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JP5871378B2 - 多周波共用アンテナ及び携帯端末 - Google Patents

多周波共用アンテナ及び携帯端末 Download PDF

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JP5871378B2
JP5871378B2 JP2012019536A JP2012019536A JP5871378B2 JP 5871378 B2 JP5871378 B2 JP 5871378B2 JP 2012019536 A JP2012019536 A JP 2012019536A JP 2012019536 A JP2012019536 A JP 2012019536A JP 5871378 B2 JP5871378 B2 JP 5871378B2
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Description

本発明は、異なる周波数帯域で動作する多周波共用アンテナ、及びこの多周波共用アンテナを備える携帯端末に関する。
従来、アンテナエレメントと共振回路を有し、異なる周波数帯域で動作する多周波共用アンテナが知られており、例えばコイルとコンデンサから構成される共振回路が細長のアンテナの中間部分に設けられ、2つの周波数帯域で共振するようにしたものがある(特許文献1(2頁、図10)参照)。
特開平9−139618号公報
ところで、上述のようにアンテナの中間部分に共振回路を設ける場合には、通信機器本体の共振回路を無くしたり、その構造を簡易にできるというメリットがあるものの、通常はアンテナにおける共振回路の設置部分が非常に大きくなるため、小型化・小径化・筐体収納時の収納空間の省スペース化が強く求められている携帯端末等のアンテナに用いることは困難である。また、アンテナの中間部分に共振回路を設ける場合には、通常は機械的な構造が複雑になる、共振回路の設置部分で折れ曲がり易くなる、部品点数の増加が大きくなるという問題もある。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる多周波共用アンテナ、及びその多周波共用アンテナを備える携帯端末を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、簡易な機械的構造で折れ曲がりにくく、部品点数の増加を最小限に留めて構成することができる多周波共用アンテナ、及びその多周波共用アンテナを備える携帯端末を提供することにある。
本発明の多周波共用アンテナは、アンテナエレメント部と、前記アンテナエレメント部を直接的若しくは間接的に保持し、給電部に電気的に接続される保持部とを有し、前記保持部が、筒体を有し、前記アンテナエレメント部と導通するように設けられるアンテナエレメント導通部と、前記給電部と導通するように設けられる給電導通部と、前記アンテナエレメント導通部と前記給電導通部との間に介在する絶縁筒と、前記絶縁筒の内部に、前記絶縁筒と軸線方向を合わせて形状と位置を固定して配置され、前記アンテナエレメント導通部及び前記給電導通部と非接触で設けられるコイルとを備え、前記アンテナエレメント導通部の前記筒体が、前記コイルの外周を覆うように設けられることを特徴とする。
この構成によれば、アンテナエレメント導通部、給電導通部、絶縁筒、コイルという簡単な機械的な構造により、アンテナの中間部分に共振回路を設けることができる。従って、アンテナに対する小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる。また、簡易な機械的構造で折れ曲がりにくい多周波共用アンテナとすることができると共に、少ない部品点数で構成することができ、部品点数の増加を最小限に留めることができる。また、コイルの巻数の増減等により、共振周波数の増減に対しても柔軟に適応することができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記アンテナエレメント導通部と前記給電導通部の何れか一方が前記絶縁筒の一端側で内側に嵌め込まれ、他方が前記絶縁筒の他端側を挟持するように嵌め込まれていることを特徴とする。
この構成によれば、アンテナエレメント導通部、絶縁筒、給電導通部を互いに係合保持して強度を高め、耐久性を向上することができる。また、アンテナエレメント導通部、絶縁筒、給電導通部の連結状態を利用して、絶縁筒をアンテナエレメント導通部と給電導通部との間に簡単に介在させることができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記絶縁筒の内部に、前記アンテナエレメント導通部と前記給電導通部に係止してボビンが設けられ、前記ボビンの外周に螺旋溝が形成され、前記螺旋溝に前記コイルが巻回されていることを特徴とする。
この構成によれば、絶縁筒と軸線方向を合わせて設けられるコイルの形状と位置を簡単に且つ安定して固定することができると共に、共振回路としての特性を安定して発揮することができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記絶縁筒と前記コイルが離間して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、絶縁筒と空気層の双方を利用してコンデンサを形成し、より調整の自由度が高い多周波共用アンテナとすることができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記保持部が前記アンテナエレメント部を直接保持するものであり、前記保持部が、給電部に電気的に接続される別の保持部に角度調整機構を介して保持されていることを特徴とする。
この構成によれば、通信機器の給電部との導通構造との関わりを少なくし、より簡単に多周波共用アンテナを構成することができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記保持部が前記アンテナエレメント部を間接的に保持するものであり、前記保持部が、前記アンテナエレメント部を直接保持する別の保持部を角度調整機構を介して保持することを特徴とする。
この構成によれば、アンテナエレメント部を直接保持する別の保持部や角度調整機構をより小型化することができると共に、角度調整機構にかかる負荷を低減し、耐久性を高めることができる。また、アンテナの先端側をより細くすることができるのでデザイン性を向上できる。
本発明の多周波共用アンテナは、本発明の多周波共用アンテナを備えることを特徴とする。
この構成によれば、本発明の多周波共用アンテナの効果を有する携帯端末を得ることができる。
本発明の多周波共用アンテナ或いはこれを備える携帯端末によれば、小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる。また、アンテナを簡易な機械的構造で折れ曲がりにくいものとすることができると共に、部品点数の増加を最小限に留めて多周波共用アンテナを構成することができる。
実施形態の多周波共用アンテナの正面図。 (a)は実施形態の多周波共用アンテナの根本側の部分を示す部分正面図、(b)はその角度調整機構より根本側の部分を示す部分断面図。 実施形態の多周波共用アンテナにおける第1保持部を示す縦断面図。 実施形態の多周波共用アンテナの回路説明図。 実施形態の多周波共用アンテナの周波数特性(SWR)の例を示すグラフ。
〔実施形態の多周波共用アンテナ〕
本実施形態の多周波共用アンテナ1は、例えばモバイルマルチメディア放送(MM放送)と携帯電話・移動体向け地上デジタル放送(ワンセグ)の双方を受信する携帯端末等に用いられるものであり、図1及び図2に示すように、伸縮可能なアンテナエレメント部2と、アンテナエレメント部2を直接保持する第1保持部3と、第1保持部3と角度調整機構を介して連結される第2保持部4とを備え、第2保持部4は、携帯端末筐体に取り付けられる略円筒形のホルダー5内に摺動可能に設けられる。
アンテナエレメント部2は、第1の筒状アンテナエレメント21と、第1の筒状アンテナエレメント21に対して出没可能な第2の筒状アンテナエレメント22と、第2の筒状アンテナエレメント22に対して出没可能な第3の筒状アンテナエレメント23と、第3の筒状アンテナエレメント23に対して出没可能な棒状アンテナエレメント24とから構成され、短縮時には第1の筒状アンテナエレメント21内に、第2の筒状アンテナエレメント22、第3の筒状アンテナエレメント23、棒状アンテナエレメント24を多段式に収納可能になっている。
第1の筒状アンテナエレメント21の上端には樹脂製のキャップ211が設けられ、その下端は若干縮径して形成されている。第2の筒状アンテナエレメント22の上端部の周囲には外側に膨出する接触バネ221が設けられており、第2の筒状アンテナエレメント22の上端部と接触バネ221は第1の筒状アンテナエレメント21内に挿入されている。
接触バネ221は第1の筒状アンテナエレメント21の内壁に接触しながら摺動し、接触バネ221を介して第2の筒状アンテナエレメント22と第1の筒状アンテナエレメント21とが導通される。第1の筒状アンテナエレメント21を第2の筒状アンテナエレメント22から伸長した際には、第1の筒状アンテナエレメント21の下端の縮径箇所が接触バネ221に当接して伸長する長さが規制され、第2の筒状アンテナエレメント22の上端部及び接触バネ221は第1の筒状アンテナエレメント21内に常時存在するようになっている。また、第1の筒状アンテナエレメント21を第2の筒状アンテナエレメント22に対して短縮した際には、第2の筒状アンテナエレメント22は第1の筒状アンテナエレメント21内にほぼ全長に亘って収納される。
第2の筒状アンテナエレメント22の下端も若干縮径して形成されていると共に、第3の筒状アンテナエレメント23の上端部の周囲にも外側に膨出する接触バネ231が設けられ、第3の筒状アンテナエレメント23の上端部と接触バネ231は第2の筒状アンテナエレメント22内に挿入される。第2、第3の筒状アンテナエレメント22、23でも、接触バネ231の摺動、接触バネ231を介しての導通、縮径箇所と接触バネ231の当接による伸長長さの規制、第3の筒状アンテナエレメント23の第2の筒状アンテナエレメント22内へのほぼ全長に亘っての収納について、第1、第2の筒状アンテナエレメント21、22の場合と同様の構成を有する。
第3の筒状アンテナエレメント23の下端も若干縮径して形成されていると共に、棒状アンテナエレメント24の上端に略球形の拡径部241が形成され、拡径部241の下側における棒状アンテナエレメント24の上端近傍の周囲には外側に膨出する接触バネ242が設けられている。棒状アンテナエレメント24は第3の筒状アンテナエレメント23内に挿入され、接触バネ242が第3の筒状アンテナエレメント23の内壁に接触しながら摺動し、接触バネ242を介して棒状アンテナエレメント24と第3の筒状アンテナエレメント23とが導通される。
第3の筒状アンテナエレメント23を棒状アンテナエレメント24から伸長した際には、第3の筒状アンテナエレメント23の下端の縮径箇所が接触バネ242に当接して伸長する長さが規制され、棒状アンテナエレメント24の拡径部241及び接触バネ242は第3の筒状アンテナエレメント23内に常時存在する。また、第3の筒状アンテナエレメント23を棒状アンテナエレメント24に対して短縮した際には、棒状アンテナエレメント24は第3の筒状アンテナエレメント23内に下部を除いて収納される。
第1保持部3は、図1〜図3に示すように、嵌合して挿入される棒状アンテナエレメント24を保持するようになっており、後述する第2保持部4、ホルダー5を介して携帯端末筐体に設けられる給電部に電気的に接続される。第1保持部3は、筒体31と、筒体31内に嵌め込まれる上部コネクタ32及び絶縁筒33と、絶縁筒33内に嵌め込まれる下部コネクタ34と、上部コネクタ32と下部コネクタ34とで支持されるボビン35と、ボビン35の周囲に巻回されて絶縁筒33内に配置されるコイル36とから構成される。
筒体31は、導電性素材により略細長円筒形に形成され、その上端に肉厚の上端部311が設けられているものであり、上端部311の中央には保持孔312が形成されている。保持孔312には、棒状アンテナエレメント24が嵌入されて固定され、アンテナエレメント部2が保持される。
上部コネクタ32は、黄銅等の導電性素材により略有底円筒形に形成され、その上側の底部を上端部311の下面に当接するようにして筒体31内に嵌合配置されている。上部コネクタ32の下部中央には、後述するボビン5が嵌合される嵌合孔321が形成され、その下部の周囲には、後述する絶縁筒33が外嵌される切欠322が形成されている。筒体31と上部コネクタ32は、アンテナエレメント部2と導通するように設けられるアンテナエレメント導通部に相当する。
絶縁筒33は、アンテナエレメント導通部を構成する筒体31及び上部コネクタ32と、後述する給電導通部を構成する下部コネクタ34との間に介在するように設けられるものであり、ポリアセタール樹脂(POM)等の絶縁性素材により細長円筒形に形成されている。絶縁筒33の肉厚は例えば0.1mm〜0.3mm程度とすると好ましい。絶縁筒33は、筒体31内に嵌合するように装着され、その上端は上部コネクタ32の切欠322の上面に当接し、その上端近傍は嵌め込まれる切欠322の側面と筒体31の内壁によって挟持されている。絶縁筒33の下端は、後述する下部コネクタ34の大径部341の上面と当接すると共に、その下端近傍は筒体31の被覆から露出している。
