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JP5885105B2 - 工作機械の自動補正装置及び自動補正方法 - Google Patents

工作機械の自動補正装置及び自動補正方法 Download PDF

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JP5885105B2 JP2012129009A JP2012129009A JP5885105B2 JP 5885105 B2 JP5885105 B2 JP 5885105B2 JP 2012129009 A JP2012129009 A JP 2012129009A JP 2012129009 A JP2012129009 A JP 2012129009A JP 5885105 B2 JP5885105 B2 JP 5885105B2
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Description

本発明は、工作機械において切削加工を長時間停止する際に、駆動源を省エネ制御するようにした工作機械の自動補正装置及び自動補正方法に関する。
従来、工作機械の例えばマシニングセンタ等において無人運転によってワークを連続的に切削加工することが行われている。例えば夜間や監視員がいない場合等では、加工用材料がなくなった場合にはこれを検知して切削工具を把持する主軸をX軸、Y軸、Z軸方向の原点位置または所定の待機位置に移動させて機械を長時間停止状態に維持する。
このとき、X軸とZ軸の駆動用サーボモータは停止させることができる。しかし、垂直軸であるY軸方向においては、主軸を原点位置または待機位置に保持するために、重力に逆らって自身の位置を維持する必要があり、Y軸駆動用モータには常に電流が流れて駆動状態に保持される。そのため、Y軸駆動用モータは発熱し、その熱が工作機械本体に伝達されるため、工作機械の精度が低下し、ワークの加工精度が劣化する原因になっていた。
このような不具合を改善する手段として例えば下記特許文献1、2、3に記載された発明が開示されている。
例えば、特許文献1に記載された発明では、パンチプレス機を制御する制御装置が自動運転中か否かを判断して、自動運転でないときに油圧シリンダに圧油を供給する油圧駆動手段としてのプレスモータを駆動停止させるようにしている。これによって自動運転中以外でプレスモータなどによる騒音の低減や省エネを達成できるとしている。
また、特許文献2に記載されたサーボ機構の制御装置では、停止時に被制御対象を所定位置に移動させる可動部位に設けたサーボモータへの給電を停止させて可動部位のブレーキ装置を作動させて可動部位を所定位置に停止させる。サーボモータへの給電が停止されると可動部位における実際の移動量を位置検出センサで検出して入力し、可動部位の実際の移動量が予め設定した許容範囲を外れた場合に異常信号を出力するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載されたパンチプレス機の省エネ装置は、自動運転でないときに動力駆動手段を停止させて省エネ制御を行うものであるから、無人運転等の場合に原材料切れ等になると省エネ制御をできない欠点がある。
また、特許文献2に記載されたサーボ機構の制御装置では、これを工作機械に適用した場合、サーボモータへの給電が停止された際に可動部位が移動すると主軸の移動によって主軸に保持された工具とテーブルに固定されたワークとが干渉するおそれがあるという不具合があった。
これに対し、特許文献3に記載された工作機械の制御装置では、加工停止時に主軸をX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に予め設定された有効範囲内の基準点位置である原点に保持し、主軸をX軸またはZ軸方向でワークと干渉しない位置に保持させる。そして、停止状態が所定時間経過した後、省エネモードを開始させてY軸サーボモータやX軸サーボモータやZ軸サーボモータへの通電をOFFして、主軸のY軸方向の位置ズレ量を検知し、位置ズレ量が有効範囲から外れた場合には省エネモードを解除するようにした。
特開2000−153318号公報 特開平4−15807号公報 特開2009−245007号公報
しかしながら、特許文献3に記載された工作機械の制御装置は、Y軸サーボモータが絶対位置検出機能を持たないタイプのモータである場合、省エネモードでY軸サーボモータへの通電をOFFすると主軸の重量によってY軸方向への位置ズレが発生してしまい、主軸の座標位置が不明になってしまう。
そのため、省エネモードを終了する場合、まず主軸を原点位置に復帰させる動作を行い、更にその次に新たな加工開始点を設定して主軸を移動させて位置決めすることが必要であり、新たな加工開始点を設定する等の操作が煩雑で手間がかかるという欠点があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、工作機械の駆動を停止した際に電力をカットして省エネ制御すると共に、省エネ制御解除の際に主軸の位置を自動的に補正できるようにした工作機械の自動補正装置及び自動補正方法を提供することを目的とする。
本発明による工作機械の自動補正装置は、工具を把持する主軸をワークに対して互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に相対移動させてワークを切削加工すると共に、ワークの切削加工が終了した後の待機状態に主軸の駆動源への通電を遮断することで省エネ制御する工作機械であって、ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置を記憶する記憶手段と、各軸の駆動源の電力を遮断する前に主軸をX軸、Y軸、Z軸の3軸方向において予め設定された有効範囲内の基準点に移動させる基準点指示手段と、待機状態で少なくとも切削加工に必要な主軸、X軸、Y軸、Z軸を含む各軸の駆動源の電力を遮断する非常停止手段と、待機状態終了後に記憶手段で記憶された主軸の座標位置情報に基づき主軸をワークの切削加工が終了した段階における座標位置に戻す移動手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ワークの切削加工が終了した後、主軸の座標位置を記憶手段で記憶させたのち、主軸を基準点指示手段の指示に基づいて基準点に移動させて保持させ、その後、待機状態となって非常停止手段によって少なくとも切削加工に必要な各軸の駆動源の電力を遮断することで省エネモードにすると電力消費を低減できるが、主軸の座標位置情報が消失すると共に、基準点位置に保持された主軸がY軸方向に位置ズレを起こすことになる。そして、省エネモード終了後に各軸の駆動源に電力を供給させると、予め記憶手段に記憶させておいた切削加工終了後の主軸の座標位置情報を読み取ることで、移動手段によって主軸を前回の切削加工終了後の座標位置に戻すことができるため、省エネモードの待機状態で次回の切削加工の段取りが完了した後、次回のワーク切削加工をスムーズに開始可能になる。
また、移動手段は、主軸を原点座標位置に戻した後で該原点座標を基準としてワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置に移動させることが好ましい。
省エネモードの待機状態で、切削加工に必要な各軸の駆動源の電力を遮断するため、主軸の座標位置情報が消失すると共にY軸方向に位置ズレによって主軸の位置を認識できないが、いったん主軸を原点座標位置に戻すことで、原点座標位置を基準として、記憶手段に記憶したワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置に移動させることができる。
また、非常停止手段では、NC、サーボシステム、シーケンサの電源以外の全電源を遮断するようにしてもよい。
これによって、主軸、X軸、Y軸、Z軸を含む切削加工に必要な各軸の駆動源の電力と比較的消費電力が大きい周辺機器の電力とを遮断することができるため、工作機械の大幅な省電力化を図れる。
また、工作機械は、主軸の絶対位置検出機能を有さないものである。
主軸、X軸、Y軸、Z軸を含む切削加工に必要な各軸の駆動源が絶対位置検出機能を有さないタイプの工作機械であっても、非切削加工の待機状態における機器の電力の遮断を促して省電力化を促進できる。
本発明による工作機械の自動補正方法は、工具を把持する主軸をワークに対して互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に相対移動させてワークを切削加工すると共に、ワークの切削加工が終了した後の待機状態で主軸の駆動源への通電を遮断することで省エネ制御する工作機械の自動補正方法であって、ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置を記憶する工程と、待機状態で少なくとも切削加工に必要な主軸、X軸、Y軸、Z軸を含む各軸の駆動源の電力を遮断する前に主軸をX軸、Y軸、Z軸の3軸方向において予め設定された有効範囲内の基準点に移動させる工程と、少なくとも切削加工に必要な各軸の駆動源の電力を遮断する工程と、待機状態終了後に、ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置に主軸を移動させる工程とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ワークの切削加工が終了した後、主軸の座標位置を記憶させたのち、主軸を基準点に移動させて保持させ、その後、待機状態となって非常停止手段によって少なくとも切削加工に必要な各軸の駆動源の電力を遮断することで省エネモードにすると電力消費を低減できるが、主軸の座標位置情報が消失すると共に、基準点位置に保持された主軸がその重量によってY軸方向に位置ズレを起こすことになり、主軸の座標位置を認識できなくなってしまう。この場合でも、省エネモード終了後に各軸の駆動源に電力を供給させて、予め記憶させておいた切削加工終了後の主軸の座標位置情報を読み取ることで主軸を前回の切削加工終了後の座標位置に戻すことができる。そのため、省エネモードの待機電力をカットできると共に、切削加工再開時に主軸の位置情報が消失されていても、前回の切削加工終了後の座標位置に主軸を確実に移動させて切削加工を再開できる。
また、ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置に主軸を移動させる工程において、主軸を原点座標位置に戻した後で、ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置に移動させることが好ましい。
省エネモードが終了して切削加工に必要な各軸の駆動源に電力を再供給すると、電力カットによって主軸の座標位置を消失したり位置ズレを生じたりしていても、原点座標位置に主軸を戻すことで座標位置を認識できるため、ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置に移動させることができる。
また、主軸の駆動源への通電を遮断する際、NC、サーボシステム、シーケンサの電源以外の全電源を遮断するようにしてもよい。
これによって、待機状態において工作機械の電力を大幅にカットして省電力化できる。
また、工作機械は主軸の絶対位置検出機能を有さないものであることが好ましい。
本発明による工作機械の自動補正装置及び自動補正方法によれば、待機状態で電力をカットして主軸の位置情報を消失したり主軸が基準点から位置ズレを生じたりしたとしても、待機状態における電力カット終了時に、主軸の位置を自動的に補正して前回の切削加工終了時における主軸の座標位置に移動させることで切削加工を再開することが可能になる。しかも、工作機械の非切削加工時の待機状態における待機電力を大幅に遮断することができるから、電力のカットで主軸の位置情報を消失してしまうタイプの工作機械であっても省電力化を図れる。
本発明の実施形態による工作機械の要部を示す斜視図である。 図1に示す工作機械の要部側断面図である。 工作機械に用いる自動補正装置のブロック図である。 自動補正方法を示す第一のフローチャートである。 第一のフローチャートに続く第二のフローチャートである。 X−Y軸座標における有効範囲と原点と主軸の基準点位置とを示す図である。
以下、本発明の実施の形態による工作機械の自動補正装置とその自動補正方法について図1乃至図6に基づいて説明する。
図1及び図2に示す工作機械1は、例えば絶対位置検出機能を有さない駆動モータを備えたタイプのものであり、電源をOFFすると駆動モータは自己の位置情報が消失されてしまい、認識できない。
本実施形態による工作機械1はマシニングセンタであり、ベース2の一端部に門形のコラム3が立設され、ベース2上のコラム3に対向する位置には保持部4が設けられている。ここで、工作機械1において垂直軸をY軸とし、Y軸に直交する水平面内において横方向をX軸、X軸に直交する縦方向をZ軸とする。
コラム3にはY軸方向に直交する方向に一対のX軸ガイドレール6a、6bが平行に配設され、X軸ガイドレール6a,6bに沿って左右方向(X軸方向)に移動可能にサドル7が配設されている。また、サドル7にはY軸方向に1対のY軸ガイドレール8a、8bが配設され、Y軸ガイドレール8a、8bに沿って上下方向(Y軸方向)に昇降可能な主軸頭9が設けられている。主軸頭9には図示しない工具を保持する主軸10がZ軸方向に突出している。
サドル7には、Y軸ガイドレール8a、8bと平行にボールネジ12が立設され、ボールネジ12の一端部にはY軸駆動源としてY軸サーボモータMyが連結されている。Y軸サーボモータMyにはブレーキ装置13が取り付けられている(図3参照)。ボールネジ12はサドル7に螺合状態に保持され、Y軸サーボモータMyの正逆回転駆動によってサドル7を主軸10と一体に昇降可能としている。
また、サドル7にはX軸ガイドレール6a,6bと平行にボールネジ14が設けられ、ボールネジ14の一端部にはX軸駆動源としてX軸サーボモータMxが連結されている。ボールネジ14はサドル7に螺合状態に保持され、X軸サーボモータMxの正逆回転駆動によってサドル7を主軸10と一体にX軸方向に移動可能としている。
また、保持台4にはX軸方向に直交する方向に一対のZ軸ガイドレール16a、16bが配設されている。ベース2には保持台4を介してAPC(オートパレットチェンジャ)17が取り付けられ、旋回可能なAPC17によってテーブル18の上部に支持されている二つのパレット18a、18aが交換可能とされている。テーブル18はZ軸ガイドレール16a、16bに沿って前後方向(Z軸方向)に移動可能なとされている。加工位置にあるパレット18aには加工対象物である図示しないワークが固定され、主軸10に保持された工具で切削加工に供される。
なお、加工位置にあるパレット18aはボールネジ19を介してZ軸駆動源としてZ軸サーボモータMzに連結されており、Z軸サーボモータMzを正逆回転させることで、テーブル18をZ軸ガイドレール16a、16bに沿ってZ軸方向に前後動可能としている。
X軸サーボモータMxとZ軸サーボモータMzは軸が重力の影響を受けないためにブレーキ装置は設けられていないが、図3に一点鎖線で示すようにブレーキ装置27、29が取り付けられていてもよい。
図3には、工作機械1における各モータ等の駆動源の省エネ制御を行う自動補正装置20が配設されている。自動補正装置20では、図示しない主軸モータ、B軸モータと共にY軸サーボモータMy、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz等のON、OFFを制御することで、ワークを支持するテーブル18、工具を把持する主軸10を駆動制御してワークの切削加工制御を行う制御手段22が設けられている。
そして、制御手段22では、主軸モータ、B軸モータ、Y軸サーボモータMy、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz等の各駆動源の非加工状態が所定時間継続すると、加工の待機状態となるため省エネのために電源を非常停止(OFF)させる。加工の待機状態における各駆動源の電力停止状態、電力カット状態を省エネモードという。
ここで、停止対象となる電源は工作機械1におけるNC、サーボシステム、シーケンサの制御電源以外の各種の駆動源の電源であり、具体的には主軸10、X軸、Y軸、Z軸、B軸の各サーボモータ、周辺機器24等である。
制御手段22において、ワークの切削加工が終了すると、工作機械1の駆動停止となったタイミングを検出した信号に基づいて、移動手段23によって主軸10を省エネ制御のための図6に示す有効範囲L内の基準点位置Sに移動させるよう各モータMy,Mx,Mzを駆動する。
ここで、図6に示す基準点位置Sは、例えばX軸、Y軸、Z軸の原点O(原点座標)の位置またはその近傍とすることが好ましく、少なくともX軸方向において主軸10に保持された工具がテーブル18に保持されたワークからずれた位置、即ち主軸10が重力で降下しても主軸10または工具がワークと干渉しない位置に設定する。或いは、Z軸方向において、主軸10が重力で降下しても主軸10や工具がワークと干渉しない位置に設定する。基準点位置Sは、主軸10に保持された工具がX軸方向とZ軸方向の少なくとも一方において干渉しないようにずれた位置であればよい。
なお、X−Y軸の面内におけるY軸方向の原点Oは図5に示すX−Y軸座標面において、X軸とY軸の交差点である。図1に示す工作機械1のコラム3上では、原点OはY軸ガイドレール8a、8bのX軸ガイドレール6aに近接する位置、例えばX軸ガイドレール6aから下方側1mm程度の位置に設定する。
また、基準点位置Sに関し、省エネモード状態に保持可能な有効範囲Lを設定する。この有効範囲Lは、Y軸方向においては、Y軸サーボモータMyが停止して給電停止状態に維持され且つブレーキ装置13でY軸サーボモータMyを停止させた状態で、Y軸サーボモータMyがボールネジ12に直結されているから、主軸10や工具の重量、ブレーキ装置13の経時的に劣化する制動力等に基づくY軸方向への降下(ズレ量)を許容可能な範囲である。
更に、X軸及びZ軸方向においては、停止状態における主軸10のX軸及びZ軸方向への移動を許容可能な範囲である(図6参照)。しかも、有効範囲Lは原点Oを含んでいる。
この有効範囲Lは、上述した主軸10や工具の重量やブレーキ装置13の適正な制動力等に基づいて経験的に設定される。なお、Y軸サーボモータMyがギヤを介してボールネジ12に連結されている場合には適正なバックラッシュの距離も含むものとする。図6では、有効範囲LをX−Y軸座標面内で示している。待機状態において、主軸10は、図6に示すように、移動手段23によって有効範囲L内における所定の基準点位置S、例えば原点Oに移動させられる。
また、制御手段22で、工作機械1の駆動停止となったタイミングを検出した信号に基づいてタイマ24で工作機械1の各モータの停止時間を計測する。タイマ24では計測時間が予め設定した所定時間t、例えばt=0分〜30分経過した時点で省エネモードを開始させるものとし、Y軸サーボモータMyへの給電を遮断すると共にブレーキ装置13を作動させる。
但し、所定時間t=0分で省エネモードを開始させると、Y軸サーボモータMyにブレーキ装置13をかけると共に各モータへの給電を遮断することになるため、短時間で駆動を再開する場合には各モータのスタート制御のために駆動開始が若干遅れてしまい好ましくない。少なくとも所定時間tを数分程度以上経過した時間に設定して省エネモードをスタートすることが好ましい。
タイマ24には、所定時間tの経過後または適宜段階でY軸サーボモータMyへの給電停止とブレーキ装置13の作動信号を出力するY軸駆動源停止手段21y、各モータMx、Mzへの給電停止の作動信号を個々に出力するX軸駆動源停止手段21x、Z軸駆動源停止手段21zがそれぞれ設けられている。なお、X軸サーボモータMxとZ軸サーボモータMzにブレーキ装置27,29をそれぞれ設けた場合には各ブレーキ装置27,29の作動信号も同時に出力する。
また、Y軸サーボモータMyには、主軸10のY軸方向位置を検知するための位置監視手段25が設けられており、Y軸サーボモータMyの停止、駆動に関わらず、常時、主軸10のY軸方向位置を検出して制御手段22にフィードバックしている。
同様にX軸サーボモータMxにも位置監視手段28が設置され、Z軸サーボモータMzにも位置監視手段30が設置されている。
また、制御手段22には、判別手段32と解除手段33と非常停止手段34と座標位置記憶手段35と基準点位置指示手段36とが設けられ、更に自動制御確認手段38が設けられている。次に、これらの各手段について詳述する。
判別手段32は、位置監視手段25,28,30で検出した待機状態における主軸10の各軸方向における位置が有効範囲L内か否かを判別する。この判別手段32では、省エネモードにおいて、主軸10を基準点位置Sに移動させた時のY軸方向の位置とY軸サーボモータMyへの給電を遮断した後の位置とで、位置監視手段25によって検知した主軸10の各位置を比較判別することも行われる(図5参照)。
基準点位置Sに位置する主軸10について、Y軸サーボモータMyへの給電を遮断すると、ブレーキ装置13で制動をかけても、主軸10や工具の重量でY軸方向に降下するズレを生じることがあり、基準点位置SからのY軸方向のズレ量をDとする。
解除手段33は、判別手段32による判別によってY軸方向のズレ量Dが有効範囲Lを外れた場合に省エネモード解除するか、異常表示するものである。
非常停止手段34は、省エネモードにおいて、例えば、工作機械1におけるNC、サーボシステム、シーケンサの制御電源以外の駆動手段(駆動源)の電源を停止するよう指示する手段であり、具体的には主軸10、X軸、Y軸、Z軸、B軸の各サーボモータ、周辺機器24等である。上述した従来の技術と比較して、工作機械1におけるNC、サーボシステム、シーケンサの制御電源を除くほとんどの電源を遮断するので、電力カットによる省エネ効果は高い。
また、座標位置記憶手段35は、Y軸サーボモータMy、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMzが待機状態に入る直前の主軸10の座標位置を位置監視手段25,28,30によって検出して記憶するものである。換言すると、座標位置記憶手段35は、ワークの切削加工が終了した段階の主軸10の座標位置を記憶しておくものである。そして、待機状態が終了した時点で駆動手段の電源に電力供給することで主軸10をこの座標位置に移動させて、次回のワークの加工開始点とするものである。
また、基準点位置指示手段36は、Y軸サーボモータMy、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMzがOFFされて工作機械1の駆動停止となったタイミングを検出した信号に基づいて、主軸10を省エネ制御のための図6に示す有効範囲L内の基準点位置Sに移動させるよう指示信号を出力し、各サーボモータMy,Mx,Mzを移動手段23で駆動する。
自動制御確認手段38は、工作機械の自動モードと手動モードを判別し、自動モードの場合にのみ、本実施形態による主軸位置の自動補正を行うよう制御する。
また、異常表示手段40は、Y軸サーボモータMyへの給電遮断及びブレーキ装置13の作動時に、主軸10のY軸方向のズレ量Dが予め設定された有効範囲Lを外れた場合に解除手段33からの指示信号により異常表示を行うものである。
また、図3に示すように、省エネモードにおいて、電源が遮断される周辺機器42として各種の機器を適用できるが、特に電力使用の大きい機器として、例えばクーラント装置43、ワーク交換装置44、工具交換装置45、油圧装置46、そして潤滑装置等に適用できる。
本実施形態による自動補正装置20を備えた工作機械1は上述の構成を備えており、次にこの工作機械1の省エネ制御のための自動補正方法について図3に示す自動補正装置20のブロック図及び図4〜図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、工作機械1によるワークの切削加工が終了すると、主軸モータ、B軸モータ、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz及びY軸サーボモータMyの動作を停止させる(ステップ101)。
そして、制御手段22で全てのモータ(主軸モータ、B軸モータ、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz、Y軸サーボモータMy等)の動作停止を検知すると、タイマ24で停止時間の計測をスタートする(ステップ102)。主軸10の停止状態が予め設定した所定時間tを経過したか否かをタイマ24で判別する(ステップ103)。なお、所定時間tが経過する前に、いずれかのモータが駆動し始めた場合には、省エネモードに入らない。
タイマ24の計測時間が所定時間tを経過すると、切削加工の待機状態である省エネモードに入る。即ち、省エネモードとは、ワークの非加工状態が所定時間継続すると例えば無人運転等の際のワーク補給待ちになるため、電源を停止(OFF)させて省エネを図る工程をいう。
ここで、停止対象となる待機状態の電源は、工作機械1を駆動させるための基本的な制御システムの電源である、NC、サーボシステム、シーケンサの制御電源を除く各種の駆動手段の電源であり、具体的には加工のために必要な主軸、X軸、Y軸、Z軸、B軸等の各軸のサーボモータの電源、周辺機器24の電源等である。
そして、ステップ103において、タイマ24で所定時間tの経過を検知すると、ワーク加工終了時の主軸10の座標位置情報を各位置監視手段25,28,30で検知して制御手段22の座標位置記憶手段35に記憶させる(ステップ104)。その後、待機電力をOFFさせる省エネモードを開始する(ステップ105)。
ここで、省エネモードによる待機電力のカット状態から加工を再開させるために、主軸10を原点に復帰させる動作を、ボタン操作等の手動操作で行うことを手動モードというが、本実施形態では自動的に主軸10を非常停止状態から次の加工を再開できるように移動制御するものであり、自動モードという。
そのため、省エネモードから次のワーク加工のための起動動作が手動モードか自動モードかを判別し(ステップ106)、手動モードである場合には省エネモードに入らない。手動モードの場合、手動パルス発生器によるワークの送りやワークの早送り、原点復帰等の動作をオペレータが操作することが想定されるためである。
自動モードである場合には、制御手段22の基準点指示手段36からの指示信号を移動手段23に出力し、主軸10を基準点位置S、例えば原点(0,0、0)に移動させる(ステップ107)。
そして、基準点位置の主軸10について、X軸、Y軸、Z軸方向位置が有効範囲L内にあることを判別手段32で確認する(ステップ108)。いずれかの軸方向で有効範囲Lを外れた場合には、ブレーキ装置13や位置監視手段25等のいずれかの機器に異常があると推定できるため、解除手段33で省エネモードを終了する。
そして、主軸10を有効範囲L内の予め設定した基準点位置S、例えば原点Oまたはその近傍に移動させた後、非常停止手段34によって、工作機械1のNC、サーボシステム、シーケンサの制御電源を除く各種の駆動手段の電源を非常停止させる(ステップ109)。
これにより、主軸モータ、B軸モータ、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz及びY軸サーボモータMyが停止(OFF)し、更にクーラント装置43、ワーク交換装置44、工具交換装置45、油圧装置46、潤滑装置等の周辺機器42の電源が停止(OFF)する(ステップ110)。
ここで、非常停止によりX軸、Y軸、Z軸サーボモータMx,My、Mzが停止しており、主軸10はY軸サーボモータMyについてブレーキ装置13で制動されている。X軸サーボモータMx,Z軸サーボモータMzについては、X軸方向とZ軸方向が水平面であるため、各サーボモータMx,Mzにブレーキ装置27,29が備えられていなくてもよいが、備えられている場合にはブレーキ装置27,29で制動を行う。
そして、ステップ107で主軸10を基準点位置Sに移動させた状態で、Y軸サーボモータMyによる主軸10のY軸方向の座標値(第一座標値とする)を位置監視手段25で予め検知して記憶しておく。そして、ステップ109で非常停止でY軸サーボモータMyの電源を停止した後における主軸10のY軸方向の座標値(第二座標値とする)を位置監視手段25で検知して記憶する。
次に、制御手段22で第一座標値と第二座標値の差異を、主軸10のY軸方向のズレ量Dとして算出し(ステップ111)、ズレ量Dが予め設定した許容範囲(有効範囲L)内か否かを判別手段32で判別する(ステップ112)。ズレ量Dがブレーキ装置13による通常のズレ量としての許容範囲を越える場合には、ブレーキ装置13の異常と判断して異常表示手段40で異常表示する(ステップ113)。
なお、Y軸方向のズレ量が加わっても主軸10の位置の第二座標値が有効範囲L内であれば、ブレーキ装置13が劣化せず、また主軸10及び工具のその重量による降下を抑制できており、正常であると認定する。
また、ステップ112において、主軸10のズレ量Dが有効範囲Lを外れた場合に異常表示するようにした。
この場合、ブレーキ装置13の劣化の進行や、主軸10及び工具のその重量による経時的なY軸方向降下が進んだと判断し、Y軸サーボモータMyの省エネモードを終了してもよい。そして、工作機械1を停止させてY軸サーボモータMyのブレーキ装置13のメンテナンスを行ってもよい。或いは、異常表示で警告するだけに留めて省エネモードを継続し、非常停止の解除による待機電力の復帰を果たした時点等でメンテナンス作業を行ってもよい。
なお、省エネモードで、Y軸サーボモータMyの給電停止時における主軸10の基準点位置Sからのズレ量が大きい場合、ワークの設置位置との関係で主軸10がワークと干渉するおそれが発生するが、本実施形態では、主軸10の基準点位置S、即ち原点Oはワークに対してX軸方向とZ軸方向の少なくとも一方向にずらして設定したから、主軸10がY軸方向即ち垂直方向に降下してもワークと干渉しない。
次に、パレット18a、18a上に次回の加工用のワークの取り付け作業が完了し、次回加工用段取り工程が終了すると(ステップ114)、例えばパレット18a、18a上のワークを図示しないセンサで検知し、或いは他のセンサで次回のワーク切削加工用段取りが終了したことを検知して、待機状態即ち省エネモードを終了させ、電源の非常停止を解除し、電力を復帰させる(ステップ115)。
これよって、NC、サーボシステム、シーケンサの制御電源以外の駆動手段の電源である、主軸モータ、B軸モータ、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz及びY軸サーボモータMy、更にクーラント装置43、ワーク交換装置44、工具交換装置45、油圧装置46、潤滑装置等の周辺機器42の電源を導通(ON)させる。
これら電源の導通によって、主軸10の原点自動復帰プログラムを起動させ、主軸10のX軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz及びY軸サーボモータMyを起動させて、主軸10をまず原点Oに復帰させる(ステップ117)。次いで、制御手段22において、ステップ104で省エネモード開始前に座標位置記憶手段35に記憶しておいた前回のワーク切削加工終了時における主軸10の座標位置を読み取り、原点Oを基準として当該座標位置に主軸10を移動手段23によって移動させて位置決めする(ステップ118)。
本実施形態による工作機械1は絶対位置検出機能を有さない駆動モータを装着したタイプの工作機械であるため、前回の切削加工終了後に省エネモードで電源を遮断させることで、加工終了時点での待機状態の主軸10の座標位置情報が全て消失されてしまう。
しかしながら、本実施形態による自動補正装置20によれば、次のワークをパレット18a、18aに設置した次回のワーク加工用段取り終了後に、前回のワーク加工終了時点での主軸10の座標位置を読み取って再認識させて再度位置決めすることができるため、次回のワーク切削加工をスムーズに起動させることができる。
上述のように、本実施形態による工作機械1における主軸10の自動補正装置20によれば、省エネモード開始のための制御電源を除く全ての電源を遮断して、しかも主軸10がその重量や工具の重量等によって位置ズレを起こしたり、また主軸10の座標位置データを消失してしまうとしても、省エネモード終了後に、省エネモード移行前の前回加工終了後の主軸10の座標位置に自動的且つスムーズに復帰させるよう制御することができる。
しかも、待機状態解除時に主軸10の位置を自動的に補正することで絶対位置検出機能を持たないタイプの工作機械1であっても、省エネモードの待機状態で電源を遮断することによって大幅な省電力化を達成できる。
また、省エネモード開始時の主軸の第一座標値とY軸サーボモータMyの給電停止及びブレーキ装置13の制動時の主軸10の第二座標値とによってY軸方向のズレ量Dを算出することで、ブレーキ装置13等の劣化の程度を検出できる。なお、Y軸サーボモータMyとボールネジ12との間にギヤを介在させた場合には、ギヤのバックラッシュによる異常をも検知できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
例えば、タイマ24を省略して主軸10を基準点位置Sに位置させた直後から、ズレ量Dを位置監視手段25,28,30によって検出するようにしてもよい。この場合、省エネモード制御段階では、主軸10は水平面内の2軸であるX軸方向とZ軸方向には重力の影響がなく移動しないため、Y軸サーボモータMyのY軸方向(垂直軸方向)への降下量だけを検知するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、工作機械1の待機状態で電力をカットする電源は、NC、サーボシステム、シーケンサの制御電源以外の駆動手段の電源とし、例えば主軸モータ、B軸モータ、X軸サーボモータMx、Z軸サーボモータMz及びY軸サーボモータMy等の切削加工に必要な各軸、更にクーラント装置43、ワーク交換装置44、工具交換装置45、油圧装置46、潤滑装置等の周辺機器42も含めるとしたが、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、少なくとも切削加工に必要なY軸、X軸、Z軸等の各軸を含んでいれば、他の駆動手段は適宜のものを選択できる。しかし、切削加工を終了した待機状態での省電力化を増大させるためにはできるだけ待機電力をカットさせる駆動手段の電源を多くすることが好ましい。
1 工作機械
10 主軸
18,18a、18b テーブル
13、27,29 ブレーキ装置、
20 自動補正装置
21y Y軸駆動源停止手段
22 制御手段
23 移動手段
24 タイマ
25、28,30 位置監視手段
34 非常停止手段
35 座標位置記憶手段
36 基準点指示手段
40 異常表示手段
42 周辺機器
My Y軸サーボモータ
Mx X軸サーボモータ
Mz Z軸サーボモータ
L 有効範囲
S 主軸の基準点
O 原点

Claims (8)

  1. 工具を把持する主軸をワークに対して互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に相対移動させてワークを切削加工すると共に、ワークの切削加工が終了した後の待機状態に前記主軸の駆動源への通電を遮断することで省エネ制御する工作機械であって、
    前記ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置を記憶する記憶手段と、
    前記各軸の駆動源の電力を遮断する前に前記主軸をX軸、Y軸、Z軸の3軸方向において予め設定された有効範囲内の基準点に移動させる基準点指示手段と、
    前記待機状態で少なくとも切削加工に必要な主軸、X軸、Y軸、Z軸を含む各軸の駆動源の電力を遮断する非常停止手段と、
    前記待機状態終了後に前記記憶手段で記憶された主軸の座標位置情報に基づき該主軸を前記ワークの切削加工が終了した段階における前記座標位置に戻す移動手段と
    を備えたことを特徴とする工作機械の自動補正装置。
  2. 前記移動手段は、前記主軸を原点座標位置に戻した後で該原点座標を基準として前記ワークの切削加工が終了した段階における主軸の座標位置に移動させるようにした請求項1に記載された工作機械の自動補正装置。
  3. 前記非常停止手段では、NC、サーボシステム、シーケンサの電源以外の全電源を遮断するようにした請求項1または2に記載された工作機械の自動補正装置。
  4. 前記工作機械は、主軸の絶対位置検出機能を有さないものである請求項1乃至3のいずれか1項に記載された工作機械の自動補正装置。
  5. 工具を把持する主軸をワークに対して互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に相対移動させてワークを切削加工すると共に、ワークの切削加工が終了した後の待機状態で前記主軸の駆動源への通電を遮断することで省エネ制御する工作機械の自動補正方法であって、
    前記ワークの切削加工が終了した段階における前記主軸の座標位置を記憶する工程と、
    前記待機状態で少なくとも切削加工に必要な主軸、X軸、Y軸、Z軸を含む各軸の駆動源の電力を遮断する前に前記主軸をX軸、Y軸、Z軸の3軸方向において予め設定された有効範囲内の基準点に移動させる工程と、
    少なくとも前記切削加工に必要な各軸の駆動源の電力を遮断する工程と、
    前記待機状態終了後に、前記ワークの切削加工が終了した段階における前記主軸の座標位置に前記主軸を移動させる工程と
    を備えたことを特徴とする工作機械の自動補正方法。
  6. 前記ワークの切削加工が終了した段階における前記主軸の座標位置に前記主軸を移動させる工程において、前記主軸を原点座標位置に戻した後で、前記ワークの切削加工が終了した段階における前記主軸の座標位置に移動させるようにした請求項5に記載された工作機械の自動補正方法。
  7. 前記主軸の駆動源への通電を遮断する際、NC、サーボシステム、シーケンサの電源以外の全電源を遮断するようにした請求項5または6に記載された工作機械の自動補正方法。
  8. 前記工作機械は主軸の絶対位置検出機能を有さないものである請求項5乃至7のいずれか1項に記載された工作機械の自動補正方法。
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