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JP5944279B2 - ホールプラグ - Google Patents

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JP5944279B2
JP5944279B2 JP2012195585A JP2012195585A JP5944279B2 JP 5944279 B2 JP5944279 B2 JP 5944279B2 JP 2012195585 A JP2012195585 A JP 2012195585A JP 2012195585 A JP2012195585 A JP 2012195585A JP 5944279 B2 JP5944279 B2 JP 5944279B2
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Description

この発明は、ホールプラグに関し、溶融可能部材の熱収縮を抑制することにより、フランジ部との分離を防止し、フランジ部と溶融可能部材との間の水密性及び接着性を確保することができるようにしたものである。
従来、頭部、脚部及びフランジ部を有するプラグ本体と、溶融可能部材とを備えたホールプラグが知られている(特許文献1の2頁右欄8〜30行及び図1〜4参照)。
上記従来のホールプラグは、パネルに設けられた開口部に挿入して取り付け後、当該開口部の近傍を加熱することで、溶融可能部材が溶融し、フランジ部と開口部との間に充塞し、両者間をシールする(特許文献1の2頁右欄31行〜最下行、図5及び図6参照)。
実公平07-14692号公報
しかし、上記した従来のホールプラグでは、溶融可能部材を加熱した際に、当該溶融可能部材が熱収縮し、フランジ部の先端部から分離し、フランジ部と溶融可能部材との水密性や接着強度が低下するおそれがあるという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、溶融可能部材の熱収縮を抑制することにより、フランジ部との分離を防止し、フランジ部と溶融可能部材との間の水密性及び接着性を確保することができるようにしたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、溶融可能部材の周囲に、熱収縮した際に、フランジ部の先端部に当接する環状凸部を形成することで、溶融可能部材の熱収縮をいわゆる機械的に抑制することができる。
このため、請求項1に記載の発明によれば、フランジ部の外周部に、溶融可能部材が確実に残り、フランジ部と溶融可能部材との間の水密性及び接着性を確保することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、溶融可能部材の周囲に形成された環状凸部が、熱収縮した際に、フランジ部の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部の先端部に溶着することで、フランジ部と溶融可能部材との間の接着強度を向上することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、溶融可能部材の環状凸部を、フランジ部の先端部より高く突出させることで、熱収縮した際に、フランジ部の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部の先端部に確実に溶着させることができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、フランジ部の先端部の内周面に、溶融可能部材が溶着可能なシボ部を少なくとも形成することで、フランジ部と溶融可能部材との間の接着強度を一層、向上することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、フランジ部の先端部の外周面に、溶融可能部材が溶着可能なシボ部を少なくとも形成することで、フランジ部と溶融可能部材との間の接着強度を一層、向上することができるようにしたものである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5に記載の発明は、脚部の係止片に、スリット及び切欠部を形成することにより、脚部の挿入力を低減することができるようにしたものである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6に記載の発明は、脚部の係止片に形成された切欠部を、複数個設けることにより、脚部の挿入力を一層、低減することができるようにしたものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、ホールプラグ(10)には、例えば図1〜8に示すように、次の構成を備える。
(1)プラグ本体(30)
プラグ本体(30)は、例えば図3〜6に示すように、頭部(50)と、脚部(60)と、フランジ部(70)とを有する。
