JP6040748B2 - 旋回走行制御装置、旋回走行制御方法 - Google Patents
旋回走行制御装置、旋回走行制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6040748B2 JP6040748B2 JP2012273360A JP2012273360A JP6040748B2 JP 6040748 B2 JP6040748 B2 JP 6040748B2 JP 2012273360 A JP2012273360 A JP 2012273360A JP 2012273360 A JP2012273360 A JP 2012273360A JP 6040748 B2 JP6040748 B2 JP 6040748B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curve
- vehicle
- vehicle speed
- direction intersection
- host vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
本発明の課題は、カーブに進入する際の車速を最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることである。
《第1実施形態》
《構成》
図1は、旋回走行制御装置を示す概略構成図である。
本実施形態における旋回走行制御装置は、前方カメラ11と、ナビゲーションシステム12と、アクセルセンサ13と、ブレーキストロークセンサ14と、6軸モーションセンサ15と、車速センサ16と、操舵角センサ17と、輪荷重センサ18と、コントローラ19と、を備える。
前方カメラ11は、車体の前方を撮像する。この前方カメラ11は、車室内のフロントウィンドウ上部に設けられた例えばCCDの広角カメラからなり、撮像した車体前方の画像データをコントローラ19に入力する。
ブレーキストロークセンサ14は、ブレーキペダルの操作位置(踏み込み量)を検出する。このブレーキストロークセンサ14は、例えばポテンショメータであり、ブレーキペダルの操作位置を電圧信号に変換してコントローラ19に出力する。コントローラ19は、入力された電圧信号からブレーキペダルの操作位置を判断する。
なお、前後輪を区別する際には、前輪に関わる符号に“F”を付し、後輪に関わる符号に“R”を付して説明する。また、前後左右輪を区別する際には、前左輪に関わる符号に“FL”を付し、前右輪に関わる符号に“FR”を付し、後左輪に関わる符号に“RL”を付し、後右輪に関わる符号に“RR”を付して説明する。
駆動力制御装置20は、回転駆動源の駆動力を制御する。例えば、回転駆動源がエンジンであれば、スロットルバルブの開度、燃料噴射量、点火時期などを調整することで、エンジン出力(回転数やエンジントルク)を制御する。回転駆動源がモータであれば、インバータを介してモータ出力(回転数やモータトルク)を制御する。
駆動力制御装置20の一例として、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットルの構成について説明する。
吸気管路21(例えばインテークマニホールド)内には、径方向に延びるスロットルシャフト22を軸支してあり、このスロットルシャフト22に、吸気管路21の内径未満の直径を有する円盤状のスロットルバルブ23を固定してある。また、スロットルシャフト22には、減速機24を介してスロットルモータ25が連結してある。
上記が、駆動力制御装置20の説明である。
ブレーキ制御装置50は、各車輪の制動力を制御する。例えば、アンチスキッド制御(ABS)、トラクション制御(TCS)、スタビリティ制御(VDC:Vehicle Dynamics Control)等に用いられるブレーキアクチュエータにより、各車輪に設けられたホイールシリンダの液圧を制御する。
図3は、ブレーキアクチュエータの概略構成図である。
ブレーキアクチュエータ51は、マスターシリンダ52と各ホイールシリンダ53FL〜53RRとの間に介装してある。
マスターシリンダ52は、運転者のペダル踏力に応じて2系統の液圧を作るタンデム式のもので、プライマリ側をフロント左・リア右のホイールシリンダ53FL・53RRに伝達し、セカンダリ側を右前輪・左後輪のホイールシリンダ53FR・53RLに伝達するダイアゴナルスプリット方式を採用している。
プライマリ側は、第1ゲートバルブ61Aと、インレットバルブ62FL(62RR)と、アキュムレータ63と、アウトレットバルブ64FL(64RR)と、第2ゲートバルブ65Aと、ポンプ66と、ダンパー室67と、を備える。
また、アキュムレータ63は、シリンダのピストンに圧縮バネを対向させたバネ形のアキュムレータで構成してある。
また、ポンプ66は、負荷圧力に係りなく略一定の吐出量を確保できる歯車ポンプ、ピストンポンプ等、容積形のポンプで構成してある。
ブレーキコントローラ54は、第1ゲートバルブ61A・61Bと、インレットバルブ62FL〜62RRと、アウトレットバルブ64FL〜64RRと、第2ゲートバルブ65A・65Bと、ポンプ66とを駆動制御することによって、各ホイールシリンダ53FL〜53RRの液圧を増圧・保持・減圧する。
また、本実施形態では、バネ形のアキュムレータ63を採用しているが、これに限定されるものではなく、各ホイールシリンダ53FL〜53RRから抜いたブレーキ液を一時的に貯え、減圧を効率よく行うことができればよいので、重錘形、ガス圧縮直圧形、ピストン形、金属ベローズ形、ダイヤフラム形、ブラダ形、インライン形など、任意のタイプでよい。
上記が、ブレーキ制御装置60の説明である。
図4は、旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
先ずステップS101では、各種データを読込む。
続くステップS102では、接線方向交点時間Teを算出する。
図5は、接線方向交点Peについて説明した図である。
自車両の基準点Pvを通り、且つカーブ内側曲線LINに接する接線Ltが自車進路前方のカーブ外側曲線LOUTと交差する点(extended tangent point)を接線方向交点Peと定義する。また、接線Ltとカーブ内側曲線LINとが接する点(tangent point)を接線方向接点Ptと定義する。そして、基準点Pvから接線方向交点Peまでの距離Deを車速Vで除算した値(=De/V)を接線方向交点時間Teとして算出する。
例えば、前方カメラ11で撮像した画像データに基づき、画素と距離の関係から道幅Wを求める。そして、カーブ内側曲線LINを二次曲線でカーブフィッティングして、その二次曲線の凸部(頂点)と自車両の基準点Pvと結ぶ接線Ltを算出する。そして、カーブ外側曲線LOUTの延長線を予測し、その予測線と接線Ltとの交点を接線方向交点Peとして算出する。
図6は、距離Dについて説明した図である。
ここでは、旋回中心をO、旋回半径をRで表しており、道路曲率ρが一定であるとすると、距離Dは下記の式で表される。
D2+R2=(R+W)2
D2+R2=R2+2RW+W2
D2+R2≒R2+2RW
D2≒2RW
D≒√(2RW)
図7は、平面座標上の接線方向交点Peについて説明した図である。
ここでは、横軸をY軸とし、縦軸をX軸とすると、道路の傾きaは下記の式によって表される。
a=(xi+1−xi)/(yi+1−yi)
b=xi−aixi
S=(80/6)×(1/ai)+5
そして、下記の式に示すように、接線ベクトルのyの範囲を定める。
yi−S≦y≦yi+S
そして、Yの範囲内で接線ベクトルのxを求める。
x=aiy+b
上記が前方カメラ11で撮像した画像データに基づく接線方向交点時間Teの算出方法である。
一方、ナビゲーションシステム12で取得した道路情報によれば、道幅D及び道路曲率ρを取得できるので、それらに基づいて接線方向交点Peを算出する。
ステップS106では、例えば駆動力をオフ(0)にする等、エンジンブレーキによって車両を減速させる駆動指令を駆動力制御装置20に出力してから所定のメインプログラムに復帰する。
例えば、接線方向交点時間Teに応じて目標制動力Fbを設定する場合には、例えば接線方向交点時間Teと閾値T2との偏差ΔTに応じて目標制動力Fbを設定したり、接線方向交点時間Teの逆数(1/Te)に応じて目標制動力Fbを設定したりする。
図9は、目標制動力Fbの設定に用いるマップである。
ここでは、偏差ΔAy(=Ay−A1)が大きいほど目標制動力Fbを大きく設定し、目標制動力Fbを最大値で制限するように設定している。
こうして目標制動力Fbを設定し、制動力を増加させる駆動指令をブレーキ制御装置50に出力する。
上記が、図4のフローチャートに基づく旋回走行制御処理である。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
カーブに対するオーバースピードのリスク度合は、カーブ曲率ρだけではなく、車両の向きや通行位置(ライン取り)、また道路幅やカーブ区間の距離(深さ)等によっても変化する。したがって、単にカーブ曲率ρに応じて車両を減速させるだけでは、カーブに進入する際に必ずしも最適な車速Vとはならず、旋回走行時の安定性に影響を与える可能性がある。
具体的には、接線方向交点時間Teが閾値T1よりも短いときには(ステップS103の判定が“Yes”)、カーブに対するオーバースピードのリスクがあると判断し、エンジンブレーキのみで減速するか、エンジンブレーキと制動力制御との併用によって減速するかを決定する。
図10は、ブレーキの作動回数を示す図である。
前述したように、単にカーブ曲率ρに応じて車両を減速させるだけでは、カーブに進入する際に必ずしも最適な車速Vとはならない可能性がある。すなわち、カーブに進入する直前に一回だけブレーキを作動させたとしても、例えばカーブ区間の距離(深さ)が長い等して、カーブに進入した後に二回目のブレーキ作動が必要になることがある。これに対して、本実施形態では、接線方向交点時間Teという指標に応じて車両を減速させることにより、カーブに進入する前に十分に車両を減速させることができるので、ブレーキ作動回数の低減を図ることもできる。
本実施形態では、前方カメラ11、及びナビゲーションシステム12で道路情報を検出できることを前提にしているが、検出した道路情報に不備があったり、又は検出できなかったときには、減速制御処理を中止してもよい。
図11は、変形例の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
ここでは、ステップS101とS102の間に、新たなステップS111を追加している。このステップS111では、道路情報を検出できたか否かを判定し、道路情報を検出できているときにはステップS102に移行する。一方、道路情報を検出できていないときにはそのまま所定のメインプログラムに復帰する。
以上より、前方カメラ11、ナビゲーションシステム12が「道路情報検出部」に対応し、車速センサ16が「車速検出部」に対応する。また、ステップS102の処理が「接線方向交点時間算出部」に対応し、ステップS103〜S108の処理が「減速制御部」に対応する。
次に、第1実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、自車進路前方におけるカーブの道路情報を検出し、自車両の車速Vを検出する。そして、自車両の予め定めた基準点Pvを通り、且つカーブ内側曲線LINに接する接線Ltが自車進路前方のカーブ外側曲線LOUTと交差する点を接線方向交点Peと定義し、基準点Pvから接線方向交点Peまでの距離Deを車速Vで除算した値を接線方向交点時間Teとして算出する。そして、接線方向交点時間Teに応じて自車両を減速させる減速制御を行う。
このように、単にカーブ曲率ρに応じて車両を減速させるものとは異なり、接線方向交点Pe及び車速Vによって導かれる接線方向交点時間Teという指標によって車両を減速させることで、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
このように、接線方向交点時間Teが閾値T1よりも短いときに自車両を減速させることで、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
このように、道路情報に不備があったり、又は道路情報を検出できなかったりしたときには、減速制御を中止することで、不確かな減速制御を継続しないで済み、減速制御の信頼性を保つことができる。
このように、単にカーブ曲率ρに応じて車両を減速させるものとは異なり、接線方向交点Pe及び車速Vによって導かれる接線方向交点時間Teという指標によって車両を減速させることで、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
《構成》
本実施形態は、前方注視時間Tfに応じて車両を減速させるものである。
装置構成は、前述した第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の旋回走行制御処理について説明する。
図12は、第2実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
ここでは、前述した第1実施形態におけるステップS102とS103との間に新たなステップS201〜S203の処理を追加すると共に、ステップS103、S107の処理を新たなステップS204、S205の処理に変更してある。他のステップS101、S102、S104〜106、S108の処理については、前述した第1実施形態と同様であるため、共通部分については詳細な説明を省略する。
図13は、第2実施形態で用いる各種指標について説明した図である。
接線Ltとカーブ内側曲線LINとが接する点を接線方向接点Ptと定義し、基準点Pvから接線方向接点Ptまでの距離Dtを車速Vで除算した値を接線方向接点時間Ttとして算出する。
続くステップS202では、下記に示すように、接線方向交点時間Te及び接線方向接点時間Ttの平均を接線方向注視時間Twとして算出する。
Tw=(Te+Tt)/2
続くステップS204では、下記に示すように、進行方向交点時間Tr及び接線方向注視時間Twの平均を前方注視時間Tfとして算出する。
Tf=(Tw+Tr)/2
上記が第2実施形態の旋回走行制御処理である。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、接線方向接点時間Ttを算出し(ステップS201)、接線方向交点時間Te及び接線方向接点時間Ttに応じて接線方向注視時間Twを算出する(ステップS202)。そして、進行方向交点時間Trを算出し(ステップS203)、接線方向注視時間Tw及び進行方向交点時間Trに応じて前方注視時間Tfを算出する(ステップS204)。そして、この前方注視時間Tfに応じて自車両を減速させる。
具体的には、前方注視時間Tfが閾値T3よりも短いときには(ステップS205の判定が“Yes”)、カーブに対するオーバースピードのリスクがあると判断し、エンジンブレーキのみで減速するか、エンジンブレーキと制動力制御との併用によって減速するかを決定する。
本実施形態において、その他、前述した第1実施形態と共通する部分については、同様の作用効果が得られるものとし、詳細な説明は省略する。
次に、第2実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、接線Ltとカーブ内側曲線LINとが接する点を接線方向接点Ptと定義し、基準点Pvから接線方向接点Ptまでの距離Dtを車速Vで除算した値を接線方向接点時間Ttとして算出する。また、接線方向交点時間Te、及び接線方向接点時間Ttの平均を接線方向注視時間Twとして算出する。また、基準点Pvを通り、且つ自車両の進行方向に延ばした延長線Lrがカーブ外側曲線LOUTと交差する点を進行方向交点Prと定義し、基準点Pvから進行方向交点Prまでの距離Drを車速Vで除算した値を進行方向交点時間Trとして算出する。そして、進行方向交点時間Tr、及び接線方向注視時間Twの平均を前方注視時間Tfとして算出する。そして、前方注視時間Tfが、予め定めた閾値T3よりも短いときに自車両を減速させる。
このように、単にカーブ曲率ρに応じて車両を減速させるものとは異なり、前方注視点Pf及び車速Vによって導かれる前方注視時間Tfという指標によって車両を減速させることで、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
《構成》
本実施形態は、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいときには、減速制御を中止するものである。
装置構成は、前述した第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の旋回走行制御処理について説明する。
図14は、第3実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
ここでは、前述した第1実施形態におけるステップS101とS102との間に新たなステップS301の処理を追加してあり、他のステップS101〜S108の処理については、前述した第1実施形態と同様であるため、共通部分については詳細な説明を省略する。
図15は、角度αについて説明した図である。
上記が第3実施形態の旋回走行制御処理である。
次に、第3実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいときには(ステップS301の判定が“No”)、減速制御を中止する。このように、自車両が走行車線から離脱しようとしている状況では、接線方向交点時間Teに応じた減速制御が不要となるので、この減速制御を中止する。一方、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1以下であるときには(ステップS301の判定が“Yes”)、減速制御を続行する。このように、運転者がカーブに沿って走行しようとしている状況では、接線方向交点時間Teに応じた減速制御が有益であるため、この減速制御を実行する。したがって、運転者の意思に応じた減速制御を実現することができる。
本実施形態において、その他、前述した第1実施形態と共通する部分については、同様の作用効果が得られるものとし、詳細な説明は省略する。
以上、ステップS301の処理が「減速制御部」に含まれる。
次に、第3実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいときには、減速制御を中止する。
このように、自車両が走行車線から離脱しようとしている状況では、減速制御を中止することで、運転者の意思に応じた減速制御を実現することができる。
《構成》
本実施形態は、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいときには、進行方向交点時間Trに応じて自車両を減速させるものである。
装置構成は、前述した第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の旋回走行制御処理について説明する。
図16は、第4実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
ここでは、前述した第3実施形態において、ステップS301の判定が“No”となって所定のメインプログラムに復帰するまでの間に、新たなステップS401〜S405の処理を追加してある。他のステップS101〜108、S301の処理については、前述した第3実施形態と同様であるため、共通部分については詳細な説明を省略する。
ステップS402では、進行方向交点時間Trが予め定めた閾値T5より短いか否かを判定する。ここで、判定結果がTr≧T5であるときには、カーブに対するオーバースピードのリスクは低いと判断してそのまま所定のメインプログラムに復帰する。一方、判定結果がTr<T5であるときには、カーブに対するオーバースピードのリスクがあると判断してステップS403に移行する。
ステップS405では、例えば駆動力をオフ(0)にする等、エンジンブレーキによって車両を減速させる駆動指令を駆動力制御装置20に出力すると共に、制動力を増加させる駆動指令をブレーキ制御装置50に出力してから所定のメインプログラムに復帰する。
上記が第4実施形態の旋回走行制御処理である。
次に、第4実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいときには(ステップS301の判定が“No”)、接線方向交点時間Teの代わりに進行方向交点時間Trを用いて減速制御を行う。すなわち、進行方向交点時間Trを算出し(ステップS401)、この進行方向交点時間Trに応じて自車両を減速させる。
具体的には、進行方向交点時間Trが閾値T5よりも短いときには(ステップS402の判定が“Yes”)、カーブに対するオーバースピードのリスクがあると判断し、エンジンブレーキのみで減速するか、エンジンブレーキと制動力制御との併用によって減速するかを決定する。
本実施形態において、その他、前述した第3実施形態と共通する部分については、同様の作用効果が得られるものとし、詳細な説明は省略する。
以上、ステップS401の処理が「進行方向交点時間算出部」に対応し、ステップS402〜S405の処理が「減速制御部」に含まれる。
次に、第4実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、基準点Pvを通り、且つ自車両の進行方向に延ばした延長線Lrがカーブ外側曲線LOUTと交差する点を進行方向交点Prと定義し、基準点Pvから進行方向交点Prまでの距離Drを車速Vで除算した値を進行方向交点時間Trとして算出する。そして、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいときには、進行方向交点時間Trが、予め定めた閾値T5よりも短いときに自車両を減速させる。
このように、単にカーブ曲率ρに応じて車両を減速させるものとは異なり、進行方向交点Pr及び車速Vによって導かれる進行方向交点時間Trという指標によって車両を減速させることで、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
《構成》
本実施形態は、進行方向交点時間Trを現在位置と対応付けて走行履歴として記憶しておき、基準点Pvを通り、且つ自車両の進行方向を中心とする予め定めた角度範囲βから接線方向交点Peが外れているときには、記憶された走行履歴に応じて自車両を減速させるものである。
装置構成は、前述した第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の旋回走行制御処理について説明する。
図17は、第5実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
ここでは、前述した第1実施形態におけるステップS102とS103との間に新たなステップS501〜S506の処理を追加してある。他のステップS101〜S108の処理については、前述した第1実施形態と同様であるため、共通部分については詳細な説明を省略する。
続くステップS502では、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいか否かを判定する。ここで、判定結果がα≦α1であるときには、自車両が概ね走行車線に沿って走行しており、進行方向交点Pr及び進行方向交点時間Trを走行履歴として記憶できると判断してステップS503に移行する。一方、判定結果がα>1であるときには、自車両が走行車線から離脱しようとしており、進行方向交点Pr及び進行方向交点時間Trを走行履歴として記憶できないと判断してそのままステップS504に移行する。
続くステップS504では、基準点Pvを通り、且つ自車両の進行方向を中心とする予め定めた角度範囲βから現在の接線方向交点Peが外れているか否かを判定する。ここで、接線方向交点Peが角度範囲β内にあるときには、車両の通行位置(ライン取り)が旋回外側寄りではない(膨らんではいない)と判断してステップS103に移行する。一方、接線方向交点Peが角度範囲βから外れているときには、車両の通行位置(ライン取り)が旋回外側寄りである(膨らんでいる)と判断してステップS505に移行する。
図18は、進行方向交点時間Trの選出について説明した図である。
続くステップS506では、選出した進行方向交点時間Trを、新たな接線方向交点時間Teとして設定してからステップS103に移行する。
上記が第5実施形態の旋回走行制御処理である。
次に、第5実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1以下であるときに(ステップS502の判定が“Yes”)、
走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度αが予め定めた閾値α1より大きいときには(ステップS301の判定が“No”)、現在位置に対応付けて、進行方向好転Pr及び進行方向交点時間Trを、走行履歴として予め蓄積しておく(ステップS503)。
本実施形態において、その他、前述した第1実施形態と共通する部分については、同様の作用効果が得られるものとし、詳細な説明は省略する。
以上、ステップS501の処理が「進行方向交点時間算出部」に対応し、ステップS502、S503の処理が「走行履歴記憶部」に対応し、ステップS504〜S506の処理が「減速制御部」に含まれる。
次に、第5実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、基準点Pvを通り、且つ自車両の進行方向に延ばした延長線Lrがカーブ外側曲線LOUTと交差する点を進行方向交点Prと定義し、基準点Pvから進行方向交点Prまでの距離Drを車速Vで除算した値を進行方向交点時間Trとして算出する。そして、ナビゲーションシステム12で検出した現在位置、進行方向交点Pr、及び進行方向交点時間Trを、走行履歴として記憶しておく。そして、基準点Pvを通り、且つ自車両の進行方向を中心とする予め定めた角度範囲βから接線方向交点Peが外れているときには、ナビゲーションシステム12で検出した現在位置に応じて走行履歴を参照し、走行履歴として記憶された進行方向交点時間Trのうち、角度範囲β内に進行方向交点Prが含まれる最も長い進行方向交点時間Trを、接線方向交点時間Teとして代用する。
このように、旋回外側に膨らみながらカーブに沿って走行しようとしている状況では、減速制御を中止するのではなく、走行履歴として記憶された進行方向交点時間Trを代用して自車両を減速させることで、運転者の意思に応じた減速制御を実現することができる。
このように、自車両が走行車線から離脱しようとしている状況では、走行履歴の記憶を中止することで、接線方向交点時間Teの代わりとなるような進行方向交点時間Trだけを走行履歴として記憶することができる。したがって、走行履歴として記憶された進行方向交点時間Trを代用して自車両を減速させる際にも、運転者の意思に応じた減速制御を実現することができる。
《構成》
本実施形態は、運転者が減速操作を行ったときの減速開始位置と減速操作量を、走行履歴として記憶しておき、その走行履歴に応じて減速制御を行う際の減速タイミングや減速制御量を変化させるものである。
装置構成は、前述した第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の旋回走行制御処理について説明する。
図19は、第6実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
ここでは、前述した第1実施形態におけるステップS101とS102との間に新たなステップS601〜S603の処理を追加すると共に、ステップS108を新たなステップS604の処理に変更している。他のステップS101〜107の処理については、前述した第1実施形態と同様であるため、共通部分については詳細な説明を省略する。
