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JP5962444B2 - シート用ディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両用シートの背面側に装着されるディスプレイに関するものである。
従来のシート用ディスプレイ(テレビユニット)として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。特許文献1では、シートのシートバックには、シートバックの外周に沿うフレームが設けられており、このフレームの表裏面に合板が取り付けされている。また、背面側の合板には、部分的に切欠き形成された開口部が設けられると共に、開口部領域を除く裏側および表側の合板のそれぞれの表面には、クッション材が設けられている。そして、ディスプレイは、背面側合板の開口部に取り付けされている。更に、ディスプレイの側面上部と側面下部には、シートバックの内部と外部とを連通させる空気孔が設けられている。
これにより、ディスプレイの作動に伴って発生する熱によって暖められた空気は、上側の空気孔から外部に抜けて、下側の空気孔から外気が導入されることで、ディスプレイが冷却されるようになっている。
実開平1−58341号公報
しかしながら、特許文献1では、空気孔を流通する空気の自然対流によってディスプレイが冷却されるものとなっているので、大きな冷却効果を期待することはできない。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、効果的なディスプレイの冷却を可能とするシート用ディスプレイ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
第1の発明では、乗り物用のシート(10)の背面部(12、13)に装着されるディスプレイ(110)を備えるシート用ディスプレイ装置であって、背面部(12、13)内には、この背面部(12、13)の骨格を形成するフレーム(14)が設けられており、ディスプレイ(110)は、フレーム(14)に熱的に接続されており、
シート(10)に冷風を供給する冷房用の冷却手段(15)が設けられており、
背面部(12)内には、冷却手段(15)からの冷風が供給される通風路(15b、15d)が設けられており、
フレーム(14)の外表面には、通風路(15b、15d)に供給された冷風が供給可能となっていることを特徴としている。
また、第2の発明では、乗り物用のシート(10)の背面部(12、13)に装着されるディスプレイ(110)を備えるシート用ディスプレイ装置であって、背面部(12、13)内には、この背面部(12、13)の骨格を形成するフレーム(14)が設けられており、ディスプレイ(110)は、フレーム(14)に熱的に接続されており、
フレーム(14)は、パイプ材から形成されており、
シート(10)に冷風を供給する冷房用の冷却手段(15A)が設けられており、
パイプ材の内部には、冷却手段(15A)による冷風が供給可能となっていることを特徴としている。
この発明によれば、ディスプレイ(110)がフレーム(14)に熱的に接続された構造としているので、フレーム(14)をディスプレイ(110)の放熱用の放熱部材とすることができ、放熱面積を大きくすることができるので、ディスプレイ(110)の効果的な冷却が可能となる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態におけるシート用ディスプレイ装置を示す図であり、(a)はシートを示す断面図、(b)は(a)のI−b方向から見た矢視図である。 ヘッドレスト内のシート用ディスプレイ装置を示す断面図である。 (a)はヘッドレストに装着されるディスプレイを示す斜視図、(b)はディスプレイの発熱に伴う温度分布を示す図である。 第2実施形態におけるシート用ディスプレイ装置を示す図であり、(a)はシートを示す断面図、(b)は(a)のIV−b方向から見た矢視図である。 第3実施形態におけるシート用ディスプレイ装置を示す図であり、(a)はシートを示す断面図、(b)は(a)のV−b方向から見た矢視図である。 第4実施形態におけるシート用ディスプレイ装置を示す図であり、(a)はシートを示す断面図、(b)は(a)のVI−b方向から見た矢視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態のシート用ディスプレイ装置100について図1〜図3を用いて説明する。シート用ディスプレイ装置(以下、ディスプレイ装置)100は、自動車、列車、飛行機、客船等の乗り物内において、前後方向に並べられる乗員着座用のシート10の背面部に、ディスプレイ110が設けられて形成されている。本実施形態のシート10は、例えば、自動車用の運転席側、あるいは助手席側のシート10であり、後席側の乗員がディスプレイ110による映像(テレビ放送、DVD再生映像等)を見ることができるようになっている。
シート10は、図1に示すように、座部を構成するシートクッション11と、背面部を構成するシートバック12、およびヘッドレスト13とを備えている。シートクッション11、シートバック12、およびヘッドレスト13は、主に、ウレタンフォーム等のクッション材から形成されており、これらクッション材の表面に表皮が設けられている。ヘッドレスト13の乗員(後頭部)とは反対側の面には、後述するディスプレイ110を装着するための収容部13aが形成されている。収容部13aは、ディスプレイ110の正面形状と同等の開口部を備え、ヘッドレスト13の内側に向けてへこむ窪み部となっている。
そして、シート10(シートクッション11、シートバック12、およびヘッドレスト13)の内部には、このシート10の骨格を形成するシートフレーム14が設けられている。シートフレーム14は、本発明のフレームに対応するものであり、金属製(鉄、あるいはアルミニウム等)のパイプ材を主体とて、その他帯板材、棒材等が組み合わされて形成されている。シートフレーム14のヘッドレスト13側における先端部には、シートフレーム14から分岐する分岐フレーム14aが設けられており(図2)、この分岐フレーム14aは、収容部13a内に配置されるように形成されている。尚、シート10においては、乗員に対するすわり心地を向上させるために、クッション材の厚みは、シートフレーム14の乗員側の方が、シートフレーム14の反乗員側よりも、厚くなるように設定されている。
ディスプレイ装置100は、図2に示すように、ヘッドレスト13の収容部13a内に挿入されるように設けられており、ディスプレイ110と熱伝導シート120とを備えている。尚、ディスプレイ装置100は、ヘッドレスト13に限らず、シートバック12の裏側の面(後席の乗員が対向する側の面)に装着するようにしても良い。更に、必要に応じて、ヘッドレスト13、およびシートバック12の両者に装着するようにしても良い。
ディスプレイ110は、例えば、液晶式の表示装置(Liquid Crystal Display)であり、ケース111内に、液晶部112、バックライト113、コントローラ114等が設けられて形成されている。
ケース111は、底部111aを有し、この底部111aと対向する側が開口する扁平な箱状を成している。ケース111は、底部111aが収容部13aの奥側となり、開口部がヘッドレスト13の外側を向くように配置されている。液晶部112は、ケース111の開口部を塞ぐように配置されている。液晶部112は、2枚のガラス板の間に液晶組成物が封入されたものであり、この液晶組成物に電圧が印加されると液晶分子の向きが変化し、バックライト113からの光の透過率を増減させ、所望の映像を形成するようになっている。バックライト113は、図2中において、液晶部112の上側(ケース111の側面側)に配置されており、バックライト113から出射される光は、液晶部112の面の拡がる方向に進み、図示しない拡散板によって反射することで、液晶部112の面に対して直交する方向に向けられるようになっている。また、コントローラ114は、ケース111の底部111aと液晶部112との間に配置されており、バックライト113の明るさを制御するようになっている。
このように形成されるディスプレイ110の作動時においては、特に、バックライト113、およびコントローラ114から多くの熱が発生し、バックライト113、およびコントローラ114は、ディスプレイ110の主たる発熱源となっている。よって、底部111aには、この底部111aと同等の板厚を維持しつつ、バックライト113、およびコントローラ114側に接触するように突出する突出部111b、111cが形成されている。そして、突出部111b、111cの形成された、ケース111の外側において、へこみ形状となる領域には、図示しない板状の放熱フィンが複数形成されている。つまり、ディスプレイ110には、突出部111b、111c、および放熱フィンによって、バックライト113、およびコントローラ114に対する放熱部(ヒートシンク)が形成さるものとなっている。
熱伝導シート120は、ディスプレイ110(上記バックライト113、およびコントローラ114等)から発生する熱を効率よく外部に伝達させる伝熱用のシート部材であり、例えば、シリコンゴム、アクリル系材、グラファイト等から形成されている。熱伝導シート120は、底部111aの外側面に接合されている。更に、熱伝導シート120は、分岐フレーム14aの外表面に接触するように接続されている。つまり、熱伝動シート120側からの熱が分岐フレーム14aに効率良く伝わるようになっており、総じて、ディスプレイ110は、シートフレーム14に対して、熱的に接続された形となっている。
以上のように形成されるディスプレイ装置100においては、ディスプレイ110の作動中に、主にバックライト113、およびコントローラ114から熱が発生される。ここで、従来のディスプレイ装置であると、図3(b)に示すように、発生した熱は、発熱源を中心にヘッドレスト13内にこもり、温度上昇を伴うためにディスプレイ110を構成する各種機器の機能低下、更には耐久性低下等を招くおそれが発生する。
しかしながら、本実施形態のディスプレイ装置100では、シート10の基本構造として設けられるシートフレーム14に、ディスプレイ110が、熱的に接続された構造としているので、ディスプレイ110から発生される熱を、突出部111b、111c、放熱フィン、熱伝導シート120、更には分岐フレーム14aを介してシートフレーム14に伝達させることができる。シートフレーム14の表面積は、ディスプレイ110に形成される放熱フィンの表面積よりも格段に大きく、このようなシートフレーム14をディスプレイ110の放熱用の放熱部材として活用することで、ディスプレイ110を効果的に冷却することが可能となる。
尚、シート10におけるクッション材は、シートフレーム14に対して、反乗員側よりも、乗員側の方が厚くなるように設定されていることから、シートフレーム14に伝達された熱は、クッション材の熱抵抗により、主に、シートフレーム14から反乗員側に放出されることになり、このシート10に着座する乗員に対して、不快感を与えることはない。また、ディスプレイ110の熱容量に対して、シートフレーム14の熱容量は、格段に大きいため、シートフレーム14から放出される熱による温度上昇も極めて小さく抑えられ、後席側の乗員に対しても不快感を与えることはない。
(第2実施形態)
第2実施形態のディスプレイ装置100Aを図4に示す。第2実施形態のディスプレイ装置100Aは、上記第1実施形態のディスプレイ装置100に対して、シート空調装置15を備えるシート10Aに、ディスプレイ110を装着したものとしている。
ディスプレイ110は、シートバック12の後ろ側の上方に装着されている。シートバック12内におけるシートフレーム14の途中部位には、シートフレーム14から分岐する分岐フレーム14bが設けられており、ディスプレイ110は、熱伝導シート120を介して、分岐フレーム14bに熱的に接続されている。

シート空調装置15は、例えば、シート10Aに冷風を供給して着座する乗員に対して冷房機能を発揮する冷却手段であり、送風機15a、通風路15b、吹出し路15c等を備えている。送風機15aは、例えば、扁平な遠心式ファンを備え、図示しない車両用の空調装置、あるいは熱伝変換素子(ペルチェモジュール等)によって生成される冷風を、通風路15b内に供給するものである。通風路15bは、シートクッション11、およびシートバック12内に形成された通路であり、シートクッション11、およびシートバック12のそれぞれの面に沿うように形成されている。そして、通風路15bの送風機15aに近接する部位は、送風機15aの吹出し口と接続されている。吹出し路15cは、通風路15bから分岐して、シートクッション11、およびシートバック12の乗員側となる表面に開口する通路であり、シートクッション11、およびシートバック12の表面に分散されるように多数設けられている。このように形成されるシート空調装置15においては、冷風が送風機15aによって、通風路15b、吹出し路15cを介して、乗員に供給されるようになっている。
本実施形態では、通風路15bから分岐して、シートフレーム14に向けて延びるフレーム用通風路15dが設けられており、送風機15aによって通風路15bに供給される冷風の一部がシートフレーム14の外表面に供給されるようになっている。尚、フレーム用通風路15dを流通する冷風は、シートフレーム14に供給された後に、例えばシート10の下方に排出されるようになっている。
シート空調装置15が使用されるときは、通常、車室内の温度が高くなっている場合であり、このような条件下では、ディスプレイ110作動時の温度も当然高くなってしまう。本実施形態では、フレーム用通風路15dから供給される冷風によってシートフレーム14を積極的に冷却して、シートフレーム14の温度を低下させることができるので、第1実施形態に対して、更に効果的なディスプレイ110の冷却が可能となる。
尚、ディスプレイ110の温度に相当する温度信号を生成する温度検出手段と、温度検出手段によって得られた温度信号に基づいて、シート空調装置15のオンオフを制御する制御部とを設けて、本来のシート空調の要求の有無にかかわらず、ディスプレイ110の温度信号に基づいてシートフレーム14に冷風を供給することで、ディスプレイ110を冷却するようにしても良い。
(第3実施形態)
第3実施形態のディスプレイ装置100Bを図5に示す。第3実施形態のディスプレイ装置100Bは、上記第2実施形態のディスプレイ装置100Aに対して、シート空調装置15Aを備えるシート10Bに、ディスプレイ110を装着したものとしている。
ディスプレイ110は、第2実施形態と同様に、シートバック12の後ろ側の上方に装着されると共に、熱伝導シート120を介して、分岐フレーム14bに熱的に接続されている。
シート空調装置15Aは、上記第2実施形態のシート空調装置15に対して、フレーム用通風路15dが廃止され、これに代えて、接続用通風路15eが設けられた冷却手段となっている。接続用通風路15eは、通風路15から分岐して、シートフレーム14のパイプ材の内部に繋がる通路となっている。この接続用通風路15eによって、送風機15aから通風路15bに供給される冷風の一部が、シートフレーム14のパイプ材の内部に供給されるようになっている。尚、シートフレーム14の内部を流通する冷風は、シートフレーム14内に供給された後に、例えばシート10の下方に排出されるようになっている。
これにより、冷風によって直接的にシートフレーム14を冷却して、シートフレーム14の温度を低下させることができるので、第1、第2実施形態に対して、更に効果的なディスプレイ110の冷却が可能となる。
尚、上記第2実施形態と同様に、ディスプレイ110の温度に相当する温度信号を生成する温度検出手段と、温度検出手段によって得られた温度信号に基づいて、シート空調装置15Aのオンオフを制御する制御部とを設けて、本来のシート空調の要求の有無にかかわらず、ディスプレイ110の温度信号に基づいてシートフレーム14内に冷風を供給することで、ディスプレイ110を冷却するようにしても良い。
(第4実施形態)
第4実施形態のディスプレイ装置100Cを図6に示す。第4実施形態のディスプレイ装置100Cは、上記第1実施形態のディスプレイ装置100に対して、シート空調装置15Bを備えるシート10Cに、ディスプレイ110を装着したものとしている。
ディスプレイ110は、シートバック12の後ろ側の上方に装着されている。シートバック12内におけるシートフレーム14の途中部位には、シートフレーム14から分岐する分岐フレーム14bが設けられており、ディスプレイ110は、熱伝導シート120を介して、分岐フレーム14bに熱的に接続されている。
また、ディスプレイ110には、ディスプレイ110の温度、例えば、バックライト113の温度に相当する温度信号を生成する温度センサ130が設けられている。温度センサ130によって得られる温度信号は、後述する制御部15hに出力されるようになっている。
シート空調装置15Bは、例えば、シート10Cを加熱することで着座する乗員に対して暖房機能を発揮する加熱手段であり、車内温センサ15f、ヒータ15g、制御部15h等を備えている。車内温センサ15fは、車室内の温度に相当する車内温度信号を生成するものであり、車内温センサ15fによって得られる車内温度信号は、後述する制御部15hに出力されるようになっている。ヒータ15gは、例えば、電気ヒータであり、シートクッション11、およびシートバック12内に設けられており、シートフレーム14に対して近接配置されている。制御部15hは、ヒータ15gのオンオフ作動を制御する制御手段である。
本実施形態では、制御部15hは、車内温センサ15fによって得られる車内温度信号が予め定められたヒータ必要温度より低いと、ヒータ15gを作動させ、更に、車内温度信号がヒータ必要温度より高い側に設定される上限温度を超えると、ヒータ15gを停止させるようになっている。これによって、ヒータ必要温度と上限温度との間で、シート10に着座する乗員に対する暖房が行われることになる。
また、制御部15hは、上記の車内温センサ15fによって得られる車内温度信号によるヒータ15gの制御に加えて、温度センサ130によって得られる温度信号に基づいても、ヒータ15gの作動を制御するようになっている。即ち、温度センサ130からの温度信号が、予め定められた第1所定温度以下であると、ヒータ15gを作動させて、第1所定温度よりも高い側に設定される第2所定温度を超えると、ヒータ15gを停止させるようになっている。第1所定温度は、車内が低温条件下にあり、液晶部112の液晶組成物の流動性が低下してしまう温度を基に決定されており、また、第2所定温度は、液晶部112の液晶組成物の流動性が支障なく得られる温度を基に決定されている。第1所定温度は、本発明の所定温度に対応する。
ディスプレイ110が液晶式のディスプレイ110であると、低温環境下においては液晶部112に内蔵される液晶組成物の流動性が低下して、画面の応答性が低下してしまう。本実施形態では、第1所定温度と第2所定温度との間において、シート空調装置15B(ヒータ15g)の熱を、シートフレーム14に伝え、更にディスプレイ110に伝えることで、ディスプレイ110を積極的に加熱させることができる。よって、低温環境下において液晶の流動性を高めることができるので、画面の応答性を向上させることができる。
尚、液晶組成物の流動性が低下するような低温環境下では、通常、乗員に対する暖房の要求が発生するため、上記のようなディスプレイ110を加熱する制御は、本来のシート暖房の作動と兼用するようにしても良い。この場合であれば、温度センサ130を廃止して、車内温度センサ15fによって得られる車内温度信号に基づくヒータ15gの作動制御とすれば良い。
また、加熱手段として、シート空調装置15Bのヒータ15gを用いるものとしたが、これに代えて、例えば、車両用空調装置、あるいは熱伝変換素子によって生成される温風を活用して、低温環境下にシートフレーム14に熱を伝え、ディスプレイ110を加熱するものとしても良い。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、シートフレーム14とディスプレイ110との間に熱伝導シート120を介在させるようにしたが、シートフレーム14とディスプレイ110との間における熱伝導性が良好であれば、熱伝導シート120を廃止しても良い。
また、上記第1〜第3実施形態では、ディスプレイ110は、液晶式のものとして説明したが、これに限らず、その他のディスプレイ、例えば、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等としても良い。
また、上記各実施形態では、ディスプレイ装置100、100A、100B、100Cを装着するシート10として、自動車用のシートとして説明したが、冒頭で述べたように、その他、列車、飛行機、客船等の乗り物用のシートに広く適用することができる。
10 シート
12 シートバック(背面部)
13 ヘッドレスト(背面部)
14 シートフレーム(フレーム)
15、15A シート空調装置(冷却手段)
15B シート空調装置(加熱手段)
100 シート用ディスプレイ装置
110 ディスプレイ

Claims (3)

  1. 乗り物用のシート(10)の背面部(12、13)に装着されるディスプレイ(110)を備えるシート用ディスプレイ装置であって、
    前記背面部(12、13)内には、前記背面部(12、13)の骨格を形成するフレーム(14)が設けられており、
    前記ディスプレイ(110)は、前記フレーム(14)に熱的に接続されており、
    前記シート(10)に冷風を供給する冷房用の冷却手段(15)が設けられており、
    前記背面部(12)内には、前記冷却手段(15)からの冷風が供給される通風路(15b、15d)が設けられており、
    前記フレーム(14)の外表面には、前記通風路(15b、15d)に供給された前記冷風が供給可能となっていることを特徴とするシート用ディスプレイ装置。
  2. 乗り物用のシート(10)の背面部(12、13)に装着されるディスプレイ(110)を備えるシート用ディスプレイ装置であって、
    前記背面部(12、13)内には、前記背面部(12、13)の骨格を形成するフレーム(14)が設けられており、
    前記ディスプレイ(110)は、前記フレーム(14)に熱的に接続されており、
    前記フレーム(14)は、パイプ材から形成されており、
    前記シート(10)に冷風を供給する冷房用の冷却手段(15A)が設けられており、
    前記パイプ材の内部には、前記冷却手段(15A)による冷風が供給可能となっていることを特徴とするシート用ディスプレイ装置。
  3. 前記ディスプレイ(110)は、液晶式のディスプレイ(110)であり、
    前記シート(10)を加熱する暖房用の加熱手段(15g)が設けられており、
    前記ディスプレイ(110)の温度が予め定めた所定温度以下のときに、前記加熱手段(15g)による熱が前記フレーム(14)を介して前記ディスプレイ(110)に伝達可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート用ディスプレイ装置。
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