JP6115330B2 - 生体情報測定装置、および生体情報測定方法 - Google Patents
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Description
従来の脈拍計では、外気温の変化といった外乱による影響や、脈拍計の装着位置及び当該装着位置のズレといった物理的な影響等に起因して、血流量の変化を検知する精度が低下する場合があった。そこで、算出された脈拍数の適否を判定するための装置が提案されていた。特許文献1では、直近に適切と判定された脈拍数に基づいて所定の範囲内に算出された脈拍数が含まれるか否かを判定し、算出された脈拍数の適否を決定する装置が考案されていた。
第二判定部は、測定脈拍数の周波数特性に基づいた信頼度情報を用いて、測定脈拍数の信頼性の有無を判定する。検出された測定脈拍数の周波数特性が強く出ていれば測定脈拍数は信頼度高く検出されており、適切な脈拍数であると判定することができる。
決定部は、第一判定部と第二判定部との両方の判定結果を考慮して、測定脈拍数あるいは推定脈拍数のどちらかを適切な脈拍数として決定している。決定部では、検出された測定脈拍数が、体動情報に応じて変動していない場合であっても、体動情報に応じて変動する推定脈拍数を適切な脈拍数として決定することができる。つまり、被験者の運動状況が変化する場面においても、運動負荷(体動情報)に応じた脈拍数を決定することができる。
さらに、第一判定部または第二判定部のどちらか一方の判定結果を用いた判定よりも判定に用いられる情報量が多くなるため、体動情報に応じて変動する脈拍数を精度高く決定することができるという効果もある。
第二判定工程は、測定脈拍数の周波数特性に基づいた信頼度情報を用いて、測定脈拍数の信頼性の有無を判定する。検出された測定脈拍数の周波数特性が強く出ていれば測定脈拍数は信頼度高く検出されており、適切な脈拍数であると判定することができる。
決定工程は、第一判定工程と第二判定工程との両方の判定結果を考慮して、測定脈拍数あるいは推定脈拍数のどちらかを適切な脈拍数として決定している。決定部では、検出された測定脈拍数が、体動情報に応じて変動していない場合であっても、体動情報に応じて変動する推定脈拍数を適切な脈拍数として決定することができる。つまり、被験者の運動状況が変化する場面においても、運動負荷(体動情報)に応じた脈拍数を決定することができる。
さらに、第一判定工程または第二判定工程のどちらか一方の判定結果を用いた判定よりも判定に用いられる情報量が多くなるため、体動情報に応じて変動する脈拍数を精度高く決定することができる。
(生体情報測定装置の外観構成)
図1は、本実施形態における脈拍計の正面図である。脈拍計1は、リストバンド2を備え、ケース3には、時刻や脈拍計1の動作状態、各種生体情報(脈拍数、運動強度、カロリー消費量等)を文字や数字、アイコン等によって表示するための表示パネル4が配置されている。
脈拍計1は、脈波センサー10によって検出された血流量の変化を捉えた信号(以降、血流量信号と称す)を利用して被験者の脈拍数を算出する。血流量の変化には脈拍による拍動に加え、被験者のピッチや腕の振りなどの体動が影響を与えるため、血流量信号は、被験者の拍動成分信号と体動成分信号とが重畳された信号となる。そこで、脈拍計1は、体動センサー20から出力される体動信号を利用して、血流量信号から体動成分信号を除去し、拍動成分信号を抽出する。
次に、図4を用いて、被験者の運動状況が変化しているときの測定脈拍数の算出処理について説明する。
図4は、限定条件下における運動状況変化時の脈拍数を表すグラフである。限定条件とは、測定脈拍数が被験者の実際の脈拍数と異なる現象を分析し、当該現象が発生するために必要な被験者の状態、行動、および動作などを絞り込み、導出した条件である。例えば、被験者の血流量検出性度合、運動開始前の脈拍数、運動開始直後の脈拍数、運動の種別などの条件である。これらの限定条件により、被験者の実際の脈拍数と、被験者の動作の周期との間に特定の関係が生じた場合に、当該現象が発生する可能性が高い。図4のグラフは、その一例であり、限定条件を実際の被験者に適用し当該現象として再現させたときのデータである。尚、上述の限定条件は、あらかじめ蓄積された複数の被験者における実験データに基づいて分析され導出されている。
