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JP6479392B2 - 積層鉄心及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は積層鉄心及びその製造方法に関する。
積層鉄心はモーターの部品であり、所定の形状に加工された複数の電磁鋼板を積み重ね、これらを締結することによって形成される。モーターは積層鉄心からなる回転子(ロータ)及び固定子(ステータ)を備え、固定子にコイルを巻き付ける工程、回転子にシャフトを取り付ける工程などを経て完成する。積層鉄心が採用されたモーターは、従来、冷蔵庫、エアコン、ハードディスクドライブ、電動工具等の駆動源として使用され、近年ではハイブリッドカーの駆動源としても使用されている。
上下方向で隣り合う電磁鋼板同士を締結する手段として、カシメ及び溶接が知られている。これらの締結手段はコスト及び作業効率性の点において優れ、従来、広く採用されている。一方、モーターの高いトルク及び低い鉄損を優先させる場合には、カシメ又は溶接の代わりに、樹脂材料又は接着剤を用いて電磁鋼板同士が締結されることもある。
特許文献1は、複数の金属薄板11を樹脂材料で締結する方法を開示する。すなわち、特許文献1に記載の方法においては、複数のオリフィス14が設けられた複数の金属薄板11が使用され、これらの金属薄板11を積み重ねた状態でオリフィス14に樹脂材料を充填して挿入物20を形成することによって金属薄板11同士が締結される(特許文献1の図5,6参照)。
特許文献2は、カシメを有する固定治具120で複数のコアシート50を仮結束した後、樹脂材料を使用して本結束することによって積層コア110を製造する方法を開示する。すなわち、特許文献2に記載の方法は、積層コア110の外側に配置された固定治具120によってコアシート50同士を仮結束する工程と、例えばダイキャストモールディングによって形成された絶縁樹脂13で積層コア110を本結束させる工程と、積層コア110を本結束させた後、積層コア110から固定治具120を取り外す工程などを経て、分割型ステータ200が製造される(特許文献2の図2,3参照)。カシメを有する固定治具120を製造過程で積層コア110から取り外すことで、カシメが存在しないステータ200が最終的に得られる。
特表2003−529309号公報 特許第5357187号公報
上述のとおり、特許文献1は金属薄板に設けられたオリフィスに樹脂材料を充填することによって金属薄板同士を締結させることを開示する。しかし、本発明者らの検討によると、樹脂材料を充填するための孔(特許文献1におけるオリフィス14)の形状によっては、打ち抜き加工によって孔を形成する工程においてカス上がりが生じやすいという課題がある。「カス上がり」とは金型が有するパンチに打ち抜かれた材料(「カス」又は「抜きカス」と称される。)が付着する現象を意味する。パンチに付着したカスに起因して製品に圧痕が生じれば、製品不良を招来する。カスの形状が円形、楕円形などの単純な形状である場合にカス上がりが生じやすい。
また、特許文献1に記載の方法は、オリフィス14の形状に加え、オリフィス14を設ける位置、並びに、いわゆるヨーク部のサイズについて改善の余地がある。すなわち、固定子用の積層鉄心は、環状のヨーク部と、ヨーク部の内周側から中心方向に延びるティース部とを備える。特許文献1に記載の方法においては、正方形であり且つ回転子(モーターシャフト)を装着するための開口12を中央に有する金属薄板11が使用され、四隅の近くにオリフィス14がそれぞれ形成されている。これに対し、近年、モーターの小型化に対する要求及び製造コスト削減に対する要求に対処するため、ヨーク部は必要最小限の大きさで設計される(特許文献2の図1〜3参照)。ヨーク部の幅が狭い固定子用の積層鉄心に樹脂充填用の孔を設ける場合、孔の形状及び孔を設ける位置を工夫し、これによりモーターの高いトルク及び低い鉄損の両方をより一層高水準に達成することが求められている。回転子用の積層鉄心に対しても、上述の固定子用の積層鉄心と同様の性能が求められている。
本発明は、製造過程においてカス上がりの発生を十分に抑制できるとともに、モーターの高いトルク及び低い鉄損の両方を十分に高水準に達成できる積層鉄心及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の電磁鋼板を積層して形成され且つ環状のヨーク部と、ヨーク部の内周側から中心方向に延びるティース部とを有する積層体を備える固定子用の積層鉄心を提供する。この固定子用の積層鉄心は、積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視においてティース部の径方向に延びる中心線の延長線上であり且つヨーク部の外周に沿って設けられた複数の第1貫通孔と、複数の第1貫通孔内にそれぞれ形成された樹脂充填部とを有する。上記第1貫通孔は、ヨーク部の内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面と、ヨーク部の外周に沿って延びる1つの側面とを少なくとも有するとともに、当該2つの側面及び当該1つの側面に積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する。
上記固定子用の積層鉄心は樹脂材料(樹脂充填部)で複数の電磁鋼板が締結されている。樹脂充填部を形成するための第1貫通孔は磁束が疎の領域(平面視においてティース部の径方向に延びる中心線の延長線上であり且つヨーク部の外周に沿った位置)に形成されている。また、第1貫通孔を特定の形状、すなわち、第1貫通孔がヨーク部の内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面と、ヨーク部の外周に沿って延びる1つの側面とを少なくとも有することにより、樹脂充填部によって磁束の流れが阻害されることを十分に抑制できる。第1貫通孔の上記2つの側面及び上記1つの側面の凸部又は凹部は、第1貫通孔となる開口を金型で打ち抜く工程におけるカス上がりの抑制に寄与する。
上記固定子用の積層鉄心は、第1貫通孔に収容された筒状部材を更に有し、第1貫通孔の内面と筒状部材の外面との間に樹脂充填部が形成されていてもよい。かかる構成を採用することにより、第1貫通孔の断面積が比較的大きい場合であっても十分に高い締結力を確保でき且つ樹脂の使用量を削減できるという利点がある。
本発明は、上記第1貫通孔の代わりに切り欠きを有することの他は上記固定子用の積層鉄心と同様の構成を有する固定子用の積層鉄心を提供する。すなわち、この固定子用の積層鉄心は、複数の電磁鋼板を積層して形成され且つ環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周側から中心方向に延びるティース部とを有する積層体を備え、積層体の上面から下面に延びておりヨーク部の外周に設けられた複数の切り欠きであって平面視においてティース部の径方向に延びる中心線の延長線上であり且つヨーク部の外周に沿って設けられた複数の切り欠きと、複数の切り欠きにそれぞれ形成された樹脂充填部とを有する。これらの切り欠きは、ヨーク部の内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する。当該積層鉄心の外周であって隣接する二つの樹脂充填部の間の領域は樹脂で覆われておらず、ティース部の側面も樹脂で覆われていない。
上記固定子用の積層鉄心も樹脂材料(樹脂充填部)で複数の電磁鋼板が締結されている。樹脂充填部を形成するための切り欠きは磁束が疎の領域(平面視においてティース部の径方向に延びる中心線の延長線上であり且つヨーク部の外周に沿った位置)に形成されている。また、切り欠きを特定の形状、すなわち、切り欠きがヨーク部の内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面を少なくとも有することにより、樹脂充填部によって磁束の流れが阻害されることを十分に抑制できる。切り欠きの上記2つの側面の凸部又は凹部は、切り欠きとなる開口を金型で打ち抜く工程におけるカス上がりの抑制に寄与する。
本発明に係る上記固定子用の積層鉄心は、積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視においてティース部の径方向に延びる中心線上に設けられた複数の第2貫通孔と、複数の第2貫通孔内にそれぞれ形成された樹脂充填部とを更に有してもよい。第2貫通孔は、上記中心線に沿って延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する。
第2貫通孔を設けることで樹脂材料によってティース部を確実に締結できる。ティース部の径方向に延びる中心線上に第2貫通孔を設けることで、樹脂充填部によって磁束の流れが阻害されること及び磁気的なアンバランスを必要最小限に抑制できる。第2貫通孔の上記2つの側面の凸部又は凹部は、第2貫通孔となる開口を金型で打ち抜く工程におけるカス上がりの抑制に寄与する。
本発明は、複数の電磁鋼板を積層して形成される環状の積層体と、積層体の周方向に並んで設けられた複数の磁石固定用開口と、磁石固定用開口に収容された複数の磁石とを備える回転子用の積層鉄心を提供する。この回転子用の積層鉄心は、積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視において隣り合う2つの磁石の間を積層体の径方向に延びる直線上であり且つ積層体の内周側に沿って設けられた複数の第1貫通孔と、複数の第1貫通孔にそれぞれ形成された樹脂充填部とを有する。上記第1貫通孔は、積層体の外周側から内周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面と、積層体の内周に沿って延びる1つの側面とを少なくとも有するとともに、当該2つの側面及び当該1つの側面に前記積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する。
上記回転子用の積層鉄心も樹脂材料(樹脂充填部)で複数の電磁鋼板が締結されている。樹脂充填部を形成するための第1貫通孔は磁束が疎の領域(平面視において隣り合う2つの磁石の間を積層体の径方向に延びる直線上であり且つ積層体の内周側に沿った位置)に形成されている。また、第1貫通孔を特定の形状、すなわち、第1貫通孔が積層体の外周側から内周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面と、積層体の内周に沿って延びる1つの側面とを少なくとも有することにより、樹脂充填部によって磁束の流れが阻害されることを十分に抑制できる。第1貫通孔の上記2つの側面及び上記1つの側面の凸部又は凹部は、第1貫通孔となる開口を金型で打ち抜く工程におけるカス上がりの抑制に寄与する。
上記回転子用の積層鉄心は、第1貫通孔に収容された筒状部材を更に有し、第1貫通孔の内面と筒状部材の外面との間に樹脂充填部が形成されていてもよい。かかる構成を採用することにより、第1貫通孔の断面積が比較的大きい場合であっても樹脂の使用量を削減でき且つ十分に高い締結力を確保できるという利点がある。
本発明は、上記第1貫通孔の代わりに切り欠きを有することの他は上記回転子用の積層鉄心と同様の構成を有する回転子用の積層鉄心を提供する。すなわち、この回転子用の積層鉄心は、複数の電磁鋼板を積層して形成される環状の積層体と、積層体の周方向に並んで設けられた複数の磁石固定用開口と、磁石固定用開口に収容された複数の磁石とを備え、積層体の上面から下面に延びており積層体の内周に設けられた複数の切り欠きであって平面視において隣り合う2つの磁石の間を積層体の径方向に延びる直線上であり且つ積層体の内周に沿って設けられた複数の切り欠きと、複数の切り欠きにそれぞれ形成された樹脂充填部とを有する。これらの切り欠きは、積層体の外周側から内周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する。
