JP6084382B2 - 削孔装置及びこれを用いた注入管の敷設方法 - Google Patents
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Description
地中にある削孔装置の位置を検知する手段としては、「ジャイロ方式」による位置検知置と、「ゾンデ・ロケータ方式」による位置検知が一般的に知られている。
一つ目は、絶対方位を測定する方法である(以下「方位ジャイロ方式」と称す)。方位ジャイロ方式では計測器をロッド先端の削孔ヘッドに固定して使用するため、計測時間が短くて済むという利点がある一方で、計測器が衝撃に弱いためにパーカッションの使用ができないという欠点がある。
二つ目は、計測器を動かした時に生じる加速度を測定する方法である(以下「ジャイロ方式」と称す)。このジャイロ方式では、計測の度に削孔を中断してジャイロを削孔ヘッドまで送り込み、引き抜くときに線形を計測する。削孔時には削孔ヘッドに計測器を設置しないので、この方式ではパーカッションの使用が可能である。しかし、削孔線形を計測する度に計測器の送り込みと引き抜きが必要となるので、その抜き差しの作業が煩わしく、計測に時間がかかるといった欠点がある。
さらに、上記「方位ジャイロ方式」及び「ジャイロ方式」のいずれの方式においても、測定誤差が累積されるため、計測距離が長くなると誤差が大きくなると云う計測方法としての欠点がある。
特許文献1に開示された削孔装置(削孔ヘッド)の概略構成を、図17に示す。同図に示すように、特許文献1の削孔装置は、ロッド先端に連結されるアウターピース101と、該アウターピース内に回収可能に収容されたインナーピース103と、該インナーピースと一連一体のゾンデ・ロケータ方式の位置情報発信装置105を有している。
削孔作業の途中で、削孔難度の高い硬質地盤や砂礫地盤に突き当たった場合には、パーカッションを使用し、ロッドを通じて削孔装置の先端に強力な打撃力を加える必要がある。しかし、ゾンデ・ロケータ方式の位置情報発信装置を装着したままでパーカッションを使用した場合には、パーカッションによる衝撃や振動で、位置情報発信装置105内の計器類が損傷を受けるといった問題があった。
従来の削孔装置では、ラッチ部の係合翼片121が、バネ123によって開翼方向(外方向)に常に付勢されている。したがって、ラッチ部107を解除する際には、バネ123による外向きの付勢力に抗して係合翼片121を閉翼する必要がある。
また、削孔時にインナーピース103に掛る力で、係合翼片121がラッチ溝125に強く噛み込んでしまうことが多くあり、引き抜きの際にこの噛み込みが大きな抵抗となるので、係合翼片121を閉翼させてラッチ溝125から外すために、より大きな力で引っ張る必要が生じる。
したがって従来装置では、位置情報発信装置とインナーピースを回収する際、ラッチ部を解除するために極めて強い力で引っ張る必要があり、回収し難いといった問題があった。
なお従来装置においてOリング131を設けず、位置情報発信装置105とアウターピース101の間の隙間に削孔水を通すと、削孔水の圧力によって透過部127,129が破壊され、外部へ削孔水が漏出したり、また位置情報発信装置105の内部(ゾンデや計器類)に削孔水が浸入する。したがって、図17に示す従来装置の構成で、Oリング131を省くことはできない。
なお図17に示す従来装置において、前方の段差部133を設けない場合には、削孔作業の途中で削孔水の圧力でインナーピース103と位置情報発信装置105が抜け出てしまう。また、後方の段差部135を設けない場合には、周囲に密着したOリング131が障害となって位置情報発信装置105とインナーピース103を回収できなくなる。したがって、図17に示す従来装置の構成で、段差部133,135を無くすことはできない。
また従来の削孔装置では、段差部133,135や削孔水バイパス141などを備える必要があるため構造が複雑で、製造コストが高くなるという問題があった。
そこで上述した従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、土質に左右されず計画線形に沿って正確に削孔することができ、しかも、位置情報発信装置の回収にかかる労力を軽減できる、簡易な構造の削孔装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、土質に左右されず計画線形に沿って正確に削孔することができ、地盤改良に必要な注入管を簡単かつ確実に建て込むことができる注入管敷設方法を提供することにある。
