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JP6589579B2 - 駆動力伝達制御装置 - Google Patents

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JP6589579B2
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Description

本発明は、四輪駆動車の補助駆動輪へ伝達される駆動力を調節する駆動力伝達制御装置に関する。
従来、四輪駆動車の補助駆動輪に駆動力を伝達する駆動力伝達装置と、駆動力伝達装置を制御して補助駆動輪へ伝達される駆動力を調節する制御装置とを備えた駆動力伝達制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の駆動力伝達制御装置(駆動力配分装置)は、駆動力伝達装置(トルクカップリング)と、駆動力伝達装置を制御する制御装置(ECU)とを備えている。制御装置は、エンジンの駆動力を伝達する駆動力伝達系における少なくとも1つの発熱箇所について発熱エネルギーを積算することによりその温度を推定し、推定された温度が所定温度を超える場合には、当該発熱箇所の過熱を抑制すべく、駆動力伝達装置によって伝達される駆動力を調節する過熱抑制制御を行う。また、制御装置は、駆動源としてのエンジンの停止(IGオフ)からの経過時間を計測する計測装置(IGオフタイマ)の計測値を取得可能であり、エンジンの再始動時には、計測装置によって計測されたエンジン停止からの経過時間に基づいて演算したエンジン停止中の発熱箇所の温度低下を、発熱箇所の温度の初期値に反映させる。
特開2007−38798号公報
特許文献1に記載の駆動力伝達制御装置は、例えば計測装置の故障によりエンジンの停止時からの経過時間を取得できない場合には、エンジンの再始動後の過熱保護制御を適切に行うことができない。また、エンジンの停止時からの経過時間を計測する計測装置を有していない車両には、特許文献1に記載の駆動力伝達制御装置を適用することができない。
そこで、本発明は、駆動源の停止時からの経過時間を計測する計測装置から計測値を取得できない場合でも、駆動源の始動後の過熱抑制制御を適切に行うことができる駆動力伝達制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、始動スイッチがオフ状態からオン状態となることにより始動する駆動源を備えた四輪駆動車に搭載され、前記駆動源の駆動力を主駆動輪および補助駆動輪に伝達する駆動力伝達系のうち前記補助駆動輪に駆動力を伝達する伝達経路中に設けられた駆動力伝達装置と、前記駆動力伝達装置を制御して前記補助駆動輪へ伝達される駆動力を調節する制御装置と、を備えた駆動力伝達制御装置であって、前記制御装置は、前記駆動力伝達系における少なくとも1つの発熱箇所の温度を、当該発熱箇所の負荷に応じて蓄積される発熱エネルギーを積算して推定する発熱箇所温度推定手段と、前記発熱箇所温度推定手段によって推定された前記発熱箇所の温度が所定温度を超える場合に、前記駆動力伝達装置によって伝達される駆動力を前記負荷を軽減するように調節して前記発熱箇所の過熱を抑制する過熱抑制手段と、前記始動スイッチがオフ状態となったときの前記駆動源および前記発熱箇所の温度ならびに外気温を記憶する温度記憶手段と、前記始動スイッチがオン状態となったときの前記駆動源の温度および外気温と、前記温度記憶手段によって記憶された前記駆動源の温度および外気温とに基づいて、前記始動スイッチがオフ状態となってからオン状態となるまでのオフ時間を推定するオフ時間推定手段と、前記温度記憶手段によって記憶された前記発熱箇所の温度ならびに前記オフ時間推定手段によって推定された前記オフ時間に基づいて、前記始動スイッチがオン状態となったときの前記発熱箇所の初期温度を推定する初期温度推定手段とを有し、前記発熱箇所温度推定手段は、前記初期温度推定手段によって推定された前記初期温度を基に前記発熱エネルギーを積算し、前記発熱箇所の温度を推定する、駆動力伝達制御装置を提供する。
本発明に係る駆動力伝達制御装置によれば、駆動源の停止時からの経過時間を計測する計測装置から計測値を取得できない場合でも、駆動源の始動後の過熱抑制制御を適切に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る四輪駆動車の構成例を示す概略図である。 駆動力伝達装置の構成例を示す断面図である。 エンジンが停止していたオフ時間と下降温度演算係数Dとの関係の一例を示すグラフである。 制御装置が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る四輪駆動車の構成例を示す概略図である。この四輪駆動車100には、駆動源としてのエンジン11と、エンジン11の出力(駆動力)を変速するトランスミッション12と、トランスミッション12で変速されたエンジン11の駆動力を受けるフロントディファレンシャル装置13と、フロントディファレンシャル装置13に隣接して配置されたトランスファ14と、車両前後方向に沿って配置されたプロペラシャフト15と、リヤディファレンシャル装置16と、駆動力伝達制御装置1とが搭載されている。駆動力伝達制御装置1は、プロペラシャフト15の後端部に連結された駆動力伝達装置2と、駆動力伝達装置2を制御する制御装置3とを備えている。リヤディファレンシャル装置16は、プロペラシャフト15との間に駆動力伝達装置2を挟む位置に配置されている。
