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JP6368549B2 - エアダンパ - Google Patents

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JP6368549B2 JP2014115190A JP2014115190A JP6368549B2 JP 6368549 B2 JP6368549 B2 JP 6368549B2 JP 2014115190 A JP2014115190 A JP 2014115190A JP 2014115190 A JP2014115190 A JP 2014115190A JP 6368549 B2 JP6368549 B2 JP 6368549B2
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Description

本発明は、例えば、自動車のグローブボックスの開閉動作等の制動に用いられるエアダンパに関する。
例えば、自動車のグローブボックスには、急に開くのを抑制して、緩やかに開かせるために、エアダンパが用いられている。
従来のこの種のエアダンパとして、下記特許文献1には、一端が開口し、他端が閉止されたシリンダと、このシリンダ内に往復動可能に挿入され、シリンダ内を軸方向の前後室に区割するピストンと、このピストンの外周に嵌着するOリングとからなり、ピストンは、前面が開口し、後面が塞がれた中空な円筒形をなし、その外周から中空内部に貫通し、ピストンの軸方向の動きにより前記両室の空気を相互に交流するオリフィスと、外周に設けたリング溝と、該リング溝内で移動するOリングにより閉塞される通気溝とを備えた、シリンダ型エアダンパーが記載されている。また、このエアダンパーにおけるシリンダは、円筒形をなしたピストンに対応して、円形断面を呈する円筒状をなしている。
そして、このエアダンパーにおいては、シリンダ奥方からピストンが離れる方向に移動すると、オリフィスを通じて前後室に空気が流れるため、それにより制動力が付与され、一方、シリンダ奥方に向けてピストンが近づく方向に移動すると、Oリングの移動により、通気溝を通して空気が一気に流れて、スムーズに押し込まれるようになっている。
特開平2−129424号公報
上記特許文献1のエアダンパーにおいては、円筒状をなしたシリンダの内径によって、シリンダ内の容積が決まり、これがエアダンパーの制動力を決める要因の一つとなっている。
すなわち、一定の制動力を得るためには、シリンダの内径をある程度確保しなければならないが、このような円筒状のシリンダを有するエアダンパーを、例えば、グローブボックス等の幅方向片側に配置した場合には、グローブボックス等の幅方向のサイズが大型化し、コンパクト化を図ることが難しい。
したがって、本発明の目的は、所望の制動力を保持しつつ、コンパクト化を図ることができる、エアダンパを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のエアダンパは、筒状に伸びる壁部を有し、その一端に閉塞部、他端に開口部が設けられたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に挿入されたピストンと、該ピストンに連結されて、前記シリンダの他端の開口部から延出されたロッドと、前記シリンダの閉塞部及び前記ピストンで囲まれる内部空間を、外部に連通させる流通路と、前記ピストンが前記シリシンダの閉塞部から離れる方向又は近接する方向に摺動するときに、前記流通路を狭めて前記ピストンに制動力を付与し、前記ピストンがそれとは逆方向に移動するときに、前記流通路を広げて前記ピストンの制動力を解除する、制動力付与手段とを有し、前記シリンダの壁部の、軸方向に直交する断面は、長軸及び短軸を有する断面形状をなしていることを特徴とする。
本発明のエアダンパにおいては、前記ピストンは、前記シリンダの壁部内周に密接するシールリングが装着される装着面を有し、該装着面の一部は、前記シリンダの壁部断面の長軸方向に伸びる直線状壁面をなし、該直線状壁面には、前記シールリングが密接するシール面と、前記シールリングの内周にシリンダ内に連通する流路を形成する溝部とが形成され、前記シールリングの、少なくとも前記直線状壁面を通る部分は、前記ピストンが制動力を受ける方向に移動するときには、前記シール面に密接して前記溝部を通る流路を閉塞し、前記ピストンが制動力を解除される方向に移動するときには、前記シール面から離れて前記溝部を通る流路を開くように構成されていることが好ましい。
本発明のエアダンパにおいては、前記シールリングは、前記ピストンに装着される前の外力のない状態では円形状をなしていることが好ましい。
本発明のエアダンパにおいては、前記シールリングは、前記ピストンの直線状壁面の両端部において、前記ピストンの軸方向への移動が規制されると共に、前記直線状壁面の両端部間に位置して、前記直線状壁面を通る部分が、前記ピストンの軸方向に移動して、前記溝部を通る流路を開閉するように構成されていることが好ましい。
