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JP6294610B2 - 樹脂クリップ - Google Patents

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JP6294610B2
JP6294610B2 JP2013184842A JP2013184842A JP6294610B2 JP 6294610 B2 JP6294610 B2 JP 6294610B2 JP 2013184842 A JP2013184842 A JP 2013184842A JP 2013184842 A JP2013184842 A JP 2013184842A JP 6294610 B2 JP6294610 B2 JP 6294610B2
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Description

本発明は、例えば自動車などに装備されるパネルの取付け孔に嵌着して、パネルにホースやワイヤハーネス等を固定するのに用いられる樹脂クリップに関し、特にパネルの取付け孔に挿入する部分の出代を少なくすることができる樹脂クリップに関するものである。
自動車の車体や内装などのパネルには、ホースやワイヤハーネス等の各種部品を固定するための取付け孔が設けられている。そして、この取付け孔にパネルの片側から樹脂クリップを嵌着させ、この樹脂クリップを介して、各種部品のパネルへの固定が行われている。
樹脂クリップは、例えば特許文献1に開示されている部品取付脚などに見られるように、パネルの片面に当接する基板部と、この基板部から延出されてパネルの取付け孔に挿入される脚部とを有し、脚部が、基板部から脚部挿入方向に延出される支柱と、この支柱の先端部から、一段曲げ形状で、基板部に向けて外方に広がるように傾斜して取付け孔より広幅に延出される一対の係止片とを有している。
樹脂クリップの脚部をパネルの片面側から取付け孔に差し込むと、係止片の一段曲げ部より先の傾斜部が取付け孔によって内方に押され、この傾斜部が一段曲げ部を曲げ支点として内方に押し撓められる。そして基板部がパネルの片面に当接したとき、傾斜部が外方に弾性復元し、係止片がパネルの裏面に係合することで、脚部が抜け止めされて、樹脂クリップが取付け孔に嵌着するようになっている。
特許第2818138号公報
かかる樹脂クリップでは、パネルの取付け孔に挿入する脚部の出代が少ないものほど、嵌着に際し、パネルの裏面側に必要な隙間が少なくて済むため望ましい。
しかし、既存製品から係止片を従来の一段曲げ形状としたまま脚部の出代を少なくすると、それに伴って係止片の荷重点から曲げ支点(一段曲げ部)までの距離が短くなり、脚部の挿入抵抗が増加するため、脚部が挿入しにくくなったり、場合によっては挿入不能になるという問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、パネルの取付け孔に挿入する脚部の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、該脚部の出代を少なくすることができる樹脂クリップを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段としての請求項1に係る発明の構成は、取付け孔を有するパネルの上記取付け孔に嵌着される樹脂クリップであって、上記パネルの片面に係合する基板部と、上記基板部から延出されて上記取付け孔に挿入される脚部とを有し、上記脚部が、上記基板部から脚部挿入方向に延出される支柱と、上記支柱の先端部から、上記支柱側に曲げられた中凹状の多段曲げ形状で、上記基板部に向けて外方に広がるように傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される一対の係止片とを有していることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明の構成を採用することにより、既存製品から係止片を従来の一段曲げ形状としたまま脚部の出代を少なくした樹脂クリップに比べて、係止片の荷重点と曲げ支点との間の距離を長くすることができ、脚部の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、脚部の出代を少なくすることができる。
請求項2に係る発明の構成は、請求項1に係る発明の構成である樹脂クリップにおいて、上記係止片が、根元側にいくにつれて薄肉になっていくことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明の構成を採用することにより、係止片の最初の曲げ部より根元側の基部を剛性の低い弱断面部とし、脚部挿入時、係止片が取付け孔によって内方に押されたとき、係止片は弱断面部より先の部分がその弱断面部を曲げ支点として内方に撓むので、既存製品から係止片を従来の一段曲げ形状としたまま脚部の出代を少なくした樹脂クリップに比べて、係止片の荷重点と曲げ支点との間の距離を長くすることができ、脚部の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、脚部の出代を少なくすることができる。
請求項3に係る発明の構成は、請求項1又は2に係る発明の構成である樹脂クリップにおいて、 記係止片が、複数の曲げ部および複数の傾斜部を有し、上記係止片に、内面リブが設けられ、上記内面リブが、上記複数の曲げ部のうちの最初の曲げ部より根元側の基部内面から、上記複数の曲げ部のうちの最終の曲げ部より先端側で上記複数の傾斜部の上記パネルに対する傾斜角度の中で最も大きい傾斜角度を持って傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される、上記複数の傾斜部のうちの傾斜部内面にわたるように配されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明の構成を採用することにより、脚部挿入時、係止片が取付け孔によって内方に押されたとき、係止片の最初の曲げ部より根元側の基部に応力集中させることで、係止片は基部より先の部分がその基部を曲げ支点として内方に撓むので、既存製品から係止片を従来の一段曲げ形状としたまま脚部の出代を少なくした樹脂クリップに比べて、係止片の荷重点と曲げ支点との間の距離を長くすることができ、脚部の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、脚部の出代を少なくすることができる。
また、係止片の最初の曲げ部より先の傾斜部の途中に応力集中を起こす形状変化部、つまり曲げ部を設けても、要するに係止片を多段曲げ形状としても、内面リブによって安定して係止片全体で脚部引抜き方向の荷重を受け持つことができ、係止片の引抜きに対する強度低下を回避することができる。
請求項4に係る発明の構成は、取付け孔を有するパネルの上記取付け孔に嵌着される樹脂クリップであって、上記パネルの片面に係合する基板部と、上記基板部から延出されて上記取付け孔に挿入される脚部とを有し、上記脚部が、上記基板部から脚部挿入方向に延出される支柱と、上記支柱の先端部から上記基板部に向けて外方に広がるように傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される一対の係止片とを有している樹脂クリップにおいて、上記係止片は、上記支柱の先端部から延出される基部と、上記基部の先に連設される一段目曲げ部と、上記基部から上記一段目曲げ部を介して上記基板部に向けて外方に広がるように上記パネルに対し所定の傾斜角度を持って傾斜して上記取付け孔より狭幅に延出される第一傾斜部と、上記第一傾斜部の先に連設される二段目曲げ部と、上記第一傾斜部から上記二段目曲げ部を介して上記基板部に向けて外方に広がるように上記パネルに対し上記第一傾斜部の上記傾斜角度より大きい所定の傾斜角度を持って傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される第二傾斜部とを設けて上記支柱側に曲げられた中凹状の二段曲げ形状とし、上記基部における上記支柱との角部内面に付けられる丸みより先の先端部の肉厚を上記第一傾斜部及び上記第二傾斜部のそれぞれの肉厚より薄くすると共に、上記基部における上記先端部の内面から上記第2傾斜片部の内面にわたる内面リブを設けたことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明の構成を採用することにより、係止片の基部における先端部を剛性の低い弱断面部とし、脚部挿入時、係止片の第二傾斜部が取付け孔によって内方に押されたとき、該弱断面部に応力集中させることで、係止片は弱断面部より先の部分がその弱断面部を曲げ支点として内方に撓むので、既存製品から係止片を従来の一段曲げ形状としたまま脚部の出代を少なくした樹脂クリップに比べて、係止片の荷重点と曲げ支点との間の距離を長くすることができ、脚部の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、脚部の出代を少なくすることができる。
また、係止片の一段目曲げ部より先の傾斜部の途中に応力集中を起こす形状変化部、つまり二段目曲げ部を設けても、要するに係止片を二段曲げ形状としても、内面リブによって安定して係止片全体で脚部引抜き方向の荷重を受け持つことができ、係止片の引抜きに対する強度低下を回避することができる。
本発明によれば、パネルの取付け孔に挿入する脚部の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、該脚部の出代を少なくすることができる、樹脂クリップを提供することができる。