このようにして、不適切な測定脈拍数L2が算出される場合があり、そのために測定脈拍数が適切か、不適切かを判定する必要が生じる。
測定脈拍数の適否は、第一判定部および第二判定部により判定が行われる。第一判定部は、測定脈拍数と被験者の体動情報に基づいて推定される脈拍数との差異が、所定の許容範囲から外れた場合、不適切な測定脈拍数である可能性が高いと判定する。第二判定部は、周波数分解処理において、測定脈拍数の信号成分とそれ以外の周波数成分との比の値が所定の閾値未満であれば不適切な測定脈拍数である可能性が高いとする。尚、第一判定部における、体動情報に基づいて推定される脈拍数を「推定脈拍数」と呼称し、所定の許容範囲を「ウィンドウ」と呼称する。また、第二判定部における、測定脈拍数と判定された信号成分(Signal)と、それ以外の周波数成分(Noise)との比の値を「SN比(Signal to Noise ratio)」と呼称する。
推定脈拍数は、被験者の体動情報を用いて算出される脈拍数であり、運動などの物理的な行動から求められる物理的運動強度と被験者に現れる脈拍数との相関関係から求められている。物理的運動強度の尺度は、好適例として、被験者のピッチ(歩/分)である。ピッチは、前述したように体動センサー20で検出された加速度から演算され、単位時間毎(例えば1秒から5秒間隔)に算出される。ピッチに基づいて推定脈拍数を算出する方法は、例えば、特開2012−232010号公報に開示されている。実際の脈拍数は運動時において、運動開始前の脈拍数から比較的速やかに増加し、被験者のピッチが継続されたとき一定の脈拍数(ターゲット脈拍数)に収束するように変化する。ターゲット脈拍数は、ピッチの値から近似式によって演算される。
被験者の運動開始時では、運動開始モデルの推定脈拍数の算出が適用される。運動開始後の経過時間が長くなるにつれて脈拍数が対数関数的に増加して、ターゲット脈拍数に漸近するように定式化されている。つまり、運動開始時の推定脈拍数は、運動開始前の脈拍数からターゲット脈拍数まで変化し、その経過時間に応じた脈拍数として求められる。
また、運動終了時では、運動終了モデルの推定脈拍数の算出が適用される。推定脈拍数は、ターゲット脈拍数から運動終了後の脈拍数までシグモイド的に減少する演算式として定義され、算出することができる。つまり、運動終了時の推定脈拍数は、ターゲット脈拍数から運動終了後の脈拍数に到るまで変化し、その経過時間に応じた脈拍数として求められる。
被験者が運動開始時および運動終了時でもない時は、安静時、または運動開始時と運動終了時を除いた運動中である。このような場合は、ピッチから求められるターゲット脈拍数が推定脈拍数となる。
次に、第一判定部の判定手段として用いられるウィンドウについて説明する。
ウィンドウは、被験者の実際の脈拍数が存在している可能性が高い範囲である。推定脈拍数は体動情報から推定された脈拍数であり、被験者の実際の脈拍数と正確に一致させることは困難である。そこで、推定脈拍数の高低方向に、被験者の実際の脈拍数が存在する可能性の高いウィンドウ幅を設ける。算出された測定脈拍数は、ウィンドウ幅内にあるか否かが判別され、測定脈拍数が適切か不適切か判定される。ウィンドウ幅は、推定脈拍数から一定の範囲を有していれば良く、例えば、ウィンドウ幅を固定して±10拍などとしても良い。また、他の例として、ピッチとターゲット脈拍数の相関テーブルに、ピッチ毎にウィンドウ幅の値を格納する構成であっても良い。
図5は、ウィンドウ処理の適用を示すグラフであり、図4で示したグラフの一部を抜粋して説明している。図4と同様に実際の脈拍数L1(実線)、測定脈拍数L2(一点鎖線)、推定脈拍数L3(点線)をプロットしている。また、算出された測定脈拍数および推定脈拍数をそれぞれの算出タイミング毎に、測定脈拍数を黒丸および推定脈拍数を黒四角でプロットしている。推定脈拍数から高低に延在する矢印は、ウィンドウ幅を示している。ここでは、ウィンドウ幅を固定して±10拍としている。
測定脈拍数L2は、0.4〜2.0分において80〜100bpmと算出されていたのに対し、推定脈拍数L3は時間経過に伴い山形の曲線を描きながら脈拍数170拍の近傍に漸近している。推定脈拍数L3は、実際の脈拍数L1と経過時間0〜2.0分において、略同傾向の曲線形状であり、測定脈拍数L2よりも実際の脈拍数L1に近い数値を示している。
推定脈拍数L3のウィンドウ幅には、0.4〜2.0分において測定脈拍数L2が含まれていない。従って、測定脈拍数L2は、不適切な脈拍数である可能性が高いと判定される。
このようにして、体動情報から推定された推定脈拍数に基づいたウィンドウを用いて、算出された測定脈拍数の適否を判定することができる。
次に、第二判定部の判定手段として用いられるSN比について説明する。
SN比は、測定脈拍数と判定された信号成分(Signal)と、それ以外の周波数成分(Noise)との比の値であり、算出された測定脈拍数の信頼性を表す尺度である。SN比の値は、大きくなるに従い算出された測定脈拍数の信頼性も高くなる。SN比の算出は例えば次のようにして行う。
検出された血流量信号をデジタル信号処理し、抽出された拍動成分信号に対して周波数分解処理を行う。そして、スペクトル値が最大となった基線を選択し、その基線を測定脈拍数成分の基線とする。また、最大となった基線の近傍所定範囲に含まれる基線を除外した基線のうち、例えばスペクトル値が2番目に大きい基線をノイズ基線として選択する。そして、測定脈拍数成分の基線のスペクトル値Psとノイズ基線のスペクトル値Pnとを用いてSN比をPsをPnで除算した値として算出する。
また、閾値Prを所定の範囲内で変動させることで、測定脈拍数の信頼性判定を厳しく、または緩くすることも可能である。信頼性判定を厳しくする場合は、緩くする場合に比べ閾値Prを大きく設定する。尚、閾値Prは、所定の基準値に相当する。
図6は、脈拍計の機能構成の一例を示すブロック図である。脈拍計1は、脈波センサー10と、体動センサー20と、脈波信号増幅回路部30と、脈波形整形回路部40と、体動信号増幅回路部50と、体動波形整形回路部60と、A/D(Analog to Digital)変換部70と、処理部100と、操作部200と、表示部300と、報知部400と、通信部500と、時計部600と、記憶部700とを備えて構成される。
脈波信号増幅回路部30は、脈波センサー10から入力した脈波信号を所定のゲインで増幅する増幅回路である。脈波信号増幅回路部30は、増幅した脈波信号を脈波形整形回路部40およびA/D変換部70に出力する。
脈波形整形回路部40は、脈波信号増幅回路部30によって増幅された脈波信号を整形する回路部であり、高周波のノイズ成分を除去する回路やクリッピング回路等を有して構成される。処理部100は、脈波形整形回路部40によって整形された脈波形に基づいて、脈波の検出有無を判定する。
体動信号増幅回路部50は、体動センサー20から入力した体動信号を所定のゲインで増幅する増幅回路である。体動信号増幅回路部50は、増幅した体動信号を体動波形整形回路部60によって整形された体動波形に基づいて、体動の検出有無を判定する。
体動波形整形回路部60は、体動信号増幅回路部50によって増幅された体動信号を整形する回路部であり、高周波のノイズ成分を除去する回路や、重力加速度成分とそれ以外の成分とを判定する回路、クリッピング回路等を有して構成される。処理部100は、体動波形整形回路部60によって整形された体動波形に基づいて、体動の検出有無を判定する。
ウィンドウ処理判定部150は、ウィンドウ設定部140によって設定されたウィンドウを用いて、測定脈拍数算出部110によって算出された測定脈拍数730の適否を判定する。ウィンドウ処理判定部150は、第一判定部に相当する。
SN判定部180は、SN比算出部170において算出されたSN比770を、SN閾値775に基づいて比較する。SN比770の値がSN閾値775を超えている場合は、算出された測定脈拍数730は信頼性が高いとされ、SN閾値775以下の場合は、算出された測定脈拍数730は信頼性が低いとされる。SN判定部180は、第二判定部に相当する。
記憶部700には、プログラムとして、処理部100によって脈拍数算出処理として実行される脈拍数算出プログラム710が記憶されている。また、記憶部700には、データとして、測定脈拍数730と、推定脈拍数740と、決定脈拍数750と、ウィンドウ幅760と、SN比770と、SN閾値775とが記憶されている。更に、記憶部700には、データテーブルとして、被験者ターゲット脈拍数テーブル780と、行動別ターゲット脈拍数テーブル790とが格納(記憶)されている。
図7は、脈拍数決定処理の流れを示すフローチャート図である。以降、図7を中心に、適宜、図6を交えて説明する。尚、以下のフローは、生体情報測定方法に相当し、記憶部700に記憶されている脈拍数算出プログラム710に基づいて処理部100が記憶部700を含む各部を制御することにより実行される。また、脈拍数算出プログラム710の実行により、処理部100に含まれる測定脈拍数算出部110を含む各機能部の機能が実現される。
ウィンドウ処理判定部150はピッチ演算部120によるピッチ735に基づいた推定脈拍数740を利用して算出された測定脈拍数730を判定する。推定脈拍数740は、運動状況の変化に伴う運動負荷に応じた脈拍数であるため、短時間に変化する被験者の脈拍数に追従している。測定脈拍数730の適否を推定脈拍数740との乖離状況であるウィンドウ幅760の範囲内にあるか否かを確認することで、測定脈拍数730が短時間に変化する脈拍数に追従できたかどうかを判定することができる。つまり、検出された測定脈拍数730が、推定脈拍数740を含む所定の範囲内に含まれていれば、測定脈拍数730は体動情報に応じて変動していることになり、適切な脈拍数と判定することができる。
SN判定部180は、測定脈拍数730の信頼度情報であるSN比770に基づいて判定している。SN比770は、脈波センサー10から取得した血流量信号が、ノイズが少なく脈波信号を強く含んでいたか否かを判定できる信頼度情報である。SN比770が、SN閾値設定部160により設定されるSN閾値775と比較されることで、信頼度が高ければ、測定脈拍数730は適切であると判定することができる。
脈拍数決定部190は、ウィンドウ処理判定部150とSN判定部180との両方の判定結果を考慮して、測定脈拍数730あるいは推定脈拍数740のどちらかを適切な脈拍数として決定する。
このように、被験者の体動情報に基づいた判定(第一判定部)、および被験者の生体情報に基づいた判定(第二判定部)の両者の情報を用いて判定することができる。どちらか一方の情報を用いた判定よりも判定に用いられる情報量が多く、被験者の運動状況が変化する場面であっても、体動情報に応じて変動する脈拍数を精度高く決定することができ、被験者に正しい脈拍数を報知することができる。
図8は、実施形態2における脈拍数決定処理の流れを示すフローチャート図である。実施形態2は、実施形態1における脈拍数決定処理の流れを示すフロー(図7)の一部が異なる。尚、以下のフローは、生体情報測定方法に相当し、図6に示す記憶部700に記憶されている脈拍数算出プログラム710に基づいて処理部100が記憶部700を含む各部を制御することにより実行される。また、脈拍数算出プログラム710の実行により、処理部100に含まれる測定脈拍数算出部110を含む各機能部の機能が実現される。
実施形態1では、第一判定工程としてのステップS60が実行された後、第二判定工程としてのステップS100が実行されていたが、本実施形態ではステップS100、ステップS60の順に実行されている点が異なる。また、実施形態1で実施していたステップS70およびステップS80は行われない。
ステップS60では、測定脈拍数がウィンドウ幅の範囲内か比較される。測定脈拍数が、(推定脈拍数−10)以上でかつ(推定脈拍数+10)以下である場合(Yes)は、算出された測定脈拍数が適切と判定しステップS110に進む。(推定脈拍数−10)未満あるいは、(推定脈拍数+10)を超える場合(No)は、測定脈拍数が被験者の脈拍数として不適切であると判断しステップS120に進む。ステップS120では、推定脈拍数を決定脈拍数とする。
ステップS100をステップS60よりも先に行うことでステップS70およびステップS80の処理を省略することができる。更に、ステップS100とステップS60とは互いに依存する変数を利用してないため、処理を平行して実行することができる。これにより、脈拍計1における省略したステップの時間が短縮され、マルチタスク構造にすることで平行処理も可能となり、脈拍数決定処理にかかる時間を短縮することができる。すなわち、従来1秒から5秒間隔で脈拍数を測定していたが、更に短い間隔で脈拍数を測定し算出することが可能となる。
(変形例1)
上述の実施形態では、推定脈拍数に基づいた所定の範囲としてのウィンドウ幅の範囲を±10拍として設定し、測定脈拍数がウィンドウ幅の範囲内か否かによりSN閾値を算出していた。この例に加えて、推定脈拍数と測定脈拍数の乖離差の度合いに応じて多段階にSN閾値の値を変更しても良い。詳しくは、乖離差が小さい場合はSN判定基準を緩くするためSN閾値を小さい値に設定し、乖離差が大きい場合はSN判定基準を厳しくするためにSN閾値を大きい値に設定する。乖離差の状態に応じ4段階程度の区分けを設け、SN閾値についても対応して4つの閾値を設定する。このように、多段階の判定を行うことにより、より精細に測定脈拍数の適否を判定することができる。乖離差の度合いに応じて多段階にSN閾値を設定する好適例として、特開2013−13644号公報において公開されている。
上述の実施形態および変形例では、ウィンドウ処理判定部150において、推定脈拍数に基づいて判定するとしたが、基準とする値を推定脈拍数に限定するものではなく、最大脈拍数および最小脈拍数を用いて測定脈拍数の適否を判定しても良い。詳しくは、記憶部700に記憶された被験者の蓄積データである決定脈拍数750から、最大脈拍数および最小脈拍数を取得する。算出された測定脈拍数が最大脈拍数を超える値であった場合、測定脈拍数は不適切に算出された可能性があるため、SN判定基準を厳しくする。算出された測定脈拍数が、最小脈拍数(被験者の体動情報より運動中の場合は、最小脈拍数に1.2倍などした値)よりも小さい値であった場合は、SN判定基準を厳しくする。このように、最大脈拍数および最小脈拍数の範囲から外れた測定脈拍数は、厳しいSN判定基準を適用してSN判定部180により判定することで、適切な測定脈拍数を被験者の脈拍数として決定することができる。
上述の実施形態および変形例では、推定脈拍数算出部130においてピッチを用いてターゲット脈拍数を求めていたが、行動形態を用いてターゲット脈拍数や推定脈拍数を求めても良い。詳しくは、被験者の体動情報(ピッチなど)が現れにくい状況においては、ピッチを用いることが困難である。例えば、被験者が脈拍計1を装着して操作ボタン5を押下して計測開始した後から実際に運動を始めるまでの間などは、ピッチは現れにくい。その間は、運動待機中、あるいはストレッチなどをしている間であっても計測が開始されていれば測定脈拍数は算出されている。
このような状況下では、被験者の行動形態を判別する情報を収集し、行動形態毎に測定脈拍数を記憶する。蓄積された行動形態毎の測定脈拍数から脈拍数の傾向が繰り返し現れてくれば推定脈拍数として行動別ターゲット脈拍数テーブル790に格納する。以降、行動形態毎に推定脈拍数を導出することができる。
具体例として、上述の計測開始から運動開始までの間の推定脈拍数の算出では、行動形態を判別する情報としては、体動情報として、「ピッチが現れない」、「体動変化量の蓄積が少ない」、「一定時間経過でピッチが現れる」などの情報を記憶し、計測開始から運動開始までの行動形態として判別する。このような行動形態における測定脈拍数を計測し、傾向が現れる(脈拍数が所定の範囲に集まる)ようであれば、推定脈拍数とすることができる。
このように、体動情報にピッチが現れなくても、推定脈拍数を導出することで、被験者が運動中であるかないかに係らず、推定脈拍数に基づいた判別をすることができる。
Claims (8)
- 被験者の生体情報に基づいて測定脈拍数を検出する検出部と、
前記被験者の体動情報に基づいて推定脈拍数を推定する推定部と、
前記推定脈拍数に基づいて規定された所定の範囲内に前記測定脈拍数が含まれるか否かを判定する第一判定部と、
前記測定脈拍数の周波数特性に基づいて信頼度情報を算出する信頼度情報算出部と、
前記信頼度情報が前記測定脈拍数の信頼性の有無を規定する所定の基準を満たすか否かを判定する第二判定部と、
前記第一判定部および前記第二判定部の判定結果に基づいて、前記測定脈拍数または前記推定脈拍数のいずれかを前記被験者の脈拍数として決定する決定部と、
を備えることを特徴とする生体情報測定装置。 - 前記第一判定部は、前記推定脈拍数に基づいて上限値および下限値を設定し、上限値および下限値で規定される範囲に前記測定脈拍数が含まれている場合に、前記所定の基準を満たすと判定することを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。
- 前記推定部は、前記体動情報と前記推定脈拍数との相関関係を表した演算式あるいは相関テーブルを用いて、前記体動情報から前記推定脈拍数を導出することを特徴とする請求項1または2に記載の生体情報測定装置。
- 前記第一判定部の判定結果に基づいて、前記測定脈拍数の信頼性を判定する前記所定の基準を算出する基準値算出部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。
- 前記第二判定部は前記所定の基準を用いて前記測定脈拍数の信頼性を判定し、
前記決定部は、前記測定脈拍数の信頼性が有ると判断された場合は、前記測定脈拍数を前記被験者の脈拍数として決定し、前記測定脈拍数の信頼性が無いと判断された場合は、前記推定脈拍数を前記被験者の脈拍数として決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。 - 前記決定部が決定した前記被験者の脈拍数における最大脈拍数および最小脈拍数を記憶する記憶部を備え、
前記第一判定部は、前記最大脈拍数および前記最小脈拍数に基づいて規定される第二の所定の基準に前記測定脈拍数が含まれるか否かを更に判定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の生体情報測定装置。 - 被験者の生体情報に基づいて測定脈拍数を検出する検出工程と、
前記被験者の体動情報に基づいて推定脈拍数を推定する推定工程と、
前記推定脈拍数に基づいて規定された所定の範囲内に前記測定脈拍数が含まれるか否かを判定する第一判定工程と、
前記測定脈拍数の信頼度情報を算出する算出工程と、
前記信頼度情報を用いて前記測定脈拍数の信頼性の有無を判定する第二判定工程と、
前記第一判定工程および前記第二判定工程の判定結果に基づいて、前記測定脈拍数または前記推定脈拍数のいずれかを前記被験者の脈拍数として決定する決定工程と、
を備えることを特徴とする生体情報測定方法。 - 前記決定工程で決定された前記被験者の脈拍数における最大脈拍数および最小脈拍数を記憶する記憶部を備え、
前記第一判定工程は、前記最大脈拍数および前記最小脈拍数に基づいて規定される第二の所定の基準に前記測定脈拍数が含まれるか否かを更に判定することを特徴とする請求項7に記載の生体情報測定装置。
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