JP6528221B1

JP6528221B1 - 液晶表示装置

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Publication number: JP6528221B1
Application number: JP2018100794A
Authority: JP
Inventors: 修司山下; 久昇佐々木; 柴田　悟; 悟柴田
Original assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Current assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date: 2018-05-25
Filing date: 2018-05-25
Publication date: 2019-06-12
Anticipated expiration: 2038-05-25
Also published as: JP2019204055A; US11169321B2; US20210080643A1; WO2019225139A1

Abstract

【課題】簡素な構造で狭縁化を実現し、光源と導光板との位置ズレの発生を抑制する。【解決手段】液晶表示装置１１において、表示面３１と反対の背面に反射層を有するガラス製の液晶パネル１３と、液晶パネル１３より大きい四角形で形成され液晶パネル１３の表示面３１に密着固定されるとともに、一端面３３から入射した光を表示面３１へ向けて出射させるガラス製の導光板１５と、一端面３３に対向配置した光源固定板に一端面３３へ光を入射させる光源が搭載されるＬＥＤ保持板１７と、導光板１５と略同一の四角形で形成され液晶パネル１３の背面に平行に配置されるとともに、ＬＥＤ保持板１７に支持される背面部５９を有し、この背面部５９の一端面３３に沿う下端縁には光源を挟む両側に背面部５９から垂直に曲げられて一端面３３を支持する一対の位置決め用曲げ部４７が形成される背面フレーム１９と、を設けた。【選択図】図２

Description

本開示は、液晶表示装置に関する。

特許文献１には、表面が面状の液晶パネルと、板状のフロントライトと、フロントライトの周縁部に設けられ液晶パネルの表面にフロントライトを装着する枠状の保護具とを備える液晶表示装置が開示されている。保護具は、フロントライトを裏面から支持するリアケースと、液晶パネルの表面側に設けられリアケースと組み合わされるフロントケースと、フロントライトの周縁部を表面側から覆いリアケース上に接着される保護フィルムとを備える。

特開２００３−１１４４１７号公報

本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、簡素な構造で狭縁化を実現し、光源と導光板との位置ズレの発生を抑制する液晶表示装置を提供することを目的とする。

本開示は、表示面と反対の背面に反射層を有する四角形状の液晶パネルと、前記液晶パネルより大きい外形の四角形で形成され、前記表示面に接着層を介して密着固定されるとともに、一端面から入射した光を乱反射させて前記表示面へ向けて出射させるガラス製の導光板と、前記一端面に対向配置した光源固定板に前記一端面へ光を入射させる光源が搭載される光源保持板と、前記導光板と略同一の四角形で形成され、前記液晶パネルの背面に平行に配置されるとともに、前記光源保持板に支持される背面部を有し、この背面部の前記一端面に沿う下端縁には前記光源を挟む両側に前記背面部から垂直に曲げられて前記一端面を支持する一対の位置決め用曲げ部が形成される背面フレームと、を備える、液晶表示装置を提供する。

本開示によれば、簡素な構造で狭縁化を実現し、光源と導光板との位置ズレの発生を抑制できる。

実施の形態１に係る液晶表示装置の外観斜視図図１のＩ−Ｉ断面図図１のＩＩ−ＩＩ断面図図１に示す液晶表示装置の背面図図４に示すＬＥＤ保持板の延在方向一端部の斜視図導光板とＬＥＤ保持板との間に積層される部材の分解斜視図枠部材を省略した液晶表示装置の右側の正面図導光板と位置決め用曲げ部の支持構造の分解斜視図導光板と保持用折り曲げ部の保持構造の分解斜視図導光板と保持用折り曲げ部の保持構造の正面図導光板と位置決め用曲げ部の支持構造の正面図膨出部とＬＥＤ保持板との位置決め部の分解斜視図一端面がＬＥＤに近接した場合の作用説明図

（実施の形態１の内容に至る経緯）
従来、反射型液晶パネルの表面側に補助光源としてフロントライトを設けた反射型の液晶表示装置が知られている。特許文献１の液晶表示装置では、フロントライトと液晶パネルとを積層するために、フロントケース、リアケース、セルケースの多くの枠状部材を使用するので構造が複雑であった。また、枠状の保護具をさらに枠状のセルケース内に収容するため、液晶パネルの周囲を包囲する枠幅が広くなる傾向にあった。その一方で、フロントライトは、薄厚の面材であるため、枠状部材を狭縁として固定強度が低下すると、熱膨張により光源との位置ズレが生じる懸念があった。位置ズレが生じれば画像に色ムラが生じた。この位置ズレは、樹脂製の導光板を使用した場合に顕著となった。

以下、簡素な部品で狭縁化を実現し、光源とフロントライト用の導光板との位置ズレの発生を抑制する液晶表示装置の例を説明する。

以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る液晶表示装置を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。

図１は、実施の形態１に係る液晶表示装置１１の外観斜視図である。実施の形態１に係る液晶表示装置１１は、液晶パネル１３と、導光板１５と、光源保持板の一例としてのＬＥＤ保持板１７と、背面フレーム１９と、を主要な構成として有する。ＬＥＤ保持板１７と、背面フレーム１９とは、フレーム２１を構成する。

液晶表示装置１１は、反射型の液晶パネル１３の表面側に補助光源としてのフロントライト２３が設けられる。フロントライト２３は、導光板１５と、光源の一例としてのＬＥＤ２５とにより構成される。液晶パネル１３は、自らは発光せず、光の透過強度を変化させて表示を行い、例えば数ボルトの実効電圧で駆動が可能となる。反射型の液晶パネル１３は、導光板１５に向かう方向と反対の背面側に反射層２７を備え、外光の反射層２７による反射光で表示できる。このため、極めて消費電力が低い。液晶表示装置１１では、この反射型の液晶パネル１３にフロントライト２３を備える。これにより、太陽光下での高視認性や、夜間での視認を可能としている。そして、従来の携帯電話機等で使用されているようなバックライトを備える透過型の液晶パネル１３に比べ、冷却ファンも不要とすることができるので、消費電力の大幅な低減が可能となる。

なお、実施の形態１において、光源はＬＥＤ２５に限定されず、例えばＣＣＦＬ（Cold Cathode Fluorescence Lamp）と言われる冷陰極蛍光管でもよい。

図２は、図１のＩ−Ｉ断面図である。液晶パネル１３は、セグメント電極群が形成された四角形状の上ガラスとコモン電極群が形成された四角形状の下ガラスとの間に液晶を挟んで構成される。上ガラスと下ガラスとは、ギャップに液晶が封入されて外周が封止される。セグメント電極群およびコモン電極群には、例えばＦＦＣ（フレキシブル・フラット・ケーブル）や、可撓性を有する絶縁基板に導体をパターン印刷したＦＰＣ（フレキシブル・プリント・配線板）等の一端が接続される。これらＦＦＣ等の他端は、中継基板２９を介して、液晶を駆動するドライバ等に接続される。

実施の形態１において、液晶パネル１３は、例えば３２インチのサイズで形成される。なお、液晶パネル１３のサイズは、これに限定されない。

中継基板２９は、液晶パネル１３を駆動する電気信号や電気エネルギーを供給する。液晶パネル１３は、中継基板２９から供給される電気信号や電気エネルギーによって所望の画像を表示面３１に表示する。

液晶表示装置１１は、表示面３１と反対の背面に、反射層２７を有する。反射層２７は、下ガラスに反射板として設けられてもよく、反射シートとして貼着されてもよい。反射層２７は、導光板１５および液晶パネル１３を透過した外光を、液晶パネル１３へ向けて反射させる。また、反射層２７は、導光板１５から出射されて液晶パネル１３を透過した光を、液晶パネル１３へ向けて反射させる。

導光板１５は、液晶パネル１３と略同一の四角形で形成される。なお、液晶パネル１３および導光板１５の形状は、一端面３３に沿う一辺のそれぞれの端部側の近傍において導光板１５と背面フレーム１９とにより液晶パネル１３および導光板１５の位置決めがなされる条件を満たせば、四角形状に形成されなくてもよい。実施の形態１において、導光板１５は、ガラス製の透明な板材で形成される。なお、導光板１５は、ガラス製に限定されず、例えばアクリル樹脂製であってもよい。

導光板１５は、液晶パネル１３の表示面３１に積層される。導光板１５は、一端面３３から入射した光を、乱反射させて液晶パネル１３の表示面３１へ向けて出射させる。導光板１５は、例えば表面側にプリズム加工が施され、裏面側には反射防止材が塗布される。導光板１５の一端面３３から入射した光は、導光板１５を媒質として伝播し、その一部が表面側のプリズム加工部に反射されて、液晶パネル１３側へ向けて拡散光となって出射される。このように、導光板１５は、ＬＥＤ２５からの光を反射して液晶パネル１３へ入射させる機能と、反射層２７により反射された光を外部へ透過させる機能と、外部からの光を液晶パネル１３へ透過させる機能とを有する。

導光板１５は、後述の接着層３５により液晶パネル１３の表示面３１に接着される。液晶パネル１３と一体となった導光板１５は、周縁が枠部材３７（いわゆる、ベゼル）によりフレーム２１に保持される。枠部材３７は、締結具であるねじ（図示略）によりフレーム２１に固定（例えば、螺着）される。ベゼル上辺３９は、フレーム２１を構成する背面フレーム１９に螺着される。ベゼル下辺４１は、フレーム２１を構成するＬＥＤ保持板１７に螺着される。

図３は、図１のＩＩ−ＩＩ断面図である。ベゼル側辺４３は、背面フレーム１９の折曲側板部４５に螺着される。

導光板１５は、各辺部に凸部や凹部が形成されず、四辺が直線となる単純な四角形で形成される。導光板１５は、これら四辺における一辺の一端面３３が、位置決め用曲げ部４７（図２参照）に支持される。

図４は、図１に示す液晶表示装置１１の背面図である。実施の形態１において、フレーム２１は、それぞれ別体で形成された背面フレーム１９と、ＬＥＤ保持板１７とが、締結具であるねじ４９により一体に固定される。背面フレーム１９は、導光板１５と略同一の四角形で形成される。ＬＥＤ保持板１７は、一端面３３に沿って延在する長尺で形成される。

なお、フレーム２１は、背面フレーム１９と、ＬＥＤ保持板１７とが単一の金属板により一体となって形成されてもよい。

図５は、図４に示すＬＥＤ保持板１７の延在方向一端部の斜視図である。ＬＥＤ保持板１７は、背面フレーム１９に対して垂直に曲がって、導光板１５の一端面３３に対向させた光源固定板の一例としてのＬＥＤ固定板５１を有する。言い換えると、ＬＥＤ保持板１７とＬＥＤ固定板５１とは一枚の板材が背面フレーム１９に対して垂直に折り曲げられることで、背面フレーム１９に平行な板材部分と背面フレーム１９に垂直な板材部分（つまり、ＬＥＤ固定板５１）とが形成される。ＬＥＤ保持板１７のＬＥＤ固定板５１には、導光板１５の一端面３３へ光を入射させる複数のＬＥＤ２５が直線的かつ等間隔に配置される（図２参照）。

図６は、導光板１５とＬＥＤ保持板１７との間に積層される部材の分解斜視図である。液晶表示装置１１は、導光板１５が、液晶パネル１３の表示面３１に接着層３５を介して密着固定される。液晶表示装置１１は、下層側より、背面フレーム１９、液晶パネル１３、接着層３５、導光板１５が順次に積層される。この内、液晶パネル１３と導光板１５とは、接着層３５により一体に組み付けられる。液晶パネル１３を一体に固定した導光板１５は、背面フレーム１９に位置決めされる。背面フレーム１９に位置決めされた導光板１５は、枠部材３７が背面フレーム１９およびＬＥＤ保持板１７に螺着されることにより、枠部材３７とフレーム２１とにより保持される。

実施の形態１において、液晶表示装置１１は、背面フレーム１９と液晶パネル１３とが非固定となって組み立てられている。

また、液晶表示装置１１は、ＬＥＤ保持板１７が、背面フレーム１９の板厚よりも厚い金属板で形成されている。

液晶表示装置１１は、ＬＥＤ保持板１７におけるＬＥＤ固定板５１の反対側に、Ｚ曲げ部５３（図２参照）が形成される。ＬＥＤ保持板１７は、このＺ曲げ部５３の先端を背面フレーム１９に当接することにより、背面フレーム１９とＬＥＤ保持板１７との間に、部品収容空間５５が形成されている（図２参照）。

図７は、枠部材３７を省略した液晶表示装置１１の右側の正面図である。なお、図７のＩＩＩ−ＩＩＩ断面は図２に示される。液晶表示装置１１は、一対の位置決め用曲げ部４７が、表示面３１における表示エリア５７の外側に設けられている。

図８は、導光板１５と位置決め用曲げ部４７の支持構造の分解斜視図である。背面フレーム１９は、背面部５９を有する。背面部５９は、導光板１５と略同一の四角形で形成され、液晶パネル１３の背面に平行に配置される。背面部５９は、ＬＥＤ保持板１７に支持される。この背面部５９の一端面３３に沿う下端縁６１（図１２参照）には、光源（ＬＥＤ２５）を挟む両側に、背面部５９から垂直に曲げられて一端面３３を支持する一対の位置決め用曲げ部４７が形成される。

液晶パネル１３と一体となった導光板１５は、一端面３３の延在方向の両側が、背面フレーム１９の位置決め用曲げ部４７に支持される。この支持構造により、導光板１５は、ＬＥＤ２５に接近離反する方向の位置決めが背面フレーム１９に対してなされている。導光板１５に接着されて一体となった液晶パネル１３も導光板１５を介して同様に背面フレーム１９に対して位置決めされることになる。

導光板１５は、組付け時、背面フレーム１９の位置決め用曲げ部４７に、一端面３３を当てて（つまり、自重で当てる）位置決めの基準とする。図８に示した右端と反対側の左端も同じ形状であり、同様に一端面３３を当てて位置決めの基準とする。

なお、位置決め用曲げ部４７を形成する部材は、背面フレーム１９に限定されない。位置決め用曲げ部４７は、ＬＥＤ保持板１７におけるＬＥＤ固定板５１の先端縁６３から逆Ｌ字形状に形成されてもよい。この場合においても、一対の位置決め用曲げ部４７は、ＬＥＤ２５を挟む両側に形成される。

図９は、導光板１５と保持用折り曲げ部６５の保持構造の分解斜視図である。背面フレーム１９は、背面部５９の上端縁に、背面部５９から垂直に曲げられ、一端面３３と平行な導光板１５の他端面６７に間隙６９を有して対向する保持用折り曲げ部６５が形成される。

図１０は、導光板１５と保持用折り曲げ部６５の保持構造の正面図である。保持用折り曲げ部６５と他端面６７との間隙６９には、導光板１５の他端面６７に押圧されて圧縮された弾性体７１が配置される。

液晶表示装置１１は、背面部５９の一対の折曲側板部４５と、ＬＥＤ固定板５１と、保持用折り曲げ部６５とが、導光板１５の各辺に沿う長手方向の全長に渡り連続して折り曲げ形成されている。

図１１は、導光板１５と位置決め用曲げ部４７の支持構造の正面図である。また、液晶表示装置１１は、位置決め用曲げ部４７と一端面３３との間に、弾性体７１よりも十分に薄厚の樹脂シート７３が挟み入れられることが好ましい。

図１２は、膨出部７５とＬＥＤ保持板１７との位置決め部７７の分解斜視図である。ＬＥＤ保持板１７には、位置決め孔７９と締結具挿通孔８１とからなる一対の位置決め部７７が形成されている。一対の位置決め部７７は、一端面３３に沿う方向に離間して設けられる。

一方、背面フレーム１９には、ＬＥＤ保持板１７に向かって張り出す一対の膨出部７５が形成される。この膨出部７５も一端面３３に沿う方向に離間して設けられる。膨出部７５は、平坦面となった先端座面８３に、背面フレーム１９の位置決め孔７９に嵌入するボス８５およびねじ４９が螺合する雌ねじ部８７を有する。

なお、折曲側板部４５および保持用折り曲げ部６５には、枠部材３７を固定するための枠部材固定膨出部８９が形成されている。

次に、実施の形態１に係る液晶表示装置１１の作用を説明する。

実施の形態１に係る液晶表示装置１１は、ガラスパネル間に液晶を封入し表示面３１と反対の背面に反射層２７を有する四角形状の液晶パネル１３と、液晶パネル１３より大きい外形の四角形で形成され液晶パネル１３の表示面３１に接着層３５を介して密着固定されるとともに、一端面３３から入射した光を乱反射させて表示面３１へ向けて出射させるガラス製の導光板１５と、一端面３３に対向配置したＬＥＤ固定板５１に一端面３３へ光を入射させる光源が搭載されるＬＥＤ保持板１７と、導光板１５と略同一の四角形で形成され液晶パネル１３の背面に平行に配置されるとともに、ＬＥＤ保持板１７に支持される背面部５９を有し、この背面部５９の一端面３３に沿う下端縁６１には光源を挟む両側に背面部５９から垂直に曲げられて一端面３３を支持する一対の位置決め用曲げ部４７が形成される背面フレーム１９と、を備える。

液晶表示装置１１では、導光板１５がガラス製となる。ガラス製の導光板１５は、一端面３３の両端が位置決め用曲げ部４７に支持される。位置決め用曲げ部４７は、背面フレーム１９における背面部５９の下端縁６１で、ＬＥＤ固定板５１に近接して設けられる。

図１３は、一端面３３がＬＥＤ２５に近接した場合の作用説明図である。導光板１５は、一端面３３がＬＥＤ２５に近接すると、ＬＥＤ２５からの光が入射しない光非入射領域９１が生じる。この場合、導光板１５は、液晶パネル１３へ向けて光を出射させる液晶パネル対向面に、色や輝度のムラが生じやすくなる。

これに対し、液晶表示装置１１は、導光板１５がＬＥＤ２５の駆動等により熱膨張した際、一端面３３が位置決め用曲げ部４７に支持されているので、一端面３３を基準に他端面６７がＬＥＤ２５から離反する方向へ延びる（変位する）。つまり、ＬＥＤ２５に対して一端面３３の位置は、変位しない。これにより、導光板１５は、光入射位置が常に一定となり、光入射位置が変位することによる色ムラが抑制される。

また、導光板１５は、位置決め用曲げ部４７に一端面３３が載置されて全加重が支持される。このため、位置決め用の凸部や凹部を辺部に形成する必要がなく、四辺が直線となる単純な四角形で形成できる。これにより、液晶表示装置１１は、ガラス製の導光板１５を容易に且つ安価に製造できる。

また、液晶表示装置１１は、フロントライト用の導光板１５が、液晶パネル１３の表示面３１に接着層３５で貼られる。ここで、導光板１５が仮に樹脂パネルの場合、導光板１５と液晶パネル１３との線膨張係数には差異が生じる。この場合、一体固定された導光板１５と液晶パネル１３は、熱膨張すると、液晶パネル１３に面方向の応力が加わる。その結果、表示面３１は、凹曲面や凸曲面に湾曲変形しやすくなる。これに対し、液晶表示装置１１は、導光板１５がガラス製であるので、導光板１５と液晶パネル１３の線膨張係数が等しい。その結果、長時間の駆動等により導光板１５が熱膨張した場合であっても、表示面３１に生じる凹曲面や凸曲面の湾曲変形を抑制できる。これにより、液晶表示装置１１は、長時間の連続使用下であっても、高画質を維持し続けることが可能となる。

なお、液晶表示装置１１は、導光板１５をガラス製とすることにより、樹脂パネルに比べ、光透過率を高めることができる。また、ガラス製の導光板１５は、屋外使用での耐候性も高めることができる。さらに、樹脂パネルに比べ薄厚とすることができる（薄型化することができる）。液晶表示装置１１は、樹脂パネルに対するこれらの優位性によっても高画質が得やすくなる。

従って、実施の形態１に係る液晶表示装置１１によれば、簡素な構造で狭縁化を実現でき、光源とフロントライト用の導光板１５との位置ズレの発生を抑制し、温度変化に対しての画質の低下を生じにくくできる。

また、背面部５９の上端縁には、背面部５９から垂直に曲げられ、一端面３３と平行な導光板１５の他端面６７に間隙６９を有して対向する保持用折り曲げ部６５が形成され、間隙６９には、他端面６７に押圧されて圧縮された弾性体７１が配置される。

液晶表示装置１１では、位置決め用曲げ部４７に一端面３３が支持された導光板１５は、上側の他端面６７が、弾性体７１を介して保持用折り曲げ部６５に押さえられる。より具体的には、他端面６７は、弾性体７１を弾性変形させて間隙６９に挿入された後、一端面３３が位置決め用曲げ部４７に載置される。弾性変形した弾性体７１は、弾性復帰する。導光板１５は、その際の復元力により、一端面３３が位置決め用曲げ部４７に押し付けられる。これにより、導光板１５は、一端面３３を基準とした正確な位置決めが可能となる。

また、導光板１５は、背面フレーム１９に組付ける際、弾性体７１を弾性変形させて、間隙６９へ他端面６７を挿入すれば、一端面３３が位置決め用曲げ部４７をかわすことができる。導光板１５は、位置決め用曲げ部４７をかわせば、後は弾性体７１の復元力により一端面３３が位置決め用曲げ部４７に押し付けられることになる。これにより、導光板１５は、背面フレーム１９に容易にセットできる。

また、液晶表示装置１１は、導光板１５が熱膨張により延びた場合、運搬等により衝撃が加えられた場合であっても、弾性体７１が変形して変位が吸収される。これにより、液晶表示装置１１は、導光板１５および液晶パネル１３を安定的に支持し続けることができる。

また、一対の位置決め用曲げ部４７は、表示面３１における表示エリア５７の外側に設けられている。

液晶表示装置１１では、導光板１５の一端面３３を支持する位置決め用曲げ部４７が、液晶パネル１３における表示エリア５７から外れた位置に配置される。光源から出射されて表示エリア５７へ入射する光は、位置決め用曲げ部４７により遮られなくなる。これにより、液晶表示装置１１は、光利用効率の低下を抑制することができる。

そして、位置決め用曲げ部４７と一端面３３との間には、弾性体７１よりも十分に薄厚の樹脂シート７３が挟み入れられる。

液晶表示装置１１では、導光板１５の一端面３３が樹脂シート７３を介して位置決め用曲げ部４７に載置される。つまり、一端面３３は、直接には位置決め用曲げ部４７に接触しない。この樹脂シート７３は、弾性体７１よりも十分に薄厚（例えば０．１〜０．２ｍｍ程度）となる。樹脂シート７３は、十分に薄厚であるので、画質を劣化させる程の一端面３３の位置ズレは生じさせない。導光板１５は、樹脂シート７３が介在することにより、位置決め用曲げ部４７に生じている凹凸やバリ等が直接、一端面３３に接触することを回避できる。これにより、ガラス製の導光板１５は、一端面３３に応力集中が発生することによる割れが抑制される。

さらに、液晶表示装置１１は、背面部５９の一対の折曲側板部４５、ＬＥＤ固定板５１および保持用折り曲げ部６５が、導光板１５の各辺に沿う長手方向の全長に渡り連続して折り曲げ形成されている。

液晶表示装置１１では、背面フレーム１９の背面部５９に、一対の折曲側板部４５と、保持用折り曲げ部６５とが形成される。つまり、背面部５９には、導光板１５に向かって折り曲げられた３つの折り曲げ部がコ字状に連続する。背面部５９は、位置決め用曲げ部４７を除いて、下端縁６１には折り曲げ部が存在しない。背面部５９の下端縁６１は、一対の位置決め用曲げ部４７の間が、プレス加工による切断端となる。この開放部分は、背面フレーム１９を支持するＬＥＤ保持板１７のＬＥＤ固定板５１により塞がれる。従って、導光板１５は、四辺の全てが折り曲げ部により包囲される。

これら４つの折り曲げ部の外側は、さらに枠部材３７（いわゆる、ベゼル）により覆われる。枠部材３７は、同時に導光板１５の表示エリア５７の外側の周縁も覆う。これにより、導光板１５は、四辺の外周が連続する折り曲げ部および枠部材３７により二重に包囲されて気密性が確保される。その結果、液晶表示装置１１は、内部からの光漏れや、外部からの塵埃の侵入を抑制できる。また、折り曲げ部や枠部材３７は、何れも薄厚であるので、これらが板厚方向に重ねられる二重構造が採られても、液晶表示装置１１の縁を肥大化させない。

以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。

本開示は、簡素な構造で狭縁化を実現し、光源と導光板との位置ズレの発生を抑制する液晶表示装置として有用である。

１１液晶表示装置
１３液晶パネル
１５導光板
１７ＬＥＤ保持板
１９背面フレーム
２５ＬＥＤ
２７反射層
３１表示面
３３一端面
３５接着層
４５折曲側板部
４７位置決め用曲げ部
５１ＬＥＤ固定板
５７表示エリア
５９背面部
６１下端縁
６５保持用折り曲げ部
６７他端面
６９間隙
７１弾性体
７３樹脂シート

Claims

表示面と反対の背面に反射層を有する四角形状の液晶パネルと、
前記液晶パネルより大きい外形の四角形で形成され、前記表示面に接着層を介して密着固定されるとともに、一端面から入射した光を乱反射させて前記表示面へ向けて出射させるガラス製の導光板と、
前記一端面に対向配置した光源固定板に前記一端面へ光を入射させる光源が搭載される光源保持板と、
前記導光板と略同一の四角形で形成され、前記液晶パネルの背面に平行に配置されるとともに、前記光源保持板に支持される背面部を有し、この背面部の前記一端面に沿う下端縁には前記光源を挟む両側に前記背面部から垂直に曲げられて前記一端面を支持する一対の位置決め用曲げ部が形成される背面フレームと、を備える、
液晶表示装置。
前記背面部の上端縁には、前記背面部から垂直に曲げられ、前記一端面と平行な前記導光板の他端面に間隙を有して対向する保持用折り曲げ部が形成され、
前記間隙には、前記他端面に押圧されて圧縮された弾性体が配置される、
請求項１に記載の液晶表示装置。
前記一対の位置決め用曲げ部は、前記表示面の外側に設けられる、
請求項１または２に記載の液晶表示装置。
前記位置決め用曲げ部と前記一端面との間に、薄厚の樹脂シートが挟み入れられる、
請求項１〜３のうちいずれか一項に記載の液晶表示装置。
前記背面部の一対の折曲側板部、前記光源固定板および前記保持用折り曲げ部は、一体に形成され、前記導光板の各辺に沿う長手方向の全長に渡り連続して折り曲げ形成される、
請求項２に記載の液晶表示装置。