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JP6246881B2 - 多目的な点火トーチを有するロケットエンジン - Google Patents

多目的な点火トーチを有するロケットエンジン Download PDF

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Description

本発明は、ロケットエンジン燃焼室と、ロケットエンジン燃焼室内で燃焼を開始させるための点火トーチとを有するロケットエンジンに関する。
ロケットエンジンは、一般的に、大抵は酸素及び水素である2つの推進剤を燃焼室内で接触させて燃焼させることによって作動する:そのような燃焼によって発生した既燃ガスは、通常、ノズルまたは拡大部分を介して燃焼室から超高速で流出し、それによって反動でロケットを推進させる推力を発生させる。
いったんそのような燃焼が始まると、推進剤の供給が維持される限り、それは自己持続する。それにもかかわらず、大量の推進剤を使用するそのようなエンジンを始動させることは、燃焼を開始させるために、単なるスパークプラグには放出できないエネルギーの量である大量のエネルギーを必要とする。したがって、ロケットエンジンには、エンジンを始動させることができるように、エンジンの燃焼室において燃焼反応を開始させる役割を果たす点火トーチが装着される。
そのような点火トーチは、特に、ロケット(もしくは宇宙船)を打ち上げるために、または飛行の種々の段階の間に使用され得る。
点火トーチは、火工品点火トーチ及び内燃室点火トーチを含む。火工品点火トーチとは異なり、内燃室点火トーチは再利用することができ、したがって、必要に応じて、飛行中にエンジンを再始動させることが可能である。
そのような点火トーチは、主に、推進剤が供給される小さい燃焼室内に存在し、燃焼室内に導入される少量の推進剤に点火することができるスパークプラグを備えている:このようにして発生させた燃焼ガスは、次いで、エンジンの燃焼室内に噴出され、その中で燃焼を開始してエンジンを始動させるのに十分なエネルギーを有する。
それにもかかわらず、エンジンに所望される作動様式(または「エンジンの作動様式」)に応じて、点火トーチに期待される性能は異なる。
エンジンの異なる作動様式は、特に、エンジンが始動できるようにするために、点火トーチによって発生し、エンジン内に注入されるガスの温度において、または実際には点火トーチの出口におけるガスの流量によって、互いに異なる。エンジンの作動様式は、一般的に、それらの「混合比」RM、すなわち、トーチ内に注入される酸化剤及び燃料の相対的な量の(質量)比によって特徴付けられる。混合比RMが比較的高い場合、すなわち、1.5より高い場合、点火トーチによって発生したガスの温度は概して非常に高く、したがって、十分な回数のエンジン始動を行うことができるように十分な機械的強度を点火トーチに提供することが困難であることが多い。
特に、以下が存在する:
・低圧で加圧されたタンクの推進剤が供給される低圧点火トーチ:残念ながら、これらは、燃焼室内にいずれかの対抗する圧力が存在する場合、すなわち、特に、地上または低高度では、必ず不十分となる。これらはまた、比較的少ないエネルギーを発し、したがって潜在的にエンジンを始動させることができず、エンジンが実際に始動するまでに数回の試みを必要とする。
・高圧で加圧されたタンク内に推進剤が貯蔵される高圧点火トーチ。それにもかかわらず、そのようなタンクは重く、そのため非常に高価である。
したがって、これらの種々のトーチは、信頼性の問題、またはさもなければ複雑性の問題を提起し、その結果として、価格、重量、及びサイズの問題を提起する。
特に、これらのトーチのいずれも、高い混合比で使用され得る点火トーチを作製するための単純かつ信頼性のある解決策を提供しない。
よって、本発明の目的は、ロケットエンジン燃焼室と、ロケットエンジン燃焼室内で燃焼を開始させるための点火トーチとを備えるロケットエンジンを提供することであり、ロケットエンジン燃焼室は、ロケットエンジンの主燃焼室、またはロケットエンジンのガス発生器の燃焼室、またはロケットエンジンのプリバーナーの燃焼室であり、点火トーチは、燃焼室が配置された本体と、燃焼室を出る燃焼ガスを排出するための噴出管とを備え、噴出管は、本体に接続された第1の端部と、ロケットエンジン燃焼室内に配置された第2の端部とを有し、本体は、燃料供給ダクト及び酸化剤供給ダクトを介して燃料及び酸化剤がそれぞれ燃焼室に供給され得るように構成され、
点火トーチは、信頼性があり、比較的単純であり、かつ特に高い混合比で使用され得、点火トーチによって噴出されるガスを特に非常に高い温度にする。
この目的は、点火トーチが、実質的に噴出管の出口で酸素が注入され得るように構成される酸素再注入ダクトをさらに備えるという事実によって達成される。
ロケットエンジンにおいて、「プリバーナーの燃焼室」という用語は、ロケットエンジンの主燃焼室内に実質的に再注入される前にエンジンのターボポンプを駆動させることができる高温ガスを発生させるために燃料が燃やされる燃焼室を指すために使用される:プリバーナーの燃焼室は、段階的な燃焼サイクルを有するロケットエンジンの特徴である。
具体的には噴出管の出口で行われる酸化剤の第2の注入(または酸化剤の「再注入」)により、点火トーチが2段階で燃料の燃焼を引き起こすことが可能となる。
まず、その注入によって、供給流路によって燃料及び酸化剤が供給される燃焼室内で第1の燃焼または主燃焼が起こることが可能となる。
しかしながら、酸化剤再注入ダクトを用いて噴出管の出口で酸化剤を注入することにより、点火トーチは、噴出管の出口で第2の燃焼が起こることも可能にし、この第2の燃焼が、トーチの噴出管によって噴出されたガスの温度を大幅に上昇させる役割を果たす。
例として、第1の燃焼終了時に燃焼室内の温度が約500K〜600Kになるように燃焼室に燃料及び酸化剤を供給すること、及びその後、第2の燃焼終了時に出口ガスの温度を3600Kまで上昇させることができるように、噴出管の出口で一定量の酸化剤を注入することが可能である。
したがって、また有利には、点火トーチの構造は、熱的または機械的に過剰な応力を受けないようにトーチの本体を比較的低い温度に維持できるようにし、反対に、噴出管の出口で起こる第2の燃焼は、トーチによって噴出されるガスの温度を大幅に上昇させることができ、それによってトーチが燃焼室内で推進剤に点火してロケットエンジンを始動させる能力を大きく高める。したがって、有利には、本発明の点火トーチは、噴出管の端部のみが非常に高い温度まで上昇されるため、高い混合比で作動することができ、またトーチが損傷を受けることなくそのようにすることができる。
好ましくは、特に、高過ぎて損傷を与える可能性がある温度に点火トーチの本体を曝露するのを避けるために、点火トーチの供給流路内の燃料及び酸化剤の流量は、第1の燃焼が比較的低い温度で起こるように選択される。
本発明のロケットエンジンは、ロケットエンジン燃焼室が比較的大規模である場合に特に有利である。
具体的には、好ましい実施形態において、ロケットエンジン燃焼室の各壁と噴出管の第2の端部との間の最小距離は、kDよりも大きく、この場合、Dは、噴出管の出口での内径であり、は、3に等しいか、または実際には6に等しいか、またはさらには10に等しい係数である。
そのような条件下では、噴出管の第2の端部とロケットエンジン燃焼室の壁との間の距離が極めて大きい(すなわち、この距離がkDより大きい)ため、たとえ噴出管の第2の端部近傍の温度が非常に高くなっても、損傷を与え得るような様式ではロケットエンジン燃焼室の壁の温度を上昇させない。
その結果、ロケットエンジンは、点火トーチのために、高い混合比で使用することができる。
また、「噴出管の端部と燃焼室の壁との間の距離」は、噴出管の端部と同じ高さの側に位置する燃焼室の壁、すなわち、噴出管の軸に垂直であり、かつ管の端部を包含する平面の付近に位置する燃焼室の壁と本質的に関連しており、反対に、噴出管の端部と燃焼室の壁との間の距離は、噴出管の後側、すなわち、トーチの本体の隣に位置する燃焼室の後壁とは関連していないということを理解されたい。実際、トーチの炎はその方向には誘導されず、したがって炎は、直接的にこれらの後壁の温度を上昇させることには至らない。
混合比は、消費される2つの推進剤の化学量論的割合に関連して定義される。トーチ燃焼室内で起こる2つの推進剤間の反応が以下の形態を有する状況を考慮する:
aA+bB−−>cC+dD+...
式A及びBは、それぞれ酸化剤及び燃料を表し、及びは、それらのそれぞれの割合を表し、C、D等は、燃焼によって発生する成分、例えば、水、二酸化炭素ガス等を表し、等は、それらの成分のそれぞれの割合である。
化学量論的混合比RMSは、以下の比に等しいものとして定義される:
RMS=a/b
次に、推進剤が相対量及びで反応させられる任意の反応条件を考慮し、以下の反応が起こるようにする:
xA+yB
そのような条件下では、正規化された混合比RMNは以下のように定義される:
RMN=(x/y)/RMS
有利には、本発明のロケットエンジンの構成は、点火トーチが高い正規化混合比RMNで作動することを可能にする。よって、ある実施形態において、ロケットエンジンは、点火トーチが、5より高いか、または場合によっては10より高い正規化混合比(RMN)で作動することができるように構成される。
したがって、特に有利な実施形態において、ロケットエンジンは、点火トーチが低い正規化混合比(すなわち、RMN<0.5、またはさらにはRMN<0.25、または実際にはRMN<0.1)で作動できるだけでなく、点火トーチが高い正規化混合比(すなわち、RMN>5、またはさらにはRMN>10)でも作動できるように構成され得る。
ある実施形態において、ロケットエンジンは、低い正規化混合比と高い正規化混合比との間にある任意の正規化混合比RMNで、例えば、0.5〜5、または実際には0.1〜10の範囲にある任意の混合比RMNで、点火トーチを作動させることができるように構成され得る。
点火トーチが高い混合比で作動できるようにするために、ある実施形態において、ロケットエンジンは、推進剤を点火トーチ内に送達するための弁を制御するように構成される電子制御装置を有し、電子制御装置は、高い正規化混合比RMN、すなわち、5より高いか、またはさらには10より高い比で点火トーチを作動させることができるように構成される。
点火トーチは、種々の方式で作製され得る。
一実施形態において、燃料供給ダクト及び酸化剤供給ダクトは、それぞれ燃料及び酸化剤を予混合室に運搬し、次に燃焼室に燃料及び酸化剤を供給する。
別の実施形態において、燃料及び酸化剤は、それぞれ燃料供給ダクト及び酸化剤供給ダクトによって、燃焼室までずっと別々に運搬される。
ある実施形態において、本体は、一体形成された単一部品として作製される。噴出管もまた、任意選択的に、一体形成された本体と同じ部品内に製造されてもよい。例として、点火トーチは、3Dプリント式のアディテイブ法によって製造されてもよい。
点火トーチは、任意選択的に、複数の作動点(複数の混合比)で使用され得るように設計されてもよい。
混合比を変化させるために、例えば、トーチが燃料及び/または酸化剤及び/または酸化剤の再注入流量(複数可)を継続的に調整することができるように対応することが可能である。
この目的のために、ある実施形態において、点火トーチは、燃焼室に供給するための燃料供給調整弁及び/もしくは酸化剤供給調整弁、ならびに/または酸化剤再注入調整弁を備え、弁(複数可)は、燃焼室への燃料供給、燃焼室への酸化剤供給、及び/または酸化剤再注入ダクト内への酸化剤注入流をそれぞれ調整するように適合される。
上記弁は、場合によっては飛行中にリアルタイムで混合比を変化させ、ひいては、点火トーチによって噴出されるガスの流量及び温度を変化させることを可能にする。弁は、適切な制御手段、例えば、電子制御装置(ECU)によって自然に制御される。
燃料もしくは酸化剤の流量、及び/または酸化剤の再注入速度に影響を与えるために、1つ以上の調整弁を使用する代わりに、較正流量部を有する1つ以上のプレートを使用することが可能である。そのようなプレートは、通常、実質的に平坦であり、1つ以上の通路が貫通している部品である:これらの通路の流量部は、流体がプレートを通る速度がプレートの上流及び下流の圧力条件に応じて事前に分かるように正確に決定される。
有利には、燃料もしくは酸化剤の供給量及び/または酸化剤の再注入を制御する1つ以上のプレートの使用は、同時に混合比を調節し、噴出管の冷却を制御するように作用することができる。
したがって、ある実施形態において、点火トーチは、燃料供給ダクト内に配置された較正流量部の燃料供給プレート、及び/または酸化剤供給ダクト内に配置された較正流量部の酸化剤供給プレート、及び/または酸化剤再注入ダクト内に配置された較正流量部の酸化剤再注入プレートをさらに備える。
ある実施形態において、プレートのうちの少なくとも1つは取り外し可能である。これにより、該当するプレート(複数可)を、異なる流量部を有する別のプレートと交換するだけで、点火トーチの動作及び性能を改良することができる。
ある実施形態において、酸化剤供給プレート及び酸化剤再注入プレートは、単一プレートを形成する。これにより、点火トーチの構造を単純化することが可能となる。
本発明の点火トーチの重要な利点は、その構造により、前述の二重燃焼に起因して点火トーチの本体が達する温度を低下させることができることである。
そうは言うものの、点火トーチの本体及び噴出管が達する温度をさらに低下させるために、さらなる対応が採用されてもよい。
したがって、ある実施形態において、酸化剤再注入ダクトは、噴出管の壁の厚さの中に少なくとも一部配置される。
酸化剤再注入ダクトは、したがって噴出管の冷却用ダクトとしての役割を果たす。特に、酸化剤再注入ダクトの一部が、噴出管に沿って、すなわち、そこから一定の距離を置いて、配置されてもよい。例として、それは、一定の厚さの壁によって噴出管の内部ダクトから離れていてもよい。
好ましくは、酸化剤再注入ダクトは、広い範囲に噴出管の壁厚内に作製され、例えば、ダクトは、1回以上巻回して管の周囲にらせん状に延在してもよい。
トーチの本体は、トーチ本体の壁の中を流れる燃料及び酸化剤によって冷却され得る。
また、燃料供給ダクト及び/または酸化剤供給ダクトが点火トーチの本体内に形成されたそれぞれのバッフルを有するように対応されてもよい。本明細書において、ダクトが燃焼室の中心を包含する平面内に少なくとも1つの屈曲部を有する場合は必ずダクトがバッフルを有すると仮定され、屈曲部(または流体流方向に対する方向転換)は、90度より大きい角度、及び好ましくは120度より大きい角度を通過する。
代替として、また加えて、燃料供給ダクト及び/または酸化剤供給ダクト及び/または酸化剤拒絶ダクトが熱衝撃吸収部分を含むように対応されてもよい。「熱衝撃吸収部分」という用語は、トーチの本体の壁の中で、燃焼室の中心を基準にして半径方向に対して45度より大きい角度の方向に延在するダクトの一部分を意味するために本明細書で使用される。よって、流体は、半径方向に対して45度より大きい角度の方向に熱衝撃吸収部分内を流れる:したがって、流体は、燃焼室に直接接近することなく流れる。この流れにより、流体はトーチの本体と熱交換することができ、ひいてはそれを冷却する。
ある実施形態において、燃料供給ダクト及び/または酸化剤供給ダクトは、燃焼室の中心に対して大きい立体角(例えば、2ステラジアン以上)を占める。
具体的には、熱交換を促進するために、トーチの本体は熱交換領域が最大になるように設計されるが、一方では、それにもかかわらず、金属の厚さがトーチにその機械的強度を提供するのに十分であることに注意が払われる。
締結
また、点火トーチのかなりの高温がロケットエンジンの他の部分に伝わるのを避けることも一般的に好ましい。
よって、ある実施形態において、本体は、噴出管の周囲に配置された締結フランジを有する。点火トーチの温度は、場合によっては本体の温度よりも低い可能性がある。
フランジの温度が上昇するのを避けるために、点火トーチは、噴出管の内部ダクトとフランジとの間に放射状に配置され、酸化剤再注入ダクトからの流体流から隔離された(すなわち、それと流体を交換する可能性が全くない)断熱通路をさらに含んでもよい。燃焼室は、好ましくは、点火トーチの外側の大気と連通している。それは本体自体の一部もしくは噴出管の一部を形成し得るか、またはそれらの間に少なくとも一部配置されてもよい。
非限定的な例として提供される以下の実施形態の詳細な説明を読むと、本発明が十分に理解され得、またその利点がよりよく分かる。説明は、添付の図面を参照している。
本発明の第1の実施形態における点火トーチが装着されたロケットエンジンの概略断面図である。 図1の点火トーチの概略斜視図である。 図1の点火トーチの概略断面図である。 図3から見た点火トーチの詳細図である。 本発明の第2の実施形態における点火トーチの概略断面図である。
図中、同様または同一の要素には同じ参照番号が付されている。
第1の実施形態
図1を参照して、本発明の点火トーチ10が装着されたロケットエンジン100について説明する。
ロケットエンジン100は、その主燃焼室116(ロケットエンジン燃焼室)を包含するノズル108によって主に構成される。
それはまた、2つの推進剤タンク102及び104から供給を受けることを可能にする供給回路106と、記載されていない他の機器も含む。
2つのタンク102及び104は、それぞれ、液体水素タンク102及び液体酸素タンク104である。したがって、水素が燃料であり、酸素が酸化剤である。当然のことながら、以下の記載は、水素を燃料、また酸素を酸化剤と称しているが、本発明は、任意の他の好適な燃料と酸化剤の対を使用して行うことができる:したがって、以下の説明において、「水素」及び「酸素」という用語は、本発明の意味において「燃料」及び「酸化剤」という用語によってそれぞれ交換可能であると理解されたい。
ノズル108は、その上部に位置する主燃焼室116と、拡大部分118とを主に備える。燃焼室116内で推進剤の燃焼を開始し、ひいてはエンジン100を始動させるために、点火トーチ10はノズル108の上に締結される。
(「上」または「下」と称される位置は、保管中の、及び図に示されるような、エンジンの通常の位置を指しており、使用中のエンジンの配向には必ずしも対応しない。)
供給回路106は、エンジン100の主燃焼室116に燃料及び酸化剤を供給する役割を果たす。
その目的のために、供給回路106は、対応するタンクから燃焼室116に既知の様式で水素及び酸素を通過させるために、図示されていないポンプに装着された水素回路112及び酸素回路114をそれぞれ有する。
トーチ10は、本体20及び噴出管40を備える。トーチ10は、噴出管40の端部が燃焼室116内に位置するように配置される:トーチ10によって発生した炎は、ひいては燃焼室116内で推進剤の燃焼を開始させることができ、それによってロケットエンジン100を始動させる。
本体20は、ダクト22及び24によってそれぞれ水素回路112及び酸素回路114に接続された小規模な内燃室21(トーチ燃焼室)を包含する。
ダクト22及び24内の水素及び酸素の流量は、電子制御装置50によって制御される調整弁32及び34によってそれぞれ調整される。
点火トーチ10はまた、後により詳細に記載される様式で配置された酸素再注入ダクト60も有する。このダクト内の流量も、調整弁34によって調整される。
点火トーチ10は、以下の通りに作動する。
トーチは、エンジン100に点火する、すなわち、燃焼室116内に注入された水素及び酸素の燃焼を開始させる役割を果たす。
この燃焼は、トーチ10から燃焼室116内に排出されたガスによって開始される。このガスの温度は、燃焼室116内の推進剤に点火するために非常に高い。
この温度は、燃焼室内への注入のためにトーチによって発生するガスに課せられる条件のうちの1つを構成する。これらの条件は、燃焼室内におけるできる限り完全な燃焼を確実にするように決定され、燃焼は、通常、約2400K〜3000Kの温度でロケットエンジンの主燃焼室内で起こる。この目標を達成するために、注入ガスの温度は、一般的に1000Kよりも高いかまたはさらにはるかに高い。
トーチ10によって排出されるガスは、内燃室21内での酸素中における水素の燃焼によって発生する:水素及び酸素は、(ダクト22及び24を介して)燃焼室21内に同時に注入され、それらは燃焼室21内に提供されるスパークプラグ37によって発生する火花によって点火される。
それらの燃焼は、高温の水蒸気を生じさせる。発生したガスは、したがって、トーチ内に導入された水素/酸素の比に応じて、水蒸気と残留水素または酸素との混合物を含む。
さらに、酸素再注入ダクトは、噴出管40の出口(またはその付近)でさらなる酸素が供給され得るようにする。
したがって、トーチ10からの全体的な混合比は、燃焼室21内に導入される水素及び酸素の量によってだけではなく、酸素再注入ダクト60によって注入される酸素の量によっても決定される。
トーチ10の混合比は、したがって、弁32及び34を用いてダクト22、24、及び60内の流体流量を適切に制御することによって調節または制御することができる(弁34は、ダクト24及び60内の両方の流量を制御する役割を果たすが、2つの異なる弁を提供することもまた可能である)。
エンジン100は、電子制御装置50によって制御される。この装置は、特に、弁32及び34の開放を調整または制御することによってトーチ10内の混合比を継続的に制御する役割を果たす。
噴出管40の端部は、燃焼室116の壁から距離に配置される。この距離は、たとえトーチによって発生する炎の温度が非常に高い場合でも、燃焼室116の壁が達する温度はかなり低いままであることを確実にするのに十分であるように選択される。
図示される例では、管40の端部と燃焼室116の壁との間の距離は、したがって管40の内径よりも3倍大きい(図1)。
電子制御装置50は、0.1〜10の範囲であり得る正規化混合比と比較してトーチを調整するように構成される。その結果、トーチは、非常に多様な条件下で燃焼室116内で燃焼を開始させるために使用され得、その結果として、ロケットエンジンは、非常に多様な飛行目的を達成するのに適している。
図2、図3、及び図3Aを参照して、点火トーチ10の内部構造について以下に説明する。
本体20は、金属粉を焼結することによって付加的に製造される。
その中心部分は燃焼室21によって占められている。この燃焼室は、シャトルまたは細長い楕円形の形状であり、実質的に、燃焼室21に延在するように配置された噴出管40のX軸の周りの回転体の体積である。
本体20は、したがって、燃焼室21の周囲に形成された厚肉の筐体25の形状である。
それは、燃料(水素)供給ダクト22及び酸化剤(酸素)供給ダクト24、ならびに酸素再注入ダクト60をそれぞれ通るために、そこに締結された外部接続部28、30、及び35を有する3つの突出部分23、31、及び33を有する。
したがって、ダクト22、24、及び60の各々は、複数の部分から構成される:
・調整弁32または34を介して本体20に適切な供給回路112、114を接続するパイプ部分22e、24e、60e、
・それぞれの外部連結部分28、30、または35、ならびに
・本体20及び/または管40の壁の厚さ内に位置する内部ダクト部分22i、24i、60i。
本体20に対して内側にある供給ダクト22i及び24iは、したがって、外部連結部分28及び30から燃焼室21に水素及び酸素を運ぶ役割を果たす。
酸素再注入ダクト60は、酸素供給回路114の上流に接続される。弁34から上流に、ダクト60は、ダクト24と共通のパイプ部分(24、60と称される)を有する。弁から下流に、ダクト60は、連結部分35に接続されたパイプ部分を備える。したがって、それは連結部分35から管40の出口まで続く内部部分60i(内部パイプ60iとも称される)を有し、そこを通って、ひいては第2の燃焼を引き起こすために酸素を注入する役割を果たす。
燃焼室21は、酸素中における水素の燃焼を可能にし、この燃焼は、スパークプラグによって、または燃焼室内に配置された任意の他の開始システムもしくはエネルギー送達システム37によって開始される。
燃焼は燃焼ガスを発生させ、ガスは噴出管40を介して燃焼室21から排出される。すなわち、酸素中における水素の燃焼は、燃焼室の内部だけではなく、噴出管40の中及び燃焼室116内部の噴出管40の外側でも起こる。
管40は、2つの端部を有する:本体20に接続された第1の端部、及びロケットエンジンの主燃焼室116の内部に配置された第2の端部または出口44である。
管40は、燃焼室21から続いて主燃焼室116内に開放する内部ダクト46を有する。
極めて冷たいかまたはその可能性がある推進剤(水素、酸素)と、それとは反対に熱い燃焼ガスとの間の非常に大きな温度差によって引き起こされ得る本体20における機械的応力を低減するために、以下の対応が採用される。
まず、本体の壁25は特に厚い:水素及び酸素を供給するための内部ダクト22i及び24iは、水素または酸素を燃焼室21内に直接注入しないが、それとは反対に、それらが輸送している流体が燃焼室21内に注入される前にある程度加熱されるように壁25の厚さの中にバッフルを有する。これは、壁25の温度を低下させる役割を果たす。
水素を供給するための内部ダクト22i
水素とトーチの本体20との間の熱交換を促進するために(図3及び図3A)、水素を供給するための内部ダクト22iは、燃焼室21を取り囲む円筒形の中間燃焼室26を有する(少なくとも管40の軸に沿って見た図において)。
この円筒形の燃焼室は、熱衝撃吸収部分を形成する。具体的には、この燃焼室内では、水素が、断面平面内で、噴出管のX軸に平行なD方向に流れる:このD方向は、(燃焼室の中心Cを基準にして)半径方向に対して角度βを形成し、角度βは90度であり、したがって45度よりもかなり大きい。
中間燃焼室26において、水素は、したがって燃焼室21に接近することなく壁25の内側を流れるが、これは、水素と本体20との間で大量の熱交換が行われることを可能にし、また本体20の温度が許容できない様式で上昇しないことを確実にする。
上流では、中間燃焼室26は、接続セグメント29を介して連結部28に接続される。下流では、中間燃焼室26は、注入孔27を介して燃焼室21に接続される。
図3A(図3の軸部からの詳細)に見られるように、水素供給ダクト22は、燃焼室21の中心Cを包含する断面平面内に、120度より大きい角度αの少なくとも1つの屈曲部を有する。
したがって、この実施形態では、水素供給ダクト22はバッフルを含む:そのため、燃料(水素)は、特定の距離にわたって本体20の壁25内を流れるよう制約され、それによって水素と本体20との間の熱交換が促進され、ひいては本体20を十分に低い温度に維持することが可能となる。
酸素を供給するための内部ダクト24i
内部ダクト24iは、連結部30を燃焼室21の壁に形成された酸素注入孔39に接続する。
酸素を再注入するためのダクト60
内部ダクト60iは、最初に本体20の厚さの中に配置され、次いで、噴出管40の厚さの中でさらに下流に配置される。
ダクト22iと同様に、ダクト60iは、中間燃焼室61によって構成される熱衝撃吸収部分を有する。この燃焼室は、X軸の周りの回転体の体積を形成し、噴出管40の横に位置する燃焼室21の端部に配置される。ダクト60iは、図示されていないダクト部分を介して連結部35に燃焼室61を接続する。
燃焼室61から下流には、管40の壁の内側にダクト60iが配置される。この部分において、ダクト60iは、管40の周囲に複数の巻回部を有するらせん部63を形成し、それによって管40と酸素との間の熱交換を最大化する。
管40の端部では、ダクト60iがエンジン100の燃焼室116内に開放する。したがって、それは、実質的に噴出管40によって高温ガスが排出される場所で酸素を排出する。
締結
点火トーチ10はまた、ノズル108に締結するために管40の周囲に配置された締結フランジ70も有する。
この目的のために、管40の壁は、本体20とフランジ70との間が非常に厚く、したがって、本体20の重量をフランジ70に伝達するのに十分な機械的強度を有する。
フランジの温度が上昇するのを避けるために、この厚さを利用して、フランジから管40を断熱する。
具体的には、管40は、断熱通路48を有する。この通路は、管40の内部ダクト46とフランジ70との間に放射状に配置される。
それはまた、フランジ70が管40に締結された平面に対して上流から下流に、軸方向に(X軸に沿って)延在する。
通路48は、それぞれダクト46及び60内を流れる流体(燃焼ガス及び酸素)から隔離されており、トーチ10の周囲の大気とのみ連通している。
図示される実施形態において、通路48は、フランジ70から離れた本体20の端部にある大気と連通している。別の実施形態において、通路(または燃焼室)48は、フランジ70を基準にして本体20と同じ側にある大気と連通することができる。
第2の実施形態
図4を参照して、点火トーチ10の第2の実施形態について以下に説明する。この第2の実施形態は、以下に述べる特定の特徴を除いて第1の実施形態と同一である。
第1の実施形態と第2の実施形態との違いは、酸素及び水素が調整される方式にある。
第1の実施形態では、弁32及び34は、それぞれ、ダクト22、24、及び60内の水素及び酸素の流量を調整する役割を果たす。
対称的に、第2の実施形態において、これらの3つの流量は調整弁によって調整されるのではなく、それらは単に較正流量部を有するプレートを使用することによって制御される。
図示される実施形態において、製造を単純化するために、本体20は突起部33を有さず、したがって外部連結部35を有しない。
この実施形態では、連結部30から続く単一パイプ24e、60eがダクト24及びダクト60の外部部分を構成する。このパイプは、連結部30を回路114に直接接続するが、調整弁34は存在しない。
同様に、別のパイプがダクト22eを形成し、また連結部28を回路112に直接接続するが、同様に調整弁32は存在しない。
内部ダクト24i及び内部ダクト60iは両方とも、上流で連結部30の間に配置された較正プレート52に接続され、連結部によってダクト24e、60eに接続される。
較正プレート52は、2つの較正オリフィス54及び55を有する円盤形状のプレートである。較正オリフィス54及び55は、ダクト24i及び60iのそれぞれにおいて流体流量を制御する抑制部を構成する。
有利には、プレート52は可動である。連結部30を緩めた後、別のプレートと交換するためにプレートを取り外すことは容易である。
例として、プレート52を、オリフィス54及び55のものとは異なる流量部を有する較正オリフィス54’及び55’を有する別のプレート52’と交換することが可能であり、そのような変化は、トーチ10の混合比を変更すること、ひいては管40が冷却される方式を単純化する。
本発明は、特定の実施形態を参照して説明されているが、特許請求の範囲によって定義されるような本発明の一般的な範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に種々の修正及び変更が行われ得ることは明らかである。さらに、記載される種々の実施形態の個々の特徴は、さらなる実施形態において組み合わされてもよい。故に、説明及び図面は、限定的ではなく例示的な意味で捉えられるべきである。
10 点火トーチ
20 本体
21 内燃室、燃焼室
22 水素供給ダクト、燃料供給ダクト、ダクト
24 酸化剤供給ダクト、ダクト
22e、24e、60e パイプ部分、ダクト
22i、24i 内部ダクト部分、内部ダクト、供給ダクト、ダクト
60i 内部ダクト部分、内部部分、内部パイプ、ダクト
23、31、33 突出部分
25 壁、厚肉の筐体
26、61 中間燃焼室
27 注入孔
28、30、35 外部接続部、外部連結部分、外部連結部、連結部
29 接続セグメント
32、34 調整弁、弁
37 スパークプラグ
40 噴出管、管
44 出口、第2の端部
46 内部ダクト
48 断熱通路、通路
50 電子制御装置
54、55、54’、55’ 較正オリフィス
52 較正プレート、プレート
60 酸素再注入ダクト、ダクト
70 フランジ
100 ロケットエンジン
102 推進剤タンク、液体水素タンク
104 推進剤タンク、液体酸素タンク
106 供給回路
108 ノズル
112 水素回路、供給回路、回路
114 酸素回路、酸素供給回路、供給回路、回路
116 主燃焼室、燃焼室
118 拡大部分

Claims (11)

  1. ロケットエンジン燃焼室(116)と、ロケットエンジン燃焼室(116)内で燃焼を開始させるための点火トーチ(10)と、を備えるロケットエンジン(100)であって、
    ロケットエンジン燃焼室は、ロケットエンジンの主燃焼室(116)、またはロケットエンジンのガス発生器の燃焼室、またはロケットエンジンのプリバーナーの燃焼室であり、
    点火トーチ(10)は、
    トーチ燃焼室(21)が配置された本体(20)と、
    トーチ燃焼室(21)を出る燃焼ガスを排出するための噴出管(40)と、を備え、
    噴出管(40)は、本体(20)に接続された第1の端部と、ロケットエンジン燃焼室内に配置された第2の端部(44)とを有し、
    本体(20)は、燃料供給ダクト(22)及び酸化剤供給ダクト(24)を介して燃料及び酸化剤がそれぞれトーチ燃焼室に供給され得るように構成され、
    ロケットエンジン(100)は、点火トーチ(10)が、実質的に噴出管(40)の出口で酸化剤が注入され得るように構成される酸化剤再注入ダクト(60)をさらに備えることを特徴とする、ロケットエンジン(100)。
  2. 燃焼室に供給するための燃料供給調整弁(32)及び/もしくは酸化剤供給調整弁(34)、ならびに/または酸化剤再注入調整弁(32)をさらに含み、弁(複数可)が、トーチ燃焼室への燃料供給、トーチ燃焼室への酸化剤供給、及び/または酸化剤再注入ダクト(60)内への酸化剤注入流をそれぞれ調整するように適合される、請求項1に記載のロケットエンジン(100)。
  3. 燃料供給ダクト内に配置された較正流量部の燃料供給プレート(52)、及び/または酸化剤供給ダクト内に配置された較正流量部の酸化剤供給プレート、及び/または酸化剤再注入ダクト内に配置された較正流量部の酸化剤再注入プレートをさらに備える、請求項1または請求項2に記載のロケットエンジン(100)。
  4. 前記プレート(52)または前記プレートのうちの少なくとも1つは取り外し可能である、請求項3に記載のロケットエンジン(100)。
  5. 酸化剤供給プレート及び酸化剤再注入プレートが、単一プレート(52)を形成する、請求項3または請求項4に記載のロケットエンジン(100)。
  6. 酸化剤再注入ダクト(60)が、噴出管(40)の壁の厚さの中に少なくとも一部配置される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロケットエンジン(100)。
  7. 燃料供給ダクト(22)及び/または酸化剤供給ダクト(24)が、点火トーチ(10)の本体(20)内に形成されたそれぞれのバッフルを有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のロケットエンジン(100)。
  8. 燃料供給ダクト(22)及び/もしくは酸化剤供給ダクト(24)、ならびに/または酸化剤再注入ダクト(60)が、トーチの本体(20)の壁(25)の中で、トーチ燃焼室(21)の中心(C)を基準にして半径方向に対して45度より大きい角度を形成する方向に延在するそれぞれの熱衝撃吸収部分(26)を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のロケットエンジン(100)。
  9. 噴出管の周囲に配置された締結フランジと、噴出管の内部ダクト(46)とフランジ(70)との間に放射状に配置され、酸化剤再注入ダクトからの流体流から隔離された断熱通路(48)と、を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のロケットエンジン(100)。
  10. 点火トーチが5より高い正規化混合比(RMN)で作動することができるように構成されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のロケットエンジン(100)。
  11. ロケットエンジン燃焼室の各壁と噴出管(40)の第2の端部(44)との間の最小距離が、kDよりも大きく、この場合、Dは、噴出管(40)の出口での内径であり、kは、3に等しい係数である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のロケットエンジン(100)。
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