する。しかし、転舵状態又は車体5が傾斜した状態では、車体5の前後方向、上下方向、左右方向は、それぞれ車両1の前後方向、上下方向、左右方向と異なる場合がある。「前後方向に延びる軸線」には、前後方向と平行な軸線に限らず、前後方向に対して−45°〜+45°の範囲で傾斜している軸線も含まれる。同様に、「上下方向に延びる軸線」、「左右方向に延びる軸線」には、それぞれ上下方向に対して−45°〜+45°の範囲で傾斜している軸線、左右方向に対して−45°〜+45°の範囲で傾斜している軸線が含まれる。
本発明の車体とは、車両において応力を主に受ける部材であればよい。車体は、複数の部品を組み合わせたフレ−ム、一体成型したフレ−ムであってもよい。また、車体の材質は、アルミ、鉄などの金属、CFRPなどの樹脂、又は、それらの組み合わせであってもよい。さらに、車体は、車両の外観部品で構成したモノコック構造、又は、その一部が車両の外観部品を兼ねるセミモノコック構造であってもよい。
本発明のアーム機構又はアーム部材の左部とは、車体の左右方向において、アーム機構又はアーム部材の長さを二分したときに、その中央の左側の部位である。
本発明のアーム機構又はアーム部材の右部とは、車体の左右方向において、アーム機構又はアーム部材の長さを二分したときに、その中央の右側の部位である。
本発明の車体の左右方向の中央部とは、車体の左右方向において、車体の長さを、左端部、左中央部、右中央部及び右端部に四等分したときの左中央部及び右中央部である。車体の左右方向の中央部とは、車体の左右方向の中心を含む部位である。
図1及び図2を参照して、車両1は、車体5と、左前操舵輪11Lと、右前操舵輪11Rと、後輪12と、操舵機構60と、リーニング機構61と、シート3と、パワーユニット62とを備えている。
図1を参照して、車体5は、ヘッドパイプ10と、車両側面視においてヘッドパイプ10から後方に延びるメインフレーム9とを有している。ヘッドパイプ10は、車両側面視において後斜め上向きに延びている。図2を参照して、ヘッドパイプ10は、車両正面視において車体5の上下方向に延びている。車体5は、車両1の左右方向に傾斜可能である。
左アーム機構30Lは、左下アーム32Lと、左下アーム32Lの上方に配置された左上アーム31Lとを有している。左アーム機構30Lは、車体5の左右方向において、車体5の左側に配置される。より具体的には、左下アーム32L及び左上アーム31Lは、車両中央線CLの左方に配置されている。なお、「車両中央線CL」とは、ヘッドパイプ10の中心軸線と交差し、車体5の前後方向に延びる線のことである。
図4を参照して、左下アーム32Lは、前半部32Laと、後半部32Lbと、クロスバー32Lcとを有している。後半部32Lbは、前半部32Laの後方に位置する。クロスバー32Lcは、前半部32Laと後半部32Lbとをつなぐ。前半部32Laと後半部32Lbとは、左方に行くほど互いの距離が近づくように形成されている。前半部32Laの左部は、後半部32Lbの左部とつながっている。クロスバー32Lcは車体5の前後方向に延びている。左上アーム31Lは、前半部31Laと、後半部31Lbとを有している。後半部31Lbは、前半部31Laの後方に位置する。前半部31Laと後半部31Lbとは、左方に行くほど互いの距離が近づくように形成されている。前半部31Laの左部は、後半部31Lbの左部とつながっている。
図2を参照して、左アーム機構30Lは、右部と左部とを含む。すなわち、左下アーム32L及び左上アーム31Lそれぞれは、右部と左部とを含む。左アーム機構30Lの右部は、車体の傾斜に応じて車体の上下方向に揺動可能に車体5に支持される。より具体的には、左下アーム32L及び左上アーム31Lの右部は、車体5に対して、車体5の前後方向に延びる第1左軸線H1L周りに上下に揺動可能に支持されている。左下アーム32L及び左上アーム31Lの左部は、左ナックルアーム13Lに対して、車体5の前後方向に延びる第2左軸線H2周りに上下に揺動可能に支持されている。
右アーム機構30Rは、車両中央線CLを境として、左アーム機構30Lと左右対称の形状を有している。右アーム機構30Rは、右下アーム32Rと、右下アーム32Rの上方に配置された右上アーム31Rとを有している。右アーム機構30Rは、車体の左右方向において、車体の右側に配置される。より具体的には、右下アーム32R及び右上アーム31Rは、車両中央線CLの右方に配置されている。
図4を参照して、右下アーム32Rは、前半部32Raと、後半部32Rbと、クロスバー32Rcとを有している。後半部32Rbは、前半部32Raの後方に位置する。クロスバー32Rcは、前半部32Raと後半部32Rbとをつなぐ。前半部32Raと後半部32Rbとは、右方に行くほど互いの距離が近づくように形成されている。前半部32Raの右部は、後半部32Rbの右部とつながっている。クロスバー32Rcは車体5の前後方向に延びている。右上アーム31Rは、前半部31Raと、後半部31Rbとを有している。後半部31Rbは、前半部31Raの後方に位置する。前半部31Raと後半部31Rbとは、右方に行くほど互いの距離が近づくように形成されている。前半部31Raの右部は、後半部31Rbの右部とつながっている。
図2を参照して、右アーム機構30Rは、左部と右部とを含む。すなわち、右下アーム32R及び右上アーム31Rそれぞれは、右部と左部とを含む。右アーム機構30Rの左部は、車体の傾斜に応じて車体の上下方向に揺動可能に車体に支持される。より具体的には、右下アーム32R及び右上アーム31Rの左部は、車体5に対して、車体5の前後方向に延びる第1右軸線H1R周りに上下に揺動可能に支持されている。右下アーム32R及び右上アーム31Rの右部は、右ナックルアーム13Rに対して、車体5の前後方向に延びる第2右軸線H2周りに上下に揺動可能に支持されている。
図1及び図2を参照して、左前操舵輪11Lは車両中央線CLの左方に配置される。左前操舵輪11Lは、車体5の前後方向において、後輪12の前側に設けられる。左前操舵輪11Lは、左アーム機構30Lの左部に転舵可能に支持される。より具体的には、左ナックルアーム13Lが左アーム機構30Lの左部に転舵可能に支持される。左前操舵輪11Lは、左ナックルアーム13Lに回転可能に支持されている。
右前操舵輪11Rは車両中央線CLの右方に配置される。右前操舵輪11Rは、車体5の前後方向において、後輪12の前側に設けられる。右前操舵輪11Rは、右アーム機構30Rの右部に転舵可能に支持される。より具体的には、右ナックルアーム13Rが右アーム機構30Rの右部に転舵可能に支持される。右前操舵輪11Rは、右ナックルアーム13Rに回転可能に支持されている。
リーニング機構61は、左右アーム連結機構70を有する。左右アーム連結機構70は、左アーム機構30Lと右アーム機構30Rとを連結する。左右アーム連結機構70は、左アーム機構30L及び右アーム機構30Rの車体5の上下方向の揺動を緩衝する緩衝作用を有する。リーニング機構61は、車両1の左旋回時に車体5、左前操舵輪11L及び右前操舵輪11Rを車両1の左方に傾斜させる。リーニング機構61は、車両1の右旋回時に車体5、左前操舵輪11L及び右前操舵輪11Rを車両1の右方に傾斜させる。
具体的には、左右アーム連結機構70は、ショックタワー34と、左クッションユニット35Lと、右クッションユニット35Rとを備える。ショックタワー34は、車体5に対して車体5の前後方向に延びる軸線H3周りに揺動可能に支持される。ショックタワー34は、車体5の上下方向において、左前操舵輪11Lの上方への動きを右前操舵輪11Rの下方への動きとして伝達する。ショックタワー34は、車体5の上下方向において、右前操舵輪11Rの上方への動きを左前操舵輪11Lの下方への動きとして伝達する。要するに、左アーム機構30L、右アーム機構30R及びリーニング機構61は、ダブルウィッシュボーン型の懸架装置である。
本実施形態に係るショックタワー34は、上下方向に延びる板状に形成されている。ただし、ショックタワー34の形状は特に限定されない。ショックタワー34の下端部34aは、車体5に対して車体5の前後方向に延びる軸線H3周りに揺動自在に支持されている。
図5を参照して、ショックタワー34の上端部34bには、第1左アーム51L及び第1右アーム51Rが、車体5の前後方向に延びる軸線H6周りに揺動可能に支持されている。図6を参照して、ここでは、第1左アーム51Lは第1右アーム51Rよりも前方に配置されている。しかし、第1左アーム51Lは第1右アーム51Rよりも後方に配置されていてもよい。
第1左アーム51Lには第2左アーム52Lが連結され、第1右アーム51Rには第2右アーム52Rが連結されている。第2左アーム52L及び第2右アーム52Rは、ロッド状に形成されている。図5を参照して、第2左アーム52Lの上端部は、第1左アーム51Lに対して、車体5の前後方向に延びる軸線H7周りに揺動可能に支持されている。第2左アーム52Lの下端部は、左アーム機構30Lの左下アーム32Lに対して、車体5の前後方向に延びる軸線H5周りに揺動可能に支持されている。第2左アーム52Lの下端部は、左下アーム32Lのクロスバー32Lcに支持されている。なお、第2左アーム52Lの下端部は、左アーム機構30Lの左上アーム31Lに支持されていてもよい。第2右アーム52Rの上端部は、第1右アーム51R対して、車体5の前後方向に延びる軸線H7周りに揺動自在に支持されている。第2右アーム52Rの下端部は、右アーム機構30Rの右下アーム32Rに対して、車体5の前後方向に延びる軸線H5周りに揺動自在に支持されている。第2右アーム52Rの下端部は、右下アーム32Rのクロスバー32Rcに支持されている。なお、第2右アーム52Rの下端部は、右アーム機構30Rの右上アーム31Rに支持されていてもよい。
左クッションユニット35L及び右クッションユニット35Rは、スプリングとダンパーとが一体となったものである。左クッションユニット35L及び右クッションユニット35Rの構造は周知であるので、その詳細な説明は省略する。なお、図面ではスプリングの図示は省略している。
図5を参照して、左クッションユニット35Lは、第1端部38L及び第2端部37Lを有している。第1端部38Lは、左アーム機構30Lの左下アーム32Lに対して、車体5の前後方向に延びる軸線H5周りに揺動可能に支持されている。第1端部38Lは、左下アーム32Lのクロスバー32Lcに支持されている。しかし、第1端部38Lは、左アーム機構30Lの左上アーム31Lに支持されていてもよい。第2端部37Lは、第1左アーム51Lに対して、車体5の前後方向に延びる軸線H4周りに揺動可能に支持されている。なお、車両1が水平面上に直立かつ無転舵状態で停止している状態(以下、直立無転舵状態という)のときに、車両正面視において、軸線H4は軸線H6よりも左方に位置し、軸線H7は軸線H6よりも右方に位置する。直立無転舵状態のときに車両正面視において、左クッションユニット35L及び第2左アーム52Lのいずれか一方は、ショックタワー34と重なっている。本実施形態では、第2左アーム52Lがショックタワー34と重なっている。ただし、左クッションユニット35Lがショックタワー34と重なっていてもよい。
右クッションユニット35Rは、第1端部38R及び第2端部37Rを有している。第1端部38Rは、右アーム機構30Rの右下アーム32Rに対して、車体5の前後方向に延びる軸線H5周りに揺動可能に支持されている。第1端部38Rは、右下アーム32Rのクロスバー32Rcに支持されている。しかし、第1端部38Rは、右アーム機構30Rの右上アーム31Rに支持されていてもよい。第2端部37Rは、第1右アーム51Rに対して、車体5の前後方向に延びる軸線H4周りに揺動自在に支持されている。直立無転舵状態のときに車両正面視において、右クッションユニット35R及び第2右アーム52Rのいずれか一方は、ショックタワー34と重なっている。本実施形態では、第2右アーム52Rがショックタワー34と重なっている。ただし、右クッションユニット35Rがショックタワー34と重なっていてもよい。
次に、操舵機構60について説明する。図7、図8、及び図9を参照して、操舵機構60は、ステアリングシャフト20と、回転部材65と、ハンドルバー25と、タイロッド26とを備える。ハンドルバー25は、ステアリングシャフト20に固定される。
ステアリングシャフト20は、車体5の左右方向の中央部に設けられる。ステアリングシャフト20は、第1ステアリングシャフト21と、第2ステアリングシャフト22と、連結アーム23とを有する。第1ステアリングシャフト21は、ヘッドパイプ10に回転可能に支持される。第2ステアリングシャフト22は、車体5の前後方向において、第1ステアリングシャフト21の前側に配置される。連結アーム23は、第1ステアリングシャフト21と第2ステアリングシャフト22とを連結する。
図7を参照して、第1ステアリングシャフト21は、メインシャフト21aと、サイドパイプ21kと、上クロス部材21cと、下クロス部材21dとを有する。メインシャフト21aは、ヘッドパイプ10に挿入される。サイドパイプ21kは、メインシャフト21aの左方及び右方に配置される。上クロス部材21cは、メインシャフト21a及びサイドパイプ21kの上端部同士を接続する。下クロス部材21dは、メインシャフト21a及びサイドパイプ21kの下端部同士を接続する。ただし、サイドパイプ21k、上クロス部材21c、及び下クロス部材21dは必ずしも必要ではなく、省略してもよい。
第2ステアリングシャフト22は、メインシャフト22aと、メインシャフト22aの上端部に接続されたブラケット22dとを有する。連結アーム23は、下クロス部材21dとブラケット22dとを接続する車体5の前後方向に延びる左右一対のプレートによって構成されている。
回転部材65は、第2ステアリングシャフト22の下部に設けられる。回転部材65は、ステアリングシャフト20とともに回転する。回転部材65はたとえば、ピットマンアームである。
タイロッド26は、回転部材65に取り付けられる。タイロッド26は、車体5の左右方向に変位可能である。タイロッド26は、左タイロッド26Lと、右タイロッド26Rとを有する。左タイロッド26Lは、第2ステアリングシャフト22と左前操舵輪11Lとを連結する。右タイロッド26Rは、第2ステアリングシャフト22と右前操舵輪11Rとを連結する。左タイロッド26Lの右端部及び右タイロッド26Rの左端部は、回転部材65に対し、車体5の上下方向に延びる軸線V1周りに揺動可能に支持される。また、左タイロッド26Lの右端部及び右タイロッド26Rの左端部は、回転部材65に対し、車体5の前後方向に延びる軸線H8周りに揺動可能に支持される。
図2を参照して、左タイロッド26Lの左端部は、左ナックルアーム13Lに対して、車体5の上下方向に延びる軸線V2周りに揺動可能、かつ、車体5の前後方向に延びる軸線H9周りに揺動可能に支持される。右タイロッド26Rの右端部は、右ナックルアーム13Rに対して、車体5の上下方向に延びる軸線V2周りに揺動可能、かつ、車体5の前後方向に延びる軸線H9周りに揺動可能に支持される。
図7を参照して、操舵機構60は更に、ステアリングシャフト20に回転力を与えるアクチュエータ27を備える。アクチュエータ27は、ステアリングシャフト20に取り付けられる。アクチュエータ27は、乗員による操舵を補助する役割を果たす。ステアリングシャフト20には、図示しないトルクセンサが設けられている。このトルクセンサは、乗員がステアリングシャフト20に加えた操舵力、すなわちトルクを検出するように構成されている。アクチュエータ27は、上記トルクセンサにより検出されるトルクに応じた駆動力を出力するように構成されている。
アクチュエータ27は、第2ステアリングシャフト22の上端22tと下端22bとの間の中間位置22mより車体5の上下方向において上側の部分に取り付けられている。アクチュエータ27は、第1ステアリングシャフト21、連結アーム23、及び第2ステアリングシャフト22のいずれにも取り付けることができる。本実施形態では、アクチュエータ27が第2ステアリングシャフト22に取り付けられる場合を示す。
図1を参照して、車両1は、車体5を傾斜した姿勢に維持するサイドスタンド67を備える。サイドスタンド67は車体5に支持される。サイドスタンド67は、車両中央線CLの左方に配置される。サイドスタンド67及びモータ27cは、それぞれ車体5の左右方向の中央に対して左方及び右方に配置される。なお、サイドスタンド67、モータ27cを、それぞれ車体5の左右方向の中央に対して右方及び左方に配置することも可能である。
図1及び図2を参照して、本実施形態に係る車両1は、更に、リーニング駆動機構33を備える。リーニング駆動機構33は、車体5の左右方向の中央部に設けられる。リーニング駆動機構33は、左アーム機構30L及び右アーム機構30Rと車体5との間に設けられる。リーニング駆動機構33は、左アーム機構30L及び右アーム機構30Rを車体5の上下方向に揺動させる揺動力を付与する。より具体的には、リーニング駆動機構33は、左アーム機構30Lに対し第1左軸線H1L周りの回転力を与え、かつ、右アーム機構30Rに対し第1右軸線H1R周りの回転力を与える。リーニング駆動機構33は、車体5の傾斜に応じて車体5の上下方向における左前操舵輪11L及び右前操舵輪11Rの相対位置を変化させることができる。
図10及び図11を参照して、リーニング駆動機構33は、モータ37と、減速機構39と、ブレーキ部材40とを含む。減速機構39は、モータ37の回転速度を減速させて伝達する。ブレーキ部材40は、モータ37の回転を規制する。リーニング駆動機構33には、駆動連結部36が連結されている。モータ37と減速機構39とブレーキ部材40とは一体化されている。駆動連結部36は、リーニング駆動機構33から車体5の前後方向の前側に延び、ショックタワー34に連結される。ブレーキ部材40は、ブレーキ軸41と、ブレーキディスク42とを有している。ブレーキ軸41は、減速機構39に連結される。ブレーキディスク42は、ブレーキ軸41に固定される。車体5には、ブレーキキャリパ45が支持されている。ブレーキキャリパ45は、ブレーキディスク42を挟むことによりモータ37の回転を規制する。
図12は、リーニング駆動機構33の断面図である。モータ37は、モータケース44と、固定子441及び回転子442と、モータシャフト37aとを有する。固定子441及び回転子442は、モータケース44の内部に配置される。モータシャフト37aは、回転子442に固定される。減速機構39は、ギアケース43と、ギアケース43の内部に配置された減速ギア370とを備える。複数の減速ギア370は、それぞれギアケース43の内部に配置される。複数の減速ギア370は、第1ギア371、中間ギア372〜380、及び最終ギア381を含む。モータシャフト37aは、第1モータシャフト部分37bと、第2モータシャフト部分37cとを有する。第1モータシャフト部分37bは、モータケース44の内部に配置される。第2モータシャフト部分37cは、ギアケース43の内部に配置される。
第1ギア371はモータ37に設けられ、第2モータシャフト部分37cに固定されている。最終ギア381は駆動連結部36に設けられる。中間ギア372〜380は、第1ギア371と最終ギア381との間に設けられる。第1ギア371のトルクは、中間ギア372、373、374、375、376、377、378、379、380、最終ギア381の順に伝達される。回転速度は、最終ギアに近づくにつれて低減していく。なお、本実施形態では、中間ギアの個数は2以上であるが、中間ギアの個数は1つであってもよい。
ブレーキ軸41は、第1ギア371、中間ギア372〜380、及び最終ギア381のいずれにも設けることができる。本実施形態では、ブレーキ軸41は中間ギア378に設けられている。ブレーキ軸41と中間ギア378とは別体であってもよい。本実施形態では、ブレーキ軸41と中間ギア378とが一体化されている場合を示す。ブレーキ軸41は、ギアケース43の内部に配置された第1ブレーキ軸部分41iと、ギアケース43の外部に配置された第2ブレーキ軸部分41oとを有する。ブレーキ軸41は、ギアケース43の内部から外部に飛び出している。
第1ギア371、中間ギア372〜380、及び最終ギア381の軸線は、車両前後方向に延びている。モータ軸37a、第1ギア371、中間ギア375、及び中間ギア376の軸線は一致する。中間ギア373及び374の軸線は一致する。中間ギア377及び378の軸線は一致する。中間ギア379及び380の軸線は一致する。以下、モータ軸37a、第1ギア371、中間ギア375及び376の軸線をG1、中間ギア372の軸線をG2、中間ギア373及び374の軸線をG3、中間ギア377及び378の軸線をG4、中間ギア379及び380の軸線をG5、最終ギア381の軸線をG6、とする。
図13は、車体5の前後方向の前方から見たときの軸線G1〜G6の位置を示す図である。言い換えると、図13は、車両正面視における軸線G1〜G6の位置を表す図である。図13を参照して、軸線G4、G5、及びG6は、車両上下方向に並んでいる。軸線G4、G5、及びG6は車両上下方向に延びる第1直線L1上に位置する。軸線G1、G2、及びG3は第1直線L1上に位置しない。
[リーニング駆動機構のレイアウト]
続いて、本実施形態に係る車両1のリーニング駆動機構のレイアウトについて説明する。
図14は、車両の一部の側面図である。図15は、リーニング駆動機構のレイアウトを模式的に示す側面図である。図15では、ステアリングシャフト20、左アーム機構30L、右アーム機構30R、リーニング機構61及びリーニング駆動機構33を模式的に示す。ステアリングシャフト20は、第1ステアリングシャフト21と、第2ステアリングシャフト22とを含む。
図14及び図15を参照して、車体5の前後方向において、第1ステアリングシャフト21の上端21tは、左アーム機構30Lの右部の後端30Lb及び右アーム機構30Rの左部の後端30Rbの後側に配置される。車体5の前後方向において、第2ステアリングシャフト22の下端22bは、左アーム機構30Lの右部の前端30Lf及び右アーム機構30Rの左部の前端30Rfの後側に配置される。車体5の前後方向において、第2ステアリングシャフト22の下端22bは、左アーム機構30Lの右部の後端30Lb及び右アーム機構30Rの左部の後端30Rbの前側に配置される。すなわち、第2ステアリングシャフト22の下端22bは、左アーム機構30Lの前端30Lfと後端30Lbとの間に配置される。第2ステアリングシャフト22の下端22bは、右アーム機構30Rの前端30Rfと後端30Rbとの間に配置される。
車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の後端33Bは、第2ステアリングシャフト22の下端22bの後側に配置される。車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の前端33Fは、第1ステアリングシャフト21の上端21tの前側に配置される。車体5の上下方向において、ステアリングシャフト20の下側に少なくともリーニング駆動機構33の一部が配置される。
要するに、車体5の上下方向から見て、リーニング駆動機構33の少なくとも一部は、ステアリングシャフト20に重ねて設けられる。そのため、車両1の前後方向において、大きく傾斜しないタイロッド26等、大きく傾斜するステアリングシャフト20、及び大きく傾斜するリーニング駆動機構33を並べて設ける必要がない。したがって、左前操舵輪11L及び右前操舵輪11R近傍の大型化が抑制される。その結果、車両1の全体の大型化が抑制される。
以下、リーニング駆動機構33に含まれるモータ37、減速機構39及び駆動連結部36の好ましいレイアウトについて説明する。
[モータ]
図14を参照して、車体5の前後方向において、モータ37の後端37Bは左アーム機構30Lの右部の後端30Lb及び右アーム機構30Rの左部の後端30Rbの後側に配置されるのが好ましい。このような構成によれば、車体5の上下方向において、リーニング駆動機構33がステアリングシャフト20の下側に配置される。そのため、上述したように、車両1の全体の大型化が抑制される。加えて、モータ37が車両1の前後方向の中心に近い。そのため、車両1の重心が、車両1の前後方向の中心に近づく。したがって、車両1の前後方向の重量バランスを調整しやすい。
また、ステアリングシャフト20が、第1ステアリングシャフト21と、第2ステアリングシャフト22とを含む場合、車体5の前後方向において、モータ37の後端37Bは第2ステアリングシャフト22の上端22tの後側に配置されるのが好ましい。上述したように、モータ37を車両1の前後方向の中心に近い位置に配置できるからである。
操舵機構60が、1つのステアリングシャフト20を含む場合は、車体5の前後方向において、モータ37の後端37Bはステアリングシャフト20の上端20tの後側に配置されるのが好ましい。
[減速機構]
図14を参照して、車体5の前後方向において、減速機構39の後端39Bは左アーム機構30Lの右部の後端30Lb及び右アーム機構30Rの左部の後端30Rbの後側に配置されるのが好ましい。このような構成によれば、車体5の上下方向において、リーニング駆動機構33がステアリングシャフト20の下側に配置される。そのため、上述したように、車両1の全体の大型化が抑制される。加えて、減速機構39が車両1の前後方向の中心に近い。そのため、車両1の重心が、車両1の前後方向の中心に近づく。したがって、車両1の前後方向の重量バランスを調整しやすい。
また、ステアリングシャフト20が、第1ステアリングシャフト21と、第2ステアリングシャフト22とを含む場合、車体5の前後方向において、減速機構39の後端39Bは第2ステアリングシャフト22の上端22tの後側に配置されるのが好ましい。上述したように、減速機構39を車両1の前後方向の中心に近い位置に配置できるからである。
操舵機構60が、1つのステアリングシャフト20を含む場合は、車体5の前後方向において、減速機構39の後端39Bはステアリングシャフト20の上端20tの後側に配置されるのが好ましい。
[駆動連結部]
車体5の前後方向において、駆動連結部36の前端36Fは左アーム機構30Lの右部の後端30Lb及び右アーム機構30Rの左部の後端30Rbの前側に配置されるのが好ましい。車体5の前後方向において、駆動連結部36の前端36Bはステアリングシャフト20の下端20bの前側に配置されるのがさらに好ましい。また、車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33は、リーニング機構の後側からリーニング機構に連結される。したがって、車体5の前後方向において、駆動連結部36の前端36Fは左アーム機構30Lの右部の前端30Lf及び右アーム機構30Rの左部の前端30Rfの後側に配置されるのが好ましい。
上述の説明では、リーニング駆動機構33が、左右アーム連結機構70、左アーム機構30L及び右アーム機構30Rと車体5との間に設けられる場合について説明した。しかしながら、リーニング駆動機構33が設けられる位置はこの場合に限定されない。
図16は、リーニング駆動機構33が設けられる位置の他の実施形態を模式的に示す側面図である。図16を参照して、車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の前端33Fは、左アーム機構30Lの後端30Lb及び右アーム機構30Rの後端30Rbの前側に配置される。しかしながら、車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の前端33Fは、左右アーム連結機構70の後端70Bの後側に設けられる。すなわち、リーニング駆動機構33は、左右アーム連結機構70と車体5との間に設けられる。
この場合であっても、車体5の上下方向から見て、リーニング駆動機構33の少なくとも一部は、ステアリングシャフト20に重ねて設けられる。したがって、車両1の全体の大型化が抑制される。
図17は、リーニング駆動機構33が設けられる位置の他の実施形態を模式的に示す側面図である。図17を参照して、操舵機構60は、1つのステアリングシャフト20を含む。車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の全体は、左アーム機構30Lの後端30Lb及び右アーム機構30Rの後端30Rbの前側に配置される。しかしながら、車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の前端33Fは、左右アーム連結機構70の後端70Bの後側に設けられる。すなわち、リーニング駆動機構33は、左右アーム連結機構70と車体5との間に設けられる。
この場合であっても、車体5の上下方向から見て、リーニング駆動機構33の少なくとも一部は、ステアリングシャフト20に重ねて設けられる。したがって、車両1の全体の大型化が抑制される。
図18は、リーニング駆動機構33が設けられる位置の他の実施形態を模式的に示す側面図である。図18を参照して、操舵機構60は、1つのステアリングシャフト20を含む。車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の前端33Fは、左アーム機構30Lの後端30Lb及び右アーム機構30Rの後端30Rbの前側に配置される。しかしながら、車体5の前後方向において、リーニング駆動機構33の前端33Fは、左右アーム連結機構70の後端70Bの後側に設けられる。すなわち、リーニング駆動機構33は、左右アーム連結機構70と車体5との間に設けられる。
この場合であっても、車体5の上下方向から見て、リーニング駆動機構33の少なくとも一部は、ステアリングシャフト20に重ねて設けられる。したがって、車両1の全体の大型化が抑制される。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明は種々の形態にて実施することが可能であり、前記実施形態に限定されないことは勿論である。
本発明の傾斜車両は、2つの前操舵輪と1つの後輪を備えている。後輪は、車体の左右方向において並ぶように設けられた左後輪及び右後輪であってもよい。後輪は、少なくとも1つ備えていればよい。
本発明の左アーム機構は、車体の傾斜に応じて車体の上下方向に揺動可能に右部が車体に支持された少なくとも一つの左アーム部材を含んでいればよい。左アーム機構は、車体の上下方向に並ぶ複数の左アーム部材を含んでいてもよい。
本発明の右アーム機構は、車体の傾斜に応じて車体の上下方向に揺動可能に左部が車体に支持された少なくとも一つの右アーム部材を含んでいればよい。右アーム機構は、車体の上下方向に並ぶ複数の右アーム部材を含んでいてもよい。