本発明のエアダンパにおいては、前記ピストンは、前記シリンダの壁部の断面形状に適合して、長軸及び短軸を有する断面形状をなしており、該ピストンの前記シリンダの閉塞部側の先端面であって、前記長軸方向の少なくとも一端部寄りの部分には、前記シリンダへのピストン挿入方向に向けて凸部が形成されており、該凸部には、前記シリンダへのピストン挿入方向に向けて幅狭となるように前記短軸方向の両側面に形成された第1テーパ面、及び/又は、前記ピストンの長軸方向の他端側に向けて次第に低くなるように形成された第2テーパ面が設けられていることが好ましい。
本発明のエアダンパにおいては、前記第1テーパ面は、前記第2テーパ面が形成された面であって、その短軸方向の側面に至るまで形成されていることが好ましい。
本発明のエアダンパにおいては、前記凸部は、前記ピストンの先端面の、長軸方向の両端部にそれぞれ設けられていることが好ましい。
本発明のエアダンパにおいては、前記シリンダの閉塞部とは反対側の他端開口部には、キャップが装着されており、該キャップは、前記ロッドが移動可能に挿通される挿通孔を有していると共に、前記シリンダの開口部内に差し込まれる差込部を有しており、該差込部は、前記シリンダの壁部の断面形状に適合して、長軸及び短軸を有する断面形状をなし、前記シリンダへの差込方向の先端面であって、長軸方向の少なくとも一端部寄りの部分に、前記シリンダへの差込方向に向けて凸部が形成されており、該凸部には、前記シリンダへの差込方向に向けて幅狭となるように前記差込部の短軸方向の両側面に形成された第1テーパ面、及び/又は、前記差込部の長軸方向の他端側に向けて次第に低くなるように形成された第2テーパ面が設けられていることが好ましい。
本発明のエアダンパによれば、シリンダの壁部の、軸方向に直交する断面は、長軸及び短軸を有する断面形状をなしているので、シリンダの閉塞部及びピストンで囲まれる内部空間の容積を確保しつつ、シリンダの幅方向の寸法を小さくすることできる。例えば、グローブボックスに対するリッドの開閉制動用にエアダンパを取付ける際に、取付スペースに余裕がなくても、取付けることができ、利便性を向上させることができる。
本発明のエアダンパの一実施形態を示す分解斜視図である。 同エアダンパにおいて、シリンダを透視した状態の斜視図である。 同エアダンパを構成するピストン及びロッドを示しており、(a)はその側面図、(b)はシールリングを装着した状態の側面図、(c)は断面図である。 同エアダンパの内部構造を示す説明図である。 (a)はピストンにシールリングを装着した状態の説明図、(b)はエアダンパの軸方向に直交した方向から見た断面図である。 同エアダンパの制動力付与時の作動状態を示しており、(a)はピストンがリンダ閉塞部に当接するまで押し込まれた状態での説明図、(b)はピストンがシリンダ閉塞部から所定距離移動した状態の説明図、(c)はピストン及びロッドがシリンダから最大限引き出された状態での説明図である。 同エアダンパの制動力解除時の作動状態を示しており、(a)はピストン及びロッドがシリンダから最大限引き出された状態での説明図、(b)はピストンがシリンダ閉塞部へ向けて所定距離押された状態の説明図、(c)はピストンがリンダ閉塞部に当接するまで押し込まれた状態での説明図である。 同エアダンパの開口部近傍での断面斜視図である。 同エアダンパにおいて、シリンダの壁部が狭まった状態の分解斜視図である。 図9に示すエアダンパにおいて、シリンダの開口部にピストンを挿入する状態を示す斜視図である。 図10の拡大斜視図である。 図9に示すエアダンパにおいて、シリンダの開口部にピストンを挿入する状態を示す断面斜視図である。 本発明のエアダンパの、他の実施形態を示す分解斜視図である。 同エアダンパを構成するピストン及びロッドを示しており、(a)はその側面図、(b)はシールリングを装着した状態の側面図である。 同エアダンパの制動力解除時の作動状態を示しており、(a)はピストン及びロッドがシリンダから最大限引き出された状態での説明図、(b)はピストンがシリンダ閉塞部へ向けて所定距離押された状態の説明図、(c)はピストンがリンダ閉塞部に当接するまで押し込まれた状態での説明図である。 (a)は円形断面のシリンダ及びピストンを有するエアダンパの説明図、(b)は(a)の拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明のエアダンパの一実施形態について説明する。
このエアダンパ10は、相対的に開閉動作する一対の開閉部材間に配設されるもので、例えば、自動車のインストルメントパネルに設けられた収容部の開口部に、開閉可能に取付けられたグローブボックスやリッド等の、制動用として用いることができる。
図1に示すように、このエアダンパ10は、一端が閉塞され他端が開口したシリンダ20と、該シリンダ20内に摺動可能に挿入されたピストン30と、該ピストン30に連結されたロッド50と、ピストン30の外周に装着されるシールリング80と、シリンダ20の他端開口に装着されたキャップ60とから、主として構成されている。なお、前記シールリング80は、ピストン30に装着される前の外力のない状態では、円形状をなしている(図1では便宜上、シリンダ内に挿入された状態の形状を示している)。
