JP6034600B2 - 有機電界発光素子 - Google Patents
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Description
例えば、電子輸送層、正孔輸送層、アノード及びカソードを含む有機電界発光素子において、(a)カソードと電子輸送層との間に配置され、電子輸送層のイオン化ポテンシャルよりも大きなイオン化ポテンシャルを有する正孔ブロック層と、(b)アノードと正孔輸送層との間に配置され、正孔輸送層の電子親和力よりも小さな電子親和力を有する電子ブロック層と、のいずれかまたは両方を更に含む素子が提案されている(特許文献1)。当該素子構成を採用することにより素子の逆バイアス特性を向上させ、発光効率及び輝度の改善が試みられている。
特に、有機電界発光素子をディスプレイに供した場合に、素子の初期耐久性が低いと焼きつきが発生するため、素子の実用化の観点からも初期耐久性の向上が課題として残るものであった。焼きつきとは、ディスプレイの一部の画素が劣化によって輝度が落ち、周辺画素より暗くなることである。画素の輝度は、周辺画素より数パーセントだけ落ちると使用者がそれに気づくことが可能になるため、有機EL素子の駆動初期の耐久性が重要な性能指標となる。
すなわち、本発明は下記の手段により達成することができる。なお、本明細書において、「〜」はその前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
陽極と、正孔注入層と、第1正孔輸送層と、第2正孔輸送層と、発光層と、陰極と、をこの順に有する有機電界発光素子であって、
正孔注入層は最低空軌道(LUMO)のエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料を含み、かつ、第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが、E1(LUMO)>E2(LUMO)を満たす有機電界発光素子。
〔2〕
第1正孔輸送層が下記一般式(1)〜(3)のいずれかで表される材料の少なくとも1種を含む、〔1〕に記載の有機電界発光素子。
Xは、それぞれ独立して、下記構造のいずれかを表す。
nは0以上の整数を表す。
〔3〕
第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが、E1(LUMO)>E2(LUMO)+0.3eVを満たす、〔1〕又は〔2〕に記載の有機電界発光素子。
〔4〕
第2正孔輸送層が下記一般式(4)又は(5)で表される材料の少なくとも1種を含む、〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
Ar1及びAr2は、それぞれ独立して、アリール基を表す。Ar1及びAr2のアリール基は、アルキル基、アリール基又はアミノ基で置換されていてもよい。
Ar3は、アルキル基又はアリール基で置換されたアミノ基を表す。Ar3のアミノ基に置換するアリール基は、更にアルキル基、アリール基又はアミノ基で置換されていてもよく、Ar3のアミノ基に置換するアルキル基又はアリール基は、Ar3のアミノ基に置換する他のアルキル基又はアリール基と結合して環を形成してもよい。
Zは、下記構造のいずれかを表す。
〔5〕
正孔注入層に含まれる、LUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料が、下記一般式(A)で表される材料である、〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
〔6〕
第1正孔輸送層の膜厚が3〜30nmである、〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
〔7〕
第2正孔輸送層の膜厚が3〜30nmである、〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
〔8〕
発光層と前記陰極との間に、更に電子輸送層を有する、〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
〔9〕
発光層は発光性ドーパントとホスト材料とを含有し、発光性ドーパントが燐光発光材料である、〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
〔10〕
燐光発光材料がイリジウム系錯体である、〔9〕に記載の有機電界発光素子。
〔11〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた発光装置。
〔12〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた表示装置。
〔13〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた照明装置。
本発明の有機電界発光素子について詳細に説明する。