本発明の左アーム機構の右部の後端は、左下アームの右部の後端でもよく、左上アームの右部の後端でもよい。左下アームの右部の後端及び左上アームの右部の後端のうち、車体の前後方向において、最も後側に配置される端部であればよい。
本発明の右アーム機構の左部の後端は、右下アームの左部の後端でもよく、右上アームの左部の後端でもよい。右下アームの左部の後端及び右上アームの左部の後端のうち、車体の前後方向において、最も後側に配置される端部であればよい。
本発明のステアリングシャフトは、単一の部材であってもよい。また、ステアリングシャフトは、回転軸線が異なる複数のステアリングシャフト部材を含んでいてもよい。また、ステアリングシャフトは、回転軸線が同一な複数のステアリングシャフト部材を含んでいてもよい。
本発明のパワーユニットは、電動モ−タを含んでいてもよい。パワーユニットは、油圧モ−タを含んでいてもよい。パワーユニットは、減速機構を含んでいてもよい。パワーユニットは、減速機構を含まなくてもよい。パワーユニットは、油圧シリンダを含んでいてもよい。パワーユニットは、油圧シリンダに連結されたリンク機構を含んでいてもよい。
本発明の減速機構は、複数の歯車を含む歯車減速機構であってもよい。歯車は、平歯歯車であってもよい。歯車は、ハス歯歯車であってもよい。歯車は、ウォーム歯車であってもよい。また、減速機構は、リンク機構であってもよい。減速機構の形式は、前述した形式に限定されない。
本発明のリーニング駆動機構は、車体に対して左アーム機構及び右アーム機構を揺動させる揺動力を付与することにより、ライダーによる車体、左前操舵輪及び右前操舵輪の傾斜動作を補助してもよい。補助とは、傾斜動作を促進する場合を含んでいてもよい。補助とは、傾斜動作を抑制する場合を含んでいてもよい。また、本発明のリーニング駆動機構は、車体に対して左アーム機構及び右アーム機構を揺動させる揺動力を付与することにより、ライダーによる車体、左前操舵輪及び右前操舵輪の傾斜動作に関わらず、車体、左前操舵輪及び右前操舵輪の傾斜動作を制御してもよい。たとえば、傾斜車両が自動運転車両である場合、各種センサの入力に応じて制御された揺動力を車体に対して付与してもよい。本発明のリーニング駆動機構は、その駆動力を付与する目的によって限定されない。
本発明の駆動連結部は、左アーム機構又は右アーム機構に連結されてもよい。本発明の駆動連結部は、左アーム機構、右アーム機構及び左右アーム連結機構の少なくともいずれか1つに連結されればよい。
本発明の回転は、特定の回転角度の動きに限定されない。本発明の回転は、360°以上回転してもよい。本発明の回転は、360°未満の回転であってもよい。本発明の回転は、180°未満の回転であってもよい。本発明の回転は、90°未満の回転であってもよい。
本発明の揺動は、特定の揺動角度の動きに限定されない。本発明の揺動角度は、360°未満であってもよい。本発明の揺動角度は、180°未満であってもよい。本発明の揺動角度は、90°未満であってもよい。
本発明の連結は、直接的な連結に限定されない。本発明の連結は、間接的な連結であってもよい。間接的な連結とは、2つの部材以外の部材を介して結びつけることである。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1 傾斜車両
5 車体
10 ヘッドパイプ
11L 左前操舵輪
11R 右前操舵輪
20 ステアリングシャフト
30L 左アーム機構
30R 右アーム機構
33 リーニング駆動機構
60 操舵機構
61 リーニング機構
H1L 第1左軸線
H1R 第1右軸線
H2 第2左軸線、第2右軸線

Claims (10)

  1. 傾斜車両であって、
    前記傾斜車両の左右方向に傾斜可能な車体と、
    前記車体に支持される後輪と、
    前記車体の左右方向において、前記車体の左側に配置され、前記車体の傾斜に応じて前記車体の上下方向に揺動可能に右部が前記車体に支持された左アーム機構と、
    前記車体の前後方向において、前記後輪の前側に設けられ、前記左アーム機構の左部に転舵可能に支持された左前操舵輪と、
    前記車体の左右方向において、前記車体の右側に配置され、前記車体の傾斜に応じて前記車体の上下方向に揺動可能に左部が前記車体に支持された右アーム機構と、
    前記車体の前後方向において、前記後輪の前側に設けられ、前記右アーム機構の右部に転舵可能に支持された右前操舵輪と、
    前記左アーム機構と前記右アーム機構とを連結し、前記左アーム機構及び前記右アーム機構の前記車体の上下方向の揺動を緩衝する緩衝作用を有する左右アーム連結機構を有し、前記傾斜車両の左旋回時に前記車体、前記左前操舵輪及び前記右前操舵輪を前記傾斜車両の左方に傾斜させ、前記傾斜車両の右旋回時に前記車体、前記左前操舵輪及び前記右前操舵輪を前記傾斜車両の右方に傾斜させるリーニング機構と、
    前記車体の左右方向の中央部に設けられ、前記左右アーム連結機構、前記左アーム機構及び前記右アーム機構のいずれか1つと前記車体との間に設けられ、前記左アーム機構及び前記右アーム機構を前記車体の上下方向に揺動させる揺動力を付与するリーニング駆動機構と、
    前記車体に回転可能に支持されるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトの下部に設けられ、前記ステアリングシャフトとともに回転する回転部材と、前記回転部材に取り付けられ、前記車体の左右方向に変位可能なタイロッドとを有し、前記ステアリングシャフトの回転によって前記左前操舵輪及び前記右前操舵輪を転舵させる操舵機構と、を備え、
    前記ステアリングシャフトは、
    前記車体の左右方向の中央部に設けられ、
    前記車体の前後方向において、下端が上端の前側に配置され、前記車体の前後方向において、前記上端が前記左アーム機構の右部の後端及び前記右アーム機構の左部の後端の後側に配置され、前記車体の前後方向において、前記下端が前記左アーム機構の右部の前端及び前記右アーム機構の左部の前端の後側に配置され、前記車体の前後方向において、前記下端が前記左アーム機構の右部の後端及び前記右アーム機構の左部の後端の前側に配置され、
    前記リーニング駆動機構は、
    前記車体の左右方向の中央部に設けられ、
    前記車体の前後方向において、後端が前記ステアリングシャフトの下端の後側に配置され、前端が前記ステアリングシャフトの上端の前側に配置され、
    前記車体の上下方向において、前記ステアリングシャフトの下側に少なくとも一部が配置される、傾斜車両。
  2. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、動力源を含み、
    前記車体の前後方向において、前記動力源の後端は前記左アーム機構の右部の後端及び前記右アーム機構の左部の後端の後側に配置される、傾斜車両。
  3. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、減速機構を含み、
    前記車体の前後方向において、前記減速機構の後端は前記左アーム機構の右部の後端及び前記右アーム機構の左部の後端の後側に配置される、傾斜車両。
  4. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、動力源を含み、
    前記車体の前後方向において、前記動力源の後端は前記ステアリングシャフトの上端の後側に配置される、傾斜車両。
  5. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、減速機構を含み、
    前記車体の前後方向において、前記減速機構の後端は前記ステアリングシャフトの上端の後側に配置される、傾斜車両。
  6. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、動力源を含み、
    前記ステアリングシャフトは、第1ステアリングシャフトと、前記車体の前後方向において、前記第1ステアリングシャフトの前側に配置された第2ステアリングシャフトとを含み、
    前記車体の前後方向において、前記動力源の後端は前記第2ステアリングシャフトの上端の後側に配置される、傾斜車両。
  7. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、減速機構を含み、
    前記ステアリングシャフトは、第1ステアリングシャフトと、前記車体の前後方向において、前記第1ステアリングシャフトの前側に配置された第2ステアリングシャフトとを含み、
    前記車体の前後方向において、前記減速機構の後端は前記第2ステアリングシャフトの上端の後側に配置される、傾斜車両。
  8. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、前記左アーム機構、前記右アーム機構、及び、前記左右アーム連結機構の少なくともいずれか1つに連結されて揺動力を伝える駆動連結部を含み、
    前記車体の前後方向において、前記駆動連結部の前端は前記左アーム機構の右部の後端及び前記右アーム機構の左部の後端の前側に配置される、傾斜車両。
  9. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、前記左アーム機構、前記右アーム機構、及び、前記左右アーム連結機構の少なくともいずれか1つに連結されて揺動力を伝える駆動連結部を含み、
    前記車体の前後方向において、前記駆動連結部の前端は前記ステアリングシャフトの下端の前側に配置される、傾斜車両。
  10. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記リーニング駆動機構は、前記左アーム機構、前記右アーム機構、及び、前記左右アーム連結機構の少なくともいずれか1つに連結されて揺動力を伝える駆動連結部を含み、
    前記車体の前後方向において、前記駆動連結部の前端は前記左アーム機構の右部の前端及び前記右アーム機構の左部の前端の後側に配置される、傾斜車両。
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