JP6391516B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6391516B2 JP6391516B2 JP2015067292A JP2015067292A JP6391516B2 JP 6391516 B2 JP6391516 B2 JP 6391516B2 JP 2015067292 A JP2015067292 A JP 2015067292A JP 2015067292 A JP2015067292 A JP 2015067292A JP 6391516 B2 JP6391516 B2 JP 6391516B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- steering angle
- torque
- current
- correction current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
例えば、特許文献1に記載された電動パワーステアリング装置は、以下のように構成されている。すなわち、操舵トルクセンサにより検出された操舵トルクに応じてステアリングモータによるアシスト量を制御する車両の電動パワーステアリング装置において、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサと、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサを備える。そして、ヨーレートセンサで検出されるヨーレートがゼロ近傍であり、操舵トルクセンサで検出される操舵トルクが所定値以上で、且つ、操舵角センサで検出される操舵角が所定値以上である場合に、アシスト量を通常時のアシスト量よりも増加する。
本発明は、低廉に車体流れ時の運転者の負担を軽減できる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
また、前記補正電流算出手段は、前記トルク検出手段が検出した操舵トルクに基づいて把握した前記ステアリングホイールの操舵方向と、前記舵角偏差の偏差方向とが逆である場合には前記補正電流が零となるように補正してもよい。
また、前記補正電流算出手段は、前記舵角検出手段が検出した前記検出舵角の変化速度に応じて前記基本補正電流を補正してもよい。
また、前記補正電流算出手段は、前記トルク検出手段が検出した操舵トルクに応じて前記基本補正電流を補正してもよい。
また、前記補正電流算出手段は、前記車両の移動速度である車速に応じて前記基本補正電流を補正してもよい。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、車両の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては車両の一例としての自動車1に適用した構成を例示している。
図2は、制御装置10の概略構成図である。
制御装置10は、電動モータ110に供給する目標電流Itを算出(設定)する目標電流算出部20と、目標電流算出部20が算出した目標電流Itに基づいてフィードバック制御などを行う制御部30とを備えている。
また、制御装置10は、電動モータ110のモータ回転角度θmを算出するモータ回転角度算出部71と、モータ回転角度算出部71にて算出されたモータ回転角度θmに基づいて、モータ回転速度Nmを算出するモータ回転速度算出部72とを備えている。
基本目標電流算出部27、車体流れ補正電流算出部28および目標電流決定部29については後で詳述する。
制御部30は、図3に示すように、電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32と、電動モータ110に実際に流れる実電流Imを検出するモータ電流検出部33とを備えている。
モータ駆動制御部31は、目標電流算出部20にて最終的に決定された目標電流Itと、モータ電流検出部33にて検出された電動モータ110へ供給される実電流Imとの偏差に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック(F/B)制御部40と、電動モータ110をPWM駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成部60とを備えている。
PWM信号生成部60は、フィードバック制御部40からの出力値に基づいて電動モータ110をPWM(パルス幅変調)駆動するためのPWM信号を生成し、生成したPWM信号を出力する。
モータ電流検出部33は、モータ駆動部32に接続されたシャント抵抗の両端に生じる電圧から電動モータ110に流れる実電流Imの値を検出する。
モータ回転速度算出部72(図2参照)は、モータ回転角度算出部71が算出したモータ回転角度θmに基づいて電動モータ110のモータ回転速度Nmを算出する。
図4は、基本目標電流算出部27の概略構成図である。
基本目標電流算出部27は、基本目標電流Itfを設定する上でベースとなるベース電流Ibを算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流Isを算出するイナーシャ補償電流算出部22と、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流Idを算出するダンパー補償電流算出部23とを備えている。また、基本目標電流算出部27は、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23にて算出された値に基づいて基本目標電流Itfを決定する基本目標電流決定部25を備えている。また、基本目標電流算出部27は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTの位相を補償する位相補償部26を備えている。
なお、基本目標電流算出部27には、トルク信号Td、車速信号v、モータ回転速度Nmが出力信号に変換されたモータ回転速度信号Nmsなどが入力される。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Tsと、車速センサ170からの車速信号vとに基づいてベース電流Ibを算出する。つまり、ベース電流算出部21は、位相補償された操舵トルクTと、車速Vcとに応じたベース電流Ibを算出する。なお、ベース電流算出部21は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、位相補償された操舵トルクT(トルク信号Ts)および車速Vc(車速信号v)とベース電流Ibとの対応を示す図5に例示した制御マップに、操舵トルクT(トルク信号Ts)および車速Vc(車速信号v)を代入することによりベース電流Ibを算出する。
次に、車体流れ補正電流算出部28について詳述する。
図6は、車体流れ補正電流算出部28の概略構成図である。
車体流れ補正電流算出部28は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTに基づいて後述する基本車体流れ補正電流Irbを設定する上でベースとなる基本車体流れベース補正電流Irbbを算出する基本車体流れベース補正電流算出部280を備えている。
また、車体流れ補正電流算出部28は、車輪速度の左右差から舵角を推定する舵角推定部281と、舵角推定部281が推定した推定舵角θcと、舵角センサ180にて検出された検出舵角θaとの舵角偏差Δθを算出する舵角偏差算出部282とを備えている。
また、車体流れ補正電流算出部28は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTと舵角偏差算出部282が算出した舵角偏差Δθとを乗算する乗算部284を備えている。
また、車体流れ補正電流算出部28は、基本車体流れベース補正電流算出部280が算出した基本車体流れベース補正電流Irbbと、舵角偏差ゲイン設定部283が設定した舵角偏差ゲインGΔθと、乗算部284が乗算することにより得た値とに基づいて車体流れ補正電流Irの基本となる基本車体流れ補正電流Irbを設定する基本車体流れ補正電流算出部285を備えている。
また、車体流れ補正電流算出部28は、舵角センサ180にて検出された検出舵角θaの変化速度である舵角速度Vθに応じて基本車体流れ補正電流Irbを補正するための舵角速度補正係数Kvθを設定する舵角速度補正係数設定部287を備えている。
また、車体流れ補正電流算出部28は、車速センサ170にて検出された車速Vcに応じて基本車体流れ補正電流Irbを補正するための車速補正係数Kvcを設定する車速補正係数設定部289を備えている。
また、車体流れ補正電流算出部28は、仮車体流れ補正電流算出部290が算出した仮車体流れ補正電流Irfの複数の値を平均化するとともに、平均化した値を車体流れ補正電流Irとして出力する平均化部291を備えている。
図7は、操舵トルクTと基本車体流れベース補正電流Irbbとの対応を示す制御マップの概略図である。
基本車体流れベース補正電流算出部280は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTに応じた基本車体流れベース補正電流Irbbを算出する。基本車体流れベース補正電流算出部280は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、操舵トルクTと基本車体流れベース補正電流Irbbとの対応を示す図7に例示した制御マップに、操舵トルクTを代入することにより基本車体流れベース補正電流Irbbを算出する。
なお、図7においては、操舵トルクTの絶対値|T|が大きくなるに従って基本車体流れベース補正電流Irbbの絶対値が大きくなるように設定されている。
図8は、舵角推定部281の概略構成図である。
舵角推定部281は、自動車1の左側に配置された車輪の回転速度と右側に配置された車輪の回転速度との車輪速度差ΔVhを算出する車輪速度差算出部281aと、車輪速度差算出部281aが算出した車輪速度差ΔVhを舵角に換算する舵角換算部281bとを備えている。
また、舵角推定部281は、車速センサ170にて検出された車速Vcに応じて舵角換算部281bが換算した換算舵角θeを調整するための車速調整係数Kvaを設定する車速調整係数設定部281cを備えている。
また、舵角推定部281は、舵角換算部281bが換算した換算舵角θeと車速調整係数設定部281cが設定した車速調整係数Kvaとを乗算することにより仮推定舵角θcfを算出する仮推定舵角算出部281dを備えている。
また、舵角推定部281は、仮推定舵角算出部281dが算出した仮推定舵角θcfの複数の値を平均化するとともに、平均化した値を推定舵角θcとして出力する推定舵角平均化部281eを備えている。
図9は、車速調整係数Kvaと車速Vcとの対応を示す制御マップの概略図である。
車速調整係数設定部281cは、車速センサ170にて検出された車速Vcに基づいて車速調整係数Kvaを設定する。車速調整係数設定部281cは、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、車速調整係数Kvaと車速Vcとの対応を示す図9に例示した制御マップに、車速Vcを代入することにより車速調整係数Kvaを算出する。この車速調整係数Kvaとの乗算により、低速、高速域における車輪速度差ΔVhによる換算舵角θeの減少特性分を補正する。なお、低速、高速域における車速調整係数Kva0は、1よりも大きな値に予め設定されている。Kva0は、5であることを例示することができる。
推定舵角平均化部281eは、仮推定舵角算出部281dが予め設定された一定時間ごとに繰り返し実行することにより算出した仮推定舵角θcfの現時点から過去N個分の値を平均化する。推定舵角平均化部281eは、FIRフィルタであることを例示することができる。また、Nは100であることを例示することができる。
以上のように構成された舵角推定部281は、例えば自動車1が傾斜した路面を走行しているときには車体が傾き、自動車1の左側に配置された車輪の回転速度と右側に配置された車輪の回転速度との車輪速度差ΔVhが零ではなくなることに鑑み、車輪速度差ΔVhに相当する舵角を推定する。
舵角偏差算出部282は、舵角センサ180にて検出された検出舵角θaから舵角推定部281にて推定された推定舵角θcを減算することにより舵角偏差Δθを算出する(Δθ=θa−θc)。
図10は、舵角偏差ゲインGΔθと舵角偏差Δθの絶対値|Δθ|との対応を示す制御マップの概略図である。
舵角偏差ゲイン設定部283は、舵角偏差算出部282が算出した舵角偏差Δθに基づいて舵角偏差ゲインGΔθを設定する。舵角偏差ゲイン設定部283は、舵角偏差Δθの絶対値|Δθ|を算出するとともに、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、舵角偏差ゲインGΔθと舵角偏差Δθの絶対値|Δθ|との対応を示す図10に例示した制御マップに、舵角偏差Δθの絶対値|Δθ|を代入することにより舵角偏差ゲインGΔθを算出する。
乗算部284は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTと舵角偏差算出部282が算出した舵角偏差Δθとを乗算する。
乗算部284が操舵トルクTと舵角偏差Δθとを乗算することで、操舵トルクTが加えられている操舵方向と、検出舵角θaから推定舵角θcを減算した舵角偏差Δθの偏差方向(検出舵角θa>推定舵角θcである場合はプラス、検出舵角θa<推定舵角θcである場合はマイナス)とに応じて、乗算することにより得た値の符号が定まる。例えば、操舵方向と偏差方向とが同符号である場合には乗算部284が乗算することにより得た値の符号がプラスとなり、操舵方向と偏差方向とが異なる符号である場合には乗算部284が乗算することにより得た値の符号がマイナスとなる。
基本車体流れ補正電流算出部285は、乗算部284が算出した値がプラスである場合、つまり、操舵方向と偏差方向とが同符号である場合には、基本車体流れ補正電流Irbを、基本車体流れベース補正電流算出部280が算出した基本車体流れベース補正電流Irbbと舵角偏差ゲイン設定部283が設定した舵角偏差ゲインGΔθとを乗算した値に設定する。他方、基本車体流れ補正電流算出部285は、乗算部284が算出した値がマイナスである場合、つまり、操舵方向と偏差方向とが異なる符号である場合には、基本車体流れ補正電流Irbを零に設定する。
これは、操舵方向と偏差方向とが同符号である場合には、車体が流れており、車体流れを抑制するためのアシスト力が必要であると考えられ、逆に、操舵方向と偏差方向とが異なる符号である場合には、運転者が旋回するなどのために操舵しており、車体流れを抑制するためのアシスト力は不要であると考えられるためである。つまり、誤判定により、不要なアシスト力を与えるのを防止するためである。
舵角補正係数設定部286は、基本車体流れ補正電流算出部285にて算出された基本車体流れ補正電流Irbに対して検出舵角θaに応じた補正を行うための舵角補正係数Kθを設定する。
図11は、舵角補正係数Kθと検出舵角θaの絶対値|θa|との対応を示す制御マップの概略図である。
舵角補正係数設定部286は、舵角センサ180にて検出された検出舵角θaに基づいて舵角補正係数Kθを設定する。舵角補正係数設定部286は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、舵角補正係数Kθと検出舵角θaとの対応を示す図11に例示した制御マップに、検出舵角θaの絶対値|θa|を代入することにより舵角補正係数Kθを算出する。
舵角速度補正係数設定部287は、舵角センサ180にて検出された検出舵角θaを微分することにより舵角速度Vθを算出するとともに、基本車体流れ補正電流算出部285にて算出された基本車体流れ補正電流Irbに対して舵角速度Vθに応じた補正を行うための舵角速度補正係数Kvθを設定する。
図12は、舵角速度補正係数Kvθと舵角速度Vθの絶対値|Vθ|との対応を示す制御マップの概略図である。
舵角速度補正係数設定部287は、算出した舵角速度Vθに基づいて舵角速度補正係数Kvθを設定する。舵角速度補正係数設定部287は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、舵角速度補正係数Kvθと舵角速度Vθの絶対値|Vθ|との対応を示す図12に例示した制御マップに、算出した舵角速度Vθの絶対値|Vθ|を代入することにより舵角速度補正係数Kvθを算出する。
トルク補正係数設定部288は、基本車体流れ補正電流算出部285にて算出された基本車体流れ補正電流Irbに対して操舵トルクTに応じた補正を行うためのトルク補正係数Ktを設定する。
図13は、トルク補正係数Ktと操舵トルクTの絶対値|T|との対応を示す制御マップの概略図である。
トルク補正係数設定部288は、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTに基づいてトルク補正係数Ktを設定する。トルク補正係数設定部288は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク補正係数Ktと操舵トルクTの絶対値|T|との対応を示す図13に例示した制御マップに、操舵トルクTの絶対値|T|を代入することによりトルク補正係数Ktを算出する。
車速補正係数設定部289は、基本車体流れ補正電流算出部285にて算出された基本車体流れ補正電流Irbに対して車速Vcに応じた補正を行うための車速補正係数Kvcを設定する。
図14は、車速補正係数Kvcと車速Vcとの対応を示す制御マップの概略図である。
車速補正係数設定部289は、車速センサ170にて検出された車速Vcに基づいて車速補正係数Kvcを設定する。車速補正係数設定部289は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、車速補正係数Kvcと車速Vcとの対応を示す図14に例示した制御マップに、車速Vcを代入することにより車速補正係数Kvcを算出する。図14においては、自動車1が低速、高速の場合に、車体流れ補正電流Irが小さくなるように車速補正係数Kvcは設定されている。
仮車体流れ補正電流算出部290は、基本車体流れ補正電流算出部285が算出した基本車体流れ補正電流Irbと、舵角補正係数設定部286が設定した舵角補正係数Kθと、舵角速度補正係数設定部287が算出した舵角速度補正係数Kvθと、トルク補正係数設定部288が設定したトルク補正係数Ktと、車速補正係数設定部289が設定した車速補正係数Kvcとを乗算することにより仮車体流れ補正電流Irfを決定する(Irf=Irb×Kθ×Kvθ×Kt×Kvc)。
平均化部291は、仮車体流れ補正電流算出部290が予め設定された一定時間ごとに繰り返し実行することにより算出した仮車体流れ補正電流Irfの現時点から過去N個分の値を平均化し、平均化後の値を車体流れ補正電流Irとして出力する。平均化部291は、FIRフィルタであることを例示することができる。また、Nは100であることを例示することができる。
一方、舵角偏差Δθの絶対値|Δθ|が第2基準舵角偏差Δθ2より大きい領域においては、舵角偏差ゲインGΔθは1に設定されている。これは、絶対値|Δθ|が第2基準舵角偏差Δθ2より大きい領域においては、運転者が旋回するためにステアリングホイール101を回転させている可能性が高いが断定できないことから舵角偏差ゲインGΔθでの調整を行わずに、補正する必要があれば各種補正係数を用いた補正に委ねるためである。
また、舵角偏差Δθの絶対値|Δθ|が第3基準舵角偏差Δθ3より大きく第2基準舵角偏差Δθ2より小さい領域においては、舵角偏差ゲインGΔθが1よりも大きく設定されている。これは、絶対値|Δθ|が第3基準舵角偏差Δθ3より大きく第2基準舵角偏差Δθ2より小さい領域においては、運転者が旋回に要する力より小さな力を加えて保舵している可能性が高く、また、トルクセンサ109にて検出された操舵トルクTに応じた基本車体流れベース補正電流Irbbではアシスト力が十分ではない可能性が高いと考えられるため、基本車体流れベース補正電流Irbbを増幅するためである。
また、本実施の形態に係る車体流れ補正電流算出部28においては、推定舵角平均化部281eが仮推定舵角θcfの現時点から過去N個分の値を平均化することにより、車輪速度センサ190からの出力信号のノイズ除去を行い、信号分解能を向上させている。
また、本実施の形態に係る車体流れ補正電流算出部28においては、舵角補正係数Kθ、舵角速度補正係数Kvθ、トルク補正係数Ktおよび車速補正係数Kvcなどを用いて基本車体流れ補正電流算出部285にて算出された基本車体流れ補正電流Irbを補正して仮車体流れ補正電流Irfを決定する。これにより、運転者が故意に自動車1を旋回させるべくステアリングホイール101を回転させている場面では運転者の操作を阻害しないようにしている。
Claims (7)
- 車両のステアリングホイールの操舵に対する補助力を加える電動モータと、
前記ステアリングホイールの操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
前記ステアリングホイールの回転角度である舵角を検出する舵角検出手段と、
前記トルク検出手段が検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータに供給する目標電流のベースとなる基本目標電流を設定する基本目標電流設定手段と、
前記トルク検出手段が検出した操舵トルクに応じて前記基本目標電流を補正する補正電流の基本となる基本補正電流と、前記車両の左側に配置された左側車輪の回転速度と右側に配置された右側車輪の回転速度との差に基づいて推定した推定舵角と、前記舵角検出手段が検出した検出舵角との舵角偏差とに基づいて前記補正電流を設定する補正電流算出手段と、
前記基本目標電流設定手段が設定した前記基本目標電流と前記補正電流算出手段が設定した前記補正電流とに基づいて前記目標電流を決定する目標電流決定手段と、
を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記補正電流算出手段は、前記舵角偏差が予め定められた所定値以下である場合には、前記舵角偏差が大きいほど前記補正電流が大きくなるように補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記補正電流算出手段は、前記トルク検出手段が検出した操舵トルクに基づいて把握した前記ステアリングホイールの操舵方向と、前記舵角偏差の偏差方向とが逆である場合には前記補正電流が零となるように補正する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記補正電流算出手段は、前記舵角検出手段が検出した前記検出舵角に応じて前記基本補正電流を補正する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記補正電流算出手段は、前記舵角検出手段が検出した前記検出舵角の変化速度に応じて前記基本補正電流を補正する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記補正電流算出手段は、前記トルク検出手段が検出した操舵トルクに応じて前記基本補正電流を補正する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記補正電流算出手段は、前記車両の移動速度である車速に応じて前記基本補正電流を補正する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015067292A JP6391516B2 (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015067292A JP6391516B2 (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016185785A JP2016185785A (ja) | 2016-10-27 |
JP6391516B2 true JP6391516B2 (ja) | 2018-09-19 |
Family
ID=57202944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015067292A Active JP6391516B2 (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6391516B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113022600B (zh) * | 2021-03-09 | 2022-04-22 | 中国煤炭科工集团太原研究院有限公司 | 基于电流的梭车差速控制方法、装置和车辆 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19724955C2 (de) * | 1997-06-12 | 1999-04-15 | Siemens Ag | Verfahren zum Ermitteln der Giergeschwindigkeit eines Fahrzeugs |
JP3819261B2 (ja) * | 2001-06-20 | 2006-09-06 | 三菱電機株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
JP4430483B2 (ja) * | 2004-08-05 | 2010-03-10 | 本田技研工業株式会社 | パワーステアリング装置 |
JP5011757B2 (ja) * | 2005-08-02 | 2012-08-29 | 日産自動車株式会社 | 車両用操舵装置 |
JP4593457B2 (ja) * | 2005-12-22 | 2010-12-08 | 本田技研工業株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
JP5238441B2 (ja) * | 2008-10-03 | 2013-07-17 | 本田技研工業株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
-
2015
- 2015-03-27 JP JP2015067292A patent/JP6391516B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016185785A (ja) | 2016-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7966114B2 (en) | Electric power steering device, and control method thereof | |
EP3072784B1 (en) | Motor-driven power steering apparatus | |
JP6609465B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US9302699B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP6291314B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置、プログラム | |
JP2008230580A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP6391516B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP6059063B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2015186955A (ja) | 電動パワーステアリング装置、プログラム | |
JP6326171B1 (ja) | 操舵制御装置、電動パワーステアリング装置 | |
JP6453089B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP6643934B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置、プログラム | |
JP6643935B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置、プログラム | |
JP2017043114A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2017177950A (ja) | 電動パワーステアリング装置、プログラム | |
JP2017088141A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2016141228A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2016141229A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP6291310B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置、プログラム | |
JP6401637B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2017094754A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5875931B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2017154632A (ja) | 電動パワーステアリング装置、プログラム | |
JP2016165953A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2014136479A (ja) | 電動パワーステアリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180608 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180731 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6391516 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |