JP6019652B2 - ポリカーボネート樹脂の製造方法 - Google Patents
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Description
[1]ジヒドロキシ化合物および炭酸ジエステルを重縮合させて得られたポリカーボネート樹脂を、フィルターを用いて濾過した後に、冷却固化するポリカーボネート樹脂の製造方法であって、前記ジヒドロキシ化合物が構造の一部に下記一般式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物を少なくとも含み、前記フィルターの目開きが50μm以下であり、前記フィルターを用いて濾過した後のポリカーボネート樹脂の温度が200℃以上280℃未満となるように濾過することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法。
Y−X≦10 (2)
0.8<B/A<1.1 ・・・(3)
0.8<B/a<1.1・・(4)
(ジヒドロキシ化合物)
本発明のポリカーボネート樹脂の製法においては、原料モノマーとして、炭酸ジエステル及びジヒドロキシ化合物を用いるが、ジヒドロキシ化合物の少なくとも1種が、構造の一部に上記一般式(1)で表される部位を有する特定ジヒドロキシ化合物であることを特徴とする(以下、「本発明のジヒドロキシ化合物」と称することがある。)。即ち、本発明のジヒドロキシ化合物は、2つのヒドロキシル基と、更に上記一般式(1)の構造単位を少なくとも含むものを言う。
本発明においては、上述した本発明のジヒドロキシ化合物を含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを原料として、エステル交換反応により重縮合させてポリカーボネート樹脂を得ることができる。本発明で用いられる炭酸ジエステルとしては、下記一般構造式(7)で表されるものが挙げられる。これらの炭酸ジエステルは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
A1及びA2は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基が好ましく、無置換の芳香族炭化水素基がより好ましい。尚、脂肪族炭化水素基の置換基としては、エステル基、エーテル基、カルボン酸、アミド基、ハロゲンが挙げられ、芳香族炭化水素基の置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル基が挙げられる。
本発明の方法においては、上述のように本発明のジヒドロキシ化合物を含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとをエステル交換反応により重縮合させてポリカーボネート樹脂を製造する際に、エステル交換触媒(以下、単に「触媒」又は「重合触媒」とも言う。)を存在させることができる。
(重縮合方法)
本発明の方法において、前記のジヒドロキシ化合物と前記の炭酸ジエステルとを重縮合させてポリカーボネート樹脂を得る方法は、上述の触媒存在下、複数の反応器を用いて多段階で実施されるとよい。反応の形式は、バッチ式、連続式、あるいはバッチ式と連続式の組み合わせのいずれの方法でもよい。中でも品質の安定化の観点からは連続式が好ましい。重合初期においては、相対的に低温、低真空でプレポリマーを得、重合後期においては相対的に高温、高真空で所定の値まで分子量を上昇させることが好ましいが、各分子量段階でのジャケット温度と内温、反応系内の圧力を適切に選択することが色相や熱安定性の観点から重要である。例えば、重合反応が所定の値に到達する前に温度、圧力のどちらか一方でも早く変化させすぎると、未反応のモノマーが留出し、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルのモル比率を狂わせ、重合速度の低下を招いたり、所定の分子量や末端基を持つポリマーが得られなかったりして結果的に本願発明の目的を達成することができない可能性がある。
本発明のポリカーボネート樹脂は、上述の重縮合反応を行った後、フィルターを用いて濾過する。中でもポリカーボネート樹脂中に含まれる低分子量成分の除去や、熱安定剤等の添加混練を実施するため、重縮合で得られたポリカーボネート樹脂を押出機に導入し、次いで押出機から排出されたポリカーボネート樹脂を、フィルターを用いて濾過することが好ましい。
濾過に必要な圧力を発生させるために、最終重合反応器からギヤポンプやスクリュー等を用いて溶融状態でポリカーボネート樹脂を抜き出し、前記フィルターで濾過する方法、
最終重合反応器から溶融状態で一軸または二軸の押出機にポリカーボネート樹脂を供給し、溶融押出しした後、前記フィルターで濾過し、ストランドの形態で冷却固化させて、回転式カッター等でペレット化する方法、
最終重合反応器から固化させることなく溶融状態のままで一軸または二軸の押出機にポリカーボネート樹脂を供給し、溶融押出しした後、一旦ストランドの形態で冷却固化させてペレット化し、該ペレットを再度押出機に導入して前記フィルターで濾過し、ストランドの形態で冷却固化させて、ペレット化する方法、
又は、最終重合反応器から溶融状態でポリカーボネート樹脂を抜き出し、押出機を通さずにストランドの形態で冷却固化させて一旦ペレット化させた後に、一軸または二軸の押出機にペレットを供給し、溶融押出しした後、前記フィルターで濾過し、ストランドの形態で冷却固化させてペレット化させる方法等である。
中でも熱履歴を最小限に抑え、色相の悪化や分子量の低下等、熱劣化を抑制するためには、最終重合反応器から固化させることなく溶融状態のまま一軸または二軸の押出機に樹脂を供給し、溶融押出しした後、ギヤポンプを用いて前記フィルターに供給、濾過し、ダイスから吐出させてストランドの形態で冷却固化させて、回転式カッター等でペレット化する方法が好ましい。
以上に記載した原料モノマーから冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂(以下、「冷却固化されたポリカーボネート樹脂」を単に「ポリカーボネート樹脂」と称する場合がある。)のペレットを得る本発明を実施する装置の一例を、図1の工程図に示す。原料モノマーである本発明のジヒドロキシ化合物としてイソソルビド(ISB)を、その他のジヒドロキシ化合物として1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を、炭酸ジエステルとしてジフェニルカーボネート(DPC)を、重合触媒として酢酸カルシウムを用いたものとする。
(押出機)
本発明において前記押出機の形態は限定されるものではないが、一軸または二軸の押出機が用いられる。中でも後述の脱揮性能の向上や添加剤の均一な混練のためには、二軸の押出機が好ましい。この場合、軸の回転方向は異方向であっても同方向であってもよいが、混練性能の観点からは同方向が好ましい。押出機の使用により前記フィルターへのポリカーボネート樹脂の供給を安定させることができるだけでなく、脱揮や添加剤の混練を同時に実施することができる。
本発明においては、重縮合して得られたポリカーボネート樹脂中の焼けやゲル等の異物を除去するためフィルターで濾過する。中でも、残存モノマーや副生フェノール等を減圧脱揮により除去し、熱安定剤や離型剤等の添加剤を混合するために、ポリカーボネート樹脂を押出機で押出した後、フィルターで濾過することが好ましい。
βχ=(χμmより大きい1次側の粒子数)/(χμmより大きい2次側の粒子数) (8)
(ここで1次側とはフィルターでの濾過前、2次側とは濾過後を示す)
前記の濾過後の樹脂温度としては、フィルターから排出された樹脂を取り出して直接測定する方法、フィルター出口流路の配管内部にセンサーを設置して測定する方法、等で測定できる。
前記のフィルター出口流路の配管内部にセンサーを設置して測定する場合、センサー周辺の配管の外部に設置されたヒーターの影響により正しい樹脂温度を測定することが困難なときがある。フィルター出口の近くにダイス等の樹脂を吐出させる装置が設置されていて、そこから吐出される樹脂の温度が、フィルター出口側の樹脂温度と同等であるとみなせるような場合には、ダイス等から吐出される樹脂の温度を、本発明の濾過後の樹脂温度としてもよい。
なお、濾過後の樹脂温度の精度を高める目的で、フィルター出口流路の配管内部にセンサーを設置して測定する方法と、フィルター出口の近くに設置されたダイス等から吐出される樹脂温度を測定する方法の両方を実施することもできる。
Y−X≦10 (2)
より好ましくはY−X≦8、特に好ましくはY−X≦5である。Y−Xが10を越えると、該二重結合から派生すると考えられる着色成分が生じる傾向にあるだけでなく、前記フィルター内やその周辺でのガスの発生を助長し、ストランドの吐出が不安定になり、カッターでペレット化することが困難になる可能性があり好ましくない。
0.8<B/A<1.1 (3)
より好ましくはB/A>0.85、さらに好ましくはB/A>0.9、特に好ましくはB/A>0.95である。B/Aが0.8以下であると、副反応により生成すると考えられる着色成分や着色の前駆体となる成分が生じる傾向にあり好ましくない。一方で、ポリマーフィルター内で還元粘度が上昇すると、ゲルやヤケ等の異物の生成が台頭してくるため、B/A≦1.0であることが好ましい。還元粘度の測定法については後述する。
0.8<B/a<1.1 (4)
より好ましくはB/a>0.85、特に好ましくはB/a>0.9である。B/aが0.8以下であると、副反応により生成すると考えられる着色成分や着色の前駆体となる成分が生じる傾向にあり好ましくない。一方で、還元粘度が上昇すると、ゲルやヤケ等の異物の生成が台頭してくるため、B/a≦1.0であることが好ましい。
ポリマーフィルターや押出機での還元粘度の変化を上記範囲にするためには、最終反応器でのポリカーボネート樹脂の温度、ポリマーフィルターへ入るポリカーボネート樹脂の温度、ポリマーフィルターから吐出されるポリカーボネート樹脂の温度、ポリマーフィルターの単位時間当たりの処理量や目開きの選択、ポリマーフィルターからダイスまでの温度制御や滞留時間、押出機を使用する場合には、押出機へ供給するポリカーボネート樹脂の温度、押出機から吐出されるポリカーボネート樹脂の温度、脱揮圧力、注水の有無や注水量、スクリューの回転数や周速、エレメント構成の選択が重要である。
一方、本発明の方法においては、最終的に得られるポリカーボネート樹脂ペレットに含まれる異物をより低減させるために、原料モノマーを重縮合させる前に、予め原料濾過フィルターで濾過するのも有効である。
本発明の方法で得られるポリカーボネート樹脂ペレットのイエローインデックス値は、70以下であるのが好ましく、より好ましくは30以下、特に好ましくは15以下、最も好ましくは10以下である。イエローインデックス値を下げるには、前述のように、モノマー調製条件、重合反応条件、濾過条件、押出機を使用する場合には押出条件やスクリューエレメント等の選択を適切に行う必要がある。
なお、本発明のガラス転移温度とは、窒素気流下、昇温速度20℃/分で室温からガラス転移温度を十分越える温度まで昇温し、3分間温度を保持した後、30℃まで20℃/分の速度で冷却し、30℃で3分保持し、再びガラス転移温度を十分越える温度まで20℃/分の速度で昇温して得られた(2回目の昇温で得られた)DSCデータより求めた、補外ガラス転移開始温度のことを言う。
重合反応装置内の酸素濃度を、酸素計(AMI社製:1000RS)を使用し、測定した。
ポリカーボネート樹脂ペレットを、溶媒として塩化メチレンを用いて溶解し、0.6g/dLの濃度のポリカーボネート溶液を調製した。森友理化工業社製ウベローデ型粘度管を用いて、温度20.0℃±0.1℃で測定を行い、溶媒の通過時間t0と溶液の通過時間tから次式より相対粘度ηrelを求め、
ηrel=t/t0
相対粘度から次式より比粘度ηspを求めた。
ηsp=(ηrel−η0)/η0=ηrel−1
比粘度を濃度c(g/dL)で割って、還元粘度ηsp/cを求めた。この値が高いほど分子量が大きい。
ポリカーボネート樹脂ペレット約30mgを秤取し、重クロロホルム約0.7mLに溶解させ溶液とし、1,1,2,2−テトラブロモエタンを内標として既知量添加し、これを内径5mmのNMR用チューブに入れ、日本電子(株)製JNM−AL400(共鳴周波数400MHz)を用いて常温で1HNMRスペクトルを測定し、内標と末端フェニル基、末端二重結合に基づくシグナル強度比より求めた。
ポリカーボネート30mgを秤取し、重クロロホルム約0.7mLに溶解し、これを内径5mmのNMR用チューブに入れ、1H NMRスペクトルを測定した。各末端基と各ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に基づくシグナルの強度比より末端フェニル基、末端ヒドロキシ基、および末端二重結合の量を定量した。用いた装置や条件は、次のとおりである。
・装置:日本電子社製JNM−AL400(共鳴周波数400MHz)
・測定温度:常温
・緩和時間:6秒
・積算回数:512回
本発明で例示するISBとCHDMの共重合ポリカーボネートの場合の1H NMRの解析は以下のとおり行う。次のピークの積分値を算出する。
(a):5.6−4.8ppm:全ISB構造単位由来(プロトン数:3、分子量:172.14)
(b):2.2−0.5ppm:全CHDM構造単位由来(プロトン数:10、分子量:170.21)
(c):4.4ppm:ISBの末端ヒドロキシ基由来(プロトン数:1、分子量:173.14)
(d):3.6−3.5ppm:ISBの末端ヒドロキシ基由来(プロトン数:1、分子量:173.14)とCHDMの末端ヒドロキシ基由来(プロトン数:2、分子量:171.21)
(e):3.5−3.4ppm:CHDMの末端ヒドロキシ基由来(プロトン数:2、分子量:171.21)とISBの末端二重結合由来(プロトン数:1、分子量:155.13)
(f):2.6ppm:ISBの末端ヒドロキシ基由来(プロトン数:1、分子量:173.14)
(g):6.7−6.5ppm:ISBの末端二重結合由来(プロトン数:1、分子量:155.13)
(h)2.3ppm:CHDMの末端二重結合由来(プロトン数:2、分子量:153.20)
(i):7.5−7.3ppm:末端フェニル基由来(プロトン数:2、分子量:93.10)
<各構造のモル数に相当する値>
・全ISB構造単位:(a)積分値/3=(a´)
・全CHDM構造単位:(b)積分値/10=(b´)
・ISBの末端ヒドロキシ基:(c)積分値+(f)積分値=(c´)
・CHDMの末端ヒドロキシ基:{(d)積分値−(f)積分値}/2+{(e)積分値−(g)積分値)}/2=(d´)
・ISBの末端二重結合:(g)積分値=(e´)
・CHDMの末端二重結合:(h)積分値/2=(f´)
・末端フェニル基:(i)積分値/2=(g´)
<各末端基の量(単位:μeq/g)>
・ISBの末端ヒドロキシ基量:(c´)/(i´)×1000000
・CHDMの末端ヒドロキシ基量:(δ´)/(i´)×1000000
・ISBの末端二重結合量:(e´)/(i´)×1000000
・CHDMの末端二重結合量:(f´)/(i´)×1000000
・末端フェニル基量:(g´)/(i´)×1000000
ただし、(i´)=(a´)×172.14+(b´)×170.21とする。
示差走査熱量計(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製DSC6220)を用い、ポリカーボネート樹脂ペレットを適当な大きさに切ったもの約10mgを同社製アルミパンに入れて密封し、50mL/分の窒素気流下、昇温速度20℃/分で室温から250℃まで昇温した。3分間温度を保持した後、30℃まで20℃/分の速度で冷却した。30℃で3分保持し、再び200℃まで20℃/分の速度で昇温した。2回目の昇温で得られたDSCデータより、補外ガラス転移開始温度を求めた。
ポリカーボネート樹脂ペレット試料約1.25gを精秤し、塩化メチレン7mlに溶解し溶液とした後、総量が25mlになるようにアセトンを添加して再沈殿処理を行った。次いで、該処理液を0.2μmディスクフィルターでろ過して、液体クロマトグラフィーにて定量を行った。
1cmセルに得られたペレットを詰め、反射光におけるイエローインデックス(YI)値をカラーテスタ(コニカミノルタ社製CM−3700d)を用いて3回測定し、平均値を算出した。YI値が小さい程、黄色味がなく品質が優れることを示す。
Tダイスを具備した20mm径の一軸押出機のバレル設定温度を、ペレットの供給側から210℃、220℃、230℃、230℃、220℃とし、ポリカーボネート樹脂ペレットを溶融押出し、冷却ロールを用いて厚さ35μm±5μmのフィルムを成形し、Optical Control System社製、Film Quality Testing System(型式FSA100)を使用し、1m2当たりの25μm以上の異物数を測定した。
120℃で、6hr乾燥した試料を、ダイス径1mmφ×10mmLを具備したキャピラリーレオメーター(東洋精機(株)製)を用いて、一定温度に加熱して剪断速度γ=9.12〜1824(sec−1)間で測定し、91.2sec−1での溶融粘度を読み取った。
・ISB:イソソルビド (ロケットフルーレ社製、商品名POLYSORB)
・TCDDM:トリシクロデカンジメタノール (オクセア社製)
・CHDM:1,4−シクロヘキサンジメタノール (新日本理化(株)製 商品名SKY CHDM)
・DPC:ジフェニルカーボネート (三菱化学(株)製)
(第1段階の反応)
オイルを熱媒体とした熱媒体ジャケットおよび撹拌翼、真空ポンプに連結された留出管および凝縮器を具備した重合反応器に、ISB/TCDDM/DPCのモル比が70/30/100になるように仕込み、水溶液にした炭酸セシウムを、全ジヒドロキシ化合物1mol当たり2.5×10−6mol(セシウム金属原子換算)になるように仕込んだ後、十分に窒素置換した(酸素濃度0.0005vol%〜0.001vol%)。この時、DPCは、蒸留精製して塩化物イオン濃度を10ppb以下にしたものを用いた。続いて該反応器の熱媒体ジャケットに加温した熱媒体を流通させ、反応液(即ち内温)が100℃になった時点で撹拌を開始し、内温を100℃に保ちながら内容物を融解させ均一にした。その後、昇温を開始して、40分で内温を220℃にし、内温が220℃になった時点で減圧を開始して、90分で13.3kPa(絶対圧力、以下同様)になるように制御した。減圧を開始すると、速やかに反応で生成したフェノールの蒸気が留出し始め、内温を220℃に一定に制御するように、熱媒体ジャケットに導入するオイルの温度(熱媒体ジャケット入口温度)を適宜調整した。フェノールの留出量が多くなった時間帯は熱媒体オイルの温度を242℃とし、それ以外の時間帯は242℃未満とした。
13.3kPaに到達した後、この圧力を保ったまま、さらに60分間保持し、ポリカーボネートオリゴマーを得た。この段階で留出したフェノールは、理論留出量の94%であった。
オイルを熱媒とした熱媒体ジャケットおよび撹拌翼、真空ポンプに連結された留出管を具備した重合反応器に、窒素雰囲気下、第1段階で得られたポリカーボネートオリゴマーを移送した。留出管には、冷媒として温水(入口温度45℃)を用いた凝縮器、更にその下流にドライアイスを冷媒としたコールドトラップを設置した。
オリゴマー移送後、減圧を開始し、60分で内温220℃、圧力200Paにした。その後、20分かけて内温230℃、圧力133Pa以下にして、所定撹拌動力になった時点で復圧し、内容物をストランドの形態で抜出し、回転式カッターでペレットにした。
得られたペレットの還元粘度は0.362、末端フェニル基濃度は66μeq/g、末端二重結合は7.5μeq/g、YIは25.4、フェノール含有量は965ppm、DPC含有量は19ppm、25μm以上の異物量は3035個/m2であった。
2つのベント口を有する日本製鋼所社製2軸押出機(LABOTEX30HSS−32:L/D=32)の樹脂の排出側に日本ダイスニスコ株式会社製ギヤポンプ(EPG−28/20)を配置し、さらにその下流に内容積0.91(L)の格納容器内部に、外径112mm、内径38mm、99%の濾過精度として10μmであるリーフディスクフィルター(日本精線(株)製)(材質はステンレス(SUS304、SUS316))を4枚装着したフィルターユニットを配置した。該フィルターは、使用前に水蒸気雰囲気下、310℃で40時間、続いて空気雰囲気下420℃で52時間、焙焼処理を行い室温まで冷却した後、30重量%の硝酸水溶液に30分間浸漬し、酸化皮膜を形成させ、水洗および乾燥を行った。
なお、上記ニーディングエレメント比率は、下記式から計算される値をいう。
ニーディングエレメント比率(%)=(ニーディングディスクの合計の長さ/スクリュー全体の長さ)×100
押出機への樹脂供給量を15kg/h、スクリュー回転数を130rpmとした以外は実施例1と同様に行った。ダイスから排出されたポリカーボネート樹脂の温度は264℃であり、還元粘度は0.334、ペレットのYIは63.2、フェノール含有量は476ppm、DPC含有量は27ppmであった。
押出機への樹脂供給量を20kg/h、スクリュー回転数を150rpmとした以外は実施例1と同様に行った。ダイスから排出されたポリカーボネート樹脂の温度は269℃であり、還元粘度は0.328、ペレットのYIは65.6、フェノール含有量は482ppm、DPC含有量は29ppmであった。
99%の濾過精度として40μmであるリーフディスクフィルターを用いた以外は実施例1と同様に行った。ペレットのYIは55.3と実施例1より良好だったが、異物量は1710個/m2と若干増加した。
押出機のバレル温度の設定を、ペレットの供給側から、260℃、270℃、270℃、275℃、280℃、280℃、280℃、280℃、280℃とし、押出機のスクリュー回転数を250rpmとした以外は、実施例1と同様に行った。ダイスから排出されたポリカーボネート樹脂の温度は282℃であり、還元粘度は0.275にまで低下した。またペレットのYIは81.1と悪化した。
十分に窒素置換した(酸素濃度0.0005vol%〜0.001vol%)原料調製槽において、ISB/CHDM/DPCのモル比が50/50/100になるように調製した原料を、オイルを熱媒体とした熱媒体ジャケット、熱媒体内部コイル、および撹拌翼、真空ポンプに連結された留出管および凝縮器を具備した第1重合反応器に、連続的に一定量供給すると同時に、原料供給配管に連結した触媒供給配管より、水溶液にした酢酸カルシウム1水和物を、全ジヒドロキシ化合物1mol当たり1.25×10−6mol(カルシウム金属原子換算)になるように連続的に供給した。原料と触媒水溶液を配管で混合した後、第1反応器に入るまでの流路にプリーツ型円筒タイプの原料濾過フィルターを2器設置し、上流側の原料濾過フィルターの目開きを10μm、下流側の目開きを1μmとした。第1重合反応器の留出管には、冷媒としてオイル(入口温度130℃)を用いた還流冷却器、更に還流冷却器で凝縮されないフェノール等を凝縮させるため、還流冷却器と真空ポンプの間に冷媒として温水(入口温度45℃)を用いた凝縮器を配置した。第1重合反応器の撹拌翼の回転数を一定にしながら、内温185℃、圧力25kPa、滞留時間1.5時間で一定となるよう制御し、反応液を反応槽槽底から連続的に抜き出し、第2重合反応器に供給した。第2重合反応器は、第1重合反応器と同様、熱媒体ジャケット、熱媒体内部コイル、撹拌翼、真空ポンプに連結された留出管および留出管には還流冷却器、凝縮器を具備しており、内温213℃、圧力14kPa、滞留時間1時間で一定となるよう制御し、反応液を反応槽槽底から連続的に抜き出し、第3重合反応器に供給した。第3重合反応器は、内温229℃、圧力6kPa、滞留時間1時間で一定となるよう制御し、引き続き副生するフェノールを留去しながら重縮合反応を進行させ、反応液を反応槽槽底から連続的に抜き出し、2本の水平な回転軸とこの水平軸にほぼ直角に取り付けられた相互に不連続な攪拌翼とを有する横型攪拌反応器(第4重合反応器)に供給した。第4重合反応器は、入口付近の内温を228℃、出口付近の内温を240℃、圧力を0.07kPa、滞留時間を2時間になるよう制御し、さらに重縮合反応を進行させた。得られたポリカーボネート樹脂は、添加剤供給口および3つのベント口を有し、L/D=42、押出機のスクリュー全体を構成するエレメントの長さに占めるニーディングディスクの長さが6%の二軸押出機に連続的に供給した。押出機内に、処理されるポリカーボネート樹脂に対して0.1%の水を供給し、ベント口は、真空ポンプに連結させ、ポリカーボネート樹脂中に含まれる揮発成分を除去した。押出機のバレル温度の設定は、上流の4ブロックを245℃、下流の6ブロックを225℃とし、スクリュー回転数は250回転とした。この時、押出機に供給するポリカーボネート樹脂を一時抜き出し、温度の測定と各種分析を行った。結果を表2に示す。
第1重合反応器の内温を194℃、圧力を27kPa、第2重合反応器の内温を190℃、圧力を19kPa、第3重合反応器の内温を213℃、圧力を7.5kPa、第4重合反応器の入口付近の内温を214℃、出口付近の内温を228℃、圧力を0.7kPaとし、ダイスのヒーターを230℃に設定した以外は、実施例1と同様に行った。
第1重合反応器の内温を190℃、圧力を25kPa、第2重合反応器の内温を196℃、圧力を17.7kPa、第3重合反応器の内温を215℃、圧力を6.9kPa、第4重合反応器の入口付近の内温を218℃、出口付近の内温を232℃、圧力を0.9kPa、押出機のバレル温度の設定を、上流の4ブロックを240℃、下流の6ブロックを185℃とした以外は、実施例1と同様に行った。
原料調製槽において、ISB/CHDM/DPCのモル比が70/30/100になるように調製し、第1重合反応器の内温を188℃、圧力を24.2kPa、第2重合反応器の内温を194℃、圧力を19.9kPa、第3重合反応器の内温を214℃、圧力を9.9kPa、第4重合反応器の入口付近の内温を218℃、出口付近の内温を232℃、圧力を0.1kPa、押出機のバレル温度の設定を、上流の4ブロックを240℃、下流の6ブロックを195℃とした以外は、実施例1と同様に行った。
フィルターの目開きを22μmにした以外は実施例6と同様に行った。ポリマーフィルターでの圧力損失が小さくなり、分子量低下や二重結合末端増加は抑制傾向で、ペレット色調も改善されたが、異物量が増加した。
押出機のニーディングディスクの合計の長さをスクリュー全体の長さの12%にした以外は、実施例9と同様にして行った。
第3重合反応器の内温を240℃、圧力4kPa、第4重合反応器の入口付近の内温を240℃、出口付近の内温を252℃、圧力を0.02kPa、押出機のバレル温度の設定を、上流の4ブロックが250℃、下流の6ブロックが260℃、スクリュー回転数を280rpm、フィルターユニットのヒーター設定温度を270〜280℃、ポリマー配管のヒーターの設定温度を270〜280℃、ダイスのヒーターを280℃に設定した以外は実施例1と同様に行った。ポリマーフィルターでの圧力損失は抑制される傾向にあったが、ダイスから吐出されるポリカーボネート樹脂の温度は285℃であり、著しく着色していた。また、ダイスからガスが発生してストランドが乱れ、ペレットを取得することができなかった。
1b、1c 原料(ジヒドロキシ化合物)供給口
1d 触媒供給口
2a 原料混合槽
3a アンカー型攪拌翼
4a 原料混合液移送ポンプ
4b、4c、4d ギアポンプ
5a 原料濾過フィルター
6a 第1竪型攪拌反応槽
6b 第2竪型攪拌反応槽
6c 第3竪型攪拌反応槽
6d 第4横型撹拌反応槽
7a、7b、7c マックスブレンド翼
7d 2軸メガネ型攪拌翼
8a、8b 内部熱交換器
9a、9b 還流冷却器
10a、10b 還流管
11a、11b、11c、11d 留出管
12a、12b、12c、12d 凝縮器
13a、13b、13c、13d 減圧装置
14a 留出液回収タンク
15a 押出機
15b (ポリマー)フィルター
15c ダイス
16a ストランド冷却槽
16b ストランドカッター
16c 空送ブロワー
16d 製品ホッパー
16e 計量器
16f 製品袋(紙袋、フレコンなど)
Claims (20)
- ジヒドロキシ化合物および炭酸ジエステルを重縮合させて得られたポリカーボネート樹脂を、フィルターを用いて濾過した後に、冷却固化するポリカーボネート樹脂の製造方法であって、
前記ジヒドロキシ化合物が下記一般式(5)で表されるジヒドロキシ化合物であり、
前記ポリカーボネート樹脂は、原料モノマーとして、一般式(5)で表されるジヒドロキシ化合物以外のジヒドロキシ化合物を含み、
前記ポリカーボネート樹脂の全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する一般式(5)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合が、20モル%以上であり、
前記フィルターが350℃以上500℃以下の温度であらかじめ焙焼処理を施した金属からなり、
前記フィルターの目開きが50μm以下であり、前記フィルターを用いて濾過した後のポリカーボネート樹脂の温度が200℃以上270℃未満となるように濾過することを特徴とするポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記重縮合させて得られた前記ポリカーボネート樹脂を、固化させることなく溶融状態のまま前記フィルターに供給し濾過する請求項1に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂の前記フィルターに供給される前の末端二重結合をXμeq/gとし、
前記冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂の末端二重結合をYμeq/gとした場合に、
下記式(2)を満たす請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
Y−X≦10 (2) - 前記ポリカーボネート樹脂の前記フィルターに供給される前の還元粘度(ηsp/c)をAとし、
前記冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂の還元粘度(ηsp/c)をBとした場合に、
下記式(3)を満たす請求項1乃至3の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
0.8<B/A<1.1 ・・・(3) - 前記冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂を用い、240℃で測定した剪断速度91.2sec−1での溶融粘度が、500Pa・s以上3000Pa・s以下である請求項1乃至4の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂を用い、示差走査型熱量計で測定した際のガラス転移温度が50℃以上160℃未満である請求項1乃至5の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂を用い、塩化メチレン中、濃度0.6g/dL、温度20.0℃±0.1℃で測定した還元粘度(ηsp/c)が、0.3dL/g以上1.2dL/g以下である請求項1乃至6の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記フィルターが容器に格納されており、該格納容器の内容積(m3)を、濾過する前記ポリカーボネート樹脂の流量(m3/分)で除した値が2分〜10分である請求項1乃至7の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂中に含まれる芳香族モノヒドロキシ化合物含有量が0.0001重量%以上0.1重量%未満である請求項1乃至8の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記原料モノマーを、重縮合反応を行う前に原料濾過フィルターで濾過する請求項1乃至9のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記濾過前のポリカーボネート樹脂が前記フィルターの格納容器の下部から供給され、濾過後のポリカーボネート樹脂が該格納容器の上部から排出される請求項1乃至10の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記重縮合が触媒を用いて行われるものであり、
前記触媒が、長周期型周期表第2族の金属及びリチウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属化合物である請求項1乃至11のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。 - 前記の重縮合させて得られたポリカーボネート樹脂を、ベント口を有する二軸を有する押出機で脱揮する操作を行った後、前記フィルターに供給する請求項1乃至12の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記押出機のスクリューが複数のエレメントから構成されており、該エレメントの少なくとも1つがニーディングディスクであり、該ニーディングディスクの合計の長さが、前記スクリュー全体の長さの20%以下であることを特徴とする請求項13に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記押出機に供給されるポリカーボネート樹脂の温度が200℃以上250℃未満である請求項13又は14に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記フィルターに供給されるポリカーボネート樹脂の温度が220℃以上280℃未満である請求項13乃至15のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 前記押出機に供給されるポリカーボネート樹脂の還元粘度(ηsp/c)をa、
前記冷却固化して得られたポリカーボネート樹脂の還元粘度(ηsp/c)をBとした場合に、
下記式(4)を満たす請求項13乃至16の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
0.8<B/a<1.1・・(4) - 前記押出機と前記フィルターの間に、ギヤポンプを配置する請求項13乃至17の何れか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- ポリカーボネート樹脂が分子構造内に芳香環構造を有しないジヒドロキシ化合物を含有することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法。
- 触媒及び、原料モノマーとしてジヒドロキシ化合物並びに炭酸ジエステルを用いて、エステル交換反応により重縮合させ、得られたポリカーボネート樹脂を、フィルターを用いて濾過して、ダイスからストランドの形態で吐出し、冷却後、カッターを用いて、ポリカーボネート樹脂ペレットを製造する方法であって、
前記ジヒドロキシ化合物が下記一般式(5)で表されるジヒドロキシ化合物であり、
前記ポリカーボネート樹脂は、原料モノマーとして、一般式(5)で表されるジヒドロキシ化合物以外のジヒドロキシ化合物を含み、
前記ポリカーボネート樹脂の全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対する一般式(5)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の割合が、20モル%以上であり、
前記フィルターが350℃以上500℃以下の温度であらかじめ焙焼処理を施した金属からなり、
前記フィルターの目開きが50μm以下であり、前記ダイスから吐出される樹脂の温度が200℃以上270℃未満であることを特徴とするポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
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