本発明の有機電界発光素子は、陽極と、正孔注入層と、第1正孔輸送層と、第2正孔輸送層と、発光層と、陰極と、をこの順に有する有機電界発光素子であって、該正孔注入層は最低空軌道(LUMO)のエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料を含み、かつ、該第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、該第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが、E1(LUMO)>E2(LUMO)を満たす有機電界発光素子である。
本明細書において、最高被占軌道(HOMO)及び最低空軌道(LUMO)の値は、密度汎関数法[B3LYP/6−31G(d)]を用いて構造最適化計算を行った後の値を、eV単位に換算した計算値である。
前記有機電界発光素子は、発光素子の性質上、一対の電極である陽極及び陰極のうち少なくとも一方の電極は、透明若しくは半透明であることが好ましい。
前記有機電界発光素子は、陽極、陰極、発光層、正孔注入層、第1正孔輸送層及び第2正孔輸送層以外に、ブロック層(正孔ブロック層など)、電子輸送層などを有していてもよい。これらの層は、それぞれ複数層設けてもよく、複数層設ける場合には同一の材料で形成してもよいし、層毎に異なる材料で形成してもよい。
図1に、本発明に係る有機電界発光素子の構成の一例を示す。図1の有機電界発光素子10は、基板2上に、一対の電極(陽極3と陰極9)の間に発光層7を含む有機層を有する。有機層としては、陽極側3から正孔注入層4、第1正孔輸送層5、第2正孔輸送層6、発光層7及び電子輸送層8がこの順に積層されている。
・陽極/正孔注入層/第1正孔輸送層/第2正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、
・陽極/正孔注入層/第1正孔輸送層/第2正孔輸送層/発光層/ブロック層/電子輸送層/陰極、
・陽極/正孔注入層/第1正孔輸送層/第2正孔輸送層/発光層/ブロック層/電子輸送層/電子注入層/陰極、
・陽極/正孔注入層/第1正孔輸送層/第2正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極、
有機電界発光素子の素子構成、基板、陰極及び陽極については、例えば、特開2008−270736号公報に詳述されており、該公報に記載の事項を本発明に適用することができる。
本発明で使用する基板としては、有機層から発せられる光を散乱又は減衰させない基板であることが好ましい。有機材料の場合には、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶縁性、及び加工性に優れていることが好ましい。
<陽極>
陽極は、通常、有機層に正孔を供給する電極としての機能を有していればよく、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、発光素子の用途、目的に応じて、公知の電極材料の中から適宜選択することができる。前述のごとく、陽極は、通常透明陽極として設けられる。
<陰極>
陰極は、通常、有機層に電子を注入する電極としての機能を有していればよく、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、発光素子の用途、目的に応じて、公知の電極材料の中から適宜選択することができる。
本発明における有機層について説明する。
本発明の有機電界発光素子において、各有機層は、蒸着法等の乾式製膜法、転写法、印刷法、スピンコート法、バーコート法等の溶液塗布法のいずれによっても好適に形成することができる。
本発明の有機電界発光素子において、正孔注入層は、LUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料を含んで形成される。正孔注入層に含まれる材料のLUMOのエネルギーは、−6.0eV以上−4.0eV未満であることが好ましく、−5.6eV以上−4.2eV未満であることがより好ましく、−5.4eV以上−4.4eV未満であることが更に好ましい。
LUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料を正孔注入層が含むことにより、素子の初期耐久性が大幅に向上する理由は定かではない。上記理由として、発光層から漏れてきた電子が正孔注入層と正孔輸送層(第1正孔輸送層)との界面に到達するのを防ぐことができるため、素子の初期耐久性が大幅に向上したのではないかと推測される。
正孔注入層にLUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料が含まれない場合、或いは、有機電界発光素子が正孔注入層を有しない場合は、初期耐久性の向上がみられず、好ましくない。
正孔注入層が、上記LUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料の少なくとも1種と、LUMOのエネルギーが−4.0eV以上の材料と、を混合して含む場合は、LUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料を0.05%以上50%以下含むことが好ましく、0.1%以上20%以下含むことがより好ましく、0.2%以上10%以下含むことが更に好ましい。
正孔注入層に含まれる上記LUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料と併用して正孔注入層に含むことができる、LUMOのエネルギーが−4.0eV以上の材料は特に制限がないが、例えば、下記の材料を好ましく使用することができる。
本発明の有機電界発光素子において、正孔輸送層は第1正孔輸送層と第2正孔輸送層とに分かれており、第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが、E1(LUMO)>E2(LUMO)を満たす。
また、第1正孔輸送層又は第2正孔輸送層が2種以上の材料を含む場合は、第1正孔輸送層に含まれる少なくとも1種の材料のLUMOのエネルギーと、第2正孔輸送層に含まれる少なくとも1種の材料のLUMOのエネルギーとが、E1(LUMO)>E2(LUMO)を満たせばよい。
第1正孔輸送層のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、第2正孔輸送層のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが上記関係を満たすことにより、素子の初期耐久性が大幅に向上する理由は定かではない。上記理由として、第1正孔輸送層と第2正孔輸送層との間でLUMOのエネルギー差が発生し、発光層から漏れてきた電子がブロックされ、正孔注入層と正孔輸送層との界面に到達する電子が減少するために耐久性が向上したのではないかと推測される。
第1正孔輸送層又は第2正孔輸送層が2種以上の材料を含む場合は、第1正孔輸送層に含まれる少なくとも1種の材料のLUMOのエネルギーと、第2正孔輸送層に含まれる少なくとも1種の材料のLUMOのエネルギーとが、E1(LUMO)>E2(LUMO)+0.3eVを満たせばよい。
第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが、E1(LUMO)>E2(LUMO)+0.4eVを満たすことがより好ましく、E1(LUMO)>E2(LUMO)+0.5eVを満たすことが更に好ましい。
第1正孔輸送層に含まれる材料は、第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが上記関係を満たせば特に制限はない。
第1正孔輸送層は2種以上の材料を含むことができるが、1種の材料により構成されていることが好ましい。
素子の初期耐久性を向上させる観点から、第1正孔輸送層が下記一般式(1)〜(3)のいずれかで表される材料の少なくとも1種を含むことが好ましい。また、第1正孔輸送層は、下記一般式(1)〜(3)のいずれかで表される材料の1種により構成されていることがより好ましい。
R1、R2及びR3が表すシクロアルキル基は、好ましくは炭素数5〜20のシクロアルキル基であり、より好ましくは炭素数5〜12のシクロアルキル基であり、更に好ましくは炭素数5〜10のシクロアルキル基である。R1、R2及びR3が表すシクロアルキル基は、特に好ましくはシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基及びアダマンチル基のいずれかであり、最も好ましくはアダマンチル基である。
R1、R2及びR3が表すシリル基としては、好ましくは炭素数3〜40のトリアルキルシリル基、トリシクロアルキルシリル基又はトリアリールシリル基であり、より好ましくは炭素数3〜30のトリアルキルシリル基、トリシクロアルキルシリル基又はトリアリールシリル基であり、更に好ましくは炭素数3〜24のトリアルキルシリル基、トリシクロアルキルシリル基又はトリアリールシリル基である。R1、R2及びR3が表すシリル基は、特に好ましくは、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、トリシクロヘキシルシリル基及びトリフェニルシリル基であり、最も好ましくはトリイソプロピルシリル基である。
R1、R2及びR3が表すアルコキシ基は、好ましくは炭素数1〜18のアルコキシ基であり、より好ましくは炭素数1〜12のアルコキシ基であり、更に好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基である。R1、R2及びR3が表すアルコキシ基は、特に好ましくはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基及びi−ブトキシ基のいずれかであり、最も好ましくはメトキシ基及びt−ブトキシ基のいずれかである。
R1、R2及びR3が表すアリールオキシ基は、好ましくは炭素数6〜30のアリールオキシ基、より好ましくは炭素数6〜20のアリールオキシ基、特に好ましくは炭素数6〜12のアリールオキシ基である。R1、R2及びR3が表すアリールオキシ基は、特に好ましくはフェニルオキシ基、ビフェニルオキシ基及びターフェニルオキシ基のいずれかであり、最も好ましくはフェニルオキシ基である。
R1、R2及びR3が表すアルキルチオ基は、好ましくは炭素数1〜18のアルキルチオ基であり、より好ましくは炭素数1〜12のアルキルチオ基であり、更に好ましくは炭素数1〜6のアルキルチオ基である。R1、R2及びR3が表すアルキルチオ基は、特に好ましくはメチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、i−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基及びn−ヘキシルチオ基のいずれかであり、最も好ましくはメチルチオ基及びt−ブチルチオ基のいずれかである。
R1、R2及びR3が表すアリールチオ基は、好ましくは炭素数6〜30のアリールチオ基、より好ましくは炭素数6〜20のアリールチオ基、特に好ましくは炭素数6〜12のアリールチオ基である。R1、R2及びR3が表すアリールチオ基は、特に好ましくはフェニルチオ基、ビフェニルチオ基及びターフェニルチオ基のいずれかであり、最も好ましくはフェニルチオ基である。
第2正孔輸送層に含まれる材料は、第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが上記関係を満たせば特に制限はない。
第2正孔輸送層は2種以上の材料を含むことができるが、1種の材料により構成されていることが好ましい。
素子の初期耐久性を向上させる観点から、第2正孔輸送層が下記一般式(4)又は(5)のいずれかで表される材料の少なくとも1種を含むことが好ましい。また、第2正孔輸送層は、下記一般式(4)又は(5)のいずれかで表される材料の1種により構成されていることがより好ましい。
Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、好ましくは炭素数1〜18のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜12のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数1〜6のアルキル基である。Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいアルキル基は、特に好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、i−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、t−アミル基、s−イソアミル基及びn−ヘキシル基のいずれかであり、最も好ましくはメチル基及びt−ブチル基のいずれかである。
Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいアリール基は、Ar1及びAr2が表すアリール基と同様であり、好ましい範囲もまた同様である。
Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいアミノ基は、好ましくは炭素数0〜30のアミノ基、より好ましくは炭素数0〜20のアミノ基、特に好ましくは炭素数0〜10のアミノ基である。Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいアミノ基は、特に好ましくは、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジベンジルアミノ基、ジフェニルアミノ基及びジトリルアミノ基である。
Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいアルキル基、アリール基及びアミノ基は、Ar1及びAr2が表すアリール基と環を形成していてもよい。
Ar3が表すアミノ基に置換するアリール基は、Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいアリール基と同様であり、好ましい範囲もまた同様である。
Ar3が表すアミノ基に置換するアリール基が置換されていてもよいアルキル基、アリール基及びアミノ基は、Ar1及びAr2が表すアリール基が置換されていてもよいいアルキル基、アリール基及びアミノ基と同様であり、好ましい範囲もまた同様である。
R6〜R8のアリール基は、アルキル基、アリール基又はアミノ基で置換されていてもよい。
R6〜R8が表すアリール基は、好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12のアリール基である。Ar1及びAr2が表すアリール基は、特に好ましくはフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基及びフェナントリル基のいずれかであり、最も好ましくはフェニル基、ビフェニル基及びフェナントリル基である。
本発明の有機電界発光素子において、発光層は、発光材料のみを含有するか、発光性ドーパントとホスト材料とを含有することができる。更に、発光層は、必要に応じてその他の成分を含有することができる。
前記発光性ドーパントとホスト材料としては、一重項励起子からの発光(蛍光)が得られる蛍光発光材料とホスト材料との組み合せでも、三重項励起子からの発光(燐光)が得られる燐光発光材料とホスト材料との組み合せでもよいが、これらの中でも、発光効率の観点から、燐光発光材料とホスト材料との組み合せであることが特に好ましい。そして、発光効率の観点から、前記燐光発光材料がイリジウム系錯体であることが好ましい。
なお、前記発光層は、色純度を向上させるためや発光波長領域を広げるために2種類以上の発光性ドーパントを含有することができる。
前記発光性ドーパントとしては、燐光発光材料及び蛍光発光材料のいずれも用いることができる。
前記燐光発光材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば遷移金属原子、ランタノイド原子を含む錯体などが挙げられる。
前記遷移金属原子としては、例えばルテニウム、ロジウム、パラジウム、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金などが挙げられる。これらの中でも、レニウム、イリジウム、白金が好ましく、イリジウム、白金が特に好ましい。
前記錯体の配位子としては、例えば、G.Wilkinson等著,Comprehensive Coordination Chemistry,Pergamon Press社1987年発行、H.Yersin著,「Photochemistry and Photophysics of Coordination Compounds」Springer−Verlag社、1987年発行、山本明夫著「有機金属化学−基礎と応用−」裳華房社、1982年発行等に記載の配位子などが挙げられる。
具体的な配位子としては、ハロゲン配位子(好ましくは塩素配位子)、芳香族炭素環配位子(例えば、シクロペンタジエニルアニオン、ベンゼンアニオン、又はナフチルアニオン等)、含窒素ヘテロ環配位子(例えば、フェニルピリジン、ベンゾキノリン、キノリノール、ビピリジル、又はフェナントロリン等)、ジケトン配位子(例えば、アセチルアセトン等)、カルボン酸配位子(例えば、酢酸配位子等)、アルコラト配位子(例えば、フェノラト配位子等)、一酸化炭素配位子、イソニトリル配位子、シアノ配位子などが挙げられる。これらの中でも、含窒素ヘテロ環配位子が特に好ましい。
前記含有量が、0.5質量%以上であると、発光効率が小さくなる心配がなく、40質量%以下であると、燐光発光材料自身の会合により、発光効率が低下する心配がないため好ましい。
前記蛍光発光材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、スチリルベンゼン、ポリフェニル、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、ナフタルイミド、クマリン、ピラン、ペリノン、オキサジアゾール、アルダジン、ピラリジン、シクロペンタジエン、ビススチリルアントラセン、キナクリドン、ピロロピリジン、チアジアゾロピリジン、シクロペンタジエン、スチリルアミン、芳香族ジメチリディン化合物、縮合多環芳香族化合物(アントラセン、フェナントロリン、ピレン、ペリレン、ルブレン、ペンタセンなど)、8−キノリノールの金属錯体、ピロメテン錯体や希土類錯体に代表される各種金属錯体、ポリチオフェン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン等のポリマー化合物、有機シラン又はこれらの誘導体、などが挙げられる。
駆動電圧および発光効率の観点から、本発明の有機電界発光素子は、発光層と陰極との間に、更に電子輸送層を有することが好ましい。
電子輸送層に使用する材料としては、電子輸送性の材料であれば特に制限はない。
正孔ブロック層は、陽極側から発光層に輸送された正孔が、陰極側に通りぬけることを防止する機能を有する層である。本発明において、発光層と陰極側で隣接する有機層として、正孔ブロック層を設けることができる。
正孔ブロック層を構成する材料の例としては、アルミニウム(III)ビス(2−メチル−8−キノリナト)4−フェニルフェノレート(Aluminum (III)bis(2−methyl−8−quinolinato)4−phenylphenolate(Balqと略記する))等のアルミニウム錯体、トリアゾール誘導体、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(2,9−Dimethyl−4,7−diphenyl−1,10−phenanthroline(BCPと略記する))等のフェナントロリン誘導体等が挙げられる。本発明において、正孔ブロック層は実際に正孔をブロックする機能に限定せず、発光層の励起子が電子輸送層に拡散させない、若しくはエネルギー移動消光をブロックする機能を有していてもよい。
