JP6362029B2 - ニッケル硫化物原料の処理方法 - Google Patents
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Description
この浄液工程では、得られた置換浸出終液から鉄、鉛、銅、亜鉛等の不純物を除去すると共に、置換浸出終液中のコバルトを溶媒抽出等の方法を用いて分離する。
次いでニッケルを電解採取して電気ニッケルを製造する方法である。
この方法はシンプルで、電解採取で発生した塩素ガスを浸出に再利用する等、効率的かつ経済的な生産を実現している。
そこで、この浸出反応が効率的に進行するためには、塩素浸出液中の銅濃度が10g/L以上であることが条件であり、その銅濃度が高いほど塩素吸収効率が高くなるため、金属成分の浸出率が向上する。
このセメンテーション反応は、固体のニッケルが溶出してニッケルイオンとなり、その溶出したニッケルと電気化学的に当量の液中の銅イオンが固体となるため、置換浸出工程は塩素浸出液中に含まれる銅を固体として除去する脱銅工程であるとも言える。
すなわち、ニッケルマットや混合硫化物等の原料中に微量に含まれる銅は、ニッケルおよびコバルトを精製する上での不純物ではあるが、前記塩素浸出工程や置換浸出工程では酸化剤として利用され、塩素浸出工程と置換浸出工程の間を、塩素浸出液とセメンテーション残渣として循環している。
図1における数字は、電気ニッケルの生産量を100としたときの塩素ガス量、原料中のニッケル量の当量比のイメージを表す。
塩素浸出工程で浸出剤として使用される塩素ガス量および前記塩素浸出工程と置換浸出工程で処理される硫化物原料の処理量については、電気ニッケルの生産量、すなわち最終工程であるところの電解採取工程における通電電流等によって決定される。
効率の差はあるが、基本的には陽極表面で発生する塩素ガス量は電気ニッケルと化学的に当量であり、電解採取工程の通電電流と電気的に当量である。
発生した塩素ガスは塩素浸出に再利用され、そして、理論上はその再利用される塩素ガスと化学的に当量のニッケルを含んだ硫化物原料を処理することができる。
この金属ニッケルは強い還元力を有していることから、置換浸出工程にて塩素浸出液中の銅イオンを硫化第一銅(Cu2S)または金属銅(Cu0)にまで還元して、固体のセメンテーション残渣として沈澱させることができる。
この硫化ニッケルおよび硫化コバルトは金属ニッケルのような強い還元力を持たず、塩素浸出液中の2価の銅クロロ錯イオンの一部を1価の銅クロロ錯イオンに還元することはできても、銅イオンを固体の硫化第一銅(Cu2S)または金属銅(Cu0)にまで還元することはできない。
また、近年、コスト的に有利な原料として混合硫化物の増産が図られており、混合硫化物の増処理が求められている。
その技術とは、すなわち、酸化剤としての2価の銅クロロ錯イオンを含んだ塩素浸出液に、混合硫化物を接触させることにより、混合硫化物中のニッケルおよびコバルトの一部が置換浸出されると共に、2価の銅クロロ錯イオンの一部が1価の銅クロロ錯イオンに還元されるものである。
しかし、特許文献2に記載の方法によっても、必要なニッケルマット量が確保できない場合には、混合硫化物の処理量を減らして電気ニッケルの生産量を減少させるアクションを取らざるを得ない。最悪の場合には、置換浸出工程での脱銅が不可能となり、電気ニッケルの製造そのものが成り立たなくなってしまう。
また、塩素浸出プロセスにおいてニッケルマットと混合硫化物を処理する場合、それぞれの原料に含まれる不純物含有率が異なるため、それぞれの原料の処理比率を変更することにより、工程内へ持ち込まれる銅を始めとする不純物量を容易に調整できることも望まれる。
また、置換浸出工程でセメンテーション残渣量が増加するため、固液分離等のハンドリングに手間を要すことになり、効率的では無い。
(記)
(1)前記ニッケルマットの処理量(B)から許容可能な塩素浸出液中の銅負荷(A1)および塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)を決定し、
(2)塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)に対する混合硫化物処理量の処理比率(D)との関係式(D=f(A2))を導き出す。
(3)前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))と、前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))をD軸に沿って−10移動した式(D+10=f(A2+5))と、式A2=15と、式A2=55に囲まれた範囲にある混合硫化物処理量の処理比率(D)に対応した塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を設定する。
下記の(1)から(3)の手順に従って、前記塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を低下させることによって、亜硫化ニッケルと金属ニッケルを含むニッケルマットの処理量(B)と、硫化ニッケルと硫化コバルトを含む混合硫化物処理量(C)との合計原料処理量(B+C)に対する、硫化ニッケルと硫化コバルトを含む混合硫化物処理量(C)の処理比率(D=C÷(B+C)×100%)を上昇させることを特徴とするニッケル硫化物原料の処理方法である。
(1).前記ニッケルマットの処理量(B)から許容可能な塩素浸出液中の銅負荷(A1)および塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)を決定し、
(2).塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)に対する混合硫化物処理量の処理比率(D)との関係式(D=f(A2))を導き出し、
(3).前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))と、前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))をD軸に沿って−10移動した式(D+10=f(A2+5))と、式A2=15と、式A2=55に囲まれた範囲にある混合硫化物処理量の処理比率(D)に対応した塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を設定する。
(記)
(イ)酸化還元電位が400mV(Ag/AgCl電極基準)以上の塩素浸出液と金属銅を接触させることによって、塩素浸出液中の銅濃度を上昇させる銅補充手段。
(ロ)塩素浸出液を還元して価数が2価の銅イオン濃度を低下させた後に、前記還元後の塩素浸出液を銅電解採取することによって、塩素浸出液中の銅濃度を低下させる脱銅手段。
(ハ)上記(イ)も(ロ)も実施しない中立手段。
そして、ニッケルを含む複数種の金属硫化物の原料処理比率の調整を容易にかつ安定的に行うことによって、混合硫化物の処理量減少による電気ニッケルの減産回避、混合硫化物の増処理による電気ニッケルの増産が達成できる。
また、不純物負荷調整のための原料の処理比率調整を容易に実施することが可能となり、塩素浸出プロセス操業の安定化を達成することができる。
(2)塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)に対する混合硫化物処理量の処理比率(D)(単位は[%])との関係式(D=f(A2))を導き出す。
(3)関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))と、前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))をD軸に沿って−10移動した式(D+10=f(A2+5))と、式A2=15と、式A2=55に囲まれた範囲にある混合硫化物処理量の処理比率(D)に対応した塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を設定する。
本発明を含むニッケルおよびコバルト製錬プロセスの概略工程図を図4に示す。
本発明は、塩素浸出工程を含むニッケルの湿式製錬プロセスの全体工程の中の、ニッケルを含む金属硫化物からニッケルを水溶液中に塩素浸出して塩素浸出液を得る方法にあって、塩素浸出液中の銅濃度の設定方法と銅濃度の調整方法に関する技術ではあるが、ニッケル製錬プロセスにおける原料処理の全体最適化を達成するための技術であるため、本発明に特に関係する、原料、塩素浸出、置換浸出(セメンテーション)について詳細に説明する。
主要な原料は、ニッケルマットと混合硫化物の2種類となる。
ニッケルマットとは、ニッケル硫化鉱石を溶鉱炉で溶解して得られるニッケル硫化物や、ニッケル酸化鉱石に硫黄を添加して電気炉で溶解して得られるニッケル硫化物等、いわゆる乾式製錬法で得られたニッケル硫化物を指している。
このニッケルマットの主成分は、Ni3S2とNi0(金属ニッケル)であり、そのおおよその化学組成は、Niが65〜80重量%、Coが約1重量%、Cuが0.1〜4重量%、Feが0.1〜5重量%、Sが18〜25重量%である。
近年、コスト的に有利な原料として前記混合硫化物の増産が図られており、混合硫化物の増処理、すなわち混合硫化物の処理比率の増加が求められている。
混合硫化物および後述するセメンテーション残渣を、塩化物水溶液にレパルプした後、そのスラリーに塩素ガスを吹込むことによって混合硫化物中のニッケルおよびコバルトと、セメンテーション残渣中のニッケルおよび銅を、塩化物水溶液中に塩素浸出して塩素浸出液を得る。
その主要な塩素浸出反応式を下記式(1)〜式(4)に示す。
この浸出反応が効率的に進行するためには、塩素浸出液中の銅濃度が10g/L以上であることが条件であり、その銅濃度が高いほど塩素吸収効率が高くなるため、金属成分の浸出率が向上する。
また、環境問題にもつながる可能性もある。さらに、巨大な塩素ガス吸収装置と多量の吸収液を必要とするため、現実的には工業的な操業が不可能となる。
この置換浸出工程でのセメンテーション残渣量の増加は、固液分離等、そのハンドリングに手間を要すことになり、効率的では無い。
そのため、原料処理比率に応じて、塩素浸出液の銅濃度が10〜60g/Lの範囲内になるように塩素浸出液の銅濃度の管理基準値を変化させることが本発明の主旨であり、この塩素浸出液中の銅濃度の調整が、本発明の銅濃度調整工程において行われる。
置換浸出工程は、第1の置換浸出工程と第2の置換浸出工程(図2、図3、図4では図示せず)の、2つのステージで構成される。
この第1の置換浸出工程で得られた置換浸出液は2価の銅クロロ錯イオンの一部が1価の銅のクロロ錯イオンに還元されている。
主要な置換浸出反応式を下記式(5)〜式(7)に示す。
この置換浸出終液の銅濃度を低下させるためには、混合硫化物中に含まれるNiSよりも還元力の強いNi0(金属ニッケル)やNi3S2を含有したニッケルマットが必要となる。
このセメンテーション反応は、固体のニッケルが溶出してニッケルイオンとなり、その溶出したニッケルと電気化学的に当量の液中の銅イオンが固体となるため、置換浸出工程は塩素浸出液中に含まれる銅を固体として除去する脱銅工程であるとも言える。
前述のように、塩素浸出液中の銅濃度が増加すると置換浸出工程での必要なニッケルマットの処理量が増加するため、相対的に混合硫化物処理量が減少し、混合硫化物処理比率が低下する。
言い換えれば、塩素浸出液中の銅濃度によって、同じニッケルを含む硫化物原料であるが含まれる化合物種の異なる、ニッケルマットと混合硫化物の処理比率の変更可能な範囲が決まってくる。
その手順を、以下(1)〜(2)に説明する。
ここで、例えば、置換浸出工程にて最低限必要となるニッケルマット量は、塩素浸出液中の銅イオンに対する重量比率で1.2(ニッケルマット中の金属ニッケル量/塩素浸出液中の銅イオン量)の金属ニッケルが含まれるニッケルマット量であることが実験的に確認されており、そのようにして求めたパラメーターを使用することが好ましい。
塩素浸出液の銅濃度の上限値(A2)は、許容可能な塩素浸出液中の銅負荷(A1)を塩素浸出液の流量で除することによって求めることができる。
なお、塩素浸出液の流量は、例えば、必要な合計原料処理量を、塩素浸出と置換浸出工程における浸出前後のニッケル濃度の上昇値で除することによって求めることができる。この塩素浸出液の流量は、基本的にはニッケル生産量に比例するので、適当なパラメーターを設定しても良い。
関係式(D=f(A2))は、計算により求めても良いし、A2とDを何点か求めた後、そのデータを統計解析することにより求めても良い。
そこで、塩素浸出液の銅濃度の管理基準値の上限値(A)は塩素浸出液の銅濃度の上限値(A2)−5g/Lとした。
なお、本発明によれば、混合硫化物処理量の処理比率(D)の調整を容易にかつ安定的に行うことができる。
図6に本発明に係る銅濃度調整工程の概略フローシートを示す。
図6に示した概略フローシートのうち、(a)は塩素浸出液の銅濃度を低下させる場合のフローシートである。(b)は塩素浸出液の銅濃度を上昇させる場合のフローシートである。
塩素浸出工程で発生した塩素浸出液の一部を、金属ニッケルが充填されたカラム槽に通液して、塩素浸出液中の2価の銅クロロ錯イオンの一部を1価の銅クロロ錯イオンに還元する。
塩素浸出液の組成は、Ni濃度が200〜250g/L、Cu濃度が10〜60g/Lである。
この還元工程で、酸化還元電位400〜500mV、2価銅比((Cu2+濃度/全Cu濃度)×100%)60〜80%の塩素浸出液が、酸化還元電位380〜480mV、2価銅比10〜30%に還元される。
脱銅電解給液の銅濃度は、15〜25g/Lに調整する。
その後、脱銅電解給液を電解槽に供給し、不溶性アノードを用いた電解採取法によって、銅粉として銅を電解採取する。
脱銅電解廃液および銅粉スラリーの脱水ろ液は、置換浸出工程に供給される。
本発明は、図6(a)の方法と、図6(b)の方法を組み合わせることにより、塩素浸出液の銅濃度の低下と上昇を自在に切替える。
この方法は、金属ニッケルまたは金属銅を充填した複数のカラム槽と、切替え配管、切替えバルブによって、簡単に実施することができる。
図中の「MS原料」は、「混合硫化物(Mixed Sulfide)」を指すものである。
そのカラム槽に、塩素浸出液を38〜42L/分の流量で通液した操業を、約5日間、継続した。
また、塩素浸出液の酸化還元電位は480〜510mV、2価銅比は51〜72%、金属銅と接触させた後の塩素浸出液の酸化還元電位は430〜450mV、2価銅比は14〜27%であった。
そのカラム槽に、塩素浸出液を140〜180L/分の流量で通液した操業を、約7日間、継続した。
その際、金属ニッケルが充填されたカラム槽に通液した後の塩素浸出液を、Cu濃度が15〜25g/Lになるようにニッケル電解廃液で希釈して、銅電解給液を調製して用いた。
その銅電解給液量は18〜22L/分・槽で、その銅電解給液の組成は、Ni濃度が159〜200g/L、Cu濃度が18〜25g/Lであり、銅電解廃液のCu濃度は10〜14g/Lであった。
Claims (2)
- ニッケルを含む金属硫化物、又は前記ニッケルを含む金属硫化物と下記セメンテーション残渣を塩素浸出用ニッケル原料として用い、前記塩素浸出用ニッケル原料に含まれるニッケル及び不純物を塩化物水溶液中に塩素浸出して塩素浸出液を得る塩素浸出工程、
前記塩素浸出工程により得られる塩素浸出液に含まれる銅の濃度を、管理基準値(A)に基づいて前記塩素浸出液中の銅濃度を調整した塩素浸出液を得る銅濃度調整工程、
ニッケルを含む金属硫化物に前記塩素浸出液を接触させることで塩素浸出液中の2価銅イオンにより前記ニッケルを含む金属硫化物中のニッケルを置換浸出すると共にCu2S又Cuメタルを生成させて銅が除去された置換浸出終液とCu2S又はCuメタルを含むセメンテーション残渣を得る置換浸出工程、
前記置換浸出終液中の不純物を除去して塩化ニッケル溶液を得る浄液工程、
前記塩化ニッケル溶液から電解採取法によって金属ニッケルと塩素ガスを回収する電解工程、
を含むニッケルを製造する湿式製錬プロセスにおけるニッケル硫化物原料の処理方法において、
下記(1)から(3)に示す手順に従って、前記塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を低下させることによって、亜硫化ニッケルと金属ニッケルを含むニッケルマットの処理量(B)と、硫化ニッケルと硫化コバルトを含む混合硫化物の処理量(C)との合計原料処理量(B+C)に対する、硫化ニッケルと硫化コバルトを含む混合硫化物処理量(C)の処理比率(D=C÷(B+C)×100%)を上昇させることを特徴とする、ニッケル硫化物原料の処理方法。
(記)
(1)前記ニッケルマットの処理量(B)から許容可能な塩素浸出液中の銅負荷(A1)および塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)を決定し、
(2)塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)に対する混合硫化物処理量の処理比率(D)との関係式(D=f(A2))を導き出す。
