[go: up one dir, main page]

JP6423697B2 - 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6423697B2
JP6423697B2 JP2014240036A JP2014240036A JP6423697B2 JP 6423697 B2 JP6423697 B2 JP 6423697B2 JP 2014240036 A JP2014240036 A JP 2014240036A JP 2014240036 A JP2014240036 A JP 2014240036A JP 6423697 B2 JP6423697 B2 JP 6423697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
substituted
main chain
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014240036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015143820A (ja
Inventor
和範 野口
和範 野口
石塚 由香
由香 石塚
延博 中村
延博 中村
奥田 篤
篤 奥田
寛之 友野
寛之 友野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014240036A priority Critical patent/JP6423697B2/ja
Priority to US14/568,511 priority patent/US9304416B2/en
Priority to KR1020140182153A priority patent/KR20150076085A/ko
Priority to DE102014119498.5A priority patent/DE102014119498B4/de
Priority to CN201410828031.6A priority patent/CN104749908B/zh
Publication of JP2015143820A publication Critical patent/JP2015143820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6423697B2 publication Critical patent/JP6423697B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)

Description

本発明は、電子写真感光体およびその製造方法、ならびに、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
電子写真感光体は、一般的に、支持体および該支持体上に形成された感光層を有する。そして、支持体から感光層側への電荷注入を抑制し、黒ポチなどの画像欠陥の発生を抑えることを目的として、支持体と感光層との間には下引き層が設けられることが多い。
近年、電子写真感光体の電荷発生物質には、より高い感度を有する電荷発生物質が用いられている。
しかしながら、電荷発生物質が高感度化するのに伴い、電荷の発生量が多くなり電荷が感光層中に滞留しやすく、ゴーストが発生しやすいという問題があった。具体的には、出力画像中、前回転時に光が照射された部分のみ濃度が濃くなる、いわゆるポジゴーストという現象が発生し易い。
上記課題を解決するために、特許文献1、2および3には、下引き層中に電子輸送物質を含有させる技術が開示されている。また、特許文献2では、下引き層中に電子輸送物質を含有させる場合に、下引き層の上層(感光層)の形成時に、電子輸送物質が感光層用塗布液中の溶剤に溶出しないように、下引き層を硬化させる技術が記載されている。
特開2010−122440号公報 特開2007−148294号公報 特開2007−179031号公報
近年、電子写真画像の品質に対する要求は高まる一方であり、上述のポジゴーストに対する許容度が格段に厳しくなってきている。
しかし、本発明者らの検討の結果、上記特許文献1、2および3に開示された技術は、ポジゴーストの抑制効果について、さらなる改良の余地があるものであった。
本発明の目的は、ポジゴーストが抑制された電子写真感光体、および、その製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明の一つの観点は、支持体、該支持体上に設けた下引き層、該下引き層上に設けた感光層を有する電子写真感光体において、
該下引き層が、
(i)下記式(1)で示されるイソシアネート化合物、
(ii)ポリビニルアセタール、およびアクリルポリオールからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂、および
(iii)下記式(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物
を含む組成物の硬化物を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
Figure 0006423697
(式(1)中、R、Rはそれぞれ独立に単結合、または炭素数1〜6のアルキレン基を示し、Xは下記式(2)〜(7)のいずれかで示される2価の基を示す。)
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
(式(2)〜(7)中、R21、R22、R23、R31、R32、R33、R42、R43はそれぞれ独立に水素原子、またはメチル基を示し、R41は単結合、またはメチレン基を示す。)
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
(式(A1)〜(A8)中、R101〜R106、R201〜R210、R301〜R308、R401〜R408、R501〜R510、R601〜R606、R701〜R708、およびR801〜R810は、それぞれ独立に、下記式(A)で示される1価の基、水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを酸素原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを硫黄原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つをNR10に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアリール基を示す。R10は、水素原子またはアルキル基である。ただし、R101〜R106の少なくとも1つ、R201〜R210の少なくとも1つ、R301〜R308の少なくとも1つ、R401〜R408の少なくとも1つ、R501〜R510の少なくとも1つ、R601〜R606の少なくとも1つ、R701〜R708の少なくとも1つ、およびR801〜R810の少なくとも1つは、下記式(A)で示される1価の基である。
該置換のアルキル基の置換基は、アルキル基、アリール基、またはハロゲン原子である。該置換のアリール基の置換基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、またはハロゲン化アルキル基である。
201、Z301、Z401およびZ501は、それぞれ独立に、炭素原子、窒素原子、または酸素原子を示す。Z201が酸素原子である場合は、R209およびR210は存在せず、Z201が窒素原子である場合は、R210は存在しない。Z301が酸素原子である場合は、R307およびR308は存在せず、Z301が窒素原子である場合は、R308は存在しない。Z401が酸素原子である場合は、R407およびR408は存在せず、Z401が窒素原子である場合は、R408は存在しない。Z501が酸素原子である場合は、R509およびR510は存在せず、Z501が窒素原子である場合は、R510は存在しない。)
Figure 0006423697
(式(A)中、α、β、およびγの少なくとも1つは重合性官能基を有する基であり、該重合性官能基は、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、およびカルボキシル基からなる群より選択される少なくとも1種の基である。lおよびmは、それぞれ独立に、0または1であり、lとmの和は、0以上2以下である。
αは、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが酸素原子に置き換わって導かれる基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが硫黄原子に置き換わって導かれる基、または主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つがNR19に置き換わって導かれる基を示す。R19は、水素原子またはアルキル基である。
該置換のアルキレン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、またはフェニル基である。これらの基は、重合性官能基を有していても良い。
βは、フェニレン基、炭素数1〜6のアルキル基置換フェニレン基、ニトロ基置換フェニレン基、ハロゲン基置換フェニレン基、またはアルコキシ基置換フェニレン基を示し、これらの基は、重合性官能基を有していても良い。
γは、水素原子、主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルキル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基を示し、これらの基は、重合性官能基を有していても良い。)
また、本発明のさらなる観点は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明のさらなる観点は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
また、本発明のさらなる観点は、支持体、該支持体上に設けた下引き層、該下引き層上に設けた感光層を有する電子写真感光体を製造する方法であって、該製造方法が、
(i)上記式(1)で示されるイソシアネート化合物
(ii)ポリビニルアセタール、およびアクリルポリオールからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂、および
(iii)上記式(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物
を含む組成物を含有する下引き層用塗布液を調製する工程、および
該下引き層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を乾燥および硬化させて該下引き層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
以上説明したように、本発明によれば、ポジゴーストが抑制された電子写真感光体、および、その製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