正孔ブロック層の厚さとしては、1nm〜500nmであるのが好ましく、5nm〜200nmであるのがより好ましく、10nm〜100nmであるのが更に好ましい。
正孔ブロック層は、上述した材料の一種又は二種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
本発明において、有機電界発光素子全体は、保護層によって保護されていてもよい。
保護層については、特開2008−270736号公報の段落番号〔0169〕〜〔0170〕に記載の事項を本発明に適用することができる。
本発明の有機電界発光素子は、封止容器を用いて素子全体を封止してもよい。
封止容器については、特開2008−270736号公報の段落番号〔0171〕に記載の事項を本発明に適用することができる。
本発明の有機電界発光素子は、陽極と陰極との間に直流(必要に応じて交流成分を含んでもよい)電圧(通常2ボルト〜15ボルト)、又は直流電流を印加することにより、発光を得ることができる。
本発明の有機電界発光素子の駆動方法については、特開平2−148687号、同6−301355号、同5−29080号、同7−134558号、同8−234685号、同8−241047号の各公報、特許第2784615号、米国特許5828429号、同6023308号の各明細書等に記載の駆動方法を適用することができる。
本発明の素子は、表示素子、ディスプレイ、バックライト、電子写真、照明光源、記録光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板、インテリア、又は光通信等に好適に利用できる。特に、素子の初期耐久性が高いレベルで要求される、ディスプレイ等の表示装置に好ましく用いられる。
次に、図2を参照して本発明の発光装置について説明する。
本発明の発光装置は、前記有機電界発光素子を用いてなる。
図2は、本発明の発光装置の一例を概略的に示した断面図である。図2の発光装置20は、基板(支持基板)2、有機電界発光素子10、封止容器16等により構成されている。
ここで、接着層14としては、エポキシ樹脂等の光硬化型接着剤や熱硬化型接着剤を用いることができ、例えば熱硬化性の接着シートを用いることもできる。
次に、図3を参照して本発明の照明装置について説明する。
図3は、本発明の照明装置の一例を概略的に示した断面図である。本発明の照明装置40は、図3に示すように、前述した有機EL素子10と、光散乱部材30とを備えている。より具体的には、照明装置40は、有機EL素子10の基板2と光散乱部材30とが接触するように構成されている。
光散乱部材30は、光を散乱できるものであれば特に制限されないが、図3においては、透明基板31に微粒子32が分散した部材とされている。透明基板31としては、例えば、ガラス基板を好適に挙げることができる。微粒子32としては、透明樹脂微粒子を好適に挙げることができる。ガラス基板及び透明樹脂微粒子としては、いずれも、公知のものを使用できる。このような照明装置40は、有機電界発光素子10からの発光が散乱部材30の光入射面30Aに入射されると、入射光を光散乱部材30により散乱させ、散乱光を光出射面30Bから照明光として出射するものである。
実施例で使用する各材料のHOMO及びLUMOの値は、米国Gaussian社製の分子軌道計算用ソフトウェアであるGaussian09を用い、密度汎関数法[B3LYP/6−31G(d)]を用いて構造最適化計算を行った後の値を、eV単位に換算した。
下記材料HI−1〜HI−3について、HOMO及びLUMOの算出を行った。結果を表1に示す。
下記材料A−1〜A−11、B−1〜B−6及びC−1について、HOMO及びLUMOの算出を行った。結果を表2に示す。
(実施例1)
厚み70nmのITO膜を有する2.5cm角、厚み0.5mmのガラス基板(ジオマテック社製、シート抵抗10Ω/□(Ω/sq.ともいう。))を洗浄容器に入れ、2−プロパノール中で超音波洗浄した後、30分間UV−オゾン処理を行った。この透明陽極(ITO膜)上に真空蒸着法にて以下の有機化合物層を順次蒸着した。
第1正孔輸送層(HTL(1)):A−1:膜厚15nm
第2正孔輸送層(HTL(2)):B−1:膜厚15nm
発光層(EML):H−1及びEM−1(質量比95:5):膜厚30nm
電子輸送層(ETL):ET−1:膜厚30nm
この上に、フッ化リチウム0.1nm及び金属アルミニウム100nmをこの順に蒸着し陰極とした。
得られた積層体を、大気に触れさせることなく、窒素ガスで置換したグローブボックス内に入れ、ガラス製の封止缶及び紫外線硬化型の接着剤(XNR5516HV、長瀬チバ(株)製)を用いて封止し、実施例1の有機電界発光素子を得た。
実施例1における正孔注入層、第1正孔輸送層、第2正孔輸送層、発光層及び電子輸送層の代わりに、表3に示す材料及び厚さの正孔注入層、第1正孔輸送層、第2正孔輸送層、発光層及び電子輸送層を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例2〜24及び比較例1〜21の有機電界発光素子を得た。なお、表3において、HIL又はEMLを構成する成分に記載されている「%」は「質量%」を表す。
作製した有機電界発光素子の外部量子効率及び初期耐久性(駆動耐久性)を、以下のように評価した。結果を表4に示す。
KEITHLEY社製ソースメジャーユニット2400型を用いて、25mA/cm2の電流密度の直流定電流を有機電界発光素子に印加し、発光させた。発光時の輝度および発光スペクトルを、トプコン社製分光放射輝度計SR−3を用いて測定した。印加電流密度およびスペクトル強度から、外部量子効率を算出した。
室温(20℃)で輝度が5000cd/m2になるように、有機電界発光素子に25mA/cm2の直流定電圧を印加して発光させ続け、輝度が初期輝度の90%になるのに要した時間LT90(h)を測定した。
3・・・陽極
4・・・正孔注入層
5・・・第1正孔輸送層
6・・・第2正孔輸送層
7・・・発光層
8・・・電子輸送層
9・・・陰極
10・・・有機電界発光素子(有機EL素子)
11・・・有機層
12・・・保護層
14・・・接着層
16・・・封止容器
20・・・発光装置
30・・・光散乱部材
30A・・・光入射面
30B・・・光出射面
31・・・透明基板
32・・・微粒子
40・・・照明装置
Claims (13)
- 陽極と、正孔注入層と、該正孔注入層に直接接合している第1正孔輸送層と、第2正孔輸送層と、発光層と、陰極と、をこの順に有する有機電界発光素子であって、
該正孔注入層は最低空軌道(LUMO)のエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料を含み、かつ、該第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、該第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが、E1(LUMO)>E2(LUMO)を満たす有機電界発光素子。 - 前記第1正孔輸送層が下記一般式(1)〜(3)のいずれかで表される材料の少なくとも1種を含む、請求項1に記載の有機電界発光素子。
Xは、それぞれ独立して、下記構造のいずれかを表す。
nは0以上の整数を表す。 - 前記第1正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE1(LUMO)と、該第2正孔輸送層に含まれる材料のLUMOのエネルギーE2(LUMO)とが、E1(LUMO)>E2(LUMO)+0.3eVを満たす、請求項1又は2に記載の有機電界発光素子。
- 前記第2正孔輸送層が下記一般式(4)又は(5)で表される材料の少なくとも1種を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
Ar1及びAr2は、それぞれ独立して、アリール基を表す。Ar1及びAr2のアリール基は、アルキル基、アリール基又はアミノ基で置換されていてもよい。
Ar3は、アルキル基又はアリール基で置換されたアミノ基を表す。Ar3のアミノ基に置換するアリール基は、更にアルキル基、アリール基又はアミノ基で置換されていてもよく、Ar3のアミノ基に置換するアルキル基又はアリール基は、Ar3のアミノ基に置換する他のアルキル基又はアリール基と結合して環を形成してもよい。
Zは、下記構造のいずれかを表す。
- 前記正孔注入層に含まれる、LUMOのエネルギーが−4.0eVよりも小さい材料が、下記一般式(A)で表される材料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
- 前記第1正孔輸送層の膜厚が3〜30nmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
- 前記第2正孔輸送層の膜厚が3〜30nmである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
- 前記発光層と前記陰極との間に、更に電子輸送層を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
- 前記発光層は発光性ドーパントとホスト材料とを含有し、該発光性ドーパントが燐光発光材料である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
- 前記燐光発光材料がイリジウム系錯体である、請求項9に記載の有機電界発光素子。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた発光装置。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた表示装置。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を用いた照明装置。
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