(3)前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))と、前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))をD軸に沿って−10移動した式(D+10=f(A2+5))と、式A2=15と、式A2=55に囲まれた範囲にある混合硫化物処理量の処理比率(D)に対応した塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を設定する。 - ニッケルを含む金属硫化物、又は前記ニッケルを含む金属硫化物と下記セメンテーション残渣を塩素浸出用ニッケル原料として用い、前記塩素浸出用ニッケル原料に含まれるニッケル及び不純物を塩化物水溶液中に塩素浸出して塩素浸出液を得る塩素浸出工程、
前記塩素浸出工程により得られる塩素浸出液に含まれる銅の濃度を、管理基準値(A)に基づいて前記塩素浸出液中の銅濃度を調整した塩素浸出液を得る銅濃度調整工程、
ニッケルを含む金属硫化物に前記塩素浸出液を接触させることで塩素浸出液中の2価銅イオンにより前記ニッケルを含む金属硫化物中のニッケルを置換浸出すると共にCu2S又はCuメタルを生成させて銅が除去された置換浸出終液とCu2S又はCuメタルを含むセメンテーション残渣を得る置換浸出工程、
前記置換浸出終液中の不純物を除去して塩化ニッケル溶液を得る浄液工程、
前記塩化ニッケル溶液から電解採取法によって金属ニッケルと塩素ガスを回収する電解工程、
を含むニッケルを製造する湿式製錬プロセスにおけるニッケル硫化物原料の処理方法において、
下記(1)から(3)に示す手順に従って、前記塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を低下させることによって、亜硫化ニッケルと金属ニッケルを含むニッケルマットの処理量(B)と、硫化ニッケルと硫化コバルトを含む混合硫化物の処理量(C)との合計原料処理量(B+C)に対する、硫化ニッケルと硫化コバルトを含む混合硫化物処理量(C)の処理比率(D=C÷(B+C)×100%)を上昇させることを特徴とし、
(記)
(1)前記ニッケルマットの処理量(B)から許容可能な塩素浸出液中の銅負荷(A1)および塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)を決定し、
(2)塩素浸出液中の銅濃度の上限値(A2)に対する混合硫化物処理量の処理比率(D)との関係式(D=f(A2))を導き出す。
(3)前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))と、前記関係式(D=f(A2))をA2軸に沿って−5移動した式(D=f(A2+5))をD軸に沿って−10移動した式(D+10=f(A2+5))と、式A2=15と、式A2=55に囲まれた範囲にある混合硫化物処理量の処理比率(D)に対応した塩素浸出液中の銅濃度の管理基準値(A)を設定する。
前記銅濃度調整工程は、
前記塩素浸出液の銅濃度が、15〜55g/Lの間で任意に設定された管理基準値(A)から3g/L以上低下した時には、下記(イ)、(ハ)のいずれかの手順を講じ、
前記塩素浸出液の銅濃度が、前記管理基準値(A)から3g/L以上上昇した時には、下記(ロ)の手段を講じ、
前記塩素浸出液の銅濃度が、前記管理基準値(A)から3g/L未満低下した時には、下記(イ)、(ロ)、(ハ)のいずれかの手段を講じ、
前記塩素浸出液の銅濃度が、前記管理基準値(A)から3g/L未満上昇した時には、下記(イ)、(ロ)、(ハ)のいずれかの手段を講じて、
塩素浸出液中の銅濃度を10g/L以上60g/L以下の範囲に維持することを特徴とする、ニッケル硫化物原料の処理方法。
(記)
(イ)酸化還元電位が400mV(Ag/AgCl電極基準)以上の塩素浸出液と金属銅を接触させることによって、塩素浸出液中の銅濃度を上昇させる銅補充手段。
(ロ)塩素浸出液を還元して価数が2価の銅イオン濃度を低下させた後に、前記還元後の塩素浸出液を銅電解採取することによって、塩素浸出液中の銅濃度を低下させる脱銅手段。
(ハ)上記(イ)も(ロ)も実施しない中立手段。
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