すなわち本発明によれば、削孔作業の途中でパーカッションを使用する場合には、位置情報発信装置を一時的に取外して回収できる。これにより、計器類を衝撃から確実に保護できる状態で、ロッド先端の削孔装置に打撃力を与えることができる。
また、パーカッションが終了すれば、再びロッド内に挿し込んで元の位置まで押し戻し、アウターピース内に再装着できる。これにより、パーカッションが終われば、ゾンデ・ロケータ方式による正確な位置検知を再開できる。
よって本発明によれば、ゾンデ・ロケータ方式による位置検知とパーカッションを併用しても計器類の損傷を招くことがないので、削孔難度の高い硬質地盤や砂礫地盤があっても計画線形に沿う正確な削孔が可能である。
また、削孔作業の途中で位置情報発信装置の電池が消耗してゾンデ・ロケータ方式の位置検知が行えなくなっても、位置情報発信装置を取り外し電池を交換して再装着することで、ゾンデ・ロケータ方式の位置検知を再開できる。つまり長尺削孔で施工が複数日にわたるような場合でも容易に対応が可能である。
また、位置情報発信装置の解除操作に要する力が小さくなることで、ゾンデハウジングに要求される強度を従来に比べて緩和できる。その結果、ゾンデハウジングの構成部材として、金属製ケースのみならず、樹脂などからなる非磁性体ケースを用いることも可能になる。
すなわち、着脱機構の解除に続いて位置情報発信装置を引き抜く際には、はじめから軽い引っ張り力で容易に引き抜くことができる。同様に、位置情報発信装置を再装着する際に、アウターピース内のもとの位置へ軽い操作で簡単かつ確実に押し戻すことができる。
また、位置情報発信装置の取外し・再装着のための操作が軽くなり、弱い力で抜き差しできるので、位置情報発信装置のゾンデハウジングに、後述する非磁性体ケース(例えば樹脂製ケース)を用いることが可能になる。
さらに、本発明では位置情報発信装置の外周にOリングが不要なので、従来装置に見られるような段差部(図17の段差部135)を設ける必要がない。また、位置情報発信装置の周囲に削孔水を通すようになっているので、削孔水バイパスも不要になる。したがって構造が簡単になり、その分低コストでの製造が可能になる。また、削孔水の送水経路が従来よりも大きくなり、目詰まりが発生しにくくなる。
また、「先端側寄りで内径が縮径する段差部」が無くなる結果、これまでは注入管挿入の後工程でロッドを回収する際にロッドと注入管の隙間のシール材の多くが、ロッドと注入管に付着して地上に排出されていたことが無くなり、シール材が孔壁に確実に残るようになる。
また、「先端側寄りで内径が縮径する段差部」を無くすことにより、建て込み可能な注入管の径が広がるので、従来装置では使えなかったより太い径の注入管も建て込むことが可能になる。
また、インナーピースとして押し出し撤去タイプのものを用いることにより、インナーピースを撤去する際に、アウターピース内への土砂の吸い込みを防止できる。その結果、詰まった土砂により注入管の挿入が妨げられることがなく、また、後工程でロッドを回収する際に、注入管の共上がりを防止できる。
なお実施例で述べるように、非磁性体ケース(樹脂製ケース)の方が、スリットを有する金属製ケースに比べて、測定可能距離の点で優れていることが確認された。
また、非磁性体である樹脂製の内ケースであれば金属製のものより表面が滑りやすく、位置情報発信装置の取り外し再装着時に掛る力が小さくなり作業をより容易に行うことができる。
また、ゾンデハウジング、アウターピースの一方又は両方に樹脂を用いることで削孔時に金属同士の接触が無くなり位置情報発信機に与える衝撃を減らすことができる。
また、内壁側から外壁側へ向かって細くなる断面形状を有しているアウターピースのスリットでは、削孔時に地盤と接触するスリットの面積が小さくなるためスリットに設けられたコーキング材の削孔による摩耗が少なくスリットを補修する回数を減らすことができる。
また、パーカッションが終了すれば、ロッド内に挿し込んで元の位置まで押し戻し、アウターピース内に再装着するようになっている。これにより、パーカッションが終われば、ゾンデ・ロケータ方式による位置検知を再開して、計画線形に沿った正確な削孔を継続できる。
この削孔装置1は図2に示すように、主として、ロッド先端に連結される筒状のアウターピース3と、このアウターピースに押し出し可能に収容されるインナーピース5と、ゾンデ・ロケータ方式による位置検知に用いられる位置情報発信装置7と、この位置情報発信装置の取外しと再装着を可能にする着脱機構9を有している。
図2に、筒状のアウターピース3をロッド2の先端に連結した状態を示す。
図3に、位置情報発信装置7を囲う部位におけるアウターピース3の構造を示す。
このアウターピースは、図示するように、基端側の外周に形成されたネジ部33と、通路として機能するとともに位置情報発信装置7やインナーピース5の収容空間として機能する内空部35と、着脱機構のラッチ93が嵌合するラッチ溝37と、収容されたインナーピース5の陥没を阻止する段差部39と、削孔時に土圧を受ける傾斜した土圧受け面41と、削孔装置1の前方へ削孔水を送水するための送水孔43と、土圧受け面41に植設された図示しない複数のビットとを有している。さらにアウターピース3は、図3に示すように、位置情報発信装置7からの磁気信号を透過させるための透過部45を有している。
組み立て時に、インナーピース5をアウターピース3の先端開口部から挿し込むと、インナーピースとアウターピースの先端面が面一状に揃ったところで(両者の先端に段差がなくなった位置で)、図2に示すようにインナーピース5が段差部39に引っかかって位置決めされる。
削孔時には、インナーピース5が土圧を受けて基端側(反掘進方向)へ押し込まれても、段差部39にインナーピース5が引っかかるので、該インナーピースが段差部39を超えてアウターピース3内に陥没することはなく、また、装着状態の位置情報発信装置7を後方へ押し込むこともない。
コーキング材47は高強度補修材から形成され、スリット46を塞ぐように充填されている。
インナーピース5は、図2に示すように、略円柱状ブロックの先端をとがらせた形状を有し、傾斜した土圧受け面53と、位置情報発信装置7の装着時に該発信装置を所定姿勢にガイドするガイドロッド55と、アウターピース3の段差部39に突き当たる段差部を有している。
本発明で用いる位置情報発信装置7は、図2に示すように、傾斜計やゾンデを格納する防水性のゾンデハウジング73と、位置情報発信装置7の取外しと再装着を可能にする着脱機構9と、位置情報発信装置7を装着・再装着する際のローリングを検出するミールシュー75と、位置情報発信装置7の引き抜きに利用するスピア77とを有している。
位置情報発信装置7が備える着脱機構9は、図5に示すように、主として、アウターピース3に対し解除可能に係合する開閉式のラッチ93(係合部材)と、該ラッチを閉じる方向に付勢するバネ95(付勢部材)と、位置情報発信装置7の装着状態を維持すべき間、ラッチ93の解除方向への動きを妨げるプランジャー97(係合保持部材)と、該プランジャーをスライド可能に保持するプランジャーケース99とを有している。
一方上記の保持状態において、力を加えてプランジャー97を押し又は引っ張ると、スプリング18の付勢力に抗して鋼球19が鋼球溝15又は16から外れ、プランジャー97を自在に押し引きできる。
上記構成の削孔装置1を用いた削孔において、その途中でパーカッションの使用が必要になった場合には、位置情報発信装置7を取外し一時的に回収する。また、削孔が完了したら、位置情報発信装置7を取外して回収する。
位置情報発信装置7を取外す際の手順を、図6に(A)→(B)の順序で図示する。またその際の着脱機構9の動作を、図7に(A)→(B)の順序で図示する。
以後は、図6(A)に示すケーブル89を軽く引っ張り続けることで、図6(B)に示すように位置情報発信装置7がアウターピース3から抜け出て、ロッド2を通じて地表側に回収することができる。
削孔作業の途中でのパーカッションが終了したら、一時的に回収していた位置情報発信装置7をアウターピース3に再装着する。
位置情報発信装置7を取外す際の着脱機構9の動作を、図7に(C)→(B)→(A)の順序で図示する。
なお上述した再装着が完了したとき、ガイドピン13がガイド溝11の端に「カチッ」と当った振動(感触)が、プランジャー97や押し込み部材を通じて作業者の手元に伝わるので、この振動によって再装着の完了を確認できる。
次に、上述した削孔装置を用いた注入管敷設方法について説明する。
また、上述した実施形態では、注入管21を通して流体を圧送し、その流体圧力でインナーピース5を押し出すようにしているが、はじめに押し棒などでインナーピース5を突いて前方へ押し出し、インナーピースが撤去されたら続いて注入管をロッドに挿通させるようにしてもよい。
第2実施形態に係るアウターピース3aを図9及び図10に示す。
このアウターピース3aは、例えば、図11及び図12に示す第2実施形態のゾンデハウジングとの組み合わせで用いられる。
なおコーキング材47は、図9に示すように1種の材料から構成されてもよく、あるいは図10に示すように、外側寄りに充填した樹脂性ピースと、内側寄りに充填した止水材との組み合わせから構成されてもよい。
