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JP6438383B2 - 媒体プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、媒体プリンタ、特に、可動式ローラガイド機構を備えた媒体プリンタに関する。
通帳プリンタは、セットされた通帳を吸入し、通帳にドット印刷を行うものである。最近の通帳プリンタは、通帳を幅寄せする幅寄せ機能を有しており、通帳が正規の方向からずれて挿入されると、セット時に通帳の角がローラの腹部分に当たって捲れるという課題があった。従来、通帳の角の捲れ対策として固定ガイドを用いる方式(固定ガイド方式)と、固定ガイドを用いずに媒体検知センサが通帳を検出したときにピンチローラを吸入方向に回転制御することにより通帳の角の捲れを防ぐ方式(制御方式)と、がある。
通帳プリンタに関する先行技術文献として、例えば、下記特許文献1、2がある。
特許文献1には、媒体の表面がギャップ保持部材によって汚染されたり汚損を受けたりすることがないようにするため、ギャップの調整と印字動作とを同時に行うことができ、媒体の厚さの変化にも対応することができるように、案内部としてのローラガイド、プラテン及びギャップ保持部材としてのガイドローラを有する記録装置が提案されている。又、特許文献2には、媒体を基準軸に幅寄せする際に、フィードローラの側面に媒体の端が衝突することがないようにするため、フィードローラの基準軸の方向とは反対側に、フィードローラと同軸でかつ空転可能な円錐台形状のローラガイドを設けることが提案されている。
特開2005−66874号公報 特開2009−202956号公報
セット不良対策の固定ガイド方式は、搬送ローラの上に固定ガイドを被せる方式であり、セット時に印字媒体の角の部分が搬送ローラに当たるのを防ぐ構造になっている。これにより、印字媒体のセット時に、印字媒体の角が捲れるのを有効に防止でき、印字媒体の角が捲れて生ずるスリップ痕の付着を防止することができる。
しかし、固定ガイド方式では、搬送ローラが固定ローラガイドで覆われているため、搬送路を搬送される印字媒体と搬送ローラが接触するスペースが狭く設定されている。そのため、インク汚れ等が進行すると、印字媒体の綴じ部分を乗り上げて搬送路上を搬送する場合に、印字媒体の綴じ部分の段差が固定ガイドに引っ掛かったり、スリップ痕が付着するといった課題があった。
一方、制御方式は、搬送時のスリップ痕の対策としては有効であるが、セット時に、媒体検知センサが印字媒体を検知してローラがストップするまでの間に、スリップ痕が付着する虞があった。
そこで、本発明は、印字媒体のセット時に印字媒体の角が捲れてセット不良になるのを防止すると共に、印字媒体の綴じ部分を乗り上げて搬送する際に生ずるスリップ痕の付着を防止する可動式ローラガイド機構を備えた媒体プリンタを提供することを目的とする。
本発明の媒体プリンタは、印字可能な媒体が複数枚綴じられた第1の印字媒体を搬送する搬送路と、前記搬送路上の前記第1の印字媒体を駆動搬送する第1の駆動ローラと、前記第1の印字媒体に印字する印字部と、前記第1の駆動ローラに前記第1の印字媒体の先端部が折れ曲がった状態でセットされるのを防止するための、前記第1の駆動ローラとは独立して前記第1の印字媒体の厚み方向に移動可能な可動式ローラガイドと、を備える媒体プリンタであって、前記可動式ローラガイドは、前記第1の印字媒体のセット時は、前記第1の印字媒体の前記先端部を前記第1の駆動ローラの外周面のどこにも接触させずに前記第1の印字媒体を案内可能な位置に固定され、前記第1の印字媒体の搬送時は、前記第1の印字媒体を前記第1の駆動ローラによって搬送可能なように、前記第1の印字媒体の厚みに応じて前記第1の印字媒体の厚み方向に可動することを特徴とする。
本発明の媒体プリンタは、印字媒体のセット時に印字媒体の角が捲れてセット不良になるのを防止すると共に、印字媒体の綴じ部分を乗り上げて搬送する際に生ずるスリップ痕の付着を防止できる媒体プリンタを提供することが可能となる。
本発明の実施形態の媒体プリンタの概略の断面構造を説明する図である。 図1中のインサータユニットの構造を説明する斜視図である。 従来のローラガイド無しのインサータユニットの構造を説明する斜視図である。 図3のインサータユニットの印刷媒体セット時の課題を説明する図である。 従来の固定式ローラガイド方式のインサータユニットの構造を説明する斜視図である。 従来の固定式ローラガイド方式のインサータユニットの動作を説明する図である。 本発明の実施形態の媒体プリンタにおけるインサータユニットの動作を説明する図である。 本発明の実施形態の媒体プリンタにおける幅寄せ時のローラ負荷低減を説明する図である。 可動式ローラガイドの形状と幅寄せ時のローラ負荷低減を説明する図である。
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。
(実施形態の構成)
図1は、本発明の実施形態の媒体プリンタの概略の断面構造を説明する図である。尚、図1では、全体の構造の理解を容易にするため、第1の印字媒体のセット時に第1の駆動ローラを覆う、後述する可動式ローラガイドを除いて描かれている。
媒体プリンタ1は、通帳挿入/排出口12から挿入される第1の印字媒体としての通帳2を印字部33へ搬入/搬出すると共に伝票挿入/排出口18から挿入される第2の印字媒体としての伝票(不図示)を印字部33へ搬入搬出するインサータユニット10と、通帳2や伝票に印字する印字部33を含むプリンタユニット30と、から構成されている。第1の印字媒体としての通帳2は、印刷可能な媒体が複数枚綴じられて構成されており、他の部分よりも厚さの厚い綴部分を有している。第2の印字媒体としての伝票は、印字可能な1枚乃至冊子の媒体から構成されている。
インサータユニット10は、本発明の主要部である可動式ローラガイド機構11を含んでいる。可動式ローラガイド機構11は、通帳をプリンタユニット30へ吸入/搬出する機能を有している。
可動式ローラガイド機構11は、印字する通帳2を挿入/排出する通帳挿入/排出口12と、通帳をプリンタユニット30へ吸入/排出する搬送路13と、搬送路13上にセットされた通帳2を幅寄せする幅寄せローラ14と、幅寄せローラ14により通帳2が幅寄せされるときに通帳2の幅寄せに伴って回転する幅寄せピンチローラ14Aと、搬送路13上にセットされた通帳2を搬送路13に沿って搬送する第1の駆動ローラ15と、第1の駆動ローラ15の回転によって搬送される通帳2に伴って回転するピンチローラ15Aと、通帳2のセット時の位置決めを行うストッパ17と、を有している。幅寄せローラ14の円周上の表面は幅寄せされる通帳2との摩擦係数が大きな材質、例えば合成ゴム等により構成されている。幅寄せローラ14の回転により通帳が幅寄せされるのに伴って回転する幅寄せピンチローラ14Aの円周上の表面は、幅寄せローラ14の円周上の表面より摩擦係数の小さな材料、例えばプラスチック樹脂等により成型されている。
搬送路13上の幅寄せローラ14と幅寄せピンチローラ14Aの奥には、通帳2をプリンタユニット30へ向かって吸入/排出する第1の駆動ローラ15と、第1の駆動ローラ15の回転に伴って回転するピンチローラ15Aが配設されている。
搬送路13上の第1の駆動ローラ15とピンチローラ15Aの奥には、セット時の通帳2の位置決めのためのストッパ17が設けられている。搬送路13上のストッパ17の手前には、ストッパ17の位置に通帳2がセットされたことを検出する図示しない媒体検出センサが設けられている。
