JPH0814561A - 点火トーチ - Google Patents
点火トーチInfo
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- JPH0814561A JPH0814561A JP14778794A JP14778794A JPH0814561A JP H0814561 A JPH0814561 A JP H0814561A JP 14778794 A JP14778794 A JP 14778794A JP 14778794 A JP14778794 A JP 14778794A JP H0814561 A JPH0814561 A JP H0814561A
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- torch
- supply pipe
- ignition
- combustion gas
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- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数回の使用に耐え得る点火トーチを提供す
る。 【構成】 一端A側端部から中間部までの内外径が徐々
に減少し中間部から他端B側端部までが略直管状に形成
されたトーチ内筒1と、トーチ内筒1の一端A側端部に
密着しトーチ内筒1を周方向に取り囲み前記の密着部か
ら中間部までのトーチ内筒1との間隙が徐々に減少し中
間部から他端B端部までの前記の間隙が一定に形成され
たトーチ外筒3と、トーチ内筒1の着火用燃焼ガス流路
2に連通する主燃料供給管15及び酸化剤供給管21
と、トーチ内筒1の外周面とトーチ外筒3の内周面との
間に形成されるクーリング用燃料流路7に連通するクー
リング用燃料供給管9と、着火用燃焼ガス流路2にスパ
ークを発生させるスパークプラグ27とを備える。 【効果】 クーリング用燃料流路7を流通する燃料がト
ーチ内筒1を冷却する。
る。 【構成】 一端A側端部から中間部までの内外径が徐々
に減少し中間部から他端B側端部までが略直管状に形成
されたトーチ内筒1と、トーチ内筒1の一端A側端部に
密着しトーチ内筒1を周方向に取り囲み前記の密着部か
ら中間部までのトーチ内筒1との間隙が徐々に減少し中
間部から他端B端部までの前記の間隙が一定に形成され
たトーチ外筒3と、トーチ内筒1の着火用燃焼ガス流路
2に連通する主燃料供給管15及び酸化剤供給管21
と、トーチ内筒1の外周面とトーチ外筒3の内周面との
間に形成されるクーリング用燃料流路7に連通するクー
リング用燃料供給管9と、着火用燃焼ガス流路2にスパ
ークを発生させるスパークプラグ27とを備える。 【効果】 クーリング用燃料流路7を流通する燃料がト
ーチ内筒1を冷却する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロケットの二液式推進
装置等に適用する点火トーチに関するものである。
装置等に適用する点火トーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロケット等に適用する二液式推進装置で
は、主燃焼室の内部において混合した水素等の燃料と酸
素等の酸化剤との混合ガスを燃焼させることによって推
力を発生させている。
は、主燃焼室の内部において混合した水素等の燃料と酸
素等の酸化剤との混合ガスを燃焼させることによって推
力を発生させている。
【0003】二液式推進装置を作動させるために、主燃
焼室の内部には、スパークプラグを有する点火トーチが
配置されており、該点火トーチには、主燃焼室の内部に
供給される推進力発生用の燃料・酸化剤とは別の系統
で、着火用の燃料と酸化剤とが供給されるように構成さ
れている。
焼室の内部には、スパークプラグを有する点火トーチが
配置されており、該点火トーチには、主燃焼室の内部に
供給される推進力発生用の燃料・酸化剤とは別の系統
で、着火用の燃料と酸化剤とが供給されるように構成さ
れている。
【0004】二液式推進装置を作動させる際には、点火
トーチに対して着火用の燃料と酸化剤とを供給するとと
もに、スパークプラグで放電火花を発生させることによ
り着火用の燃料と酸化剤との混合ガスを点火燃焼させる
ことにより温度が約2000℃程度の着火用の燃焼ガス
流を発生させ、この燃焼ガス流を種火として、主燃焼室
に供給される推進用の燃料と酸化剤との混合ガスを着火
させている。
トーチに対して着火用の燃料と酸化剤とを供給するとと
もに、スパークプラグで放電火花を発生させることによ
り着火用の燃料と酸化剤との混合ガスを点火燃焼させる
ことにより温度が約2000℃程度の着火用の燃焼ガス
流を発生させ、この燃焼ガス流を種火として、主燃焼室
に供給される推進用の燃料と酸化剤との混合ガスを着火
させている。
【0005】通常、二液式推進装置において、点火トー
チにより着火用の燃料と酸化剤との混合ガスを点火燃焼
させるのは、ロケット等の打ち上げ時に只一回である
が、二液式推進装置の燃焼試験を行う際には、テストス
タンドにおいて同一の二液式推進装置に対して複数回に
わたって着火を行うことになる。
チにより着火用の燃料と酸化剤との混合ガスを点火燃焼
させるのは、ロケット等の打ち上げ時に只一回である
が、二液式推進装置の燃焼試験を行う際には、テストス
タンドにおいて同一の二液式推進装置に対して複数回に
わたって着火を行うことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
点火トーチでは、着火用の燃焼ガス流の温度が約200
0℃程度であるので、燃焼ガス流が発生すると、数10
秒程度で点火トーチを構成する各部材に熱負荷に起因す
るエロージョンが発生する。
点火トーチでは、着火用の燃焼ガス流の温度が約200
0℃程度であるので、燃焼ガス流が発生すると、数10
秒程度で点火トーチを構成する各部材に熱負荷に起因す
るエロージョンが発生する。
【0007】このため、テストスタンドにおいて同一の
二液式推進装置に対する燃焼試験を複数回にわたって行
う場合には、各試験を実施するたびに新たに点火トーチ
を用意する必要があった。
二液式推進装置に対する燃焼試験を複数回にわたって行
う場合には、各試験を実施するたびに新たに点火トーチ
を用意する必要があった。
【0008】本発明は、前述の実情に鑑み、点火トーチ
に作用する熱負荷を低減させることを目的としてなした
ものである。
に作用する熱負荷を低減させることを目的としてなした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の点火トーチにおいては、内部に一端A側
端部から他端B側端部へ延びる着火用燃焼ガス流路2を
有するトーチ内筒1と、一端A側端部がトーチ内筒1の
一端A側端部に密着し且つトーチ内筒1の外周面との間
にクーリング用燃料流路7が形成されるようにトーチ内
筒1を取り囲むトーチ外筒3と、前記の着火用燃焼ガス
流路2の一端A側寄りの部分に連通する主燃料供給管1
5及び酸化剤供給管21と、前記のクーリング用燃料流
路7の一端A側寄りの部分に連通するクーリング用燃料
供給管9と、着火用燃焼ガス流路2に向って放電火花を
発生するスパークプラグ27とを備えた構成を有する。
めに、本発明の点火トーチにおいては、内部に一端A側
端部から他端B側端部へ延びる着火用燃焼ガス流路2を
有するトーチ内筒1と、一端A側端部がトーチ内筒1の
一端A側端部に密着し且つトーチ内筒1の外周面との間
にクーリング用燃料流路7が形成されるようにトーチ内
筒1を取り囲むトーチ外筒3と、前記の着火用燃焼ガス
流路2の一端A側寄りの部分に連通する主燃料供給管1
5及び酸化剤供給管21と、前記のクーリング用燃料流
路7の一端A側寄りの部分に連通するクーリング用燃料
供給管9と、着火用燃焼ガス流路2に向って放電火花を
発生するスパークプラグ27とを備えた構成を有する。
【0010】また、上述した主燃料供給管15、酸化剤
供給管21に流量調整手段16,22を設け、主燃料供
給管15の流量に対して酸化剤供給管21の流量が過多
になるように流量調整手段16,22を設定する。
供給管21に流量調整手段16,22を設け、主燃料供
給管15の流量に対して酸化剤供給管21の流量が過多
になるように流量調整手段16,22を設定する。
【0011】更に、上述したクーリング用燃料流路7の
流路断面形状を、その流路断面積が他端B側端部付近に
おいて最小となるように設定する。
流路断面形状を、その流路断面積が他端B側端部付近に
おいて最小となるように設定する。
【0012】更にまた、着火用燃焼ガス流路2の一端A
側端部に該着火用燃焼ガス流路2に略同軸に連通する中
空部材17を設け、該中空部材17の内方にスパークプ
ラグ27の火花発生部29を配置し、前記の中空部材1
7の内周部にスパークプラグ27の火花発生部29の近
傍へ突出する複数の突起部30を設け、該突起部30の
間に形成される空間31を経て酸化剤が着火用燃焼ガス
流路2に供給されるように中空部材17に酸化剤供給管
21を接続する。
側端部に該着火用燃焼ガス流路2に略同軸に連通する中
空部材17を設け、該中空部材17の内方にスパークプ
ラグ27の火花発生部29を配置し、前記の中空部材1
7の内周部にスパークプラグ27の火花発生部29の近
傍へ突出する複数の突起部30を設け、該突起部30の
間に形成される空間31を経て酸化剤が着火用燃焼ガス
流路2に供給されるように中空部材17に酸化剤供給管
21を接続する。
【0013】
【作用】本発明の点火トーチにおいては、クーリング用
燃料供給管9からクーリング用燃料流路7に対してクー
リング用燃料Fcを流通させ、該クーリング用燃料Fc
によってトーチ内筒1をその外周面側から効果的に冷却
する。
燃料供給管9からクーリング用燃料流路7に対してクー
リング用燃料Fcを流通させ、該クーリング用燃料Fc
によってトーチ内筒1をその外周面側から効果的に冷却
する。
【0014】また、流量調整手段16,22を設ける
と、主燃料供給管15から着火用燃焼ガス流路2へ供給
される主燃料Fmに対して酸化剤供給管21から着火用
燃焼ガス流路2へ供給される酸化剤Oの流量を過多にさ
せ、着火用燃焼ガス流路2における燃焼ガス流G1の温
度を比較的低くする。
と、主燃料供給管15から着火用燃焼ガス流路2へ供給
される主燃料Fmに対して酸化剤供給管21から着火用
燃焼ガス流路2へ供給される酸化剤Oの流量を過多にさ
せ、着火用燃焼ガス流路2における燃焼ガス流G1の温
度を比較的低くする。
【0015】更に、クーリング用燃料流路7の流路断面
積が他端B側端部付近において最小となるように形成す
ると、クーリング用燃料流路7からトーチ外筒3の外部
へ吐出されるクーリング用燃料Fcが増速されることに
より、クーリング用燃料流路7からトーチ外筒3の外部
へ吐出されるクーリング用燃料Fcと燃焼ガス流路2か
らトーチ内筒1の外部へ吐出される燃焼ガス流G1とが
効果的に混合する。
積が他端B側端部付近において最小となるように形成す
ると、クーリング用燃料流路7からトーチ外筒3の外部
へ吐出されるクーリング用燃料Fcが増速されることに
より、クーリング用燃料流路7からトーチ外筒3の外部
へ吐出されるクーリング用燃料Fcと燃焼ガス流路2か
らトーチ内筒1の外部へ吐出される燃焼ガス流G1とが
効果的に混合する。
【0016】更にまた、着火用燃焼ガス流路2の一端A
側端部に中空部材17を設け、該中空部材17の内方に
スパークプラグ27の火花発生部29を配置し、中空部
材17の内周部にスパークプラグ27の火花発生部29
に対して所定のスパークギャップが形成されるように複
数の突起部30を設けると、空間31に多量の酸化剤が
流通しても火花発生部29で発生した放電火花による点
火性能が低下しない。
側端部に中空部材17を設け、該中空部材17の内方に
スパークプラグ27の火花発生部29を配置し、中空部
材17の内周部にスパークプラグ27の火花発生部29
に対して所定のスパークギャップが形成されるように複
数の突起部30を設けると、空間31に多量の酸化剤が
流通しても火花発生部29で発生した放電火花による点
火性能が低下しない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【0018】図1は本発明の点火トーチの一実施例を示
すものである。
すものである。
【0019】1はトーチ内筒であり、該トーチ内筒1の
内周面及び外周面は、一端A側端部から中間部までの間
において他端B側端部へ向って徐々に内径及び外径が減
少する漏斗形状をなし且つ中間部から他端B側端部まで
の間において内径及び外径が略同一となる直管形状をな
すように形成されており、このトーチ内筒1の内方が着
火用燃焼ガス流路2となる。
内周面及び外周面は、一端A側端部から中間部までの間
において他端B側端部へ向って徐々に内径及び外径が減
少する漏斗形状をなし且つ中間部から他端B側端部まで
の間において内径及び外径が略同一となる直管形状をな
すように形成されており、このトーチ内筒1の内方が着
火用燃焼ガス流路2となる。
【0020】3はトーチ外筒であり、該トーチ外筒3の
一端A側端部内周面には、前記のトーチ内筒1の一端A
側端部に外接する環状の外嵌部4が設けられ、また、ト
ーチ外筒3の他端B側寄りの部分の外周面には、該トー
チ外筒3をロケットの主燃焼室壁部に設けた支持部材5
に取り付けるための取付フランジ部6が設けられてい
る。
一端A側端部内周面には、前記のトーチ内筒1の一端A
側端部に外接する環状の外嵌部4が設けられ、また、ト
ーチ外筒3の他端B側寄りの部分の外周面には、該トー
チ外筒3をロケットの主燃焼室壁部に設けた支持部材5
に取り付けるための取付フランジ部6が設けられてい
る。
【0021】トーチ外筒3の内周面は、一端A側端部の
外嵌部4の他端B側端面から中間部までの間において他
端B側端部へ向って徐々に内径が減少し且つ中間部から
他端B側端部までの間において内径が略同一となるよう
に形成されている。
外嵌部4の他端B側端面から中間部までの間において他
端B側端部へ向って徐々に内径が減少し且つ中間部から
他端B側端部までの間において内径が略同一となるよう
に形成されている。
【0022】上記のトーチ内筒1、トーチ外筒3の全長
は略等しく、そしてトーチ外筒3の内部には、トーチ内
筒1の一端A側端部外周面が外嵌部4に密着するように
配置されており、トーチ内筒1の外周面とトーチ外筒3
の内周面との間にクーリング用燃料流路7が形成されて
いる。
は略等しく、そしてトーチ外筒3の内部には、トーチ内
筒1の一端A側端部外周面が外嵌部4に密着するように
配置されており、トーチ内筒1の外周面とトーチ外筒3
の内周面との間にクーリング用燃料流路7が形成されて
いる。
【0023】クーリング用燃料流路7の流路断面形状
は、一端A側端部から中間部までの間において他端B側
へ向って流路断面積が徐々に減少し、また、中間部から
他端B側端部までの間において流路断面積が略同一とな
っている。
は、一端A側端部から中間部までの間において他端B側
へ向って流路断面積が徐々に減少し、また、中間部から
他端B側端部までの間において流路断面積が略同一とな
っている。
【0024】更に、トーチ外筒3には、その一端A側端
部寄りの大径部分の内方、すなわち前記のクーリング用
燃料流路7の一端A側寄りの部分とトーチ外筒3の外方
とを連通するクーリング用燃料供給孔8が穿設されてい
る。
部寄りの大径部分の内方、すなわち前記のクーリング用
燃料流路7の一端A側寄りの部分とトーチ外筒3の外方
とを連通するクーリング用燃料供給孔8が穿設されてい
る。
【0025】9はクーリング用燃料供給管であり、該ク
ーリング用燃料供給管9は、その先端部がクーリング用
燃料供給孔8に接合されており、燃料供給源(図示せ
ず)からクーリング用燃料供給管9に供給されるクーリ
ング用燃料(水素ガス)Fcが、クーリング用燃料流路
7へ供給されるようになっている。
ーリング用燃料供給管9は、その先端部がクーリング用
燃料供給孔8に接合されており、燃料供給源(図示せ
ず)からクーリング用燃料供給管9に供給されるクーリ
ング用燃料(水素ガス)Fcが、クーリング用燃料流路
7へ供給されるようになっている。
【0026】また、クーリング用燃料供給管9には、そ
の内部を流通するクーリング用燃料Fcの流量を設定す
るための流量調整手段としてオリフィス10が設けられ
ている。
の内部を流通するクーリング用燃料Fcの流量を設定す
るための流量調整手段としてオリフィス10が設けられ
ている。
【0027】11は中空構造の主燃料供給管取付座であ
り、該主燃料供給管取付座11は、前記のトーチ内筒1
及びトーチ外筒3の一端A側端部に密着する環状の基部
12と、該基部12に連なり一端A側へ向って徐々に内
径及び外径が減少するテーパ筒状の管取付部13とを有
し、前記の基部12がトーチ外筒3に対して固着されて
いる。
り、該主燃料供給管取付座11は、前記のトーチ内筒1
及びトーチ外筒3の一端A側端部に密着する環状の基部
12と、該基部12に連なり一端A側へ向って徐々に内
径及び外径が減少するテーパ筒状の管取付部13とを有
し、前記の基部12がトーチ外筒3に対して固着されて
いる。
【0028】更に、主燃料供給管取付座11の管取付部
13には、該管取付部13の内方と外方とを連通する主
燃料供給孔14が穿設されている。
13には、該管取付部13の内方と外方とを連通する主
燃料供給孔14が穿設されている。
【0029】15は主燃料供給管であり、該主燃料供給
管15は、その先端部が主燃料供給孔14に接合されて
いる。
管15は、その先端部が主燃料供給孔14に接合されて
いる。
【0030】また、主燃料供給管15には、その内部を
流通する主燃料(水素ガス)Fmの流量を設定するため
の流量調整手段としてオリフィス16が設けられてい
る。
流通する主燃料(水素ガス)Fmの流量を設定するため
の流量調整手段としてオリフィス16が設けられてい
る。
【0031】17は一端A側端部及び他端B側端部が開
口した中空構造の酸化剤供給管取付座であり、該酸化剤
供給管取付座17の内周面及び外周面は、一端A側端部
から中間部までの間において大径に形成され且つ中間部
から他端B側端部までの間において小径に形成されてお
り、この酸化剤供給管取付座17の他端B側寄りの部
分、すなわち小径部分の内方が火花発生室23となる。
口した中空構造の酸化剤供給管取付座であり、該酸化剤
供給管取付座17の内周面及び外周面は、一端A側端部
から中間部までの間において大径に形成され且つ中間部
から他端B側端部までの間において小径に形成されてお
り、この酸化剤供給管取付座17の他端B側寄りの部
分、すなわち小径部分の内方が火花発生室23となる。
【0032】酸化剤供給管取付座17の中間部から他端
B側寄りの部分は、前記の主燃料供給管取付座11に内
装されており、酸化剤供給管取付座17の他端B側端部
が基部12に内接固着され且つ酸化剤供給管取付座17
の中間部が管取付部13の一端A側端部に内接固着され
ることによって、主燃料供給管取付座11の基部12の
一端A側端面及び管取付部13の内周面と酸化剤供給管
取付座17の中間部から他端B側よりの外周面とにより
囲まれる主燃料チャンバ18が形成されている。
B側寄りの部分は、前記の主燃料供給管取付座11に内
装されており、酸化剤供給管取付座17の他端B側端部
が基部12に内接固着され且つ酸化剤供給管取付座17
の中間部が管取付部13の一端A側端部に内接固着され
ることによって、主燃料供給管取付座11の基部12の
一端A側端面及び管取付部13の内周面と酸化剤供給管
取付座17の中間部から他端B側よりの外周面とにより
囲まれる主燃料チャンバ18が形成されている。
【0033】酸化剤供給管取付座17の他端B側寄りの
部分には、先に述べた着火用燃焼ガス流路2の一端A側
端と主燃料チャンバ18とを連通する燃料吐出口19が
周方向の複数箇所にわたって穿設されている。
部分には、先に述べた着火用燃焼ガス流路2の一端A側
端と主燃料チャンバ18とを連通する燃料吐出口19が
周方向の複数箇所にわたって穿設されている。
【0034】燃料供給源(図示せず)から先に述べた主
燃料供給管15に供給される主燃料Fmは、主燃料チャ
ンバ18、燃料吐出口19を経て着火用燃焼ガス流路2
へ流入するようになっている。
燃料供給管15に供給される主燃料Fmは、主燃料チャ
ンバ18、燃料吐出口19を経て着火用燃焼ガス流路2
へ流入するようになっている。
【0035】更に、酸化剤供給管取付座17には、その
一端A側端部寄りの大径部分の内方、すなわち主燃料チ
ャンバ18とその外部とを連通する酸化剤供給孔20が
穿設されている。
一端A側端部寄りの大径部分の内方、すなわち主燃料チ
ャンバ18とその外部とを連通する酸化剤供給孔20が
穿設されている。
【0036】21は酸化剤供給管であり、該酸化剤供給
管21は、その先端部が酸化剤供給孔20に接合されて
いる。
管21は、その先端部が酸化剤供給孔20に接合されて
いる。
【0037】また、酸化剤供給管21には、その内部を
流通する酸化剤(酸素ガス)Oの流量を設定するための
流量調整手段としてオリフィス22が設けられている。
流通する酸化剤(酸素ガス)Oの流量を設定するための
流量調整手段としてオリフィス22が設けられている。
【0038】24はプラグ取付座であり、該プラグ取付
座24の一端A側端部外周面には、前記の酸化剤供給管
取付座17の一端A側端部に内接する環状の内接部25
が形成されている。
座24の一端A側端部外周面には、前記の酸化剤供給管
取付座17の一端A側端部に内接する環状の内接部25
が形成されている。
【0039】また、プラグ取付座24に穿設した一端A
側端部から他端B側端部へ貫通するプラグ装着孔26に
は、高電圧発生装置(図示せず)に接続されたスパーク
プラグ27が螺着されている。
側端部から他端B側端部へ貫通するプラグ装着孔26に
は、高電圧発生装置(図示せず)に接続されたスパーク
プラグ27が螺着されている。
【0040】このプラグ取付座24は、内接部25より
も他端B側寄りの部分が酸化剤供給管取付座17に内装
されており、内接部25が酸化剤供給管取付座17の一
端A側部分に内接固着されることにより、プラグ取付座
24の外周部と酸化剤供給管取付座17の大径部分の内
周面とにより囲まれる酸化剤室28が形成されている。
も他端B側寄りの部分が酸化剤供給管取付座17に内装
されており、内接部25が酸化剤供給管取付座17の一
端A側部分に内接固着されることにより、プラグ取付座
24の外周部と酸化剤供給管取付座17の大径部分の内
周面とにより囲まれる酸化剤室28が形成されている。
【0041】酸化剤供給源(図示せず)から先に述べた
酸化剤供給管21に供給される酸化剤Oは、酸化剤室2
8、火花発生室23を経て前記の着火用燃焼ガス流路2
へ流入するようになっている。
酸化剤供給管21に供給される酸化剤Oは、酸化剤室2
8、火花発生室23を経て前記の着火用燃焼ガス流路2
へ流入するようになっている。
【0042】また、スパークプラグ27の先端部の火花
発生部29は、火花発生室23の燃料吐出口19の近傍
に位置しており、該スパークプラグ27に高電圧を印荷
した際に着火用燃焼ガス流路2へ向って放電火花が発生
するようになっている。
発生部29は、火花発生室23の燃料吐出口19の近傍
に位置しており、該スパークプラグ27に高電圧を印荷
した際に着火用燃焼ガス流路2へ向って放電火花が発生
するようになっている。
【0043】更に、先に述べたクーリング用燃料供給管
9、主燃料供給管15、酸化剤供給管21のそれぞれに
設けられているオリフィス10,16,22は、着火用
燃焼ガス流路2における水素ガス(主燃料Fm)と酸素
ガス(酸化剤O)との重量比が約1:50程度(主燃料
Fmに対して酸化剤Oがリッチな状態)となるように、
また、トーチの燃焼ガス出口(トーチ内筒1及びトーチ
外筒3の他端B側端部)における水素ガス(クーリング
用燃料Fc)と酸素ガス(主燃料Fmと反応しなかった
残りの酸化剤O)との重量比が約1:6程度となるよう
に設定されている。
9、主燃料供給管15、酸化剤供給管21のそれぞれに
設けられているオリフィス10,16,22は、着火用
燃焼ガス流路2における水素ガス(主燃料Fm)と酸素
ガス(酸化剤O)との重量比が約1:50程度(主燃料
Fmに対して酸化剤Oがリッチな状態)となるように、
また、トーチの燃焼ガス出口(トーチ内筒1及びトーチ
外筒3の他端B側端部)における水素ガス(クーリング
用燃料Fc)と酸素ガス(主燃料Fmと反応しなかった
残りの酸化剤O)との重量比が約1:6程度となるよう
に設定されている。
【0044】なお、上述したトーチ内筒1、トーチ外筒
3、主燃料供給管取付座11、酸化剤供給管取付座1
7、プラグ取付座24等の各部材は、それぞれステンレ
ス鋼(SUS316)によって形成されている。
3、主燃料供給管取付座11、酸化剤供給管取付座1
7、プラグ取付座24等の各部材は、それぞれステンレ
ス鋼(SUS316)によって形成されている。
【0045】以下、本実施例の作動を説明する。
【0046】トーチによって着火用の燃焼ガス流G2を
発生させる際には、燃料の供給源から主燃料供給管15
に主燃料Fmを、また、酸化剤の供給源から酸化剤供給
管21に酸化剤Oをそれぞれ供給するとともに、燃料の
供給源からクーリング用燃料供給管9にクーリング用燃
料Fcを供給する。
発生させる際には、燃料の供給源から主燃料供給管15
に主燃料Fmを、また、酸化剤の供給源から酸化剤供給
管21に酸化剤Oをそれぞれ供給するとともに、燃料の
供給源からクーリング用燃料供給管9にクーリング用燃
料Fcを供給する。
【0047】更に、高電圧発生装置を起動させてスパー
クプラグ27の火花発生部29により火花発生室23に
おいて放電火花を発生させると、主燃料供給管15から
主燃料チャンバ18、燃料吐出口19を経て着火用燃焼
ガス流路2に流入する主燃料Fmと酸化剤供給管21か
ら酸化剤室28、火花発生室23を経て着火用燃焼ガス
流路2に流入する酸化剤Oとの混合ガスが点火燃焼す
る。
クプラグ27の火花発生部29により火花発生室23に
おいて放電火花を発生させると、主燃料供給管15から
主燃料チャンバ18、燃料吐出口19を経て着火用燃焼
ガス流路2に流入する主燃料Fmと酸化剤供給管21か
ら酸化剤室28、火花発生室23を経て着火用燃焼ガス
流路2に流入する酸化剤Oとの混合ガスが点火燃焼す
る。
【0048】混合ガスの燃焼ガス流G1は、着火用燃焼
ガス流路2を流通する際に、トーチ内筒1の内周面形状
により増速されてトーチ内筒1の外部へ吐出される。
ガス流路2を流通する際に、トーチ内筒1の内周面形状
により増速されてトーチ内筒1の外部へ吐出される。
【0049】この着火用燃焼ガス流路2における燃焼ガ
ス流G1の温度は、着火用燃焼ガス流路2に供給される
主燃料Fmと酸化剤Oとの重量比が約1:50程度と酸
化剤Oがリッチな状態であるので約1700℃程度とな
る。
ス流G1の温度は、着火用燃焼ガス流路2に供給される
主燃料Fmと酸化剤Oとの重量比が約1:50程度と酸
化剤Oがリッチな状態であるので約1700℃程度とな
る。
【0050】また、クーリング用燃料流路7にはクーリ
ング用燃料Fcが連続的に流通して前記のトーチ内筒1
をその外周面側から積極的に冷却するので、トーチ内筒
1に主燃料Fmの燃焼反応に起因する大きな熱負荷が作
用しない。
ング用燃料Fcが連続的に流通して前記のトーチ内筒1
をその外周面側から積極的に冷却するので、トーチ内筒
1に主燃料Fmの燃焼反応に起因する大きな熱負荷が作
用しない。
【0051】一方、クーリング用燃料流路7からトーチ
外筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcは、ク
ーリング用燃料流路7を流通する際にその流路断面形状
に起因して増速される。
外筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcは、ク
ーリング用燃料流路7を流通する際にその流路断面形状
に起因して増速される。
【0052】よって、クーリング用燃料流路7からトー
チ外筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcと燃
焼ガス流路2からトーチ内筒1の外部へ吐出される燃焼
ガス流G1との間に速度差が生じ、この速度差によりク
ーリング用燃料Fcと燃焼ガス流G1とが効果的に混合
されるとともに、燃焼ガス流G1に含まれている着火用
燃焼ガス流路2で主燃料Fmと反応しなかった残りの酸
化剤Oとクーリング用燃料Fcとが効率よく反応して燃
焼する。
チ外筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcと燃
焼ガス流路2からトーチ内筒1の外部へ吐出される燃焼
ガス流G1との間に速度差が生じ、この速度差によりク
ーリング用燃料Fcと燃焼ガス流G1とが効果的に混合
されるとともに、燃焼ガス流G1に含まれている着火用
燃焼ガス流路2で主燃料Fmと反応しなかった残りの酸
化剤Oとクーリング用燃料Fcとが効率よく反応して燃
焼する。
【0053】このクーリング用燃料Fcと燃焼ガス流G
1とが反応することにより生じる着火用の燃焼ガス流
(二次燃焼ガス流)G2の温度は、クーリング用燃料F
cの流量を適宜調整することによって、約3000℃近
くにまで変化させることができる。
1とが反応することにより生じる着火用の燃焼ガス流
(二次燃焼ガス流)G2の温度は、クーリング用燃料F
cの流量を適宜調整することによって、約3000℃近
くにまで変化させることができる。
【0054】このように、本実施例においては、トーチ
内筒1の内部における燃焼ガス流G 1の温度が約170
0℃程度であり、また、クーリング用燃料流路7を流通
するクーリング用燃料Fcによってトーチ内筒1等が冷
却されるので、約300秒程度にわたって燃焼ガス流G
1を連続的に発生させても、トーチ内筒1、トーチ外筒
3をはじめとする点火トーチの構成部材にエロージョン
等が発生せず、従って、同一の二液式推進装置に対する
燃焼試験を複数回にわたって行う場合に、各試験を実施
するたびに新たに点火トーチを用意する必要がなくな
る。
内筒1の内部における燃焼ガス流G 1の温度が約170
0℃程度であり、また、クーリング用燃料流路7を流通
するクーリング用燃料Fcによってトーチ内筒1等が冷
却されるので、約300秒程度にわたって燃焼ガス流G
1を連続的に発生させても、トーチ内筒1、トーチ外筒
3をはじめとする点火トーチの構成部材にエロージョン
等が発生せず、従って、同一の二液式推進装置に対する
燃焼試験を複数回にわたって行う場合に、各試験を実施
するたびに新たに点火トーチを用意する必要がなくな
る。
【0055】また、高熱エネルギーを有する着火用の燃
焼ガス流G2を発生させることができるので、推進用の
燃料と酸化剤との混合ガスをより確実に着火させること
が可能になる。
焼ガス流G2を発生させることができるので、推進用の
燃料と酸化剤との混合ガスをより確実に着火させること
が可能になる。
【0056】図2及び図3は本発明の点火トーチの他の
実施例を示すものであり、図中、図1と同一の符号を付
した部分は同一物を表わしている。
実施例を示すものであり、図中、図1と同一の符号を付
した部分は同一物を表わしている。
【0057】本実施例においては、先に述べた中空構造
の酸化剤供給管取付座17の他端B側端部寄りの内周部
に、複数の突起部30を設けている。
の酸化剤供給管取付座17の他端B側端部寄りの内周部
に、複数の突起部30を設けている。
【0058】これらの突起部30は、酸化剤供給管取付
座17の内周部に周方向に略等間隔に設けられ、それぞ
れの先端部とスパークプラグ27の火花発生部29の間
に所要のスパークギャップが形成されるようになってい
る。
座17の内周部に周方向に略等間隔に設けられ、それぞ
れの先端部とスパークプラグ27の火花発生部29の間
に所要のスパークギャップが形成されるようになってい
る。
【0059】また、各突起部30の内部には、主燃料チ
ェンバ18と火花発生室23とを連通する燃料吐出口1
9が穿設されている。
ェンバ18と火花発生室23とを連通する燃料吐出口1
9が穿設されている。
【0060】更に、各突起部30の間に形成される空間
である酸化剤吐出口31によって、酸化剤室28と着火
用燃焼ガス流路2とが連通するようになっており、この
酸化剤吐出口31をはじめとする酸化剤供給管取付座1
7の内方を流通する酸化剤の流量に合せて前記の突起部
30の突出量、すなわち、スパークギャップの大きさを
定めるようにする。
である酸化剤吐出口31によって、酸化剤室28と着火
用燃焼ガス流路2とが連通するようになっており、この
酸化剤吐出口31をはじめとする酸化剤供給管取付座1
7の内方を流通する酸化剤の流量に合せて前記の突起部
30の突出量、すなわち、スパークギャップの大きさを
定めるようにする。
【0061】なお、図2には図示されていないが、先に
述べた実施例と同様に、クーリング用燃料供給管9、主
燃料供給管15、酸化剤供給管21には、オリフィス
(流量調整手段)10,16,22(図1参照)が設け
られており、それぞれの流量比も同様な値に設定されて
いる。
述べた実施例と同様に、クーリング用燃料供給管9、主
燃料供給管15、酸化剤供給管21には、オリフィス
(流量調整手段)10,16,22(図1参照)が設け
られており、それぞれの流量比も同様な値に設定されて
いる。
【0062】以下、本実施例の作動を説明する。
【0063】主燃料供給管15に主燃料Fmを、また、
酸化剤供給管2に酸化剤Oをそれぞれ供給するととも
に、クーリング用燃料供給管9にクーリング用燃料Fc
を供給し、スパークプラグ27により火花発生室23に
おいて放電火花を発生させると、主燃料供給管15から
主燃料チャンバ18、燃料吐出口19を経て着火用燃焼
ガス流路2に流入する主燃料Fmと酸化剤供給管21か
ら酸化剤室28、火花発生室23を経て着火用燃焼ガス
流路2に流入する酸化剤Oとの混合ガスが点火燃焼す
る。
酸化剤供給管2に酸化剤Oをそれぞれ供給するととも
に、クーリング用燃料供給管9にクーリング用燃料Fc
を供給し、スパークプラグ27により火花発生室23に
おいて放電火花を発生させると、主燃料供給管15から
主燃料チャンバ18、燃料吐出口19を経て着火用燃焼
ガス流路2に流入する主燃料Fmと酸化剤供給管21か
ら酸化剤室28、火花発生室23を経て着火用燃焼ガス
流路2に流入する酸化剤Oとの混合ガスが点火燃焼す
る。
【0064】このとき、本実施例においては、スパーク
プラグ27の火花発生部29に対して所定のスパークギ
ャップが形成されるように複数の突起部30を設けてい
るので、酸化剤吐出口31に多量の酸化剤Oが流通して
も火花発生部29で発生した放電火花による点火性能が
低下しない。
プラグ27の火花発生部29に対して所定のスパークギ
ャップが形成されるように複数の突起部30を設けてい
るので、酸化剤吐出口31に多量の酸化剤Oが流通して
も火花発生部29で発生した放電火花による点火性能が
低下しない。
【0065】更に、燃焼ガス流路2から外部へ吐出され
る混合ガスの燃焼ガス流G1に含まれている酸化剤Oと
クーリング用燃料流路7から外部へ吐出されるクーリン
グ用燃料Fcとが、先に述べた実施例と同様に効率よく
反応して燃焼する。
る混合ガスの燃焼ガス流G1に含まれている酸化剤Oと
クーリング用燃料流路7から外部へ吐出されるクーリン
グ用燃料Fcとが、先に述べた実施例と同様に効率よく
反応して燃焼する。
【0066】このように、本実施例では、スパークプラ
グ27の火花発生部29で発生した放電火花の点火性能
が低下しないので、点火トーチの信頼性をより向上させ
ることができる。
グ27の火花発生部29で発生した放電火花の点火性能
が低下しないので、点火トーチの信頼性をより向上させ
ることができる。
【0067】なお、本発明の点火トーチは上述した実施
例のみに限定されるものではなく、クーリング用燃料F
cの着火性を向上させるためのクーリング用燃料流路7
を流通するクーリング用燃料Fcに対して旋回力を付与
するための部材をクーリング用燃料流路7に設けるよう
にすること、点火トーチを二液式推進装置以外の他の設
備の着火手段に適用すること、その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは
勿論である。
例のみに限定されるものではなく、クーリング用燃料F
cの着火性を向上させるためのクーリング用燃料流路7
を流通するクーリング用燃料Fcに対して旋回力を付与
するための部材をクーリング用燃料流路7に設けるよう
にすること、点火トーチを二液式推進装置以外の他の設
備の着火手段に適用すること、その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは
勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の点火トーチ
によれば下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
によれば下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0069】(1)本発明の請求項1から請求項4に記
載した点火トーチのいずれにおいても、クーリング用燃
料流路7にクーリング用燃料Fcを流通させることによ
り、着火用燃焼ガス流路2における主燃料Fmの燃焼反
応に起因するトーチ内筒1の温度上昇を効果的に抑制で
きるので、着火用燃焼ガス流路2において燃焼ガス流G
1を連続的に発生させてもトーチ内筒1をはじめとする
点火トーチの構成部材に熱負荷に起因するエロージョン
等が発生せず、よって、点火トーチの作動時間が長くな
る。
載した点火トーチのいずれにおいても、クーリング用燃
料流路7にクーリング用燃料Fcを流通させることによ
り、着火用燃焼ガス流路2における主燃料Fmの燃焼反
応に起因するトーチ内筒1の温度上昇を効果的に抑制で
きるので、着火用燃焼ガス流路2において燃焼ガス流G
1を連続的に発生させてもトーチ内筒1をはじめとする
点火トーチの構成部材に熱負荷に起因するエロージョン
等が発生せず、よって、点火トーチの作動時間が長くな
る。
【0070】(2)本発明の請求項1から請求項4に記
載した点火トーチのいずれにおいても、クーリング用燃
料供給管9からクーリング用燃料流路7を経てトーチ外
筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcの流量を
適宜調整することによって、このクーリング用燃料Fc
と燃焼ガス流G1とが反応することにより生じる着火用
の燃焼ガス流G2の温度を変化させることができる。
載した点火トーチのいずれにおいても、クーリング用燃
料供給管9からクーリング用燃料流路7を経てトーチ外
筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcの流量を
適宜調整することによって、このクーリング用燃料Fc
と燃焼ガス流G1とが反応することにより生じる着火用
の燃焼ガス流G2の温度を変化させることができる。
【0071】(3)本発明の請求項2から請求項4に記
載した点火トーチにおいては、流量調整手段16,22
により、主燃料供給管15から着火用燃焼ガス流路2へ
供給される主燃料Fmに対して酸化剤供給管21から着
火用燃焼ガス流路2へ供給される酸化剤Oの流量を過多
になるようにを設定するので、着火用燃焼ガス流路2に
おける燃焼ガス流G1の温度を比較的低くすることがで
き、トーチ内筒1をはじめとする点火トーチの構成部材
に作用する熱負荷をより低減させることが可能となる。
載した点火トーチにおいては、流量調整手段16,22
により、主燃料供給管15から着火用燃焼ガス流路2へ
供給される主燃料Fmに対して酸化剤供給管21から着
火用燃焼ガス流路2へ供給される酸化剤Oの流量を過多
になるようにを設定するので、着火用燃焼ガス流路2に
おける燃焼ガス流G1の温度を比較的低くすることがで
き、トーチ内筒1をはじめとする点火トーチの構成部材
に作用する熱負荷をより低減させることが可能となる。
【0072】(4)本発明の請求項3、請求項4に記載
した点火トーチにおいては、クーリング用燃料流路7の
流路断面形状に起因してクーリング用燃料流路7からト
ーチ外筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcが
増速されるので、クーリング用燃料流路7からトーチ外
筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcと燃焼ガ
ス流路2からトーチ内筒1の外部へ吐出される燃焼ガス
流G1との間に速度差が生じ、この速度差によりクーリ
ング用燃料Fcと燃焼ガス流G1とが効果的に混合さ
れ、着火用の燃焼ガス流G2の燃焼効率を向上させるこ
とができる。
した点火トーチにおいては、クーリング用燃料流路7の
流路断面形状に起因してクーリング用燃料流路7からト
ーチ外筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcが
増速されるので、クーリング用燃料流路7からトーチ外
筒3の外部へ吐出されるクーリング用燃料Fcと燃焼ガ
ス流路2からトーチ内筒1の外部へ吐出される燃焼ガス
流G1との間に速度差が生じ、この速度差によりクーリ
ング用燃料Fcと燃焼ガス流G1とが効果的に混合さ
れ、着火用の燃焼ガス流G2の燃焼効率を向上させるこ
とができる。
【0073】(5)本発明の請求項4に記載した点火ト
ーチにおいては、中空部材17の内周部にスパークプラ
グ27の火花発生部29に対して所定のスパークギャッ
プが形成されるように複数の突起部30を設けているの
で、空間31に多量の酸化剤が流通しても火花発生部2
9で発生した放電火花による点火性能が低下せず、点火
トーチの信頼性をより向上させることができる。
ーチにおいては、中空部材17の内周部にスパークプラ
グ27の火花発生部29に対して所定のスパークギャッ
プが形成されるように複数の突起部30を設けているの
で、空間31に多量の酸化剤が流通しても火花発生部2
9で発生した放電火花による点火性能が低下せず、点火
トーチの信頼性をより向上させることができる。
【図1】本発明の点火トーチの一実施例の概略を表す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の点火トーチの他の実施例の概略を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
1 トーチ内筒 2 着火用燃焼ガス流路 3 トーチ外筒 7 クーリング用燃料流路 9 クーリング用燃料供給管 15 主燃料供給管 16,22 オリフィス(流量調整手段) 17 酸化剤供給管取付座(中空部材) 21 酸化剤供給管 27 スパークプラグ 29 火花発生部 30 突起部 31 酸化剤吐出口(空間)
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に一端(A)側端部から他端(B)
側端部へ延びる着火用燃焼ガス流路(2)を有するトー
チ内筒(1)と、一端(A)側端部がトーチ内筒(1)
の一端(A)側端部に密着し且つトーチ内筒(1)の外
周面との間にクーリング用燃料流路(7)が形成される
ようにトーチ内筒(1)を取り囲むトーチ外筒(3)
と、前記の着火用燃焼ガス流路(2)の一端(A)側寄
りの部分に連通する主燃料供給管(15)及び酸化剤供
給管(21)と、前記のクーリング用燃料流路(7)の
一端(A)側寄りの部分に連通するクーリング用燃料供
給管(9)と、着火用燃焼ガス流路(2)に向って放電
火花を発生するスパークプラグ(27)とを備えてなる
ことを特徴とする点火トーチ。 - 【請求項2】 主燃料供給管(15)に流量調整手段
(16)を設け、酸化剤供給管(21)に流量調整手段
(22)を設け、主燃料供給管(15)の流量に対して
酸化剤供給管(21)の流量が過多になるように流量調
整手段(16)(22)を設定したことを特徴とする請
求項1に記載の点火トーチ。 - 【請求項3】 流路断面積が他端(B)側端部付近にお
いて最小となるように、クーリング用燃料流路(7)の
流路断面形状を設定したことを特徴とする請求項1ある
いは請求項2に記載の点火トーチ。 - 【請求項4】 着火用燃焼ガス流路(2)の一端(A)
側端部に該着火用燃焼ガス流路(2)に略同軸に連通す
る中空部材(17)を設け、該中空部材(17)の内方
にスパークプラグ(27)の火花発生部(29)を配置
し、前記の中空部材(17)の内周部にスパークプラグ
(27)の火花発生部(29)の近傍へ突出する複数の
突起部(30)を設け、該突起部(30)の間に形成さ
れる空間(31)を経て酸化剤が着火用燃焼ガス流路
(2)に供給されるように中空部材(17)に酸化剤供
給管(21)を接続したことを特徴とする請求項1ある
いは請求項2あるいは請求項3に記載の点火トーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14778794A JPH0814561A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 点火トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14778794A JPH0814561A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 点火トーチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0814561A true JPH0814561A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15438194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14778794A Pending JPH0814561A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 点火トーチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0814561A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017075604A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | エアバス・サフラン・ローンチャーズ・エス・ア・エス | 多目的な点火トーチを有するロケットエンジン |
CN110513719A (zh) * | 2019-08-12 | 2019-11-29 | 西安航天动力研究所 | 一种气氧/气甲烷火炬点火器 |
CN110552815A (zh) * | 2019-08-20 | 2019-12-10 | 西安航天动力研究所 | 一种气氧/煤油富燃火炬式电点火器 |
EP3677768A1 (de) * | 2019-01-04 | 2020-07-08 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Zündvorrichtung und verfahren zum betreiben der zündvorrichtung |
CN112240570A (zh) * | 2020-10-20 | 2021-01-19 | 西安航天动力研究所 | 一种基于3d打印成型的旋流火炬点火器 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP14778794A patent/JPH0814561A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017075604A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | エアバス・サフラン・ローンチャーズ・エス・ア・エス | 多目的な点火トーチを有するロケットエンジン |
EP3677768A1 (de) * | 2019-01-04 | 2020-07-08 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Zündvorrichtung und verfahren zum betreiben der zündvorrichtung |
CN110513719A (zh) * | 2019-08-12 | 2019-11-29 | 西安航天动力研究所 | 一种气氧/气甲烷火炬点火器 |
CN110552815A (zh) * | 2019-08-20 | 2019-12-10 | 西安航天动力研究所 | 一种气氧/煤油富燃火炬式电点火器 |
CN112240570A (zh) * | 2020-10-20 | 2021-01-19 | 西安航天动力研究所 | 一种基于3d打印成型的旋流火炬点火器 |
CN112240570B (zh) * | 2020-10-20 | 2021-12-03 | 西安航天动力研究所 | 一种基于3d打印成型的旋流火炬点火器 |
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