JP6133922B2 - 鞍乗型車両の断熱部材取付構造 - Google Patents
鞍乗型車両の断熱部材取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6133922B2 JP6133922B2 JP2015062728A JP2015062728A JP6133922B2 JP 6133922 B2 JP6133922 B2 JP 6133922B2 JP 2015062728 A JP2015062728 A JP 2015062728A JP 2015062728 A JP2015062728 A JP 2015062728A JP 6133922 B2 JP6133922 B2 JP 6133922B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- fuel tank
- insulating member
- main frame
- mounting structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
また、この場合、断熱部材(57)は、左右の係合孔(59)を燃料タンク(50)の対応するホースジョイント部(52L,52R)に係合させるとともに、各係合孔(59)の後方側の突起部(60)を燃料タンク(50)のタンク側係止孔(62)に係合させることによって取り付けられる。したがって、この構造を採用することにより、専用の係止部品を用いることなく、断熱部材(57)を燃料タンク(50)に安定的に取り付けることができる。
この場合、断熱部材(57)の係合孔(59)を、対応するホースジョイント部(52L,52R)の後延部(53b)を通して下延部(53a)に係合することにより、ホースジョイント部(52L,52R)からの断熱部材(57)の抜けが後延部(53b)によって規制される。したがって、燃料タンク(50)の組み付け時に断熱部材(57)が燃料タンク(50)から脱落しにくくなり、組付け時における作業性が良好となる。
この場合、断熱部材(57)の突起部(60)を燃料タンク(50)のタンク側係止孔(62)に係合させるときには、突起部(60)の先細り部(60b−2)の突出端側をタンク側係止孔(62)に差し込み、そのまま拡幅部(60b−1)を弾性変形させつつ、タンク側係止孔(62)内に挿入すると、拡幅部(60b−1)がタンク側係止孔(62)を通り抜けた後に弾性復帰してタンク側係止孔(62)からの抜けが規制される。したがって、この構造を採用することにより、専用の係止部材を追加することなく、断熱部材(57)を燃料タンク(50)に容易に、かつ確実に取り付けることができる。
この場合、断熱部材(57)が前部側の左右二ヵ所と後部側の左右二ヵ所で燃料タンク(50)の下面側に取り付けられるため、断熱部材(57)が燃料タンク(50)の下面に広い面積で安定的に接触し易くなる。
この場合、吸気用のホースジョイント部(52R)とドレン用のホースジョイント部(52L)を利用して、燃料タンク(50)に対する断熱部材(57)の脱落を規制することができる。
この場合、断熱部材(57)が燃料タンク(50)に下方に垂れ下がることなく取り付けられるため、ABSモジュール(33)を断熱部材(57)と干渉することなく、断熱部材(57)の下方に近接させて配置することができる。したがって、ABSモジュール(33)をエンジン(2)から離間して配置できることから、エンジン(2)の周りをコンパクト化することができる。
また、この発明においては、断熱部材の左右の係合孔が燃料タンクの左右のホースジョイント部に係合されるため、燃料タンクをメインフレームから取り外したときに、断熱部材が一体に取り外されることになり、メンテナンス時における作業性が良好になる。また、断熱部材の左右の係合孔が燃料タンクの左右のホースジョイント部に係合されるとともに、幅方向の中央領域がメインフレームの上部に支持されることから、断熱部材が燃料タンクの下方に垂れ下がりにくく、断熱部材を特殊な形状に型成形しなくても他の部材と干渉するのを規制できるという利点もある。
この実施形態に係る鞍乗型車両は、エンジン2によって後輪Wrが駆動されるオフロードタイプの自動二輪車である。以下、この実施形態の鞍乗型車両については、「自動二輪車1」と呼ぶものとする。
自動二輪車1の車体フレームFは、前端部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後斜め下方へ延出するメインフレーム12と、ヘッドパイプ11上のメインフレーム12との連結部の下方位置から下方に延出するダウンフレーム13と、メインフレーム12の後部領域の左右の側部から下方に湾曲して延出する一対のセンターフレーム14と、を備えている。センターフレーム14の下端部同士は車幅方向に延出するクロスパイプ15によって結合されている。車体フレームFは、さらにメインフレーム12の後部から車体後方側に向かって延出する左右一対のシートフレーム16と、左右の各センターフレーム14のクロスパイプ15よりも上方側の下部領域と左右の対応するシートフレーム16の後部領域とを連結するサポートフレーム17と、を備えている。
メインフレーム12の下方でダウンフレーム13とセンターフレーム14に挟まれた領域には、エンジン2及び変速機23を有するパワーユニットPUが取り付けられている。エンジン2はクランク軸を収容するクランクケース26の上部にシリンダブロック27が一体に結合される。変速機23はエンジン2のクランクケース26の後部に一体に結合されており、変速機23にはエンジン2の動力を外部に取り出すための図示しない出力軸が設けられている。
燃料タンク50は、図7に示すように、頂部が若干前部寄りに偏った山形の外面形状に形成され、頂部の近傍部に給油口37が設けられている。給油口37には、図示しない給油キャップが脱着可能に取り付けられている。