インサータユニット10は、更に、印字する伝票を挿入/排出する伝票挿入/排出口18と、伝票をプリンタユニット30へ吸入/排出する搬送路19と、搬送路19を搬送中の伝票を幅寄せする幅寄せローラ20と、幅寄せローラ20により搬送中の伝票が幅寄せされるときに伝票の幅寄せに伴って回転する幅寄せピンチローラ20Aと、挿入された伝票を搬送路19に沿って搬送する第2の駆動ローラ21と、第2の駆動ローラ21の回転に伴って回転し伝票を搬送するピンチローラ21Aと、伝票のセット時の位置決めを行うストッパ22と、を有している。
搬送路19上のストッパ22の手前には、通帳2がストッパ22の位置に伝票がセットされたことを検出する図示しない媒体検出センサが設けられている。
プリンタユニット30は、搬送路13から搬送されてきた通帳及び搬送路19から搬送されてきた伝票をプリンタユニット30内へ吸入/排出する搬送路31を有している。プリンタユニット30は、印字媒体としての通帳や伝票に取引データ等を印字する印字部33を有している。印字部33は、リボン33aと、印字ヘッド33bと、プラテン33cと、を有している。印字部33は、印字ヘッド33bとプラテン33cとで、リボン33aと印字媒体とを挟み込んで押圧し、印字媒体の印字面に印字を行う。
この印字部33を挟む搬送路31には、通帳2や伝票を印字部33へ導く第3の駆動ローラ32及びピンチローラ32Aが設けられている。搬送路31上の印字部33の奥には、通帳2を頁めくりローラ35に導く第4の駆動ローラ34及びピンチローラ34Aが設けられている。搬送路31の更に奥には、通帳2の頁めくりを行う頁めくりローラ35と、頁めくりローラ35と対をなすピンチローラ35Aが設けられている。頁めくりローラ35の更に奥には、通帳2や伝票を搬送路31に沿って搬出する機能を有する第5の駆動ローラ36と、第5の駆動ローラ36と対をなすピンチローラ36Aが設けられている。
プリンタユニット30は、プリンタユニットカバー37で覆われており、プリンタユニットカバー37は、カバーオープン時支点38を中心に開閉する構造になっている。例えば、プリンタユニットカバー37は、リボン33aの交換時等に開閉される。
図2(a)〜図2(c)は、図1中のインサータユニットの構造を説明する斜視図である。尚、図2(a)〜図2(c)では、理解を容易にするため、図1中の伝票挿入/排出口18、搬送路19、幅寄せピンチローラ20A、ピンチローラ21A及びストッパ22は取り除かれている。
インサータユニット10を上から見た斜視図の図2(a)を見ると、インサータユニット10の手前の通帳挿入/排出口12に通帳2が挿入されている。通帳2が通帳挿入/排出口12から挿入され、搬送路13上のストッパ17の手前の位置に設けられた図示しない媒体検出センサが通帳2がセットされたことを検知する。幅寄せローラ14により通帳2を右方向に幅寄せする際、通帳2が右側の第1の駆動ローラ15bの円周面に直接接触しないように可動式ローラガイド23が第1の駆動ローラ15bを覆っている。
図示しない媒体検出センサが通帳2の右端が搬送路13の右端に揃っていることを検出した場合は、幅寄せローラ14は停止したままである。
通帳2が正常にセットされると、第1の駆動ローラ15(15b,15c)が回転し通帳2を奥の方向へ搬送する。
幅寄せローラ14と第1の駆動ローラ15とが連携して、通帳2の右奥の角が可動式ローラガイド23に導かれる。可動式ローラガイド23は、第2の駆動ローラ21の回転軸を中心として第1の駆動ローラ15を覆う位置に回転可能に設けられている。
