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JP6401752B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、端子を収容可能な第1ハウジングと、相手側端子を収容可能な第2ハウジングと、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合状態を検知可能な嵌合検知部材と、を備えたコネクタに関する。
従来から、嵌合検知部材を備えたコネクタが提案されている。例えば、従来のコネクタの一つ(以下「従来コネクタ」という。)は、オス端子を収容したオスハウジング、メス端子を収容したメスハウジング、及び、メスハウジングから延びる嵌合用ロックアームとオスハウジングから突出する嵌合用突部との係合(即ち、コネクタの嵌合)を検知可能な嵌合検知部材と、を備えている。この従来コネクタは、意図せず嵌合が解除される(嵌合用突部から嵌合用ロックアームが離れる)ことを防ぐべく、嵌合検知部材から延びる突片状のロック規制部を、嵌合用ロックアームに干渉する位置に配置している(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−74190号公報
従来コネクタは、意図的に嵌合を解除する際の作業性等を考慮し、嵌合検知部材を嵌合方向の後方に向けて所定の係止力よりも大きい力で引けば嵌合検知部材がハウジングから分離できる構造(いわゆるセミロック構造)を有している。
そのため、従来コネクタは、嵌合を解除する際の作業性に優れるものの、嵌合検知部材に過度に大きな外力(上記係止力を上回る衝撃および振動等)が及んだ場合、意図せず嵌合検知部材がハウジングから分離する可能性がある。仮にこのように意図せず嵌合検知部材が分離したとしても、嵌合用ロックアームの弾性力によって嵌合状態が維持されるため、即座にコネクタの嵌合が解除されることはない。しかし、嵌合検知部材が分離した状態にて嵌合用ロックアームに外力が及ぶと、嵌合用ロックアームが撓んでコネクタの嵌合が解除される可能性がある。
そのため、従来コネクタの使用環境によっては、嵌合検知部材に外力が及び難いように従来コネクタの配置を工夫する等の対策が求められる場合があった。その結果、従来コネクタを使用する際の作業性を向上させ難くなっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コネクタの嵌合状態の検知と、意図しない嵌合の解除の防止と、を両立可能なコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記(1)〜()を特徴としている。
(1)
端子を収容可能な第1ハウジングと、相手側端子を収容可能な第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合状態を検知可能な嵌合検知部材と、を備えたコネクタであって、
前記第1ハウジングは、
嵌合方向の後方に向けて延びる嵌合用ロックアームと、前記嵌合用ロックアームに設けられ且つ前記嵌合検知部材と係合可能な第1ロック部と、前記嵌合用ロックアームに設けられ且つ前記第2ハウジングと係合可能な第2ロック部と、を有し、
前記嵌合検知部材は、
嵌合方向の前方に向けて延びる検知用ロックアームと、前記検知用ロックアームに設けられた検知用突部と、前記嵌合用ロックアームの撓み量を規制可能な撓み規制部と、前記第1ロック部に対応する第1被ロック部と、を有し、
前記第2ハウジングは、
前記第2ロック部に対応する第2被ロック部を有する、
と共に、
該コネクタを嵌合するとき、前記嵌合検知部材が、前記第1ハウジングに嵌合方向の後方から装着されると共に、前記第2ロック部に前記検知用突部が当接して嵌合方向の前方への移動が防止される仮係止位置から、前記第2ロック部に係合した前記第2被ロック部によって前記検知用突部の当接が解除されて嵌合方向の前方へ移動すると共に前記第1ロック部に前記第1被ロック部が係合される本係止位置へ移動し、
前記本係止位置に前記嵌合検知部材があるとき、前記撓み規制部が、前記嵌合用ロックアームの撓み量を、前記第1ロック部の係合を解除可能であり且つ前記第2ロック部の係合を解除不能である範囲内に規制し、
前記第1ロック部が、前記嵌合用ロックアームの自由端側の端部に設けられ、
前記第2ロック部が、前記嵌合用ロックアームの前記第1ロック部よりも固定端に近い位置に設けられた、
コネクタであること。
(2)
上記(1)に記載のコネクタにおいて、
前記第1ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、前記第2ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、が同一の向きであり、
前記本係止位置に前記嵌合検知部材があるとき、前記撓み規制部が、前記嵌合用ロックアームを前記同一の向きに撓ませたときに前記嵌合用ロックアームに干渉する位置に存在する、
コネクタであること。
(3)
上記(1)に記載のコネクタにおいて、
前記第1ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、前記第2ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、が逆の向きであり、
前記本係止位置に前記嵌合検知部材があるとき、前記撓み規制部が、前記嵌合用ロックアームを前記第2ロック部の係合を解除するための向きに撓ませたときに前記嵌合用ロックアームに干渉する位置に存在する、
コネクタであること。
(4)
上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載のコネクタにおいて、
前記嵌合検知部材が、前記第1ハウジングに外挿されるように装着される、
コネクタであること
上記(1)の構成のコネクタによれば、コネクタを嵌合するとき、嵌合検知部材が仮係止位置(嵌合検知部材の前方への移動が防止されている位置)にある状態にて、嵌合検知部材を第2ハウジングに近付ければ、嵌合検知部材と共に第1ハウジングも第2ハウジングに近付き、第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合する。更に、この嵌合に伴って検知用突部と第2ロック部との当接が解除され、嵌合検知部材が前方へ移動可能となる。そのため、嵌合検知部材の位置(具体的には、嵌合検知部材が仮係止位置に留まっているか、嵌合検知部材が仮係止位置よりも前方に移動したか)により、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合状態を検知できる。
更に、嵌合検知部材が本係止位置(嵌合検知部材と第1ハウジングとが係合した位置)にあるとき、撓み規制部により、嵌合用ロックアームの撓み量が、第1ロック部の係合を解除可能であるものの第2ロック部の係合を解除不能である範囲内に規制される。そのため、意図的に嵌合を解除する場合、嵌合用ロックアームを撓ませて嵌合検知部材と第1ハウジングとの係合(第1ロック部と第1被ロック部との係合)を解除した後、嵌合検知部材を本係止位置から仮係止位置に向けて移動させ、更に嵌合用ロックアームを撓ませて第1ハウジングと第2ハウジングとの係合(第2ロック部と第2被ロック部との係合)を解除することになる。換言すると、コネクタの嵌合を解除するとき、嵌合検知部材と第1ハウジングとの係合の解除(第1の解除)と、第1ハウジングと第2ハウジングとの係合の解除(第2の解除)と、の2つの工程を経ることになる。よって、本構成のコネクタは、従来コネクタに比べ、意図しない嵌合の解除をより確実に防止できる。
したがって、本構成のコネクタは、コネクタの嵌合状態の検知と、意図しない嵌合の解除の防止と、を両立可能である。
ところで、上記「嵌合方向の前方」とは、第1ハウジングが第2ハウジングに係合するときに第1ハウジングが移動する(第2ハウジングに近付く)向きを表す。一方、「嵌合方向の後方」とは、第1ハウジングと第2ハウジングとの係合を解除するときに第1ハウジングが移動する(第2ハウジングから離れる)向きを表す。嵌合検知部材および第2ハウジングについても同様である。
上記(2)の構成のコネクタによれば、第1ロック部の係合を解除するための嵌合用ロックアームの撓みの向きと、第2ロック部の係合を解除するための嵌合用ロックアームの撓みの向きと、が同じである。そのため、嵌合を解除する際、上述した第1の解除、嵌合検知部材の仮係止位置に向けての移動、及び、上述した第2の解除を行う一連の工程を、あたかも1つの工程のように連続的に実行できる。したがって、本構成のコネクタは、意図しない嵌合の解除を防止しつつ、意図的に嵌合を解除する際には容易に嵌合を解除できる。
上記(3)の構成のコネクタによれば、第1ロック部の係合を解除するための嵌合用ロックアームの撓みの向きと、第2ロック部の係合を解除するための嵌合用ロックアームの撓みの向きと、が逆である。そのため、嵌合を解除する際、前者の向きに嵌合用ロックアームを撓ませて第1の解除を行うと共に嵌合検知部材を仮係止位置に向けて移動させた後、後者の向きに嵌合用ロックアームを撓ませて第2の解除を行うことになる。即ち、嵌合用ロックアームの撓みの向きを切り替えながら、嵌合を解除する一連の工程を行うことになる。したがって、本構成のコネクタは、嵌合を解除する工程が若干複雑ではあるものの、その複雑さゆえに意図しない嵌合の解除を更に確実に防止できる。
上記(4)の構成のコネクタによれば、嵌合検知部材が第1ハウジングに外挿されるため、コネクタを嵌合する作業者は、嵌合検知部材だけを持って(即ち、第1ハウジングを持つことなく)嵌合検知部材を第2ハウジングに近付ければ、嵌合状態の検知と、嵌合検知部材と第1ハウジングとの係合と、を一連の動作として連続的に実行できる。したがって、本構成のコネクタは、嵌合検知部材が第1ハウジングの内側に挿入される場合等に比べ、作業者の持ち換えが不要である分、コネクタをより容易に嵌合できる。
上記()の構成のコネクタによれば、第1ロック部が嵌合用ロックアームの自由端側の端部に設けられ、第2ロック部が第1ロック部よりも固定端に近い位置に設けられる。そのため、嵌合用ロックアームを固定端を中心に撓ませたとき、第1ロック部の移動量が第2ロック部の移動量よりも大きいことになる。よって、嵌合用ロックアームの長さ、第1ロック部及び第2ロック部の配置、並びに、撓み規制部の配置等を調整することにより、撓み規制部による撓み量の規制を容易に実現できる。
本発明によれば、コネクタの嵌合状態の検知と、意図しない嵌合の解除の防止と、を両立できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係るメスハウジングの概略斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る嵌合検知部材の概略斜視図である。 図3は、図1のメスハウジングに図2の嵌合検知部材を装着したとき(嵌合検知部材が仮係止位置にあるとき)の概略斜視図である。 図4は、図3のメスハウジング及び嵌合検知部材を嵌合方向の後方から見た背面図である。 図5は、メスハウジング及び嵌合検知部材と、本発明の第1実施形態に係るオスハウジングと、を嵌合する前の状態(両者が分離した状態)におけるそれら部材の断面図であり、図5(a)は図4のA−A線断面図であり、図5(b)は図4のB−B線断面図である。 図6は、メスハウジング及び嵌合検知部材と、オスハウジングと、を嵌合する途中の状態(メスハウジングとオスハウジングとが嵌合した状態)における、図5と同様の断面図である。 図7は、メスハウジング及び嵌合検知部材と、オスハウジングと、を嵌合する途中の状態(嵌合検知部材が本係止位置に移動する途中)における、図5と同様の断面図である。 図8は、メスハウジング及び嵌合検知部材と、オスハウジングと、の嵌合が完了した状態(嵌合検知部材が本係止位置にある状態)における、図5と同様の断面図である。 図9は、嵌合を解除する途中の状態(嵌合検知部材とメスハウジングとの係止が解除された状態)における、図5と同様の断面図である。 図10は、嵌合を解除する途中の状態(嵌合検知部材が仮係止位置に戻った状態)における、図5と同様の断面図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係るメスハウジングの概略斜視図である。 図12は、本発明の第2実施形態に係る嵌合検知部材の概略斜視図である。 図13は、図11のメスハウジングに図12の嵌合検知部材を装着したとき(嵌合検知部材が仮係止位置にあるとき)の概略斜視図である。 図14は、図13のメスハウジング及び嵌合検知部材を嵌合方向の後方から見た背面図である。 図15は、メスハウジング及び嵌合検知部材と、本発明の第2実施形態に係るコネクタのオスハウジングと、の嵌合が完了した状態(嵌合検知部材が本係止位置にある状態)におけるそれら部材の断面図であり、図15(a)は図14のA−A線断面図であり、図15(b)は図14のB−B線断面図である。 図16は、嵌合を解除する途中の状態(嵌合検知部材とメスハウジングとの係止が解除された状態)における、図15と同様の断面図である。 図17は、嵌合を解除する途中の状態(嵌合検知部材が仮係止位置に戻った状態)における、図15と同様の断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図10を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るコネクタ(以下「コネクタ100」と称呼する。)について説明する。
(コネクタの構造)
図1〜図10(特に図5)に示すように、コネクタ100は、メスハウジング(第1ハウジング)110、嵌合検知部材120、及び、オスハウジング(第2ハウジング)130を備えている。
図1〜図10において、メスハウジング110のオスハウジング130に対面する向きを嵌合方向の前方と称呼し、前方と反対側の向きを嵌合方向の後方と称呼し、前後方向に直交するメスハウジング110の高さ方向を上下方向と称呼する。嵌合検知部材120及びオスハウジング130の前後方向および上下方向についても、同様である。
図1に示すように、メスハウジング110は、嵌合方向の前方および後方に開口部を有する筒状の形状を有している。メスハウジング110は、嵌合方向の後方に向けて延びる嵌合用ロックアーム111を有している。嵌合用ロックアーム111は、嵌合方向の前方に固定端を有し且つ嵌合方向の後方に自由端を有する片持ち梁状の形状を有する。メスハウジング110は、嵌合用ロックアーム111の自由端側(後方)の端部に設けられた嵌合検知部材係止部(第1ロック部)112と、嵌合検知部材係止部112よりも固定端側に設けられたオスハウジング係止部(第2ロック部)113と、を有している。
嵌合検知部材係止部112は、コネクタ100の嵌合時に嵌合検知部材120と係合可能な部材(突起状の部材)であり、オスハウジング係止部113は、コネクタ100の嵌合時にオスハウジング130と係合可能な部材(柱状の部材)である。
更に、メスハウジング110の側壁には、嵌合検知部材120をスライド可能に装着するためのガイドレール114、及び、嵌合検知部材120が本係止位置にあるときに嵌合検知部材120が当接する当接壁115が設けられている。当接壁115には、側壁溝部116が設けられている。メスハウジング110の下壁には、下壁溝部117が設けられている。
図2に示すように、嵌合検知部材120は、嵌合方向(前後方向)の軸線周りに周回する環状の形状を有している。嵌合検知部材120は、嵌合方向の前方に向けて延びる検知用ロックアーム121を有している。検知用ロックアーム121は、嵌合方向の後方に固定端を有し且つ嵌合方向の前方に自由端を有する片持ち梁状の形状を有する。嵌合検知部材120は、検知用ロックアーム121の自由端の近傍に設けられた検知用突部122と、嵌合用ロックアーム111の撓み量を規制可能な撓み規制部123と、メスハウジング110の嵌合検知部材係止部112に対応する係止部(第1被ロック部)124と、を有している。
更に、嵌合検知部材120の側壁には、嵌合検知部材120が本係止位置にあるときにメスハウジング110の当接壁115に当接する当接壁125、メスハウジング110のガイドレール114が挿入される挿入孔126、及び、メスハウジング110の当接壁115の側壁溝部116に挿入される側壁突部127が設けられている。嵌合検知部材120の下壁には、メスハウジング110の下壁溝部117に挿入される下壁突部128が設けられている。
図3に示すように、嵌合検知部材120は、メスハウジング110の後方からメスハウジング110に外挿されるように、メスハウジング110に装着される。図3では、嵌合検知部材120の検知用突部122がメスハウジング110のオスハウジング係止部113の後方壁面に当接することにより、嵌合検知部材120の前方への移動が制限されている。換言すると、図3に示す状態にて嵌合検知部材120を前方へ押すと、嵌合検知部材120は前方へは移動せず(メスハウジング110に対して相対移動せず)、メスハウジング110自体が前方に移動することになる。
嵌合検知部材120が図3に示す位置にある場合、メスハウジング110の嵌合検知部材係止部112と、嵌合検知部材120の係止部124とは離れており、両者は係合していない。換言すると、嵌合検知部材120は、メスハウジング110に仮に係止された状態にある。そこで、図3に示す嵌合検知部材120の位置は、仮係止位置とも称呼される。
更に、このように嵌合検知部材120が仮係止位置にある場合、嵌合検知部材120の側壁の挿入孔126にはメスハウジング110のガイドレール114が挿入され、嵌合検知部材120の側壁突部127の先端がメスハウジング110の側壁溝部116に挿入され、嵌合検知部材120の下壁突部128の先端がメスハウジング110の下壁溝部117に挿入されている。これにより、嵌合検知部材120が仮係止位置にあっても、メスハウジング110と嵌合検知部材120との間の位置ずれ(がたつき)が抑えられる。
なお、この場合、嵌合検知部材120の当接壁125は、メスハウジング110の当接壁115には当接していない。嵌合検知部材120の当接壁125と、メスハウジング110の当接壁115とは、嵌合検知部材120が後述する本係止位置に移動したとき(例えば、図6を参照。)に当接することになる。
図4に示すように、メスハウジング110は、その下壁と上壁とを繋ぐ内部壁118を有し、内部壁118によって仕切られた領域内(本例では3つの領域内)に複数の端子収容室119を有している。なお、図4では、説明の便宜上、端子収容室119には端子が収容されていない状態が示されている。
(コネクタの嵌合)
次いで、コネクタ100を嵌合する手順について、図5〜図8を参照しながら説明する。
まず、図5(a)に示すように、コネクタ100の嵌合を始める前の時点では、嵌合検知部材120が後方から外挿されたメスハウジング110(図3を参照。)と、オスハウジング130と、が離れている。オスハウジング130は、メスハウジング110のオスハウジング係止部113に対応する係止部(第2被ロック部)131、及び、端子収容室132を有している。この時点では、嵌合検知部材120の検知用突部122がメスハウジング110のオスハウジング係止部113の後方壁面に当接し、嵌合検知部材120のメスハウジング110に対する前方への相対移動が防止されている。更に、図5(b)に示すように、この時点では、メスハウジング110の嵌合検知部材係止部112と、嵌合検知部材120の係止部124と、が離れている。
なお、この時点では、メスハウジング110の端子収容室119に収容されたメス端子141と、オスハウジング130の端子収容室132に収容されたオス端子161と、は離れている。更に、メス端子141はスペーサ151(及び図示しないランス等)によって係止されており、オス端子161はスペーサ171(及び図示しないランス等)によって係止されている。メス端子141の後方には電線142が延びており、オス端子161の後方にも電線172が伸びている。
次いで、図6(a)に示すように、コネクタ100の嵌合を始めると、嵌合検知部材120が装着されたメスハウジング110が、オスハウジング130の内側に挿入される。具体的には、作業者が嵌合検知部材120をオスハウジング130に向けて押すと、嵌合検知部材120のメスハウジング110に対する前方への相対移動が防止されているため、メスハウジング110(及び嵌合検知部材120)がオスハウジング130に近付く。
このとき、メスハウジング110のオスハウジング係止部113の前方壁面が嵌合方向に対して傾斜しているため、オスハウジング130の係止部131が、オスハウジング係止部113に乗り上げた後にオスハウジング係止部113を乗り越える。これにより、オスハウジング130の係止部131が、オスハウジング係止部113に係止される。更に、このとき、係止部131によって嵌合検知部材120の検知用突部122が押し下げられる。この押し下げに伴い、検知用ロックアーム121が下方に撓む。なお、図6(a)は、この時点におけるオスハウジング係止部113、検知用突部122及び係止部131の配置を表している。
更に、この時点にて、オスハウジング130の端子突出孔132aから突出したオス端子161の先端が、メスハウジング110の内部の端子挿入孔119aを通過し、メス端子141に挿入される。これにより、メス端子141とオス端子161とが電気的に接続される。加えて、この時点にて、端子挿入孔119aが設けられたメスハウジング110の内部壁面と、端子突出孔132aが設けられたオスハウジング130の内部壁面と、が当接する。その結果、メスハウジング110とオスハウジング130とは、これ以上は互いに近付くことができない状態となる。
一方、図6(b)に示すように、この時点では、メスハウジング110の嵌合検知部材係止部112と、嵌合検知部材120の係止部124と、は離れており、互いに係合していない。
次いで、図7(a)に示すように、図6(a)の状態から嵌合検知部材120がオスハウジング130に向けて更に押し込まれると、嵌合検知部材120の検知用突部122がオスハウジング係止部113の下方をオスハウジング130に向けて移動する。その結果、嵌合検知部材120の全体がオスハウジング130に近付く。一方、嵌合検知部材120がこのように移動しても、上述したようにメスハウジング110は前方には移動できない。そのため、この時点にて、図7(b)に示すように、嵌合検知部材120の係止部124と、メスハウジング110の嵌合検知部材係止部112と、が接触する。嵌合検知部材係止部112の後方壁面は嵌合方向に対して傾斜しており、係止部124の前方壁面も嵌合方向に対して傾斜しているため、これら傾斜した面に案内され、嵌合用ロックアーム111が下方に撓み始める。
次いで、図8(a)に示すように、図7(a)の状態から嵌合検知部材120がオスハウジング130に向けて更に押し込まれると、嵌合検知部材120の検知用突部122がメスハウジング110のオスハウジング係止部113の下方を通り抜け、オスハウジング係止部113の前方に移動し、オスハウジング係止部113に係止される。更に、図8(b)に示すように、この時点にて、メスハウジング110の嵌合検知部材係止部112と、嵌合検知部材120の係止部124と、が係合する。
なお、この時点にて、メスハウジング110の当接壁115(図3を参照。)に嵌合検知部材120の当接壁125が当接する。よって、嵌合検知部材120は、この位置よりも前方には移動できないことになる。
嵌合検知部材120が図8(a)及び図8(b)に示す位置にある場合、メスハウジグ110の嵌合検知部材係止部112と、嵌合検知部材120の係止部124と、が係合している。よって、この場合、嵌合検知部材120は後方には移動できず、嵌合検知部材120とメスハウジング110とは分離できないことになる。換言すると、嵌合検知部材120は、メスハウジング110に完全に係止された状態にある。そこで、図8(a)及び図8(b)に示す嵌合検知部材120の位置は、「本係止位置」とも称呼される。
このように、嵌合検知部材120が仮係止位置にある状態にてメスハウジング110とオスハウジング130との嵌合を始め、メスハウジング110とオスハウジング130との嵌合(メス端子141とオス端子161との電気的接続)を経て、嵌合検知部材120が本係止位置に到達する。この時点にて、コネクタ100の嵌合が完了する。よって、コネクタ100は、嵌合検知部材120をオスハウジング130に向けて押し込むだけで、嵌合状態の検知(仮係止位置から更に前方への移動)と、嵌合検知部材120の係止(本係止位置での係止)と、を行うことができる。
(コネクタの嵌合の解除)
次いで、コネクタ100の嵌合を解除する(メスハウジング110とオスハウジング130とを分離し、メス端子141とオス端子161との電気的接続を解除する)手順について、図9及び図10を参照しながら説明する。
まず、図9(b)に示すように、嵌合が完了したコネクタ100(図8を参照。)のメスハウジング110の嵌合検知部材係止部112と、嵌合検知部材120の係止部124と、が分離するように、メスハウジング110の嵌合用ロックアーム111を下方に撓ませる。この撓みに伴い、嵌合用ロックアーム111に設けられた嵌合検知部材係止部112及びオスハウジング係止部113の双方が、下方に移動することになる。
このとき、嵌合用ロックアーム111は、その下方に存在する嵌合検知部材120の撓み規制部123に当接するため、嵌合用ロックアーム111の撓み量が制限される。この制限の結果、図9(b)に示すように、嵌合検知部材係止部112と係止部124との係合は解除されるものの、図9(a)に示すように、オスハウジング130の係止部131とオスハウジング係止部113との係合は解除されない。換言すると、撓み規制部123は、嵌合用ロックアーム111の撓み量を、嵌合検知部材係止部112の係合を解除可能であり且つオスハウジング係止部113の係合を解除不能である範囲内に規制するようになっている。よって、この時点では、メスハウジング110とオスハウジング130とは、分離できない。
次いで、図10(a)に示すように、図9(a)の状態から嵌合検知部材120がオスハウジング130から離れる向きに引かれると、嵌合検知部材120の検知用突部122の後方壁面が嵌合方向に対して傾斜しているため、検知用突部122が、メスハウジング110のオスハウジング係止部113の下方を通り抜けるように移動する。即ち、嵌合検知部材120が、本係止位置から仮係止位置に向けて移動する。その結果、図10(b)に示すように、嵌合検知部材120と共に撓み規制部123が後方に移動し、メスハウジング110の嵌合用ロックアーム111が撓み規制部123から離れる。よって、嵌合用ロックアーム111の撓み量の規制が解除され、嵌合用ロックアーム111を更に下方に撓ませることが可能となる。
そして、この状態にて、嵌合用ロックアーム111を更に下方に撓ませると、図10(a)に示すように、オスハウジング係止部113がオスハウジング130の係止部131よりも下方に移動し、オスハウジング係止部113と係止部131との係合が解除される。換言すると、メスハウジング110とオスハウジング130とが分離可能な状態となる。よって、この状態にて嵌合検知部材120及びメスハウジング110を後方に移動させると、メスハウジング110とオスハウジング130とが分離する(図5に示す状態に戻る)ことになる。
このように、嵌合検知部材120が本係止位置にある状態にてメスハウジング110とオスハウジング130との嵌合の解除(分離)を始め、嵌合用ロックアーム111を撓ませることによって嵌合検知部材120とメスハウジング110との係合(嵌合検知部材係止部112と、係止部124との、係合)を解除した後、嵌合検知部材120を仮係止位置に向けて移動させる。更に、この状態にて嵌合用ロックアーム111を更に撓ませ、メスハウジング110とオスハウジング130との係合を解除する。換言すると、コネクタ100の嵌合を解除するとき、嵌合検知部材120とメスハウジング110との係合の解除(第1の解除)と、メスハウジング110とオスハウジング130との係合の解除(第2の解除)と、の2つの工程を経ることになる。よって、コネクタ100は、従来コネクタに比べ、意図しないコネクタの嵌合の解除をより確実に防止できる。
更に、嵌合検知部材係止部112の係合を解除するための嵌合用ロックアーム111の撓みの向きと、オスハウジング係止部113の係合を解除するための嵌合用ロックアーム111の撓みの向きと、が同じ(例えば、図9における下方)であるため、上述した第1の解除、嵌合検知部材120の仮係止位置に向けての移動、及び、上述した第2の解除を行う一連の工程を、あたかも1つの工程のように連続的に実行できる。よって、コネクタ100は、意図しないコネクタの嵌合の解除を防止しつつ、意図的にコネクタの嵌合を解除する際には容易に嵌合を解除できる。
<第2実施形態>
以下、図11〜図17を参照しながら、本発明の第2実施形態に係るコネクタ(以下「コネクタ200」と称呼する。)について説明する。コネクタ200は、主として嵌合検知部材とメスハウジングとを係止する構造が異なる点において、第1実施形態に係るコネクタ100と相違している。そこで、以下、この相違点を中心に詳細な説明を行い、コネクタ200においてコネクタ100と実質的に同一の機能・構造を有する部位についての説明は、適宜省略される。
(コネクタの構造)
図11〜図17(特に図15)に示すように、コネクタ200は、コネクタ100と同様、メスハウジング(第1ハウジング)210、嵌合検知部材220及びオスハウジング(第2ハウジング)230を備えている。
図11に示すように、メスハウジング210は、筒状の形状を有しており、嵌合用ロックアーム211、嵌合検知部材係止部(第1ロック部)212、オスハウジング係止部(第2ロック部)213、ガイドレール214、当接壁215、側壁溝部216、及び、下壁溝部217を有している。
図12に示すように、嵌合検知部材220は、環状の形状を有しており、検知用ロックアーム221、検知用突部222、撓み規制部223、係止部(第1被ロック部)224、当接壁225、挿入孔226、側壁突部227、及び、下壁突部228を有している。嵌合検知部材220の係止部224は、第1実施形態の嵌合検知部材120(下方に向けて突出する形状)とは異なり、上方に向けて突出する突部状の形状を有している。
図13に示すように、嵌合検知部材220は、メスハウジング210の後方からメスハウジング210に外挿される。そして、嵌合検知部材220の検知用突部222がメスハウジング210のオスハウジング係止部213の後方壁面に当接することにより、嵌合検知部材220の前方への移動が制限されている。図13に示す嵌合検知部材220の位置は、第1実施形態と同様、「仮係止位置」とも称呼される。
図14に示すように、メスハウジング210は、その下壁と上壁とを繋ぐ内部壁218を有し、内部壁218によって仕切られた領域内に複数の端子収容室219を有している。なお、図14では、第1実施形態と同様、端子収容室219には端子が収容されていない状態が示されている。
(コネクタの嵌合)
図15(a)に示すように、コネクタ200の嵌合が完了したとき(嵌合検知部材220が本係止位置にあるとき)、メスハウジング210の嵌合用ロックアーム211に設けられたオスハウジング係止部213と、オスハウジング230の係止部(第2被ロック部)231と、が係合している。更に、図15(b)に示すように、このとき、メスハウジング210の嵌合用ロックアーム211に設けられた嵌合検知部材係止部212と、嵌合検知部材220の係止部224と、が係合する。
より具体的には、図15(b)に示すように、メスハウジング210の嵌合検知部材係止部212は、嵌合検知部材220の係止部224の上方を乗り越えるように移動して係止部224と係合するようになっている。そのため、第1実施形態とは異なり、後述するコネクタ200の嵌合を解除する手順において、嵌合検知部材係止部212の係合を解除するための嵌合用ロックアーム211の撓みの向きと、オスハウジング係止部213の係合を解除するための嵌合用ロックアーム211の撓みの向きと、が逆となる。
(コネクタの嵌合の解除)
コネクタ200の嵌合を解除するとき、まず、図16(b)に示すように、嵌合が完了したコネクタ200(図15を参照。)のメスハウジング210の嵌合検知部材係止部212と、嵌合検知部材220の係止部224と、が分離するように、メスハウジング210の嵌合用ロックアーム211を上方に撓ませる。この撓みに伴い、嵌合用ロックアーム211に設けられた嵌合検知部材係止部212が上方に移動することになる。
このとき、嵌合用ロックアーム211の撓みの向き(上方)は、メスハウジング210のオスハウジング係止部213とオスハウジング230の係止部231との係合を解除する撓みの向き(下方)とは逆であるため、嵌合検知部材係止部212と係止部224との係合は解除されるものの、図16(a)に示すように、オスハウジング230の係止部231とオスハウジング係止部213との係合は解除されない。換言すると、撓み規制部223は、嵌合用ロックアーム211の撓み量を、嵌合検知部材係止部212の係合を解除可能であり且つオスハウジング係止部213の係合を解除不能である範囲内に規制するようになっている。その結果、この時点では、メスハウジング210とオスハウジング230とは、分離できない。
次いで、図17(a)に示すように、図16(a)の状態から嵌合検知部材220がオスハウジング230から離れる向きに引かれると、嵌合検知部材220の検知用突部222の後方壁面が嵌合方向に対して傾斜しているため、検知用突部222が、メスハウジング210のオスハウジング係止部213の下方を通り抜けるように移動する。即ち、嵌合検知部材220が、本係止位置から仮係止位置に向けて移動する。その結果、図17(b)に示すように、嵌合検知部材220と共に撓み規制部223が後方に移動し、メスハウジング210の嵌合用ロックアーム211が撓み規制部223から離れる。よって、嵌合用ロックアーム211の撓み量の規制が解除され、嵌合用ロックアーム211を下方に撓ませることが可能となる。
そして、この状態にて、嵌合用ロックアーム211を下方に撓ませると、図17(a)に示すように、オスハウジング230の係止部231よりもオスハウジング係止部213が下方に移動し、オスハウジング係止部213と係止部231との係合が解除される。換言すると、メスハウジング210とオスハウジング230とが分離可能な状態となる。よって、この状態にて嵌合検知部材220及びメスハウジング210を後方に移動させると、メスハウジング210とオスハウジング230とが分離することになる。
このように、嵌合検知部材220が本係止位置にある状態にてメスハウジング210とオスハウジング230との嵌合の解除(分離)を始め、嵌合用ロックアーム211を上方に撓ませることによって嵌合検知部材220とメスハウジング210との係合(嵌合検知部材係止部212と、係止部224との、係合)を解除した後、嵌合検知部材220を本係止位置から仮係止位置に向けて移動させる。更に、この状態にて嵌合用ロックアーム211を下方に撓ませ、メスハウジング210とオスハウジング230との係合を解除することになる。換言すると、コネクタ200の嵌合を解除するとき、嵌合検知部材220とメスハウジング210との係合の解除(第1の解除)と、メスハウジング210とオスハウジング230との係合の解除(第2の解除)と、の2つの工程を経ることになる。よって、コネクタ200は、従来コネクタに比べ、意図しないコネクタの嵌合の解除をより確実に防止できる。
更に、嵌合検知部材係止部212の係合を解除するための嵌合用ロックアーム211の撓みの向きと、オスハウジング係止部213の係合を解除するための嵌合用ロックアーム211の撓みの向きと、が逆の向き(例えば、図16における上方と、図17における下方)であるため、嵌合用ロックアーム211を前者の向きに撓ませて第1の解除を行うと共に嵌合検知部材220を仮係止位置に向けて移動させた後、嵌合用ロックアーム211を後者の向きに撓ませて第2の解除を行うことになる。即ち、嵌合用ロックアーム211の撓みの向きを切り替えながら一連の工程を行うことになる。よって、コネクタ200は、コネクタの嵌合の解除工程が若干複雑であるものの、その複雑さゆえに意図しないコネクタの嵌合の解除をより確実に防止できる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(5)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
端子を収容可能な第1ハウジング(110)と、相手側端子を収容可能な第2ハウジング(130)と、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合状態を検知可能な嵌合検知部材(120)と、を備えたコネクタであって、
前記第1ハウジング(110)は、
嵌合方向の後方に向けて延びる嵌合用ロックアーム(111)と、前記嵌合用ロックアームに設けられ且つ前記嵌合検知部材と係合可能な第1ロック部(112)と、前記嵌合用ロックアームに設けられ且つ前記第2ハウジングと係合可能な第2ロック部(113)と、を有し、
前記嵌合検知部材(120)は、
嵌合方向の前方に向けて延びる検知用ロックアーム(121)と、前記検知用ロックアームに設けられた検知用突部(122)と、前記嵌合用ロックアームの撓み量を規制可能な撓み規制部(123)と、前記第1ロック部に対応する第1被ロック部(124)と、を有し、
前記第2ハウジング(130)は、
前記第2ロック部に対応する第2被ロック部(131)を有する、
と共に、
該コネクタを嵌合するとき、前記嵌合検知部材(120)が、前記第1ハウジング(110)に嵌合方向の後方から装着されると共に、前記第2ロック部(113)に前記検知用突部(122)が当接して嵌合方向の前方への移動が防止される仮係止位置から、前記第2ロック部(113)に係合した前記第2被ロック部(131)によって前記検知用突部の当接が解除されて嵌合方向の前方へ移動すると共に前記第1ロック部(112)に前記第1被ロック部(124)が係合される本係止位置へ移動し、
前記本係止位置に前記嵌合検知部材(120)があるとき、前記撓み規制部(123)が、前記嵌合用ロックアーム(111)の撓み量を、前記第1ロック部(112)の係合を解除可能であり且つ前記第2ロック部(113)の係合を解除不能である範囲内に規制する、
コネクタ。
(2)
上記(1)に記載のコネクタにおいて、
前記第1ロック部(112)の係合を解除するための前記嵌合用ロックアーム(111)の撓みの向きと、前記第2ロック部(113)の係合を解除するための前記嵌合用ロックアーム(111)の撓みの向きと、が同一の向きであり、
前記本係止位置に前記嵌合検知部材(120)があるとき、前記撓み規制部(123)が、前記嵌合用ロックアームを前記同一の向きに撓ませたときに前記嵌合用ロックアームに干渉する位置に存在する、
コネクタ。
(3)
上記(1)に記載のコネクタにおいて、
前記第1ロック部(212)の係合を解除するための前記嵌合用ロックアーム(211)の撓みの向きと、前記第2ロック部(213)の係合を解除するための前記嵌合用ロックアーム(211)の撓みの向きと、が逆の向きであり、
前記本係止位置に前記嵌合検知部材があるとき、前記撓み規制部(223)が、前記嵌合用ロックアームを前記第2ロック部(213)の係合を解除するための向きに撓ませたときに前記嵌合用ロックアームに干渉する位置に存在する、
コネクタ。
(4)
上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載のコネクタにおいて、
前記嵌合検知部材(120)が、前記第1ハウジング(110)に外挿されるように装着される、
コネクタ。
(5)
上記(1)〜上記(4)の何れか一つに記載のコネクタにおいて、
前記第1ロック部(112)が、前記嵌合用ロックアーム(111)の自由端側の端部に設けられ、
前記第2ロック部(113)が、前記嵌合用ロックアーム(111)の前記第1ロック部(112)よりも固定端に近い位置に設けられた、
コネクタ。
100,200 コネクタ
110,210 メスハウジング(第1ハウジング)
111,211 嵌合用ロックアーム
112,212 嵌合検知部材係止部(第1ロック部)
113,213 オスハウジング係止部(第2ロック部)
120,220 嵌合検知部材
121,221 検知用ロックアーム
122,222 検知用突部
123,223 撓み規制部
124,224 係止部(第1被ロック部)
130,230 オスハウジング(第2ハウジング)
131,231 係止部(第2被ロック部)

Claims (4)

  1. 端子を収容可能な第1ハウジングと、相手側端子を収容可能な第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合状態を検知可能な嵌合検知部材と、を備えたコネクタであって、
    前記第1ハウジングは、
    嵌合方向の後方に向けて延びる嵌合用ロックアームと、前記嵌合用ロックアームに設けられ且つ前記嵌合検知部材と係合可能な第1ロック部と、前記嵌合用ロックアームに設けられ且つ前記第2ハウジングと係合可能な第2ロック部と、を有し、
    前記嵌合検知部材は、
    嵌合方向の前方に向けて延びる検知用ロックアームと、前記検知用ロックアームに設けられた検知用突部と、前記嵌合用ロックアームの撓み量を規制可能な撓み規制部と、前記第1ロック部に対応する第1被ロック部と、を有し、
    前記第2ハウジングは、
    前記第2ロック部に対応する第2被ロック部を有する、
    と共に、
    該コネクタを嵌合するとき、前記嵌合検知部材が、前記第1ハウジングに嵌合方向の後方から装着されると共に、前記第2ロック部に前記検知用突部が当接して嵌合方向の前方への移動が防止される仮係止位置から、前記第2ロック部に係合した前記第2被ロック部によって前記検知用突部の当接が解除されて嵌合方向の前方へ移動すると共に前記第1ロック部に前記第1被ロック部が係合される本係止位置へ移動し、
    前記本係止位置に前記嵌合検知部材があるとき、前記撓み規制部が、前記嵌合用ロックアームの撓み量を、前記第1ロック部の係合を解除可能であり且つ前記第2ロック部の係合を解除不能である範囲内に規制し、
    前記第1ロック部が、前記嵌合用ロックアームの自由端側の端部に設けられ、
    前記第2ロック部が、前記嵌合用ロックアームの前記第1ロック部よりも固定端に近い位置に設けられた、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記第1ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、前記第2ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、が同一の向きであり、
    前記本係止位置に前記嵌合検知部材があるとき、前記撓み規制部が、前記嵌合用ロックアームを前記同一の向きに撓ませたときに前記嵌合用ロックアームに干渉する位置に存在する、
    コネクタ。
  3. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記第1ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、前記第2ロック部の係合を解除するための前記嵌合用ロックアームの撓みの向きと、が逆の向きであり、
    前記本係止位置に前記嵌合検知部材があるとき、前記撓み規制部が、前記嵌合用ロックアームを前記第2ロック部の係合を解除するための向きに撓ませたときに前記嵌合用ロックアームに干渉する位置に存在する、
    コネクタ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のコネクタにおいて、
    前記嵌合検知部材が、前記第1ハウジングに外挿されるように装着される、
    コネクタ。
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