本実施形態に係る樹脂クリップを備えたベルトクランプの正面図である。 上記ベルトクランプの右側面図である。 図1のY−Y断面図である。 上記ベルトクランプの結束状態を示す断面図である。 図5(A)は、上記樹脂クリップの片側断面正面図、図5(B)は、パネルの取付け孔部分の断面図である。 上記樹脂クリップの底面図である。 係止片の構造を説明する図である。 上記樹脂クリップの嵌着状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る樹脂クリップは、車両用ワイヤハーネスのベルトクランプに実施したものである。
図1乃至図3に示すように、ベルトクランプ1は、ベルト10、バックル20、及び本実施形態に係る樹脂クリップ30を、合成樹脂材によって一体に成形してなるものである。このベルトクランプ1は、図4に示すように、ベルト10及びバックル20によってワイヤハーネス2を結束し、図8に示すように、自動車の車体や内装などのパネル3の配線箇所に設けられた取付け孔4に樹脂クリップ30を嵌着することで、この樹脂クリップ30を介して、パネル3の配線箇所にワイヤハーネス2を留め付けることができる。
図1乃至図3に示すように、ベルト10は、一定の幅で真直ぐに延びる帯状に形成されて可撓性を有し、その基端部11はバックル20に結合され、先端部12は自由端になっている。ベルト10の片面には、係合歯列13がベルト10の長さ方向に沿って一定のピッチで形成されている。また、ベルトクランプ1で結束したワイヤハーネス2がその長さ方向にずれ動くのを防止するためのリブ14が係合歯列13の両側に形成されている。
図1乃至図3に示すように、バックル20は、その内部がベルト10を通すための挿通路21となった箱形状に形成され、その挿通路21の一端はバックル20の前側面に開口されてベルト挿入口22になり、他端はバックル20の後側面に開口されてベルト引出し口23になっている。このバックル20の上面後端部にベルト10の基端部11が結合され、ベルト10の係合歯列13及びリブ14が形成された片面が前方に向けられている。一方、樹脂クリップ30は、バックル20の下側に形成されている。
また、バックル20は、その天板部24の前端部から折返し部25を介して天板部24の内側(挿通路21の上部)に延出される可撓性を有する片持ち梁状の係合片26を有している。この係合片26の先端部には、ベルト10の係合歯列13に係合する2つの係合爪27が下方に向けて突出形成されている。そして、バックル20の挿通路21は、係合片26の下面とバックル20の内底面との間において、ベルト挿入口22からベルト引出し口23に向けてベルト10を通すことができる。係合爪27は、係合片26の上方への撓み、下方への弾性復元を利用して、ベルト10を引き締めるときの係合歯列13の通過は許容し、その逆方向の係合歯列13の通過は阻止する。
ベルトクランプ1によるワイヤハーネス2の結束作業は、ベルト10の係合歯列13及びリブ14が形成された前面と、バックル20の上面とを、ワイヤハーネス2の結束箇所の外周面に対向させ、ベルト10をワイヤハーネス2の外周に巻き付けると共に、該ベルト10をその先端部12からバックル20の挿通路21に通して引き締める。この引き締めに伴ってベルト10の係合歯列13がバックル20における係合片26の係合爪27を乗り越えて通過しており、所定の引き締め状態において相互が係合し、ベルト10が抜け止めされて、ベルト10とバックル20とがロックされる。これによって、図4に示すように、ワイヤハーネス2がベルト10及びバックル20によって結束される。
図5(A),図6,図8に示すように、パネル3の取付け孔4に嵌着される樹脂クリップ30は、パネル3の片面に係合する基板部40と、基板部40から延出されて取付け孔4に挿入される脚部50とを有し、脚部50が、基板部40から脚部挿入方向に向けて延出される支柱60と、支柱60の先端部から基板部40に向けて外方に広がるように傾斜して取付け孔4より広幅に延出される一対の係止片70とを有して構成されている。
図5(A)に示すように、この樹脂クリップ30は、その脚部50の出代h1を図5(A)の仮想線で示す既存製品30Aの脚部の出代h2より少なくしたものであって、その際に、係止片70を従来の一段曲げ形状から後述する二段以上の多段曲げ形状としたものであり、係止片70は、支柱60の先端部から、二段以上の多段曲げ形状で、基板部40に向けて外方に広がるように傾斜して取付け孔4より広幅に延出されている。図7に、図5の左側の係止片70を拡大してハッチングを省略した状態で示し、図5(A),図6,図8、及び図7を参照しながら係止片70の構造を説明する。なお、図5の左右一対の係止片70は支柱60の軸芯線61を対称軸として軸対称構造を有している。
図5(A),図6乃至図8に示すように、係止片70は、支柱60の先端部から、二段曲げ形状(多段曲げ形状)で、基板部40に向けて外方に広がるように傾斜して取付け孔4より広幅に延出されている。つまり係止片70は、支柱60の先端部から延出される基部71と、基部71の先に連設される一段目曲げ部(最初の曲げ部)72と、基部71から一段目曲げ部72を介して基板部40に向けて外方に広がるようにパネル3に対し所定の傾斜角度θ1(図では約33度)を持って傾斜して取付け孔4より狭幅に延出される第一傾斜部(最初の傾斜部)73と、第一傾斜部73の先に連設される二段目曲げ部(最終の曲げ部)74と、第一傾斜部73から二段目曲げ部74を介して基板部40に向けて外方に広がるようにパネル3に対し第一傾斜部73の傾斜角度θ1より大きい所定の傾斜角度θ2(図では約56度)を持って傾斜して取付け孔4より広幅に延出される第二傾斜部(最終の傾斜部)75とを設けて二段曲げ形状(多段曲げ形状)としてある。
なお、係止片70の曲げ段数を二段から一段ずつ増やす場合、上記一段目曲げ部(最初の曲げ部)72と二段目曲げ部(最終の曲げ部)74との間に設けられる上記第一傾斜部(最初の傾斜部)73に曲げ部を一つずつ追加していく。例えば三段曲げ形状の場合、上記第一傾斜部73に中間の曲げ部が一つ追加され、その中間の曲げ部が二段目曲げ部になり、その二段目曲げ部の先に連設される傾斜部が第二傾斜部になる。そして上記二段目曲げ部74と第二傾斜部75はそれぞれ三段目曲げ部と第三傾斜部になる。また4段曲げ形状の場合、上記第一傾斜部73に中間の曲げ部が二つ追加され、そのうち係止片70の根元側の曲げ部が二段目曲げ部になり、その二段目曲げ部の先に連設された傾斜部が第二傾斜部になり、また係止片70の先端側の曲げ部が三段目曲げ部になり、その三段目曲げ部の先に連設された傾斜部が第三傾斜部になる。そして上記二段目曲げ部74と第二傾斜部75はそれぞれ四段目曲げ部と第四傾斜部になる。
また、係止片70はその二段曲げ形状(多段曲げ形状)において、一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71における支柱60との角部内面に付けられる丸み71aより先の先端部71bの肉厚T1を、一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より先の第一傾斜部73及び第二傾斜部75それぞれの肉厚T2及びT3(最初の傾斜部から最終の傾斜部までのそれぞれの傾斜部の肉厚)より薄くしてある。より具体的には、第二傾斜部75の肉厚T3より第一傾斜部73の肉厚T2が薄く(最終の傾斜部から最初の傾斜部にいくにつれてそれぞれの傾斜部の肉厚が薄くなり)、その第一傾斜部(最初の傾斜部)73の肉厚T2より基部71における先端部71bの肉厚T1が薄くなっている。つまり係止片70は、その根元側にいくにつれて薄肉になっている。
さらに、係止片70はその二段曲げ形状(多段曲げ形状)において、一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71における先端部71bの内面から第2傾斜片部(最終の傾斜部)75の内面にわたる内面リブ76を設けている。
また、係止片70の二段曲げ形状(多段曲げ形状)において、一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71と第二傾斜部(最終の傾斜部)75とをそれぞれ真直ぐに延長して直接連設させたときにできる一段曲げ形状での一段曲げ部の外面角部を、図7の斜線で示すように、斜めに落とし、該一段曲げ形状での一段曲げ部の肉厚を薄くするように、一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71と第二傾斜部(最終の傾斜部)75とを一段目曲げ部(最初の曲げ部)72、第一傾斜部(最初の傾斜部)73、及び二段目曲げ部(最終の曲げ部)74を介して連設している。
上記構成を有する樹脂クリップ30では、係止片70は支柱60の先端部から、二段以上の多段曲げ形状で、基板部40に向けて外方に広がるように傾斜して取付け孔4より広幅に延出されており、脚部挿入時、取付け孔4によって内方に押される係止片70の第二傾斜部(最終の傾斜部)75のパネル3に対する傾斜角度θ2を、既存製品30Aから係止片を従来の一段曲げ形状としたまま脚部の出代を少なくした図5(A)の仮想線で示す樹脂クリップ30Bの一段曲げ形状の係止片における一段曲げ部より先の傾斜部のパネル3に対する傾斜角度θ2に比べて小さくすることなく、樹脂クリップ30Bに比べて、係止片70の一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71の長さを短くすることができ、つまり樹脂クリップ30Bに比べて、係止片70の一段目曲げ部(最初の曲げ部)72を係止片70の根元に近い位置に設定することができるので、樹脂クリップ30Bに比べて、係止片70の荷重点Pから曲げ支点(この場合一段目曲げ部(最初の曲げ部)72)までの距離を長くすることができ、脚部50の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、或いは、脚部50の挿入抵抗を増加させることなく、脚部50の出代を少なくh1(h2>h1)にすることができる。
なお、係止片70の一段目曲げ部72より先の傾斜部(第一傾斜部73及び第二傾斜部75)(最初の傾斜部から最終の傾斜部までのそれぞれの傾斜部)のパネル3に対する傾斜角度(傾斜角度θ1及び傾斜角度θ2)は、樹脂クリップ30Bの係止部の一段曲げ部から先の傾斜部のパネル3に対する傾斜角度θ2と同様に、既存製品30Aの係止片の一段曲げ部から先の傾斜部のパネル3に対する傾斜角度θ3より小さい(θ3>θ2>θ1)。
また、係止片70の二段以上の多段曲げ形状において、係止片70は根元側にいくにつれて薄肉になっており、係止片70の一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71を剛性の低い弱断面部77とし、脚部挿入時、係止片70の第二傾斜部(最終の傾斜部)75が取付け孔4によって内方に押されたとき、係止片70は弱断面部70より先の部分72,73,74,75が該弱断面部77を曲げ支点として内方に撓むので、樹脂クリップ30Bに比べて、係止片70の荷重点Pと曲げ支点(弱断面部77)との間の距離を長くすることができ、脚部50の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、或いは、脚部50の挿入抵抗を増加させることなく、脚部50の出代を少なくh1(h2>h1)にすることができる。
さらに、係止片70の二段以上の多段曲げ形状において、係止片70は一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71における先端部71bの内面から第2傾斜片部(最終の傾斜部)75の内面にわたる内面リブ76を設けており、係止片70の基部71における先端部71bを剛性の低い弱断面部77とし、脚部挿入時、係止片70の第二傾斜部(最終の傾斜部)75が取付け孔4によって内方に押されたとき、該弱断面部77に応力集中させることで、係止片70は弱断面部70より先の部分72,73,74,75が該弱断面部77を曲げ支点として内方に撓むので、樹脂クリップ30Bに比べて、係止片70の荷重点Pと曲げ支点(弱断面部77)との間の距離を長くすることができ、脚部50の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、或いは、脚部50の挿入抵抗を増加させることなく、脚部50の出代を少なくh1(h2>h1)にすることができる。
また、係止片70の一段目曲げ部72より先の傾斜部(第一傾斜部73及び第二傾斜部75)(最初の傾斜部から最終の傾斜部までの傾斜部)の途中に応力集中を起こす形状変化部、つまり一つ以上の曲げ部(中間の曲げ部や最終の曲げ部)を設けても、要するに係止片70を二段以上の多段曲げ形状としても、内面リブ76によって安定して係止片70全体で脚部引抜き方向の荷重を受け持つことができ、係止片70の引抜きに対する強度低下を回避することができる。
また、上記構成を有する樹脂クリップ30では、係止片70は支柱60の先端部から、二段曲げ形状で、基板部40に向けて外方に広がるように傾斜して取付け孔4より広幅に延出されており、係止片70の一段目曲げ部72より根元側の基部71における支柱60との角部内面に付けられる丸み71aより先の先端部の肉厚T1を第一傾斜部72及び第二傾斜部75のそれぞれの肉厚T2及びT3より薄くすると共に、基部71における先端部71aの内面から第2傾斜片部75の内面にわたる内面リブ76を設けており、係止片70の基部71における先端部71aを剛性の低い弱断面部77とし、脚部挿入時、係止片70の第二傾斜部75が取付け孔4によって内方に押されたとき、該弱断面部77に応力集中させることで、係止片70は弱断面部77より先の部分72,73,74,75がその弱断面部77を曲げ支点として内方に撓むので、樹脂クリップ30Bに比べて、係止片70の荷重点Pと曲げ支点(弱断面部77)との間の距離を長くすることができ、脚部50の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、或いは、脚部50の挿入抵抗を増加させることなく、脚部50の出代を少なくh1(h2>h1)にすることができる。
また、係止片70の一段目曲げ部72より先の傾斜部(第一傾斜部73及び第二傾斜部75)の途中に応力集中を起こす形状変化部、つまり二段目曲げ部74を設けても、要するに係止片70を二段曲げ形状としても、内面リブ76によって安定して係止片70全体で脚部引抜き方向の荷重を受け持つことができ、係止片70の引抜きに対する強度低下を回避することができる。
さらに、係止片70の二段曲げ形状は、二段以上の多段曲げ形状の中で最もシンプルな形状(構造)であり、樹脂クリップ30を容易に製造し、安価に提供することができる。
なお、係止片70の一段目曲げ部72より先の傾斜部(第一傾斜部73及び第二傾斜部75)のパネル3に対する傾斜角度(傾斜角度θ1及び傾斜角度θ2)は、樹脂クリップ30Bの一段曲げ部から先の傾斜部のパネル3に対する傾斜角度(図ではθ2)と同様に、既存製品30Aの一段曲げ部から先の傾斜部のパネル3に対する傾斜角度θ3より小さい(θ3>θ2>θ1)。
本実施形態では、一段目曲げ部(最初の曲げ部)72より根元側の基部71は、支柱60の先端部から脚部挿入方向と直交する方向に延出しているが、パネル3に対し所定の傾斜角度(第一傾斜部(最初の傾斜部)73のパネル3に対する傾斜角度θ1より小さい傾斜角度)を持って傾斜して延出してもよい。また、基部71における先端部71b、第一傾斜部(最初の傾斜部)73、第二傾斜部(最終の傾斜部)75(但し、後述する係合段部より先の先端部は除く)は、それぞれ、一定の肉厚で真直ぐに延びており、第二傾斜部75の肉厚T3より第一傾斜部73の肉厚T2が薄く(最終の傾斜部から最初の傾斜部にいくにつれてそれぞれの傾斜部の肉厚が薄くなり)、その第一傾斜部(最初の傾斜部)73の肉厚T2より基部71における先端部71bの肉厚T1が薄くなっている。このように第二傾斜部(最終の傾斜部)75から基部71における先端部71bにかけて段階的に肉厚を薄くする他、連続的に薄くしてもよい。
また、内面リブ76は、係止片70の幅方向中央部に形成され、その表面76aは平らな四角形に形成され、断面形状は基部71における先端部71bの内面から第2傾斜片部(最終の傾斜部)75の内面にわたる中凹状で二段(多段)に曲げられた内面と、内面リブ76の表面76aとの隙間を埋めるように高さの低い略三角形状に形成されている。そして、係止片70の内面は、内面リブ76を設けた幅方向中央部において基部71における先端部71bの内面上に角部78を有して一段曲げ形状に形成され、内面リブ76のない幅方向両端部において二段曲げ形状(多段曲げ形状)に形成されている。係止片70は、具体的には、弱断面部77より先の部分72,73,74,75が該弱断面部77の内面角部78を曲げ支点として内方に撓む。
図5(A),図6,図8に示すように、本実施形態では、基板部40は、樹脂クリップ30の上部に形成されてパネル3の上面に係合する。脚部50は、基板部40から下方に向けて延出されてパネル3の上面側から取付け孔4に挿入される。取付け孔4は、パネル3の上下面に貫通する楕円形の貫通穴からなる。この取付け孔4に樹脂クリップ30を嵌着することで、樹脂クリップ30は、ベルト10とバックル20によって結束されたワイヤハーネス2をその長さ方向を取付け孔4の長径方向に一致させた状態でパネル3に留め付ける。
また、基板部40は、バックル20における四角形の底板がその面方向に沿って取付け孔4に対応する楕円形に広げられた板体からなる基板41と、基板41の外周縁部からさらに外方に向けて下方に傾斜して延出された皿ばね状で可撓性を有する楕円形のフランジ42とを有し、このフランジ42の先端部がパネル3の上面における取付け孔4の開口周辺部に当接して係合する。
支柱60は、基板部40から脚部挿入方向となる下方に向けて延出されている。支柱60は、基板部40の中心を通過して基板41の面直方向(上下方向)に延びる軸芯線61を有している。この支柱60の軸芯線61は脚部50の軸芯線、ひいては樹脂クリップ30全体の軸芯線になっている。
また、支柱60は、その前後側面が取付け孔4の長径方向に延びる直線部分の中間部に沿うように形成されている。この支柱60を軸芯線61と直交する一平面(水平面)で切断したときの横断面形状は、取付け孔4の短径方向を長手方向とする長方形に形成され、支柱60の前後幅が取付け孔4の短径と略同等に形成されている。さらに、支柱60は、その基部において、後述するリブ62によって外方に広げられた支柱60の前側面が取付け孔4の長径方向に延びる直線部分の全長に沿うように形成されている。この支柱60の基部における横断面形状は、基板41の下面と支柱60の左右側面との角部に形成された板状の左右一対のリブ62によってT字形に形成され、リブ62の前面が支柱60の前側面と同一平面内に配置されている。支柱60の先端面は、支柱60の軸芯線61と直交する一平面(水平面)内に配置されている。
係止片70は、支柱60の左右側面の先端部から上方の基板部40に向けて取付け孔4の長径方向外方に広がるように傾斜して取付け孔4の長径より広幅に延出されている。また、係止片70は、支柱60の軸芯線61を対称軸として左右軸対称形状に形成されている。この係止片70と支柱60とによって脚部50が正面視において↓(下向きの矢印)状に形成されている。さらに、係止片70は、その基部71の基端部が支柱60の左右側面の先端部に結合され、第2傾斜部75の先端が自由端となり、片持ち梁状に形成されて可撓性を有している。この係止片70の前後幅は支柱60の前後幅より狭幅に形成され、底面視において、係止片70の前後側端面が支柱60の前後側面より内側に位置し、リブ62は係止片70の前側端面より外側に形成されている。この係止片70は、弱断面部77より先の部分72,73,74,75が該弱断面部77の内面角部78を曲げ支点としてリブ62に干渉することなく内方に撓むことができる。
また、係止片70には、その第2傾斜部(最終の傾斜部)75の先端部外面に取付け孔4と係合する係合段部79が一段単一で形成されている。この係合段部79は、取付け孔4の短径方向に延びる円弧部分と係合するもので、係止片70の基部71より先の部分72,73,74,75の外面は、取付け孔4の短径方向に延びる円弧部分に沿うように幅方向に湾曲した中凸状の曲面に形成されている。係止片70の基部71の外面は、支柱60の先端面から下方に張り出す頂部がDカットされて支柱60の先端面と同一平面内に配置される、幅方向に湾曲した中凸状の曲面に形成されている。
係合段部79は、第2傾斜部75の先端部の肉厚を外面から減じることで形成されており、パネル3の裏面(下面)に面するパネル抜止め面79aと、取付け孔4の壁面に面する孔壁係止面79bとを有している。なお、孔壁係止面79bについても取付け孔4の短径方向に延びる円弧部分に沿うように幅方向に湾曲した中凸状の曲面に形成されている。
ベルトクランプ1によるワイヤハーネス2のパネル3への留め付け作業は、樹脂クリップ30の脚部50をパネル3の上面側から取付け孔4に差し込む。これにより、脚部50が取付け孔4に挿入されるのに伴って、係止片70の第二傾斜部(最終の傾斜部)75が取付け孔4によって内方に押され、係止片70の弱断面部77より先の部分72,73,74,75が該弱断面部77の内面角部78を曲げ支点として内方に撓められる。そして、基板部40のフランジ42の先端部がパネル3の上面における取付け孔4の開口周辺部に当接したとき、係止片70の係合段部79におけるパネル抜止め面79aが取付け孔4を通過し、その係合段部79が取付け孔4に挿入されることで、係止片70の弱断面部77より先の部分72,73,74,75が該弱断面部77の内面角部78を曲げ支点として外方に弾性復元し、係合段部79における孔壁係止面79bが係止片70の弾性力によって取付け孔4の壁面に弾性的に圧接される。
また、脚部50をさらに取付け孔4に挿入する。すると、基板部40のフランジ42が広がりながらその先端部がパネル3の上面における取付け孔4の開口周辺部に弾性的に圧接される。そして、樹脂クリップ30の脚部50をさらに取付け孔4に挿入し、基板部40のフランジ42がそれ以上広がることができないところまでパネル3の上面に押し付けて、手を離すと、フランジ42の弾性力によって脚部50が取付け孔4から抜ける方向に戻り始める。この脚部50の抜け動作に伴って、係合段部79におけるパネル抜止め面79aがパネル3の裏面における取付け孔4の開口縁部に押し付けられて係合し、その係合段部79が取付け孔4に係合することで、脚部50が抜け止めされて、パネル3が基板部40と係合片70との間で挟持され、樹脂クリップ30がパネル3に嵌着される。
これによって、ベルト10及びバックル20によって結束されたワイヤハーネス2が、樹脂クリップ30を介して、パネル3の配線箇所に留め付けられる。このとき、基板部40のフランジ42は、パネル3の面直方向の樹脂クリップ30のガタ付きを防止すると共に、ベルトクランプ1の取付け姿勢を安定させる機能を果たすと共に、取付け孔4の周囲のシール機能を果たす。係合片70の係合段部79は、樹脂クリップ30の軸芯線61を取付け孔4の中心に一致させる芯合わせ(長径方向及び短径方向の両方向の位置決め)機能を果たし、ベルトクランプ1の取付け姿勢をさらに安定させる。支柱60の基部における横断面形状をT字形にする、基板41の下面と支柱60の左右側面との角部に形成されたリブ62は、樹脂クリップ30がその軸芯線61を中心に回転するのを規制する回り止めとなり、ベルト10とバックル20によって結束されたワイヤハーネス2をその長さ方向を取付け孔4の長径方向に一致させ、保持する機能を果たす。また、基板部40のフランジ42は、パネル3の厚さが変化しても、そのパネル3の厚さに対応して係合段部79におけるパネル抜止め面79aをパネル3の裏面における取付け孔4の開口縁部に押し付けて係合させるので、同じ樹脂クリップ30で厚さの異なる数種のパネル3に対応可能とする機能を果たす。なお、係合片70の係合段部79は、階段状に多段複数を形成してもよく、パネル3の厚さが変化しても、そのパネル3の厚さに対応したいずれかの係合段部79のパネル抜止め面79aがパネル3の裏面における取付け孔4の開口縁部に押し付けて係合するため、同じ樹脂クリップ30で厚さの異なる数種のパネル3に対応可能とする機能を果たす。
そして、上記のとおり、樹脂クリップ30は、脚部50の挿入抵抗が増加するのを抑えながら、或いは、脚部50の挿入抵抗を増加させることなく、脚部50の出代を少なくh1(h2<h1)にしたので、嵌着に際し、パネル3の裏面側に必要な隙間が少なくて済み、省スペース化などによって裏面側に他の構造が接近して配置されているパネル3に対してワイヤハーネス2を留め付けることができる。
以上、本発明に係る樹脂クリップの一実施形態を説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で適宜変更することができるものである。
例えば、本実施形態に係る樹脂クリップ30は、車両用ワイヤハーネスのベルトクランプに実施したが、この種のベルトクランプには、一体型とセパレート型があり、その一体型の一例がベルトクランプ1である。つまりベルト10とバックル20からなるクランプ本体を樹脂クリップ30の基板部40上に一体成形する。一方、セパレート型は、クランプ本体を樹脂クリップ30とは別に一体成形し、樹脂クリップ30の基板部40上には、係合片26を有しておらず、内部が単にベルト10を通すためだけの挿通路21となった箱形状を一体成形する。このセパレート型では、クランプ本体のベルト10を樹脂クリップ30側の箱形状に通した状態で、ワイヤハーネス2を結束することで、一体型と同様に、クランプ本体によって結束されたワイヤハーネス2が、樹脂クリップ30を介して、パネル3に留め付けられる。このように、樹脂クリップ30は、一体型とセパレート型、いずれのベルトクランプにも実施することができる。また、クランプ以外に、様々なパネル取付け対象部品の保持具に対して実施することができる。このとき、基板部40のフランジ42や係止片70の係合段部79などは任意に省略することができる。つまり樹脂クリップ30は、厚さが同じパネル3にだけ対応する場合、基板部40をパネル3の取付け孔4より大きな基板41によって形成しておくことで、パネル3を基板41の下面と係止片70の第二傾斜部75の先端面との間に挟持して、パネル3に嵌着することができる。
3 パネル
4 取付け孔
30 樹脂クリップ
40 基板部
50 脚部
60 支柱
70 係止片
71 基部
71a 丸み
71b 先端部
72 一段目曲げ部(最初の曲げ部)
73 第一傾斜部(最初の傾斜部)
74 二段目曲げ部(最終の曲げ部)
75 第二傾斜部(最終の傾斜部)
76 内面リブ
θ1,θ2 傾斜角度
T1,T2,T3 肉厚

Claims (4)

  1. 取付け孔を有するパネルの上記取付け孔に嵌着される樹脂クリップであって、
    上記パネルの片面に係合する基板部と、
    上記基板部から延出されて上記取付け孔に挿入される脚部とを有し、
    上記脚部が、
    上記基板部から脚部挿入方向に延出される支柱と、
    上記支柱の先端部から、上記支柱側に曲げられた中凹状の多段曲げ形状で、上記基板部に向けて外方に広がるように傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される一対の係止片とを有していることを特徴とする樹脂クリップ。
  2. 上記係止片が、根元側にいくにつれて薄肉になっていくことを特徴とする請求項1に記載の樹脂クリップ。
  3. 上記係止片が、複数の曲げ部および複数の傾斜部を有し、
    上記係止片に、内面リブが設けられ、
    上記内面リブが、上記複数の曲げ部のうちの最初の曲げ部より根元側の基部内面から、上記複数の曲げ部のうちの最終の曲げ部より先端側で上記複数の傾斜部の上記パネルに対する傾斜角度の中で最も大きい傾斜角度を持って傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される、上記複数の傾斜部のうちの傾斜部内面にわたるように配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂クリップ。
  4. 取付け孔を有するパネルの上記取付け孔に嵌着される樹脂クリップであって、
    上記パネルの片面に係合する基板部と、
    上記基板部から延出されて上記取付け孔に挿入される脚部とを有し、
    上記脚部が、
    上記基板部から脚部挿入方向に延出される支柱と、
    上記支柱の先端部から上記基板部に向けて外方に広がるように傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される一対の係止片とを有している樹脂クリップにおいて、
    上記係止片は、
    上記支柱の先端部から延出される基部と、
    上記基部の先に連設される一段目曲げ部と、
    上記基部から上記一段目曲げ部を介して上記基板部に向けて外方に広がるように上記パネルに対し所定の傾斜角度を持って傾斜して上記取付け孔より狭幅に延出される第一傾斜部と、
    上記第一傾斜部の先に連設される二段目曲げ部と、
    上記第一傾斜部から上記二段目曲げ部を介して上記基板部に向けて外方に広がるように上記パネルに対し上記第一傾斜部の上記傾斜角度より大きい所定の傾斜角度を持って傾斜して上記取付け孔より広幅に延出される第二傾斜部とを設けて上記支柱側に曲げられた中凹状の二段曲げ形状とし、
    上記基部における上記支柱との角部内面に付けられる丸みより先の先端部の肉厚を上記第一傾斜部及び上記第二傾斜部のそれぞれの肉厚より薄くすると共に、上記基部における上記先端部の内面から上記第2傾斜片部の内面にわたる内面リブを設けたことを特徴とする樹脂クリップ。
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