図1及び図4に示すように、シリンダ20は、筒状に所定長さで伸びる壁部23を有しており、その一端が閉塞部21により閉塞され、他端には開口部22が設けられている。また、図5(b)に示すように、シリンダ20の壁部23の、軸方向に直交する断面は、長軸A及び短軸Bを有し、一方向に長く伸びる環状の断面形状をなしている。この実施形態では、壁部23には、長軸A方向に沿って直線状に伸び、互いに平行となるように配置された直線状壁部25,25を有しており、該直線状壁部25,25の両端部は、円弧状に屈曲した円弧状壁部26,26により連結されている。また、シリンダ20の開口部22側であって、直線状壁部25,25のほぼ中央には、長孔状の係合孔22aがそれぞれ形成されている(図1参照)。
なお、シリンダ20の閉塞部21の外面からは、取付孔27aを有する取付片27が延設されており、該取付片27を介してシリンダ20が、グローブボックスやリッド等の開閉機構に取付られるようになっている。
また、この実施形態では、シリンダ20の一端に閉塞部21が設けられているが、シリンダ20の一端を開口として、この一端開口に、シリンダ20と別体又は一体のキャップを装着することで、シリンダ20の一端開口を閉塞させてもよい。この場合、キャップ部材が「閉塞部」をなすこととなる。
なお、シリンダ20としては、長軸A及び短軸Bを有する断面形状、例えば、長方形状や楕円形状等としてもよく、特に限定はされない。
図2、図3及び図5に示すように、このピストン30は、一端が底部により閉塞され、他端が開口した筒状をなしていると共に、その外周にシールリング80が装着されている。
この実施形態のピストン30は、上記シリンダ20の形状に適合して、長軸A及び短軸Bを有する断面形状をなしている(図5(a)参照)。また、このピストン30は、シリンダ20の壁部23内周に密接するシールリング80が装着される装着面を有しており、該装着面の一部は、シリンダ20の壁部断面の長軸A方向に伸びる直線状壁面33をなしている。この実施形態では、ピストン30の長軸Aに沿った両側面が、シリンダ20の直線状壁部25に適合するように、互いに平行に直線状に伸びる直線状壁面33,33をなしている(図3(a)及び図5(b)参照)。
また、ピストン30の底部の長軸A方向の一端部には、細孔状のオリフィス32が貫通して形成されている(図3(c)参照)。
そして、シリンダ20内にピストン30が挿入されることにより、シリンダ20内には、壁部23、閉塞部21及びピストン30で囲まれた内部空間S1(図6及び図7参照)が形成されるが、このオリフィス32が、シリンダ20の内部空間S1を外部(ここではピストン30とキャップ60との間の、外部連通空間S2)に連通させる本発明における「流通路」の一つをなしている。なお、シリンダ20の閉塞部をキャップ部材とした場合には、該キャップ部材にオリフィスを設けることができ、この場合、上記「外部」とは、シリンダ20の外部を意味する。
この実施形態では、ピストン30が制動方向(シリンダ20の閉塞部21から離れる方向)に摺動すると、内部空間S1が減圧されて、ピストン30が制動方向とは反対方向(シリンダ20の閉塞部21に近づく方向)に引張られることで、ピストン30に制動力が付与されるようになっている。その際に、空気が、オリフィス32を介して外部連通空間S2から内部空間S1へと流れ込むことで(図6(b)の矢印参照)、ピストン30に付与される制動力が調整されるようになっている。
また、ピストン30の軸方向基端側であって、長軸A方向両端部の外周からは、フランジ状をなしたリング保持壁35,35が突設されている。更にピストン30の軸方向先端寄りであって、前記リング保持壁35から所定間隔離れた位置からは、フランジ状をなしたリング保持壁36がピストン全周に亘って突設されている。この実施形態では、リング保持壁35,36の間隔は、シールリング80の厚さにほぼ適合した寸法となっている。
図3(a)に示すように、ピストン30の先端側のリング保持壁36の内側面は、シールリング80が密接したときに、ピストン30とシリンダ20との隙間をシールするシール面39(図3(a)参照)をなしている。また、リング保持壁36,35の間の直線状壁面33に位置する部分には、シールリング80がシール面39から離れたとき、シールリング80の内周を通って、ピストン30とシリンダ20とで囲まれた内部空間S1を外部に連通させる溝部41が形成されている。
この実施形態では、ロッド50の長手方向に沿って、リブを介して、3つの溝部41が平行に設けられている。この溝部41は、シリンダ20の内部空間S1を外部(外部連通空間S2)に連通させる本発明における「流通路」の一つをなしている。
リング保持壁35、35の直線状壁面33を通る部分は、リブが消失して間隙35aをなしている。そして、リング保持壁35,36がシールリング80の外径にほぼ適合する間隔で形成されていることから、リング保持壁35,36の間に、シールリング80を配置することで、シールリング80は、ピストン30の直線状壁面33の両端部において、ピストン30の軸方向への移動が規制されるが(図6及び図7参照)、リング保持壁35,35の間隙35aの部分(本発明における、シールリングの「前記直線状壁面の両端部間に位置して、前記直線状壁面を通る部分」)では、シールリング80は、間隙35aからはみ出すように、ピストン30の軸方向に移動可能とされ、溝部41を通る流路を開閉するように構成されている(図7(a),(b)参照)。
なお、上記のようにピストン外周にシールリング80を装着した状態では、円形状のシールリング80が略楕円形状をなすように引き伸ばされて、ピストン30の外周に密接しているが、ピストン30の直線状壁面33を通る部分では、外径側に広がる弾性力を保持しており(図5(a)参照)、シリンダ20内にピストン30を挿入配置すると、シリンダ20の壁部内周にシールリング80が密接して、シリンダ20の壁部内周とピストン30の外周との隙間が良好にシールされるようなっている(図5(b)参照)。
そして、図6(a),(b)に示すように、このエアダンパ10においては、ピストン30がシリンダ20の閉塞部21から離れる方向に摺動すると、ピストン30のシール面39側にシールリング80が移動して、溝部41がシールリング80によって閉塞されるため、オリフィス32のみが流通路となる。その結果、シリンダ20の内部空間S1が減圧され、その空気抵抗によってピストン30に制動力が付与されるようになっている(図6(b),(c)参照)。
一方、図7(a),(b)に示すように、ピストン30がシリンダ20の閉塞部21に近接する方向に摺動すると、シールリング80のリング保持壁35により保持されていない間隙35aからはみ出すように湾曲変形して(図7(b)参照)、直線状壁面33のシール面39から溝部41へと移動して、シールリング80の内周に溝部41を介してシリンダ内に連通する流路が形成され(図8参照)、それによって流通路が広がる。その結果、該流通路を通って、シリンダ20の内部空間S1内の空気が外部連通空間S2に排気されるため、ピストン30に付与された制動力が解除されるようになっている。
このように、この実施形態においては、ピストン30、ピストン30に設けたオリフィス32及び溝部41、シールリング80が、本発明における「制動力付与手段」をなしている。
なお、この実施形態とは逆に、ピストンがシリンダの閉塞部に近接する方向に摺動したときに、流通路を狭めて制動力を付与させ、離反する方向に摺動したときに、流通路を広げて制動力を解除するようにしてもよい。
そして、このエアダンパ10においては、図1に示すように、ピストン30の、シリンダ20の閉塞部21側の先端面(ここではリング保持壁36の先端面)であって、その長軸A方向の両端部から、略U字枠状をなした凸部43,43がそれぞれ突設されている。また、各凸部43の外周面に、シリンダ20へのピストン挿入方向に向けて次第に幅狭となるように、ピストン30の短軸B方向の両側面に、第1テーパ面45がそれぞれ形成されている。
更に、ピストン30の長軸A方向一端側の凸部43の、長軸A方向他端側の面には、長軸A方向他端側に向けて次第に低くなる第2テーパ面47が形成され、同ピストン30の長軸A方向他端側の凸部43の、長軸A方向一端側の面には、長軸A方向一端側に向けて次第に低くなる第2テーパ面47が形成されている。この実施形態では、両凸部43,43の対向する内面に、第2テーパ面47がそれぞれ形成されている。
また、前記第1テーパ面45は、各凸部43の、第2テーパ面47が形成された面であって、その短軸B方向の側面に至るまで形成されている。
なお、凸部43は、上記のようにピストン30の長軸A方向両端に設けなくとも、ピストン30の先端面であって、ピストン30の長軸A方向の少なくとも一端部寄りの部分に形成されていればよく、特に限定はされない。また、凸部43には、第1テーパ面45又は第2テーパ面47のどちらか一方だけ設けてもよい。
図1及び図3に示すように、上記ピストン30の基端側には、シリンダ20の開口部22から延出されるロッド50が連結されている。このロッド50は、シリンダ20及びピストン30の断面形状に対応して一方向に長い断面形状をなしていると共に、その先端部には取付部51が設けられており、図示しないグローブボックスやリッド等の開閉機構に取付けられるようになっている。
また、ロッド50の両側面には、所定深さの凹部53が軸方向に沿って形成されており、シリンダ20内でピストン30及びロッド50が移動するときに、シリンダ20内の空気が流通可能になっている。更に、ロッド50の基端側には、複数のリブ55が所定間隔をあけて突設されている。この実施形態では2つのリブ55が突設されているが、1つでもよく、3つ以上でもよい。このリブ55は、シリンダ20の開口部22にキャップ60が装着されたときに、図8に示すように、キャップ60の係止爪67の裏側に配置されて、係止爪67のシリンダ内方への撓みを規制するようになっている。
図1、図2及び図4に示すように、シリンダ20の軸方向他端側の開口部22に装着されるキャップ60は、シリンダ20の開口部22を覆うように、長軸A及び短軸Bを有する長板状をなし、その両端が円弧状に丸みを帯びた基部61を有している。この基部61には、前記ロッド50が移動可能に挿通される角形長孔状の挿通孔63が形成されている(図6参照)。更にこの基部61の裏側であって、その周縁部よりやや内側からは、シリンダ20の開口部22内に差し込まれる(図4参照)、長軸A及び短軸Bを有する断面形状を呈する(図示省略)細長円筒状をなした差込部65が延設されている。なお、差込部65の先端側は、段部を介してやや縮径した形状をなしている。
また、差込部65の短軸B方向両側面のほぼ中央部には、略コ字状をなしたスリット66が形成され、該スリット66を介して撓み可能な係止爪67が設けられており、この係止爪67が前記シリンダ20の開口部22の係合孔22aに係合して、シリンダ20の開口部22にキャップ60が装着されるようになっている。
なお、この実施形態におけるスリット66は、差込部65の延出方向に沿って伸びる一対の横溝66aと、該一対の横溝66a,66aの基端部を連結する縦溝66bとからなり、それによって、係止爪67は、その一端が差込部65の先端側(シリンダへの挿入方向側)に連結され、他端が差込部65から分離した自由端をなしている。
この差込部65の、シリンダ20への差込方向の先端面からは、前記ピストン30の、第1テーパ面45及び第2テーパ面47を有する凸部43と同様の構造を有する、凸部73が突設されている。
すなわち、図2に示すように、差込部65の長軸A方向の両端部から、略U字枠状をなした凸部73,73がそれぞれ突設されており、各凸部73の外周面に、シリンダ20への挿入方向に向けて次第に幅狭となるように、差込部65の短軸B方向の両側面に、第1テーパ面75がそれぞれ形成されている。更に、差込部65の長軸A方向一端側の凸部73の、長軸A方向他端側の面に、長軸A方向他端側に向けて次第に低くなる第2テーパ面77が形成され、同差込部65の長軸A方向他端側の凸部73の、長軸A方向一端側の面には、長軸A方向一端側に向けて次第に低くなる第2テーパ面77が形成されている。また、前記第1テーパ面75は、各凸部73の、第2テーパ面77が形成された面であって、その短軸B方向の側面に至るまで形成されている。
なお、上記凸部73は、差込部65の先端面であって、差込部65の長軸A方向の少なくとも一端部寄りの部分に形成されていればよく、特に限定はされない。
次に、上記構成からなるエアダンパ10の作用効果について説明する。
このエアダンパ10においては、シリンダ20の壁部23が、長軸A及び短軸Bを有する断面形状をなしているので、シリンダ20の射出成形時において、ヒケ等の影響によって、図9に示すように、シリンダ20の長軸A方向に沿って配置された対向する壁部、すなわち、直線状壁部25,25の中央部分がシリンダ内側に湾曲して、シリンダ20の開口部22が幅狭となってしまい、シリンダ20内にピストン30を挿入できず、また、シリンダ20の開口部22にキャップ60を装着できないことがあった。このような場合でも、このエアダンパ10においては、シリンダ20内にピストン30を挿入できると共に、シリンダ20の開口部22にキャップ60を装着させることができる。これについて、図9〜12を参照して説明する。
すなわち、シールリング80を装着したピストン30を、その先端側からシリンダ20の開口部22に挿入していく。
このとき、ピストン30の先端面からは、第1テーパ面45及び第2テーパ面47を有する凸部43,43が突設されているので、上記のようにシリンダ20の開口部22が狭められていても、各凸部43が開口部22内に先に挿入され、その第1テーパ面45が、開口部22の長軸A方向の端部内周に当接してガイドされると共に、第2テーパ面47が、開口部22の幅狭部分Hの内周に当接してガイドされながら、凸部43,43が押し込まれていく(図10参照)。そして、ピストン30を更に押し込んでいくと、開口部22の幅狭部分Hを押し広げるので(図11及び図12参照)、シリンダ20内にピストン30を挿入することができる。
このように、このエアダンパ10によれば、シリンダ20の対向する壁部が内側に湾曲して、開口部22におけるそれらの間隔が狭められている状態で、ピストン30を挿入しようとするとき、ピストン30の凸部43を先に開口部22に挿入して、第1テーパ面45及び/又は第2テーパ面47をガイドにして、ピストン30を徐々に押し込んでいくことにより、シリンダ20の開口部22の幅狭部分Hを押し広げながら、ピストン30を挿入することができるので、シリンダ20の開口部22に幅狭部分Hがあるような場合であっても、シリンダ20内にピストン30をスムーズに且つ確実に挿入することができる。
また、この実施形態においては、第1テーパ面45は、第2テーパ面47が形成された面であって、ピストン30の短軸B方向の側面に至るまで形成されているので(図1参照)、シリンダ20の開口部22にピストン30の凸部43を差し込むと、第1テーパ面45及び第2テーパ面47を介して、シリンダ20の壁部23の幅狭部分Hを押し広げることができ、ピストン30をよりスムーズに挿入することができる。
更にこの実施形態においては、ピストン30の先端面の長軸A方向両端部に、凸部43がそれぞれ設けられているので、シリンダ20の開口部22の長軸A方向の両端開口に、凸部43,43を同時に差し込むことができ、開口部22の幅狭部分Hをより効率的に押し広げることができ、シリンダ20内へのピストン30の挿入作業性をより向上させることができる。
上記のように、シリンダ20内にピストン30を挿入した後、ピストン30に連結されたロッド50の先端部を、キャップ60の挿通孔63に挿通させつつ、シリンダ20の開口部22に向けてキャップ60を押し込んでいく。
すると、上記ピストン30と同様に、キャップ60の差込部65の先端面から突出した凸部73,73が、開口部22内に先に挿入されて、第1テーパ面45が、開口部22の長軸A方向の端部内周に当接してガイドされると共に、第2テーパ面47が、開口部22の幅狭部分Hの内周に当接してガイドされながら、凸部43,43が押し込まれていく。それと共に、キャップ60の係止爪67,67が、シリンダ20の内周に押圧されて、撓みながら押し込まれていく。更にピストン30を押し込んでいくと、開口部22の幅狭部分Hを押し広げて、シリンダ20内に差込部65が挿入されると共に、係止爪67がシリンダ20の開口部22の係合孔22aに至ると、係止爪67が弾性復帰して係合孔22aに係合して、開口部22にキャップ60が装着される。
このように、この実施形態によれば、キャップ60にも、ピストン30と同様の第1テーパ面75や第2テーパ面77を有する凸部73が設けられているので、キャップ60の差込部65の凸部73を、シリンダ20の開口部22に差し込み、凸部73に設けた第1テーパ面75及び/又は第2テーパ面77をガイドにして、シリンダ20の開口部22の幅狭部分Hを押し広げながら、差込部65を挿入することができるので、シリンダ20の開口部22にキャップ60をスムーズに且つ確実に装着することができる。
上記のようにして、シリンダ20内にピストン30及びロッド50が挿入されて、その開口部22にキャップ60が装着されたエアダンパ10は、例えば、シリンダ20の取付片27及びロッド50の取付部51を介して、図示しないグローブボックスの側部に取付けることができる。
このとき、このエアダンパ10によれば、図5(b)に示すように、シリンダ20の壁部23の、軸方向に直交する断面は、長軸A及び短軸Bを有する断面形状をなしているので、シリンダ20の内部空間S1の容積を確保しつつ、シリンダ20の幅方向の寸法を小さくすることができ、上述したように、グローブボックスに対するリッドの開閉制動用にエアダンパを取付ける際に、取付スペースに余裕がなくても取付けることができ、利便性を向上させることができる。
そして、図示しないグローブボックスに対してリッドが閉じた状態、すなわち、図6(a)に示すように、シリンダ20の閉塞部21にピストン30が押付けられて、ロッド50がキャップ60の挿通孔63から引き込まれた状態で、リッドが開くと、図6(b)に示すように、ロッド50が挿通孔63から引き出されて、ピストン30がシリンダ20の閉塞部21から離れる方向に摺動する。すると、ピストン30のシール面39側にシールリング80が移動して、シールリング80とピストン30との隙間が閉塞されて流通路が狭められるので、シリンダ20の内部空間S1が減圧され、オリフィス32を通じて外部連通空間S2から内部空間S1に空気が移動し(図6(b)矢印参照)、その空気抵抗によってピストン30に制動力が付与されて、リッドを緩やかに開くことができる(図6(c)参照)。
なお、ピストン30が、シリンダ20の閉塞部21から最大限離れた場合には、ピストン30のリング保持壁35,35が、キャップ60の差込部65の先端の凸75,75に当接して、それ以上のロッド50の引き出しが制限されるようになっている。
一方、図示しないグローブボックスに対してリッドを閉じる場合、すなわち、図7(a),(b)に示すように、ピストン30がシリンダ20の閉塞部21に近接する方向に摺動すると、シールリング80のリング保持壁35により保持されていない中間部分が、リング保持壁35,35の間隙35aに入り込むように湾曲変形する(図7(b)参照)。すると、直線状壁面33のシール面39から溝部41へと移動し、シールリング80の内周に溝部41を介してシリンダ内に連通する流路が形成されて(図8参照)、それによって流通路が広がるので、この流通路を通って、シリンダ20の内部空間S1内の空気が外部連通空間S2に排気され、ピストン30に付与された制動力が解除されて、リッドを迅速に閉じることができる(図7(c)参照)。
このように、この実施形態によれば、ピストン30が制動力を受ける方向に移動するときには、シールリング80が直線状壁面33のシール面39に移動するので、シールリング80とピストン30との隙間が閉塞されて流通路が狭められ、ピストン30に制動力を付与することができる。また、ピストン30が制動力を解除される方向に移動するときには、シールリング80が溝部41側に移動して、シールリング80の内周に、溝部41を介してシリンダ内に連通する流路が形成され、それによって流通路が広がるので、ピストンにかかる制動力を解除することができる。
また、この実施形態においては、シールリング80は、ピストン30の直線状壁面33の両端部において、ピストン30の軸方向への移動が規制されると共に、直線状壁面33の両端部間に位置して、該直線状壁面33を通る部分が、ピストン30の軸方向に移動して、溝部41を通る流路を開閉するように構成されている。そのため、ピストン30を制動力が解除される方向に移動させるとき、直線状壁面33でシールリング80が移動して、溝部41を介して流通路が広げられ(図7(b)及び図8参照)、制動力が解除されると共に、ピストン30が静止すると、シールリング80の張力によって直線状壁面33に移動したシールリングの中間部分がシール面39に戻るので(図7(c)参照)、ピストン30を再び制動力が付与させる方向に移動させるとき、直ちに制動力を付与することができる。
このとき、この実施形態においては、シールリング80の内周にシリンダ内に連通する流路を形成する溝部41が、ピストン30の直線状壁面33に設けられているので、次のような作用効果がもたらされる。すなわち、図16に示すように、シリンダ20Aやピストン30Aが円形状をなしていて、ピストン30Aの周面に溝部41Aが形成されている場合、ピストン30の摺動によりシールリング80が移動すると、シールリング80の内周一部が、溝部41A内に僅かながら落ち込み(図16(b)の破線参照)、この部分でシールリング80が引っ掛かって、シールリング80の移動がスムーズになされないことがあった。これに対して本実施形態のエアダンパ10によれば、溝部41が直線状壁面33に設けられているので、ピストン30の摺動に伴って、シールリング80が移動するときに、溝部41にシールリング80を引っ掛かりにくくすることができ、それによってシールリング80の移動をスムーズにすることができ、ピストン30の応答性能を向上させることができる(図5(b)参照)。
更にこの実施形態においては、シールリング80は、ピストン30に装着される前の外力のない状態では円形状をなしているので、ピストン30に装着された際に、ピストン30の直線状壁面33において外側に広がろうとする力が作用するため(図5(a)参照)、シールリング80のシリンダ壁部内周に対する圧接力を高めて、シール性を向上させることができる。
図13〜15には、本発明のエアダンパの、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のエアダンパ10aは、ピストンの形状が前記実施形態のものと異なっている。
すなわち、図13及び図14に示すように、このエアダンパ10aのピストン30aは、ピストン30aの軸方向基端側に設けたリング保持壁35と、先端側に設けたリング保持壁36との間隔が、シールリング80の厚さよりも大きく形成されている。その結果、シールリング80は、ピストン30の軸方向に移動可能なように、ピストン30の外周に装着されている。
そして、このエアダンパ10aによれば、シールリング80の位置決め規制がなされていないので、シリンダ20でピストン30aが摺動したときに、図15(a)〜(c)に示すように、シールリング80全体をピストン30aの軸方向に移動させることができ、特に、ピストン30が制動力を解除される方向に移動して、シールリング80が溝部41側に移動するときに、シールリング80の内周に溝部41を介して形成される流路を、スムーズに広げることができ、ピストンにかかる制動力をより迅速に解除することができる。
10,10a エアダンパ
20 シリンダ
21 閉塞部
22 開口部
25 直線状壁部
30,30a ピストン
31 シール面
32 オリフィス
33 直線状壁面
39 シール面
41 溝部
43 凸部
45 第1テーパ面
47 第2テーパ面
50 ロッド
60 キャップ
63 挿通孔
65 差込部
66 スリット
67 係止爪
73 凸部
75 第1テーパ面
77 第2テーパ面
80 シールリング
S1 内部空間
S2 外部連通空間

Claims (7)

  1. 筒状に伸びる壁部を有し、その一端に閉塞部、他端に開口部が設けられたシリンダと、
    該シリンダ内に摺動可能に挿入されたピストンと、
    該ピストンに連結されて、前記シリンダの他端の開口部から延出されたロッドと、
    前記シリンダの閉塞部及び前記ピストンで囲まれる内部空間を、外部に連通させる流通路と、
    前記ピストンが前記シリンダの閉塞部から離れる方向又は近接する方向に摺動するときに、前記流通路を狭めて前記ピストンに制動力を付与し、前記ピストンがそれとは逆方向に移動するときに、前記流通路を広げて前記ピストンの制動力を解除する、制動力付与手段とを有し、
    前記シリンダの壁部の、軸方向に直交する断面は、長軸及び短軸を有する断面形状をなしており、
    前記ピストンは、前記シリンダの壁部内周に密接するシールリングが装着される装着面を有し、該装着面の一部は、前記シリンダの壁部断面の長軸方向に伸びる直線状壁面をなし、該直線状壁面には、前記シールリングが密接するシール面と、前記シールリングの内周にシリンダ内に連通する流路を形成する溝部とが形成され、
    前記シールリングは、前記直線状壁面により直線状に伸ばされた部分を有し、この直線状に伸ばされた部分は、前記ピストンが制動力を受ける方向に移動するときに、前記シール面に密接して前記溝部を通る流路を閉塞し、前記ピストンが制動力を解除される方向に移動するときに、前記シール面から離れて前記溝部側へ移動するように構成されていることを特徴とするエアダンパ。
  2. 前記シールリングは、前記ピストンに装着される前の外力のない状態では円形状をなしている請求項1記載のエアダンパ。
  3. 筒状に伸びる壁部を有し、その一端に閉塞部、他端に開口部が設けられたシリンダと、
    該シリンダ内に摺動可能に挿入されたピストンと、
    該ピストンに連結されて、前記シリンダの他端の開口部から延出されたロッドと、
    前記シリンダの閉塞部及び前記ピストンで囲まれる内部空間を、外部に連通させる流通路と、
    前記ピストンが前記シリンダの閉塞部から離れる方向又は近接する方向に摺動するときに、前記流通路を狭めて前記ピストンに制動力を付与し、前記ピストンがそれとは逆方向に移動するときに、前記流通路を広げて前記ピストンの制動力を解除する、制動力付与手段とを有し、
    前記シリンダの壁部の、軸方向に直交する断面は、長軸及び短軸を有する断面形状をなしており、
    前記ピストンは、前記シリンダの壁部内周に密接するシールリングが装着される装着面を有し、該装着面の一部は、前記シリンダの壁部断面の長軸方向に伸びる直線状壁面をなし、該直線状壁面には、前記シールリングが密接するシール面と、前記シールリングの内周にシリンダ内に連通する流路を形成する溝部とが形成され、
    前記シールリングの、少なくとも前記直線状壁面を通る部分は、前記ピストンが制動力を受ける方向に移動するときには、前記シール面に密接して前記溝部を通る流路を閉塞し、前記ピストンが制動力を解除される方向に移動するときには、前記シール面から離れて前記溝部を通る流路を開くように構成され、
    前記シールリングは、前記ピストンの直線状壁面の両端部において、前記ピストンの軸方向への移動が規制されると共に、前記直線状壁面の両端部間に位置して、前記直線状壁面を通る部分が、前記ピストンの軸方向に移動して、前記溝部を通る流路を開閉するように構成されていることを特徴とするエアダンパ。
  4. 筒状に伸びる壁部を有し、その一端に閉塞部、他端に開口部が設けられたシリンダと、
    該シリンダ内に摺動可能に挿入されたピストンと、
    該ピストンに連結されて、前記シリンダの他端の開口部から延出されたロッドと、
    前記シリンダの閉塞部及び前記ピストンで囲まれる内部空間を、外部に連通させる流通路と、
    前記ピストンが前記シリンダの閉塞部から離れる方向又は近接する方向に摺動するときに、前記流通路を狭めて前記ピストンに制動力を付与し、前記ピストンがそれとは逆方向に移動するときに、前記流通路を広げて前記ピストンの制動力を解除する、制動力付与手段とを有し、
    前記シリンダの壁部の、軸方向に直交する断面は、長軸及び短軸を有する断面形状をなしており、
    前記ピストンは、前記シリンダの壁部の断面形状に適合して、長軸及び短軸を有する断面形状をなしており、
    該ピストンの前記シリンダの閉塞部側の先端面であって、前記長軸方向の少なくとも一端部寄りの部分には、前記シリンダへのピストン挿入方向に向けて凸部が形成されており、
    該凸部には、前記シリンダへのピストン挿入方向に向けて幅狭となるように前記短軸方向の両側面に形成された第1テーパ面、及び/又は、前記ピストンの長軸方向の他端側に向けて次第に低くなるように形成された第2テーパ面が設けられていることを特徴とするエアダンパ。
  5. 前記第1テーパ面は、前記第2テーパ面が形成された面であって、その短軸方向の側面に至るまで形成されている請求項4記載のエアダンパ。
  6. 前記凸部は、前記ピストンの先端面の、長軸方向の両端部にそれぞれ設けられている請求項4又は5記載のエアダンパ。
  7. 前記シリンダの閉塞部とは反対側の他端開口部には、キャップが装着されており、
    該キャップは、前記ロッドが移動可能に挿通される挿通孔を有していると共に、前記シリンダの開口部内に差し込まれる差込部を有しており、
    該差込部は、前記シリンダの壁部の断面形状に適合して、長軸及び短軸を有する断面形状をなし、前記シリンダへの差込方向の先端面であって、長軸方向の少なくとも一端部寄りの部分に、前記シリンダへの差込方向に向けて凸部が形成されており、
    該凸部には、前記シリンダへの差込方向に向けて幅狭となるように前記差込部の短軸方向の両側面に形成された第1テーパ面、及び/又は、前記差込部の長軸方向の他端側に向けて次第に低くなるように形成された第2テーパ面が設けられている請求項4〜6のいずれか1つに記載のエアダンパ。
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