フロントディファレンシャル装置13は、主駆動輪である前輪17(左前輪17L及び右前輪17R)に駆動力を配分するものであり、外周にリングギヤ130が固定されたデフケース131と、デフケース131と一体に回転するピニオンシャフト132と、ピニオンシャフト132に軸支された一対のピニオンギヤ133と、一対のピニオンギヤ133に噛み合う一対のサイドギヤ134とを有している。一対のサイドギヤ134のうち、一方のサイドギヤ134はドライブシャフト135Lによって左前輪17Lに連結され、他方のサイドギヤ134はドライブシャフト135Rによって右前輪17Rに連結されている。リングギヤ130には、トランスミッション12で変速されたエンジン11の駆動力が入力される。
トランスファ14は、エンジン11の駆動力の一部を後輪18側に配分するものであり、フロントディファレンシャル装置13のデフケース131と共に回転する入力ギヤ141と、入力ギヤ141に噛み合ってプロペラシャフト15と共に回転する出力ギヤ142とを有している。入力ギヤ141及び出力ギヤ142は、例えばハイポイドギヤからなる。出力ギヤ142は、プロペラシャフト15の前端部に連結されている。
リヤディファレンシャル装置16は、補助駆動輪である後輪18(左後輪18L及び右後輪18R)に駆動力を配分するものであり、駆動力伝達装置2と後輪18との間に介在している。リヤディファレンシャル装置16は、外周にリングギヤ160が固定されたデフケース161と、デフケース161と一体に回転するピニオンシャフト162と、ピニオンシャフト162に軸支された一対のピニオンギヤ163と、一対のピニオンギヤ163に噛み合う一対のサイドギヤ164とを有している。一対のサイドギヤ164のうち、一方のサイドギヤ164はドライブシャフト165Lによって左後輪18Lに連結され、他方のサイドギヤ164はドライブシャフト165Rによって右後輪18Rに連結されている。リングギヤ160には、駆動力伝達装置2との連結のためのピニオンギヤシャフト19が噛み合わされている。リングギヤ160及びピニオンギヤシャフト19は、例えばハイポイドギヤからなる。
駆動力伝達装置2は、プロペラシャフト15からピニオンギヤシャフト19を介してリヤディファレンシャル装置16へ伝達される駆動力を調節可能であり、プロペラシャフト15と一体に回転するクラッチハウジング21と、クラッチハウジング21と同軸上でピニオンギヤシャフト19と一体に回転するインナシャフト22と、クラッチハウジング21とインナシャフト22との間に配置された多板クラッチ23とを備えている。駆動力伝達装置2は、多板クラッチ23の摩擦係合力によってクラッチハウジング21とインナシャフト22との間で駆動力を伝達することが可能である。駆動力伝達装置2の構成の詳細については後述する。
前輪17には、常にエンジン11の駆動力が伝達され、後輪18には、例えば運転者による走行モード選択スイッチの操作によって四輪駆動モードが選択された場合や、前輪17にスリップが発生した場合等の必要時にエンジン11の駆動力が伝達される。具体的には、駆動力伝達装置2によってプロペラシャフト15からピニオンギヤシャフト19への駆動力伝達が遮断されたとき、四輪駆動車100は二輪駆動モードとなり、エンジン11の駆動力が前輪17にのみに伝達される。また、駆動力伝達装置2を介してプロペラシャフト15からピニオンギヤシャフト19へ駆動力が伝達されると、四輪駆動車100は四輪駆動モードとなり、エンジン11の駆動力が前輪17及び後輪18に伝達される。
フロントディファレンシャル装置13、トランスファ14、プロペラシャフト15、リヤディファレンシャル装置16、及び駆動力伝達装置2は、エンジン11の駆動力を前輪17及び後輪18に伝達する駆動力伝達系10を構成する。駆動力伝達装置2は、駆動力伝達系10のうち、後輪18に駆動力を伝達する伝達経路中に設けられている。制御装置3は、駆動力伝達装置2を制御して、後輪18へ伝達される駆動力を調節する。
また、四輪駆動車100には、エンジン11を冷却する冷却水が循環するラジエータ111と、ラジエータ111に冷却風を送るファン112と、冷却水をエンジン11とラジエータ111との間で循環させるポンプ113と、エンジン11からラジエータ111に向かう冷却水の温度を測定する水温計114と、外気温を測定する外気温計115が搭載されている。外気温計115は、例えばフロントバンパーの開口部付近や、前輪17のタイヤハウス内などのエンジン11の排熱の影響を受けにくい部位に設置されている。
またさらに、四輪駆動車100には、エンジン11を始動させる始動スイッチ116、及び始動スイッチ116がオフ状態となってから次にオン状態となるまでの時間(オフ時間)を計測するオフ時間計測装置117が搭載されている。エンジン11は、始動スイッチ116がオフ状態からオン状態となることにより始動する。オフ時間計測装置117には、始動スイッチ116がオフ状態であっても図略のバッテリーから電源が供給され、例えば始動スイッチ116がオフ状態となった後のクロックパルスをカウントすることで、始動スイッチ116がオフ状態となってからオン状態となるまでの時間を測定する。
始動スイッチ116は、運転者によってオン/オフ操作されるものであり、ステアリングホイール118の近傍に配置されている。始動スイッチ116は、キーシリンダの回動に応動してオン状態とオフ状態とが切り替わるイグニッションスイッチであってもよく、電子キーの電子認証によってオン状態とオフ状態とを切り替える操作が可能となる押しボタンスイッチであってもよい。また、本実施の形態では、駆動源が冷却水によって冷却される内燃機関(エンジン)である場合について説明するが、これに限らず、駆動源として電動モータを用いてもよい。
制御装置3は、始動スイッチ116のオン/オフ状態、水温計114によって測定された冷却水の温度、外気温計115によって測定された外気温、及びオフ時間計測装置117によって計測された時間の各情報を、例えばCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを通じた通信によって取得可能である。
(駆動力伝達装置2の構成)
図2は、駆動力伝達装置2の構成例を示す断面図である。駆動力伝達装置2は、プロペラシャフト15の後端部に連結されたクラッチハウジング21と、クラッチハウジング21に対して相対回転可能に支持されたインナシャフト22と、クラッチハウジング21の内周面とインナシャフト22の外周面との間に配置された多板クラッチ23と、多板クラッチ23の軸方向に並列配置されたパイロットクラッチ24と、パイロットクラッチ24に対して軸方向の押圧力を作用させる電磁コイル25及びアーマチャ26と、パイロットクラッチ24によって伝達されるクラッチハウジング21の回転力を多板クラッチ23の押圧力に変換するカム機構27とから大略構成されている。
クラッチハウジング21は、有底円筒状のフロントハウジング211、及びフロントハウジング211に螺着等により一体に回転するように結合された環状のリヤハウジング212からなる。フロントハウジング211の内周面には、回転軸線Oに沿って設けられた複数のスプライン歯211aが形成されている。リヤハウジング212は、フロントハウジング211に結合された磁性材料からなる第1部材212a、第1部材212aの内周側に一体に結合された非磁性材料からなる第2部材212b、及び第2部材212bの内周側に結合された磁性材料からなる第3部材212cからなる。
インナシャフト22は、玉軸受281及び針状ころ軸受282によってクラッチハウジング21の内周側に支持されている。インナシャフト22の外周面には、回転軸線Oに沿って設けられた複数のスプライン歯22aが形成されている。また、インナシャフト22の内周面には、ピニオンギヤシャフト19(図1参照)の一端部を相対回転不能に連結するための複数のスプライン歯22bが形成されている。
多板クラッチ23は、回転軸線Oに沿って交互に配置された複数のアウタクラッチプレート231及び複数のインナクラッチプレート232を有する。アウタクラッチプレート231は、フロントハウジング211の複数のスプライン歯211aに係合する複数の突起231aを有し、フロントハウジング211に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能である。インナクラッチプレート232は、インナシャフト22の複数のスプライン歯22aに係合する複数の突起232aを有し、インナシャフト22に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能である。
パイロットクラッチ24は、回転軸線Oに沿って交互に配置された複数のパイロットアウタクラッチプレート241及び複数のパイロットインナクラッチプレート242を有する。パイロットアウタクラッチプレート241は、フロントハウジング211の複数のスプライン歯211aに係合する複数の突起241aを有し、フロントハウジング211に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能である。パイロットインナクラッチプレート242は、後述するカム機構27のパイロットカム271の外周面に形成された複数のスプライン歯271aに係合する複数の突起242bを有し、パイロットカム271に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能である。
