JP6073732B2 - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents
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Description
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされてものであり、触媒のHC被毒を抑制しつつ、触媒性能を向上させた排ガス浄化用触媒を提供することを目的とする。
本発明の排ガス浄化用触媒において、前記貴金属と前記アルカリ土類金属酸化物との相関係数は、0.70以上であることが好ましい。
第1酸化物粒子11は、排ガス浄化用触媒10を構成している粒子であり、第2酸化物粒子12、貴金属粒子13、及び、アルカリ土類金属酸化物粒子14が、粒子同士で凝集することを抑制するために、各微細粒子を分散配置する担体としての役割を果たす。これにより、各微細粒子を分散した状態で触媒中に含有させることができる。
平均粒子径D50の算出には、走査型電子顕微鏡(FE−SEM/EDX)を用いた定性分析によって得られた結果を利用することができる。まず、FE−SEM/EDXの試料台上に、試料(例えば、第1酸化物粒子11)を載せる。そして、例えば、2500倍〜50000倍の倍率で試料を観察し、FE−SEM画像を得る。このFE−SEM画像において、試料の各粒子のうち、他の粒子との重なり合いによってその一部が観察不可能となっていないものが占める面積Ak(k=1,2,…,n;nは、当該FE−SEM画像に含まれる試料の粒子のうち、他の粒子との重なり合いによってその一部が観察不可能となっていないものの数とする)を測定する。測定された各面積Akの各々に対応した円等価径dkを求める。即ち、次式(1)を満足する粒子径dkを求める。
以上のFE−SEM観察を、任意の100箇所について行い、各FE−SEM画像に対応した粒子径の平均値を得る。得られた平均値が、粒度D50となる。但し、この際、第1酸化物粒子11の粒子径(「FE−SEM観察により得られる平均粒子径D50」)の標準偏差は20μm以下とする。
第2酸化物粒子12は、ジルコニウム酸化物を少なくとも含んでいる。そのため、第2酸化物粒子12は、Zr系酸化物とも呼ばれる。ジルコニウム酸化物は、触媒中に含まれる貴金属の水蒸気改質反応の活性を向上させる助触媒としての機能を果たす。そのため、第2酸化物粒子12は貴金属粒子13の近傍に配置されることが望ましい。
排ガス浄化用触媒10中に含まれる第2酸化物粒子12の量は、排ガス浄化用触媒10の質量を基準として、例えば、5〜20質量%(wt%)の範囲内とすることが好ましく、5〜10wt%の範囲内とすることがより好ましい。この第2酸化物粒子12の量を過度に小さくすると、貴金属と接触する第2酸化物粒子が少なくなり、水蒸気改質反応の促進が弱まる可能性がある。この第2酸化物粒子12の量を過度に大きくすると、貴金属と接触しない第2酸化物粒子が増え、第2酸化物量に見合った水蒸気改質性能が得られない可能性がある。なお、排ガス浄化用触媒10が、基材を含んでいる場合、上記の「排ガス浄化用触媒10の質量」は、排ガス浄化用触媒10のうち基材を除いた部分の質量を意味することとする。
貴金属粒子13は、HC及びCOの酸化反応並びにNOxの還元反応を触媒する役割を担っている。この貴金属粒子13としては、例えば、白金族元素を使用することができる。より具体的には、貴金属粒子13として、ロジウム(Rh)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、又は、これらの2つ以上の組合せを使用することができる。
まず、排ガス浄化用触媒10の第1酸化物粒子11に含まれる元素(Al)、第2酸化物粒子に含まれる元素(Zr、Y、Nd、Pr、Laなど)、及び、貴金属元素(Pd、Pt、Rhなど)の特性X線強度を走査型電子顕微鏡(FE−SEM−EDX)により測定する。この測定では、200,000倍の倍率で観察する。また、1回の測定で測定対象とする領域の寸法を500nmとし、500nmの長さを20nm毎に25点分析する。
(A−Aav)(P/Z−Pav/Zav)n=2+… ]
上記の式(2)で得られる相関係数の値が+1に近いほど、第2酸化物粒子と貴金属との接触度合いが高いことを意味する。
本実施形態の排ガス浄化用触媒10においては、アルカリ土類金属を酸化物粒子の状態で、第1酸化物粒子11に配置させている。アルカリ土類金属酸化物粒子14は、触媒として機能する貴金属のHC被毒を抑制し、触媒の排ガス浄化性能を維持するという役割を担っている。より具体的には、アルカリ土類金属酸化物粒子14として、酸化バリウム(BaO)、酸化ストロンチウム(SrO)、酸化カルシウム(CaO)、又は、これらの2つ以上の組合せを使用することができる。
貴金属粒子13とアルカリ土類金属酸化物粒子14との接触度合いは、例えば、「アルカリ土類金属酸化物と貴金属との相関係数」に基づいて評価することができる。この相関係数の値は、+1に近いほど各粒子同士の接触の度合いが高いこと意味する。排ガス浄化用触媒10においては、上記の相関係数は、0.70以上であることが好ましく、0.80以上であることがより好ましい。なお、上記の相関係数は1未満とすることができる。
(A−Aav)(P/B−Pav/Bav)n=2+… ]
上記の式(3)で得られる相関係数の値が+1に近いほど、アルカリ土類金属酸化物と貴金属との接触度合いが高いことを意味する。
続いて、排ガス浄化用触媒10の製造方法の一例について説明する。
先ず、水等の液体中に第1酸化物粒子11を分散させ、その液体に貴金属粒子13の塩を含む水溶液を投入することで、第1酸化物粒子11の表面に貴金属粒子13を吸着担持させる。その後、得られた固体を濾別し、貴金属粒子13が担持された第1酸化物粒子11の粉末を得る。
以下の実施例1〜38に記載の方法にしたがって、本発明にかかる排ガス浄化用触媒を製造した。また、本発明の排ガス浄化用触媒と比較するために、以下の比較例1〜4に記載の方法にしたがって排ガス浄化用触媒を製造した。
アルミニウム酸化物(以下、Al2O3という)87.48gを1000mlのイオン交換水中で分散させ、ポリビニルアルコール(以下、PVAという、重合度約2000、Pdに対しモル比で0.01倍添加)、Pd硝酸塩水溶液(Pdとして1.00g)を投入し酸化物表面にPdを吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。Pd担持量は最終製品に対し、1wt%とした。
〔実施例2〕
実施例1に対して、Pd硝酸塩水溶液の代わりにジニトロジアンミンRh硝酸溶液を用いたこと、5.76gのBaOの代わりに5.96gのBaOを用いたこと、6.75gのZ8Y2の代わりに6.98gのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒B10gを得た。Rh担持量は1wt%、BaO担持量は5.96wt%、Z8Y2担持量は6.98wt%とした。
実施例1に対して、Pd硝酸塩水溶液の代わりにジニトロジアンミンPt硝酸溶液を用いたこと、5.76gのBaOの代わりに3.14gのBaOを用いたこと、6.75gのZ8Y2の代わりに3.68gのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒C10gを得た。Pt担持量は1wt%、BaO担持量は3.14wt%、Z8Y2担持量は3.68wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに酸化Ca(以下、CaOという)2.11gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒E10gを得た。Pd担持量は1wt%、CaO担持量は2.11wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに酸化Sr(以下、SrOという)3.89gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒F10gを得た。Pd担持量は1wt%、SrO担持量は3.89wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20nmのBaOの代わりに、粒度D50が2nmのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒G10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20nmのBaOの代わりに、粒度D50が5nmのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒H10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20nmのBaOの代わりに、粒度D50が30nmのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒I10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20nmのBaOの代わりに、粒度D50が50nmのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒J10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が20nmのBaOの代わりに、粒度D50が100nmのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒K10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、Z8Y2 6.75gの代わりに、ジルコニウム酸化物(ZrO2)(以下、Z10Y0という)5.79gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒L10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z10Y0担持量は5.79wt%とした。
実施例1に対して、Z8Y2 6.75gの代わりに、ジルコニウム−イットリウム酸化物(ZrO2:Y2O3=9:1(質量比)、以下、Z9Y1という)6.27gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒M10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z9Y1担持量は6.27wt%とした。
実施例1に対して、Z8Y2 6.75gの代わりに、ジルコニウム−イットリウム酸化物(ZrO2:Y2O3=7:3(質量比)、以下、Z7Y3という)7.24gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒N10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z7Y3担持量は7.24wt%とした。
実施例1に対して、Z8Y2 6.75gの代わりに、ジルコニウム−イットリウム酸化物(ZrO2:Y2O3=6:4(質量比)、以下、Z6Y4という)7.72gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒O10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z6Y4担持量は7.72wt%とした。
実施例1に対して、Z8Y2 6.75gの代わりに、ジルコニウム−ランタン酸化物(ZrO2:La2O3=8:2(質量比)、以下、Z8L2という)7.69gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒P10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8L2担持量は7.69wt%とした。
実施例1に対して、Z8Y2 6.75gの代わりに、ジルコニウム−プラセオジム酸化物(ZrO2:Pr6O11=8:2(質量比)、以下、Z8P2という)14.23gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒Q10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8P2担持量は14.23wt%とした。
実施例1に対して、Z8Y2 6.75gの代わりに、ジルコニウム−ネオジム酸化物(ZrO2:Nd2O3=8:2(質量比)、以下、Z8N2という)7.79gを用いたこと以外は同様の手順で、触媒R10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8N2担持量は7.79wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が40nmのZ8Y2の代わりに、粒度D50が10nmのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒S10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が40nmのZ8Y2の代わりに、粒度D50が30nmのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒T10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が40nmのZ8Y2の代わりに、粒度D50が50nmのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒U10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、粒度D50が40nmのZ8Y2の代わりに、粒度D50が100nmのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒V10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%%とした。
実施例1に対して、粒度D50が40nmのZ8Y2の代わりに、粒度D50が200nmのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒W10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに、0.72gのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒X10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は0.72wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに、1.44gのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒Y10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は1.44wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに、2.88gのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒Z10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は2.88wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに、7.20gのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒AA10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は7.20wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに、14.41gのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒AB10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は14.41wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、5.76gのBaOの代わりに、28.82gのBaOを用いたこと以外は同様の手順で、触媒AC10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は28.82wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例1に対して、6.75gのZ8Y2の代わりに、1.35gのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒AD10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は1.35wt%とした。
実施例1に対して、6.75のZ8Y2の代わりに、4.05gのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒AE10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は4.05wt%とした。
実施例1に対して、6.75gのZ8Y2の代わりに、13.51gのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒AF10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は13.51wt%とした。
実施例1に対して、6.75gのZ8Y2の代わりに、20.26gのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒AG10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は20.26wt%とした。
実施例1に対して、6.75gのZ8Y2の代わりに、40.52gのZ8Y2を用いたこと以外は同様の手順で、触媒AH10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は40.52wt%とした。
実施例1に対して、BHTを添加しないこと以外は同様の手順で触媒AI10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
Al2O3 87.48gを1000mlのイオン交換水中で分散させ、PVA(重合度約2000、Pdに対しモル比で0.01倍添加)、Pd硝酸塩水溶液(Pdとして1.00g)、BHT11.34g(Pdに対しモル比で3倍)、粒度D50が20nmのBaO5.76g、粒度D50が40nmのZ8Y2 6.75gを投入し、酸化物表面にPd、BaO、Z8Y2を吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。
〔実施例34〕
Al2O3 87.48gを1000mlのイオン交換水中で分散させ、PVA(重合度約2000、Pdに対しモル比で0.01倍添加)、Pd硝酸塩水溶液(Pdとして1.00g)を投入し、酸化物表面にPdを吸着担持させ、吸引濾過で水溶液を除去した。濾液をICP発光分光で分析したところ、Pd担持効率は100%であった。Pd担持量は最終製品に対し、1wt%とした。
〔実施例35〕
Al2O3 87.48gを1000mlのイオン交換水中で分散させ、粒度D50が40nmのZ8Y2 6.75gを投入し、加熱水分除去した後、大気中500℃で1時間焼成して酸化物表面にZ8Y2を吸着担持させた。Z8Y2担持量は最終製品に対し、6.75wt%とした。
〔比較例3〕
Al2O3 87.48gを1000mlのイオン交換水中で分散させ、粒度D50が40nmのZ8Y2 6.75gを投入し、加熱水分除去した後、大気中500℃で1時間焼成して酸化物表面にZ8Y2を担持させた。Z8Y2担持量は最終製品に対し、6.75wt%とした。
〔実施例36〕
Al2O3 87.48gを1000mlのイオン交換水中で分散させ、粒度D50が20nmのBaO5.76gを投入し、加熱水分除去した後、大気中500℃で1時間焼成して酸化物表面にBaOを担持させた。BaO担持量は最終製品に対し、5.76wt%とした。
〔比較例4〕
Al2O3 87.48gを1000mlのイオン交換水中で分散させ、粒度D50が20nmのBaO5.76gを投入し、加熱水分除去した後、大気中500℃で1時間焼成して酸化物表面にBaOを担持させた。BaO担持量は最終製品に対し、5.76wt%とした。
〔実施例37〕
実施例1に対して、Z8Y2投入時にBHTを投入しないこと以外は同様の手順で、触媒AP10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
実施例34に対し、BaO投入時にBHTを投入しないこと以外は同様の手順で、触媒AQ10gを得た。Pd担持量は1wt%、BaO担持量は5.76wt%、Z8Y2担持量は6.75wt%とした。
(耐久試験)
各実施例及び各比較例において得られたペレット状の排ガス浄化用触媒を、流通式の耐久試験装置に配置した。この装置に、窒素に酸素(O2)を2%加えたリーンガスと、窒素に一酸化炭素(CO)を4%加えたリッチガスとを、触媒床温度950℃において500ml/minの流量で、5分周期で交互に20時間流通させる耐久試験を行った。
各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒を常圧固定床流通反応装置に配置し、ストイキ相当のモデルガスを流通させながら100℃から500℃まで12℃/分の速度で昇温し、その間のHC、CO、NOx浄化率を連続的に測定した。上記の耐久試験後の50%浄化温度を、表1,2に示す。
各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒について、上述した「FE−SEM観察により得られる平均粒子径D50」の算出方法にしたがって、第1酸化物粒子11、第2酸化物粒子12、及びアルカリ土類金属酸化物粒子14の平均粒子径D50を求めた。その結果を表1,2に示す。
第2酸化物粒子と貴金属の接触度合いを評価するために、各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒について、上述した「第2酸化物粒子と貴金属との相関係数」の算出方法にしたがって、相関係数を求めた。その結果を表1,2に示す。
アルカリ土類金属酸化物と貴金属の接触度合いを評価するために、各実施例及び各比較例において得られた排ガス浄化用触媒について、上述した「アルカリ土類金属酸化物と貴金属との相関係数」の算出方法にしたがって、相関係数を求めた。その結果を表1,2に示す。
図2には、表1に示す結果のうち、実施例1,34,35、及び、比較例1,2,3,4の排ガス浄化用触媒について、貴金属とアルカリ土類金属酸化物との相関係数に対する、NOxの50%浄化温度の測定結果をプロットしたグラフを示す。
Claims (2)
- アルミニウム酸化物を少なくとも含んでいる第1酸化物粒子と、
前記第1酸化物粒子よりも粒子径が小さく、かつ、少なくともジルコニウム酸化物を含む第2酸化物粒子と、
前記第1酸化物粒子に担持されている貴金属と、
前記第1酸化物粒子よりも粒子径が小さいアルカリ土類金属酸化物と、を含み、
前記貴金属と前記第2酸化物粒子とが部分的に接触しており、かつ、
前記貴金属と前記アルカリ土類金属酸化物とが部分的に接触しており、
前記貴金属と前記第2酸化物粒子との相関係数は、0.70以上である
ことを特徴とする排ガス浄化用触媒。 - 前記貴金属と前記アルカリ土類金属酸化物との相関係数は、0.70以上であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
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