JP6551637B1 - プレス部品の製造方法、プレス成形装置、及びプレス成形用の金属板 - Google Patents
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Abstract
Description
特に近年の自動車骨格部品は、車体軽量化と衝突安全性の両方をともに達成するために、薄肉の高張力鋼板の使用が増加している。しかし、金属板の材料強度(引張強度)が増加するにつれて金属板の延性は低下し、プレス成形後の製品でスプリングバックが大きくなる。このため、高張力鋼板を単純にプレス成形した場合、割れやシワ、スプリングバックといった問題が顕在化している。
本発明は、上記のような課題に着目してなされたものであり、側面視で見たときに、フランジ部側に凸となるように湾曲した形状を少なくとも一カ所以上有する断面ハット型形状の成形部品を割れやシワ、寸法精度低下といった成形不良を低減し得るプレス成形技術を提案することを目的とする。
本発明は、このような知見に基づきなされたものである。
ここで、以下の説明では、図1に示すような、天板部2と、天板部2の左右幅方向両側にそれぞれ連続する縦壁部3及びフランジ部4を有する断面ハット型形状であって、かつ、側面視で見たときに、長手方向に沿ってフランジ部側が凸に(天板部側が凹)となるように湾曲したプレス部品形状1に、金属板をプレス成形する場合を例に挙げて説明する。
本実施形態のプレス成形に用いる金属板10の形状について特に制約はない。例えば、金属板形状として、目的とするプレス部品形状1を平面に展開した展開形状や、単純な長方形の板形状を採用すれば良い。本説明では長方形の金属板10を使用した例で説明する。
また、金属板10の材質についても特に限定はないが、本実施形態は、高強度材、特に材料の引張強度が590MPa以上の鋼材からなる金属板である場合に、好適に効果を奏する。
本実施形態に係るプレス部品の製造方法は、図3に示すように、少なくとも第1の成形工程9Aと第2の成形工程9Bとを有する。本実施形態では、金属板10に長方形形状の板材を用いるため、第2の成形工程9B後に、トリミング工程を有する。金属板10として展開形状の板材を使用した場合には、必ずしもトリミング工程は必要ない。
また、第2の成形工程9Bでの曲げ成形の精度を向上させる目的で、第2の成形工程9Bよりも前の処理として、稜線前加工工程を有しても良い。稜線前加工工程は、図4に示すように、天板部2と縦壁部3との間の稜線6に対応する位置16及び縦壁部3とフランジ部4の間の稜線7に対応する位置17の少なくとも一つの位置に対し、対応する稜線に沿った方向に延びるビード形状20、21若しくは折り目形状を、金属板10に対し少なくとも1つ以上形成する工程である。この稜線前加工工程は、第1の成形工程9Aのときに行っても良いし、第1の成形工程9Aの前後の別工程として設けてもよい。
また、寸法精度を更に高めたい場合や、部品に対し必要な形状(エンボス形状など)を付与したい場合には、第2の成形工程9Bの次工程として、例えばリストライクを目的とした成形工程を追加しても構わない。
第1の成形工程9Aでは、長方形の金属板10に張出し成形を施し、中間成形品40を作製する。
中間成形品40は、縦壁部3及びフランジ部4となる領域(縦壁部形成位置13及びフランジ部形成位置14)に、長手方向に沿って連続する凹凸形状を有し、その凹凸形状の板厚方向の振幅が、天板部2と縦壁部3との境界に対応する位置から縦壁部3とフランジ部4との境界7に対応する位置に向かうにつれて大きくなる波打ち形状を、金属板10に形成した部品である。
波打ち形状は、縦壁部3とフランジ部4との境界7に対応する位置17での長手方向の線長と、プレス部品形状1での縦壁部3とフランジ部4との境界(稜線7)の長手方向の線長との線長差が、プレス部品形状1での縦壁部3とフランジ部4との境界の長手方向の線長の一割以下となるように設定(設計)する。例えば、波打ち形状について、振幅の大きさや凹凸からなる波の数を調整することで線長の増加を稼ぐ。
L1 =2πR×(α/360) ・・・(1)
L2 =2π(R+H)×(α/360) ・・・(2)
したがって、目的とするプレス部品形状1において、天板部2とフランジ部4で生じる線長の差分ΔLは、次の式で表される。
ΔL =L2 −L1 =2πH×(α/360) ・・・(3)
これに基づき、本実施形態では、フランジ部4側において、上記の線長ΔLを稼ぐために必要な、第1の成形工程9Aにおける中間成形品40の形状(波打ち形状)を設計(設定)する。
このとき、本実施形態では、金属板10の長手方向の長さは、目的とするプレス部品形状1における天板部2の長さと等しい長さに設定した。このため、天板部形成位置12では、材料の過不足がないので、線長を稼ぐための張出し形状の付与は不要である。
一方で、縦壁部3は、平板形状の金属板10を目的とするプレス部品形状1に成形することで、天板部2との境界6からフランジ部4との境界7に向かうにつれて、長手方向に沿った線長が徐々に増加することになる。
このような、2つの条件を満たすような形状を付与するために、本実施形態では、縦壁部形成位置13及びフランジ部形成位置14の領域に対し、フランジ部形成位置14で一番振幅が大きくなるような凹凸の繰り返しからなる波打ち形状を付与する。
本設計は、縦壁部3とフランジ部4の境界7となる位置17において、長手方向に沿った複数の凹凸を有する波打ち形状によって、必要な線長ΔLを稼ぐように設計する。
まず、図5に示すように、目的とするプレス部品形状1における縦壁部3とフランジ部4の境界7に対応する位置17に沿って、2n+1個(nは1以上の整数)の制御点30を等間隔に設定する。図5では、手前側の領域側だけ図示して説明するが、奥側の領域についても、同様に波打ち形状を付与して線長を稼ぐ。また制御点30を設ける間隔は、必ずしも等間隔に設定する必要はない。
また、隣り合う制御点30の間が部品長さの10%以上となるように設計して、複数の制御点30を配列させることが好ましい。
なお、フランジ部形成位置14においては、例えば、外縁に向けて、つまり幅方向に沿って凹凸の振幅が一定となるように設定する。
また、波打ち形状)は、図7で示した形状の他に、図8に示すように、凹凸の方向が反転した形状や、凹凸形状が反周期ずれた形状、凸形状若しくは凹形状のみで構成された形状や、凹凸の数が変化した形状、また、凹凸形状の振幅がそれぞれ変化した形状を有していても良い。波打ち形状)は、上記ΔLの線長が稼げていればよい。
上記のように設計された中間成形品40を成形するための金型を図9に示す。
第1の成形工程9Aで使用する金型は例えば、ダイ50で構成される上型と、パンチ52及び目的とするプレス部品形状1における天板部2の部分をダイ50と共に挟圧するしわ押え51で構成される下型を有する金型である。
そして、平坦な形状を有する金属板10の天板部形成位置12を、上型のダイ50と下型のしわ押え51で挟圧した後、更に上型を下降させて、ダイ50とパンチ52によって、縦壁部形成位置13及びフランジ部形成位置14に、上記設計した波打ち形状からなる凹凸の形状を張出し成形する。
第2の成形工程9Bは、第1の成形工程9Aで成形された中間成形品40に曲げ加工を施して、目的とするプレス部品形状1での天板部2と縦壁部3との間の稜線6及び縦壁部3とフランジ部4の間の稜線7を形成して、中間成形品40を目的のプレス部品形状1に成形する工程である。
第2の成形工程9Bでは、例えば図10に示されるような稜線部位置を曲げ加工するダイ60及び曲げ刃61で構成される上型とパンチ63で構成される下型を有する曲げ成形金型を使用する。
この曲げ成形金型では、パンチとダイで金属板10の天板部形成位置12を挟圧した状態で、左右の曲げ刃61をパンチに向けて成形下死点まで移動させることで、縦壁部3及び縦壁部3を曲げ成形する。
このとき、曲げ刃61は、図11に示すように、通常のプレス角度に対して、パンチ63から離れる方向に向けて0度以上90度以下、好ましくは0度以上45度の範囲の角度γ、更に好ましくは5度以上40度以下の範囲の角度γで移動することで成形を行うように構成することが好ましい。
(1)本実施形態のプレス部品の製造方法では、縦壁部3及びフランジ部4となる領域に、長手方向に沿って連続する凹凸形状を有し、その凹凸形状の板厚方向の振幅が、天板部2と縦壁部3との境界6に対応する位置16から縦壁部3とフランジ部4との境界7に対応する位置17に向かうにつれて大きくなる波打ち形状が形成された中間成形品40に、金属板10をプレス成形する第1の成形工程9Aと、中間成形品40に曲げ加工を施して、プレス部品形状1での天板部2と縦壁部3との間の稜線6及び縦壁部3とフランジ部4の間の稜線7を形成する第2の成形工程9Bと、を有する。そして、中間成形品40における縦壁部3とフランジ部4との境界7に対応する位置17での長手方向の線長と、プレス部品形状1での縦壁部3とフランジ部4との境界7の長手方向の線長との線長差が、プレス部品形状1での縦壁部3とフランジ部4との境界7の長手方向の線長の一割以下となるように、波打ち形状を設定する。
この構成によれば、側面視で見たときに、フランジ部側に凸となるように湾曲した形状を少なくとも一カ所以上有する断面ハット型形状の成形部品について、割れやシワ、寸法精度低下といった成形不良を低減して製造可能となる。そして、本発明の態様によれば、例えば、天板部2とフランジ部4の長手方向の応力差に起因するスプリングバックを抑制することが可能となる。
0.9×2πH×(α/360) ≦ ΔL ≦ 1.1×2πH×(α/360)
この構成によれば、より確実に割れやシワ、寸法精度低下といった成形不良を低減して製造可能となる。
この構成によれば、簡易に目的とする波打ち形状を設定することができる。
この構成によれば、第2の成形工程9Bでの成形性が向上する。
この構成によれば、第2の成形工程9Bでの曲げ成形を成形性良く実施可能となる。
この構成によれば、通常の曲げ成形による加工の成形性を向上させることが可能となる。
1180MPa級冷延鋼板(板厚1.4mm)を想定して、図1に示すような形状を有する部品のプレス成形解析を行った。
本実施例において、部品形状1を規定する形状パラメータは以下のように設定した。
<断面形状パラメータ>
天板部幅W :100mm
縦壁高さH :50mm
縦壁角度θ :10度
フランジ長さf:30mm
曲がり角度α :30度
天板部曲率半径R :1000mm
成形に使用する金属板10は、長手方向の長さが目的とするプレス部品形状1における天板部2の長手方向長さと等しくなるように設定した。具体的には、上記の(1)式に基づき、金属板10の長手方向長さを523.6mmとした。また、幅は約260mmとした。
次に、目的とするプレス部品形状1におけるフランジ部4の長さを、上記の(2)式から求めると549.8mmであった。
したがって、中間成形品40において、縦壁部形成位置13とフランジ部形成位置14の境界での長手方向の長さがΔL=26.2mm長くなるような中間成形品40を設計することとした。
次に第2の成形工程9Bにおいて、中間成形品40を図10に示す曲げ成形金型で曲げ成形解析を実施した。本成形では、稜線を曲げる曲げ刃61は、プレス方向に対して30度だけ傾いた角度で曲げるカム機構を用いて成形した。また、このときのパッド圧力は5tonとした。
その成形性の評価分布によると、従来の曲げ成形では、プレス部品形状1の天板部2で材料が余ってしまうため、図14に示すように、シワ傾向の評価となっている。更に天板部2と隣接する曲げ稜線の両端付近では割れ傾向も確認された。
一方で、本発明に基づく工法では、図15に示すように、天板部2のシワ傾向及び割れ傾向発生せずに成形することができた。
従来のパッド曲げ成形においては、天板部2に大きな圧縮応力(長手方向中央部側で−1.134E3)が作用し、反対にフランジ部4には大きな引張応力(長手方向中央部側で1.009E3)が作用していた。一方で、本発明に基づく工法では、天板部2の圧縮応力が大きく低減し長手方向中央部側で−861.7となり、更にフランジ部4の引張応力はほとんど発生せず長手方向中央部側で455.9と低い値となっていた。
従来のパッド曲げ成形で成形した部品では、天板部2とフランジ部4で長手方向の板厚中心応力に大きな差が発生していたことに起因して、長手方向の端部が落ち込むように大きくスプリングバックした。一方で、本発明に基づく工法では、天板部2とフランジ面の長手方向の板厚中心応力差が大きく減少したことによって、長手方向端部が持ち上がるようなスプリングバックが、従来のパッド曲げ成形で成形した部品に比べて、大きく抑制されたことを確認した。
2 天板部
3 縦壁部
4 フランジ部
6、7 境界(稜線)
9A 第1の成形工程
9B 第2の成形工程
10 金属板
12 天板部形成位置
13 縦壁部形成位置
14 フランジ部形成位置
20、21 ビード形状
30 制御点
31 スプライン曲線
40 中間成形品
Claims (8)
- 天板部の幅方向両側に縦壁部及びフランジ部を有する断面ハット型形状であり、且つ、上記天板部の長手方向に沿った1又は2以上の箇所に、側面視で見て上記フランジ部側に凸となるように湾曲した湾曲部を有するプレス部品形状のプレス部品を、金属板をプレス成形して製造するプレス部品の製造方法であって、
上記縦壁部及びフランジ部となる領域に対し波打ち形状が形成された中間成形品に、上記金属板をプレス成形する第1の成形工程と、
上記中間成形品に曲げ加工を施して、上記プレス部品形状での上記天板部と縦壁部との間の稜線及び上記縦壁部とフランジ部の間の稜線を形成する第2の成形工程と、を有し、
上記波打ち形状は、長手方向に沿って並ぶ凹凸形状を有し、その凹凸形状の板厚方向の振幅が、上記天板部と上記縦壁部との境界に対応する位置から上記縦壁部と上記フランジ部との境界に対応する位置に向かうにつれて大きくなる形状であり、
上記中間成形品における上記縦壁部と上記フランジ部との境界に対応する位置での長手方向の線長と、上記プレス部品形状での上記縦壁部と上記フランジ部との境界の長手方向の線長との線長差が、上記プレス部品形状での上記縦壁部と上記フランジ部との境界の長手方向の線長の一割以下となるように、上記波打ち形状を設定することを特徴とするプレス部品の製造方法。 - 上記縦壁部の垂直高さをH(mm)、側面視で見て上記プレス部品形状における上記湾曲部で天板部が成す角度をα(度)としたとき、
第1の成形工程において、上記中間成形品における上記縦壁部と上記フランジ部との境界に対応する位置での長手方向の線長が、上記中間成形品を成形する前の金属板での当該位置の長手方向の線長よりも、下記式で定義されるΔLだけ長くなるように上記波打ち形状を設定することを特徴とする請求項1に記載したプレス部品の製造方法。
0.9×2πH×(α/360) ≦ ΔL ≦ 1.1×2πH×(α/360) - 上記波打ち形状は、上記縦壁部と上記フランジ部との境界に対応する位置の長手方向に沿って並ぶようにn個(n≧3)の制御点を設定し、その複数の制御点のうちの偶数位置若しくは奇数位置の制御点を板厚方向に変位させた後に、そのn個の制御点を滑らかに結んだ線を、上記縦壁部と上記フランジ部との境界に対応する位置での凹凸形状とし、
上記滑らかに結んだ線と、上記天板部と縦壁部の境界線に対応する線とを幅方向で滑らかにつなぐ面形状となるように上記波打ち形状を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したプレス部品の製造方法。 - 上記第2の成形工程よりも前の処理で、上記天板部と上記縦壁部との間の稜線に対応する位置及び上記縦壁部と上記フランジ部の間の稜線に対応する位置の少なくとも一つの位置に対し、対応する稜線に沿った方向に延びるビード形状若しくは折り目形状を、少なくとも1つ以上形成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載したプレス部品の製造方法。
- 上記プレス成形される金属板は、引張強度が590MPa以上の鋼材であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載したプレス部品の製造方法。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載したプレス部品の製造方法における、第2の成形工程で使用するプレス成形装置であって、
金属板を稜線部位置で曲げて縦壁部及びフランジ部を曲げ成形するための曲げ刃を有する上型と、パンチを有する下型とを有し、
上記曲げ刃は、プレス方向に対して0度以上90度以下の範囲で設定された角度で移動して、上記曲げ成形を行う構成であることを特徴とするプレス成形装置。 - 天板部の幅方向両側に縦壁部及びフランジ部を有する断面ハット型形状であり、且つ、上記天板部の長手方向に沿った1又は2以上の箇所に、側面視で見て上記フランジ部側に凸となるように湾曲した湾曲部を有するプレス部品形状に成形される、プレス成形用の金属板であって、
上記縦壁部及びフランジ部となる領域に、長手方向に沿って連続する凹凸形状を有し、上記凹凸形状の板厚方向の振幅が、上記天板部と上記縦壁部との境界に対応する位置から上記縦壁部と上記フランジ部との境界に対応する位置に向かうにつれて大きくなる波打ち形状を有し、
上記縦壁部と上記フランジ部との境界に対応する位置での長手方向の線長と、上記プレス部品形状での上記縦壁部と上記フランジ部との境界の長手方向の線長との線長差が、上記プレス部品形状での上記縦壁部と上記フランジ部との境界の長手方向の線長の一割以下となるように、上記波打ち形状が設定されている、プレス成形用の金属板。 - 請求項7に記載の金属板に曲げ加工を施して、上記プレス部品形状での上記天板部と縦壁部との間の稜線及び上記縦壁部とフランジ部の間の稜線を成形するプレス部品の製造方法であって、
金属板を稜線部の位置で曲げて縦壁部及びフランジ部を曲げ成形するための曲げ刃を、プレス方向に対して0度以上90度以下の範囲で設定された角度で移動させることを特徴とするプレス部品の製造方法。
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