ステップS602では、運転者が減速操作を開始したときにナビゲーションシステム12で検出した現在位置となる減速開始位置、及びそのときの減速操作量を、走行履歴として記憶する。
上記が第6実施形態の旋回走行制御処理である。
次に、第6実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、運転者のブレーキ操作が開始されたときに(ステップS601の判定が“Yes”)、そのときの減速開始位置と減速操作量とを走行履歴として予め記憶しておく(ステップS602)。その後、ナビゲーションシステム12で検出した現在位置に応じて走行履歴を参照し、運転者が減速操作を開始した減速開始位置に応じて、閾値T1及びT2を設定する(ステップS603)。これにより、過去に同じカーブを通過した際の、運転者の減速タイミングに近づくように、減速制御の介入タイミングを調整することができる。すなわち、運転者の特徴を減速制御に反映し、個人に適合する減速制御を実現することができる。
本実施形態において、その他、前述した第1実施形態と共通する部分については、同様の作用効果が得られるものとし、詳細な説明は省略する。
以上、ステップS601、S602の処理が「走行履歴記憶部」に対応し、ステップS603、S604の処理が「減速制御部」に含まれる。
次に、第6実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、運転者が減速操作を開始したときにナビゲーションシステム12で検出した現在位置となる減速開始位置を、走行履歴として記憶しておく。そして、ナビゲーションシステム12で検出した現在位置に応じて走行履歴を参照し、走行履歴として記憶された減速開始位置に応じて、閾値T1及びT2の少なくとも一方を変化させる。
このように、走行履歴として記憶された減速開始位置に応じて、閾値T1及びT2の少なくとも一方を変化させることで、運転者の特徴を減速制御に反映し、個人に適合する減速制御を実現することができる。
このように、走行履歴として記憶された減速操作量に応じて自車両を減速させることにより、運転者の特徴を減速制御に反映し、個人に適合する減速制御を実現することができる。
《構成》
本実施形態は、カーブ曲率ρ、道路幅W、車速V、路面勾配θ、路面摩擦係数μ等、各種パラメータに応じて、車両を減速させるタイミングや減速制御量を変化させるものである。
装置構成は、前述した第1実施形態と同様である。
また、旋回走行制御処理については、減速制御の介入タイミングや減速制御量を補正することを除いては、前述した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図20は、第7実施形態の減速制御内容を示すテーブルである。
ここでは、カーブ曲率ρ、道路幅W、車速V、路面勾配θ、路面摩擦係数μ等、各種パラメータに応じて、車両を減速させるタイミングや減速制御量を変化させる。
先ず、カーブ曲率ρが大きいほど、閾値T1及びT2を増加補正し、減速制御の介入タイミングを早めること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行う。カーブ曲率ρは、前方カメラ11で撮像した画像データ、及びナビゲーションシステム12で取得した現在位置とその道路情報の少なくとも一方に基づいて算出する。
また、車速Vが高いほど、閾値T1及びT2を増加補正し、減速制御の介入タイミングを早めること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行う。車速Vは、車速センサ16で検出する。
また、路面摩擦係数μが低いほど、閾値T1及びT2を増加補正し、減速制御の介入タイミングを早めること、及び減速制御量を減少補正することのうち、少なくとも一方を行う。路面摩擦係数μは、例えば車速V、ヨーレートγ、及び横加速度Ygに基づいて算出する。また、各輪の制駆動力とスリップ率との関係に従い、路面摩擦係数μを推定してもよいし、路面摩擦係数μをインフラストラクチャから入手可能であれば、それを用いればよい。
上記が第7実施形態の制御内容である。
次に、第7実施形態の作用について説明する。
減速制御の介入タイミングや減速制御量は、走行シーンによって最適値が変化するものである。そこで、本実施形態では、各種パラメータに応じて、減速制御の介入タイミングや減速制御量を変化させている。
先ず、カーブ曲率ρが大きいほど、カーブに対するオーバースピードのリスクが高まることになるので、減速制御の介入タイミングを早めたり、減速制御量を大きくする。これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
また、車速Vが高いほど、カーブに対するオーバースピードのリスクが高まることになるので、減速制御の介入タイミングを早めたり、減速制御量を大きくする。これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
また、路面摩擦係数μが低いほど、カーブに対するオーバースピードのリスクが高まることになるので、減速制御の介入タイミングを早めたり、減速制御量を大きくする。これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
本実施形態において、その他、前述した第1実施形態と共通する部分については、同様の作用効果が得られるものとし、詳細な説明は省略する。
次に、第7実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、カーブ曲率ρが大きいほど、閾値T1及びT2を増加補正すること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行う。
これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
(3)本実施形態の旋回走行制御装置は、車速Vが高いほど、閾値T1及びT2を増加補正すること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行う。
これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
(5)本実施形態の旋回走行制御装置は、路面摩擦係数μが低いほど、閾値T1及びT2を増加補正すること、及び減速制御量を減少補正することのうち、少なくとも一方を行う。
これにより、カーブに進入する際の車速Vを最適化し、旋回走行時の安定性を向上させることができる。
《構成》
本実施形態は、接線方向交点時間Teに応じて車両を減速させる際に、クルーズコントロール装置、レーンキープ装置、及びアクティブサスペンション装置で協調制御を実行するものである。
図21は、第8実施形態における旋回走行制御装置を示す概略構成図である。
ここでは、クルーズコントロール装置81と、レーンキープ装置82と、アクティブサスペンション装置83と、を新たに追加しており、他の装置構成は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、旋回走行制御処理については、減速制御の介入タイミングや減速制御量を補正することを除いては、前述した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
先ず、クルーズコントロール装置81では、接線方向交点時間Teに応じて自車両を減速させる際には、自らのクルーズコントロール機能を停止させる。
また、レーンキープ装置82では、自車両が前輪駆動車両(FF車両)であり、旋回外側への逸脱傾向があるときには、接線方向交点時間Teに応じて自車両を減速させる際には、自らのレーンキープ装置を抑制する。
また、アクティブサスペンション装置83では、接線方向交点時間Teに応じて自車両を減速させる際に、後輪よりも前輪のバネ定数及び減衰力の少なくとも一方を大きくする。
上記がクルーズコントロール装置81、レーンキープ装置82、及びアクティブサスペンション装置83で実行する協調制御の内容である。
次に、第8実施形態の作用について説明する。
先ず、クルーズコントロール装置81は、自車速Vを予め定めた設定車速Vsに維持する制御を実行するので、旋回走行制御処理によって自車両を減速させようとすると、齟齬を来たすことになる。そこで、旋回走行制御処理によって自車両を減速させる際には、クルーズコントロール機能を停止させる。これにより、接線方向交点時間Teに応じた減速制御とクルーズコントロール装置81との間で、齟齬を来たすことがない。
本実施形態において、その他、前述した第1実施形態と共通する部分については、同様の作用効果が得られるものとし、詳細な説明は省略する。
次に、第8実施形態における主要部の効果を記す。
(1)本実施形態の旋回走行制御装置は、自車速Vを予め定めた設定車速Vsに維持するクルーズコントロール装置を備え、このクルーズコントロール装置では、接線方向交点時間Teに応じて自車両を減速させる際には、自らのクルーズコントロール機能を停止させる。
これにより、接線方向交点時間Teに応じた減速制御とクルーズコントロール装置81との間で、齟齬を来たすことがない。
これにより、オーバーステア傾向を抑制し、旋回走行時の車両挙動を乱れにくくすることができる。
これにより、車体の姿勢変化を抑制し、旋回走行時の乗り心地が低下するのを抑制することができる。
12 ナビゲーションシステム
13 アクセルセンサ
14 ブレーキストロークセンサ
15 軸モーションセンサ
16 車速センサ
17 操舵角センサ
18 輪荷重センサ
19 コントローラ
20 駆動力制御装置
21 吸気管路
22 スロットルシャフト
23 スロットルバルブ
24 減速機
25 スロットルモータ
26 アクセルセンサ
27 アクセルペダル
28 エンジンコントローラ
29 スロットルセンサ
50 ブレーキ制御装置
51 ブレーキアクチュエータ
52 マスターシリンダ
53FL-53RR 各ホイールシリンダ
54 ブレーキコントローラ
60 ブレーキ制御装置
61A・61B ゲートバルブ
62FL-62RR インレットバルブ
63 アキュムレータ
64FL-64RR アウトレットバルブ
65A・65B ゲートバルブ
66 ポンプ
67 ダンパー室
81 クルーズコントロール装置
82 レーンキープ装置
83 アクティブサスペンション装置
Claims (19)
- 自車進路前方におけるカーブの道路情報を検出する道路情報検出部と、
自車両の車速を検出する車速検出部と、
自車両の予め定めた基準点を通り、且つカーブ内側曲線に接する接線が自車進路前方のカーブ外側曲線と交差する点を接線方向交点と定義し、前記道路情報検出部で検出した道路情報、及び前記車速検出手段で検出した車速に基づき、前記基準点から前記接線方向交点までの距離を車速で除算した値を接線方向交点時間として算出する接線方向交点時間算出部と、
前記接線方向交点時間算出部で算出した接線方向交点時間に応じて自車両を減速させる減速制御を行う減速制御部と、を備えることを特徴とする旋回走行制御装置。 - 前記減速制御部は、
前記接線方向交点時間算出部で算出した接線方向交点時間が、予め定めた接線方向交点時間用の閾値よりも短いときに、自車両を減速させることを特徴とする請求項1に記載の旋回走行制御装置。 - 前記接線と前記カーブ内側曲線とが接する点を接線方向接点と定義し、前記道路情報検出部で検出した道路情報、及び前記車速検出手段で検出した車速に基づき、前記基準点から前記接線方向接点までの距離を車速で除算した値を接線方向接点時間として算出する接線方向接点時間算出部と、
前記接線方向交点時間算出部で算出した接線方向交点時間、及び前記接線方向接点時間算出部で算出した接線方向接点時間の平均を接線方向注視時間として算出する接線方向注視時間算出部と、
前記基準点を通り、且つ自車両の進行方向に延ばした延長線がカーブ外側曲線と交差する点を進行方向交点と定義し、前記道路情報検出部で検出した道路情報、及び前記車速検出手段で検出した車速に基づき、前記基準点から前記進行方向交点までの距離を車速で除算した値を進行方向交点時間として算出する進行方向交点時間算出部と、
前記進行方向交点時間算出部で算出した進行方向交点時間、及び前記接線方向注視時間算出部で算出した接線方向注視時間の平均を前方注視時間として算出する前方注視時間算出部と、を備え、
前記減速制御部は、
前記前方注視時間算出部で算出した前方注視時間が、予め定めた前方注視時間用の閾値よりも短いときに、自車両を減速させることを特徴とする請求項1に記載の旋回走行制御装置。 - 前記減速制御部は、
走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度が予め定めた閾値より大きいときには、前記減速制御を中止することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記基準点を通り、且つ自車両の進行方向に延ばした延長線がカーブ外側曲線と交差する点を進行方向交点と定義し、前記道路情報検出部で検出した道路情報、及び前記車速検出手段で検出した車速に基づき、前記基準点から前記進行方向交点までの距離を車速で除算した値を進行方向交点時間として算出する進行方向交点時間算出部を備え、
前記減速制御部は、
走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度が予め定めた閾値より大きいときには、前記進行方向交点時間算出部で算出した進行方向交点時間が、予め定めた進行方向交点時間用の閾値よりも短いときに、自車両を減速させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記基準点を通り、且つ自車両の進行方向に延ばした延長線がカーブ外側曲線と交差する点を進行方向交点と定義し、前記道路情報検出部で検出した道路情報、及び前記車速検出手段で検出した車速に基づき、前記基準点から前記進行方向交点までの距離を車速で除算した値を進行方向交点時間として算出する進行方向交点時間算出部と、
自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、
前記現在位置検出手段で検出した現在位置、前記進行方向交点時間算出部で算出した前記進行方向交点、及び進行方向交点時間を、走行履歴として記憶する走行履歴記憶部と、を備え、
前記減速制御部は、
前記基準点を通り、且つ自車両の進行方向を中心とする予め定めた角度範囲から前記接線方向交点が外れているときには、前記現在位置検出部で検出した現在位置に応じて前記走行履歴記憶部で記憶した走行履歴を参照し、前記走行履歴として記憶された前記進行方向交点時間のうち、前記角度範囲内に前記進行方向交点が含まれる最も長い前記進行方向交点時間を、前記接線方向交点時間として代用することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、
運転者が減速操作を開始したときに前記現在位置検出部で検出した現在位置となる減速開始位置を、走行履歴として記憶する走行履歴億部と、を備え、
前記減速制御部は、
前記現在位置検出部で検出した現在位置に応じて前記走行履歴記憶部で記憶した走行履歴を参照し、前記走行履歴として記憶された前記減速開始位置に応じて、前記接線方向交点時間用の閾値を変化させることを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、
運転者が減速操作を行ったときに前記現在位置検出部で検出した現在位置での減速操作量を、走行履歴として記憶する走行履歴記憶部と、を備え、
前記減速制御部は、
前記現在位置検出部で検出した現在位置に応じて前記走行履歴記憶部で記憶した走行履歴を参照し、前記走行履歴として記憶された前記減速操作量に応じて、自車両を減速させることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記走行履歴記憶部は、
走行車線に対して自車両の進行方向のなす角度が予め定めた閾値より大きいときには、前記走行履歴の記憶を中止することを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記減速制御部は、
前記道路情報検出部で道路情報を検出できないときには、前記減速制御を中止することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記道路情報検出部は、
自車進路前方におけるカーブ曲率を検出し、
前記減速制御部は、
前記道路情報検出部で検出したカーブ曲率が大きいほど、前記接線方向交点時間用の閾値を増加補正すること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記道路情報検出部は、
自車進路前方における道路幅を検出し、
前記減速制御部は、
前記道路情報検出部で検出した道路幅が狭いほど、前記接線方向交点時間用の閾値を増加補正すること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記減速制御部は、
前記車速検出部で検出した車速が高いほど、前記接線方向交点時間用の閾値を増加補正すること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 前記道路情報検出部は、
自車進路前方におけるカーブの道路情報として、路面勾配を検出し、
前記減速制御部は、
前記道路情報検出部で検出した路面勾配が下り方向に大きいほど、前記接線方向交点時間用の閾値を増加補正すること、及び減速制御量を増加補正することのうち、少なくとも一方を行うことを特徴とすう請求項1〜13の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 路面摩擦係数を取得する摩擦係数取得部を備え、
前記減速制御部は、
前記摩擦係数取得部で取得した路面摩擦係数が低いほど、前記接線方向交点時間用の閾値を増加補正すること、及び減速制御量を減少補正することのうち、少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 車速制御により自車速を予め定めた設定車速に維持する車速制御部を備え、
前記車速制御部は、
前記減速制御部が自車両を減速させる際に、前記車速制御を停止することを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 車線維持制御により走行車線からの逸脱傾向を抑制する車線維持制御部を備え、
前記車線維持制御部は、
自車両が前輪駆動車両であり、旋回外側への逸脱傾向があるときには、前記減速制御部が自車両を減速させる際に、前記車線維持制御を抑制することを特徴とする請求項1〜16の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - サスペンション制御により前後輪のバネ定数及び減衰力の少なくとも一方を制御するサスペンション制御部を備え、
前記サスペンション制御部は、
前記減速制御部が自車両を減速させる際に、後輪よりも前輪のバネ定数及び減衰力の少なくとも一方を大きくすることを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の旋回走行制御装置。 - 自車進路前方におけるカーブの道路情報を検出し、
自車両の車速を検出し、
自車両の予め定めた基準点を通り、且つカーブ内側曲線に接する接線が自車進路前方のカーブ外側曲線と交差する点を接線方向交点と定義し、前記道路情報、及び前記車速に基づき、前記基準点から前記接線方向交点までの距離を車速で除算した値を接線方向交点時間として算出し、
前記接線方向交点時間に応じて自車両を減速させる減速制御を行うことを特徴とする旋回走行制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012273360A JP6040748B2 (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | 旋回走行制御装置、旋回走行制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012273360A JP6040748B2 (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | 旋回走行制御装置、旋回走行制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014118000A JP2014118000A (ja) | 2014-06-30 |
JP6040748B2 true JP6040748B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=51173248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012273360A Active JP6040748B2 (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | 旋回走行制御装置、旋回走行制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6040748B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6365688B2 (ja) * | 2015-01-05 | 2018-08-01 | 日産自動車株式会社 | 前方注視点距離設定装置および走行制御装置 |
JP6691404B2 (ja) * | 2016-03-22 | 2020-04-28 | 株式会社Subaru | 車両の走行制御装置 |
JP6649873B2 (ja) * | 2016-12-14 | 2020-02-19 | 株式会社Soken | 減速制御装置、減速制御方法 |
GB2560980B (en) * | 2017-03-31 | 2019-04-17 | Ford Global Tech Llc | A method and system for a motor vehicle |
JP6753358B2 (ja) | 2017-05-31 | 2020-09-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
CN107264521B (zh) * | 2017-05-31 | 2019-04-23 | 南京工程学院 | 一种汽车转弯安全预警系统 |
JP7233899B2 (ja) * | 2018-11-29 | 2023-03-07 | アルパイン株式会社 | 運転傾向解析システム、運転傾向解析方法及び運転傾向解析プログラム |
JP6757430B2 (ja) * | 2019-01-29 | 2020-09-16 | 株式会社Subaru | 車両の走行制御装置 |
JP7151672B2 (ja) * | 2019-09-11 | 2022-10-12 | いすゞ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
KR102274805B1 (ko) * | 2020-03-03 | 2021-07-07 | 한양대학교 산학협력단 | Lkas 이상 상황에서의 차량 제어 방법 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4094105B2 (ja) * | 1998-02-26 | 2008-06-04 | 富士重工業株式会社 | 車両運動制御装置 |
JP2000030199A (ja) * | 1998-07-14 | 2000-01-28 | Toyota Motor Corp | 車両運転支援装置 |
JP2002122219A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-26 | Mazda Motor Corp | 自動車の姿勢制御装置と無段変速機の総合制御装置 |
JP4232806B2 (ja) * | 2006-09-04 | 2009-03-04 | 株式会社デンソー | 車両制御装置 |
-
2012
- 2012-12-14 JP JP2012273360A patent/JP6040748B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014118000A (ja) | 2014-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6040748B2 (ja) | 旋回走行制御装置、旋回走行制御方法 | |
US10953868B2 (en) | Control method when vehicle tire bursts, vehicle control system and vehicle | |
US7058494B2 (en) | Vehicle dynamics control apparatus | |
JP2015063245A (ja) | 追従走行制御装置、追従走行制御方法 | |
JP4581653B2 (ja) | 車両用旋回走行制御装置 | |
US11524679B2 (en) | Adaptive cruise control with user-defined lateral acceleration threshold | |
WO2018230341A1 (ja) | 車両制御装置 | |
JPH10167037A (ja) | 車両運動制御装置 | |
JP6149941B2 (ja) | 車両用旋回走行制御装置、車両用旋回走行制御方法 | |
US7097262B2 (en) | Braking force control apparatus and method for vehicle | |
JP4352864B2 (ja) | 車両用旋回走行制御装置 | |
US20210276552A1 (en) | Controller and control method for driver-assistance system used in motorcycle, and driver-assistance system used in motorcycle | |
CN112824181A (zh) | 制动力控制装置 | |
JP6318795B2 (ja) | 車両用旋回走行制御装置、車両用旋回走行制御方法 | |
JP2014051108A (ja) | 旋回走行制御装置、旋回走行制御方法 | |
JP5195344B2 (ja) | 制動装置及び制動方法 | |
JP6205875B2 (ja) | 車両挙動制御装置及び車両挙動制御方法 | |
JP4479567B2 (ja) | 車両用旋回走行制御装置 | |
JP4304259B2 (ja) | 車両用制動制御装置 | |
JP2016141223A (ja) | 車両制御装置 | |
JP5122307B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
US9751405B2 (en) | Modular cruise control device for a motor vehicle | |
JP4752261B2 (ja) | 車両用旋回走行制御装置 | |
JP6314616B2 (ja) | 車両用旋回走行制御装置、車両用旋回走行制御方法 | |
JP2018536577A (ja) | 自動車の油圧ブレーキ装置を操作する方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151029 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161024 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6040748 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |