JP6611979B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
上記吸収性コアは、長手方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部を有する。
上記後方コア部は、上記長手方向に直交する幅方向に配列され上記長手方向に延びる複数の第1の溝部と、上記第1の溝部よりも上記幅方向の中央側に設けられ、上記長手方向に延び、上記複数の第1の溝部よりも幅広の単数又は複数の第2の溝部と、を含む構造面を有する。
図面には、X軸、Y軸、及びZ軸が示されている。
[ナプキンの全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品1を示す斜視図である。図1では、X軸方向が前後方向、Y軸方向が左右方向、Z軸方向が上下方向にそれぞれ対応する。
図2は、吸収性物品1の平面図であり、図1に示す吸収性物品1をXY平面に沿って引き延ばした態様を示す。図2に示す吸収性物品1では、X軸方向が長手方向、Y軸方向が幅方向、Z軸方向が厚み方向に対応する。以下、特段断らない場合、長手方向、幅方向、厚み方向は、吸収性物品における各方向を意味する。以下、図2に示す態様において吸収性物品1を説明する。
本実施形態の吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
本実施形態のナプキン1は、日中の活動時や就寝時に使用されるものであり、就寝時に使用されるものであれば、例えば長手方向であるX軸方向に沿って30cm以上の長さを有していてもよい。
本体Mは、長手方向に沿って区分された、前方領域M1と、中間領域M2と、後方領域M3とを有する。
前方領域M1は、中間領域M2の前方(装着者の腹側)に配置される領域であり、装着時に装着者の排泄領域の前方に対向するように構成される。
中間領域M2は、装着時に装着者の排泄領域に対向するように構成される。ウイング部を有するナプキンの場合には、ウイング部の全長と重なる長手方向Xの領域が中間領域M2となる。ウイング部を有さないナプキンの場合には、ナプキンの全長を3等分したときの中央の領域を中間領域M2とする。なお、中間領域M2は、図示のように本体Mの前方寄りに位置してもよいし、本体Mの長手方向の中央部に位置してもよい。
後方領域M3は、中間領域M2の後方(装着者の背側)に配置される領域であり、装着時に装着者の排泄領域の後方に対向するように構成される。後方領域M3は、本実施形態において、前方領域M1及び中間領域M2の各々より長手方向に長く形成されている。これにより、後方への液の漏れを効果的に防止することができる。
サイドガードGは、中間領域M2を含む本体Mの幅方向周縁において、長手方向に延びるように配置される。サイドガードGは、サイドシート14の自由端部141近傍に伸長状態で糸状弾性部材が配されることによって肌側へ起立するサイドギャザーとして機能する。
なお、ナプキン1は、ウイング部W、サイドガードG、及び後方フラップ部Fのうちの少なくとも一つを有さなくてもよい。
図3は、図2のIII−III線で切断した断面図である。
ナプキン1は、吸収体11と、表面シート12と、裏面シート13と、一対のサイドシート14と、粘着部15と、圧搾溝16と、を備える。
なお、本体Mは、吸収体11と、表面シート12と、裏面シート13と、を有し、これらが積層された構成を有する。
吸収体11は、吸収性コア20とコアラップシート30とを有する。
吸収性コア20は、表面シート12に対向する第1の面20aと、裏面シート13に対向する第2の面20bとを有する。本実施形態において、第1の面20aは、凸状構造や溝を有する構造面として構成され、第2の面20bは平坦面として構成される。
圧搾溝16により、装着時に装着者にフィットする形状への変形を誘導できるとともに、ナプキン1の幅方向及び長手方向外方への液漏れ防止効果を高めることができる。
図3は、図2のナプキン1の後方コア部23における断面図である。
図4は、吸収体11の一部を構成する吸収性コア20の構成を示す平面図である。図4は、ナプキン1として組み立てられる前の吸収性コア20単体の平面図である。従って、図4に示される吸収性コア20では、圧搾溝16による溝は形成されていない状態となっている。
吸収性コア20は、長手方向の両端部側に位置する前方コア部21と後方コア部23と、前方コア部21と後方コア部23の間に位置する中間コア部22とを有する。吸収性コア20は、中間コア部22において括れた平面形状を有する。吸収性コア20の前方コア部21は前方領域M1のみに、中間コア部22は前方領域M1から中間領域M2を介して後方領域M3に亘る範囲に、後方コア部23は後方領域M3のみにそれぞれ配置される。
中間コア部22は、前方コア部21及び後方コア部23の間に位置し、前方コア部21及び後方コア部23よりも幅狭に形成される。
吸収性コア20において、縦溝部27及び横溝部28は、吸収性コア20の幅方向(Y軸方向)の中央を通る長手方向(X軸方向)に延びる直線を軸にして線対称に設けられる。
複数の横溝部28は、長手方向に配列され、長手方向に直交する幅方向に延びる。
複数の縦溝部27は、幅方向に配列され、長手方向に延びる。
各ブロック部は、平面視したときの頂部の平面形状が、四辺形状、略扇状、或いは矩形の一部が欠けた形状となっている。いずれのブロック部においても頂部は略平坦面となっている。
中間コア部22に配置されるブロック部のうち、中央2列に配列されるブロック部群により高坪量部24が構成される。高坪量部24の両側方にそれぞれ1列ずつ配列されるブロック部群により低坪量部25が構成される。
高坪量部24は、低坪量部25に対して坪量が高い。
高坪量部24は、装着時に装着者の排泄領域に対向するように配置され得る。
吸収性コア20は、受液面52の幅D2が前方構造面51の幅D1と後方構造面53の幅D3よりも狭い括れ形状を有する。
受液面52では、高坪量部24が、低坪量部25、前方コア部21及び後方コア部23から厚み方向上方に突出する形状となっている。高坪量部24及び低坪量部25はそれぞれ平坦な面に複数の溝部が形成された形状となっている。なお、図3の形態に代えて、高坪量部24がZ方向下方に突出する形態であってもよい。その場合、下着に貼り付けた脚に裏面シートを介して下方に突出した凸構造が上方へ押し上げられ、図3の形態と同様の構造となる。
吸収性コア20の厚みと坪量は相関関係にある。溝部を形成する底部は、ブロック部と比較して、相対的に坪量が低くなっている。これにより、溝部の底部は、ブロック部と比較して剛性が低くなる。したがって、吸収性コア20に対して外力が加わったとき、溝部を変形起点として吸収性コア20は変形しやすくなっている。
なお、変形し易さの観点からは、各溝部は、その周囲のブロック部よりも吸収性材料の坪量が小さいことが望ましい。
ここで「低坪量」とは、吸収性コアの材料が存在する形態の他、吸収性コアの材料が存在しない形態も含む概念である。しかしながら、吸収性コアの材料が存在する形態の方が、各溝部を介してその両側に位置する吸収性コアのブロック状部位が接続されているため、吸収性コアが動きによってヨレ・破壊・千切れ等を生じ難く、かつ柔軟性を付与することが出来るためより好ましい。
次に、中間コア部22に対応する受液面52に配置される縦溝部及び横溝部について詳細に説明する。
中間コア部22の高坪量部24は、中間コア部22の幅方向の中央部に形成される。高坪量部24は、中間コア部22の長手方向全長にわたって延びる。ここで、「幅方向の中央部」とは、吸収性物品を幅方向に二等分する中心線を含む、側方部よりも中央側に位置する領域のことであり、中間コア部22では装着者の排泄部と対向する部分を含む領域を指し、後方コア部23では臀裂61と対向する部分を含む領域を指している。
第4の縦溝部274は、幅方向に、第5の縦溝部275を介して対向配置され、第5の縦溝部275の両側に1つずつ配列される。
次に、後方構造面53に配置される縦溝部及び横溝部について詳細に説明する。吸収性コア20は、2種類の幅寸法の縦溝部を有する。相対的に幅の広い縦溝部を太縦溝部、幅の狭い縦溝部を細縦溝部と称する。
第2の縦溝部272は、第1の縦溝部271よりも幅広の溝部である。第2の溝部272は、第1の溝部271よりも幅方向の中央側に設けられる。
2つの第1の縦溝部271は、第1の側方部238及び第2の側方部239それぞれに1つずつ配列される。
幅方向の中央部237に配列された2列のブロック部群の各ブロック部は、互いに隣り合う2つの第2の溝部272と横溝部28とで形成される。
後方構造面53に配列される複数の横溝部28の幅はいずれも同じである。
吸収性コア20の第1の面20aに配列される複数の横溝部28のうち、前方構造面51と受液面52との境界に配列される横溝部282と、受液面52と後方構造面53との境界に配列される第3の溝部としての横溝部283は、他の横溝部28よりも幅広であり、太縦溝部である第2の縦溝部272よりも幅狭である。
ここでは、前方構造面51と受液面52との境界に配列される横溝部に符号282を付し、受液面52と後方構造面53との境界に配列される横溝部に符号283を付して説明したが、他の横溝部28と特に区別する必要がない場合は単に横溝部28と称する。