上記回転子用の積層鉄心も樹脂材料(樹脂充填部)で複数の電磁鋼板が締結されている。樹脂充填部を形成するための切り欠きは磁束が疎の領域(平面視において隣り合う2つの磁石の間を積層体の径方向に延びる直線上であり且つ積層体の内周に沿った位置)に形成されている。また、切り欠きを特定の形状、すなわち、切り欠きが積層体の外周側から内周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面を少なくとも有することにより、樹脂充填部によって磁束の流れが阻害されることを十分に抑制できる。切り欠きの上記2つの側面の凸部又は凹部は、切り欠きとなる開口を金型で打ち抜く工程におけるカス上がりの抑制に寄与する。
本発明に係る上記回転子用の積層鉄心は、積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視において隣り合う2つの磁石の間を積層体の径方向に延びる直線上に設けられた複数の第2貫通孔と、複数の第2貫通孔内にそれぞれ形成された樹脂充填部とを更に有してもよい。第2貫通孔は、上記直線に沿って延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する。
第2貫通孔を設けることで樹脂材料によって積層体の外周側を確実に締結できる。平面視において隣り合う2つの磁石の間を積層体の径方向に延びる直線上に第2貫通孔を設けることで、樹脂充填部によって磁束の流れが阻害されること及び磁気的なアンバランスを必要最小限に抑制できる。第2貫通孔の上記2つの側面の凸部又は凹部は、第2貫通孔となる開口を金型で打ち抜く工程におけるカス上がりの抑制に寄与する。
本発明は、上記第1貫通孔を有する固定子用及び回転子用の積層鉄心の製造方法を提供する。すなわち、本発明に係る積層鉄心の製造方法は、電磁鋼板を金型に供給する工程と、金型において電磁鋼板から第1貫通孔となる開口を打ち抜く工程と、電磁鋼板を金型内において前進させる工程と、金型において第1貫通孔となる開口を含む領域を打ち抜くことによって積層させるべき複数の電磁鋼板を得る工程と、複数の電磁鋼板を積層させた状態で第1貫通孔に樹脂充填部を形成することによって上下方向で隣り合う電磁鋼板同士を締結する工程とをこの順序で備える。
上記製造方法によれば、モーターの高いトルク及び低い鉄損の両方を十分に高水準に達成できる積層鉄心を効率的に製造できる。特に、第1貫通孔となる開口を打ち抜く工程においてカス上がりの発生を十分に抑制できる。
本発明は、上記切り欠きを有する固定子用及び回転子用の積層鉄心の製造方法を提供する。すなわち、本発明に係る積層鉄心の製造方法は、電磁鋼板を金型に供給する工程と、金型において電磁鋼板から切り欠きとなる開口を打ち抜く工程と、電磁鋼板を金型内において前進させる工程と、金型において切り欠きとなる開口の一部を含む領域を打ち抜くことによって積層させるべき複数の電磁鋼板を得る工程と、複数の電磁鋼板を積層させた状態で切り欠きに樹脂充填部を形成することによって上下方向で隣り合う電磁鋼板同士を締結する工程とをこの順序で備える。
上記製造方法によれば、モーターの高いトルク及び低い鉄損の両方を十分に高水準に達成できる積層鉄心を効率的に製造できる。特に、切り欠きとなる開口を打ち抜く工程においてカス上がりの発生を十分に抑制できる。
本発明に係る積層鉄心の製造方法は、金型において電磁鋼板から第2貫通孔となる開口を打ち抜く工程と、複数の電磁鋼板を積層させた状態で第2貫通孔に樹脂充填部を形成する工程とを更に備えてもよい。かかる構成を採用することで、複数の電磁鋼板をより一層確実に締結できる。
本発明によれば、製造過程においてカス上がりの発生を十分に抑制できるとともに、モーターの高いトルク及び低い鉄損の両方を十分に高水準に達成できる。
積層鉄心からなる固定子(ステータ)の一例を示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿う断面図である。 第1貫通孔及び第2貫通孔が形成された領域を拡大して示す平面図である。 第1貫通孔の一例を示す平面図である。 第1貫通孔の一例を示す斜視図である。 第1貫通孔の他の例を示す平面図である。 (a)〜(e)は第1貫通孔の変形例をそれぞれ示す平面図である。 (a)〜(c)は第1貫通孔の変形例をそれぞれ示す平面図である。 内部に筒状部材が配置された第1貫通孔を示す断面図である。 図1に示す第2貫通孔を拡大して示す平面図である。 第2貫通孔の他の例を示す平面図である。 積層鉄心を製造するための装置の一例を示す概要図である。 (a)〜(c)は種々の開口が形成された電磁鋼板を示す平面図であり、(d)は第1貫通孔となる開口を有する電磁鋼板を示す平面図である。 (a)〜(c)は種々の開口が形成された電磁鋼板を示す平面図であり、(d)は切り欠きを有する電磁鋼板を示す平面図である。 切り欠きに樹脂充填部が形成された固定子用の積層鉄心を示す平面図である。 分割型の固定子用積層鉄心を示す平面図である。 積層鉄心からなる回転子(ロータ)の一例を示す斜視図である。 第1貫通孔及び第2貫通孔が形成された領域を拡大して示す平面図である。 第1貫通孔の一例を示す平面図である。 樹脂充填部が形成された切り欠きを示す断面図である。
図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。ここでは締結用樹脂を貫通孔に注入する際の積層体の向きに基づいて構成の位置を表記するものとする。例えば、締結用樹脂の注入時に上を向いている積層体の面を「上面」、この上面に位置する貫通孔の開口を「上側開口」と表記する。
<固定子を構成する積層鉄心>
図1は固定子を構成する積層鉄心Sの斜視図である。積層鉄心Sの形状は略円筒形であり、中央部に位置する開口Saは図17に示す積層鉄心(回転子)Rを配置するためのものである。積層鉄心Sは略円環状のヨーク部Syと、ヨーク部Syの内周側から中心方向に延びるティース部Stとを有する。モーターの用途及び性能にもよるが、ヨーク部Syの幅(図1におけるW)は2〜40mm程度である。図1に示す積層鉄心Sは12本のティース部Stを有する。なお、ティース部Stの本数は12本に限定されるものではない。
図1,2に示すとおり、積層鉄心Sは、所定の形状に加工された複数の電磁鋼板Mからなる積層体10と、ヨーク部Syの外周に沿って等間隔に並ぶように設けられた計12個の第1貫通孔1と、各第1貫通孔1内に樹脂を充填することによって形成された樹脂充填部11とを備える。積層鉄心Sは、更に、各ティース部Stにそれぞれ1個ずつ設けられた計12個の第2貫通孔2と、各第2貫通孔2内に樹脂を充填することによって形成された樹脂充填部12とを備える。第1貫通孔1及び第2貫通孔2はいずれも積層体10の上面10aから下面10bにかけて延びている。
後述のとおり、電磁鋼板Mは加工前の電磁鋼板(巻重体MCから引き出した電磁鋼板)を金型に供給し、金型が有するパンチによって第1貫通孔1となる開口1M及び第2貫通孔2となる開口2Mなどを打ち抜くことによって製造される(図13参照)。以下、第1貫通孔1及び第2貫通孔について説明する。
(第1貫通孔)
第1貫通孔1は、開口1Mがそれぞれ設けられた複数の電磁鋼板Mを積層することによって構成される。第1貫通孔1は、積層体10における磁束が疎の領域に設けられており、また、磁束の流れをなるべく阻害しないように形状が工夫されている。
まず、第1貫通孔1の位置に関し、図3に示すとおり、第1貫通孔1は平面視において各ティース部Stの径方向に延びる中心線C1の延長線上であり且つヨーク部Syの外周に沿って設けられている。図3に示すように、この位置はティース部Stからヨーク部Syへ流れ込む磁束MFがヨーク部Syの周方向の二つの方向に分かれる領域にあり、磁束が他の領域と比較して疎である。
次に、第1貫通孔1の形状に関し、図3に示すとおり、第1貫通孔1は略三角形の断面形状を有する。言い換えれば、複数の電磁鋼板Mは略三角形の形状の開口1Mをそれぞれ有する(図4参照)。略三角形の一つの頂点1aはティース部St側に向いており、頂点1aの対辺である辺1cbはヨーク部Syの外周に沿って延びている。頂点1aを構成する辺1ba及び辺1acはヨーク部Syの内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びている。第1貫通孔1を平面視ではなく立体的に捉えると、ヨーク部Syの内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面Fba,Facと、ヨーク部Syの外周に沿って延びる1つの側面Fcbとによって構成されている(図5参照)。上記形状の第1貫通孔1によれば、第1貫通孔1に起因して磁束の流れが乱れることを十分に抑制できる。
図5に示すように、第1貫通孔1を構成する側面Fba,Fac,Fcbは積層体10の上面10aから下面10bにかけて延びる凸部Fdをそれぞれ有する。言い換えれば、電磁鋼板Mの開口1Mを構成する辺1ba,1ac,1cbは、各辺の中央部に凸部1dを有する。凸部1d(凸部Fd)の高さ(図4におけるD)は好ましくは0.01mm以上であり、より好ましくは0.02〜0.20mmであり、更に好ましくは0.02〜0.10mmである。凸部1dはロール状の電磁鋼板から開口1Mをパンチによって打ち抜く際にカス上がりが発生することを抑制するためのものである。開口1Mの内周面に一定のピッチ(この例では図4に示すように約120°のピッチ)で高さ0.01mm以上の凸部1dを設けることでカス上がりを効果的に抑制できる。
金型のパンチ(刃物)の摩耗を低減する観点から、開口1Mの頂点1a,1b,1cは鋭角ではなく、円弧状に丸められている。この丸みの半径(曲率半径R)は好ましくは0.2mm以上であり、より好ましくは0.2〜1.0mmである。開口1Mの形状を三角形(図4における破線で表された三角形)と仮定したとき、三角形の一辺の長さのうち、凸部1dが設けられている部分の長さは、カス上がりを確実の防止する観点から、好ましくは0.4〜10mm程度であり、より好ましくは0.4〜5mm程度である。
ここでは、開口1Mを構成する辺1ba,1ac,1cbに凸部1dをそれぞれ設けた場合を例示したが、凸部1dの代わりに凸部1dと同様の大きさの凹部1eを辺1ba,1ac,1cbにそれぞれ設けてよい(図6参照)。これにより、第1貫通孔1を構成する側面Fba,Fac,Fcbに、積層体10の上面10aから下面10bにかけて延びる凹部(不図示)を形成してもよい。
第1貫通孔1の形状は略三角形に限定されない。すなわち、ヨーク部Syの内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面と、ヨーク部Syの外周に沿って延びる1つの側面とを少なくとも有する限り、図7に示す形状であってもよい。図7の(a)に示す第1貫通孔1は台形に近い形状を有し、第1貫通孔1の内周面に約90°のピッチで凸部が設けられている。図7の(b)に示す第1貫通孔1は矩形(長方形又は正方形)と直角二等辺三角形とを組み合わせた五角形に近い形状を有し、平面視において各辺をなす各側面に凸部が設けられている。図7の(c)に示す第1貫通孔1は長方形と正三角形とを組み合わせた五角形に近い形状を有し、平面視において長方形の一辺と正三角形の二辺とをなす各側面に凸部が設けられている。図7の(d)に示す第1貫通孔1は三つの円の一部を互いに重ねて配置したような形状を有する。三つの円の中心が正三角形をなすように三つの円を配置することで、隣接する二つの円弧によって凸部が形成される。図7の(e)に示す第1貫通孔1は、円形に形成された頂点(角部)1a,1b,1cと、全体が凸部をなすように形成された三辺(三側面)とによって構成されている。図7の(e)に示す構成を有する第1貫通孔1によれば、第1貫通孔1内において樹脂が硬化する過程で樹脂が収縮しても、角部における樹脂の剥離が発生することを有効に防止できる。図8の(a)〜(c)に示す第1貫通孔1は凸部の代わりに凹部をそれぞれ有することの他は、図7の(a)〜(c)にそれぞれ示す第1貫通孔1と同様の構成を有する。
