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JP6195052B2 - 標本検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、標本検査装置に関する。
近年、100GHz以上30THz以下の周波数を有する電磁波であるテラヘルツ波が注目されている。テラヘルツ波は、イメージング、分光計測等の各種計測、非破壊検査等に用いることができる。
例えば特許文献1には、薬剤(標本)にテラヘルツ波を照射し、薬剤を透過または反射したテラヘルツ波に基づいて、薬剤に異物が含まれているか否かを検査する標本検査装置が記載されている。
国際公開第2008/1785号
しかしながら、特許文献1の標本検査装置は、薬剤に対して一つの方向のみからテラヘルツ波を照射させている。そのため、特許文献1の標本検査装置では、薬剤の形状や配置状態によってテラヘルツ波の散乱が大きくなり、検出精度が低下する場合がある。具体的には、薬剤に印字がされている場合に、テラヘルツ波の散乱が大きくなって、検出精度が低下する場合がある。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、テラヘルツ波の散乱による検出精度の低下を抑制することができる標本検査装置を提供することにある。
本発明に係る標本検査装置は、
テラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部と、
被検査物としての標本が載置される搬送面を有し、前記搬送面の面内方向に前記標本を搬送可能に構成された搬送部と、
前記テラヘルツ波発生部から射出され、前記搬送面に載置された前記標本に照射されるテラヘルツ波の照射方向を変更する照射方向変更部と、
前記搬送面に載置された前記標本に照射されて透過または反射したテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
を備え、
前記照射方向変更部は、前記テラヘルツ波発生部の位置を変更することによって、前記照射方向を変更する。
このような標本検査装置によれば、テラヘルツ波の散乱が大きくなる照射方向を避けて、標本にテラヘルツ波を照射することができる。したがって、このような標本検査装置は、テラヘルツ波の散乱による検出精度の低下を抑制することができる。
本発明に係る標本検査装置において、
前記照射方向に応じて、テラヘルツ波を検出可能となるように前記テラヘルツ波検出部の位置を制御する検出位置制御部を備えていてもよい。
このような標本検査装置によれば、高い検出精度を有することができる。
本発明に係る標本検査装置は、
テラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部と、
被検査物としての標本が載置される搬送面を有し、前記搬送面の面内方向に前記標本を搬送可能に構成された搬送部と、
前記テラヘルツ波発生部から射出されて、前記搬送面に載置された前記標本に照射されるテラヘルツ波の照射方向を変更する照射方向変更部と、
前記搬送部に載置された前記標本に照射されて透過または反射したテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
を備え、
前記照射方向変更部は、
前記テラヘルツ波発生部から射出されたテラヘルツ波を反射させることが可能な反射部を含み、前記反射部の位置を変更することによって、前記照射方向を変更する。
このような標本検査装置によれば、反射部を移動させることによって、容易に、テラヘルツ波の散乱による検出精度の低下を抑制することができる。
本発明に係る標本検査装置において、
前記搬送部は、前記照射方向から見て、前記標本が重ならないように、前記標本を配列可能に構成されていてもよい。
このような標本検査装置によれば、複数の標本の各々に、同等の強度を有するテラヘルツ波を照射することができる。
本発明に係る標本検査装置において、
前記テラヘルツ波発生部は、
光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部で発生した光パルスが照射される光伝導アンテナと、
を含んでいてもよい。
このような標本検査装置によれば、テラヘルツ波の散乱による検出精度の低下を抑制することができる。
本発明に係る標本検査装置において、
前記テラヘルツ波検出部において検出されたテラヘルツ波に基づいて、前記照射方向を決定する照射方向決定部と、
前記照射方向決定部の決定に基づいて、前記照射方向変更部を制御する照射方向制御部と、
を備えていてもよい。
このような標本検査装置によれば、テラヘルツ波の散乱による検出精度の低下を抑制することができる。
第1実施形態に係る標本検査装置を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置の一部を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置の搬送部を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置の搬送部を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置のテラヘルツ波発生部の光源を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置のテラヘルツ波検出部を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置の一部を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置の照射方向変更部の可動部を模式的に示す図。 第1実施形態に係る標本検査装置の動作を説明するためのフローチャート。 第1実施形態に係る標本検査装置の動作を説明するための図。 第1実施形態に係る標本検査装置の動作を説明するための図。 第1実施形態に係る標本検査装置の動作を説明するための図。 第1実施形態に係る標本検査装置の動作を説明するための図。 被検査物としての標本および標準試料のテラヘルツ帯でのスペクトルを示すグラフ。 被検査物としての標本のテラヘルツ帯でのスペクトルを示すグラフ。 被検査物としての標本の物質A,B,Cの分布を示す画像の図。 第2実施形態に係る標本検査装置の一部を模式的に示す図。 第2実施形態に係る標本検査装置の一部を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 構成
まず、第1実施形態に係る標本検査装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る標本検査装置100を模式的に示す図である。図2は、第1実施形態に係る標本検査装置100の一部を模式的に示す図である。なお、便宜上、図1では、照射方向変更部50を透視して図示している。また、図2および後述する図3,4,7,8では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
以下では、被検査物としての標本として、薬剤2を検査するための標本検査装置100について説明する。薬剤2には、例えば、薬剤の名称を示すための印字が形成されている。
標本検査装置100は、図1および図2に示すように、搬送部10と、テラヘルツ波発生部30と、テラヘルツ波検出部40と、照射方向変更部50と、を備える。さらに、標本検査装置100は、供給部20と、操作部110と、処理部120と、表示部130と、記憶部140と、を備えることができる。
搬送部10は、薬剤2を搬送可能に構成されている。搬送部10の形態は、薬剤2を搬送できれば特に限定されず、ベルトコンベアーであってもよい。搬送部10は、薬剤2が載置される搬送面12を有している。図示の例では、搬送面12は、平坦な面であり、Z軸に沿った垂線(図示せず)を有している。搬送部10は、搬送面12の面内方向に薬剤2を搬送する。図示の例では、搬送部10は、Y軸方向に薬剤2を搬送する。
なお、図示はしないが、搬送面12には、凹部が形成されていてもよく、該凹部に薬剤2が配置されていてもよい。これにより、例えば薬剤2を搬送中に搬送部10に衝撃が加わった場合に、所定の位置から薬剤2がずれることを抑制することができる。
搬送部10の搬送面12には、複数の薬剤2が載置されている。ここで、図3は、搬送部10を模式的に示す図であって、Z軸方向から見た図である。図3に示す例では、複数の薬剤2は、X軸方向およびY軸方向にマトリックス状に配置されている。例えば、凹部が形成されている搬送面12に複数の薬剤2を供給し、搬送部10を振動させて薬剤2を凹部内に配置させることにより、薬剤2を搬送面12上の所定の位置に配置させることができる。
なお、図4に示すように、複数の薬剤2は、X軸方向において重ならないように配置されていてもよい。これにより、テラヘルツ波発生部30からX軸方向にテラヘルツ波を照射した場合に、複数の薬剤2の各々に、同等の強度を有するテラヘルツ波を照射することができる。このように、搬送部10は、テラヘルツ波の照射方向から見て、薬剤2が重ならないように、薬剤2を配列可能に構成されていることが好ましい。
搬送部10は、テラヘルツ波を透過することができる。搬送部10の材質は、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂や、ポリウレタンなどの熱硬化性樹脂である。なお、搬送部10は、紙や布によって構成されていてもよい。
搬送部10の厚さ(図示の例ではZ軸方向の大きさ)tは、搬送部10を構成する材料の屈折率をnとし、搬送部10に入射する(テラヘルツ波発生部30から射出される)テラヘルツ波の波長をλとすると、t<(λ/n)の関係を満たしていることが好ましい。具体的には、搬送部10に入射するテラヘルツ波の周波数が300GHz以上3THz以下である場合、t<(100/n)μmの関係を満たしていることが好ましい。上記の関係を満たしていないと、搬送部10に入射したテラヘルツ波が搬送部10の上面(搬送面12)と下面との間で干渉を起こし、標本検査装置100の検出精度が低下する場合ある。
なお、「干渉」とは、搬送部の下面で反射したテラヘルツ波と、搬送部の上面で反射したテラヘルツ波とが、互いに干渉を起こし、テラヘルツ波の位相が一致すると強度が強まり、ずれると強度が弱まる現象のことである。
供給部20は、図1に示すように、搬送部10の搬送面12に薬剤2を供給する。供給部20の形態は、搬送面12に薬剤2を供給できれば特に限定されないが、図示の例では、漏斗である。供給部20の材質は、例えば、ガラス、陶器、樹脂である。
テラヘルツ波発生部30は、テラヘルツ波を発生する。「テラヘルツ波」とは、周波数が、100GHz以上30THz以下の電磁波、特に、300GHz以上3THz以下の電磁波をいう。テラヘルツ波発生部30は、図2に示すように、光源31と、ハーフミラー37と、第1レンズ38と、を含む。
光源31は、図2に示すように、複数設けられていてもよい。ここで、図5は、テラヘルツ波発生部30の光源31を模式的に示す図である。光源31は、図5に示すように、光パルス発生部32と、光伝導アンテナ33と、を有している。
光パルス発生部32は、励起光である光パルスを発生する。「光パルス」とは、短時間に急峻に強度が変化する光をいう。光パルスのパルス幅(半値全幅FWHM)は、例えば、1fs(フェムト秒)以上800fs以下である。
光パルス発生部32としては、例えば、半導体材料からなるパルス圧縮部を備えた半導
体レーザー、フェムト秒ファイバーレーザー、チタンサファイアレーザーを用いる。特に半導体レーザーは、小型化を図ることができるため、光パルス発生部32として好適に用いることができる。
光伝導アンテナ33は、光パルス発生部32で発生した光パルスが照射されることによりテラヘルツ波を発生する。図示の例では、光伝導アンテナ33は、ダイポール形状の光伝導アンテナ(Photo Conductive Antenna:PCA)である。光伝導アンテナ33は、半導体基板である基板34と、基板34上に設けられ、ギャップ35を介して対向配置された1対の電極36と、を有している。この電極36間に、光パルスが照射されると、光伝導アンテナ33は、テラヘルツ波を発生させる。
基板34は、例えば、半絶縁性GaAs(SI−GaAs)基板と、SI−GaAs基板上に設けられている低温成長GaAs(LT−GaAs)層と、を有している。電極36の材質は、例えば、金である。1対の電極36間の距離は、特に限定されず条件に応じて適宜設定されるが、例えば、1μm以上10μm以下である。
光源31では、まず、光パルス発生部32が、光パルスを発生させ、光伝導アンテナ33のギャップ35に向けて、光パルスを射出する。光伝導アンテナ33では、ギャップ35に光パルスが照射されることにより、自由電子が励起される。そして、この自由電子を電極36間に電圧を印加することによって加速させる。これにより、テラヘルツ波が発生する。
なお、光源31は、光パルス発生部32および光伝導アンテナ33を有する形態に限定されず、例えば、光源31として、量子カスケードレーザーや、非線形光学系結晶を用いた差周波発生方式を用いてもよい。
ハーフミラー37の第1面37aには、図2に示すように、光源31から射出されたテラヘルツ波が入射する。ハーフミラー37は、光源31から射出されたテラヘルツ波を透過することができる。さらに、ハーフミラー37の第2面37bには、薬剤2において反射されたテラヘルツ波が入射する。ハーフミラー37は、薬剤2において反射されたテラヘルツ波を、テラヘルツ波検出部40のミラー48に向けて反射させることができる。このように、ハーフミラー37は、第1面37aから入射したテラヘルツ波を透過させ、第2面37bから入射したテラヘルツ波を反射させるハーフミラーである。図示の例では、第1面37aおよび第2面37bは、互いに反対方向を向いている。ハーフミラー37は、例えば、ガラス板と金属膜との積層体によって構成されている。
第1レンズ38には、ハーフミラー37を透過したテラヘルツ波が入射する。第1レンズ38は、ハーフミラー37を透過したテラヘルツ波を、集光して搬送部10側に射出することができる。さらに、第1レンズ38には、薬剤2において反射されたテラヘルツ波が入射する。第1レンズ38は、薬剤2において反射されたテラヘルツ波を、集光してハーフミラー37側に射出することができる。第1レンズ38の材質は、例えば、ガラスである。第1レンズ38によって、テラヘルツ波を効率よく薬剤2またはハーフミラー37に導くことができる。
テラヘルツ波検出部40は、図2に示すように、搬送面12に載置された薬剤2に照射されて透過または反射したテラヘルツ波を検出する。テラヘルツ波検出部40は、フィルター42と、検出部44と、第2レンズ46と、ミラー48と、を含む。
フィルター42は、目的の波長のテラヘルツ波を透過させる。フィルター42の材質は、例えば、金属である。ここで、図6は、テラヘルツ波検出部40のフィルター42およ
び検出部44を模式的に示す図である。
フィルター42は、図6に示すように、2次元的に配置された複数の画素(単位フィルター部)43を有している。複数の画素43は、マトリックス状に配置されている。画素43は、互いに異なる波長のテラヘルツ波を通過させる複数の領域、すなわち、通過させるテラヘルツ波の波長(以下、「通過波長」とも言う)が互いに異なる複数の領域を有している。図示の例では、画素43は、第1領域431、第2領域432、第3領域433、および第4領域434を有している。
検出部44としては、例えば、テラヘルツ波を熱に変換して検出するもの、すなわち、テラヘルツ波を熱に変換し、そのテラヘルツ波のエネルギー(強度)を検出し得るものを用いる。具体的には、検出部44は、焦電センサー、ボロメーターである。
検出部44は、フィルター42を透過した目的の波長のテラヘルツ波を検出する。検出部44は、画素43の第1領域431、第2領域432、第3領域433、および第4領域434に対応して、それぞれ設けられた第1単位検出部441、第2単位検出部442、第3単位検出部443、および第4単位検出部444を有している。第1単位検出部441、第2単位検出部442、第3単位検出部443、および第4単位検出部444は、それぞれ、画素43の第1領域431、第2領域432、第3領域433、および第4領域434を通過したテラヘルツ波を、熱に変換して検出する。これにより、画素43のそれぞれにおいて、4つの目的の波長のテラヘルツ波を確実に検出することができる。
テラヘルツ波検出部40は、図2に示すように、複数設けられていてもよい。図示の例では、標本検査装置100は、テラヘルツ波検出部40として、第1テラヘルツ波検出部40aおよび第2テラヘルツ波検出部40bを有している。
第1テラヘルツ波検出部40aは、薬剤2に照射されて透過したテラヘルツ波を検出する。図示の例では、第1テラヘルツ波検出部40aは、テラヘルツ波発生部30のZ軸方向に位置し、第1テラヘルツ波検出部40aとテラヘルツ波発生部30との間に、搬送部10が位置している。
第1テラヘルツ波検出部40aは、第2レンズ46を含む。第2レンズ46には、薬剤2を透過したテラヘルツ波が入射する。第2レンズ46は、薬剤2を透過したテラヘルツ波を、集光してフィルター42側に射出することができる。第2レンズ46の材質は、例えば、ガラスである。第2レンズ46によって、テラヘルツ波を効率よくフィルター42に導くことができる。
第2テラヘルツ波検出部40bは、薬剤2に照射されて反射したテラヘルツ波を検出する。図示の例では、第2テラヘルツ波検出部40bは、テラヘルツ波発生部30のY軸方向に位置し、搬送部10に対してテラヘルツ波発生部30と同じ側に位置している。具体的には、第2テラヘルツ波検出部40bおよびテラヘルツ波発生部30は、ともに搬送部10の+Z軸方向に位置している。
第2テラヘルツ波検出部40bは、ミラー48を含む。ミラー48には、ハーフミラー37において反射したテラヘルツ波が入射する。ミラー48は、ハーフミラー37において反射したテラヘルツ波を、フィルター42に向けて反射させる。すなわち、ハーフミラー37およびミラー48によって、薬剤2において反射されたテラヘルツ波を、第2テラヘルツ波検出部40bのフィルター42に導くことができる。ミラー48の材質は、例えば、ガラス、金属である。
標本検査装置100では、薬剤2の形状や材質によって、第1テラヘルツ波検出部40aを用いて検査を行うか、第2テラヘルツ波検出部40bを用いて検査を行うか、選択することができる。すなわち、薬剤2に照射されて透過したテラヘルツ波の方が強度が強い場合は、第1テラヘルツ波検出部40aを用いて検査を行い、薬剤2に照射されて反射したテラヘルツ波の方が強度が強い場合は、第2テラヘルツ波検出部40bを用いて検査を行うことができる。なお、テラヘルツ波検出部40a,40bの両方を用いることにより、薬剤2を透過したテラヘルツ波と、薬剤2において反射したテラヘルツ波と、の両方を同時に検出してもよい。
照射方向変更部50は、図1に示すように、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40を支持している。ここで、図7は、標本検査装置100の一部を模式的に示す図であって、搬送部10の搬送方向(Y軸方向)から見た図である。図8は、照射方向変更部50の可動部54を模式的に示す図であって、Y軸方向(図7とは逆側の方向)から見た図である。なお、便宜上、図7では、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40を簡略化して図示している。また、図8では、テラヘルツ波発生部30を簡略化して図示している。
照射方向変更部50は、テラヘルツ波発生部30の位置を変更する。これにより、テラヘルツ波発生部30から射出され、搬送面12に載置された薬剤2に照射されるテラヘルツ波の照射方向を変更することができる。さらに、照射方向変更部50は、テラヘルツ波検出部40の位置を変更することができる。照射方向変更部50は、図7および図8に示すように、レール52と、可動部54と、を有している。
レール52は、搬送部10の周囲に設けられている。レール52は、図7に示すように、XZ平面において環状の形状を有する部材であってもよく、搬送部10は、レール52の内側を通ってY軸方向に延出していてもよい。図示の例では、レール52の形状は、搬送面12と重なる点を中心Oとする円である。レール52形状は、図示の例に限定されず、三角形や四角形であってもよい。また、レール52の形状は、薬剤2の重心を中心Oとする円であってもよい。レール52は、図7に示すように搬送部10の周囲に連続的に設けられていてもよいし、一部が分断されて設けられていてもよい。レール52の材質は、例えば、金属、樹脂である。
可動部54は、レール52上に位置し、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40を支持している。可動部54は、レール52に沿って移動可能である。可動部54の移動に伴って、テラヘルツ波発生部30および第1テラヘルツ波検出部40aは、移動することができる。
可動部54は、複数設けられている。図示の例では、テラヘルツ波発生部30と、第1テラヘルツ波検出部40aと、に対応して、可動部54は、2つ設けられている。テラヘルツ波発生部30と第2テラヘルツ波検出部40bとは、例えば、接続部材(図示せず)を介して、接続されている。したがって、第2テラヘルツ波検出部40bは、テラヘルツ波発生部30の移動に伴って移動することができる。
なお、図示はしないが、テラヘルツ波発生部30と第2テラヘルツ波検出部40bとは、接続されておらず、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40a,40bの各々に対応するように、可動部54が設けられていてもよい。この場合、可動部54は、3つ設けられることとなる。
テラヘルツ波発生部30を支持している可動部54と、第1テラヘルツ波検出部40aを支持している可動部54とは、中心Oに関して対称となるように移動可能であってもよ
い。これにより、薬剤2を透過したテラヘルツ波を効率よく第1テラヘルツ波検出部40aに導くことができる。
可動部54は、図8に示すように、支持台56と、車輪58と、を有している。支持台56は、テラヘルツ波発生部30または第1テラヘルツ波検出部40aを支持する。車輪58は、支持台56を支え、レール52に接触している。車輪58は、レール52上を円滑に回転することができる。支持台56および車輪58の材質は、例えば、金属、樹脂である。
なお、可動部54は、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40を支持でき、かつ、レール52に沿って移動可能であれば、その形態は、図示の例に限定されない。
操作部110は、図1に示すように、ユーザーによる操作に応じた操作信号を取得し、処理部120に送る処理を行う。操作部110は、例えば、タッチパネル型ディスプレイ、ボタン、キー、マイクなどである。
処理部(CPU)120は、記憶部140に記憶されているプログラムに従って、テラヘルツ波検出部40から取得したデータに基づく各種の計算処理や、各種の制御処理(テラヘルツ波発生部30および照射方向変更部50の制御や、表示部130に対する表示制御等)を行う。具体的には、処理部120は、記憶部140に記憶されているプログラムを実行することで、テラヘルツ波制御部122、照射方向決定部124、照射方向制御部126、および画像形成部128として機能する。
テラヘルツ波制御部122は、テラヘルツ波発生部30の制御を行う。具体的には、テラヘルツ波制御部122は、操作部110から入力される信号S1に基づいて、テラヘルツ波発生部30に駆動信号S2を送る。
照射方向決定部124は、テラヘルツ波の照射方向を決定する。具体的には、照射方向決定部124は、テラヘルツ波検出部40において検出されたテラヘルツ波に起因する検出信号S3に基づいて、テラヘルツ波発生部30から射出されるテラヘルツ波の照射方向を決定する。
照射方向制御部126は、照射方向変更部50を制御する。具体的には、照射方向制御部126は、操作部110から入力される信号S1や照射方向決定部124から入力される信号S4に基づいて、照射方向変更部50の可動部54に駆動信号S5を送る。照射方向制御部126は、照射方向変更部50を制御することによって、テラヘルツ波発生部30の位置を制御し、かつ、テラヘルツ波検出部40の位置を制御する。すなわち、照射方向制御部126は、テラヘルツ波検出部40の位置を制御する検出位置制御部でもある。
画像形成部128は、テラヘルツ波検出部40からの検出信号S3に基づいて、薬剤2に含有されている物質の分布を示す画像の画像データを作成する。
表示部130は、処理部120から入力される表示信号S6に基づいて、処理部120の処理結果等を文字やグラフその他の情報として表示する。具体的には、表示部130は、画像形成部128で作成された画像データを表示する。表示部130は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、タッチパネル型ディスプレイなどである。なお、1つのタッチパネル型ディスプレイで操作部110と表示部130との機能を実現するようにしてもよい。
記憶部140は、処理部120が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部140は、処理部120の作業領域として用いられ、操作部110から入力された操作信号、テラヘルツ波検出部40から取得したデータ、および処理部120が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶するためにも使用される。
1.2. 動作
次に、標本検査装置100の動作について、図面を参照しながら説明する。図9は、標本検査装置100の動作を説明するためのフローチャートである。図10〜図13は、標本検査装置100の動作を説明するための図である。なお、便宜上、図10〜図13では、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40を簡略化して図示している。また、図10〜図13では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。以下では、標本検査装置100として、第2テラヘルツ波検出部40bを備えていない形態、すなわち、薬剤2を透過したテラヘルツ波を検出する形態について説明する。
まず、図10に示すように、標本検査装置100は、搬送面12に載置された標準試料4について測定を行う(標準試料測定処理)。ここで、「標準試料」とは、試料の形状に依存せずに(少なくとも薬剤2よりは形状に依存せずに)、テラヘルツ波を検出可能な試料のことである。すなわち、標準試料4を透過しテラヘルツ波検出部40において検出されるテラヘルツ波は、形状に依存しない(少なくとも薬剤2よりは形状に依存しない)スペクトルを有している。具体的には、標準試料4は、印字が形成されていない薬剤である。
具体的には、図1に示すように、テラヘルツ波制御部122は、操作部110から信号S1が入力されると、テラヘルツ波発生部30に駆動信号S2を送る。テラヘルツ波発生部30は、駆動信号S2に基づいて、標準試料4に向けてテラヘルツ波を照射する。そして、テラヘルツ波検出部40は、標準試料4を透過したテラヘルツ波を検出し、該テラヘルツ波に基づく検出信号S3を処理部120に送る。検出信号S3は、より具体的には、テラヘルツ波検出部40のフィルター42を透過したテラヘルツ波の強度に基づく信号である。
なお、標準試料4を検査する際のテラヘルツ波の照射方向は、特に限定されないが、図10に示す例では、テラヘルツ波の照射方向は、Z軸方向である。図1に示すように、照射方向制御部126は、操作部110から信号S1が入力されると、照射方向変更部50に駆動信号S5を送る。照射方向変更部50の可動部54は、駆動信号S5に基づいて移動し、テラヘルツ波の照射方向が定まる。例えば、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40には、ジャイロセンサー(角度センサー)が装着されており、ジャイロセンサーからの信号により、照射方向制御部126は、可動部54の位置(すなわち、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40)を認識してもよい。
次に、図11に示すように、標本検査装置100は、搬送面12された薬剤2(印字が形成されている薬剤2)について測定を行う(第1薬剤測定処理)。本処理において、テラヘルツ波の照射方向は、特に限定されないが、図11に示す例では、標準試料測定処理と同じZ軸方向(第1方向)である。テラヘルツ波検出部40は、薬剤2を透過したテラヘルツ波に基づく検出信号S3を処理部120に送る。
次に、図12に示すように、標本検査装置100は、第1薬剤測定処理で測定した薬剤2について、テラヘツ波の照射方向を変更して、測定を行う(第2薬剤測定処理)。具体的には、照射方向変更部50の可動部54は、図1に示すように、照射方向制御部126
から入力される駆動信号S5に基づいて、所定の位置まで移動する。そして、テラヘルツ波発生部30は、テラヘルツ波制御部122から入力される駆動信号S2に基づいて、薬剤2に向けてテラヘルツ波を照射する。テラヘルツ波検出部40は、薬剤2を透過したテラヘルツ波に基づく検出信号S3を処理部120に送る。図12に示す例では、テラヘルツ波の照射方向は、Z軸に対して45°傾斜した方向(第2方向)である。
次に、図13に示すように、標本検査装置100は、第2薬剤測定処理で測定した薬剤2について、テラヘツ波の照射方向を変更して、測定を行う(第3薬剤測定処理)。図13に示す例では、テラヘルツ波の照射方向は、Z軸に対して90°傾斜した方向(X軸方向、第3方向)である。本処理における具体的な照射方向変更部50の動作等は、上述した第2薬剤測定処理と同様である。
なお、第2および第3薬剤測定処理において、駆動信号S2,S5の送信は、操作部110からの信号S1に従って行われてもよいし、記憶部140に記憶されているプログラムに従って行われてもよい。
また、第1薬剤測定処理の測定開始から第3薬剤測定処理の測定終了まで、搬送部10は、停止している。搬送部10の停止は、処理部120から搬送部10に入力された信号に基づいて行われてもよい。
次に、標本検査装置100は、テラヘルツ波検出部40において検出されたテラヘルツ波に基づいて、照射方向を決定する(照射方向決定処理)。具体的には、図1に示すように、照射方向決定部124は、テラヘルツ波検出部40から入力された検出信号S3に基づいて、第1〜第3薬剤測定処理において検出されたテラヘルツ波うち、標準試料測定処理において検出されたテラヘルツ波に最も近い強度を有するテラヘルツ波を決定して、照射方向を決定する。以下、より具体的に説明する。
図14は、薬剤2および標準試料4のテラヘルツ帯でのスペクトルを示すグラフである。図14に示すλ1は、例えば、テラヘルツ波検出部40のフィルター42における画素43の第1領域431を通過した波長であり、λ2は、画素43の第2領域432を通過した波長である(図6参照)。図14に示す例では、検出されたテラヘルツ波の波長λ1の成分の強度、および波長λ2の成分の強度ともに、第3薬剤測定処理において検出されたテラヘルツ波が、標準試料測定処理において検出されたテラヘルツ波に最も近い。したがって、照射方向決定部124は、第3薬剤検査処理においてテラヘルツ波を照射した方向(第3方向)を、後述する異物有無検査処理におけるテラヘルツ波の照射方向として決定する。
なお、図14に示す例では、照射方向決定部124は、画素43の第1領域431および第2領域432を用いて2種類の波長の成分の強度を比較したが、1種類の波長の成分の強度を比較して、テラヘルツ波の照射方向を決定してもよい。ただし、1種類の波長の成分の強度を比較する場合、第1〜第3薬剤測定処理において検査した薬剤2に、異物が含まれていると、テラヘルツ波の強度の値が異物に起因するものなのか、照射方向に起因するものなのか、判断できない場合がある。したがって、図14に示す例のように、2種類以上の波長の成分の強度を比較することが好ましい。
次に、標本検査装置100は、照射方向決定部124の決定に基づいて、照射方向変更部50を駆動させる(照射方向変更部駆動処理)。具体的には、図1に示すように、照射方向決定部124は、テラヘルツ波の照射方向の決定に基づく信号S4を、照射方向変更部50に送る。照射方向制御部126は、照射方向決定部124から入力された信号S4に基づいて、照射方向変更部50に駆動信号S5を送る。照射方向変更部50の可動部5
4は、照射方向制御部126から入力された駆動信号S5に基づいて駆動する。
なお、上記のように、照射方向決定部124において決定された照射方向(具体的には第3方向)が、第1〜第3薬剤測定処理のうち、最後に行われた薬剤測定処理(具体的には第3薬剤測定処理)における照射方向と同じ場合は、可動部54は移動しない。
次に、標本検査装置100は、照射方向決定部124において決定された照射方向から、テラヘルツ波を照射して、薬剤2を検査する(異物有無検査処理)。本処理では、搬送部10を駆動させ、第1〜第3薬剤測定処理で測定した薬剤2とは別の薬剤2に対して、異物の有無を検査する。本処理では、複数の薬剤2を検査することができる。本処理では、薬剤2の分光イメージングを行う。
以下、薬剤2が、3つの物質A,B,C(物質B,Cは異物)で構成されている場合ついて、具体的に説明する。図15は、薬剤2のテラヘルツ帯でのスペクトルを示すグラフである。図16は、薬剤2の物質A,B,Cの分布を示す画像の図である。
上記のように、テラヘルツ波検出部40のフィルター42の画素43において、第1領域431および第2領域432を使用する(図6参照)。第1領域431の通過波長をλ1、第2領域432の通過波長をλ2とし、薬剤2を透過したテラヘルツ波の波長λ1の成分の強度をα1、波長λ2の成分の強度をα2としたとき、その強度α2と強度α1の差分(α2−α1)が、物質Aと物質Bと物質Cとで、互いに顕著に区別できるように、第1領域431の通過波長λ1および第2領域432の通過波長λ2を、設定する。
図15に示すように、物質Aにおいては、薬剤2を透過したテラヘルツ波の波長λ2の成分の強度α2と波長λ1の成分の強度α1との差分(α2−α1)は、正値となる。物質Bにおいては、強度α2と強度α1との差分(α2−α1)は、零となる。物質Cにおいては、強度α2と強度α1との差分(α2−α1)は、負値となる。
テラヘルツ波検出部40では、上記の強度α1および強度α2を検出する。この検出結果は、画像形成部128(図1参照)に送出される。なお、薬剤2へのテラヘルツ波の照射および薬剤2を透過したテラヘルツ波の検出は、薬剤2の全体に対して行う。
画像形成部128では、テラヘルツ波検出部40の検出結果に基づいて、強度α2と強度α1との差分(α2−α1)を求める。そして、薬剤2のうち、差分(α2−α1)が正値となる部位を物質A、差分(α2−α1)が零となる部位を物質B、差分(α2−α1)が負値となる部位を物質Cと判断し、特定する。
画像形成部128では、さらに、図16に示すように、薬剤2の物質A,B,Cの分布を示す画像の画像データを作成する。この画像データは、画像形成部128から表示部130に送出され、表示部130において、薬剤2の物質A,B,Cの分布を示す画像が表示される。例えば、薬剤2の物質Aの分布する領域は黒色、物質Bの分布する領域は灰色、物質Cの分布する領域は白色に色分けして表示される。標本検査装置100では、以上のように、薬剤2を構成する各物質の同定と、その各部質の分布測定とを同時に行うことができる。
なお、上記の例では、3つの方向(第1〜第3方向)からテラヘルツ波を照射して、異物有無検査処理における照射方向を決定したが、2つの方向または4つ以上の方向からテラヘルツ波を照射して、異物有無検査処理における照射方向を決定してもよい。標本検査装置100では、照射方向変更部50のレール52は、搬送部10の周囲に環状に設けられているため、あらゆる方向からテラヘルツ波の照射が可能である。
また、上記の例では、薬剤2の分光イメージングを行って、薬剤2が異物を含有しているか否か判断する方法について説明したが、分光イメージングを行わずに、特定の波長の成分の強度(薬剤2を透過したテラヘルツ波の強度)が予め設定された範囲内にあるか否かを判定することにより、異物の有無を判断してもよい。
また、標本検査装置100における被検査物としての標本は、薬剤に限定されず、例えば、お菓子などの食品であってもよいし、半導体プロセスにおいて用いられるウェハーであってもよい。
標本検査装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
標本検査装置100では、照射方向変更部50は、テラヘルツ波発生部30の位置を変更することによって、薬剤2に照射される照射方向を変更する。そのため、標本検査装置100では、例えば、薬剤2に印字が形成されている場合に、該印字によってテラヘルツ波の散乱が大きくなる照射方向を避けて、薬剤2にテラヘルツ波を照射することができる。したがって、標本検査装置100は、テラヘルツ波の散乱による検出精度の低下を抑制することができ、高い検出精度を有することができる。
標本検査装置100では、テラヘルツ波の照射方向に応じて、テラヘルツ波を検出可能となるようにテラヘルツ波検出部40の位置を制御する検出位置制御部(照射方向制御部)126を備えている。そのため、標本検査装置100は、高い検出精度を有することができる。
標本検査装置100では、搬送部10は、テラヘルツ波の照射方向から見て、薬剤2が重ならないように、薬剤2を配列可能に構成されている。そのため、複数の薬剤2の各々に、同等の強度を有するテラヘルツ波を照射することができる。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係る標本検査装置について、図面を参照しながら説明する。図17および図18は、第2実施形態に係る標本検査装置200の一部を模式的に示す図である。以下、第2実施形態に係る標本検査装置200において、第1実施形態に係る標本検査装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
標本検査装置100では、図11〜図13に示すように、照射方向変更部50は、テラヘルツ波発生部30の位置を変更することによって、テラヘルツ波の照射方向を変更した。これに対し、標本検査装置200では、図17および図18に示すように、照射方向変更部50は、テラヘルツ波発生部30から射出されたテラヘルツ波を反射させる第1反射部60を含み、第1反射部60の位置を変更することによって、テラヘルツ波の照射方向を変更する。
標本検査装置200は、図17および図18に示すように、さらに、第2反射部62と、第3反射部64と、を含む。反射部60,62,64は、テラヘルツ波を反射させることができる。反射部60,62,64の材質は、例えば、ガラス、金属である。
第1反射部60は、照射方向変更部50の可動部54に支持されている。したがって、第1反射部60は、可動部54の移動に伴い移動可能である。図示の例では、照射方向変更部50のレール52は、直線状に設けられており、第1反射部60は、直線移動が可能である。
第1テラヘルツ波検出部40aおよび第2テラヘルツ波検出部40bは、テラヘルツ波発生部30と離間して設けられている。図示の例では、第1テラヘルツ波検出部40aは、搬送部10の−Z軸方向に位置し、第1テラヘルツ波検出部40aと第2反射部62との間に、搬送部10が位置している。第2テラヘルツ波検出部40bは、搬送部10の+X軸方向に位置し、第2テラヘルツ波検出部40bと第3反射部64との間に、搬送部10が位置している。
なお、標本検査装置100では、図2に示すように、第2テラヘルツ波検出部40bは、ミラー48を備え、第2レンズ46を備えていない構成であったが、標本検査装置200では、第2テラヘルツ波検出部40bは、図2示す第1テラヘルツ波検出部40aと同様に、第2レンズ46を備え、ミラー48を備えていない構成である。標本検査装置200では、テラヘルツ波検出部40a,40bともに、薬剤2を透過したテラヘルツ波を検出する。
また、標本検査装置100では、テラヘルツ波発生部30は、ハーフミラー37を備えている構成であったが、標本検査装置200では、ハーフミラー37を備えていない構成である。
標本検査装置200では、第1薬剤測処理において、図17に示すように、反射部60,62は、テラヘルツ波発生部30から射出されたテラヘルツ波を、薬剤2に向けて反射させる。そして、薬剤2に照射されて透過したテラヘルツ波を、第1テラヘルツ波検出部40aにおいて検出する。第1薬剤測定処理の照射方向は、Z軸方向(第1方向)である。
なお、「照射方向」とは、薬剤2に到達する直前のテラヘルツ波の進行方向をいう。すなわち、テラヘルツ波発生部30から射出されたテラヘルツ波が、複数の反射部等を介することにより進行方向を変えて、薬剤2に到達する場合は、テラヘルツ波が最後に到達した反射部から薬剤2に向かう方向のことをいう。図17に示す例では、第2反射部62から薬剤に向かう方向、すなわちZ軸方向である。
次に、標本検査装置200では、第2薬剤測定処理において、図18に示すように、照射方向変更部50の可動部54は、第1薬剤測定処理の位置から移動する。これにより、テラヘルツ波発生部30から射出されたテラヘルツ波は、第1反射部60では反射せずに、第3反射部64において反射して、薬剤2を照射する。すなわち、照射方向変更部50は、第1反射部60の位置を変更することによって、テラヘルツ波の照射方向を変更する。そして、薬剤2に照射されて透過したテラヘルツ波を、第2テラヘルツ波検出部40bにおいて検出する。第2薬剤測定処理の照射方向は、X軸方向(第2方向)である。
次に、標本検査装置200では、標本検査装置100と同様に、第1および第2薬剤測定処理における測定結果に基づいて、異物有無検査処理における照射方向を、第1方向にするか、第2方向にするか、決定する。
標本検査装置200では、テラヘルツ波発生部30およびテラヘルツ波検出部40を移動させることなく、小型な第1反射部60を移動させることによって、容易に、テラヘルツ波の散乱による検出精度の低下を抑制することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することが
できる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…薬剤、4…標準試料、10…搬送部、12…搬送面、20…供給部、30…テラヘルツ波発生部、31…光源、32…光パルス発生部、33…光伝導アンテナ、34…基板、35…ギャップ、36…電極、37…ハーフミラー、37a…第1面、37b…第2面、38…第1レンズ、40…テラヘルツ波検出部、40a…第1テラヘルツ波検出部、40b…第2テラヘルツ波検出部、42…フィルター、43…画素、44…検出部、46…第2レンズ、48…ミラー、50…照射方向変更部、52…レール、54…可動部、56…支持台、58…車輪、60…第1反射部、62…第2反射部、64…第3反射部、100…標本検査装置、110…操作部、120…処理部、122…テラヘルツ波制御部、124…照射方向決定部、126…照射方向制御部、128…画像形成部、130…表示部、140…記憶部、200…標本検査装置、431…第1領域、432…第2領域、433…第3領域、434…第4領域、441…第1単位検出部、442…第2単位検出部、443…第3単位検出部、444…第4単位検出部

Claims (5)

  1. テラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部と、
    被検査物としての標本が載置される搬送面を有し、前記搬送面の面内方向に前記標本を搬送可能に構成された搬送部と、
    前記テラヘルツ波発生部から射出され、前記搬送面に載置された前記標本に照射されるテラヘルツ波の照射方向を変更する照射方向変更部と、
    前記搬送面に載置された前記標本に照射されて透過したテラヘルツ波を検出する第1テラヘルツ波検出部と、
    前記搬送面に載置された前記標本に照射されて反射したテラヘルツ波を検出する第2テラヘルツ波検出部と、
    を備え、
    前記照射方向変更部は、前記テラヘルツ波発生部の位置を変更することによって、前記照射方向を変更し、
    前記照射方向変更部は、
    環状の形状を有するレールと、
    前記レールに沿って移動可能であり、前記テラヘルツ波発生部を支持している可動部と、
    を有し、
    前記搬送部は、前記レールの内側を通って延出し
    前記テラヘルツ波発生部は、
    テラヘルツ波を射出する光源と、
    前記光源から射出されたテラヘルツ波を透過し、かつ、前記標本に照射されて反射したテラヘルツ波を前記第2テラヘルツ波検出部に向けて反射させるハーフミラーと、
    を含む、ことを特徴とする標本検査装置。
  2. 前記照射方向に応じて、テラヘルツ波を検出可能となるように前記第1テラヘルツ波検出部および前記第2テラヘルツ波検出部の位置を制御する検出位置制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の標本検査装置。
  3. 前記搬送部は、前記照射方向から見て、前記標本が重ならないように、前記標本を配列可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の標本検査装置。
  4. 前記テラヘルツ波発生部は、
    光パルスを発生する光パルス発生部と、
    前記光パルス発生部で発生した光パルスが照射される光伝導アンテナと、
    を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の標本検査装置。
  5. 前記第1テラヘルツ波検出部および前記第2テラヘルツ波検出部の少なくとも一方において検出されたテラヘルツ波に基づいて、前記照射方向を決定する照射方向決定部と、
    前記照射方向決定部の決定に基づいて、前記照射方向変更部を制御する照射方向制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の標本検査装置。
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