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JP6566529B2 - 鞍乗り型車両の車体フレーム構造 - Google Patents

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JP6566529B2 JP2017107857A JP2017107857A JP6566529B2 JP 6566529 B2 JP6566529 B2 JP 6566529B2 JP 2017107857 A JP2017107857 A JP 2017107857A JP 2017107857 A JP2017107857 A JP 2017107857A JP 6566529 B2 JP6566529 B2 JP 6566529B2
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Description

本発明は、鞍乗り型車両の車体フレーム構造に関する。
従来、鞍乗り型車両の車体フレーム構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、左右一対のメインフレーム部材間に、ヘッドパイプと、左右のメインフレーム部材とを連結するガセット部材を設け、ガセット部材が車両前後方向に沿う補強板部を有した構造である。
特開2011−162018号公報
しかしながら、車体の軽量化を図るために板厚を薄くしようとすると、車体フレームへの応力集中に耐えることができないことがあった。
そこで本発明は、ヘッドパイプから2本に分かれるダウンチューブを持つ鞍乗り型車両の車体フレーム構造において、車体の軽量化を図りつつ車体フレームへの応力集中を抑制することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ヘッドパイプ(20)から左右2本に分かれるダウンチューブ(22)を持つ鞍乗り型車両(1)の車体フレーム構造において、前記ダウンチューブ(22)の下部に、メインフレーム(21)よりも板厚の厚い断面U字状のアンダーガセット(41)を左側と右側とに分割して一対に設け、左右一対の前記アンダーガセット(41)の車幅方向間に、前記左右一対のアンダーガセット(41)をつなぐクロスガセット(45)を設け、前記アンダーガセット(41)は、車幅方向内側に位置する内壁部(42)の下端と、前記内壁部(42)よりも車幅方向外側に位置する外壁部(43)の下端とをつなぐ底壁部(44)を備え、前記底壁部(44)に、前記クロスガセット(45)が連結される連結部(44a)と、前記クロスガセット(45)の下面と前記底壁部(44)の下面とが面一になるように、前記連結部(44a)よりも車幅方向外側において下方に突出する段部(44b)と、を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記アンダーガセット(41)は、車幅方向内側に位置する内壁部(42)と、前記内壁部(42)よりも車幅方向外側に位置するとともに、前記内壁部(42)と高さが異なる外壁部(43)と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記アンダーガセット(41)は、車幅方向内側に位置する内壁部(42)の下端と、前記内壁部(42)よりも車幅方向外側に位置する外壁部(43)の下端とをつなぐ底壁部(44)を備え、前記底壁部(44)と前記内壁部(42)とがなす内角部(42a)と、前記底壁部(44)と前記外壁部(43)とがなす外角部(43a)とは、それぞれ円弧状であることを特徴とする
請求項に記載した発明は、前記ダウンチューブ(22)は、車幅方向内側に位置する内側半体(35)と、前記内側半体(35)よりも車幅方向外側に位置するとともに、前記内側半体(35)に接合された外側半体(36)と、を備え、前記アンダーガセット(41)を、前記内側半体(35)と前記外側半体(36)との接合部(22w)を跨ぐように設けたことを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記クロスガセット(45)は、前記ヘッドパイプ(20)から左右2本に分かれる前記ダウンチューブ(22)に沿う外形を有し、前記クロスガセット(45)の後端縁(45a)は、前記ヘッドパイプ(20)に向けて凸をなす円弧状であることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ダウンチューブの下部に、メインフレームよりも板厚の厚い断面U字状のアンダーガセットを左側と右側とに分割して一対に設け、左右一対のアンダーガセットの車幅方向間に、左右一対のアンダーガセットをつなぐクロスガセットを設けたことで、左右一対のアンダーガセット及びクロスがセットの3ピース構造全体によって荷重を受けることができるため、車体フレームへの応力集中を抑制することができる。加えて、車体フレームにおいて重量物であるメインフレームの板厚を薄くし、メインフレームを軽くすることができるため、車体の軽量化を図ることができる。したがって、車体の軽量化を図りつつ車体フレームへの応力集中を抑制することができる。加えて、アンダーガセットは、車幅方向内側に位置する内壁部の下端と、内壁部よりも車幅方向外側に位置する外壁部の下端とをつなぐ底壁部を備え、底壁部に、クロスガセットが連結される連結部と、クロスガセットの下面と底壁部の下面とが面一になるように、連結部よりも車幅方向外側において下方に突出する段部と、を設けたことで、クロスガセットの連結部が段部よりも外側に突出することはないため、クロスガセットの連結部への応力集中を抑えることができる。したがって、車体フレームへの応力集中をより一層効果的に抑制することができる。
請求項2に記載した発明によれば、アンダーガセットは、車幅方向内側に位置する内壁部と、内壁部よりも車幅方向外側に位置するとともに、内壁部と高さが異なる外壁部と、を備えることで、内壁部と外壁部との高さが同じ場合と比較して応力を分散させることができるため、ダウンチューブが外側に曲がる力によってアンダーガセットがたわむことを抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、アンダーガセットは、車幅方向内側に位置する内壁部の下端と、内壁部よりも車幅方向外側に位置する外壁部の下端とをつなぐ底壁部を備え、底壁部と内壁部とがなす内角部と、底壁部と外壁部とがなす外角部とは、それぞれ円弧状であることで、内角部と外角部とをそれぞれ直角とした場合と比較して、内角部および外角部への応力集中を抑え、アンダーガセット全体によって荷重を受けることができるため、アンダーガセットがたわむことを抑制することができる
請求項に記載した発明によれば、ダウンチューブは、車幅方向内側に位置する内側半体と、内側半体よりも車幅方向外側に位置するとともに、内側半体に接合された外側半体と、を備え、アンダーガセットを、内側半体と外側半体との接合部を跨ぐように設けたことで、アンダーガセットによって内側半体と外側半体との接合部を隠すことができるため、外観性を向上させることができる。
請求項に記載した発明によれば、クロスガセットは、ヘッドパイプから左右2本に分かれるダウンチューブに沿う外形を有し、クロスガセットの後端縁は、ヘッドパイプに向けて凸をなす円弧状であることで、以下の効果を奏する。この構成によれば、クロスガセットの後端縁で荷重を受け、クロスガセットの形状によって応力を分散させることができるため、クロスガセットの連結部への応力集中を抑えることができる。したがって、車体フレームへの応力集中をより一層効果的に抑制することができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体フレーム構造の斜視図である。 図2のIII矢視図である。 上記車体フレーム構造の左側面図である。 図4のV−V断面図である。 上記車体フレーム構造の要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル5によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
ハンドル5及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム2前端部に形成されたヘッドパイプ20に操向可能に枢支されている。例えば、ハンドル5は、円筒状の一本の金属製ハンドルパイプを曲げて製作したバーハンドルである。ヘッドパイプ20には、ハンドル5に接続されたハンドル操向軸が挿通されている。車体フレーム2の前後中央部にはパワーユニット10が配置されている。パワーユニット10の後側には、スイングアーム6が配置されている。スイングアーム6は、車体フレーム2の後下部において、ピボット軸6aを中心に上下に揺動可能に枢支されている。スイングアーム6の前部と車体フレーム2の後部との間には、不図示のリヤサスペンションが介装されている。
例えば、車体フレーム2は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。側面視で、車体フレーム2は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びる円筒状のヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20の上部から後下方に延びた後に下方に屈曲して延びる左右一対のメインフレーム21と、ヘッドパイプ20の下部からメインフレーム21よりも急傾斜で後下方へ延びる左右一対のダウンチューブ22と、左右メインフレーム21同士を連結するように車幅方向に延びるクロスメンバ23a,23b,23c(図2参照)と、左右メインフレーム21の後上端部から後上方に延びるシートレール24と、左右ダウンチューブ22の前部とヘッドパイプ20とに連結されたガセット構造40と、を備える。
図2に示すように、メインフレーム21とダウンチューブ22との間には、メインチューブ21とダウンチューブ22とをつなぐ連結壁28a,28b,28c(以下、「第一連結壁28a」、「第二連結壁28b」、「第三連結壁28c」ともいう。)が設けられている。車体フレーム2の前部には、車幅方向に開口する前部開口29a,29b(以下「第一前部開口29a」、「第二前部開口29b」ともいう。)が形成されている。これにより、車体フレーム2の前部を軽くし、車体の軽量化が図られている。
第一前部開口29aは、メインチューブ21、ダウンチューブ22、第一連結壁28a及び第二連結壁28bによって区画された長孔形状を有する。
第二前部開口29bは、第一前部開口29aの後下方に位置する。第二前部開口29bは、メインチューブ21、ダウンチューブ22、第二連結壁28b及び第三連結壁28cによって区画された角丸三角形状を有する。
図1に示すように、パワーユニット10は、クランクケース11と、クランクケース11の前部から前上方に突出するシリンダ部12と、を備える。
クランクケース11の前部は、第一エンジンハンガ25を介して左右ダウンチューブ22の下端部に取り付けられている。クランクケース11の後上部は、第二エンジンハンガ26を介してメインフレーム21の後上部に位置するクロスメンバ23b(図2参照)に取り付けられている。クランクケース11の後下部は、第三エンジンハンガ27を介してメインフレーム21の後下端部に位置するクロスメンバ23c(図2参照)に取り付けられている。
シリンダ部12には、吸気装置13及び排気装置14が接続されている。吸気装置13は、シリンダ部12の後壁に接続され且つ吸気ポートに連通して吸気量を調整する不図示のスロットルボディと、スロットルボディへの吸気を清浄化してパワーユニット10へ吸気を行う不図示のエアクリーナと、を備える。
排気装置14は、シリンダ部12の前壁に接続され且つ排気ポートに連通してパワーユニット10の前方を後下方に延びた後に屈曲してパワーユニット10の下方を前後に延びる排気管と、排気管の後端に接続されるとともに後輪4の右側方において斜め後上方に延びる不図示のマフラと、を備える。
メインフレーム21には、燃料タンク8が取り付けられている。燃料タンク8の後方であってシートレール24の上方には、シートレール24に沿うように前後に延びるシート9が設けられている。図4に示すように、シートレール24には、シートレール24に沿うように前後に延びるとともに、車幅方向に開口する後部開口24a,24bが形成されている。これにより、車体フレーム2の後部を軽くし、車体の軽量化が図られている。
なお、図1において、符号7は車体フレーム2を車幅方向外方から覆う車体カバー、符号15は前輪3の左右に配置される左右一対のフロントフォーク、符号16は前輪3を上方から覆うフロントフェンダ、符号17は後輪4を前上方から覆うリヤフェンダをそれぞれ示す。
<車体フレーム構造>
図2に示すように、車体フレーム2は、ヘッドパイプ20から左右2本に分かれるメインフレーム21と、左右メインフレーム21の前下方においてヘッドパイプ20から左右2本に分かれるダウンチューブ22と、ヘッドパイプ20の下部およびダウンチューブ22の下部に連結されたガセット構造40と、を備える。以下、車体フレーム22の構成要素において、左側に配置された構成要素には「L」、右側に配置された構成要素には「R」を付すことがある。図において、符号CLは、車体左右中心線を示す。
<メインフレーム>
図5に示すように、左右メインフレーム21L,21Rは、車幅方向内側に位置する内側半体(以下「上部内側半体31」ともいう。)と、上部内側半体31よりも車幅方向外側に位置する外側半体(以下「上部外側半体32」ともいう。)と、を備える。
図5の断面視で、上部内側半体31は、車幅方向外方に開放するU字状をなす。具体的に、上部内側半体31は、車幅方向に延出する上部内側延出壁31aと、上部内側延出壁31aの車幅方向内端から下方に延出した後に、下側ほど車幅方向外方に位置するように屈曲して上部内側延出壁31aよりも車幅方向外方に延出する上部屈曲延出壁31bと、を備える。
図5の断面視で、上部外側半体32は、車幅方向内方に開放するU字状をなす。具体的に、上部外側半体32は、下側ほど車幅方向外方に位置するように傾斜して延びる上部外側壁32aと、上部外側壁32aの上端から車幅方向内方に延出する上部外側第一延出片32bと、上部外側壁32aの下端から車幅方向内方に延出する上部外側第二延出片32cと、を備える。
上部外側半体32は、上部内側半体31に車幅方向外側から接合されている。上部外側第一延出片32bの車幅方向内端部は、上部内側延出壁31aの車幅方向外端部に上側から溶接されている。上部外側第二延出片32cの車幅方向内端部は、上部屈曲延出壁31bの車幅方向外端部に下側から溶接されている。左右メインフレーム21L,21Rは、上部内側半体31と上部外側半体32とが結合されることによって、図5の断面視で、車幅方向外側下方に凸の閉じた環状をなしている。すなわち、左右メインフレーム21L,21Rは、閉断面構造を有する中空部材となっている。なお、図において、符号33は燃料タンク8(図1参照)を下方から支持するタンクステー、符号34は燃料タンク8(図1参照)を取り付けるためのナットをそれぞれ示す。
<ダウンチューブ>
図3に示すように、左右ダウンチューブ22L,22Rは、ヘッドパイプ20から後側ほど車幅方向外方に位置するように傾斜した後に、後方に向けて湾曲して延びる外形を有する。図5に示すように、左右ダウンチューブ22L,22Rは、車幅方向内側に位置する内側半体(以下「下部内側半体35」ともいう。)と、下部内側半体35よりも車幅方向外側に位置する外側半体(以下「下部外側半体36」ともいう。)と、を備える。
図5の断面視で、下部内側半体35は、車幅方向外方に開放するU字状をなす。具体的に、下部内側半体35は、車幅方向に延出する下部内側延出壁35aと、下部内側延出壁35aの車幅方向内端から上方に延出した後に、上側ほど車幅方向外方に位置するように屈曲して下部内側延出壁35aよりも車幅方向外方に延出する下部屈曲延出壁35bと、を備える。
図5の断面視で、下部外側半体36は、車幅方向内方に開放するU字状をなす。具体的に、下部外側半体36は、上下に延びた後に下側ほど車幅方向内方に位置するように傾斜して延びる下部外側壁36aと、下部外側壁36aの上端から車幅方向内方に延出する下部外側第一延出片36bと、下部外側壁36aの下端から車幅方向内方に延出する下部外側第二延出片36cと、を備える。
下部外側半体36は、下部内側半体35に車幅方向外側から接合されている。下部外側第一延出片36bの車幅方向内端部は、下部屈曲延出壁35bの車幅方向外端部に上側から溶接されている。下部外側第二延出片36cの車幅方向内端部は、下部内側延出壁35aの車幅方向外端部に下側から溶接されている。左右ダウンチューブ22L,22Rは、下部内側半体35と下部外側半体36とが結合されることによって、図5の断面視で、上下に長手を有する閉じた環状をなしている。すなわち、左右ダウンチューブ22L,22Rは、閉断面構造を有する中空部材となっている。
<ガセット構造>
図3に示すように、ガセット構造40は、左右一対のアンダーガセット41L,41Rと、左右一対のアンダーガセット41L,41Rをつなぐクロスガセット45と、を備える。
<アンダーガセット>
図5に示すように、アンダーガセット41は、ダウンチューブ22の下部に、左側と右側とに分割して一対に設けられている。左右アンダーガセット41L,41Rは、メインフレーム21よりも板厚の厚い断面U字状をなしている。また、左右アンダーガセット41L,41Rは、ダウンチューブ22よりも板厚の厚い断面U字状をなしている。
具体的に、左右アンダーガセット41L,41Rは、車幅方向内側に位置する内壁部42と、内壁部42よりも車幅方向外側に位置する外壁部43と、内壁部42の下端と外壁部43の下端とをつなぐ底壁部44と、を備える。内壁部42と外壁部43とは、高さが異なる。実施形態において、内壁部42は、外壁部43の高さよりも高い。
図5の断面視で、内壁部42は、下部屈曲延出壁35bの車幅方向内側面に沿うように上下に延びている。内壁部42の上端部は、下部屈曲延出壁35bに車幅方向内側から溶接されている。
図5の断面視で、外壁部43は、下部外側壁36aの傾斜面に沿うように下側ほど車幅方向内方に位置するように傾斜している。外壁部43の上端部は、下部外側壁36aに車幅方向外側から溶接されている。
図6に示すように、底壁部44と内壁部42とがなす内角部42aは、車幅方向内側下方に凸をなす湾曲形状を有する。一方、底壁部44と外壁部43とがなす外角部43aは、車幅方向外側下方に凸をなす湾曲形状を有する。すなわち、図6の断面視で、アンダーガセット41における内角部42aおよび外角部43aは、それぞれ円弧状である。便宜上、図6においては、左アンダーガセット41Lの周辺構造を示す。
アンダーガセット41は、下部内側半体35と下部外側半体36との接合部(以下「ダウンチューブ接合部22w」ともいう。)を跨ぐように設けられている。具体的に、アンダーガセット41は、ダウンチューブ接合部22wを車幅方向内方、車幅方向外方および下方から覆っている。アンダーガセット41における底壁部44は、ダウンチューブ接合部22wよりも下方に配置されている。
図6の断面視で、底壁部44は、段差形状を有する。具体的に、底壁部44は、クロスガセット45が連結される連結部44aと、クロスガセット45の下面と底壁部44の下面とが面一になるように、連結部44aよりも車幅方向外側において下方に突出する段部44bと、を備える。すなわち、連結部44aの下面と段部44bの下面(底壁部44の最下面)との上下間隔は、クロスガセット45の厚みと実質的に同じ大きさとされている。これにより、クロスガセット45の下面と段部44bの下面(底壁部44の最下面)とは、実質的に同一の仮想面上に配置されている。
<クロスガセット>
図3に示すように、クロスガセット45は、左右アンダーガセット41L,41Rの車幅方向間に設けられている。クロスガセット45は、ヘッドパイプ20から左右2本に分かれるダウンチューブ22に沿う外形を有する。クロスガセット45の後端縁45aは、ヘッドパイプ20に向けて凸をなす円弧状をなす。すなわち、クロスガセット45の後端縁45aは、逆U字状をなす。クロスガセット45は、車体左右中心線CLを中心軸として左右対称形状である。
図5の断面視で、クロスガセット45は、車幅方向に延びる直線状をなす。クロスガセット45の厚みは、アンダーガセット41の厚みよりも薄い。
<ガセット構造の作用効果>
次に、ガセット構造40の作用効果について説明する。
図3に示すように、左右ダウンチューブ22L,22Rは、ヘッドパイプ20から後側ほど車幅方向外方に位置するように傾斜した後に、後方に向けて湾曲して延びる外形を有する。例えば、前輪3(図1参照)に上方向の入力荷重が発生した場合、車体フレーム2は、左右ダウンチューブ22L,22Rが上記外形を有することから、図3に示す湾曲部22aにおいて矢印J1方向に曲がる動きをし、湾曲部22aに応力が集中する。
仮に、左右一対のダウンチューブ22L,22Rにクロスパイプを突き当てた構造であると、クロスパイプの突き当て部に応力が集中しやすくなり、補強のため大型化したり、重量が重くなったりする場合がある。
これに対し、実施形態によれば、ヘッドパイプ20から左右2本に分かれるダウンチューブ22を持つ自動二輪車1の車体フレーム構造において、ダウンチューブ22の下部に、メインフレーム21よりも板厚の厚い断面U字状のアンダーガセット41を左側と右側とに分割して一対に設け、左右一対のアンダーガセット41の車幅方向間に、左右一対のアンダーガセット41をつなぐクロスガセット45を設けた構成であることで、以下の効果を奏する。
この構成によれば、左右一対のアンダーガセット41及びクロスがセットの3ピース構造全体によって荷重を受けることができるため、車体フレーム2への応力集中を抑制することができる。加えて、車体フレーム2において重量物であるメインフレーム21の板厚を薄くし、メインフレーム21を軽くすることができるため、車体の軽量化を図ることができる。したがって、車体の軽量化を図りつつ車体フレーム2への応力集中を抑制することができる。
また、上記実施形態では、アンダーガセット41は、車幅方向内側に位置する内壁部42と、内壁部42よりも車幅方向外側に位置するとともに、内壁部42と高さが異なる外壁部43と、を備えることで、内壁部42と外壁部43との高さが同じ場合と比較して応力を分散させることができるため、ダウンチューブ22が外側に曲がる力によってアンダーガセット41がたわむことを抑制することができる。
また、上記実施形態では、アンダーガセット41は、内壁部42の下端と外壁部43の下端とをつなぐ底壁部44を備え、底壁部44と内壁部42とがなす内角部42aと、底壁部44と外壁部43とがなす外角部43aとは、それぞれ円弧状であることで、内角部42aと外角部43aとをそれぞれ直角とした場合と比較して、内角部42aおよび外角部43aへの応力集中を抑え、アンダーガセット41全体によって荷重を受けることができるため、アンダーガセット41がたわむことを抑制することができる。
また、上記実施形態では、アンダーガセット41の底壁部44に、クロスガセット45が連結される連結部44aと、クロスガセット45の下面と底壁部44の下面とが面一になるように、連結部44aよりも車幅方向外側において下方に突出する段部44bと、を設けたことで、クロスガセット45の連結部44aが段部44bよりも外側に突出することはないため、クロスガセット45の連結部44aへの応力集中を抑えることができる。したがって、車体フレーム2への応力集中をより一層効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態では、アンダーガセット41を、ダウンチューブ接合部22wを跨ぐように設けたことで、アンダーガセット41によってダウンチューブ接合部22wを隠すことができるため、外観性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、クロスガセット45は、ヘッドパイプ20から左右2本に分かれるダウンチューブ22に沿う外形を有し、クロスガセット45の後端縁45aは、ヘッドパイプ20に向けて凸をなす円弧状であることで、以下の効果を奏する。この構成によれば、クロスガセット45の後端縁45aで荷重を受け、クロスガセット45の形状によって応力を分散させることができるため、クロスガセット45の連結部44aへの応力集中を抑えることができる。したがって、車体フレーム2への応力集中をより一層効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、内壁部42が外壁部43の高さよりも高い例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、内壁部42が外壁部43の高さよりも低くてもよい。すなわち、内壁部42と外壁部43とは、高さが異なっていればよい。
また、上記実施形態では、左右アンダーガセット41がダウンチューブ22よりも板厚の厚い断面U字状をなす例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、左右アンダーガセット41がダウンチューブ22の板厚と同等以下の断面U字状をなしていてもよい。すなわち、左右アンダーガセット41は、メインフレーム21よりも板厚の厚い断面U字状をなしていればよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
実施形態のエンジンは、前上方に突出するシリンダ部12(前傾シリンダ)を備えるエンジンであるが、後上方に突出するシリンダ部12(後傾シリンダ)を備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車1(鞍乗り型車両)
20 ヘッドパイプ
21 メインフレーム
22 ダウンチューブ
22w ダウンチューブ接合部(接合部)
35 下部内側半体(内側半体)
36 下部外側半体(外側半体)
41 アンダーガセット
42 内壁部
42a 内角部
43 外壁部
43a 外角部
44 底壁部
44a 連結部
44b 段部
45 クロスガセット
45a 後端縁

Claims (5)

  1. ヘッドパイプ(20)から左右2本に分かれるダウンチューブ(22)を持つ鞍乗り型車両(1)の車体フレーム構造において、
    前記ダウンチューブ(22)の下部に、メインフレーム(21)よりも板厚の厚い断面U字状のアンダーガセット(41)を左側と右側とに分割して一対に設け、
    左右一対の前記アンダーガセット(41)の車幅方向間に、前記左右一対のアンダーガセット(41)をつなぐクロスガセット(45)を設け
    前記アンダーガセット(41)は、車幅方向内側に位置する内壁部(42)の下端と、前記内壁部(42)よりも車幅方向外側に位置する外壁部(43)の下端とをつなぐ底壁部(44)を備え、
    前記底壁部(44)に、
    前記クロスガセット(45)が連結される連結部(44a)と、
    前記クロスガセット(45)の下面と前記底壁部(44)の下面とが面一になるように、前記連結部(44a)よりも車幅方向外側において下方に突出する段部(44b)と、を設けたことを特徴とする鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  2. 前記アンダーガセット(41)は、
    車幅方向内側に位置する内壁部(42)と、
    前記内壁部(42)よりも車幅方向外側に位置するとともに、前記内壁部(42)と高さが異なる外壁部(43)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  3. 前記アンダーガセット(41)は、車幅方向内側に位置する内壁部(42)の下端と、前記内壁部(42)よりも車幅方向外側に位置する外壁部(43)の下端とをつなぐ底壁部(44)を備え、
    前記底壁部(44)と前記内壁部(42)とがなす内角部(42a)と、前記底壁部(44)と前記外壁部(43)とがなす外角部(43a)とは、それぞれ円弧状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  4. 前記ダウンチューブ(22)は、
    車幅方向内側に位置する内側半体(35)と、
    前記内側半体(35)よりも車幅方向外側に位置するとともに、前記内側半体(35)に接合された外側半体(36)と、を備え、
    前記アンダーガセット(41)を、前記内側半体(35)と前記外側半体(36)との接合部(22w)を跨ぐように設けたことを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
  5. 前記クロスガセット(45)は、前記ヘッドパイプ(20)から左右2本に分かれる前記ダウンチューブ(22)に沿う外形を有し、
    前記クロスガセット(45)の後端縁(45a)は、前記ヘッドパイプ(20)に向けて凸をなす円弧状であることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗り型車両の車体フレーム構造。
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