カム機構27は、パイロットカム271と、多板クラッチ23を軸方向に押圧するメインカム273と、パイロットカム271とメインカム273との間に配置された複数の球状のカムボール272とを有して構成されている。メインカム273は、その内周面に形成されたスプライン歯273aがインナシャフト22の複数のスプライン歯22aに係合し、インナシャフト22との相対回転が規制されている。パイロットカム271とリヤハウジング212の第3部材212cとの間には、スラスト針状ころ軸受284が配置されている。
パイロットカム271とメインカム273との対向面には、周方向に沿って軸方向の深さが変化する複数のカム溝271b,273bが形成されている。カム機構27は、カムボール272がこれらのカム溝を転動することにより、メインカム273を多板クラッチ23に押し付ける軸方向の推力を発生させる。
電磁コイル25は、玉軸受283によって第3部材212cに支持されたヨーク251に保持され、リヤハウジング212のパイロットクラッチ24とは反対側に配置されている。電磁コイル25には、電線252を介して制御装置3のから励磁電流が供給される。
アーマチャ26は、環状の磁性材料からなり、リヤハウジング212との間にパイロットクラッチ24を挟む位置に軸方向移動可能に配置されている。アーマチャ26の外周面には、フロントハウジング211の複数のスプライン歯211aに係合する複数のスプライン歯26aが設けられている。
上記のように構成された駆動力伝達装置2は、制御装置3から電磁コイル25に励磁電流が供給されると、ヨーク251、リヤハウジング212の第1部材212a及び第3部材212c、パイロットクラッチ24、及びアーマチャ26を通過する磁路Gに磁束が発生し、この磁束の磁力によってアーマチャ26がリヤハウジング212側に吸引され、パイロットクラッチ24を押圧する。
これによりパイロットクラッチ24のパイロットアウタクラッチプレート241とパイロットインナクラッチプレート242が摩擦摺動し、クラッチハウジング21の回転力がパイロットクラッチ24を介してカム機構27のパイロットカム271に伝達され、パイロットカム271がメインカム273に対して相対回転する。パイロットカム271とメインカム273との相対回転によって、カムボール272がカム溝271b,273bを転動すると、パイロットカム271とメインカム273とが離間する方向の軸方向の推力が発生する。そして、このカム機構27の推力によって多板クラッチ23がメインカム273によって押圧され、複数のアウタクラッチプレート231と複数のインナクラッチプレート232との間に摩擦力が発生する。
多板クラッチ23は、軸方向に押圧されることにより、クラッチハウジング21とインナシャフト22とをトルク伝達可能に締結する。つまり、複数のアウタクラッチプレート231と複数のインナクラッチプレート232との間に発生する摩擦力が多板クラッチ23の締結力となる。
多板クラッチ23の締結力は、制御装置3から電磁コイル25に供給される励磁電流に応じて変化する。つまり、励磁電流が大きいと、パイロットアウタクラッチプレート241とパイロットインナクラッチプレート242とがアーマチャ26によって強く押し付けられ、パイロットクラッチ24を介してパイロットカム271に伝達される回転力が大きくなり、メインカム273が多板クラッチ23を強く押圧する。これにより、多板クラッチ23の締結力が大きくなる。このように、制御装置3は、電磁コイル25に供給される励磁電流を増減することで、多板クラッチ23の締結力を連続的に(無段階に)制御することが可能である。
なお、本実施の形態では、パイロットクラッチ24、電磁コイル25、アーマチャ26、及びカム機構27によって多板クラッチ23を押圧するように駆動力伝達装置2を構成したが、これに限らず、例えば電動モータの回転を直線運動に変換することにより、多板クラッチ23を押圧するようにしてもよい。
(制御装置3の構成)
制御装置3は、ROMやRAM等の記憶素子と、記憶素子に記憶されたプログラムに基づいて演算処理を行うCPUと、駆動力伝達装置2の電磁コイル25に励磁電流を供給する電流出力回路とを備える。CPUは、プログラムを実行することにより、発熱箇所温度推定手段31、過熱抑制手段32、温度記憶手段33、オフ時間推定手段34、判定手段35、及び初期温度推定手段36として機能する。以下、制御装置3が有するこれら各手段について詳細に説明する。
発熱箇所温度推定手段31は、駆動力伝達系10における少なくとも1つの発熱箇所の温度を、当該発熱箇所の負荷に応じて蓄積される発熱エネルギーを積算して推定する。この発熱箇所には、駆動力伝達装置2、トランスファ14、及びリヤディファレンシャル装置16の少なくとも何れか1つが含まれる。本実施の形態では、発熱箇所温度推定手段31が、駆動力伝達装置2、トランスファ14、及びリヤディファレンシャル装置16の温度を推定する場合について説明する。
発熱箇所温度推定手段31は、回転数及び後輪18側に伝達される駆動力(伝達トルク)に基づいて、各発熱箇所に蓄積される発熱エネルギーを演算する。そして、その演算された発熱エネルギーを積算し、これに外気温計115によって測定された外気温に応じた冷却効果を反映させることにより、各発熱箇所の温度を推定する。より具体的には、発熱箇所温度推定手段31は、所定のサンプリング周期毎に、下記の演算式(1)をベースとして外気温を変数とする冷却項を追加した式に基づく演算を実行することにより、発熱箇所の温度H(n)を推定する。
Figure 0006589579

ここで、K1,K2,K3は各発熱箇所に応じて予め設定された定数であり、Tは伝達トルク、Rは回転数、H(n−1)は前回演算値である。各発熱箇所の温度H(n)は、定数K1,K2,K3を各発熱箇所に応じた値として演算することにより、個別に推定される。
また、発熱箇所温度推定手段31は、始動スイッチ116がオフ状態からオン状態となった後の最初のサンプリング周期におけるH(n−1)の値(初期値)として、後述する初期温度推定手段36によって推定演算された各発熱箇所の初期温度を用いる。つまり、発熱箇所温度推定手段31は、初期温度推定手段36によって推定された初期温度を基に、各発熱箇所における発熱エネルギーを積算し、各発熱箇所の温度を推定する。
駆動力伝達装置2の温度を推定する場合、演算式(1)における回転数Rとしては、クラッチハウジング21とインナシャフト22との回転数差である差動回転数を用いることができる。この差動回転数は、例えばCANによって取得可能な前輪17の回転数と後輪18との回転数との差に基づいて求めることができる。伝達トルクTは、プロペラシャフト15から駆動力伝達装置2を介して後輪18側に伝達される駆動力であり、例えば電磁コイル25に供給する励磁電流に基づいて求めることができる。
また、トランスファ14の温度を推定する場合、演算式(1)における回転数Rとしては、例えば入力ギヤ141の回転数を用いることができる。入力ギヤ141の回転数は、前輪17の回転数に基づいて求めることができる。またさらに、リヤディファレンシャル装置16の温度を推定する場合、演算式(1)における回転数Rとしては、例えばリングギヤ160の回転数を用いることができる。リングギヤ160の回転数は、後輪18の回転数に基づいて求めることができる。
駆動力伝達装置2では、主に複数のアウタクラッチプレート231と複数のインナクラッチプレート232との滑りによって熱が発生する。トランスファ14では、主に入力ギヤ141と出力ギヤ142との噛み合い部における歯面の滑りによって熱が発生する。また、リヤディファレンシャル装置16では、主にピニオンギヤシャフト19とリングギヤ160との噛み合い部における歯面の滑りによって熱が発生する。
過熱抑制手段32は、発熱箇所温度推定手段31によって推定された発熱箇所の温度が所定温度を超える場合に、駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力を発熱箇所の負荷を軽減するように調節して発熱箇所の過熱を抑制する過熱抑制制御を行う。より具体的には、発熱箇所温度推定手段31によって推定された駆動力伝達装置2の温度が所定温度を超える場合には、駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力を低減する。もしくはアウタクラッチプレート231と複数のインナクラッチプレート232との滑りが発生しなくなる程度に電磁コイル25に供給する励磁電流を増大させる。この所定温度は、アウタクラッチプレート231やインナクラッチプレート232の摩擦面に焼き付き等が発生しない温度に設定されている。
また、過熱抑制手段32は、発熱箇所温度推定手段31によって推定されたトランスファ14又はリヤディファレンシャル装置16の温度が所定温度を超える場合には、駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力を低減する。この駆動力の低減は、例えば駆動力伝達装置2の伝達トルクを決定するために参照するトルクマップを、通常よりも伝達トルクが小さい過熱抑制制御用のマップに切り替えることにより行う。この所定温度は、トランスファ14又はリヤディファレンシャル装置16におけるギヤの噛み合い部に焼き付き等が発生しない温度に設定されている。
またさらに、過熱抑制手段32は、温度記憶手段33によって記憶された発熱箇所の温度が所定温度より高く、かつ後述するオフ時間推定手段34によって推定されたオフ時間(始動スイッチ116がオフ状態となってからオン状態となるまでのオフ時間)が所定時間よりも短い場合に、発熱箇所の負荷を軽減するように駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力を調節して、発熱箇所の過熱を抑制する。これにより、発熱箇所の温度が所定温度より高い状態で始動スイッチ116がオフ状態とされ、その後すぐに始動スイッチ116がオン状態に切り替えられたような場合には、直ちに発熱箇所の負荷を軽減するように駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力が調節される。
温度記憶手段33は、始動スイッチ116がオフ状態となったときのエンジン11及び各発熱箇所の温度(発熱箇所温度推定手段31によって演算された推定温度)、ならびに外気温(外気温計115の測定値)を記憶する。つまり、始動スイッチ116がオフ状態となると、その後に制御装置3への電源供給が遮断されるが、温度記憶手段33は、例えばCANによって取得した始動スイッチ116のオン/オフ状態がオン状態からオフ状態となったとき、制御装置3への電源供給が遮断される前に不揮発性メモリにエンジン11及び各発熱箇所の温度ならびに外気温の情報を記憶する。
本実施の形態では、エンジン11の温度として、水温計114によって測定された冷却水の温度を記憶する。つまり、エンジン11の温度を直接測定するためには、新たな温度センサを追加する必要があるが、エンジン11の温度として冷却水の温度を用いることにより、新たな温度センサの追加を不要としている。
オフ時間推定手段34は、始動スイッチ116がオン状態となったときのエンジン11の温度および外気温と、温度記憶手段33によって不揮発性メモリに記憶された前回のエンジン11の停止時の温度及び外気温とに基づいて、始動スイッチ116がオフ状態となってからオン状態となるまでのオフ時間を推定する。本実施の形態では、始動スイッチ116がオン状態となったときのエンジン11の温度として、始動スイッチ116がオン状態となったときの冷却水の温度を用いる。
このオフ時間推定手段34は、始動スイッチ116がオフ状態となった直後にはエンジン11の温度と外気温との温度差が大きく、その後エンジン11の熱が放熱されることにより、徐々にエンジン11の温度と外気温との温度差が小さくなることを利用して、オフ時間を推定する。具体的には、下記の演算式(2)によってオフ時間Toffを演算する。
Figure 0006589579

ここで、Cは発熱箇所の熱容量に応じて設定された定数、Kは発熱箇所の放熱のしやすさを示す放熱係数である。また、Te0は温度記憶手段33によって記憶されたエンジン11の温度、Ta0は温度記憶手段33によって記憶された外気温、Te1は始動スイッチ116がオン状態となったときのエンジン11の温度、Ta1は始動スイッチ116がオン状態となったときの外気温である。演算式(2)において、(Te0−Ta0)は、始動スイッチ116が前回オフ状態となったときのエンジン11の温度と外気温との温度差を示し、(Te1−Ta1)は、始動スイッチ116がオン状態となったときのエンジン11の温度と外気温との温度差を示している。
判定手段35は、オフ時間計測装置117が正常に動作しているか否かを判定する。判定手段35は、例えばオフ時間計測装置117の計測値が異常値(例えば0)である場合や、オフ時間計測装置117に異常が発生していることを示すエラー信号をCANを介して受信した場合にオフ時間計測装置117が正常に動作していないと判定し、それ以外の場合にはオフ時間計測装置117が正常に動作していると判定する。
初期温度推定手段36は、判定手段35によってオフ時間計測装置117が正常に動作していると判定された場合には、外気温および温度記憶手段33によって記憶された発熱箇所の温度ならびにオフ時間計測装置117によって計測されたオフ時間に基づいて発熱箇所の初期温度を推定する。また、初期温度推定手段36は、判定手段35によってオフ時間計測装置117が正常に動作していないと判定された場合には、温度記憶手段33によって記憶された発熱箇所の温度ならびにオフ時間推定手段34によって推定されたオフ時間(Toff)に基づいて発熱箇所の初期温度を推定する。
初期温度推定手段36は、オフ時間計測装置117によって計測されたオフ時間もしくはオフ時間推定手段34によって推定されたオフ時間に応じて定まる下降温度演算係数Dを用いて、下記の演算式(3)によって初期温度Tを演算する。
Figure 0006589579

ここで、THは、温度記憶手段33によって記憶された発熱箇所(駆動力伝達装置2、トランスファ14、及びリヤディファレンシャル装置16)の温度、Te1は始動スイッチ116がオン状態となったときのエンジン11の温度である。なお、本実施の形態では、始動スイッチ116がオン状態となったときのエンジン11の温度Te1(具体的には水温計114の測定値)を用いた演算式(3)によって初期温度Tを演算するが、この温度Te1に替えて、温度記憶手段33によって記憶されたエンジン11の温度Te0を用いてもよい。また、温度Te1及び温度Te0の平均値((Te0+Te1)/2)を用いてもよい。
図3は、エンジン11が停止していたオフ時間と、下降温度演算係数Dとの関係の一例を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸はオフ時間(秒)を示し、縦軸は下降温度演算係数Dを示している。図3に示すように、下降温度演算係数Dは、オフ時間に応じて指数関数的に小さくなる。制御装置3には、オフ時間と下降温度演算係数Dとの関係が例えばマップ形式の情報として記憶され、初期温度推定手段36は当該記憶された情報を参照して下降温度演算係数Dを演算する。
このようにして演算された初期温度Tは、始動スイッチ116がオフ状態からオン状態となった後の最初のサンプリング周期において発熱箇所温度推定手段31が実行する演算式(1)の演算におけるH(n−1)として用いられる。
(制御装置3による処理実行手順)
図4は、制御装置3が行う主な処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。
制御装置3は、始動スイッチ116がオン状態となり、電源が供給されることにより処理の実行を開始する。制御装置3は、まずオフ時間計測装置117が正常に動作しているか否かを判定する(ステップS10)。この処理は、制御装置3のCPUが判定手段35として実行する処理である。この判定の結果、オフ時間計測装置117が正常に動作していると判定された場合(S10:Yes)には、オフ時間計測装置117からオフ時間の測定値を取得する(ステップS11)。一方、オフ時間計測装置117が正常に動作していないと判定された場合(S10:No)には、演算式(2)に基づいてオフ時間を推定する(ステップS12)。このオフ時間の推定処理は、制御装置3のCPUがオフ時間推定手段34として実行する処理である。
次に、制御装置3は、測定又は推定されたオフ時間、外気温、及び温度記憶手段33によって記憶された発熱箇所の温度に基づいて、演算式(3)によって初期温度を演算する(ステップS13)。この演算処理は、制御装置3のCPUが初期温度推定手段36として実行する処理である。
次に、制御装置3は、駆動力伝達装置2によって後輪18側に伝達される駆動力(伝達トルク)及び回転数に基づいて、演算式(1)によって発熱箇所の温度を演算する(ステップS14)。この演算処理は、制御装置3のCPUが発熱箇所温度推定手段31として実行する処理である。
次に、制御装置3は、発熱箇所温度推定手段31によって推定された発熱箇所の温度が所定温度を超えるか否かを判定し(ステップS15)、発熱箇所の推定温度が所定温度を超える場合(S15:Yes)には、駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力を発熱箇所の負荷を軽減するように調節する過熱抑制制御を行う(ステップS16)。一方、発熱箇所の推定温度が所定温度を超えない場合(S15:No)には、駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力を、例えば予め記憶されたトルクマップを参照して調節する通常制御を行う(ステップS17)。このトルクマップは、例えば前輪17と後輪18との差動回転が大きいほど、また運転者のアクセルペダルによる加速操作量が大きいほど、駆動力伝達装置2によって伝達される駆動力が大きくなるように設定されている。ステップS15及びS16の処理は、制御装置3のCPUが過熱抑制手段32として実行する処理である。
次に、制御装置3は、始動スイッチ116がオフ状態であるか否かを判定し(ステップS18)、始動スイッチ116がオフ状態である場合(S18:Yes)には、その時点でのエンジン11及び各発熱箇所の温度(推定温度)、ならびに外気温を記憶し(ステップS19)、処理を終了する。ステップS18及びS19の処理は、制御装置3のCPUが温度記憶手段33として実行する処理である。
一方、始動スイッチ116がオフ状態でない場合(S18:No)には、演算式(1)によって発熱箇所の温度を演算する処理(ステップS14)を再度実行する。始動スイッチ116のオン状態が継続する場合、ステップS14の処理は、所定のサンプリング周期毎に繰り返し実行される。
(実施の形態のび効果)
以上説明した実施の形態によれば、始動スイッチ116がオン状態となったときのエンジン11の温度および外気温と、温度記憶手段33によって記憶されたエンジン11の停止時の温度及び外気温とに基づいて、始動スイッチ116がオフ状態となってからオン状態となるまでのオフ時間を推定することができるので、オフ時間計測装置117からオフ時間の計測値を取得できない場合でも、エンジン11の始動後の過熱抑制制御を適切に行うことができる。これにより、オフ時間計測装置117に異常が発生した場合に対応できると共に、オフ時間計測装置117が搭載されていない車両にも、本実施の形態に係る駆動力伝達制御装置1を適用することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、始動スイッチ116がオフ状態となってから次にオン状態となるまでの時間を計測可能なオフ時間計測装置117が四輪駆動車100に搭載されている場合について説明したが、このような装置が搭載されていない四輪駆動車に本発明を適用することも可能である。この場合、判定手段35が不要になると共に、オフ時間推定手段34が実行する処理のうち図4のフローチャートに示すステップS10の処理を省略することができる。
1…駆動力伝達制御装置
10…駆動力伝達系
100…四輪駆動車
11…エンジン(駆動源)
116…始動スイッチ
117…オフ時間計測装置
14…トランスファ
16…リヤディファレンシャル装置
17…前輪(主駆動輪)
18…後輪(補助駆動輪)
2…駆動力伝達装置
3…制御装置

Claims (5)

  1. 始動スイッチがオフ状態からオン状態となることにより始動する駆動源を備えた四輪駆動車に搭載され、前記駆動源の駆動力を主駆動輪および補助駆動輪に伝達する駆動力伝達系のうち前記補助駆動輪に駆動力を伝達する伝達経路中に設けられた駆動力伝達装置と、前記駆動力伝達装置を制御して前記補助駆動輪へ伝達される駆動力を調節する制御装置と、を備えた駆動力伝達制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記駆動力伝達系における少なくとも1つの発熱箇所の温度を、当該発熱箇所の負荷に応じて蓄積される発熱エネルギーを積算して推定する発熱箇所温度推定手段と、
    前記発熱箇所温度推定手段によって推定された前記発熱箇所の温度が所定温度を超える場合に、前記駆動力伝達装置によって伝達される駆動力を前記負荷を軽減するように調節して前記発熱箇所の過熱を抑制する過熱抑制手段と、
    前記始動スイッチがオフ状態となったときの前記駆動源および前記発熱箇所の温度ならびに外気温を記憶する温度記憶手段と、
    前記始動スイッチがオン状態となったときの前記駆動源の温度および外気温と、前記温度記憶手段によって記憶された前記駆動源の温度および外気温とに基づいて、前記始動スイッチがオフ状態となってからオン状態となるまでのオフ時間を推定するオフ時間推定手段と、
    前記温度記憶手段によって記憶された前記発熱箇所の温度ならびに前記オフ時間推定手段によって推定された前記オフ時間に基づいて、前記始動スイッチがオン状態となったときの前記発熱箇所の初期温度を推定する初期温度推定手段とを有し、
    前記発熱箇所温度推定手段は、前記初期温度推定手段によって推定された前記初期温度を基に前記発熱エネルギーを積算し、前記発熱箇所の温度を推定する、
    駆動力伝達制御装置。
  2. 前記四輪駆動車には、前記始動スイッチがオフ状態となってからオン状態となるまでの時間を計測するオフ時間計測装置が搭載され、
    前記制御装置は、前記オフ時間計測装置が正常に動作しているか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記初期温度推定手段は、前記判定手段によって前記オフ時間計測装置が正常に動作していると判定された場合には、前記温度記憶手段によって記憶された前記発熱箇所の温度ならびに前記オフ時間計測装置によって計測された時間に基づいて前記発熱箇所の初期温度を推定し、前記判定手段によって前記オフ時間計測装置が正常に動作していないと判定された場合には、前記温度記憶手段によって記憶された前記発熱箇所の温度ならびに前記オフ時間推定手段によって推定された前記オフ時間に基づいて前記発熱箇所の初期温度を推定する、
    請求項1に記載の駆動力伝達制御装置。
  3. 前記駆動源は、冷却水によって冷却される内燃機関であり、
    前記温度記憶手段は、前記駆動源の温度として前記冷却水の温度を記憶し、
    前記オフ時間推定手段は、前記始動スイッチがオン状態となったときの前記駆動源の温度として、前記始動スイッチがオン状態となったときの前記冷却水の温度を用いる、
    請求項1又は2に記載の駆動力伝達制御装置。
  4. 前記過熱抑制手段は、前記温度記憶手段によって記憶された前記発熱箇所の温度が前記所定温度より高く、かつ前記オフ時間推定手段によって推定された前記オフ時間が所定時間よりも短い場合に、前記負荷を軽減するように前記駆動力伝達装置によって伝達される駆動力を調節して前記発熱箇所の過熱を抑制する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の駆動力伝達制御装置。
  5. 前記発熱箇所は、前記駆動力伝達装置、前記駆動力伝達装置と前記補助駆動輪との間に介在するディファレンシャル装置、および前記駆動源の駆動力の一部を前記補助駆動輪側に配分するトランスファの少なくとも何れか一つを含む、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の駆動力伝達制御装置。
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