電子写真感光体の層構成の例を示す図である。 電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の構成例を示す概略図である。 本発明におけるゴースト評価用画像を示す図である。 本発明における1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像を示す図である。
本発明に係る下引き層を有する電子写真感光体がポジゴーストの抑制を高いレベルで達成するという優れた効果を発揮する理由について、本発明者らは、以下のように推測している。
本発明においては、式(1)で示されるイソシアネート化合物のイソシアネート基と、ポリビニルアセタール、またはアクリルポリオールのいずれかの樹脂の−OH基と、式(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物の重合性官能基とが結合する。これによって、重合物(硬化物)が形成される。下引き層が、この重合物を含有することで、電子を輸送することができ、溶剤に溶けにくい下引き層を形成することができる。以下、式(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物を「電子輸送物質」とも称する。
しかしながら、このように複数の構成材料(イソシアネート化合物、電子輸送物質、樹脂)の組成物を重合させて得られた硬化物を含有する下引き層においては、同一の構造を有する構成材料同士が凝集し、組成にムラのある下引き層が形成され易い。これにより、下引き層中、または下引き層と感光層との界面において、電子が滞留しやすくなり、ゴーストが発生しやすい。そこで、構成材料同士が凝集し難く、かつ感光層を塗布した際に溶出しないように、構成材料を選択する必要がある。
本発明のイソシアネート化合物は、イソシアネート基同士の間にフェニレン基、シクロヘキシレン基、もしくナフタレン基を有するという特徴を持つ。この特徴により、イソシアネート基同士が隣接せずに、適度に嵩高く大きな体積を有するという特徴を有する。これにより、イソシアネート化合物のイソシアネート基が樹脂と重合した際に、膜凝集(偏在)を抑えるという作用が働くものと考えられる。さらに、偏在が抑制された樹脂の分子鎖に結合しているイソシアネート化合物に、電子輸送物質が結合しているため、電子輸送物質も偏在することなく下引き層内に均一に存在することになる。これにより、イソシアネート化合物、電子輸送物質、樹脂に由来する構造が均一に存在する重合物が得られ、電子の滞留が大幅に減少し、より高いレベルのゴースト抑制効果が得られると考えられる。
本発明において使用するイソシアネート化合物以外に、ヘキサメチレンジイソシアネートのような鎖状構造のイソシアネート化合物、長い側鎖を有するイソシアネート化合物、−NCO基同士が隣り合う位置にあるようなイソシアネート化合物がある。また、イソシアネート化合物に電子輸送能を有する部位が直接結合している化合物がある。これらのイソシアネート化合物を重合させて得られる重合物では、重合物中に、その化合物に由来する構造の凝集が起こりやすく、高いレベルのポジゴースト抑制効果が十分に得られない場合がある。
ゴーストに対して十分な抑制効果を得るために、本発明において使用する電子輸送物質の構造を選択することによって、電子輸送材料を膜中に均一に存在させ、硬化の際の立体障害を抑制し得るものと考えられる。その結果、高いレベルのゴースト抑制効果が得られていると考えられる。例えば、アリザリン等の水酸基がアントラキノンに直接配位したアントラキノン誘導体では、アントラキノン構造が硬化の際に立体障害をおこしてしまい、均一で十分な硬化が得られず、ゴースト抑制効果が得られない場合があると考えられる。
本発明の電子写真感光体は、上述のとおり、支持体、該支持体上に設けた下引き層、および、該下引き層上に設けた感光層を有する電子写真感光体である。
図1に、本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す。図1の(a)、(b)中、101は支持体であり、102は下引き層であり、103は感光層であり、104は保護層である。
感光層としては、下引き層側から電荷発生物質を含有する電荷発生層および電荷輸送物質を含有する電荷輸送層をこの順に積層してなる積層型の感光層が好ましい。また、電荷輸送層に含有させる電荷輸送物質としては、正孔輸送物質が好ましい。
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましく、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル、亜鉛などの金属製、合金製の支持体などが挙げられる。また、アルミニウム製の支持体やアルミニウム合金製の支持体を用いる場合は、ED管、EI管などを用いることができる。
また、金属製支持体、樹脂製支持体上に、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などの導電性材料の薄膜を形成したものも支持体として用いることができる。
また、支持体の表面には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制などを目的として、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理、電解複合研磨処理、湿式ホーニング処理、乾式ホーニング処理などを施してもよい。電解複合研磨とは、電解作用を有する電極と電解質溶液による電解および研磨作用を有する砥石による研磨である。
支持体と下引き層との間には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の隠蔽(被覆)などを目的として、導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、金属粒子、金属酸化物粒子などの導電性粒子、結着樹脂、および、溶剤を分散処理することによって得られる導電層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
分散処理方法としては、例えば、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機などを用いた方法が挙げられる。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂が挙げられる。また、これらの結着樹脂は、1種のみを使用してもよく、混合物または共重合体として2種以上を併用してもよい。
導電層用塗布液の溶剤としては、例えば、エーテル系溶剤、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。また、これらの溶剤は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
導電層の膜厚は、5μm以上40μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることがより好ましい。
支持体または導電層と、感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、上述した下引き層が設けられる。
下引き層は、
(i)下記式(1)で示されるイソシアネート化合物
(ii)ポリビニルアセタール、およびアクリルポリオールからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂、および
(iii)下記式(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物
を含む組成物の硬化物を含有することを特徴とする。
Figure 0006423697
式(1)中、R、Rはそれぞれ独立に単結合、または炭素数1〜6のアルキレン基を示し、Xは下記式(2)〜(7)のいずれかで示される2価の基を示す。
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
式(2)〜(7)中、R21、R22、R23、R31、R32、R33、R42、R43はそれぞれ独立に水素原子、またはメチル基を示し、R41は単結合、またはメチレン基を示す。
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
式(A1)〜(A8)中、R101〜R106、R201〜R210、R301〜R308、R401〜R408、R501〜R510、R601〜R606、R701〜R708、およびR801〜R810は、それぞれ独立に、下記式(A)で示される1価の基、水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを酸素原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを硫黄原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つをNR10に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアリール基を示す。R10は、水素原子またはアルキル基である。ただし、R101〜R106の少なくとも1つ、R201〜R210の少なくとも1つ、R301〜R308の少なくとも1つ、R401〜R408の少なくとも1つ、R501〜R510の少なくとも1つ、R601〜R606の少なくとも1つ、R701〜R708の少なくとも1つ、およびR801〜R810の少なくとも1つは、下記式(A)で示される1価の基である。
該置換アルキル基の置換基は、アルキル基、アリール基、またはハロゲン原子である。該置換アリール基の置換基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、またはハロゲン化アルキル基である。Z201、Z301、Z401およびZ501は、それぞれ独立に、炭素原子、窒素原子、または酸素原子を示す。Z201が酸素原子である場合はR209およびR210は存在せず、Z201が窒素原子である場合はR210は存在しない。Z301が酸素原子である場合はR307およびR308は存在せず、Z301が窒素原子である場合はR308は存在しない。Z401が酸素原子である場合はR407およびR408は存在せず、Z401が窒素原子である場合はR408は存在しない。Z501が酸素原子である場合はR509およびR510は存在せず、Z501が窒素原子である場合はR510は存在しない。
Figure 0006423697
式(A)中、α、β、およびγの少なくとも1つは重合性官能基を有する基であり、該重合性官能基は、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、およびカルボキシル基からなる群より選択される少なくとも1種の基である。lおよびmは、それぞれ独立に、0または1であり、lとmの和は、0以上2以下である。
αは、主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが酸素原子に置き換わって導かれる基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが硫黄原子に置き換わって導かれる基、または主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つがNR19に置き換わって導かれる基を示す。R19は、水素原子またはアルキル基である。