断熱部材57は、燃料タンク50の下面に取り付けられる前の初期状態では平坦なシート状とされており、燃料タンク50の下面に取り付けられてメインフレーム12との間に挟み込まれることにより、図10に示すような形状に弾性変形する。断熱部材57は、左右の前部寄りの側縁部に、燃料タンク50の跨ぎ部38の左右のホースジョイント部52L,52Rに係合可能な係合孔59が形成されている。係合孔59には、ホースジョイント部52L,52Rが後延部53bの先端側から挿入される。係合孔59は、最終的にホースジョイント部52L,52Rの下延部53aに係合される。こうして、係合孔59が下延部53aに係合されると、係合孔59の周縁部がホースジョイント部52L,52Rの後延部53bの上面に当接可能となり、断熱部材57の脱落が後延部53bによって規制される。
また、この後に左右のホースジョイント部52L,52Rの各後延部53bにドレンホース54と吸気ホース55を接続することにより、燃料タンク50からの断熱部材57の脱落がより確実に防止される。
したがって、上述のように断熱部材57を燃料タンク50にセットした状態で燃料タンク50をメインフレーム12に上方から組み付けることにより、メインフレーム12に対する燃料タンク50及び断熱部材57の位置決めと組み付けを容易に行うことができる。
こうして燃料タンク50とともにメインフレーム12に取り付けられた断熱部材57の前縁部は、図8に示すように、エンジン2のシリンダブロック27の前部上方位置まで延出している。そして、断熱部材57の右側の前縁部の下方には、ダウンフレーム13に取り付けられたABSモジュール33が断熱部材57と前後方向で一部オーバーラップするように配置されている。
したがって、この実施形態に係る断熱部材取付構造を採用することにより、断熱部材57の組み付けの容易化と、製造コストの低減を図ることができる。
2…エンジン
11…ヘッドパイプ
12…メインフレーム
33…ABSモジュール
38…跨ぎ部
50…燃料タンク
52L,52R…ホースジョイント部
53a…下延部
53b…後延部
54…ドレンホース
55…吸気ホース
57…断熱部材
59…係合孔
60…突起部
60b−1…拡幅部
60b−2…先細り部
62…タンク側係止孔
Claims (6)
- ヘッドパイプ(11)から後方に延びる車体のメインフレーム(12)と、
前記メインフレーム(12)の下方に配置されるエンジン(2)と、
前記メインフレーム(12)に、前記エンジン(2)の上方側で前記メインフレーム(12)の上部を左右に跨いで取り付けられる燃料タンク(50)と、
前記エンジン(2)と前記燃料タンク(50)の間に配置されて前記エンジン(2)から前記燃料タンク(50)に伝達される熱を遮断する断熱部材(57)と、を備え、
前記燃料タンク(50)が前記メインフレーム(12)の上部を左右に跨ぐ跨ぎ部(38)を備えた鞍乗型車両の断熱部材取付構造において、
前記跨ぎ部(38)の前記メインフレーム(12)を間に挟む左右の側縁部の下面には、気体または液体を前記燃料タンク(50)に吸排するためのホース(54,55)を接続するホースジョイント部(52L,52R)がそれぞれ突設され、
前記断熱部材(57)は、前記跨ぎ部(38)の左右の前記ホースジョイント部(52L,52R)に係合可能な係合孔(59)を有し、前記係合孔(59)が対応する前記ホースジョイント部(52L,52R)に係合された状態で前記跨ぎ部(38)の下面と前記メインフレーム(12)の間に取り付けられ、
前記断熱部材(57)の左右の各係合孔(59)の後方側には、車幅方向に突出する突起部(60)が形成され、
前記燃料タンク(50)の下縁の前記突起部(60)に対応する位置には、前記突起部(60)が係合可能なタンク側係止孔(62)が形成されていることを特徴とする鞍乗型車両の断熱部材取付構造。 - 前記断熱部材(57)は、弾性部材であり、
前記突起部(60)は、前記タンク側係止孔(62)よりも幅の広い拡幅部(60b−1)と、該拡幅部(60b−1)から突出端側に向かって先細りに形成された先細り部(60b−2)と、を有することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。 - 前記係合孔(59)と前記突起部(60)は、前記断熱部材(57)の左右に各一つずつ設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
- 前記ホースジョイント部(52L,52R)は、前記燃料タンク(50)の下面から下方に延びる下延部(53a)と該下延部(53a)から後方に延びる後延部(53b)と、を有し、
前記後延部(53b)に前記ホース(54,55)が接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。 - 一方の前記ホースジョイント部(52L,52R)は、前記燃料タンク(50)に車体フレーム(F)内の空間を通して外気を導入する吸気ホース(55)の接続部であり、
他方の前記ホースジョイント部(52L,52R)は、前記燃料タンク(50)の上部の液体を車体下方に排出するドレンホース(54)の接続部であることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。 - 前記断熱部材(57)の下方には、車体フレームに支持されたABSモジュール(33)が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の断熱部材取付構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015062728A JP6133922B2 (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 鞍乗型車両の断熱部材取付構造 |
BR102016006361A BR102016006361A2 (pt) | 2015-03-25 | 2016-03-23 | estrutura de montagem de membro de isolamento térmico para um veículo do tipo para montar em selim |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015062728A JP6133922B2 (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 鞍乗型車両の断熱部材取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016182837A JP2016182837A (ja) | 2016-10-20 |
JP6133922B2 true JP6133922B2 (ja) | 2017-05-24 |
Family
ID=57154095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015062728A Active JP6133922B2 (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 鞍乗型車両の断熱部材取付構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6133922B2 (ja) |
BR (1) | BR102016006361A2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2543341Y2 (ja) * | 1991-04-26 | 1997-08-06 | スズキ株式会社 | 自動二輪車のフューエルタンク支持構造 |
JP4888114B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-02-29 | スズキ株式会社 | 自動二輪車の燃料供給装置 |
JP2011252405A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-15 | Honda Motor Co Ltd | 車両の燃料供給装置 |
JP5816715B2 (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-18 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
-
2015
- 2015-03-25 JP JP2015062728A patent/JP6133922B2/ja active Active
-
2016
- 2016-03-23 BR BR102016006361A patent/BR102016006361A2/pt active Search and Examination
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BR102016006361A2 (pt) | 2016-10-25 |
JP2016182837A (ja) | 2016-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6133923B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
US9022157B2 (en) | Motorcycle | |
US20050126546A1 (en) | Fuel supply device | |
JP5913083B2 (ja) | 車両の吸気通路構造 | |
EP2835308B1 (en) | Front cowl stay attachment structure for saddle-ride type vehicle | |
JP2008189009A (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5887241B2 (ja) | 自動二輪車の連動ブレーキ装置 | |
JP6630321B2 (ja) | 鞍乗り型車両のキャニスター構造 | |
EP2868958A1 (en) | Saddle-ride type vehicle | |
JP2014069696A (ja) | 自動二輪車 | |
CN105189270B (zh) | 自动二轮车的后部零件的支承构造 | |
JP2015074384A (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP2016022896A (ja) | 鞍乗り型車両のシュラウド構造 | |
JP4559165B2 (ja) | 鞍乗型車両の燃料タンク取付構造 | |
CN203592977U (zh) | 摩托车的后制动装置 | |
JP5782993B2 (ja) | 自動二輪車の燃料タンク | |
JP6099694B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP5883692B2 (ja) | 鞍乗型車両の燃料供給構造 | |
JP6133922B2 (ja) | 鞍乗型車両の断熱部材取付構造 | |
JP6255322B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP6120315B2 (ja) | 鞍乗り型車両における吸気装置 | |
JP5816600B2 (ja) | 鞍乗型車両の連動ブレーキ装置 | |
JP6531995B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
WO2016047346A1 (ja) | 鞍乗型車両のステップ | |
JP2015227100A (ja) | 鞍乗り型車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170420 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6133922 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |