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JP5884529B2 - ドライブトレーンの油圧供給装置 - Google Patents

ドライブトレーンの油圧供給装置 Download PDF

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JP5884529B2
JP5884529B2 JP2012021764A JP2012021764A JP5884529B2 JP 5884529 B2 JP5884529 B2 JP 5884529B2 JP 2012021764 A JP2012021764 A JP 2012021764A JP 2012021764 A JP2012021764 A JP 2012021764A JP 5884529 B2 JP5884529 B2 JP 5884529B2
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Description

本発明は、ドライブトレーンの油圧供給装置に関し、特に、トルクコンバータに供給される油圧と、潤滑系の油圧とを調整する技術に関する。
油圧によって作動するロックアップクラッチが設けられたトルクコンバータが公知である。一般的に、ロックアップクラッチの伝達トルク容量は、係合側油室と解放側油室との差圧により制御される。特開2004−340308号公報(特許文献1)の第27,33段落等に記載されているように、係合側油室と解放側油室との差圧は、リニアソレノイドバルブによって調整された油圧を制御圧として用いて制御される。また、トルクコンバータに供給される油圧の元圧には、セカンダリレギュレータバルブによって調整された油圧(セカンダリ圧)が用いられる。所望のセカンダリ圧を得る際にセカンダリレギュレータバルブから排出された油圧は、トルクコンバータに連結された無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)または有段変速機(自動変速機)から構成されるドライブトレーンの潤滑系に供給される。
特開2004−340308号公報の第37段落、図4,5等に記載されているように、専用のソレノイド弁と潤滑圧調圧弁とを設けて、潤滑系に供給される油圧を制御することも提案されている。
特開2004−340308号公報
しかしながら、潤滑系に供給される油圧を制御するためだけに用いられる部品を別途設けると、部品点数が増加するとともに、コストが増大する要因となる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、部品点数の増加を抑えて潤滑系に供給される油圧を調整することである。
ある実施例において、ドライブトレーンは、ロックアップクラッチを備えたトルクコンバータと、トルクコンバータに連結された変速機とを含む。ドライブトレーンの油圧供給装置は、油圧を調整する第1のバルブと、第1のバルブにより調整された油圧が供給されることにより、ロックアップクラッチを制御する第2のバルブと、第1のバルブにより調整された油圧が供給されることにより、ドライブトレーンの潤滑系の油圧を調整する第3のバルブとを備える。
この構成によると、第1のバルブにより調整された油圧を、ロックアップクラッチを制御する第2のバルブと、潤滑系の油圧を調整する第3のバルブとの両方のバルブの制御圧として用いることができる。したがって、潤滑系の油圧を調整する第3のバルブの制御圧を発生する専用のバルブを別に設けずとも、ロックアップクラッチを制御する第2のバルブの制御圧を発生する第1のバルブを用いて、トルクコンバータに供給される油圧と、潤滑系の油圧との両方を制御できる。よって、部品点数の増加を抑えつつ、潤滑系の油圧を調整することができる。
別の実施例において、第2のバルブは、第1のバルブにより調整された油圧が高いほど、ロックアップクラッチのトルク容量を大きくする。第3のバルブは、第1のバルブにより調整された油圧が高いほど、潤滑系の油圧を高くする。第1のバルブは、ドライブトレーンに連結された駆動源の負荷が大きいほど、第のバルブおよび第のバルブに供給される油圧を高くする。
この構成によると、大負荷時において、トルクコンバータのロックアップクラッチに十分なトルク容量を与えつつ、変速機に十分な潤滑油を供給することができる。トルク容量が小さくてもよく、潤滑油も少量でよい小負荷時には、油圧供給装置における油圧を小さくすることで、たとえば元圧を発生するオイルポンプの負荷を小さくし、エネルギ損失を小さくできる。
さらに別の実施例において、第1のバルブは、ソレノイドバルブである。
この構成によると、共通のソレノイドバルブで、ロックアップクラッチのトルク容量と潤滑系の油圧とを制御できる。
車両のスケルトン図である。 車両の制御系を示す図である。 油圧制御回路を示す図である。 油圧の関係を示す図である。 ノーマルオープン型のLUBコントロールバルブを示す図である。 ノーマルオープン型のLUBコントロールバルブを用いた場合の油圧の関係を示す図(その1)である。 ノーマルオープン型のLUBコントロールバルブを用いた場合の油圧の関係を示す図(その2)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る油圧制御装置を搭載した車両について説明する。この車両に搭載された駆動装置100のエンジン200の出力は、トルクコンバータ300および前後進切換装置400を介して、ベルト式の無段変速機500に入力される。無段変速機500の出力は、減速歯車600および差動歯車装置700に伝達され、左右の駆動輪800へ分配される。本実施の形態において、ドライブトレーンは、少なくともトルクコンバータ300および無段変速機500を含むが、前後進切換装置400、減速歯車600および作動歯車装置700もドライブトレーンに含まれてもよい。
なお、ベルト式の無段変速機500の代わりに、チェーン式の無段変速機を用いるようにしたり、トロイダル式の無段変速機を用いるようにしてもよい。また、プラネタリギヤから構成される有段変速機を用いるようにしてもよい。
トルクコンバータ300は、エンジン200のクランク軸に連結されたポンプ翼車302と、タービン軸304を介して前後進切換装置400に連結されたタービン翼車306とから構成されている。ポンプ翼車302およびタービン翼車306の間にはロックアップクラッチ308が設けられている。ロックアップクラッチ308は、係合側油室および解放側油室に対する油圧供給が切換えられることにより、係合または解放されるようになっている。
ロックアップクラッチ308が完全係合させられることにより、ポンプ翼車302およびタービン翼車306は一体的に回転させられる。ポンプ翼車302には、無段変速機500を変速制御したり、ベルト挟圧力を発生させたり、各部に潤滑油を供給したりするための油圧を発生する機械式のオイルポンプ310が設けられている。
前後進切換装置400は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。トルクコンバータ300のタービン軸304はサンギヤ402に連結されている。無段変速機500の入力軸502はキャリア404に連結されている。キャリア404とサンギヤ402とはフォワードクラッチ406を介して連結されている。リングギヤ408は、リバースブレーキ410を介してハウジングに固定される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は油圧シリンダによって摩擦係合させられる。フォワードクラッチ406の入力回転数は、タービン軸304の回転数、すなわちタービン回転数NTと同じである。
フォワードクラッチ406が係合させられるとともに、リバースブレーキ410が解放されることにより、前後進切換装置400は前進用係合状態となる。この状態で、前進方向の駆動力が無段変速機500に伝達される。リバースブレーキ410が係合させられるとともにフォワードクラッチ406が解放されることにより、前後進切換装置400は後進用係合状態となる。この状態で、入力軸502はタービン軸304に対して逆方向へ回転させられる。これにより、後進方向の駆動力が無段変速機500に伝達される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410が共に解放されると、前後進切換装置400は動力伝達を遮断するニュートラル状態になる。
無段変速機500は、入力軸502に設けられたプライマリプーリ504と、出力軸506に設けられたセカンダリプーリ508と、これらのプーリに巻き掛けられた伝動ベルト510とから構成される。各プーリと伝動ベルト510との間の摩擦力を利用して、動力伝達が行われる。
各プーリは溝幅が可変であるように、油圧シリンダから構成されている。プライマリプーリ504の油圧シリンダの油圧が制御されることにより、各プーリの溝幅が変化する。これにより、伝動ベルト510の掛かり径が変更され、変速比GR(=プライマリプーリ回転数NIN/セカンダリプーリ回転数NOUT)が連続的に変化させられる。
図2に示すように、ECU(Electronic Control Unit)900には、エンジン回転数センサ902、タービン回転数センサ904、車速センサ906、スロットル開度センサ908、冷却水温センサ910、油温センサ912、アクセル開度センサ914、フットブレーキスイッチ916、ポジションセンサ918、プライマリプーリ回転数センサ922およびセカンダリプーリ回転数センサ924が接続されている。
エンジン回転数センサ902は、エンジン200の回転数(エンジン回転数)NEを検出する。タービン回転数センサ904は、タービン軸304の回転数(タービン回転数)NTを検出する。車速センサ906は、車速Vを検出する。スロットル開度センサ908は、電子スロットルバルブの開度θ(TH)を検出する。冷却水温センサ910は、エンジン200の冷却水温T(W)を検出する。油温センサ912は、無段変速機500などの油温T(C)を検出する。アクセル開度センサ914は、アクセルペダルの開度A(CC)を検出する。フットブレーキスイッチ916は、フットブレーキの操作の有無を検出する。ポジションセンサ918は、シフトポジションと対応する位置に設けられた接点がONであるかOFFであるかを判別することにより、シフトレバー920のポジションP(SH)を検出する。プライマリプーリ回転数センサ922は、プライマリプーリ504の回転数NINを検出する。セカンダリプーリ回転数センサ924は、セカンダリプーリ508の回転数NOUTを検出する。各センサの検出結果を表す信号が、ECU900に送信される。タービン回転数NTは、フォワードクラッチ406が係合された前進走行時にはプライマリプーリ回転数NINと一致する。車速Vは、セカンダリプーリ回転数NOUTと対応した値になる。したがって、車両が停車状態にあり、かつフォワードクラッチ406が係合された状態では、タービン回転数NTは0となる。
ECU900は、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび入出力インター
フェースなどを含む。CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って信号処理を行なう。これにより、エンジン200の出力制御、無段変速機500の変速制御、ベルト挟圧力制御、フォワードクラッチ406の係合/解放制御およびリバースブレーキ410の係合/解放制御などを実行する。
エンジン200の出力制御は電子スロットルバルブ1000、燃料噴射装置1100、点火装置1200などによって行なわれる。無段変速機500の変速制御、ベルト挟圧力制御、フォワードクラッチ406の係合/解放制御およびリバースブレーキ410の係合/解放制御は、特許請求の範囲に記載の油圧制御装置に相当する油圧制御回路2000によって行なわれる。
図3を参照して、油圧制御回路2000の一部について説明する。なお、以下に説明する油圧制御回路2000は一例であって、これに限らない。
油圧供給回路2000には、オイルポンプ310から油圧が供給される。油圧制御回路2000は、プライマリレギュレータバルブ2100と、セカンダリレギュレータバルブ2200と、SLUリニアソレノイドバルブ2300と、ロックアップリレーバルブ2400と、ロックアップコントロールバルブ2500と、LUBコントロールバルブ2600とを備える。
本実施の形態において、SLUリニアソレノイドバルブ2300が、特許請求の範囲に記載の第1のバルブに対応する。セカンダリレギュレータバルブ2200またはロックアップコントロールバルブ2500が、特許請求の範囲に記載の第2のバルブに対応する。LUBコントロールバルブ2600が、特許請求の範囲に記載の第3のバルブに対応する。
オイルポンプ310は、メインポートとサブポートとの2つの出力ポートを有する。メインポートから出力された油圧は、ライン圧油路2002に供給される。ライン圧油路2002内の油圧は、プライマリレギュレータバルブ2100により調圧される。プライマリレギュレータバルブ2100には、SLTリニアソレノイドバルブ(図示せず)から制御圧が供給される。プライマリレギュレータバルブ2100のスプールは、供給された制御圧に応じて図3上で上下に摺動する。これにより、ライン圧油路2002内の油圧がプライマリレギュレータバルブ2100により調圧(調整)される。プライマリレギュレータバルブ2100により調圧された油圧がライン圧PLとして用いられる。
ライン圧を調圧する際にプライマリレギュレータバルブ2100から流出(排出)した余分なオイルは、セカンダリ油路2202に供給される。セカンダリ油路2202内のセカンダリ圧SECは、セカンダリレギュレータバルブ2200により調圧される。
セカンダリレギュレータバルブ2200には、油圧を調整するSLUリニアソレノイドバルブ2300から制御圧が供給される。セカンダリレギュレータバルブ2200のスプールは、供給された制御圧に応じて図3上で上下に摺動する。これにより、セカンダリ圧SECが生成される。セカンダリ圧SECは、後述するように、ロックアップクラッチ308の解放時にトルクコンバータ300に供給される。したがって、セカンダリレギュレータバルブ2200は、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が供給されることにより、ロックアップクラッチ308を制御して、解放状態とする。
SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が低いと、セカンダリレギュレータバルブ2200のスプールが図3において右側の状態に移行し、セカンダリレギュレータバルブ2200から排出される油量が大きくなる。その結果、セカンダリ圧SECが低くなる。
一方、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が高いと、セカンダリレギュレータバルブ2200のスプールが図3において左側の状態に移行し、セカンダリレギュレータバルブ2200から排出される油量が小さくなる。その結果、セカンダリ圧SECが高くなる。
このように、本実施の形態において、セカンダリレギュレータバルブ2200は、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が高いほど、セカンダリ圧を高くする。すなわち、セカンダリレギュレータバルブ2200は、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が高いほど、トルクコンバータ300に供給される油圧を高くする。
ライン圧を調圧する際にセカンダリレギュレータバルブ2200から流出(排出)した余分なオイルは、オイルクーラ3000およびドライブトレーンの潤滑系4000に供給される。後述するように、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧は、LUBコントロールバルブ2600により調整される。
オイルポンプ310のサブポートから出力された油圧は、エンジン回転数がある程度高くなると、プライマリレギュレータバルブ2100とセカンダリレギュレータバルブ2200とを介して、オイルクーラ3000およびドライブトレーンの潤滑系4000に供給される。
SLUリニアソレノイドバルブ2300には、モジュレータバルブ(図示せず)などを用いることによってライン圧を元圧として所望の値に調圧された油圧が供給される。SLUリニアソレノイドバルブ2300は、ECU900により制御される。本実施の形態において、SLUリニアソレノイドバルブ2300は、ドライブトレーンに連結された駆動源であるエンジン200の負荷が大きいほど、高い油圧を出力する。
ロックアップリレーバルブ2400は、セカンダリ圧SECの供給先を、トルクコンバータ300の係合側油室(ポンプ翼車302側)と解放側油室(ロックアップクラッチ308とカバーとで区画される空間)との間で選択的に切替える。
ロックアップリレーバルブ2400は、ECU900によって制御されるSLソレノイドバルブ(図示せず)から供給される油圧に応じて作動する。一例として、SLソレノイドバルブは、オン−オフソレノイドバルブである。SLソレノイドバルブから油圧が出力されておらず、ロックアップリレーバルブ2400のスプールが、スプリングの付勢力により、図3において「OFF」に示す状態(左側の状態)であると、セカンダリ圧SECが、トルクコンバータ300の解放側油室に供給され、トルクコンバータ300係合側油室の油圧がオイルクーラ3000およびドライブトレーンの潤滑系4000に供給される。この状態では、ロックアップクラッチ308がカバーから引き離され、ロックアップクラッチ308が解放状態になる。
解放状態では、トルクコンバータ300に供給される油圧は、前述したセカンダリレギュレータバルブ2200によって調圧される。本実施の形態において、セカンダリレギュレータバルブ2200は、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が高いほど、セカンダリ圧SEC、すなわち、トルクコンバータ300に供給される油圧を高くし、SLUリニアソレノイドバルブ2300は、エンジン200の負荷が大きいほど、高い油圧を出力するため、結果的に、エンジン200の負荷、すなわちトルクコンバータ300に入力されるトルクが大きいほど、トルクコンバータ300に供給される油圧が高くなる。そのため、トルクコンバータ300に入力されるトルクが大きいほど、トルクコンバータ300での油圧の還流が増大される。よって、トルクコンバータ300において発せられる熱を効果的に排出できる。
SLソレノイドバルブからロックアップリレーバルブ2400に対して油圧が供給されている場合、ロックアップリレーバルブ2400のスプールは、図3において「ON」に示す状態(右側の状態)になる。この場合、セカンダリ圧SECが、トルクコンバータ300の係合側油室に供給され、トルクコンバータ300の解放側油室から油圧がドレンされる。そのため、ロックアップクラッチ308がカバー側に押し付けられ、ロックアップクラッチ308が係合状態になる。
係合状態では、ロックアップクラッチ308のトルク容量、すなわち、係合側油室と解放側油室との差圧は、ロックアップコントロールバルブ2500により調整される。したがって、ロックアップリレーバルブ2400のスプールが図3において「ON」に示す状態である場合では、ロックアップコントロールバルブ2500は、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が供給されることにより、トルクコンバータ300に供給される油圧を調整する。
SLソレノイドバルブからロックアップリレーバルブ2400に対して油圧が供給され、ロックアップリレーバルブ2400のスプールが図3において「ON」に示す状態(右側の状態)である場合、セカンダリ圧SECが、ロックアップリレーバルブ2400を介してロックアップコントロールバルブ2500に供給されるため、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が低いと、ロックアップコントロールバルブ2500のスプールが図3において左側の状態に移行し、ロックアップコントロールバルブ2500のドレンポートを介して解放側油室から排出される油量が小さくなる。その結果、係合側油室と解放側油室との差圧が小さくなって、ロックアップクラッチ308のトルク容量が低下する。
一方、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が高いと、ロックアップコントロールバルブ2500のスプールが図3において右側の状態に移行し、ロックアップコントロールバルブ2500のドレンポートを介して解放側油室から排出される油量が大きくなる。その結果、係合側油室と解放側油室との差圧が大きくなって、ロックアップクラッチ308のトルク容量が増大する。
このように、本実施の形態において、ロックアップコントロールバルブ2500は、ロックアップクラッチ308のトルク容量を制御する。本実施の形態において、SLUリニアソレノイドバルブ2300は、エンジン200の負荷が大きいほど、高い油圧を出力するため、結果的に、ロックアップクラッチ308の係合状態では、エンジン200の負荷、すなわちトルクコンバータ300に入力されるトルクが大きいほど、ロックアップクラッチ308のトルク容量が増大される。よって、入力された大きなトルクを無段変速機500に十分に伝達することができる。
なお、係合側油室に供給される油圧はセカンダリ圧SECであるため、ロックアップクラッチ308の係合状態では、セカンダリレギュレータバルブ2200によって、係合側油室と解放側油室との差圧、すなわちロックアップクラッチ308のトルク容量が調整されるとも言える。
SLUリニアソレノイドバルブ2300により調圧された油圧は、LUBコントロールバルブ2600にも供給される。LUBコントロールバルブ2600は、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調圧された油圧が供給されることにより、オイルクーラ3000およびドライブトレーンの潤滑系4000に供給される油圧を調整する。より具体的には、LUBコントロールバルブ2600は、モジュレータバルブ(図示せず)を介して供給される油圧を元圧としてチェックバルブ2602に供給される油圧を調圧することにより、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧を調整する。
本実施の形態において、LUBコントロールバルブ2600は、ノーマルクローズ型のバルブであるため、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が低いと、スプリングの付勢力によりLUBコントロールバルブ2600のスプールが図3において右側の状態に移行し、LUBコントロールバルブ2600からチェックバルブ2602に供給される油圧が低下する。この場合、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧がチェックバルブ2602から排出され易い。
一方、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が高いと、スプリングの付勢力によりLUBコントロールバルブ2600のスプールが図3において左側の状態に移行し、LUBコントロールバルブ2600からチェックバルブ2602に供給される油圧が増大する。この場合、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧がチェックバルブ2602から排出され難い。そのため、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧を高く維持できる。
このように、本実施の形態において、LUBコントロールバルブ2600は、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧が高いほど、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧を高くする。
本実施の形態において、SLUリニアソレノイドバルブ2300は、エンジン200の負荷が大きいほど、高い油圧を出力するため、結果的に、エンジン200からドライブトレーンに入力されるトルクが大きいほど、潤滑系4000に供給される油圧が高くされる。よって、潤滑が必要される運転状態において、十分な潤滑油をドライブトレーンに供給することができる。
図4に、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調圧された油圧と、セカンダリ圧SEC、トルクコンバータ300の係合側油室と解放側油室との差圧、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧、ならびにLUBコントロールバルブ2600により調圧される油圧との関係を示す。
以上のように、本実施の形態においては、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調整された油圧を、ロックアップクラッチ308を制御するセカンダリレギュレータバルブ2200またはロックアップコントロールバルブ2500と、潤滑系4000の油圧を調整するLUBコントロールバルブ2600との両方のバルブの制御圧として用いることができる。したがって、潤滑系の油圧を調整するLUBコントロールバルブ2600の制御圧を発生する専用のバルブを別に設けずとも、ロックアップクラッチ308のトルク容量を調整するロックアップコントロールバルブ2500の制御圧を発生するSLUリニアソレノイドバルブ2300を用いて、トルクコンバータ300に供給される油圧と、潤滑系4000の油圧との両方を制御できる。
[変形例]
前述の実施の形態においては、ノーマルクローズ型のLUBコントロールバルブ2600を用いていたが、図5に示すように、ノーマルオープン型のLUBコントロールバルブ2610を用いてもよい。ノーマルオープン型のLUBコントロールバルブ2610を用いた場合、SLUリニアソレノイドバルブ2300により調圧された油圧と、セカンダリ圧SEC、トルクコンバータ300の係合側油室と解放側油室との差圧、オイルクーラ3000および潤滑系4000に供給される油圧、ならびにLUBコントロールバルブ2600により調圧される油圧との関係は、図6または図7に示される。
その他、オイルポンプ310から油圧が出力されるポートを電磁弁によって切り換えるようにしてもよい。また、オイルポンプ310は1つの出力ポートのみを備えたものであってもよい。さらに、SLUリニアソレノイドバルブ2300以外のソレノイドバルブにより調整された油圧を、セカンダリレギュレータバルブ2200とロックアップコントロールバルブ2500とのうちのいずれか一方の制御圧として用いてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 駆動装置、200 エンジン、300 トルクコンバータ、302 ポンプ翼車、304 タービン軸、306 タービン翼車、308 ロックアップクラッチ、310 オイルポンプ、500 無段変速機、600 減速歯車、700 差動歯車装置、800 駆動輪、900 ECU、2000 油圧制御回路、2002 ライン圧油路、2100 プライマリレギュレータバルブ、2200 セカンダリレギュレータバルブ、2202 セカンダリ油路、2300 SLUリニアソレノイドバルブ、2400 ロックアップリレーバルブ、2500 ロックアップコントロールバルブ、2600,2610 LUBコントロールバルブ、2602 チェックバルブ、3000 オイルクーラ、4000 潤滑系。

Claims (2)

  1. ロックアップクラッチを備えたトルクコンバータと、前記トルクコンバータに連結された変速機とを含むドライブトレーンの油圧供給装置であって、
    油圧を調整する第1のバルブと、
    前記第1のバルブにより調整された油圧が供給されることにより、前記ロックアップクラッチを制御する第2のバルブと、
    前記第1のバルブにより調整された油圧が供給されることにより、前記ドライブトレーンの潤滑系の油圧を調整する第3のバルブとを備え
    前記第2のバルブは、前記第1のバルブにより調整された油圧が高いほど、前記ロックアップクラッチのトルク容量を大きくし、
    前記第3のバルブは、前記第1のバルブにより調整された油圧が高いほど、前記潤滑系の油圧を高くし、
    前記第1のバルブは、前記ドライブトレーンに連結された駆動源の負荷が大きいほど、前記第2のバルブおよび前記第3のバルブに供給される油圧を高くする、ドライブトレーンの油圧供給装置。
  2. 前記第1のバルブは、ソレノイドバルブである、請求項1に記載のドライブトレーンの油圧供給装置。
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