第1貫通孔1内に樹脂を充填することによって樹脂充填部11が形成される。樹脂充填部11は例えば熱硬化性樹脂の硬化物からなる。熱硬化性樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂と、硬化開始剤と、添加剤とを含む樹脂組成物が挙げられる。添加剤としては、フィラー、難燃剤、応力低下剤などが挙げられる。フィラーとして例えば熱硬化性樹脂の硬化物を破砕して得た粒状物を使用してもよい。第1貫通孔1に樹脂を充填することによって上下方向で隣り合う電磁鋼板M同士を締結することができる。樹脂で電磁鋼板M同士を接合することで、従来、電磁鋼板M同士を接合するのに採用されてきたカシメ又は溶接を不要とすることができる。なお、樹脂充填部11には熱硬化性樹脂のみならず、熱可塑性樹脂など他の樹脂材料を使用してもよい。
ここでは、第1貫通孔1の全体に樹脂を充填する場合を例示したが、図9に示すように、第1貫通孔1内に筒状部材1fを配置し、第1貫通孔1の内面と筒状部材1fの外面との間に樹脂を充填し、他方、筒状部材1fの内部は空洞のままとしてもよい。つまり、第1貫通孔1の内面と筒状部材1fの外面との間に樹脂充填部11を形成してもよい。これにより、第1貫通孔1の断面積が比較的大きい場合(例えば、10〜200mm)であっても樹脂の使用量を削減しながら十分に高い締結力を確保できるという利点がある。筒状部材1fの材質としてはエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂のほか、ステレンスなどの非磁性金属が挙げられる。なお、筒状部材1fの断面形状は第1貫通孔1の断面形状に応じたものでなくてもよく、円筒形、楕円形、矩形などであってもよい。また、筒状部材1fは第1貫通孔1に樹脂を充填した後、第1貫通孔1に残したままでもよいし除去してもよい。更に、筒状部材1fの両端は閉鎖されていてもよく、あるいは中空構造の筒状部材1fの代わりに中実構造の柱状部材を採用してもよい。
(第2貫通孔)
第2貫通孔2は、ティース部Stを樹脂(樹脂充填部12)によって締結するために設けられたものである。比較的厚い電磁鋼板M(厚さ0.35〜0.50mm程度)を使用する場合、積層体10の大きさにもよるが、第1貫通孔1に設けた樹脂充填部11のみで積層体10の全体を締結し得る。一方、比較的薄い電磁鋼板M(厚さ0.10〜0.30mm程度)を使用する場合、ティース部Stを樹脂充填部12で締結することで、モーターを製造する過程におけるティース部Stの変形を十分に抑制できる。
第2貫通孔2は、開口(第2貫通孔となる開口)2Mがそれぞれ設けられた複数の電磁鋼板Mを積層することによって構成される。第2貫通孔2は、各ティース部Stの径方向に延びる中心線C1上であってティース部Stの先端側に設けられている。ティース部Stの径方向に延びる中心線C1上に第2貫通孔2を設けることで、樹脂充填部12によって磁束の流れが阻害されること及び磁気的なアンバランスを必要最小限に抑制できる(図3参照)。
第2貫通孔2は磁束の流れをなるべく阻害しないように形状が工夫されている。すなわち、第2貫通孔2は、図10に示すとおり、細長い形状を有し、長径が中心線C1と一致するように配置されている。図10に示す長径の長さAと短径の長さBの比(A/B)は好ましくは2〜5であり、より好ましくは3〜4である。
図10に示すように、第2貫通孔2は中心線C1に沿うように延びる側面Ga,Gbに凸部Gcをそれぞれ有する。凸部Gcは積層体10の上面10aから下面10bにかけて延びている(図1参照)。凸部Gcの高さ(図10におけるG)は好ましくは0.01mm以上であり、より好ましくは0.02〜0.20mmであり、更に好ましくは0.02〜0.10mmである。凸部Gcはロール状の電磁鋼板から第2貫通孔2となる開口をパンチによって打ち抜く際にカス上がりが発生することを抑制するためのものである。開口の内周面に一定のピッチ(この例では約180°のピッチ)で高さ0.01mm以上の凸部Gcを設けることでカス上がりを効果的に抑制できる。
ここでは、第2貫通孔2に凸部Gcをそれぞれ設けた場合を例示したが、凸部Gcの代わりに凸部Gcと同様の大きさの凹部Gdを第2貫通孔2に設けてよい(図11参照)。
第2貫通孔2内に樹脂を充填することによって樹脂充填部12が形成される。樹脂充填部12は例えば熱硬化性樹脂の硬化物からなる。熱硬化性樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂と、硬化開始剤と、添加剤とを含む樹脂組成物が挙げられる。添加剤としては、フィラー、難燃剤、応力低下剤などが挙げられる。フィラーとして例えば熱硬化性樹脂の硬化物を破砕して得た粒状物を使用してもよい。樹脂充填部12を構成する樹脂は樹脂充填部11を構成する樹脂と同一であっても異なるものであってもよい。
ここでは、第2貫通孔2の全体に樹脂を充填する場合を例示したが、第1貫通孔1と同様、第2貫通孔2内に筒状部材(図示せず)を配置し、第2貫通孔2の内面と筒状部材の外面との間に樹脂を充填し、他方、筒状部材の内部は空洞のままとしてもよい。つまり、第2貫通孔2の内面と筒状部材の外面との間に樹脂充填部12を形成してもよい。
<固定子を構成する積層鉄心の製造方法>
図12は積層鉄心Sを製造するための装置の構成を示す概要図である。同図に示す製造装置100は、電磁鋼板の巻重体MCが装着されるアンコイラー110と、プレス機械120と、プレス機械120に設けられた送り装置130と、プレス機械120によって動作する順送り金型140とを備える。
図12〜14を参照しながら、固定子を構成する積層鉄心Sの製造方法について説明する。積層鉄心Sの製造方法は、以下の工程をこの順序で備える。
(A1)電磁鋼板の巻重体MCを準備する工程。
(A2)巻重体MCから引き出された電磁鋼板を金型140に供給する工程。
(A3)金型140において電磁鋼板から第1貫通孔1となる開口1Mなどを打ち抜く工程。
(A4)巻重体MCから引き出された電磁鋼板を金型140内において前進させる工程。
(A5)金型140において開口1Mを含む領域R1を打ち抜くことによって積層させるべき複数の電磁鋼板Mを得る工程。