該置換アルキレン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、またはフェニル基である。これらの基は、上記の重合性官能基を有していても良い。
βは、フェニレン基、炭素数1〜6のアルキル基置換フェニレン基、ニトロ基置換フェニレン基、ハロゲン基置換フェニレン基、またはアルコキシ基置換フェニレン基を示し、これらの基は、上記の重合性官能基を有していても良い。
γは、水素原子、主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルキル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基を示し、これらの基は、上記の重合性官能基を有していても良い。
下引き層の形成方法は、まず、イソシアネート化合物と、ポリビニルアセタール、およびアクリルポリオールからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂と、(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物とを含有する下引き層用塗布液の塗膜を形成する。次に、下引き層用塗布液の塗膜を加熱乾燥し、硬化させることによって下引き層を形成する。塗膜形成後これらの化合物が化学反応により重合(硬化)するが、その際に加熱をすることで化学反応が促進され、重合が促進される。
下引き層用塗布液に用いられる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤または芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。
上記硬化物の含有量は、ゴーストの抑制という観点から、下引き層の全質量に対して50質量%以上100質量%以下であることが好ましく、80質量%以上100質量%以下であることがより好ましい。
下引き層には、上記硬化物以外にも、下引き層の成膜性や電気的特性を高めるために、他の樹脂、上記イソシネート化合物以外の架橋剤、有機粒子、無機粒子、レベリング剤などを含有していてもよい。ただし、下引き層におけるそれらの含有量は、下引き層の全質量に対して50質量%未満であることが好ましく、20質量%未満であることがより好ましい。
上記式(A1)から(A8)のいずれかで示される化合物は、好ましくは、分子量が150以上1000以下である。上記の分子量であると、電子輸送物質に由来する構造が下引き層内により均一に存在すると考えられる。
また、電子輸送物質に由来する構造の均一性という観点から、式(A1)から(A8)のいずれかで示される化合物の分子量と、前記イソシアネート化合物の分子量との比が、3/20〜50/20であることが好ましい。より好ましくは12/20〜28/20である。
次に、電子輸送物質の具体例を以下に示す。表1−1、表1−2、表1−3、表1−4には、上記式(A1)で示される化合物の具体例を示す。表2−1、表2−2には、上記式(A−2)で示される化合物の具体例を示す。表3−1、表3−2には、上記式(A−3)で示される化合物の具体例を示す。表4−1、表4−2には、上記式(A−4)で示される化合物の具体例を示す。表5−1、表5−2には、上記式(A−5)で示される化合物の具体例を示す。表6には、上記式(A−6)で示される化合物の具体例を示す。表7−1、表7−2には、上記式(A−7)で示される化合物の具体例を示す。表8−1、表8−2には、上記式(A−8)で示される化合物の具体例を示す。表中、Aaは、Aと同様な構造式で表され、その1価の基の具体例をA及びAaの欄に示す。表中、γが「−」である場合は、γは水素原子を示し、そのγの水素原子は、αまたはβの欄に示す構造に含めて表示する。
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
これらの例示化合物の中で、化合物A124、化合物A135は、ポジゴースト抑制効果に優れる化合物である。
(A2)〜(A6)のいずれかの構造を有する誘導体(電子輸送物質の誘導体)は、東京化成工業(株)やシグマアルドリッチジャパン(株)やジョンソン・マッセイ・ジャパン・インコーポレイテッド社から購入可能である。(A1)の構造を有する誘導体は、東京化成工業(株)、シグマアルドリッチジャパン(株)やジョンソン・マッセイ・ジャパン・インコーポレイテッド社から購入可能なナフタレンテトラカルボン酸二無水物とモノアミン誘導体との反応で合成可能である。(A7)の構造を有する誘導体は、東京化成工業(株)またはシグマアルドリッチジャパン(株)から購入可能なフェノール誘導体を原料として合成可能である。(A8)の構造を有する誘導体は、東京化成工業(株)やシグマアルドリッチジャパン(株)から購入可能なペリレンテトラカルボン酸二無水物とモノアミン誘導体との反応で合成することが可能である。
(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物は、イソシアネート化合物のイソシアネート基と重合することが可能な重合性官能基(ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、およびカルボキシル基)を有する。(A1)〜(A8)のいずれかで示される構造を有する誘導体にこれらの重合性官能基を導入する方法として2つある。1つ目は、(A1)〜(A8)のいずれかの構造を有する誘導体に直接重合性官能基を導入する方法である。2つ目は、(A1)〜(A8)のいずれかの構造を有する誘導体を合成した後、重合性官能基または、重合性官能基の前駆体と成り得る官能基を有する構造を導入する方法である。2つ目の方法としては、具体的には、(A1)〜(A8)のいずれかの構造を有する誘導体のハロゲン化物を元に、パラジウム触媒と塩基を使用したクロスカップリング反応を用い、官能基含有アリール基を導入する方法がある。また、(A1)〜(A8)のいずれかの構造を有する誘導体のハロゲン化物を元に、FeCl触媒と塩基を使用したクロスカップリング反応を用い、官能基含有アルキル基を導入する方法もある。さらに、(A1)〜(A8)のいずれかの構造を有する誘導体のハロゲン化物を元に、リチオ化を経た後にエポキシ化合物やCOを作用させ、ヒドロキシアルキル基やカルボキシル基を導入する方法がある。
本発明において使用するイソシアネート化合物は上記式(1)で示されるイソシアネート化合物である。
本発明のイソシアネート化合物は、式(1)中のR、Rがそれぞれ独立に単結合、メチレン基、エチレン基、プロピレン基を示す化合物であることが製膜性の観点から好ましい。
次に、上記イソシアネート化合物の具体例を挙げる。
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
Figure 0006423697
上記イソシアネート化合物は、イソシアネート基がブロック剤でブロックされたイソシアネート化合物、いわゆるブロック化イソシアネート化合物であってもよい。
イソシアネート化合物のイソシアネート基をブロックするためのブロック剤としては、例えば、ホルムアルデヒドオキシム、アセトアルドオキシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシム、アセトンオキシム、メチルイソブチルケトオキシムなどのオキシム系化合物、メルドラム酸、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジn−ブチル、酢酸エチル、アセチルアセトンなどの活性メチレン系化合物、ジイソプロピルアミン、ジフェニルアニリン、アニリン、カルバゾールなどのアミン系化合物、エチレンイミン、ポリエチレンイミンなどのイミン系化合物、コハク酸イミド、マレイン酸イミドなどの酸イミド系化合物、マロネート、イミダゾール、ベンズイミダゾール、2−メチルイミダゾールなどのイミダゾール系化合物、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、4−アミノ−1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾールなどのトリアゾール系化合物、アセトアニリド、N−メチルアセトアミド、酢酸アミドなどの酸アミド系化合物、ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタムなどのラクタム系化合物、尿素、チオ尿素、エチレン尿素などの尿素系化合物、重亜硫酸ソーダなどの亜硫酸塩、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン系化合物、フェノール、クレゾールなどのフェノール系化合物、ピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、3−メチルピラゾールなどのピラゾール系化合物、メタノール、エタノール、2−プロパノール、n−ブタノールなどのアルコール系化合物が挙げられる。また、これらのブロック剤は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリビニルアセタールは、樹脂として一般的に購入することも可能であり、購入可能な樹脂としては、積水化学工業(株)製KW−1およびKW−3、BX−1、BM−1(いずれも商品名)などが挙げられる。
なお好ましくは、下記式(9)で示される構造単位、下記式(10)で示される構造単位、および下記式(11)で示される構造単位を有するポリビニルアセタールである。
Figure 0006423697
式(9)中、R91は炭素数1〜5のアルキル基を示す。
Figure 0006423697
Figure 0006423697
下引き層に使用されるポリアクリルポリオールは、水酸基を有する不飽和モノマーを含むモノマー成分を重合して得られる。さらに、ポリアクリルポリオールは、アクリル単位またはメタクリル単位を有するアクリル樹脂であることが好ましい。樹脂として一般的に購入することも可能であり、購入可能な樹脂としては、DIC(株)製バーノックWE−300、WE−304(いずれも商品名)などが挙げられる。
さらに、下引き層が、下記式(8)を満たすことが、硬化性、成膜性およびゴースト抑制の点で好ましい。
0.4≦(iii)/(i)+(ii)≦1.0 (8)
式(8)中(i)、(ii)、(iii)は、組成物の全質量に対する(i)、(ii)、(iii)の化合物それぞれの含有量(質量比率)を示す。
下引き層上には、感光層(電荷発生層、電荷輸送層)が設けられる。
感光層が積層型の感光層である場合、電荷発生層は、電荷発生物質、結着樹脂および溶剤を分散処理することによって得られる電荷発生層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。また、電荷発生層は、電荷発生物質の蒸着膜としてもよい。
分散処理方法としては、例えば、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機などを用いた方法が挙げられる。
電荷発生物質としては、例えば、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、スクワリリウム色素、チアピリリウム塩、トリフェニルメタン色素、キナクリドン顔料、アズレニウム塩顔料、シアニン染料、アントアントロン顔料、ピラントロン顔料、キサンテン色素、キノンイミン色素、スチリル色素が挙げられる。これらの中でも、感度の観点から、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。また、ヒドロキシガリウムフタロシアニンの中でも、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.3°および28.2°±0.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。また、これらの電荷発生物質は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
感光層が積層型の感光層である場合、電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ブチラール樹脂、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、尿素樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ブチラール樹脂が好ましい。また、これらの結着樹脂は、1種のみを使用してもよく、混合物または共重合体として2種以上を併用してもよい。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。また、これらの溶剤は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
電荷発生層の膜厚は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。
また、電荷発生層には、必要に応じて、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを含有させることもできる。
積層型の感光層を有する電子写真感光体において、電荷発生層上には、電荷輸送層が形成される。
電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に溶解させて得られる電荷輸送層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
電荷輸送物質としては、正孔輸送物質と電子輸送物質に大別される。正孔輸送物質としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物が好ましい。また、これらの電荷輸送物質は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
感光層が積層型の感光層である場合、電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリアリレート、ポリイミド、ウレタン樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリアリレート、ポリカーボネートが好ましい。また、これらの結着樹脂は、1種のみを使用してもよく、混合または共重合体として2種以上を併用してもよい。
電荷輸送層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。また、これらの溶剤は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
電荷輸送層に含有させる電荷輸送物質および結着樹脂の比率(電荷輸送物質/結着樹脂)は、0.3/1以上10/1以下(質量比)であることが好ましい。
電荷輸送層用塗布液の塗膜の加熱温度(乾燥温度)としては、60℃以上150℃以下であることが好ましく、80℃以上120℃以下であることがより好ましい。また、加熱時間(乾燥時間)としては、10分間以上60分間以下であることが好ましい。
電子写真感光体が有する電荷輸送層が1層である場合、その電荷輸送層の膜厚は、5μm以上40μm以下であることが好ましく、8μm以上30μm以下であることがより好ましい。
電荷輸送層を積層構成とした場合、支持体側の電荷輸送層の膜厚は、5μm以上30μm以下であることが好ましく、表面側の電荷輸送層の膜厚は、1μm以上10μm以下であることが好ましい。
また、電荷輸送層には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを含有させることもできる。
また、本発明においては、感光層(電荷輸送層)上に、電子写真感光体の耐久性やクリーニング性の向上などを目的として、保護層を設けてもよい。
保護層は、樹脂(あるいは、そのモノマーおよび/またはオリゴマー)を溶剤に溶解させて得られる保護層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥および/または硬化させることによって形成することができる。
保護層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアリレート、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマーが挙げられる。これらの中でも、アクリル樹脂、メタクリル樹脂が好ましい。また、これらの樹脂は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、保護層に電荷輸送能を持たせるために、電荷輸送能(正孔輸送能)を有するモノマーを種々の重合反応、架橋反応を用いて硬化させることによって保護層(第二電荷輸送層)を形成してもよい。具体的には、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物)を重合または架橋させ、硬化させることによって保護層(第二電荷輸送層)を形成することが好ましい。
連鎖重合性官能基としては、例えば、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アルコキシシリル基、エポキシ基などが挙げられる。硬化させる反応としては、例えば、ラジカル重合反応、イオン重合反応などが挙げられる。また、硬化反応の際には、熱、紫外線などの光、電子線などの放射線などを用いることができる。
さらに、保護層には、必要に応じて、導電性粒子、紫外線吸収剤、耐摩耗性改良剤などを含有させることもできる。導電性粒子としては、例えば、酸化スズ粒子などの金属酸化物粒子が挙げられる。耐摩耗性改良剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン粒子などのフッ素原子含有樹脂粒子や、アルミナ、シリカなどが挙げられる。
保護層の膜厚は、0.5μm以上20μm以下であることが好ましく、1μm以上10μm以下であることがより好ましい。
上記各層用の塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの塗布方法を用いることができる。
図2に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の例を示す。
図2において、円筒状(ドラム状)の本発明の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
電子写真感光体1の表面(周面)は、回転過程において、帯電手段3(一次帯電手段:帯電ローラーなど)により、正または負の所定の電位に帯電される。
次いで、電子写真感光体1の表面には、露光手段(像露光手段)(不図示)から露光光(像露光光)4が照射される。こうして電子写真感光体1の表面には、静電潜像が形成される。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、次いで、現像手段5内の現像剤(トナー)で現像(正規現像または反転現像)され、電子写真感光体1の表面には、トナー像が形成される。次いで、電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6(転写ローラーなど)によって、転写材7に転写される。
ここで、転写材7は、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて、電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に給送される。また、転写手段6には、バイアス電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性の電圧(転写バイアス)が印加される。
トナー像が転写された転写材7は、電子写真感光体1の表面から分離され、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置外へプリントアウトされる。転写手段6は、一次転写部材、中間転写体および二次転写部材などからなる中間転写方式の転写手段であってもよい。
トナー像が転写材7に転写された後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段9(クリーニングブレードなど)によってクリーニングされ、転写残りの現像剤(転写残トナー)などの付着物が除去される。また、転写残トナーを現像手段などで回収することもできる(クリーナーレスシステム)。
さらに、電子写真感光体1の表面には、前露光手段(不図示)から前露光光10が照射され、除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、図2に示すように、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
本発明においては、上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段9などから選択される構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成してもよい。そして、このプロセスカートリッジを、電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。例えば、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5、およびクリーニング手段9からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持してカートリッジ化する。そして、電子写真装置本体のレールなどの案内手段12を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ11とすることができる。露光光4としては、例えば、原稿からの反射光や透過光や、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号にしたがって行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動または液晶シャッターアレイの駆動などにより照射される光などが挙げられる。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。まず、本発明に係る電子輸送物質の合成例を示す。
(合成例1)
ジメチルアセトアミド200部に、窒素雰囲気下で、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.4部および2−メチル6−エチルアニリン4部、2−アミノ−1−ブタノール3部を加え、室温で1時間撹拌し、溶液を調製した。溶液を調製後、8時間還流を行い、析出物を濾別し、酢酸エチルで再結晶を行い、化合物A101を1.0部得た。
(合成例2)
ジメチルアセトアミド200部に、窒素雰囲気下で、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物(東京化成工業(株)製)5.4部、および2−アミノ酪酸(東京化成工業(株)製)5部を加え、室温で1時間撹拌し、溶液を調製した。溶液を調製後、8時間還流を行い、析出物を濾別し、酢酸エチルで再結晶を行い、化合物A128を4.6部得た。
(合成例3)
ジメチルアセトアミド200部に、窒素雰囲気下で、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物(東京化成工業(株)製)5.4部、および2,6ジエチルアニリン(東京化成工業(株)製)4.5部、4−アミノベンゼンチオール4部を加え、室温で1時間撹拌し、溶液を調製した。溶液を調製後、8時間還流を行い、析出物を濾別し、酢酸エチルで再結晶を行い、化合物A114を1.3部得た。
(合成例4)
ジメチルアセトアミド200部とナフタレンテトラカルボン酸二無水物(東京化成工業(株)製)1.8部中に、窒素雰囲気下で室温で2時間かけて50部に溶解したアニリン(東京化成工業(株)製)2.5部とジメチルアセトアミド50部を加えた。その後40℃で1時間、120℃で1時間撹拌後、8時間還流を行った。ジメチルアセトアミドを減圧蒸留で除いた後、メタノール/水=1/1溶液100部を加え、結晶を析出させた上で濾別した。結晶を酢酸エチル/THF混合溶液に溶解後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒酢酸エチル)で分離後、目的物を含有するフラクションを濃縮し、得られた結晶を、酢酸エチル/THF混合溶液で再結晶を行い、化合物A124を1.6部得た。なお、THFは、テトラヒドロフランを意味する。
(合成例5)
ジメチルアセトアミド200部とナフタレンテトラカルボン酸二無水物(東京化成工業(株)製)2.7部中に、窒素雰囲気下でアミン(東京化成工業(株)製)3.6部とジメチルアセトアミド50部を加えた。その後120℃で3時間撹拌後、5時間還流を行った。ジメチルアセトアミドを減圧蒸留で除いた後、水100部を加え、結晶を析出させた上で濾別した。エタノールで再結晶を行い、化合物A135を3.1部得た。
(合成例6)
4−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸(アルドリッチ社製)2.8部およびフェナントレンキノン(シグマアルドリッチジャパン(株)社製)を、窒素雰囲気下で、Chem.Educator No.6, 227−234 (2001)に記載の合成方法で3,6−ジブロモ−9,10−フェナントレンジオン7.4部を合成した。トルエン100部およびエタノール50部の混合溶媒に、3,6−ジブロモ−9,10−フェナントレンジオン7.4部を加え、20%炭酸ナトリウム水溶液100部を滴下した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を0.55部添加した後、2時間還流させた。反応後、有機相をクロロホルムで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥を行った。溶媒を減圧下で除去した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製を行い、化合物A216を3.2部得た。
(合成例7)
3−アミノフェニルボロン酸1水和物2.8部およびフェナントロリンキノン(シグマアルドリッチジャパン(株)社製)を窒素雰囲気下で、合成例6と同様に2,7−ジブロモ−9,10−フェナントロリンキノン7.4部を合成した。トルエン100質量部およびエタノール50質量部の混合溶媒に、2,7−ジブロモ−9,10−フェナントロリンキノン7.4部を加え、20%炭酸ナトリウム水溶液100部を滴下した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を0.55部添加した後、2時間還流させた。反応後、有機相をクロロホルムで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥を行った。溶媒を減圧下で除去した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製を行い、化合物A316を2.2部得た。
(合成例8)
ジメチルアセトアミド200部に、窒素雰囲気下で、ペリレンテトラカルボン酸二無水物(東京化成工業(株)製)7.4部、および2,6−ジエチルアニリン(東京化成工業(株)製)4部、2−アミノフェニルエタノール4部を加え、室温で1時間撹拌し、溶液を調製した。溶液を調製後、8時間還流を行い、析出物を濾別し、酢酸エチルで再結晶を行い、化合物A803を5.0部得た。
次に、以下のように電子写真感光体を製造し、評価した。
〔実施例1〕
長さ260.5mmおよび直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(導電性支持体)とした。
次に、酸素欠損型酸化スズが被覆されている酸化チタン粒子(粉体抵抗率:120Ω・cm;酸化スズの被覆率:40%)50部、フェノール樹脂(プライオーフェンJ−325(商品名);大日本インキ化学工業(株)製;樹脂固形分:60%)40部、メトキシプロパノール40部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、3時間分散処理することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間145℃で乾燥・熱硬化させることによって、膜厚が16μmの導電層を形成した。
この導電層用塗布液における酸素欠損型酸化スズが被覆されている酸化チタン粒子の平均粒径を、(株)堀場製作所製の粒度分布計(商品名:CAPA700)を用い、テトラヒドロフランを分散媒とし、回転数5000rpmにて遠心沈降法で測定した。その結果、平均粒径は0.33μmであった。
次に、例示化合物A101を8部、イソシアネート化合物(2−1)10部、触媒としてジオクチルスズジウラレート0.1質量部と、ポリビニルアセタール(商品名:BM−1;積水化学工業(株)製)2部を、ジメチアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間160℃で加熱し、硬化(重合)させることによって、膜厚が0.5μmの下引き層を形成した。
次に、Y型オキソチタニウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)10部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1;積水化学工業(株)製)5部およびシクロヘキサノン260部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、1.5時間分散処理した。次に、これに酢酸エチル240部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を、下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間95℃で乾燥させることによって、膜厚が0.3μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(B)で示されるアミン化合物50部(正孔輸送物質)、
Figure 0006423697
下記式(C)で示されるアミン化合物50部(正孔輸送物質)、
Figure 0006423697
および、ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ400;三菱ガス化学(株)製)100部を、キシレン350部/ジメトキシメタン250部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
このようにして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層および電荷輸送層を有する電子写真感光体を製造した。
製造した電子写真感光体を、温度15℃、湿度10%RHの環境下にて、キヤノン(株)製のレーザービームプリンター(商品名:LBP−2510)の改造機に装着して、表面電位の測定および出力画像の評価を行った。詳細は以下のとおりである。
表面電位評価の測定は、ます、上記レーザービームプリンターのシアン色用のプロセスカートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8;トレック・ジャパン(株)製)を装着した。次に、電子写真感光体の中央部の電位を表面電位計(商品名:model344;トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。ドラムの表面電位は、初期暗部電位(Vd)が−500V、初期明部電位(Vl)が−100Vになるよう、画像露光の光量を設定した。
続いて、上記レーザービームプリンターのシアン色用のプロセスカートリッジに、製造した電子写真感光体を装着して、そのプロセスカートリッジをシアンのプロセスカートリッジのステーションに装着し、画像を出力した。まず、ベタ白画像1枚、ゴースト評価用画像5枚、ベタ黒画像1枚、ゴースト評価用画像5枚の順に連続して画像出力を行った。次に、A4サイズの普通紙で、10,000枚のフルカラー画像(各色印字率1%の文字画像)の出力を行い、その後、ベタ白画像1枚、ゴースト評価用画像5枚、ベタ黒画像1枚、ゴースト評価用画像5枚の順に連続して画像出力を行った。
ゴースト評価用画像は、図3に示すように、画像の先頭部に「白画像」中に四角の「ベタ画像」を出した後、図4に示す「1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像」を作成したものである。なお、図3中、「ゴースト」部は、「ベタ画像」に起因するゴーストが出現し得る部分である。
ポジゴーストの評価は、1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像の画像濃度と、ゴースト部の画像濃度との濃度差を測定することで行った。分光濃度計(商品名:X−Rite504/508;X−Rite(株)製)で、1枚のゴースト評価用画像中で濃度差を10点測定した。この操作をゴースト評価用画像10枚すべてで行い、合計100点の平均を算出し、初期画像出力時のマクベス濃度差(初期)を評価した。次に、10,000枚の出力後のマクベス濃度差と初期画像出力時のマクベス濃度差の差(変化分)を算出して、マクベス濃度差の変動分を求めた。マクベス濃度差が小さいほど、ポジゴーストが抑制されたことを意味する。そして10,000枚の出力後のマクベス濃度差と初期画像出力時のマクベス濃度差との差が小さい程、ポジゴーストの変動変化が小さいことを意味する。結果を表9に示す。マクベス濃度差が0.05未満であるものは、本発明のゴースト抑制効果が得られるものと判断した。
〔実施例2〜56〕
実施例1において、(i)イソシアネート化合物、(ii)樹脂、(iii)電子輸送物質の種類と含有量を表9に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様にポジゴーストの評価を行った。結果を表9に示す。
Figure 0006423697
〔比較例1〕
実施例1において、ポリビニルアセタール(商品名:BM−1;積水化学工業(株)製)2部をポリ(p−ヒドロキシスチレン)9部(商品名:マルカリンカー;丸善石油化学社製)2部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。そして、同様にゴーストの評価を行った。結果を表10に示す。
〔比較例2〕
実施例1において、イソシアネート化合物(2−1)10部をヘキサメチレンジイソシアネート10部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様にゴーストの評価を行った。結果を表10に示す。
〔比較例3〕
実施例1において、化合物A101 8部をアリザリン8部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様にゴーストの評価を行った。結果を表10に示す。
〔比較例4〕
実施例1において、ポリビニルアセタール(商品名:BM−1;積水化学工業(株)製)2部をアクリルポリオール樹脂(商品名:バーノックWE−300;DIC(株)製)2部に変更しえ、化合物A101 8部をアリザリン8部に変更した。それ以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様にゴーストの評価を行った。結果を表10に示す。
〔比較例5〕
実施例1において、イソシアネート化合物(2−1)10部をヘキサメチレンジイソシアネート10部に変更し、化合物A101 8部をアリザリン8部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様にゴーストの評価を行った。結果を表10に示す。
Figure 0006423697
101 支持体
102 下引き層
103 感光層
104 保護層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光(像露光光)
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (10)

  1. 支持体、該支持体上に設けた下引き層、該下引き層上に設けた感光層を有する電子写真感光体において、
    該下引き層が、
    (i)下記式(1)で示されるイソシアネート化合物、
    (ii)ポリビニルアセタール、およびアクリルポリオールからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂、および
    (iii)下記式(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物
    を含む組成物の硬化物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0006423697
    (式(1)中、R、Rはそれぞれ独立に単結合、または炭素数1〜6のアルキレン基を示し、Xは下記式(2)〜(7)のいずれかで示される2価の基を示す。)
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    (式(2)〜(7)中、R21、R22、R23、R31、R32、R33、R42、R43はそれぞれ独立に水素原子、またはメチル基を示し、R41は単結合、またはメチレン基を示す。)
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    (式(A1)〜(A8)中、R101〜R106、R201〜R210、R301〜R308、R401〜R408、R501〜R510、R601〜R606、R701〜R708、およびR801〜R810は、それぞれ独立に、下記式(A)で示される1価の基、水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを酸素原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを硫黄原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つをNR10に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアリール基を示す。R10は、水素原子またはアルキル基である。ただし、R101〜R106の少なくとも1つ、R201〜R210の少なくとも1つ、R301〜R308の少なくとも1つ、R401〜R408の少なくとも1つ、R501〜R510の少なくとも1つ、R601〜R606の少なくとも1つ、R701〜R708の少なくとも1つ、およびR801〜R810の少なくとも1つは、下記式(A)で示される1価の基である。
    該置換のアルキル基の置換基は、アルキル基、アリール基、またはハロゲン原子である。該置換のアリール基の置換基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、またはハロゲン化アルキル基である。
    201、Z301、Z401およびZ501は、それぞれ独立に、炭素原子、窒素原子、または酸素原子を示す。Z201が酸素原子である場合はR209およびR210は存在せず、Z201が窒素原子である場合はR210は存在しない。Z301が酸素原子である場合はR307およびR308は存在せず、Z301が窒素原子である場合はR308は存在しない。Z401が酸素原子である場合はR407およびR408は存在せず、Z401が窒素原子である場合はR408は存在しない。Z501が酸素原子である場合はR509およびR510は存在せず、Z501が窒素原子である場合はR510は存在しない。)
    Figure 0006423697
    (式(A)中、α、β、およびγの少なくとも1つは重合性官能基を有する基であり、該重合性官能基は、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、およびカルボキシル基からなる群より選択される少なくとも1種の基である。lおよびmは、それぞれ独立に、0または1であり、lとmの和は、0以上2以下である。
    αは、主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが酸素原子に置き換わって導かれる基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが硫黄原子に置き換わって導かれる基、または主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つがNR19に置き換わって導かれる基を示し、R19は、水素原子またはアルキル基を示す。
    該置換のアルキレン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、またはフェニル基である。これらの基は、該重合性官能基を有していても良い。
    βは、フェニレン基、炭素数1〜6のアルキル基置換フェニレン基、ニトロ基置換フェニレン基、ハロゲン基置換フェニレン基、またはアルコキシ基置換フェニレン基を示し、これらの基は、該重合性官能基を有していても良い。
    γは、水素原子、主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルキル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基を示し、これらの基は、該重合性官能基を有していても良い。)
  2. 前記下引き層が下記式(8)
    0.4 ≦(iii)/(i)+(ii)≦ 1.0 (8)
    (式(8)中(i)、(ii)、(iii)は、組成物の全質量に対する(i)、(ii)、(iii)の化合物それぞれの含有量を示す。)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記式(1)中のR、Rがそれぞれ独立に単結合、メチレン基、エチレン基、プロピレン基を示すことを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記(ii)において、ポリビニルアセタールが、下記式(9)で示される構造単位、下記式(10)で示される構造単位、および下記式(11)で示される構造単位を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子写真感光体。
    Figure 0006423697
    (式(9)中、R91は炭素数1〜5のアルキル基を示す。)
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
  5. 前記(ii)において、アクリルポリオールが、
    水酸基を有する不飽和モノマーを含むモノマー成分を重合して得られ、かつ、
    アクリル単位またはメタクリル単位を有するアクリル樹脂である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子写真感光体。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
  8. 支持体、該支持体上に設けた下引き層、該下引き層上に設けた感光層を有する電子写真感光体を製造する方法であって、該製造方法が、
    (i)下記式(1)で示されるイソシアネート化合物、
    (ii)ポリビニルアセタール、およびアクリルポリオールからなる群より選択される少なくとも1つの樹脂、および
    (iii)下記式(A1)〜(A8)のいずれかで示される化合物
    を含む組成物を含有する下引き層用塗布液を調製する工程、および
    該下引き層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を乾燥および硬化させて該下引き層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
    Figure 0006423697
    (式(1)中、R、Rはそれぞれ独立に単結合、または炭素数1〜6のアルキレン基を示し、Xは下記式(2)〜(7)のいずれかで示される2価の基を示す。)
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    (式(2)〜(7)中、R21、R22、R23、R31、R32、R33、R42、R43はそれぞれ独立に水素原子、またはメチル基を示し、R41は単結合、またはメチレン基を示す。)
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    Figure 0006423697
    (式(A1)〜(A8)中、R101〜R106、R201〜R210、R301〜R308、R401〜R408、R501〜R510、R601〜R606、R701〜R708、およびR801〜R810は、それぞれ独立に、下記式(A)で示される1価の基、水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを酸素原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つを硫黄原子に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つをNR10に置き換えて導かれる基、置換もしくは無置換のアリール基を示す。R10は、水素原子またはアルキル基である。ただし、R101〜R106の少なくとも1つ、R201〜R210の少なくとも1つ、R301〜R308の少なくとも1つ、R401〜R408の少なくとも1つ、R501〜R510の少なくとも1つ、R601〜R606の少なくとも1つ、R701〜R708の少なくとも1つ、およびR801〜R810の少なくとも1つは、下記式(A)で示される1価の基である。
    該置換のアルキル基の置換基は、アルキル基、アリール基、またはハロゲン原子である。該置換のアリール基の置換基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、またはハロゲン化アルキル基である。
    201、Z301、Z401およびZ501は、それぞれ独立に、炭素原子、窒素原子、または酸素原子を示す。Z201が酸素原子である場合はR209およびR210は存在せず、Z201が窒素原子である場合はR210は存在しない。Z301が酸素原子である場合はR307およびR308は存在せず、Z301が窒素原子である場合はR308は存在しない。Z401が酸素原子である場合はR407およびR408は存在せず、Z401が窒素原子である場合はR408は存在しない。Z501が酸素原子である場合はR509およびR510は存在せず、Z501が窒素原子である場合はR510は存在しない。)
    Figure 0006423697
    (式(A)中、α、β、およびγの少なくとも1つは重合性官能基を有する基であり、該重合性官能基は、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、およびカルボキシル基からなる群より選択される少なくとも1種の基である。lおよびmは、それぞれ独立に、0または1であり、lとmの和は、0以上2以下である。
    αは、主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが酸素原子に置き換わって導かれる基、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つが硫黄原子に置き換わって導かれる基、または主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキレン基の主鎖中の炭素原子の1つがNR19に置き換わって導かれる基を示し、R19は、水素原子またはアルキル基を示す。
    該置換のアルキレン基の置換基は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、またはフェニル基である。これらの基は、該重合性官能基を有していても良い。
    βは、フェニレン基、炭素数1〜6のアルキル基置換フェニレン基、ニトロ基置換フェニレン基、ハロゲン基置換フェニレン基、またはアルコキシ基置換フェニレン基を示し、これらの基は、該重合性官能基を有していても良い。
    γは、水素原子、主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルキル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基を示し、これらの基は、該重合性官能基を有していても良い。)
  9. 前記下引き層が下記式(8)
    0.4 ≦(iii)/(i)+(ii)≦ 1.0 (8)
    (式(8)中(i)、(ii)、(iii)は、組成物の全質量に対する(i)、(ii)、(iii)の化合物それぞれの含有量を示す。)
    を満たすことを特徴とする請求項8に記載の電子写真感光体の製造方法。
  10. 前記式(1)中のR、Rがそれぞれ独立に単結合、メチレン基、エチレン基、プロピレン基を示すことを特徴とする請求項8または9に記載の電子写真感光体の製造方法。
JP2014240036A 2013-12-26 2014-11-27 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Expired - Fee Related JP6423697B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014240036A JP6423697B2 (ja) 2013-12-26 2014-11-27 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
US14/568,511 US9304416B2 (en) 2013-12-26 2014-12-12 Electrophotographic photosensitive member, method of producing electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus
KR1020140182153A KR20150076085A (ko) 2013-12-26 2014-12-17 전자사진 감광체, 전자사진 감광체의 제조 방법, 프로세스 카트리지, 및 전자사진 장치
DE102014119498.5A DE102014119498B4 (de) 2013-12-26 2014-12-23 Elektrophotographisches photosensitives element, verfahren zum herstellen eines elektrophotographischen photosensitiven elements, prozesskartusche und elektrophotographischer apparat
CN201410828031.6A CN104749908B (zh) 2013-12-26 2014-12-25 电子照相感光构件、其生产方法、处理盒和电子照相设备

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013270560 2013-12-26
JP2013270560 2013-12-26
JP2014240036A JP6423697B2 (ja) 2013-12-26 2014-11-27 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015143820A JP2015143820A (ja) 2015-08-06
JP6423697B2 true JP6423697B2 (ja) 2018-11-14

Family

ID=53372236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014240036A Expired - Fee Related JP6423697B2 (ja) 2013-12-26 2014-11-27 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9304416B2 (ja)
JP (1) JP6423697B2 (ja)
KR (1) KR20150076085A (ja)
CN (1) CN104749908B (ja)
DE (1) DE102014119498B4 (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6463104B2 (ja) 2013-12-26 2019-01-30 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP6508948B2 (ja) 2015-01-26 2019-05-08 キヤノン株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP6588731B2 (ja) 2015-05-07 2019-10-09 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP6639256B2 (ja) 2016-02-10 2020-02-05 キヤノン株式会社 電子写真装置、およびプロセスカートリッジ
JP7187270B2 (ja) 2017-11-24 2022-12-12 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP7057104B2 (ja) 2017-11-24 2022-04-19 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP7046571B2 (ja) 2017-11-24 2022-04-04 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP7034769B2 (ja) 2018-02-28 2022-03-14 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP7034768B2 (ja) 2018-02-28 2022-03-14 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2019152699A (ja) 2018-02-28 2019-09-12 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP7150485B2 (ja) 2018-05-31 2022-10-11 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP7059111B2 (ja) 2018-05-31 2022-04-25 キヤノン株式会社 電子写真感光体およびその製造方法、並びにプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
JP7054366B2 (ja) 2018-05-31 2022-04-13 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
US10747130B2 (en) 2018-05-31 2020-08-18 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and electrophotographic apparatus
JP7129225B2 (ja) 2018-05-31 2022-09-01 キヤノン株式会社 電子写真感光体および電子写真感光体の製造方法
JP7059112B2 (ja) 2018-05-31 2022-04-25 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
CN110703551B (zh) * 2018-07-09 2021-07-27 中强光电股份有限公司 波长转换元件、投影装置及波长转换元件的制作方法
JP7413054B2 (ja) 2019-02-14 2024-01-15 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP7358276B2 (ja) 2019-03-15 2023-10-10 キヤノン株式会社 電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US11573499B2 (en) 2019-07-25 2023-02-07 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and electrophotographic apparatus
US11320754B2 (en) 2019-07-25 2022-05-03 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge and electrophotographic apparatus
JP7337649B2 (ja) 2019-10-18 2023-09-04 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP7337652B2 (ja) 2019-10-18 2023-09-04 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジ及びそれを用いた電子写真装置
JP7401256B2 (ja) 2019-10-18 2023-12-19 キヤノン株式会社 電子写真装置、プロセスカートリッジ及びカートリッジセット
JP7330851B2 (ja) 2019-10-18 2023-08-22 キヤノン株式会社 電子写真装置、プロセスカートリッジ、及びカートリッジセット
JP7433867B2 (ja) * 2019-11-29 2024-02-20 キヤノン株式会社 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP7483477B2 (ja) 2020-04-21 2024-05-15 キヤノン株式会社 電子写真感光ドラム、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
JP7449151B2 (ja) 2020-04-21 2024-03-13 キヤノン株式会社 電子写真感光ドラム
JP7444691B2 (ja) 2020-04-21 2024-03-06 キヤノン株式会社 電子写真感光体の製造方法
WO2022260036A1 (ja) 2021-06-11 2022-12-15 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
DE112022003014T5 (de) 2021-06-11 2024-04-25 Canon Kabushiki Kaisha Elektrophotographisches lichtempfindliches element, prozesskartusche und elektrophotographisches gerät

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62276561A (ja) * 1986-05-26 1987-12-01 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
JPS63208853A (ja) * 1987-02-26 1988-08-30 Ricoh Co Ltd 電子写真用感光体
JPH0762762B2 (ja) 1987-10-12 1995-07-05 キヤノン株式会社 フルカラー電子写真装置
JPH01233458A (ja) * 1988-03-14 1989-09-19 Ricoh Co Ltd 電子写真用感光体
US5135829A (en) * 1989-10-23 1992-08-04 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor having intermediate layer comprising modified indium oxide
US5834147A (en) * 1993-11-05 1998-11-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Photosensitive member for electrophotography
JP3307206B2 (ja) * 1995-08-15 2002-07-24 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体
US20070049676A1 (en) * 2005-08-26 2007-03-01 Xerox Corporation Thick electrophotographic imaging member undercoat layers
JP4971764B2 (ja) * 2005-11-30 2012-07-11 キヤノン株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP4649321B2 (ja) * 2005-11-30 2011-03-09 キヤノン株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
EP2221671B1 (en) 2007-12-04 2013-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photoreceptor, process for producing electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and electrophotographic apparatus
JP5358161B2 (ja) * 2008-11-19 2013-12-04 シャープ株式会社 電子写真感光体およびそれを用いた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9304416B2 (en) 2016-04-05
US20150185635A1 (en) 2015-07-02
JP2015143820A (ja) 2015-08-06
KR20150076085A (ko) 2015-07-06
DE102014119498A1 (de) 2015-07-02
DE102014119498B4 (de) 2019-06-06
CN104749908A (zh) 2015-07-01
CN104749908B (zh) 2019-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6423697B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP4940370B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP5826212B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法
JP4958995B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP6468825B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置およびイミド化合物
JP5972218B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法
KR101594216B1 (ko) 전자 사진 감광체, 프로세스 카트리지 및 전자 사진 장치
JPWO2005064414A1 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2017010025A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP6489824B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
KR101595617B1 (ko) 전자 사진 감광체, 전자 사진 감광체의 제조 방법, 프로세스 카트리지, 및 전자 사진 장치
KR20090038301A (ko) 전자수송물질로서 나프탈렌테트라카르복실산 디이미드유도체를 전하수송층에 포함하는 전자사진 감광체 및 이를채용한 전자사진 화상형성장치
JP2017151425A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP6436815B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
WO2009133747A1 (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JP6914727B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
KR101599581B1 (ko) 전자 사진 감광체, 프로세스 카트리지 및 전자 사진 장치
JP5832478B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP5784074B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2007192903A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、および電子写真装置
JP4810441B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP4194606B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP6664235B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP6700714B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置およびイミド化合物
JP2015210447A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、および電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171124

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181019

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6423697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees