JP6401637B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置は、異常検出部によりトルクセンサの異常が検出されたとき、レゾルバにより検出されている回転角とアシスト電流特性とに基づいてモータを駆動し、駆動する際、回転角に基づき算出される回転角速度が大きくなるに従いモータを駆動するアシスト電流を小さくするよう制御する。
本発明は、トルク検出手段に故障が生じた場合においても、操舵ふらつきを抑制するとともに操舵負担を軽減することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、車両の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては車両の一例としての自動車1に適用した構成を例示している。
図2は、制御装置10の概略構成図である。
制御装置10は、CPU、ROM、RAM、EEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory)等からなる算術論理演算回路である。
制御装置10には、上述したトルクセンサ109にて検出された操舵トルクTが出力信号に変換されたトルク信号Tdと、車速センサ170にて検出された車速Vcが出力信号に変換された車速信号v、レゾルバ120からの電動モータ110のモータ回転角度θに応じた出力信号である回転角度信号θsなどが入力される。
図3は、目標電流算出部20の概略構成図である。
目標電流算出部20は、目標電流Itを設定する上で基準となるベース電流Ibを算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流Isを算出するイナーシャ補償電流算出部22と、モータの回転を制限するダンパー補償電流Idを算出するダンパー補償電流算出部23とを備えている。また、目標電流算出部20は、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23にて算出された値に基づいて仮の目標電流である仮目標電流Itfを決定する仮目標電流決定部25を備えている。また、目標電流算出部20は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTの位相を補償する位相補償部26を備えている。
なお、目標電流算出部20には、トルク信号Td、車速信号v、モータ回転速度信号Vmsなどが入力される。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Tsと、車速センサ170からの車速信号vとに基づいてベース電流Ibを算出する。言い換えれば、ベース電流算出部21は、位相補償部26にて位相補償された操舵トルクTと、車速Vcとに応じたベース電流Ibを算出する。なお、ベース電流算出部21は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、位相補償された操舵トルクT(トルク信号Ts)および車速Vc(車速信号v)とベース電流Ibとの対応を示す図4に例示した制御マップに、操舵トルクTおよび車速Vcを代入することによりベース電流Ibを算出する。
センサ故障時電流決定部28については後で詳述する。
図5は、制御部30の概略構成図である。
制御部30は、図5に示すように、電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32と、電動モータ110に実際に流れる実電流Imを検出するモータ電流検出部33とを有している。また、制御部30は、モータ電流検出部33が検出した実電流Imとモータ回転角度算出部71で算出されたモータ回転角度θとに基づいてフィードバック電流Ifを算出するフィードバック電流算出部38を有している。
PWM信号生成部60は、フィードバック制御部40からの出力値とモータ回転角度算出部71が算出したモータ回転角度θとに基づいて電動モータ110をPWM(パルス幅変調)駆動するためのPWM信号を生成し、生成したPWM信号を出力する。
フィードバック電流算出部38は、予めROMに記憶しておいた演算式、モータ電流検出部33が検出した実電流Im、およびモータ回転角度算出部71が算出したモータ回転角度θに基づいてフィードバック電流Ifを算出する。
モータ回転速度算出部72(図2参照)は、モータ回転角度算出部71が算出したモータ回転角度θに基づいて電動モータ110のモータ回転速度Vmを算出し、算出したモータ回転速度Vmが出力信号に変換されたモータ回転速度信号Vmsを出力する。
レゾルバ120、モータ回転角度算出部71および操舵角算出部73は、操舵角を推定する操舵角推定手段の一例として機能する。操舵角算出部73にて算出された算出操舵角θscが、操舵角推定手段が推定した操舵角である。
次に、センサ故障時電流決定部28について詳述する。
図6は、センサ故障時電流決定部28の概略構成図である。
センサ故障時電流決定部28は、操舵角算出部73にて算出された算出操舵角θscに基づいて後述する制御マップに代入するための操舵角である代入用操舵角θseを算出する代入操舵角算出部281と、代入操舵角算出部281が算出した代入用操舵角θseに基づいて仮センサ故障時電流Ieaのベースとなるセンサ故障時ベース電流Iebを算出するセンサ故障時ベース電流算出部282と、を備えている。
<代入操舵角算出部281>
代入操舵角算出部281は、零度から、操舵角算出部73にて定期的(例えば1ミリ秒毎)に算出された算出操舵角θscの前回値と今回値との差分を積算することにより零度からの回転角度を算出し、この算出値を代入用操舵角θseとする。そして、所定のリセット条件が成立したら代入用操舵角θseを零にリセットする。リセット条件としては、ステアリングホイール101の回転角度(操舵角)の差分が零度となったことを把握できる条件であればよく、例えば、目標電流算出部20にて設定された目標電流Itあるいはモータ電流検出部33が検出した実電流Imが零又は零値近傍となったとき、を例示することができる。
図7は、センサ故障時ベース電流算出部282の概略構成図である。
センサ故障時ベース電流算出部282は、代入操舵角算出部281にて算出された代入用操舵角θseの絶対値化を行う絶対値化部282aと、絶対値化部282aにて絶対値化された絶対値化後操舵角|θse|に基づいて仮のセンサ故障時ベース電流Iebである仮センサ故障時ベース電流Iebaを算出する仮ベース電流算出部282bと、を備えている。また、センサ故障時ベース電流算出部282は、車速信号vに基づいて車速補正係数Kvを設定する車速補正係数設定部282cと、仮ベース電流算出部282bにて算出された仮センサ故障時ベース電流Iebaと車速補正係数設定部282cにて設定された車速補正係数Kvとを乗算することによりセンサ故障時ベース電流Iebを算出する車速補正係数乗算部282dと、を備えている。センサ故障時ベース電流算出部282は、定期的(例えば1ミリ秒毎)にセンサ故障時ベース電流Iebを算出する。
絶対値化部282aは、プラス又はマイナスの符号を持つ代入用操舵角θseの絶対値を算出する。絶対値化部282aにて算出された値が絶対値化後操舵角|θse|である。
図8は、絶対値化後操舵角|θse|と仮センサ故障時ベース電流Iebaとの対応を示す制御マップの概略図である。
仮ベース電流算出部282bは、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、絶対値化後操舵角|θse|と仮センサ故障時ベース電流Iebaとの対応を示す図8に例示した制御マップに、絶対値化後操舵角|θse|を代入することにより仮センサ故障時ベース電流Iebaを算出する。
絶対値化後操舵角|θse|と仮センサ故障時ベース電流Iebaとの対応を示す制御マップが図8のように構成されていることにより、モータ回転角度θに基づいて算出された操舵角(ステアリングホイール101の回転角度)が零に近い領域(|θse|≦θse0)に、仮センサ故障時電流Ieaが零になる不感帯領域を設定している。
図9は、車速補正係数Kvと車速Vcとの対応を示す制御マップの概略図である。
車速補正係数設定部282cは、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、車速補正係数Kvと車速Vcとの対応を示す図9に例示した制御マップに、車速Vcを代入することにより車速補正係数Kvを算出する。
図9に例示した制御マップにおいては、車速Vcが零(km/h)であるときの車速補正係数Kvを1、車速Vcが略1(km/h)であるときの車速補正係数Kvを略0.5としている。また、車速Vcが略5(km/h)であるときの車速補正係数Kvを略0.3とし、車速Vcが略1から略5(km/h)に変化する間に車速補正係数Kvを徐々に低下させている。また、車速Vcが略40(km/h)であるときの車速補正係数Kvを略0.4とし、車速Vcが略5から略40(km/h)に変化する間に車速補正係数Kvを徐々に上昇させている。そして、車速Vcが略40(km/h)から大きくなるに従って車速補正係数Kvを徐々に低下させている。
車速補正係数乗算部282dは、仮ベース電流算出部282bにて算出された仮センサ故障時ベース電流Iebaと車速補正係数設定部282cにて設定された車速補正係数Kvとを乗算することによりセンサ故障時ベース電流Iebを算出し、算出したセンサ故障時ベース電流Iebを戻り補正係数乗算部284に出力する。
図10は、戻り補正係数設定部283の概略構成図である。
戻り補正係数設定部283は、操舵角算出部73にて算出された算出操舵角θscの絶対値化を行う絶対値化部283aと、絶対値化部283aにて絶対値化された絶対値化後操舵角|θsc|に基づいて仮の戻り補正係数Krである仮戻り補正係数Kraを算出する仮戻り補正係数算出部283bと、を備えている。また、戻り補正係数設定部283は、車速Vcに応じて、仮戻り補正係数算出部283bが算出した仮戻り補正係数Kraか予め定められた値かを選択する第1選択部283cを備えている。また、戻り補正係数設定部283は、操舵角算出部73にて算出された算出操舵角θscと代入操舵角算出部281にて算出された代入用操舵角θseとに基づいてステアリングホイール101が切り込まれているのか切り戻されているのかを判定する判定部283dを備えている。また、戻り補正係数設定部283は、判定部283dが判定した操舵状況に応じて、第1選択部283cが選択した値か予め定められた値かを選択する第2選択部283eを備えている。
絶対値化部283aは、プラス又はマイナスの符号を持つ算出操舵角θscの絶対値を算出する。絶対値化部283aにて算出された値が絶対値化後操舵角|θsc|である。
図11は、絶対値化後操舵角|θsc|と仮戻り補正係数Kraとの対応を示す制御マップの概略図である。
仮戻り補正係数算出部283bは、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、絶対値化後操舵角|θsc|と仮戻り補正係数Kraとの対応を示す図11に例示した制御マップに、絶対値化後操舵角|θsc|を代入することにより仮戻り補正係数Kraを算出する。
図11に示した制御マップにおいては、絶対値化後操舵角|θsc|が予め定められた下側操舵角θd以下である場合には仮戻り補正係数Kraは零となり、絶対値化後操舵角|θsc|が予め定められた上側操舵角θu以上である場合には仮戻り補正係数Kraは1となる。そして、絶対値化後操舵角|θsc|が下側操舵角θdから上側操舵角θuの間では、仮戻り補正係数Kraは零から1まで徐々に大きくなる。
第1選択部283cは、車速Vcが予め定められた所定車速Vcd以上である場合には仮戻り補正係数算出部283bが算出した仮戻り補正係数Kraを選択し、所定車速Vcd未満である場合には予め定められた値である1を選択する。なお、所定車速Vcdは、1km/hであることを例示することができる。
判定部283dは、操舵角算出部73にて算出された算出操舵角θscと代入操舵角算出部281にて算出された代入用操舵角θseとを乗算することにより得た乗算値(=θsc×θse)が零以上である場合は切り込まれていると判定し、乗算値が零未満である場合は切り戻されていると判定する。
第2選択部283eは、判定部283dが切り込まれていると判定した場合には予め定められた値である1を選択し、判定部283dが切り戻されていると判定した場合には第1選択部283cが選択した仮戻り補正係数Kraを選択する。そして、第2選択部283eは、選択した値を戻り補正係数Krとして出力する。
回転速度補正係数設定部285は、モータ回転速度Vmに応じた回転速度補正係数Kmを設定する。
図12は、モータ回転速度Vmと回転速度補正係数Kmとの対応を示す制御マップの概略図である。
回転速度補正係数設定部285は、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、モータ回転速度Vmと回転速度補正係数Kmとの対応を示す図12に例示した制御マップに、モータ回転速度Vmを代入することにより回転速度補正係数Kmを算出する。
図12に示した制御マップにおいては、モータ回転速度Vmが予め定められた回転速度Vm0以下である場合には回転速度補正係数Kmは1であり、モータ回転速度Vmが回転速度Vm0より大きい場合には、回転速度補正係数Kmはモータ回転速度Vmが大きくなるに従って1から零まで徐々に減少する値となる。
回転速度補正係数設定部285は、図12に示した制御マップに代入するモータ回転速度Vmを、図13に示した制御マップと車速Vcとに基づいて設定した車速補正係数Kcを用いて補正する(図12に示した制御マップに代入するモータ回転速度Vm=モータ回転速度算出部72にて算出されたモータ回転速度Vm×Kc)。
図13に例示した制御マップにおいては、車速Vcが零から第1車速V1であるときの車速補正係数Kcを1、車速Vcが第2車速V2よりも大きい場合には車速補正係数Kcを略0.3としている。また、車速Vcが第1車速V1から第2車速V2まで大きくなる間に車速補正係数Kcが1から0.3まで徐々に小さくなる値に設定している。なお、第1車速V1は略15(km/h)、第2車速V2は略35(km/h)であることを例示することができる。
リミット処理部287は、回転速度補正係数乗算部286にて算出された回転速度補正後ベース電流Iebvが予め定められた上限値よりも大きい場合には、上限値をリミット処理後ベース電流Ilとして出力し、算出された回転速度補正後ベース電流Iebvが上限値以下の場合には、算出された回転速度補正後ベース電流Iebvをリミット処理後ベース電流Ilとして出力する。
符号化処理部288は、代入操舵角算出部281にて算出された代入用操舵角θseの符号がプラスである場合にはリミット処理部287から出力されたリミット処理後ベース電流Ilにプラスの符号を付す。他方、符号化処理部288は、代入操舵角算出部281にて算出された代入用操舵角θseの符号がマイナスである場合にはリミット処理部287から出力されたリミット処理後ベース電流Ilにマイナスの符号を付す。
フェード処理部289は、車速Vcに基づいて仮センサ故障時電流Ieaを決定する。そして、フェード処理部289は、車速Vcに基づいて仮センサ故障時電流Ieaを決定する際には、車速Vcが、図9に例示した制御マップに示したように車速補正係数Kvが大きく変化する零から略1(km/h)の間以外の大きさ(1(km/h)よりも大きな速度)である場合には、仮センサ故障時電流Ieaを、符号化処理部288にて符号が付された回転速度補正後ベース電流Iebvに決定する。他方、車速Vcが1(km/h)以下の場合には、前回の仮センサ故障時電流Ieaから今回符号化処理部288にて符号が付された回転速度補正後ベース電流Iebvまで所定期間かけて徐変させる。例えば、車速Vcが1(km/h)から減速している場合には、1秒間で、前回の仮センサ故障時電流Ieaから今回符号化処理部288にて符号が付された回転速度補正後ベース電流Iebvに変化する値を、定期的(例えば1ミリ秒毎)に仮センサ故障時電流Ieaとして決定する。一方、車速Vcが零から加速している場合には、0.5秒間で、前回の仮センサ故障時電流Ieaから今回符号化処理部288にて符号が付された回転速度補正後ベース電流Iebvに変化する値を、定期的(例えば1ミリ秒毎)に仮センサ故障時電流Ieaとして決定する。
操舵角微分値算出部291は、操舵角算出部73にて定期的(例えば1ミリ秒(サンプリング時間)毎)に算出された算出操舵角θscの前回値と今回値との差分をサンプリング時間で除算することで操舵角微分値θsc´を算出する。
図14は、操舵角微分値θsc´と微分値電流Iθとの対応を示す制御マップの概略図である。
微分値電流算出部292は、操舵角微分値θsc´に応じた微分値電流Iθを算出する。微分値電流算出部292は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、操舵角微分値θsc´と微分値電流Iθとの対応を示す図14に例示した制御マップに、操舵角微分値θsc´を代入することにより微分値電流Iθを算出する。
図14に示した制御マップにおいては、操舵角微分値θsc´の絶対値が大きくなるに従って微分値電流Iθが零から大きい値となる。
図15は、算出操舵角θscの絶対値|θsc|と操舵角補正係数Kθとの対応を示す制御マップの概略図である。
操舵角補正係数設定部293は、操舵角算出部73にて算出された算出操舵角θscの絶対値|θsc|に応じた操舵角補正係数Kθを設定する。
操舵角補正係数設定部293は、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた算出操舵角θscの絶対値|θsc|と操舵角補正係数Kθとの対応を示す図15に例示した制御マップに、算出操舵角θscの絶対値|θsc|を代入することにより操舵角補正係数Kθを算出する。
図15に示した制御マップにおいては、算出操舵角θscの絶対値|θsc|が予め定められた基準操舵角θsc0以下である場合には操舵角補正係数Kθは1であり、算出操舵角θscの絶対値|θsc|が基準操舵角θsc0より大きい場合には、操舵角補正係数Kθは算出操舵角θscの絶対値|θsc|が大きくなるに従って1から徐々に減少する値となる。なお、基準操舵角θsc0は、図8に示した制御マップにおける基準操舵角θse0と同じく10度であることを例示することができる。
操舵角補正係数乗算部294は、微分値電流算出部292にて算出された微分値電流Iθと操舵角補正係数設定部293にて設定された操舵角補正係数Kθとを乗算することにより操舵角補正後微分値電流Iθsを算出し、算出した操舵角補正後微分値電流Iθsを最終センサ故障時電流決定部295に出力する。
最終センサ故障時電流決定部295は、定期的(例えば1ミリ秒毎)に行う処理において、センサ故障検出部27がトルクセンサ109の故障を検出した場合には、フェード処理部289から出力された仮センサ故障時電流Ieaと操舵角補正係数乗算部294から出力された操舵角補正後微分値電流Iθsとを加算した値をセンサ故障時電流Ieと決定する(Ie=Iea+Iθs)。他方、最終センサ故障時電流決定部295は、定期的(例えば1ミリ秒毎)に行う処理において、センサ故障検出部27がトルクセンサ109の故障を検出していない場合には、センサ故障時電流Ieを零と決定する。
故障時のアシスト制御を行う際、路面の摩擦力が大きい停車時には、図9に例示した制御マップに基づいて車速補正係数Kvが1に設定されるので、車速Vcが零よりも大きい場合よりもアシスト力が大きくなる。その結果、故障時のアシスト制御であっても駐停車時の取り回し性は確保される。他方、車速Vcが略1(km/h)よりも大きくなり動摩擦力の領域に移った場合には、図9に例示した制御マップに基づいて車速補正係数Kvが0.5以下に設定され、アシスト力が急激に弱められるのでアシスト過多にならないように調整される。さらに、車両の旋回が行われる、車速Vcが略10(km/h)より大きな領域では、操舵力が増加する傾向にあるが、この速度では車速補正係数Kvが略5(km/h)近辺よりも高められるのでアシスト力が増加する。ただし、車速Vcが略40(km/h)より大きい領域では車速補正係数Kvが小さく設定されるので、アシスト力が弱められる。これにより、高車速時の車両のふらつきが抑制される。
さらに、車速Vcが零から略1(km/h)の間で車速補正係数Kvが大きく変化する構成としても、フェード処理部289によりアシスト力が徐変されるので、アシスト力が急激に変化することに起因して操舵フィーリングが悪化することが抑制される。
操舵角補正後微分値電流Iθsを加味しない場合、操舵角が零に近い不感帯領域(|θse|≦θse0≒θsc0)では、仮センサ故障時電流Ieaが零になるため、図16に二点鎖線で示したように、運転者の操舵力は、アシスト力零相当の操舵力となり、運転者の負担は大きい。また、この領域においてはステアリングホイール101が滑らかに回転せずに操舵開始時に引掛りが生じてしまう。
これに対して、本実施の形態に係るステアリング装置100においては、この不感帯領域(|θsc|≦θsc0≒θse0)で、操舵角補正後微分値電流Iθs相当分のアシスト力を加算することができるので、図16に実線で示したように、運転者の操舵負担を軽減することができる。
Claims (2)
- 車両のステアリングホイールの操舵に対してアシスト力を付与する電動モータと、
前記ステアリングホイールの操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
前記ステアリングホイールの回転角度である操舵角を推定する操舵角推定手段と、
前記トルク検出手段の故障を検出する故障検出手段と、
前記故障検出手段が故障を検出していない場合には前記トルク検出手段が検出した操舵トルクに基づいて前記アシスト力を決定し、前記故障検出手段が故障を検出した場合には、前記操舵角推定手段が推定した推定操舵角の微分値が大きくなるに従い前記アシスト力が大きくなるように前記電動モータを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記故障検出手段が故障を検出した場合に、前記推定操舵角に基づいて決定した第1アシスト電流と、前記推定操舵角の微分値に基づいて決定した第2アシスト電流とを加算した値を前記電動モータのアシスト電流として決定し、前記推定操舵角が予め定められた所定操舵角よりも小さい場合には前記第1アシスト電流を零に決定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記制御手段は、前記推定操舵角が大きい場合には小さい場合よりも前記第2アシスト電流が小さくなるように補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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