(A6)複数の電磁鋼板Mを積層させた状態で第1貫通孔1及び第2貫通孔2に樹脂を充填する工程。
まず、電磁鋼板の巻重体MCを準備し((A1)工程)、これをアンコイラー110に装着する。巻重体MCを構成する電磁鋼板の長さは例えば500〜10000mである。なお、使用中の巻重体MCの残りが少なくなると新たな巻重体が準備され、新たな巻重体の始端部と使用中の巻重体の終端部が例えば溶接によって接合される。
巻重体MCから引き出された電磁鋼板を送り装置130を介して金型140へと供給する((A2)工程)。金型140が備えるパンチ(不図示)による打ち抜き作業((A3)工程)と送り装置130による電磁鋼板の送り作業((A4)工程)とを繰り返すことにより、図13の(a)〜(d)に示すように電磁鋼板に連続的に所定の種々の開口が形成される。まず、位置合わせ用のパイロット孔Pを形成する(図13(a)参照)。その後、第1貫通孔1となる開口1M及び第2貫通孔2となる開口2Mを形成する(図13(b)参照)。開口1Mと開口2Mはどちらを先に形成させてもよく、同時に形成させてもよい。
図13の(b)〜(d)に示すように、開口1Mを含む領域R1をパンチで打ち抜くことによって積層させるべき電磁鋼板Mを得る((A5)工程)。複数の電磁鋼板Mを積層させた状態で第1貫通孔1及び第2貫通孔2に樹脂を充填することによって図1に示す積層鉄心Sが得られる((A6)工程)。第1貫通孔1及び第2貫通孔2への樹脂の充填は樹脂モールド装置を使用して実施すればよい。第1貫通孔1への樹脂の充填と、第2貫通孔2への樹脂の充填とを同時に実施してもよし、別々に実施してもよい。また、積層鉄心の積厚が小さい場合や機械強度の規格が高くない場合は、必要最小限の数の第1貫通孔1にだけ選択的に樹脂を充填することで、樹脂充填にかかる時間及び使用する樹脂の量を削減してコスト低減を図ることもできる。
ここでは、開口1Mを含む領域R1をパンチで打ち抜くことによって電磁鋼板Mを得る場合を例示したが、開口1Mの一部を含む領域R2を打ち抜くことによって電磁鋼板Mを得てもよい。この場合、開口1Mは第1貫通孔1ではなく切り欠きとなる。切り欠きを有する電磁鋼板を積層することで、積層体20の上面20aから下面20bにかけて延びる切り欠き3を有する積層体20が得られる。積層体20の切り欠き3に樹脂充填部13を充填することにより積層鉄心が得られる(図15参照)。積層体20は第1貫通孔1の代わりに樹脂充填用の切り欠き3を有することの他は積層体10と同様の構成を有する。なお、積層体20の外周であって切り欠き3が形成された位置に例えば板を配置した状態で樹脂の充填作業を実施すればよい。
更に、ここでは一体型の積層鉄心S及びその製造方法を例示したが、本発明は一体型の積層鉄心Sに限定されず、分割型の積層鉄心S及びその製造方法に適用されてもよい。図16に示すように、積層鉄心Sは周方向に並ぶように配置された計12個の積層体30によって構成されている。また、各積層体30はダミーカシメ部30aが設けられている。ダミーカシメ部30aは積層体30を樹脂材料で締結した後に取り外される。
<回転子を構成する積層鉄心>
図17は回転子を構成する積層鉄心Rの斜視図である。積層鉄心Rの形状は略円筒形であり、中央部に位置する開口Raはシャフト(不図示)を装着するためのものである。開口Raを構成する内周面Rbには凸状キーRcが設けられている。
図17に示す積層鉄心Rについて、上述の積層鉄心Sと相違する点について主に説明する。積層鉄心Rは、複数の電磁鋼板Mからなる積層体50と、複数の磁石固定用開口55と、電磁鋼板M同士の締結を補強する第1貫通孔51及び第2貫通孔52と、各開口55に収容された磁石7と、各開口55の内面と磁石7の外面との隙間並びに第1貫通孔51及び第2貫通孔52に充填された樹脂とを備える。開口55、第1貫通孔51及び第2貫通孔52はいずれも積層体50の上面50aから下面50bにかけて延びている。なお、第1貫通孔51及び第2貫通孔52などは図18に図示し、図17においてはこれらの図示は省略した。
積層体50は計16個の開口55を有する(図17参照)。隣接する2つの開口55が対をなしており、8対の開口55が積層体50の外周50cに沿って等間隔に並んでいる。なお、開口55の総数は16個に限定されず、モーターの用途、要求させる性能などに応じて決定すればよい。また、開口55の形状及び位置もモーターの用途、要求させる性能などに応じて決定すればよい。
開口55には2つの磁石が上下方向に並んで収容されている。磁石は永久磁石であり、例えばネオジム磁石などの焼結磁石を使用できる。なお、各開口55に入れる磁石の個数は1つでも3つ以上であってもよい。磁石の種類はモーターの用途、要求させる性能などに応じて決定すればよく、焼結磁石の代わりに例えばボンド磁石を使用してもよいし幅方向に複数に分割された磁石を使用してもよい。
第1貫通孔51は、開口1Mがそれぞれ設けられた複数の電磁鋼板Mを積層することによって構成される。第1貫通孔51は、積層体50における磁束が疎の領域に設けられており、また、磁束の流れをなるべく阻害しないように形状が工夫されている。
第1貫通孔51の位置に関し、図18に示すとおり、第1貫通孔51は平面視において隣り合う2つの磁石の間を積層体の径方向に延びる直線C2上であり且つ積層体の内周側に沿って設けられている。図18に示すように、この位置は磁極中心(N極、S極の中心)であり磁束が他の領域と比較して疎である。ただし、第1貫通孔51の位置はこれに限らず位相違いの隣り合う磁石間に設定してもよい。第1貫通孔51の形状に関し、第1貫通孔51は略三角形の断面形状を有する(図19参照)。第1貫通孔51は、積層体50の外周側から内周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面Fba,Facと、積層体50の内周に沿って延びる1つの側面Fcbとを有する。上記形状の第1貫通孔51によれば、第1貫通孔1に起因して磁束の流れが乱れることを十分に抑制できる。