下部コネクタ34は、黄銅等の導電性素材で略円柱形に形成され、その下側が大径部341になっている。大径部341の下端部には略弧状の板状部342が設けられていると共に、板状部342の略中央には孔343が形成され、その下端面外周には図示省略する凹溝が所定間隔を開けて複数形成されている。また、下部コネクタ34の上側は、大径部341よりも小径の小径部344になっており、小径部344の中央には後述するボビン5が嵌合される嵌合孔345が形成されている。小径部344は絶縁筒33の内側に嵌め込まれており、絶縁筒33の下端が大径部341の上端面に当接している。下部コネクタ34は上部コネクタ32と直接導通しないようにして設置される。また、下部コネクタ34は、給電部と導通するように設けられる給電導通部に相当する。
ボビン35は、ポリアセタール樹脂(POM)等の絶縁性素材により略円柱形に形成され、その上端部と下端部に小径部351、352が設けられている。上端部の小径部351は上部コネクタ32の嵌込孔321に挿入して嵌め込まれ、下端部の小径部352は下部コネクタ34の嵌合孔345に挿入して嵌め込まれており、ボビン35は、アンテナエレメント導通部を構成する上部コネクタ32と給電導通部を構成する下部コネクタ34に係止して絶縁筒33内に設けられ、定置されている。ボビン35の中央部の外周面には螺旋溝353が形成されている。
コイル36は、絶縁筒33の内部に絶縁筒33と軸線方向を合わせて形状と位置を固定して配置され、アンテナエレメント導通部及び給電導通部と非接触で設けられるものであり、ボビン35の外周面の螺旋溝353に係合して巻回されることにより絶縁筒33内に配置され、上部コネクタ32と下部コネクタ34の双方と離間する位置に設けられている。コイル36は、その絶縁筒33と接触するように設ける構成、或いは絶縁筒33から離間して設ける構成とすることが可能であり、後者の場合には、絶縁筒33と空気層の双方を利用してコンデンサを形成し、より調整の自由度が高い多周波共用アンテナ1とすることが可能となる。
第2保持部4は、略筒形の本体41を有し、本体41の上端部は二股に分かれた板状部42・42になっており、板状部42・42は第1保持部3の下部コネクタ34の板状部342の両側にそれぞれ配置される。板状部42・42の略中央には孔が形成されており、この孔と板状部342の孔343にピン等を挿入することにより軸支部43が構成され、軸支部43で第1保持部3が第2保持部4に軸支されている。第1保持部3は軸支部43を介して第2保持部4と導通される。
第2保持部4の内部には、本体41内の上端近傍に配置される球体等である係止体44と、本体41内に配置されて係止体44を上方に付勢するコイルバネである弾性材45が設けられている。係止体44は弾性材45で第2保持部4の先端方向である上方に付勢され、球体の球面など係止体44の係合面が第1保持部3の板状部342の凹溝に係脱可能に係合される。即ち、軸支部43及び係止体44と凹溝との係脱により角度調整機構が構成され、この角度調整機構を介して第1保持部3が第2保持部4で保持されており、アンテナエレメント部2と第1保持部3が第2保持部4に回転可能に支持されると共に、アンテナエレメント部2と第1保持部3を所定の方向で定置することが可能になっている。
ホルダー5は、略円筒形の本体51内の開口近傍位置に配置されている接触バネ52を有し、携帯端末筐体の給電部からホルダー5、接触バネ52に給電される。アンテナエレメント部2の伸長時には、第2保持部4が接触バネ52に接触し電気的に接続されて給電されるようになっており、アンテナエレメント部2の短縮時には、第1の筒状アンテナエレメント21が接触バネ52に接触し電気的に接続されて給電されるようになっている。
そして、第1保持部3では、導電性の筒体31−絶縁筒33−コイル36−絶縁性のボビン35−導電性の下部コネクタ34の経路、或いは導電性の筒体31−絶縁筒33−空気層−コイル36−絶縁性のボビン35−導電性の下部コネクタ34の経路において擬似的なコンデンサ7が複数形成され、図4に示すように、アンテナエレメント部2と給電部6との間のコイル36に対し、間隔を開けて複数のコンデンサ7がそれぞれ接続された状態と等価な回路が構成される。
換言すれば、コイル36の部分的なコイルとコンデンサ7が並列接続された並列共振回路が直列接続された回路と等価な回路が構成される。そして、直列接続される並列共振回路の2以上の複数の共振周波数が所定周波数になるように設定して、アンテナエレメント部2と給電部6との間に所要の共振回路を設け、異なる2つ以上の複数の周波数帯域で動作する多周波共用アンテナ1を構成することができる。
図5に多周波共用アンテナ1の周波数特性の例を示す。図5の横軸は周波数、縦軸はSWR(定在波比)である。図示例では、213MHz前後と487MHz前後でSWRが最小となっており、多周波共用アンテナ1が異なる2つの周波数帯域に対して優れた共振性を有することが分かる。
上記実施形態の多周波共用アンテナ1によれば、第1保持部3の簡単な機械的な構造により、アンテナの中間部分に共振回路を設けることができる。従って、アンテナに対する小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、携帯端末等の通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる。また、簡易な機械的構造で折れ曲がりにくく、少ない部品点数で構成することができる。また、コイルの巻数の増減等により、共振周波数の増減に対しても柔軟に適応することができる。
また、筒体31と上部コネクタ32で構成されるアンテナエレメント導通部が絶縁筒33の上端を挟持して嵌合され、下部コネクタ34で構成される給電導通部が絶縁筒33の下端側で内側に嵌め込まれる構成により、互いに係合保持して強度を高め、耐久性を向上することができる。更に、その連結状態を利用して、絶縁筒33をアンテナエレメント導通部と給電導通部との間に簡単に介在させることができる。また、第1保持部3では、筒体31、上部コネクタ32、下部コネクタ34、ボビン35、コイル36も所要箇所で係合保持されることから、より一層強度を高め、耐久性を向上することができる。
また、絶縁筒33の内部にボビン35を係止して設置し、その外周に螺旋溝353にコイル36を巻回して設けることにより、コイル36の形状と位置を簡単に且つ安定して固定することができ、共振回路としての特性を安定して発揮させることができる。また、第1保持部3に共振回路を設けることにより、携帯端末等の通信機器の給電部との導通構造との関わりを少なくし、より簡単に多周波共用アンテナ1を構成することができる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明には、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものも含まれ、下記変形例も包含する。
例えば上記実施形態では、第1保持部3に共振回路を設ける構成としたが、アンテナエレメント部2を間接的に保持する第2保持部4に、筒体31、上部コネクタ32、絶縁筒33、下部コネクタ34、ボビン35、コイル36に対応する部材を対応する配置で設ける等により、第2保持部4など、アンテナエレメント部2を直接保持する保持部よりも根本側の保持部に共振回路を設ける構成とすることも可能である。この際、第1保持部3をアンテナエレメント部2を保持する通常の保持部とし、第1保持部3を角度調整機構を介して保持する第2保持部4に共振回路を設ける場合には、第1保持部3や角度調整機構をより小型化することができると共に、角度調整機構にかかる負荷を低減し、耐久性を高めることができ、更にアンテナの先端側をより細くすることができるのでデザイン性を向上できるというメリットがある。
また、上記実施形態では、アンテナエレメント導通部が絶縁筒33の上端側を挟持するように嵌合され、給電導通部が絶縁筒33の下端側で内側に嵌め込まれる構成としたが、アンテナエレメント導通部と給電導通部の何れか一方が絶縁筒の一端側で内側に嵌め込まれ、他方が絶縁筒の他端側を挟持するように嵌め込まれる適宜の構成を含むものであり、例えばアンテナエレメント導通部が小径部等で絶縁筒33の上端側で内側に嵌め込まれ、給電導通部が筒体31、上部コネクタ32に対応する部材等で絶縁筒33の下端側を挟持するように嵌合される構成としてもよい。
また、アンテナエレメント部2と導通するように設けられるアンテナエレメント導通部と、給電部と導通するように設けられる給電導通部の構成は本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、例えば上記実施形態のアンテナエレメント導通部は、別部材の筒体31と上部コネクタ32で構成したが、これらが一体的な導電性の部材等で構成とすることも可能である。
また、コイル36の設置構成は、絶縁筒33の内部に、絶縁筒33と軸線方向を合わせて形状と位置を固定して配置され、アンテナエレメント導通部及び給電導通部と非接触で設けられるものであれば適宜であり、例えば螺旋溝のない外周面を有するボビン35にコイル36を位置ズレしないように巻回した構成等とすることも可能である。
また、角度調整機構を有しないアンテナや、アンテナエレメント部が伸縮しないアンテナにも本発明の多周波共用アンテナは適用可能である。また、本発明の多周波共用アンテナは携帯端末に適用すると好適であるが、その他の通信機器にも適用可能である。
本発明は、例えば207.5MHz〜222MHzの周波数帯域を用いるモバイルマルチメディア放送(MM放送)と、470MHz〜770MHzの周波数帯域を用いる携帯電話・移動体向け地上デジタル放送(ワンセグ)の双方を受信する携帯端末の多周波共用アンテナ等に利用することができる。
1…多周波共用アンテナ 2…アンテナエレメント部 21…第1の筒状アンテナエレメント 211…キャップ 22…第2の筒状アンテナエレメント 221…接触バネ 23…第3の筒状アンテナエレメント 231…接触バネ 24…棒状アンテナエレメント 241…拡径部 242…接触バネ 3…第1保持部 31…筒体 311…上端部 312…保持孔 32…上部コネクタ 321…嵌合孔 322…切欠 33…絶縁筒 34…下部コネクタ 341…大径部 342…板状部 343…孔 344…小径部 345…嵌合孔 35…ボビン 351、352…小径部 353…螺旋溝 36…コイル 4…第2保持部 41…本体 42…板状部 43…軸支部 44…係止体 45…弾性材 5…ホルダー 51…本体 52…接触バネ 6…給電部 7…コンデンサ

Claims (7)

  1. アンテナエレメント部と、
    前記アンテナエレメント部を直接的若しくは間接的に保持し、給電部に電気的に接続される保持部と、
    を有し、
    前記保持部が、
    筒体を有し、前記アンテナエレメント部と導通するように設けられるアンテナエレメント導通部と、
    前記給電部と導通するように設けられる給電導通部と、
    前記アンテナエレメント導通部と前記給電導通部との間に介在する絶縁筒と、
    前記絶縁筒の内部に、前記絶縁筒と軸線方向を合わせて形状と位置を固定して配置され、前記アンテナエレメント導通部及び前記給電導通部と非接触で設けられるコイルとを備え
    前記アンテナエレメント導通部の前記筒体が、前記コイルの外周を覆うように設けられる
    ことを特徴とする多周波共用アンテナ。
  2. 前記アンテナエレメント導通部と前記給電導通部の何れか一方が前記絶縁筒の一端側で内側に嵌め込まれ、
    他方が前記絶縁筒の他端側を挟持するように嵌め込まれていることを特徴とする請求項1記載の多周波共用アンテナ。
  3. 前記絶縁筒の内部に、前記アンテナエレメント導通部と前記給電導通部に係止してボビンが設けられ、
    前記ボビンの外周に螺旋溝が形成され、
    前記螺旋溝に前記コイルが巻回されていることを特徴とする請求項1又は2記載の多周波共用アンテナ。
  4. 前記絶縁筒と前記コイルが離間して設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の多周波共用アンテナ。
  5. 前記保持部が前記アンテナエレメント部を直接保持するものであり、
    前記保持部が、給電部に電気的に接続される別の保持部に角度調整機構を介して保持されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の多周波共用アンテナ。
  6. 前記保持部が前記アンテナエレメント部を間接的に保持するものであり、
    前記保持部が、前記アンテナエレメント部を直接保持する別の保持部を角度調整機構を介して保持することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の多周波共用アンテナ。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の多周波共用アンテナを備えることを特徴とする携帯端末。

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