吸収性コア20に含まれる親水性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
吸収性コア20に含まれる吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、でんぷん−アクリル酸グラフト共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
図5は、本実施形態のナプキン1を着用した際の装着者の臀部60の臀裂61とナプキン1の後方領域M3の変形状態との関係を説明する模式図である。
横溝部283を設けることにより、ナプキン1が装着され、吸収性コア20の後方コア部23の中央部237が第2の縦溝部272を起点に臀裂に沿って変形した際に、後方コア部23における変形に連動して高坪量部24が変形するのが抑制される。したがって、高坪量部24の変形による液漏れを抑制することができる。
以下、本実施形態の説明を補足する。
溝部の幅は、溝部の開口部における幅を測定することにより求める。吸収性コアを水平に置き、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)により測定倍率を調整して第1の面20aを拡大することで、開口幅を測定する。
或いは、フェザー社製片刃剃刀を用いて吸収性コア20を切断し、切断されたサンプルの断面を、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、溝幅を測定してもよい。
測定対象である吸収性コア20の各部をフェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
測定対象である吸収性コアの厚みの測定は、各々の部位について坪量を測定するために切り出した小片の厚みを測定することで行う。吸収性コアより切り出した小片を5kPaの圧力で10分間加圧し、除重後すぐに測定を行う。除重後のサンプルの中央域に、大きさ20mm×20mm、厚み3mmのアクリルプレートを置き、KEYENCE社製非接触式レーザー変位計(レーザーヘッドLK−G30、変位計LK−GD500)を用い、サンプルの厚みを測定する。切り出した小片の大きさが小さく、非接触式レーザー変位計により測定し難い場合には、前記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
上記吸収性コアの数値例について説明する。尚、ここに記載する数値に限定されない。太縦溝部及び細縦溝部の幅は、吸収性コアの幅、溝部の深さ、溝部の底部及びブロック部の厚みに応じて適宜設定され得る。溝部の底部及びブロック部の厚みは坪量と相関関係にある。溝部の底部及びブロック部の厚み、坪量は、装着者に違和感を与えにくい適度な厚みで快適な装着感を提供しつつ十分な吸収量が得られるように適宜設定される。
後方コア部23に配列される縦溝部27の配列ピッチは、例えば11mm以上15mm以下であり、本実施形態では13mmとした。
後方コア部23のブロック部の厚みは、例えば2mm以上10mm以下である。後方コア部23のブロック部の坪量は、例えば100g/m2以上500g/m2以下である。
低坪量部25の内部に配列される横溝部28の溝深さも同様に好ましくは0.5mm以上10mm以下であり、更に3mm以上5mm以下が好ましく、例えば4mmである。
高坪量部24の厚みは、例えば3mm以上15mm以下であり、好ましくは5mm以上13mm以下である。低坪量部25の底面の坪量は、例えば400g/m2以上1000g/m2以下であり、好ましくは、500g/m2以上900g/m2以下である。
高坪量部24におけるブロック部の厚みと低坪量部25におけるブロック部の厚みの差は1mm以上3mm以下が好ましく、本実施形態においては例えば2mmである。
後方コア部の後方構造面に配列される溝部の形態は第1の実施形態に限定されない。
以下、他の実施形態例として、第2〜第8の実施形態を例にあげて説明する。
各実施形態の説明で用いる吸収性コアの平面図は、溝部が配列される第1の面側の平面図に相当する。
図6は、第2の実施形態の吸収性コア120の後方コア部23の部分拡大平面図である。
図6に示すように、後方コア部23の幅方向Yの中央に太縦溝部である第2の縦溝部272が1つ配列される吸収性コア120としてもよい。この第2の縦溝部272は、長手方向に沿って幅が変化することなく、前方コア部21、中間コア部22、後方コア部23を通って吸収性コア120の全長を縦断するように配列されてもよい。
細縦溝部である第1の縦溝部271は、幅方向に、第2の縦溝部272を介して両側にそれぞれ2つずつ配列される。尚、細溝の本数はこれらに限定されない。また、第2の縦溝部272は幅方向の中央から側方方向へ僅かにずれることも許容される。
図7に示すように、後方コア部23の幅方向の中央部に配列される3つの太縦溝部である第2の縦溝部272の幅が異なる吸収性コア220にしてもよい。幅方向における中央に配置される3つの第2の縦溝部のうち真中にある第2の縦溝部272は、その両側にそれぞれ1つずつ位置する第2の縦溝部272より幅広である。両側にある第2の縦溝部272は互いに幅が等しい。
図8に示すように、横溝部を設けず、縦溝部だけを有する吸収性コア320としてもよい。吸収性コア320の後方コア部23には、幅方向の中央部に太縦溝部である長手方向に延びる第2の縦溝部272が3つ配列される。細縦溝部である第1の縦溝部271は、3つの第2の縦溝部272を介して両側に配置される。
図9に示すように、後方コア部23の幅方向の中央部に、2つの太縦溝部である第2の縦溝部272が配列される吸収性コア420としてもよい。第2の縦溝部272は、2つの第2の縦溝部272の中間が後方コア部23の幅方向における中央に位置するように配列される。細縦溝部である第1の縦溝部271は2つの第2の縦溝部272を挟むように両側に配列される。
図10に示すように、後方コア部23に、後方コア部23の長手方向における全長に満たない長さの複数の太縦溝部である第2の縦溝部272が配列される吸収性コア520としてもよい。第1の縦溝部271は、3つの第2の縦溝部272を挟むように両側に配列される。このように、後方コア部23に配列される太縦溝部が、後方コア部23の長手方向における全長を縦断せず、長さが中間コア部22まで達していなくてもよく、また、吸収性コア520の後端部に達していなくてもよい。
図11は、本実施形態の吸収性コア620の平面図である。
図2は、吸収性コア620が組み込まれたナプキン601の平面図である。
図12は、吸収性コア620が組み込まれたナプキン601の中間コア部22の断面図であり、図2に示すナプキン601のXII−XII線で切断した断面図である。
これに対し、本実施形態の吸収性コア620では、高坪量部24の内部に配列される第5の縦溝部275は幅広の太縦溝部である。第5の縦溝部275は、高坪量部24の周囲に設けられた第4の縦溝部274よりも幅広である。尚、吸収性コア620の後方コア部23における構成は、第1の実施形態の吸収性コア20の後方コア部23と同様である。
これにより、装着者によりナプキンが後ろよりに装着され、中間コア部22が装着者の臀裂に対応して位置しても、第5の縦溝部275を変形起点として、高坪量部24が優先的に肌に向かって突出するように変形する。従って、ナプキンが臀裂に沿うように変形し、臀裂とナプキンとの間の隙間を小さくすることができ、後方の液漏れを抑制することができる。
第5の縦溝部275の幅gは、好ましくは1mm以上10mm以下であって、更に好ましくは1mm以上5mm以下である。本実施形態では、第5の縦溝部275の幅gを3mmとした。第5の縦溝部275の幅gは、第4の縦溝部274の幅eよりも0.5mm以上5mm以下大きいことが好ましく、1mm以上3mm以下大きいことがより好ましい。
一方、第4の縦溝部274の溝深さd3は、第1の実施形態で説明した第4の縦溝部274の溝深さと同じであり、例えば4mmである。
高坪量部24の内部に配列される横溝部28の溝深さも同様に4mm以上7mm以下が好ましく、例えば6mmである。
図13は、本実施形態における吸収性コア720の平面図である。
このような構成の吸収性コアは、中央部に太縦溝部が設けられるので、中央部は側方部と比較して剛性が低くなる。したがって、装着されたときに、吸収性コアの中央部は臀裂に沿って変形しやすくなる。
また、上述の実施形態においては、受液面の低坪量部のブロック部の坪量と、前方構造面及び後方構造面のブロック部の坪量とを同じとしたが、他の実施形態として、異ならせても良い。
<2> 前記<1>に記載の吸収性物品であって、前記第2の溝部は、前記幅方向の中央部に少なくとも3つ配列され、前記第1の溝部は、前記中央部の幅方向外方に位置する両側方部に少なくとも1つずつ配列される、吸収性物品。
<3> 前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前方コア部及び後方コア部の間に位置する中間コア部を更に有し、前記中間コア部は、前記構造面に隣接する受液面を有し、前記受液面は、前記幅方向の中央部に設けられた高坪量部と、前記高坪量部の周囲に設けられ前記高坪量部よりも坪量が低い低坪量部とを有する、吸収性物品。
<4> 前記<3>に記載の吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記構造面と前記受液面との間に前記幅方向に沿って設けられ前記第2の溝部よりも幅狭の第3の溝部を更に有する、吸収性物品。
<5> 前記<3>又は<4>に記載の吸収性物品であって、前記中間コア部は、前記高坪量部の周囲に設けられた第4の溝部と、前記高坪量部の内部に前記長手方向に沿って設けられ前記第4の溝部よりも幅広の第5の溝部と、を更に有する、吸収性物品。
<6> 前記<5>に記載の吸収性物品であって、前記第5の縦溝部の幅は、前記第4の縦溝部の幅よりも0.5mm以上5mm以下大きく、好ましくは1mm以上3mm以下大きい、吸収性物品。
<7> 前記<5>又は<6>に記載の吸収性物品であって、前記第5の縦溝部における溝深さは、0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは4mm以上7mm以下である、吸収性物品。
<8> 前記<3>から<7>のいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記中間コア部は、前記前方コア部及び後方コア部よりも幅狭に形成され、前記複数の第1の溝部は、前記中間コア部の最小幅を規定する両側縁部の前記後方コア部における延長線上、または、前記後方コア部における前記延長線よりも内側にそれぞれ設けられる、吸収性物品。
<9> 前記<1>から<8>のいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記吸収性コアは、長手方向に配列され、長手方向に直交する幅方向に延びる複数の横溝部を有する、吸収性物品。
<10> 前記<1>から<9>のいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記構造面は、前記横溝部、第1の縦溝部及び第2の縦溝部とにより形成された、ブロック部を有する、吸収性物品。
<11> 前記<10>に記載の吸収性物品であって、前記構造面では、幅方向の中央部に位置するブロック部が、幅方向側方部に位置するブロック部よりも小さい、吸収性物品。
<12> 前記<10>又は<11>に記載の吸収性物品であって、少なくとも前記第1の溝部と前記横溝部で形成されたブロック部が、幅方向に関して、中央部よりも側方部の方が大きい、吸収性物品。
<13> 前記<10>から<12>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記ブロック部の厚みは、2mm以上10.0mm以下である、吸収性物品。
<14> 前記<10>から<13>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記ブロック部の坪量は、100g/m2以上500g/m2以下である、吸収性物品。
<15> 前記<9>から<14>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記構造面において、前記横溝部は長手方向に沿って等間隔に配されている、吸収性物品。
<16> 前記<1>から<15>のいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記第1の縦溝部の幅は、0.5mm以上2.5mm以下であり、好ましくは1mm以上2mm以下である、吸収性物品。
<17> 前記<1>から<16>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記第2の縦溝部の幅は、2.5mm以上5.5mm以下であり、好ましくは3mm以上5mm以下である、吸収性物品。
<18> 前記<1>から<17>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記第1の縦溝部の幅と、前記第2の縦溝部の幅との差は、1.5mm以上3.5mm以下であり、より好ましくは2mm以上3mm以下である、吸収性物品。
<19> 前記<1>から<18>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記中間コア部と後方コア部との境界に前記横溝部が配列される、吸収性物品。
<20> 前記<19>に記載の吸収性物品であって、前記境界に設けられた横溝部の幅は、1.5mm以上3.5mm以下、好ましくは2.0mm以上3.0mm以下である、吸収性物品。
<21> 前記<1>から<20>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記後方コア部の幅は、60mm以上100mm以下である、吸収性物品。
<22> 前記<1>から<21>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記後方コア部に配列される縦溝部の配列ピッチは、11.0mm以上15.0mm以下である、吸収性物品。
<23> 前記<1>から<22>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記第1の縦溝部及び前記第2の縦溝部の溝深さは、1.5mm以上6.0mm以下である、吸収性物品。
<24> 前記<1>から<23>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記第1の縦溝部及び第2の溝部の底部の厚みは、0.5mm以上6.0mm以下である、吸収性物品。
<25> 前記<1>から<24>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記第1の縦溝部及び第2の縦溝部の底面の坪量は、25g/m2以上300g/m2以下である、吸収性物品。
<26> 生理用ナプキンである、前記<1>から<25>のうちいずれか1に記載の吸収性物品。
20、120、220、320、420、520、620、720、1020、2020…吸収性コア
21…前方コア部
22…中間コア部
23…後方コア部
24…高坪量部
25…低坪量部
41、42…側縁部
43、44…延長線
52…受液面
53…後方構造面(構造面)
237…中央部
238…第1の側方部(側方部)
239…第2の側方部(側方部)
271…第1の縦溝部(第1の溝部)
272…第2の縦溝部(第2の溝部)
274…第4の縦溝部(第4の溝部)
275…第5の縦溝部(第5の溝部)
283…横溝部(第3の溝部)
Claims (5)
- 長手方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、該前方コア部と後方コア部の間に中間コア部とを有する吸収性コアを具備する吸収性物品であって、
前記後方コア部は、前記長手方向に直交する幅方向に配列され前記長手方向に延びる複数の第1の溝部と、前記第1の溝部よりも前記幅方向の中央側に設けられ、前記長手方向に延び、前記複数の第1の溝部よりも幅広の単数又は複数の第2の溝部と、を含む構造面を有し、
前記中間コア部は、前記構造面に隣接する受液面を有し、前記受液面は、前記幅方向の中央部に設けられた高坪量部と、前記高坪量部の周囲に設けられ前記高坪量部よりも坪量が低い低坪量部とを有し、
前記中間コア部は、前記前方コア部及び後方コア部よりも幅狭に形成され、前記複数の第1の溝部は、前記中間コア部の最小幅を規定する両側縁部の前記後方コア部における延長線上、または、前記後方コア部における前記延長線よりも内側にそれぞれ設けられる
吸収性物品。 - 前記第2の溝部は、前記幅方向の中央部に少なくとも3つ配列され、
前記第1の溝部は、前記中央部の幅方向外方に位置する両側方部に少なくとも1つずつ配列される
請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記吸収性コアは、前記構造面と前記受液面との間に前記幅方向に沿って設けられ前記第2の溝部よりも幅狭の第3の溝部を更に有する
請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記中間コア部は、
前記高坪量部の周囲に設けられた第4の溝部と、
前記高坪量部の内部に前記長手方向に沿って設けられ前記第4の溝部よりも幅広の第5の溝部と、を更に有する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記吸収性物品は、長手方向に沿って、各々装着者の肌側部に対向される前方領域、排泄領域に対向される中間領域、及び背側に配置される後方領域とに区分され、
前記中間コア部は前記前方領域から中間領域を介して後方領域に亘る範囲に配置されている
請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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