図19に示すように、第1貫通孔51は、上述の第1貫通孔1と同様、各側面に凸部Hをそれぞれ有する。凸部Hは積層体50の上面から下面にかけて延びている。凸部Hの高さは好ましくは0.01mm以上であり、より好ましくは0.02〜0.20mmであり、更に好ましくは0.02〜0.10mmである。凸部Hは加工前の電磁鋼板から第1貫通孔51となる開口をパンチによって打ち抜く際にカス上がりが発生することを抑制するためのものである。なお、第1貫通孔51の形状は、上述の第1貫通孔1と同様、略三角形に限定されるものではなく、図7に示す形状であってもよく、また凸部Hの代わりに図8に示す凹部を採用してもよい。
第1貫通孔51内に樹脂を充填することによって樹脂充填部61が形成される。樹脂充填部61も樹脂充填部11,12と同様、例えば熱硬化性樹脂の硬化物からなる。なお、ここでは、第1貫通孔51の全体に樹脂を充填する場合を例示したが、上述の第1貫通孔1と同様、第1貫通孔51内に筒状部材を配置し、第1貫通孔51の内面と筒状部材の外面との間に樹脂を充填し、他方、筒状部材の内部は空洞のままとしてもよい(図9参照)。これにより、第1貫通孔51の断面積が比較的大きい場合(例えば、10〜200mm)であっても樹脂の使用量を削減しながら十分に高い締結力を確保できるという利点がある。
(第2貫通孔)
第2貫通孔52は、積層体50の外周側を樹脂(樹脂充填部62)によって締結するために設けられたものである。図18に示すとおり、細長い形状を有し、長径が直線C2と一致するように配置されている。第2貫通孔52は、上述の第2貫通孔2と同様の形状を有する(図10,11参照)。なお、第2貫通孔52の位置は、必ずしも第1貫通孔51と同じ直線C2上に設定される必要はなく、第1貫通孔51と位相違いの隣り合う磁石間に設定してもよい。
第2貫通孔52内に樹脂を充填することによって樹脂充填部62が形成される。樹脂充填部62も樹脂充填部61と同様、例えば熱硬化性樹脂の硬化物からなる。樹脂充填部62を構成する樹脂は樹脂充填部61を構成する樹脂と同一であっても異なるものであってもよい。ここでは、第2貫通孔52の全体に樹脂を充填する場合を例示したが、第2貫通孔2と同様、第2貫通孔52内に筒状部材(図示せず)を配置し、第2貫通孔52の内面と筒状部材の外面との間に樹脂を充填し、他方、筒状部材の内部は空洞のままとしてもよい。つまり、第2貫通孔52の内面と筒状部材の外面との間に樹脂充填部62を形成してもよい。
<回転子を構成する積層鉄心の製造方法>
回転子を構成する積層鉄心Rの製造方法は、以下の工程をこの順序で備える。
(B1)電磁鋼板の巻重体MCを準備する工程。
(B2)巻重体MCから引き出された電磁鋼板を金型140に供給する工程。
(B3)金型140において電磁鋼板から第1貫通孔51となる開口などを打ち抜く工程。
(B4)巻重体MCから引き出された電磁鋼板を金型内において前進させる工程。
(B5)金型140において第1貫通孔51となる開口を含む領域を打ち抜くことによって積層させるべき複数の電磁鋼板Mを得る工程。
(B6)複数の電磁鋼板Mを積層させた状態で第1貫通孔51、第2貫通孔52及び磁石固定用開口55に樹脂を充填する工程。
回転子用の電磁鋼板を製造するための金型を使用することにより、上述の積層鉄心Sと同様の過程を経て積層鉄心Rを得ることができる(図12〜14参照)。図20に示すとおり、積層体の内周面において上面から下面にかけて延びる切り欠き63を採用した場合、切り欠き63への樹脂の充填は積層体の中央部の開口Raにシャフト200を装着した状態で実施すればよい。
更にここでは、一体型の積層鉄心R及びその製造方法を例示したが、本発明は一体型の積層鉄心Rに限定されず、分割型の積層鉄心及びその製造方法に適用されてもよい。また、図16に示す固定子用の積層体30と同様、ダミーカシメ部を利用して回転子用の積層体を仮固定してもよい。
1,51…第1貫通孔、1d…凸部、1e…凹部、1f…筒状部材、1M…第1貫通孔となる開口、2,52…第2貫通孔、2M…第2貫通孔となる開口、3…切り欠き、7…磁石、10,20,30,50…積層体、10a,20a,50a…積層体の上面、10b,20b,50b…積層体の下面、11,12,13,61,62…樹脂充填部、30a…ダミーカシメ部、55…磁石固定用開口、C1…中心線、C2…直線、Fba,Fac,Fcb…側面、Fd,H…凸部、Ga,Gb…側面、Gd…凹部、M…電磁鋼板、MC…巻重体、MF…磁束、R…回転子用の積層鉄心、R1,R2…領域、Sy…ヨーク部、St…ティース部、S,S…固定子用の積層鉄心。

Claims (11)

  1. 複数の電磁鋼板を積層して形成され且つ環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周側から中心方向に延びるティース部とを有する積層体を備える固定子用の積層鉄心であって、
    前記積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視において前記ティース部の径方向に延びる中心線の延長線上であり且つ前記ヨーク部の外周に沿って設けられた複数の第1貫通孔と、
    前記複数の第1貫通孔内にそれぞれ形成された樹脂充填部と、
    を有し、
    前記第1貫通孔は、前記ヨーク部の内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面と、前記ヨーク部の外周に沿って延びる1つの側面とを少なくとも有するとともに、当該2つの側面及び当該1つの側面に前記積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する、固定子用の積層鉄心。
  2. 前記第1貫通孔に収容された筒状部材を更に有し、
    前記第1貫通孔の内面と前記筒状部材の外面との間に前記樹脂充填部が形成されている、請求項1に記載の固定子用の積層鉄心。
  3. 複数の電磁鋼板を積層して形成され且つ環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周側から中心方向に延びるティース部とを有する積層体を備える固定子用の積層鉄心であって、
    前記積層体の上面から下面に延びており前記ヨーク部の外周に設けられた複数の切り欠きであって平面視において前記ティース部の径方向に延びる中心線の延長線上であり且つ前記ヨーク部の外周に沿って設けられた複数の切り欠きと、
    前記複数の切り欠きにそれぞれ形成された樹脂充填部と、
    を有し、
    前記切り欠きは、前記ヨーク部の内周側から外周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に前記積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有し、
    当該積層鉄心の外周であって隣接する二つの前記樹脂充填部の間の領域は樹脂で覆われておらず、前記ティース部の側面も樹脂で覆われていない、固定子用の積層鉄心。
  4. 前記積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視において前記ティース部の径方向に延びる中心線上に設けられた複数の第2貫通孔と、
    前記複数の第2貫通孔内にそれぞれ形成された樹脂充填部と、
    を更に有し、
    前記第2貫通孔は、前記中心線に沿って延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に前記積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固定子用の積層鉄心。
  5. 複数の電磁鋼板を積層して形成される環状の積層体と、前記積層体に周方向に並んで設けられた複数の磁石固定用開口と、前記磁石固定用開口に収容された複数の磁石とを備える回転子用の積層鉄心であって、
    前記積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視において隣り合う2つの前記磁石の間を前記積層体の径方向に延びる直線上であり且つ前記積層体の内周側に沿った位置であって磁極中心であり磁束が他の領域と比較して疎の位置に設けられた複数の第1貫通孔と、
    前記複数の第1貫通孔内にそれぞれ形成された樹脂充填部と、
    を有し、
    前記第1貫通孔は、前記積層体の外周側から内周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面と、前記積層体の内周に沿って延びる1つの側面とを少なくとも有するとともに、当該2つの側面及び当該1つの側面に前記積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する、回転子用の積層鉄心。
  6. 前記第1貫通孔に収容された筒状部材を更に有し、
    前記第1貫通孔の内面と前記筒状部材の外面との間に前記樹脂充填部が形成されている、請求項5に記載の回転子用の積層鉄心。
  7. 複数の電磁鋼板を積層して形成される環状の積層体と、前記積層体に周方向に並んで設けられた複数の磁石固定用開口と、前記磁石固定用開口に収容された複数の磁石とを備える回転子用の積層鉄心であって、
    前記積層体の上面から下面に延びており前記積層体の内周に設けられた複数の切り欠きであって平面視において隣り合う2つの前記磁石の間を前記積層体の径方向に延びる直線上であり且つ前記積層体の内周に沿って設けられた複数の切り欠きと、
    前記複数の切り欠きにそれぞれ形成された樹脂充填部と、
    を有し、
    前記切り欠きは、前記積層体の外周側から内周側に向けて互いに遠ざかる方向に延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に前記積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する、回転子用の積層鉄心。
  8. 前記積層体の上面から下面にかけて貫通する複数の貫通孔であって平面視において隣り合う2つの前記磁石の間を前記積層体の径方向に延びる直線上に設けられた複数の第2貫通孔と、
    前記複数の第2貫通孔内にそれぞれ形成された樹脂充填部と、
    を更に有し、
    前記第2貫通孔は、前記直線に沿って延びる2つの側面を少なくとも有するとともに、当該2つの側面に前記積層体の上面から下面にかけて延びる凸部又は凹部を有する、請求項5〜7のいずれか一項に記載の回転子用の積層鉄心。
  9. 請求項1、2、5及び6のいずれか一項に記載の積層鉄心の製造方法であって、
    磁鋼板を金型に供給する工程と、
    前記金型において電磁鋼板から前記第1貫通孔となる開口を打ち抜く工程と、
    磁鋼板を前記金型内において前進させる工程と、
    前記金型において前記第1貫通孔となる開口を含む領域を打ち抜くことによって積層させるべき複数の電磁鋼板を得る工程と、
    複数の電磁鋼板を積層させた状態で前記第1貫通孔に樹脂充填部を形成することによって上下方向で隣り合う電磁鋼板同士を締結する工程と、
    をこの順序で備える製造方法。
  10. 請求項3又は7に記載の積層鉄心の製造方法であって、
    磁鋼板を金型に供給する工程と、
    前記金型において電磁鋼板から前記切り欠きとなる開口を打ち抜く工程と、
    磁鋼板を前記金型内において前進させる工程と、
    前記金型において前記切り欠きとなる開口の一部を含む領域を打ち抜くことによって積層させるべき複数の電磁鋼板を得る工程と、
    複数の電磁鋼板を積層させた状態で前記切り欠きに樹脂充填部を形成することによって上下方向で隣り合う電磁鋼板同士を締結する工程と、
    をこの順序で備える製造方法。
  11. 請求項4又は8に記載の積層鉄心の製造方法であって、
    前記金型において電磁鋼板から前記第2貫通孔となる開口を打ち抜く工程と、
    複数の電磁鋼板を積層させた状態で前記第2貫通孔に樹脂充填部を形成する工程と、
    を更に備える、請求項9又は10に記載の製造方法。
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