第2実施形態に係るゾンデハウジング73aを図11及び図12示す。
第3実施形態に係るゾンデハウジング73bを図13に示す。
第4実施形態に係るゾンデハウジング73cを図14に示す。
第5実施形態に係るゾンデハウジング73dを図15に示す。
外ケース69は、ステンレス鋼(SUS304)、アルミ、真鍮などの非磁性体の金属から形成され、ゾンデからの信号を通すようにスリット62が複数設けられている。各スリット62には、樹脂製ピースや高強度補修材からなる非磁性体のコーキング材63が設けられている。
図2に示す実施形態では、位置検知手段としてゾンデ・ロケータ方式の検知装置のみを用いる場合について説明したが、必要に応じてジャイロ方式の計測装置を併用してもよい。
参考例の実験では、表1に示す金属製ゾンデハウジングの内部にゾンデをセットした位置情報発信装置を用意した。この位置情報発信装置をアウターピースに装着することなく、そのまま用いて測定可能距離を確認した。
実施例1の実験では、表1に示す金属製ゾンデハウジングの内部にゾンデをセットした位置情報発信装置を用いた。ゾンデ及びゾンデハウジングは、上記参考例で用いたものをそのまま使用した。この位置情報発信装置を、表1に示す金属製アウターピースに装着して、測定可能距離を確認した。
なお、実施例1で用いたゾンデハウジングは、図11に示す第2実施形態のゾンデハウジングに相当する。
実施例2の実験では、表1に示す塩化ビニル製ゾンデハウジングの内部にゾンデをセットした位置情報発信装置を用いた。ゾンデは、参考例及び実施例1で用いたものをそのまま使用した。この位置情報発信装置を、表1に示す金属製アウターピース(実施例1で使用したもの)に装着して、測定可能距離を確認した。
なお、実施例2で用いたゾンデハウジングは、図4に示す第1実施形態のゾンデハウジングに相当する。
2 ロッド(ケーシングパイプ)
3 アウターピース(第1実施形態)
3a アウターピース(第2実施形態)
5 インナーピース
7 位置情報発信装置
9 着脱機構
11 ガイド溝
13 ガイドピン
15 鋼球溝
16 鋼球溝
17 プランジャー保持手段
18 スプリング
19 鋼球
21 注入管
23 パッカー
25 エアチューブ
30 内ケース(非磁性体ケース)
31 外ケース(鋼製ケース)
33 ネジ部
35 内空部
37 ラッチ溝
39 段差部
41 土圧受け面
43 送水孔
45 透過部
46 スリット
47 コーキング材
53 土圧受け面
55 ガイドロッド
57 キー
61 金属製ケース
62 スリット
63 コーキング材
66 内ケース(非磁性体の金属製ケース)
67 外ケース(非磁性体の樹脂製ケース)
68 内ケース(非磁性体の樹脂製ケース)
69 外ケース(非磁性体の金属製ケース)
71 皿ネジ
72 Oリング
73 ゾンデハウジング(第1実施形態)
73a ゾンデハウジング(第2実施形態)
73b ゾンデハウジング(第3実施形態)
73c ゾンデハウジング(第4実施形態)
73d ゾンデハウジング(第5実施形態)
75 ミールシュー(ローリング検出手段)
77 スピア
78 軸部
79 軸部
81 傾斜面
83 キー溝
84 ガイドロッド
87 オーバーショット
89 ケーブル
93 ラッチ(係合部材)
95 バネ(付勢部材)
97 プランジャー(係合保持部材)
99 プランジャーケース
101 アウターピース
103 インナーピース
105 位置情報発信装置
107 ラッチ部
121 係合翼片
123 バネ
125 ラッチ溝
127 透過部
129 透過部
131 Oリング
133 段差部
135 段差部
141 削孔水バイパス
143 削孔水ライン
151 スピア
Claims (14)
- ロッドの先端側に連結されるアウターピースと、
前記アウターピースに前方へ押し出し可能に収容され、傾斜した土圧受け面を含み、削孔完了後に前方へ押し出すことによって撤去されるインナーピースと、
前記ロッドを介して送水される削孔水を吐出するための送水孔と、
前記アウターピース内に装着され、削孔作業の途中での取外しと再装着を可能にする着脱機構を具備し、ゾンデ・ロケータ方式による位置検知に用いられる位置情報発信装置と、を有しており、
前記位置情報発信装置は、前記インナーピースを前記アウターピース内に残したままで、該アウターピースから取外すことが可能である、ことを特徴とする削孔装置。 - 位置情報発信装置の前記着脱機構は、
前記アウターピースに対し解除可能に係合する係合部材と、
前記係合部材を解除方向に付勢する付勢部材と、
前記位置情報発信装置の装着状態を維持すべき間、前記係合部材の解除方向への動きを妨げる係合保持部材と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の削孔装置。 - 前記位置情報発信装置は、
ロケータによって受信される信号を発信するゾンデと、
前記ゾンデを格納するゾンデハウジングと、を有しており、
前記ロッドを介して送水される削孔水は、前記ゾンデハウジングと前記アウターピースの間を通って前記送水孔へ送られることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔装置。 - 前記ゾンデハウジングは、前記ゾンデを囲う非磁性体ケースを含んで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の削孔装置。
- 前記ゾンデハウジングは、
ゾンデを囲う金属製ケースと、
ゾンデからの信号を通すように前記金属製ケースに形成されたスリットと、
前記スリットに設けられた非磁性体のコーキング材と、を有しており、
前記スリットは、外壁側から内壁側へ向かって細くなる断面形状を有している
ことを特徴とする請求項3に記載の削孔装置。 - 前記ゾンデハウジングは、
ゾンデを囲う円筒状の内ケースと、該内ケースを覆う外ケースと、を有し、
前記ケースの一方が、スリットが形成された金属製ケースから構成され、
前記ケースの他方が、非磁性体ケースから構成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の削孔装置。 - 前記アウターピースは、非磁性体の部材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の削孔装置。
- 前記アウターピースは、隙間を隔てて前記位置情報発信装置を囲う円筒状非磁性体の内ケースを含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の削孔装置。
- 前記アウターピースは、
内側にある前記位置情報発信装置からの信号を通すように形成されたスリットを有していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の削孔装置。 - 前記アウターピースは、
内側にある前記位置情報発信装置からの信号を通すように形成されたスリットと、
前記スリットに設けられた非磁性体のコーキング材と、を有しており、
前記スリットは、内壁側から外壁側へ向かって細くなる断面形状を有している
ことを特徴とする請求項9に記載の削孔装置。 - 請求項1に記載の削孔装置を用いた注入管の敷設方法であって、
先端に削孔装置を備えたロッドを押し込みつつ削孔水を送水しながら削孔する工程と、
パーカッションが必要な場合に、インナーピースをアウターピース内に残したままで、位置情報発信装置を取外して一時的に回収する工程と、
パーカッション完了後に前記位置情報発信装置を再装着する工程と、
削孔完了後に前記位置情報発信装置を回収する工程と、
ロッドを介して削孔部に注入管を挿入する工程と、
を含むことを特徴とする注入管の敷設方法。 - 請求項1に記載の削孔装置を用いた注入管の敷設方法であって、
先端に削孔装置を備えたロッドを押し込みつつ削孔水を送水しながら削孔する工程と、
パーカッションが必要な場合に、インナーピースをアウターピース内に残したままで、位置情報発信装置を取外して一時的に回収する工程と、
パーカッション完了後に前記位置情報発信装置を再装着する工程と、
削孔完了後に前記位置情報発信装置を回収する工程と、
削孔が完了し前記位置情報発信装置を回収した後、先端側にパッカーを有する注入管をロッド内に挿入し、該パッカーを膨張させて送水孔を閉塞し、アウターピース内に流体を送り込んでその圧力によってインナーピースを前方へ押し出し撤去する工程と、
を含むことを特徴とする注入管の敷設方法。 - インナーピースを押し出すための前記流体としてシール材を用いることを特徴とする請求項12に記載の注入管の敷設方法。
- ゾンデ・ロケータ方式による位置検知ができない場合に、ジャイロ方式による位置検知装置をロッド先端側へ送り込み測定可能にセットする工程を、更に含むことを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の注入管の敷設方法。
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