頭部(50)は、例えば図10に示すように、パネル(20)に設けられた開口部(21)より大径のものである。
脚部(60)は、例えば図10に示すように、頭部(50)から延び、開口部(21)を縮径して通り抜け、頭部(50)との間で前記パネル(20)をはさみ持つものである。
フランジ部(70)は、例えば図10に示すように、頭部(50)からパネル(20)に向かって延び、パネル(20)に弾性的に当接するものである。
(2)溶融可能部材(40)
溶融可能部材(40)は、例えば図10に示すように、開口部(21)の周囲を環状に覆うとともに、フランジ部(70)とパネル(20)との間に配置され、加熱されて溶融し、開口部(21)とフランジ部(70)との間をシールするものである。
第2に、溶融可能部材(40)の周囲には、例えば図10に示すように、当該溶融可能部材(40)の厚み方向に環状に突出し、溶融可能部材(40)が開口部(21)の中心に向かって縮径するように熱収縮した際に、フランジ部(70)の先端部に当接する環状凸部(42)を形成している。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、環状凸部(42)は、例えば図1、図9及び図10に示すように、フランジ部(70)の先端部より高く突出し、熱収縮した際に、当該フランジ部(70)の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部(70)の先端部に溶着する。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、前記フランジ部(70)は、例えば図1に示すように、パネル(20)に向かって開いた吸盤型に形成されている。
第2に、フランジ部(70)の先端部の内周面には、例えば図5に示すように、溶融可能部材(40)が溶着可能なシボ部(71)を少なくとも形成している。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、フランジ部(70)は、例えば図1に示すように、パネル(20)に向かって開いた吸盤型に形成されている。
第2に、フランジ部(70)の先端部の外周面には、図示しないが、溶融可能部材(40)が溶着可能なシボ部を少なくとも形成している。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、脚部(60)は、例えば図15及び図17〜19に示すように、頭部(50)に向かって折り返し状に延び、頭部(50)に向かって開いた傘型に形成され、開口部(21)を縮径して通り抜け、頭部(50)との間でパネル(20)をはさみ持つ係止片(61)を備えている。
第2に、係止片(61)は、例えば図17及び図18に示すように、スリット(62)により複数の分割片(63)に切り割られている。
第3に、各分割片(63)には、例えば図17及び図18に示すように、内外に貫通する切欠部(100)を形成している。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項5に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、切欠部(100)は、例えば図17及び図18に示すように、各分割片(63)に複数個設けられている。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、溶融可能部材の熱収縮を抑制することにより、フランジ部との分離を防止し、フランジ部と溶融可能部材との間の水密性及び接着性を確保することができる。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、溶融可能部材の周囲に、熱収縮した際に、フランジ部の先端部に当接する環状凸部を形成することで、溶融可能部材の熱収縮をいわゆる機械的に抑制することができる。
このため、請求項1に記載の発明によれば、フランジ部の外周部に、溶融可能部材が確実に残り、フランジ部と溶融可能部材との間の水密性及び接着性を確保することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、パネルの開口部とフランジ部との間の水密性も確保することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、溶融可能部材の周囲に形成された環状凸部が、熱収縮した際に、フランジ部の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部の先端部に溶着することで、フランジ部と溶融可能部材との間の接着強度を向上することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、溶融可能部材の環状凸部を、フランジ部の先端部より高く突出させることで、熱収縮した際に、フランジ部の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部の先端部に確実に溶着させることができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、フランジ部の先端部の内周面に、溶融可能部材が溶着可能なシボ部を少なくとも形成することで、フランジ部と溶融可能部材との間の接着強度を一層、向上することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、フランジ部の先端部の外周面に、溶融可能部材が溶着可能なシボ部を少なくとも形成することで、フランジ部と溶融可能部材との間の接着強度を一層、向上することができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、脚部の係止片に、スリット及び切欠部を形成することにより、脚部の挿入力を低減することができる。
(請求項6)
請求項6に記載の発明によれば、上記した請求項5に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6に記載の発明によれば、脚部の係止片に形成された切欠部を、複数個設けることにより、脚部の挿入力を一層、低減することができる。
一半を断面にしたホールプラグの側面図である。 ホールプラグの平面図である。 一半を断面にしたプラグ本体の側面図である。 プラグ本体の平面図である。 プラグ本体の底面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 溶融可能部材の平面図である。 図7のB−B線に沿う断面図である。 図1の右半の拡大断面図である。 パネルの開口部に取り付けた状態のホールプラグの一部断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、同図はホールプラグの平面図である。 図11の側面図である。 図11の底面図である。 図11のC−C線に沿う断面図である。 図14のD部分の拡大断面図である。 図11のプラグ本体の平面図である。 図16の側面図である。 図16の底面図である。 図16のE−E線に沿う断面図である。 図11の溶融可能部材の平面図である。 図20の側面図である。 図20の平面図である。 図20のF−F線に沿う断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示し、同図は溶融可能部材の斜視図である。 図24のウェルドラインに略沿う一部断面である。 本発明の第4の実施の形態を示し、同図は溶融可能部材の斜視図である。 図26のウェルドラインに略沿う一部断面である。 プラグ本体のフランジ部と溶融可能部材との係合状態を説明するための一部断面図である。 図28に対応し、溶融可能部材の溶融状態を説明するための一部断面図である。 本発明の第5の実施の形態を示し、同図は溶融可能部材の平面図である。 図30の斜視図である。 本発明の第6の実施の形態を示し、同図は溶融可能部材の平面図である。 図32の斜視図である。 本発明の第7の実施の形態を示し、同図は溶融可能部材の斜視図である。 本発明の第8の実施の形態を示し、同図は溶融可能部材の斜視図である。 図35のウェルドラインに略沿う一部断面である。
図1及び図2中、10は、ホールプラグであって、図10に示すように、パネル20に設けられた開口部21に取り付けられ、当該開口部21を閉塞するためのものである。
パネル20は、図示しないが、例えば自動車のボディパネルである。開口部21は、パネル20にバーリング加工することにより形成され、パネル20の表裏面に貫通し、円形に形成されている。
ホールプラグ10は、図1〜8に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)プラグ本体30
(2)溶融可能部材40
なお、ホールプラグ10のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(プラグ本体30)
プラグ本体30は、図1、図9及び図10に示すように、パネル20の開口部21に挿入され、当該開口部21を閉塞するものである。
プラグ本体30は、適度な剛性と弾性とを有する熱可塑性樹脂、例えばエラストマー(TPE)等により、一体的に成形されている。
プラグ本体30は、図3〜6に示すように、大別すると、次の各部を有する。
なお、次の(1)〜(3)については後述する。
(1)頭部50
(2)脚部60
(3)フランジ部70
なお、プラグ本体30の各部は、上記した(1)〜(3)に限定されない。
(溶融可能部材40)
溶融可能部材40は、図1、図9及び図10に示すように、パネル20の開口部21の周囲を環状に覆うとともに、プラグ本体30の後述するフランジ部70とパネル20との間に配置され、加熱されて溶融し、開口部21とフランジ部70との間をシールするものである。
溶融可能部材40は、中央に後述する中心孔41を有するシート状のドーナツ型に形成され、熱軟化性樹脂、例えばエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)等により、一体的に成形されている。
溶融可能部材40は、図1、図2及び図7〜10に示すように、大別すると、次の各部を有する。
なお、次の(1)〜(5)については後述する。
(1)中心孔41
(2)環状凸部42
(3)内周部43
(4)窪み部44
(5)タブ部45
なお、溶融可能部材40の各部は、次の(1)〜(5)に限定されない。
(頭部50)
頭部50は、図10に示すように、パネル20に設けられた開口部21より大径のものである。
(脚部60)
脚部60は、図10に示すように、頭部50から延び、パネル20の開口部21を縮径して通り抜け、頭部50との間で前記パネル20をはさみ持つものである。
脚部60は、図3、図5及び図6に示すように、円筒形に形成され、その外径をパネル20の開口部21の内径以下、本実施の形態では略等しく設定している。
脚部60には、図3、図5及び図6に示すように、次の各部を有する。
なお、脚部60の各部は、次の(1)〜(3)に限定されない。
(1)係止片61
係止片61は、図3、図5、図6、図9及び図10に示すように、頭部50に向かって折り返し状に延び、頭部50に向かって開いた傘型に形成され、パネル20の開口部21を縮径して通り抜け、頭部50との間でパネル20をはさみ持つものである。
係止片61の最小外径、すなわち下端部の外径は、パネル20の開口部21の内径以下、本実施の形態では略等しく設定している、また、係止片61の最大外径、すなわち上端部の外径は、パネル20の開口部21の内径より大きく設定している。
(2)スリット62
スリット62は、図3及び図5に示すように、係止片61を後述する複数の分割片63に切り割るものである。スリット62は、放射状に計4本形成され、係止片61を4個の分割片63に切り割っている。
なお、スリット62を、例えば4本形成したが、これに限定されず、単数、2本、3本或いは5本以上形成しても良い。
(3)分割片63
分割片63は、図3及び図5に示すように、隣接する一対のスリット62の間隔内に形成され、計4個に分割されている。
なお、分割片63を、例えば4個に分割したが、これに限定されず、単数、2個、3個或いは5個以上形成しても良い。
(フランジ部70)
フランジ部70は、図10に示すように、頭部50からパネル20に向かって延び、パネル20に弾性的に当接するものである。
フランジ部70は、屈曲性や柔軟性を有する弾性体であって、従来の剛体のものと区別され、図1〜6及び図9に示すように、パネル20に向かって開いた吸盤型に形成されている。すなわち、フランジ部70は、斜め下向きに延び、先端部に向かって肉厚を徐々に減少させている。
フランジ部70には、図5に示すように、次の各部を有する。
なお、フランジ部70の各部は、次の(1)に限定されない。
(1)シボ部71
シボ部71は、図5に示すように、フランジ部70の先端部の内周面に少なくとも形成され、溶融可能部材40が溶着可能なものである。
なお、シボ部71を、フランジ部70の先端部の内周面に形成したが、これに限定されず、フランジ部70の先端部の外周面に形成したり、或いは内周面及び外周面の両面に形成しても良い。
また、パネル20(図15参照)の板厚により、溶融可能部材40の溶着強度が変化する。すなわち、パネル20の板厚が厚い場合には、当該パネル20に取り付けた時に、フランジ部70がより大きく撓み、シボ部71への溶融可能部材40の溶着量が増加し、溶着強度を向上することができる。
(中心孔41)
中心孔41は、図7〜10に示すように、溶融可能部材40の中央に位置し、厚み方向に貫通する円形に形成され、その内径を脚部60の外径以下に設定している。
溶融可能部材40は、図1及び図9に示すように、中心孔41を脚部60に合わせてはめ込み、溶融可能部材40の弾性、並びに脚部60の係止片61の撓みを利用して、脚部60の外周にはめ込んで装着する。
(環状凸部42)
環状凸部42は、図10に示すように、溶融可能部材40の周囲に位置し、当該溶融可能部材40の厚み方向に環状に突出し、溶融可能部材40が開口部21の中心に向かって縮径するように熱収縮した際に、フランジ部70の先端部に当接するものである。
環状凸部42は、図1、図9及び図10に示すように、フランジ部70の先端部より高く突出し、熱収縮した際に、当該フランジ部70の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部70の先端部に溶着する。
また、環状凸部42は、図1及び図9に示すように、フランジ部70の先端部から離れて位置する。環状凸部42は、図10に示すように、溶融可能部材40が熱収縮した際に、フランジ部70の先端部に当接する。
(内周部43)
内周部43は、図7〜10に示すように、中心孔41の周囲に位置し、肉厚で環状に形成されている。内周部43の高さは、環状凸部42の高さに等しく設定され、逆にいうと、環状凸部42の高さを、内周部43の高さ乃至は肉厚に等しく設定している。
なお、内周部43の高さは、環状凸部42の高さに等しく設定したが、これに限定されず、高さを異ならせても良い。
(窪み部44)
窪み部44は、図7〜10に示すように、環状凸部42と内周部43との間に位置し、環状凸部42及び内周部43より一段低く形成され、薄肉で環状に形成されている。
窪み部44の底には、図1、図9に示すように、フランジ部70の先端部が当接する。フランジ部70の先端部は、図10に示すように、窪み部44の底に当接した状態を維持したまま、溶融可能部材40が熱収縮した際に、環状凸部42の内側面に当接する。
また、フランジ部70の先端部と環状凸部42との間には、隙間を積極的に形成していることから、パネル20(図15参照)に挿入するときに、フランジ部70の撓みを許容することができたり、或いはたわみ量を大きく設定することができる。
(タブ部45)
タブ部45は、図7及び図8に示すように、溶融可能部材40の外周から半径方向外向きに略山形や半円形に張り出したものである。タブ部45は、成形時の熱収縮による樹脂のいわゆるヒケを予測し、形状を拡大するものである。
(ホールプラグ10の装着方法)
つぎに、上記した構成を備えたホールプラグ10を用いて、パネル20の開口部21を閉塞する方法について説明する。
プラグ本体30の脚部60に溶融可能部材40をはめ込んで装着した状態で、図10に示すように、当該脚部60をパネル20の開口部21に合わせて挿入する。
脚部60を挿入すると、その係止片61が開口部21の内縁部に押されて、撓み込むことで縮径する。その後、開口部21を通過すると、図10に示すように、係止片61が弾性的に復元し、溶融可能部材40をはさんで、頭部50との間でパネル20をはさみ持つことで、開口部21に係止される。
つぎに、開口21の近傍が全体的に加熱されると、脚部60に装着された溶融可能部材40が開口部21の中心に向かって縮径するように熱収縮し、図10に示すように、その環状凸部42の内側面がフランジ部70の先端部に当接する。
これにより、溶融可能部材40の熱収縮が、いわゆる機械的に抑制される。
また、環状凸部42は、溶融し、図10に示すように、フランジ部70の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部70の先端部の端面及び外周面に溶着する。
さらに、環状凸部42及び窪み部44が、溶融し、図示しないが、シボ部71を有するフランジ部70の先端部の内周面に溶着する。
(図11〜23の第2の実施の形態)
つぎに、図11〜23を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、第1に、脚部60の各分割片63に、図17及び図18に示すように、内外に貫通する切欠部100を形成している点である。
第2に、本実施の形態の特徴は、切欠部100は、図17及び図18に示すように、各分割片63に複数個設けられている点である。
すなわち、切欠部100は、図17及び図18に示すように、各分割片63の厚み方向の内外周に貫通し、方形に形成されている。また、切欠部100は、各分割片63に複数個、例えば円周方向に隣接させて2個設けている。
なお、切欠部100を、例えば方形に形成したが、これに限定されない。また、切欠部100を、例えば2個設けたが、これに限定されず、単数或いは3個以上も設けても良い。さらに、2個の切欠部100を、円周方向に隣接させて設けたが、これに限定されない。
なお、本実施の形態の説明において、先に図1〜10を用いて説明した第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
本実施の形態によれば、切欠部100を形成することにより、パネル20の開口部21に対し、脚部60の挿入力を低減することができる。
さらに、切欠部100を複数個設けることにより、脚部60の挿入力を一層、低減することができる。
(図24及び図25の第3の実施の形態)
図24及び図25を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、溶融可能部材40の改良に関するものである。
すなわち、本実施の形態の特徴は、図24及び図25に示すように、ウェルドラインWの延長線上に位置し、溶融可能部材40の外周から半径方向外向きに突出する第2タブ部200を溶融可能部材40に形成している点である。
本実施の形態によれば、ウェルドラインWの延長線上に第2タブ部200を形成することで、ウェルドラインWのある箇所における強度を向上することができる。
具体的には、第2タブ部200は、図24及び図25に示すように、ウェルドラインWの延長線上に位置し、溶融可能部材40の外周から半径方向外向きに舌片状に突出している。第2タブ部200は、ウェルドラインWを中心とし、平面が略半円形に形成され、その厚みを窪み部44の肉厚に略一致させている。第2タブ部200は、環状凸部42の外周側に位置し、環状凸部42の上面より一段低く形成されている。
ウェルドラインWは、樹脂成形において、図示しないが、金型内で溶融樹脂の流れが合流して融着した部分に発生する細い線をいう。また、図中、Gは、ゲート位置を示すものである。
ウェルドラインWは、溶融可能部材40の成型品を想定し、予測したものである。なお、溶融可能部材40の成型用の金型(図示せず)を実際に製造し、当該製造した金型を使用して溶融可能部材40を実際に成型し、成型品のウェルドラインWの状態を確認してから、第2タブ部200の位置を決定することも可能であるが、費用と時間の面から考えると実際的ではない。
なお、本実施の形態の説明において、先に図1〜10を用いて説明した第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
(図26〜29の第4の実施の形態)
図26〜29を用いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、溶融可能部材40の改良に関するものである。
すなわち、本実施の形態の特徴は、図26及び図27に示すように、ウェルドラインWの延長線上に位置し、環状凸部42から突出し、当該環状凸部42の突出方向に延びる第3タブ部300を形成している点である。
本実施の形態によれば、ウェルドラインWの延長線上に位置し、環状凸部42から突出する第3タブ部300を形成することで、ウェルドラインWのある箇所における強度を向上することができるばかりでなく、図28及び図29に示すように、プラグ本体30のフランジ部70に第3タブ部300が溶着することで、フランジ部70と溶融可能部材40との間の接着強度を向上することができる。
具体的には、第3タブ部300は、図26及び図27に示すように、ウェルドラインWの延長線上に位置し、環状凸部42の上縁部から上方に向かって舌片状に突出している。第3タブ部230は、ウェルドラインWを中心とし、側面が略半円形に形成され、その厚みを環状凸部42の厚みに略一致させている。
また、溶融可能部材40には、図26に示すように、第3タブ部300に加え、第3タブ部300と離れた位置に、複数の補助用タブ部310を形成している。補助用タブ部310は、第3タブ部300に対して120度の間隔離れて、2個形成されている。補助用タブ部310は、第3タブ部300と同様に、側面が略半円形に形成され、その厚みを環状凸部42の厚みに略一致させている。
その結果、1個の第3タブ部300に、2個の補助用タブ部310を加え、計3個のタブ部を形成している。
なお、2個の補助用タブ部310を形成したが、これらに限定されず、2個の補助用タブ部310を全て省いたり、或いは1個若しくは3個以上の補助用タブ部310を形成しても良い。
また、本実施の形態の説明において、先に図1〜10を用いて説明した第1の実施の形態、及び先に図24及び図25を用いて説明した第3の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
つぎに、第3タブ部300の作用について説明する。
溶融可能部材40が加熱されると、環状凸部42が溶融し、図28及び図29に実線で示すように、プラグ本体30のフランジ部70の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部70の先端部の端面及び外周面に、溶融した環状凸部42が溶着する。
同時に、第3タブ部300も溶融し、図28及び図29に点線で示すように、フランジ部70の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部70の先端部の端面及び外周面に、溶融した第3タブ部300が溶着する。
なお、補助用タブ部310も溶融することから、その内周側にフランジ部70が位置している場合には、当該フランジ部70に溶融した補助用タブ部310が溶着する。
このため、環状凸部42が単独の場合と比較して、第3タブ部300がフランジ部70に溶着することで、フランジ部70と溶融可能部材40との間の接着強度を向上することができる。また、補助用タブ部310も溶着することで、フランジ部70と溶融可能部材40との間の接着強度を向上することができる。
(図30及び図31の第5の実施の形態)
図30及び図31を用いて、本発明の第5の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、溶融可能部材40の改良に関するものである。
すなわち、本実施の形態の特徴は、図30及び図31に示すように、第1に、ウェルドラインWの延長線上に位置し、溶融可能部材40の外周から半径方向外向きに突出する第4タブ部400を溶融可能部材40にを形成している点である。
第2に、本実施の形態の特徴は、図30及び図31に示すように、第4タブ部400の外周を、溶融可能部材40の外周の接線に沿って位置させている点である。
第3に、本実施の形態の特徴は、図31に示すように、第4タブ部400の肉厚を、環状凸部42を除く溶融可能部材40の肉厚に一致させている点である。
第4に、本実施の形態の特徴は、図31に示すように、第4タブ部400の上面を、環状凸部42の上面より一段低く形成している点である。
本実施の形態によれば、第4タブ部400の外周を溶融可能部材40の外周の接線に沿って位置させることで、ウェルドラインWのある箇所における強度を向上することができる。
特に、本実施の形態によれば、第4タブ部400の外周を溶融可能部材40の外周の接線に沿って位置させることで、第4タブ部400の平面上の面積を拡大することができる。
具体的には、第4タブ部400は、図30及び図31に示すように、ウェルドラインWの延長線上に位置し、溶融可能部材40の外周から半径方向外向きに舌片状に張り出している。第4タブ部400は、ウェルドラインWを中心とし、平面が略三日月形に形成され、その外周を溶融可能部材40の外周の接線に沿って形成している。第4タブ部400の厚みを窪み部44の肉厚に略一致させ、環状凸部42の上面より一段低く形成している。
なお、本実施の形態の説明において、先に図1〜10を用いて説明した第1の実施の形態、及び先に図24及び図25を用いて説明した第3の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
(図32及び図33の第6の実施の形態)
図32及び図33を用いて、本発明の第6の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、溶融可能部材40の改良に関するものである。
すなわち、本実施の形態の特徴は、図32及び図33に示すように、第1に、ウェルドラインWの延長線上に位置し、溶融可能部材40の外周から半径方向外向きに突出する第5タブ部500を溶融可能部材40の環状凸部42に形成している点である。
第2に、本実施の形態の特徴は、図32及び図33に示すように、第5タブ部500の外周を、溶融可能部材40の外周の接線に沿って位置させている点である。
第2に、本実施の形態の特徴は、図32及び図33に示すように、第5タブ部500の肉厚を、環状凸部42の肉厚と一致させている点である。
本実施の形態によれば、溶融可能部材40の外周から半径方向外向きに突出する第5タブ部500を環状凸部42に形成することで、ウェルドラインのある箇所における強度を向上することができる。
特に、本実施の形態によれば、第5タブ部500を環状凸部42に形成することで、環状凸部42と第5タブ部500とを連続的に且つ一体性を持たせて形成することができる。
具体的には、第5タブ部500は、図32及び図33に示すように、環状凸部42の一部に位置し、当該環状凸部42の外周を、溶融可能部材40の外周の接線に沿うように膨らませるように湾曲させることで形成している。
なお、本実施の形態の説明において、先に図1〜10を用いて説明した第1の実施の形態、及び先に図24及び図25を用いて説明した第3の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
(図34の第7の実施の形態)
図34を用いて、本発明の第6の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、溶融可能部材40の改良に関するものであり、先に図26〜29を用いて説明した第4の実施の形態に係る第3タブ部300の改良に関するものである。
すなわち、本実施の形態の特徴は、図34に示すように、第1に、ウェルドラインWの延長線上に位置し、環状凸部42から突出し、当該環状凸部42の突出方向に延びる第6タブ部600を形成している点である。
第2に、本実施の形態の特徴は、図34に示すように、ウェルドラインの延長線上に位置し、低く凹んだ凹部610を第6タブ部600に形成している。
本実施の形態によれば、低く凹んだ凹部610を第6タブ部600に形成することで、第6タブ部600の樹脂の使用量を減少することができる。
具体的には、第6タブ部600は、図34に示すように、ウェルドラインWの延長線上に位置し、環状凸部42の上縁部から上方に向かって舌片状に突出している。第3タブ部230は、ウェルドラインWを中心とし、側面が略矩形に形成され、その厚みを環状凸部42の厚みに略一致させている。
また、溶融可能部材40には、図26に示すように、第6タブ部600に加え、第6タブ部600と離れた位置に、複数の補助用タブ部610を形成している。補助用タブ部610は、第6タブ部600に対して120度の間隔離れて、2個形成されている。補助用タブ部610は、第6タブ部600と同様に、側面が略矩形に形成され、その厚みを環状凸部42の厚みに略一致させている。
その結果、1個の第6タブ部600に、2個の補助用タブ部610を加え、計3個のタブ部を形成している。
なお、2個の補助用タブ部610を形成したが、これらに限定されず、2個の補助用タブ部610を全て省いたり、或いは1個若しくは3個以上の補助用タブ部610を形成しても良い。
また、本実施の形態の説明において、先に図1〜10を用いて説明した第1の実施の形態、及び先に図24及び図25を用いて説明した第3の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
(図35及び図36の第8の実施の形態)
図35及び図36を用いて、本発明の第8の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、溶融可能部材40の改良に関するものである。
すなわち、本実施の形態の特徴は、図35及び図36に示すように、ウェルドラインWの延長線上に位置し、当該溶融可能部材40の上面から厚み方向に隆起した第7タブ部700を形成している点である。
本実施の形態によれば、溶融可能部材40の上面から厚み方向に隆起した第7タブ部700を形成することで、ウェルドラインWのある箇所における強度を向上することができる。
特に、本実施の形態によれば、第7タブ部700を溶融可能部材40の上面に形成することで、第7タブ部700の設計上の自由度を向上させることができる。
具体的には、第7タブ部700は、図35及び図36に示すように、ウェルドラインWに沿い、内周部43と窪み部44とにまたがって位置し、上方に向かって略ブロック形に隆起している。内周部43が高く、窪み部44が低くなっていることから、第7タブ部700は、側面から見ると断面が略L字形に屈曲している。
なお、本実施の形態の説明において、先に図1〜10を用いて説明した第1の実施の形態、及び先に図24及び図25を用いて説明した第3の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
(第1の実施の形態)
10 ホールプラグ
20 パネル 21 開口部
30 プラグ本体
40 溶融可能部材 41 中心孔
42 環状凸部 43 内周部
44 窪み部 45 タブ部
50 頭部
60 脚部 61 係止片
62 スリット 63 分割片
70 フランジ部 71 シボ部
(第2の実施の形態)
100 切欠部
(第3の実施の形態)
200 第2タブ部
G ゲート位置 W ウェルドライン
(第4の実施の形態)
300 第3タブ部 310 補助用タブ部
(第5の実施の形態)
400 第4タブ部
(第6の実施の形態)
500 第5タブ部
(第7の実施の形態)
600 第6タブ部
610 凹部 620 補助用タブ部
(第8の実施の形態)
700 第7タブ部

Claims (6)

  1. パネルに設けられた開口部より大径の頭部、
    前記頭部から延び、前記開口部を縮径して通り抜け、前記頭部との間で前記パネルをはさみ持つ脚部、
    前記頭部から前記パネルに向かって延び、前記パネルに弾性的に当接するフランジ部を有するプラグ本体と、
    前記開口部の周囲を環状に覆うとともに、前記フランジ部と前記パネルとの間に配置され、加熱されて溶融し、前記開口部と前記フランジ部との間をシールする溶融可能部材とを備えるホールプラグであって、
    前記溶融可能部材の周囲には、
    当該溶融可能部材の厚み方向に環状に突出し、前記溶融可能部材が前記開口部の中心に向かって縮径するように熱収縮した際に、前記フランジ部の先端部に当接する環状凸部を形成していることを特徴とするホールプラグ。
  2. 請求項1に記載のホールプラグであって、
    前記環状凸部は、
    前記フランジ部の先端部より高く突出し、前記熱収縮した際に、当該フランジ部の外周方向から半径方向内向きに巻き込むようにして、当該フランジ部の先端部に溶着することを特徴とするホールプラグ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のホールプラグであって、
    前記フランジ部は、
    前記パネルに向かって開いた吸盤型に形成され、
    前記フランジ部の先端部の内周面には、
    前記溶融可能部材が溶着可能なシボ部を少なくとも形成していることを特徴とするホールプラグ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のホールプラグであって、
    前記フランジ部は、
    前記パネルに向かって開いた吸盤型に形成され、
    前記フランジ部の先端部の外周面には、
    前記溶融可能部材が溶着可能なシボ部を少なくとも形成していることを特徴とするホールプラグ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のホールプラグであって、
    前記脚部は、
    前記頭部に向かって折り返し状に延び、前記頭部に向かって開いた傘型に形成され、前記開口部を縮径して通り抜け、前記頭部との間で前記パネルをはさみ持つ係止片を備え、
    前記係止片は、
    スリットにより複数の分割片に切り割られ、
    前記各分割片には、内外に貫通する切欠部を形成していることを特徴とするホールプラグ。
  6. 請求項5に記載のホールプラグであって、
    前記切欠部は、
    前記各分割片に複数個設けられていることを特徴とするホールプラグ。
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