インサータユニット10を底面から見た斜視図の図2(b)を見ると、可動式ローラガイド23は、第1の駆動ローラ15を覆う位置に第2の駆動ローラ21の回転軸21bを中心に回転可能に設けられている。可動式ローラガイド23は、幅寄せ機能を有する媒体プリンタ1に通帳2をセットする際、通帳2の角が捲れるのを防止するため、通帳2の角が当たる、例えば右側の第1の駆動ローラ15bにだけ配設する。
更に、図2(c)には、可動式ローラガイド23の斜視図が示されている。可動式ローラガイド23の形状とその作用効果については、後述する。
(実施形態の動作)
本発明の実施形態1における動作について、(I)現行の媒体プリンタの動作と、(II)本発明の実施形態の媒体プリンタの動作と、(III)本発明における幅寄せローラの負荷低減と、に分けて説明する。
(I)現行の媒体プリンタの動作
先ず、ローラガイド無しの場合の構造と動作について説明する。
図3は、従来のローラガイド無しのインサータユニット10Aを底面から見た斜視図であり、本発明の実施形態のインサータユニット10を示す図2(b)に対応している。
図3に示したインサータユニット10Aには、図2(b)に示したインサータユニット10に配設されている可動式ローラガイド23が設けられていない。その他は、図2(b)に示したインサータユニット10と同じ構造である。
図3のインサータユニット10Aの印字媒体セット時の課題を説明する図4を見ると、第1の印字媒体としての通帳2の角部分が第1の駆動ローラ15に当たって、捲れている。このように、通帳2の角部分が第1の駆動ローラ15bに当たって、捲れてしまうと、本来は、通帳2の先頭をストッパー17に当たる位置まで挿入するところ、正しい位置に通帳2をセットできない。
次に、固定式ローラガイド方式の構造と動作について説明する。
図5は、従来の固定式ローラガイド方式のインサータユニットの構造を説明する斜視図であり、本発明の実施形態のインサータユニット10を示す図2(b)に対応している。
図5に示したインサータユニット10Bには、図2(b)に示したインサータユニット10に設けられている可動式ローラガイド23に替えて固定式ローラガイド23Aが設けられている。その他は、図2(b)に示したインサータユニット10と同じ構造である。図5(b)に示した固定式ローラガイド23Aは、第1の駆動ローラ15に直接、嵌める構造になっている。
図6(a),図6(b)は、従来の固定式ローラガイド方式のインサータユニットの動作を説明する図であり、図6(a)は、通帳セット時の第1の駆動ローラと通帳2との位置関係を示す図であり、図6(b)は、通帳2の綴じ部を乗り上げて搬送する際の第1の駆動ローラと通帳2との位置関係を示す図である。
図6(a)を見ると、第1の駆動ローラ15が固定式ガイドローラ23Aにより覆われているので、図面上右から左方向(手前から奥)に挿入される通帳2の先頭部分が固定式ガイドローラ23Aにより第1の駆動ローラ15に接触することなく、ストッパ17に当たる正しい位置まで挿入でき、通帳2を正しい位置にセットすることができる。図示しない媒体検知センサにより、通帳2が正しい位置にセットされたことが検知されると、ストッパ17が下方に移動し、第1の駆動ローラ15は、ピンチローラ15Aと共に通帳2を上下から挟み込み、第1の駆動ローラ15とピンチローラ15Aとが協働して通帳2を搬送する。
図6(b)を見ると、通帳2の綴じ部の段差が固定式ローラガイド23Aに当たる様子が表されている。通帳2の綴じ部を乗り越えて搬送路13を搬送されるとき、ピンチローラ15Aは、通帳2の厚みに応じて下方へ押圧され、通帳2の綴じ部が固定式ローラガイド23Aに当たりにくく設計されているが、第1の駆動ローラ15が固定ローラガイド23Aで覆われているため、通帳2と第1の駆動ローラ15が接触するスペースが狭く、第1の駆動ローラ15に印字部33のインクや埃等の汚れの付着が進行すると、通帳2の綴じ部の段差でスリップしたり、搬送不良を誘発する虞があった。通帳2の綴じ部の段差でスリップすると、通帳2にインクの痕(スリップ痕)が付着し、印字品質の低下に繋がる。
次に、従来の固定式ローラガイド方式での幅寄せ動作について説明する。
搬送路13上のストッパ17の手前の位置に設けられた図示しない媒体検出センサが通帳2がセットされたことを検知する。図示しない媒体検出センサにより通帳2の右端が搬送路13の右端から左側にズレていることが検出すると、幅寄せローラ14が反時計回りに回転し通帳2を右方向に幅寄せする。このとき、従来の固定式ローラガイド方式では、固定ローラガイド23Aから第1の駆動ローラ15bの腹が僅かに出ているため(図6(a)参照)、通帳2を幅寄せする際、摩擦係数の大きい第1の駆動ローラ15の突出した腹部分に接触し、通帳2の角は捲れたり、通帳2が斜めになる虞があった。
従来のローラガイド無しのインサータユニット10Aの媒体セット時の課題及び固定式ローラガイド方式のインサータユニット10Bの綴じ部の段差でのスリップ、スリップ痕の付着といった課題を解決する本発明の実施形態の媒体プリンタの動作について、以下説明する。
(II)本発明の実施形態の媒体プリンタの動作
図7(a),図7(b)は、本発明の実施形態の媒体プリンタにおけるインサータユニット10の動作を説明する図であり、図7(a)は、通帳セット時の第1の駆動ローラと通帳2との位置関係を示す図であり、図7(b)は、通帳2の綴じ部を乗り上げて搬送する際の第1の駆動ローラと通帳2との位置関係を示す図である。
図7(a)を見ると、通帳2のセット時には、可動式ローラガイド23は、図示しない復旧スプリングにより、下方向に押し付けられている。可動式ローラガイド23は、第2の駆動ローラ21の回転軸を中心に下方向に押し付けられ、第1の駆動ローラ15の外周を完全に覆っているので、右から左へ挿入された通帳2が第1の駆動ローラ15に接触することなく、ストッパ17に当たる正常な位置に通帳2をセットできる。
図7(b)を見ると、可動式ローラガイド23が第2の駆動ローラ21の中心軸を中心として図示しない復旧スプリングの下方向の弾性力に抗して上方向に押し上げられ、通帳2の綴じ部の段差を避けている。これにより、第1の駆動ローラ15にインクや埃等の汚れが付着した場合にも、第1の駆動ローラ15とピンチローラ15Aにより通帳2が搬送路13を滑ることなく確実に搬送されるため、通帳2の綴じ部の段差でスリップせず、搬送不良を誘発する虞がなくなる。
(III)本発明における幅寄せローラの負荷低減
図8(a),図8(b)は、本発明の実施形態の媒体プリンタにおける幅寄せ時のローラ負荷低減を説明する図であり、図8(a)は、インサータユニット10を上から見た斜視図であり、図8(b)は、インサータユニット10の断面図である。
図8(a)を見ると、図示されていない通帳2は、通帳挿入/排出口12(矢印H方向)から挿入され、中央部に設けられている幅寄せローラ14が通帳2の挿入方向に対して矢印J方向に回転することにより、右側(通帳突き当て基準面側)に幅寄せされる。
図8(b)を見ると、通帳2の先頭部分がストッパー17に当接して正常にセットされている。図示しない媒体検知センサにより通帳2の位置が検知され、通帳2の位置が右端からズレている場合は、シャフト24を回転中心に板バネ25を矢印K方向に回転させることにより、可動式ローラガイド23を固定し、幅寄せローラ14と幅寄せピンチローラ14Aが回転する。これにより、通帳2は挿入方向に対して右側方向(通帳突き当て基準面側)に幅寄せされる。
図9(a),図9(b)は、可動式ローラガイドの形状と幅寄せ時のローラ負荷低減を説明する図であり、図9(a)は、第1の駆動ローラ15bを右側面から見た図であり、図9(b)は、図9(a)の第1の駆動ローラ15bを正面から見た図である。
図9(a)を見ると、可動式ローラガイド23は、第2の駆動ローラ21の回転軸を中心に矢印で示されたように上下方向へ回転する。通帳2のセット時には、第2の駆動ローラ21の回転軸を中心に可動式ローラガイドが押し下げられて第1の駆動ローラ15bを覆う。又、通帳2の綴じ部を乗り上げて搬送する時には、第2の駆動ローラ21の回転軸を中心に可動式ローラガイド23が、通帳2の綴じ部の段差にて押し上げられ第1の駆動ローラ15bに接触し搬送する。
図9(b)において、第1の駆動ローラ15bを挟むように設けられた可動式ローラガイド23の左右下部の一点鎖線で囲んだF部及びG部を見ると、F部の方がG部よりも突出している。F部とG部の寸法の交差は、例えば、0.3mmであり、F部は、第1の駆動ローラ15bより突出しており、G部は、第1の駆動ローラ15bより凹んでいる。可動式ローラガイド23は、例えば、プラスチック等により成型されており、F部の端面は、第1の駆動ローラ15bの表面に比べて滑らかであり、摩擦係数が小さい。
F部の方向からG部の方向へ通帳2が幅寄せされる際は、可動式ローラガイド23の左下部のF部が第1の駆動ローラ15bより突出しているので、表面の摩擦係数が大きい第1の駆動ローラ15bに接触することなく摩擦係数が小さいF部の端面を滑らせて通帳2を幅寄せできる。これにより、通帳2の幅寄せ動作を容易にすることができる。
(実施形態の効果)
本発明の実施形態の可動式ローラガイド機構を備えた媒体プリンタによれば、通帳2のセット時には、第1の駆動ローラ15bを可動式ローラガイド23が覆うので、セット時に通帳2が第1の駆動ローラ15bの腹部に接触することはなく、通帳2の先頭をストッパー17に当たる位置まで挿入して正しい位置に通帳2をセットできる。
更に、可動式ローラガイド23のF部とG部の寸法を、幅寄せローラ14の上流側(搬送路幅方向の中央側)のF部は、第1の駆動ローラ15bの腹部(外周面)より突出し、幅寄せローラ14の下流側(搬送路幅方向の外側)のG部は、第1の搬送ローラ15bの腹部より凹んだ寸法としている。これにより、セット時の通帳2の位置が搬送路13の端からズレており、幅寄せローラ14により通帳2の幅寄せを行う際、表面の摩擦係数が大きい第1の駆動ローラ15bの腹部に接触することなく摩擦係数が小さいF部の端面を滑らせて通帳2を幅寄せできるので、幅寄せの負荷を軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は実施形態を採ることができる。
1 媒体プリンタ
2 通帳
10,10A,10B インサータユニット
11 可動式ローラガイド機構
12 通帳挿入/排出口
13,19,31 搬送路
14,20 幅寄せローラ
15,15b,15c 第1の駆動ローラ
15A,21A,32A,34A,35A,36A ピンチローラ
17,22 ストッパ
18 伝票挿入/排出口
21 第2の駆動ローラ
21b 第2の駆動ローラの回転軸
23 可動式ローラガイド
23A 固定式ローラガイド
24 シャフト
25 板バネ
30 プリンタユニット
32 第3の駆動ローラ
33 印字部
33a リボン
33b 印字ヘッド
33c プラテン
34 第4の駆動ローラ
35 頁めくりローラ
36 第5の駆動ローラ
37 プリンタユニットカバー
38 カバーオープン時支点

Claims (7)

  1. 印字可能な媒体が複数枚綴じられた第1の印字媒体を搬送する搬送路と、
    前記搬送路上の前記第1の印字媒体を駆動搬送する第1の駆動ローラと、
    前記第1の印字媒体に印字する印字部と、
    前記第1の駆動ローラに前記第1の印字媒体の先端部が折れ曲がった状態でセットされるのを防止するための、前記第1の駆動ローラとは独立して前記第1の印字媒体の厚み方向に移動可能な可動式ローラガイドと、を備える媒体プリンタであって、
    前記可動式ローラガイドは、
    前記第1の印字媒体のセット時は、前記第1の印字媒体の前記先端部を前記第1の駆動ローラの外周面のどこにも接触させずに前記第1の印字媒体を案内可能な位置に固定され、
    前記第1の印字媒体の搬送時は、前記第1の印字媒体を前記第1の駆動ローラによって搬送可能なように、前記第1の印字媒体の厚みに応じて前記第1の印字媒体の厚み方向に可動することを特徴とする媒体プリンタ。
  2. 前記可動式ローラガイドは、
    前記第1の駆動ローラの回転軸方向外側の一端部に隣接して設けられた第1の案内片であって、前記第1の駆動ローラの回転軸に平行な軸を中心として回動可能な第1の案内片を有し、
    前記第1の案内片は、前記第1の案内片の下端が前記第1の駆動ローラの外周面の最下部よりも下方へ突出した第1の位置と、前記下端が前記第1の駆動ローラの外周面の最下部よりも上方へ移動した第2の位置との間で、前記軸を中心に回動可能であり、
    前記第1の印字媒体のセット時には、前記第1の案内片が前記第1の位置に固定され、
    前記第1の印字媒体の搬送時には、前記第1の案内片が、搬送される前記第1の印字媒体の厚みに応じて前記第1の印字媒体の厚み方向に上下動することを特徴とする請求項1に記載の媒体プリンタ。
  3. 前記可動式ローラガイドは、
    前記第1の駆動ローラの回転軸方向外側の他端部に隣接して設けられた第2の案内片であって、前記第1の駆動ローラの回転軸に平行な前記軸を中心として、前記第1の案内片と一体的に回動可能な第2の案内片を更に有し、
    前記第2の案内片は、前記第1の案内片が前記第1の位置に固定されたときに、前記第2の案内片の下端が前記第1の駆動ローラの外周面の最下部よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の媒体プリンタ。
  4. 前記第1の駆動ローラの回転軸に平行な前記軸は、前記第1の印字媒体とは異なるタイプの第2の印字媒体を駆動搬送する第2の駆動ローラの回転軸であり、該第2の駆動ローラは前記第1の駆動ローラよりも前記搬送路の搬送方向下流側の近傍に位置していることを特徴とすることを特徴とする請求項に記載の媒体プリンタ。
  5. 前記媒体プリンタは、更に、
    前記搬送路の幅が前記第1の印字媒体の幅よりも広い場合に、前記第1の印字媒体を前記搬送路の端まで幅寄せするように構成された幅寄せローラを有し、
    前記第1の駆動ローラの前記一端部は、前記幅寄せローラによる幅寄せ方向の上流側に位置する端部であり前記第1の駆動ローラの前記他端部は、前記幅寄せローラによる幅寄せ方向の下流側に位置する端部であることを特徴とする請求項に記載の媒体プリンタ。
  6. 前記第1の駆動ローラは、同一の回転軸の回りに回転可能な、互いに離間された複数の駆動ローラから構成され、
    前記可動式ローラガイドが、前記第1の駆動ローラを構成する前記複数の駆動ローラのうち、前記幅寄せローラによる幅寄せ方向の最も下流側にある駆動ローラに配設されていることを特徴とする請求項に記載の媒体プリンタ。
  7. 前記幅寄せローラによる幅寄せの際は、前記可動式ローラガイドは、前記第1の印字媒体が前記第1の駆動ローラの外周面のどこにも触れないような位置に固定されることを特徴とする請求項に記載の媒体プリンタ。
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