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JP5846641B2 - ヘリウムガスの精製方法および精製装置 - Google Patents

ヘリウムガスの精製方法および精製装置 Download PDF

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JP5846641B2 JP2012148308A JP2012148308A JP5846641B2 JP 5846641 B2 JP5846641 B2 JP 5846641B2 JP 2012148308 A JP2012148308 A JP 2012148308A JP 2012148308 A JP2012148308 A JP 2012148308A JP 5846641 B2 JP5846641 B2 JP 5846641B2
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Description

本発明は、例えば光ファイバーの製造工程での使用後に回収されるヘリウムガスのように、不純物として少なくとも水素、一酸化炭素、窒素および酸素を含有するヘリウムガスを精製するのに適した方法と装置に関する。
例えば光ファイバーの線引き工程で使用され、使用後に大気中に放散されたヘリウムガスを回収して再利用する場合がある。そのような回収ヘリウムガスは、光ファイバーの線引き工程において混入する水素、一酸化炭素、使用後に大気中に放散されることで混入する空気由来の窒素、酸素等を不純物として含有することから、精製して純度を高める必要がある。
そこで、精製前のヘリウムガスに含有される不純物を、液体窒素を冷熱源とした深冷操作により液化除去し、残余の微量不純物を吸着剤により吸着除去する方法が知られている(特許文献1参照)。また、精製前のヘリウムガスに水素を添加し、その水素を不純物である空気成分の酸素と反応させることで水分を生成し、その水分を除去した後に、膜分離手段により残りの不純物を除去する方法が知られている(特許文献2参照)。さらに、精製前のヘリウム等の希ガスに含有される不純物を、合金ゲッターと接触させることで除去する方法が知られている(特許文献3参照)。さらに、精製前のヘリウムガスに水素を添加し、次に、ヘリウムガス中の酸素と水素との第1反応により水を生成し、次に脱水操作によりヘリウムガスの水分含有率を低減し、次に、酸素を必要に応じて添加することでヘリウムガス中の酸素モル濃度を一酸化炭素モル濃度と水素モル濃度との和の1/2を超える値に設定し、次に、ヘリウムガス中の酸素を一酸化炭素および水素と反応させる第2反応により二酸化炭素と水を生成し、しかる後に、ヘリウムガスにおける酸素、窒素、二酸化炭素および水を、圧力スイング吸着法およびサーマルスイング吸着法により吸着剤に吸着させる吸着工程を行うことが知られている(特許文献4参照)。
特開平10−311674号公報 特開2003−246611号公報 特開平4−209710号公報 特開2012−31049号公報
特許文献1に記載の方法においては、液体窒素による深冷操作が必要であるため冷却エネルギーが増大し、ヘリウムガスの回収メリットが小さくなる。
特許文献2に記載の方法においては、膜分離モジュールが必要になるため設備コストが高くなるため、ヘリウムガスの回収メリットが小さくなる。また、特許文献2に記載の方法においては、精製対象のヘリウムガスへの水素添加により酸素を除去しているが、水素の十分な除去は考慮されておらず、光ファイバー素材のような水素により劣化が進む材料に対して悪影響を及ぼすおそれがある。
特許文献3に記載の方法においては、合金ゲッターの能力が小さいことから、不純物濃度がppmオーダーの低純度であるヘリウムガスを超高純度にする場合にしか利用できず、多くの不純物が混入する場合は直接利用できない。
特許文献4に記載の方法においては、水素添加後のヘリウムガスにおける酸素量が水素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも少な過ぎると、多くの一酸化炭素が酸素と反応することなくヘリウムガス中に残留する。この場合、一酸化炭素は有毒であることから、第2反応により酸素と結合するまでヘリウムガスの取り扱いが難しくなる。一方、水素添加後のヘリウムガスにおける酸素量が水素と一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多くなり過ぎると、第2反応後においてもヘリウムガス中に残留する酸素量が多くなり、後の吸着工程における酸素の吸着負荷が増大する。そのため、第1反応前の水素添加量と、第2反応前の酸素添加量とを適正な値とするために、両反応それぞれの前にヘリウムガスの分析を行って酸素と水素を添加する必要があり、精製操作が繁雑になる。
また、特許文献4に記載の方法においては、第1反応と第2反応との間に脱水操作が行われる。そうすると、各反応は通常250℃程度で実行され、一方、脱水操作は通常ヘリウムガスを室温まで冷却した後に実行される。そのため、第1反応の際に加熱されたヘリウムガスを脱水操作のために一旦冷却した後に第2反応のために再度加熱する必要があり、エネルギー消費量が増大する。さらに、精製対象のヘリウムガスを連続的に供給して処理するためには、第1反応を実行するための反応領域を有する反応容器と、第2反応を実行するための反応領域を有する反応容器とを個別に設け、両反応容器の間に脱水装置を設ける必要があり、設備が大型化してコストが増大する。
本発明は、上記ような従来技術の問題を解決できるヘリウムガスの精製方法および精製装置を提供することを目的とする。
本発明方法は、不純物として少なくとも水素、一酸化炭素、窒素、および酸素を含有し、当初含有される酸素の量は、当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多いヘリウムガスを精製するに際し、前記ヘリウムガスに当初から含有される水素および一酸化炭素を、触媒を用いて当初から含有される酸素と反応させる第1反応工程と、前記第1反応工程の実行により前記ヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満の水素を、前記ヘリウムガスに添加する水素添加工程と、前記第1反応工程の実行により前記ヘリウムガスに残留する酸素を、触媒を用いて前記水素添加工程において添加された水素と反応させる第2反応工程と、前記第2反応工程の実行後における前記ヘリウムガスの水分含有率を、脱水操作により低減する脱水工程と、前記脱水操作後に前記ヘリウムガスに残留する少なくとも二酸化炭素、窒素および酸素を、圧力スイング吸着法により吸着剤に吸着させる圧力スイング吸着工程とを備えることを特徴とする。
本発明により精製されるヘリウムガスにおいては、当初含有される酸素量が当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多い。よって、ヘリウムガスに当初含有される水素および一酸化炭素と、当初含有される酸素の一部とを、第1反応工程により水と二酸化炭素に変成できる。第1反応工程の実行によりヘリウムガスに残留する酸素と、水素添加工程において添加される水素とを、第2反応工程により水に変成できる。その添加される水素量は、第1反応工程の実行によりヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満であるので、第2反応工程の実行後にヘリウムガスに水素が残留するのを防止できる。これにより、ヘリウムガスの不純物濃度の分析やガス添加を、第1反応工程前に行うことなく第2反応工程前にのみ行うだけで、第1反応工程後に多くの一酸化炭素が残留するのを防止され、且つ、吸着工程前に多くの酸素が残留するのを防止されるので、精製操作を簡単化できる。また、吸着法によってはヘリウムガスから分離するのが困難な水素を、吸着工程の前にヘリウムガスから除去できる。第2反応工程により生成された水を脱水操作によりヘリウムガスから除去することで、ヘリウムガスの水分含有率が低減されるので、後の吸着工程における水分の吸着負荷を低減できる。
前記水素添加工程において添加する水素量を、前記第1反応工程の実行により前記ヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量の95%以上100%未満とするのが好ましい。これにより、ヘリウムガスにおける酸素の大部分を第2反応工程により水素と反応させ、吸着工程においてはヘリウムガス中に僅かに残留する酸素を吸着すれば足りる。
前記脱水工程を、前記第2反応工程の実行後に前記ヘリウムガスを冷却することで実行するのが好ましい。本発明によれば脱水操作は第2反応工程の後に行うので、これにより脱水操作のために一旦冷却したヘリウムガスを再度加熱する必要がなく、エネルギー消費量を低減できる。
前記吸着剤として活性アルミナ、ゼオライト系吸着剤、およびカーボンモレキュラシーブを用い、活性アルミナに二酸化炭素を吸着させた後にゼオライト系吸着剤に窒素を吸着させるのが好ましい。活性アルミナが二酸化炭素を吸着することで、ゼオライト系吸着剤による窒素吸着効果の低下を防止でき、ヘリウムガスから窒素を効果的に除去できる。
前記圧力スイング吸着工程の後に、前記ヘリウムガスに残留する窒素と酸素を、−10℃〜−50℃でのサーマルスイング吸着法により吸着剤に吸着させるサーマルスイング吸着工程を備えるのが好ましい。これにより、ヘリウムガスにおける窒素と酸素の含有率を更に低減できる。
本発明装置は、不純物として少なくとも水素、一酸化炭素、窒素、および酸素を含有し、当初含有される酸素の量は、当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多いヘリウムガスを精製する装置であって、前記ヘリウムガスを加熱する加熱器と、水素と一酸化炭素を酸素と反応させるための触媒が充填される第1反応領域と、水素を酸素と反応させるための触媒が充填される第2反応領域と、前記第1反応領域と前記第2反応領域との接続領域とを有する反応装置と、水素供給源と、ヘリウムガスの酸素濃度を求める分析器と、求めた酸素濃度に応じて前記水素供給源から供給される水素量を調整する水素量調整器を有する水素添加装置と、脱水装置と、前記脱水装置に接続される吸着装置とを備える。前記反応装置に、前記加熱器に接続されるガス導入口と、前記脱水装置に接続されるガス流出口と、前記分析器に接続されるガス抽出口と、前記水素供給源に前記水素量調整器を介して接続される水素添加口とが設けられる。前記反応装置に前記ガス導入口から導入された前記ヘリウムガスが、前記第1反応領域、前記接続領域、前記第2反応領域を順に通過した後に前記ガス流出口から流出するように、前記ガス導入口、前記第1反応領域、前記接続領域、前記第2反応領域、および前記ガス流出口が配置される。前記ガス抽出口は、前記接続領域におけるヘリウムガスを抽出できる位置に配置され、前記水素添加口は、前記第1反応領域の通過後に前記第2反応領域に導入されるヘリウムガスに水素を添加できる位置に配置される。前記水素添加口から前記ヘリウムガスに添加される水素量が、前記第1反応領域での反応により前記ヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満となるように、前記分析器により求められた前記接続領域における前記ヘリウムガスの酸素濃度に応じて、前記水素供給源から供給される水素量が前記水素量調整器により調整される。前記ガス流出口から流出する前記ヘリウムガスの水分含有率が脱水操作により低減されるように、前記脱水装置が前記ガス流出口に接続される。前記吸着装置は、前記ヘリウムガスにおける少なくとも二酸化炭素、窒素および酸素を、圧力スイング吸着法により吸着剤に吸着させる圧力スイング吸着ユニットを有する。
本発明装置によれば、本発明方法を実施できる。
本発明装置において、前記反応装置は単一の反応容器を有し、前記反応容器内に前記第1反応領域、接続領域、および第2反応領域が設けられているのが好ましい。これにより、第1反応工程と第2反応工程とを単一の反応容器内で実行でき、設備をコンパクトにしてコストを低減できる。
本発明によれば、ヘリウムガスにおける不純物含有率を、低コストでコンパクトな設備により、大きな精製エネルギーを要することなく効果的、効率的に低減し、高純度にヘリウムガスを精製できる実用的な方法と装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るヘリウムガスの精製装置の構成説明図 本発明の実施形態に係るヘリウムガスの精製装置における圧力スイング吸着ユニットの構成説明図 本発明の実施形態に係るヘリウムガスの精製装置におけるサーマルスイング吸着ユニットの構成説明図 本発明の実施形態に係るヘリウムガスの精製装置における反応装置の変形例を示す図
図1に示すヘリウムガスの精製装置αは、供給源1から供給されるヘリウムガスを精製対象とするもので、加熱器2、反応装置3、水素添加装置4、脱水装置5、および吸着装置9を備える。
供給源1から連続的に供給される精製対象のヘリウムガスは、図外フィルター等により除塵され、ブロワ等のガス送り手段6を介して加熱器2に導入される。精製対象のヘリウムガスは、ヘリウム(He)の他に不純物として少なくとも水素(H2 )、一酸化炭素(CO)、窒素(N2 )、および酸素(O2 )を含有し、これら不純物以外の不純物を微量含有していてもよい。精製対象のヘリウムガスに当初含有される不純物の濃度は、1vol%〜50vol%であるのが好ましい。
精製対象のヘリウムガスは、例えば光ファイバーの線引き工程での使用後に大気中に放散されたヘリウムガスを回収したようなものである場合、空気由来の不純物である酸素および窒素を他の不純物よりも多量に含有する。この場合、精製対象のヘリウムガスにおける空気濃度は10〜50モル%であって通常20〜40モル%であり、水素濃度および一酸化炭素濃度はそれぞれ数十モルppm程度である。よって、精製対象のヘリウムガスに当初含有される酸素の量は、当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多くなる。すなわち、当初含有される酸素のモル濃度は、当初含有される水素のモル濃度と一酸化炭素のモル濃度の和の1/2を超える。精製対象のヘリウムガスに不純物として含有される水素と一酸化炭素は、空気に微小量含有されるものを含むが、主には空気由来でなく、ヘリウムガスの使用環境において混入するものである。例えば、光ファイバーの線引き工程での使用後に大気中に放散されたヘリウムガスを回収した場合、線引き工程において混入する水素および一酸化炭素と、回収時に混入する空気由来の窒素および酸素以外に、その空気由来の二酸化炭素や炭化水素等の無視できる程の微量の不純物を精製対象のヘリウムガスは含有する。なお、精製対象のヘリウムガスは、空気が混入した場合はアルゴン(Ar)を含有するが、空気中のアルゴンの含有率は酸素と窒素に比べて低く、また、精製されたヘリウムガスの用途が不活性ガスとしての特性を利用するものである場合はアルゴンで代替えできることから、アルゴンは不純物として捉えることなく無視してよい。
精製対象のヘリウムガスは、加熱器2により加熱された後に反応装置3に導入される。加熱器2によるヘリウムガスの加熱温度は、反応装置3においてルテニウム(Ru)を触媒として用いる場合、反応装置3における反応温度が150℃以上になるように設定するのが反応を完結させるために好ましく、一方、触媒の寿命短縮を防止する観点からは反応温度が250℃以下となるように設定するのが好ましく、エネルギー消費を低減する観点から反応温度が200℃以下となるように設定するのがより好ましい。反応装置3においてパラジウム(Pd)を含む触媒を用いる場合、反応装置3における反応温度が200℃〜300℃になるようにヘリウムガスの加熱温度を設定するのが好ましい。
本実施形態の反応装置3は、単一の塔状の反応容器3aを有し、反応容器3aの内部に第1反応領域3Aと第2反応領域3Bと接続領域3Cが設けられている。第1反応領域3Aに、水素と一酸化炭素を酸素と反応させるための触媒が充填される。第2反応領域3Bに、水素を酸素と反応させるための触媒が充填される。両反応領域3A、3Bに充填される触媒は、相異なるものとしてもよいが、本実施形態では同一のものが充填される。例えば、両反応領域3A、3Bにルテニウム、パラジウム、白金などの貴金属触媒が充填され、特に低温度で反応可能なルテニウム触媒が充填されるのが好ましい。触媒はアルミナ等に担持したものが用いられる。第1反応領域3Aと第2反応領域3Bとの間が接続領域3Cとされる。接続領域3Cには触媒を充填しなくてもよいが、本実施形態では、両反応領域3A、3Bに充填されるのと同一の触媒が接続領域3Cに充填される。
反応容器3aに、ガス導入口3b、ガス流出口3c、ガス抽出口3d及び水素添加口3eが設けられている。ガス導入口3bに加熱器2が接続され、加熱された精製対象のヘリウムガスが反応装置3にガス導入口3bから導入される。反応容器3aの一端から順にガス導入口3b、第1反応領域3A、接続領域3C、第2反応領域3B、及びガス流出口3cが配置され、ガス流出口3cは反応容器3aの他端に位置する。例えば、ガス導入口3bとガス流出口3cとの中央付近に接続領域3Cが配置される。これにより、ガス導入口3bから反応装置3に導入されたヘリウムガスは、第1反応領域3A、接続領域3C、第2反応領域3Bをこの順序で通過した後に、ガス流出口3cから流出する。ガス抽出口3dは、接続領域3Cにおけるヘリウムガスを抽出できる位置に配置され、本実施形態では接続領域3Cに通じるように配置される。水素添加口3eは、第1反応領域3Aの通過後に第2反応領域3Bに導入されるヘリウムガスに水素を添加できる位置に配置され、本実施形態では第2反応領域3Bと接続領域3Cとの境界近傍に通じるよう配置される。
加熱器2により加熱されたヘリウムガスは、ガス導入口3bから第1反応領域3Aに到る。これにより、ヘリウムガスに当初から含有される水素および一酸化炭素を、触媒を用いて当初から含有される酸素と反応させる第1反応工程が実行される。この際、第1反応領域3Aに至ったヘリウムガスに、当初から含有されていた不純物以外の不純物を添加する必要はない。第1反応工程により、ヘリウムガスに当初から含有される水素および一酸化炭素と、当初から含有される酸素の一部とが、水と二酸化炭素に変成される。第1反応工程の実行によってもヘリウムガスには酸素が残留するので、第1反応工程の実行によりヘリウムガスに含有される主な不純物は、窒素、酸素、二酸化炭素、水となる。
水素添加装置4は、ガス抽出口3dと水素添加口3eを介して反応装置3に接続される。すなわち水素添加装置4は、例えば高圧水素ボンベにより構成される水素供給源4aと、ヘリウムガスの酸素濃度を求める分析器4bと、分析器4bにより求めた酸素濃度に応じて水素供給源4aから供給される水素量を調整する水素量調整器4cを有する。分析器4bはガス抽出口3dに接続され、ガス抽出口3dから抽出された接続領域3Cにおけるヘリウムガスの酸素濃度を求める。水素供給源4aは水素量調整器4cを介して水素添加口3eに接続される。水素量調整器4cは、例えば水素供給源4aと水素添加口3eとを接続する配管の開度を流量制御バルブ等により調整することで、水素供給源4aから供給される水素量を分析器4bにより求められた酸素濃度に応じて調整する。この調製により、ヘリウムガスに水素添加口3eから添加される水素量が、第1反応領域3Aでの反応によりヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満とされる。これにより、第1反応工程の実行によりヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満の水素を、水素添加装置4によりヘリウムガスに添加する水素添加工程が実行される。本実施形態では、水素添加工程においてヘリウムガスに添加する水素量は、第1反応工程の実行によりヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量の95%以上100%未満とされる。すなわち、この水素添加によりヘリウムガスにおける水素モル濃度は酸素モル濃度の1.9倍以上、2倍未満とされる。
第2反応領域3Bにおいて、第1反応工程の実行によりヘリウムガスに残留する酸素を、触媒を用いて水素添加工程において添加された水素と反応させる第2反応工程が実行され、その反応した酸素と水素が水に変成される。第2反応工程の実行によりヘリウムガスに含有される主な不純物は、第1反応工程の実行後と同様に窒素、酸素、二酸化炭素、水であるが、酸素含有量は減少する。なお、第1反応領域3Aの大きさは、第1反応工程により水素と一酸化炭素を酸素と十分に反応させることができるように、実験的に定めればよい。また、第2反応領域3Bの大きさは、水素添加口3eから添加された水素を第2反応工程により酸素と十分に反応させることができるように、実験的に定めればよい。接続領域3Cの大きさは、第1反応工程の実行後におけるヘリウムガスを分析のために抽出でき、また、水素添加口3eから添加された水素が第1反応領域3Aに到ることがないように、実験的に定めればよい。
脱水装置5として、本実施形態では第1脱水装置5aと、第1脱水装置5aに接続される第2脱水装置5bを有する。第1脱水装置5aは、反応装置3のガス流出口3cに接続される。第1脱水装置5aにより、ガス流出口3cから流出する第2反応工程の実行後におけるヘリウムガスの水分含有率を、脱水操作により低減する脱水工程が実行される。本実施形態の第1脱水装置5aは、第2反応後におけるヘリウムガスを冷却することで脱水工程を実行する。すなわち、ガス流出口3cから流出するヘリウムガスの温度は通常200℃〜350℃であるので、これを室温程度、例えば0℃〜40℃まで冷却機等によって冷却し、凝縮された水を気水分離器等により系外に排出する。なお、ヘリウムガスに含有される二酸化炭素の一部は、凝縮された水に溶解するので、脱水操作によりヘリウムガスから除去できる。
第1脱水装置5aにより、ヘリウムガスにおける水分量を冷却後の温度における飽和水蒸気量まで低減できる。第2脱水装置5bは、ヘリウムガスにおける水分量を、その温度における飽和水蒸気量未満まで低減するもので、例えば加熱再生式脱水器、加圧式脱水器、冷凍式脱水器により構成できる。第2脱水装置5bにより、ヘリウムガスの水分含有率を数百ppm未満まで低減することが可能になる。なお、脱水装置5はヘリウムガスの水分含有率を低減できれば構成は限定されず、例えば第1、第2脱水装置5a、5bの中の何れか一方のみを有するものでもよいが、後の圧力スイング吸着工程は通常は常温で実行されるため、ヘリウムガスを冷却することで脱水するのが好ましい。また、圧力スイング吸着工程で用いられる活性アルミナ等の吸着剤は水分を優先的に吸着するので、脱水装置5によりヘリウムガスの水分含有率を可及的に低減し、活性アルミナ等の吸着剤の二酸化炭素吸着性能低下を防止するのが好ましく、そのため第1、第2脱水装置5a、5bを備えるのが好ましい。
吸着装置9は脱水装置5に接続され、第2脱水装置5bに接続されるPSAユニット(圧力スイング吸着ユニット)10と、PSAユニット10に接続されるTSAユニット(サーマルスイング吸着ユニット)20を有する。脱水装置5による脱水操作後に、ヘリウムガスに残留する少なくとも二酸化炭素、窒素および酸素を、圧力スイング吸着法により吸着剤に吸着させる圧力スイング吸着工程がPSAユニット10により実行される。さらにPSAユニット10は、脱水装置5による脱水操作後にヘリウムガスに残留する水分も吸着する。PSAユニット10により、ヘリウムガスにおける二酸化炭素および水の含有率を例えば1モルppm未満まで低減し、窒素含有率と酸素含有率を例えば1モルppm程度まで低減できる。圧力スイング吸着工程の後に、ヘリウムガスに残留する窒素を、−10℃〜−50℃でのサーマルスイング吸着法により吸着剤に吸着させるサーマルスイング吸着工程がTSAユニット20により実行される。さらにTSAユニット20は、圧力スイング吸着工程の後にヘリウムガスに残留する酸素も吸着する。TSAユニット20により、ヘリウムガスにおける窒素含有率、酸素含有率をそれぞれ例えば1モルppm未満まで低減できる。
PSAユニット10は公知のものを用いることができる。例えば図2に示すPSAユニット10は4塔式であり、脱水装置5から流出するヘリウムガスを圧縮する圧縮機12と、4つの第1〜第4吸着塔13を有し、各吸着塔13に吸着剤が充填されている。その吸着剤としては二酸化炭素、窒素、および酸素の吸着に適したものが用いられ、例えば、活性アルミナ、ゼオライト系吸着剤、およびカーボンモレキュラシーブを、吸着塔に予め定めた順序で積層して充填する。ゼオライト系吸着剤としてはX型ゼオライトが好ましい。これら吸着剤の積層順は、ヘリウムガスの導入側から順に活性アルミナ、ゼオライト系吸着剤、カーボンモレキュラシーブとするか、あるいは、活性アルミナ、カーボンモレキュラシーブ、ゼオライト系吸着剤とするのが好ましい。ヘリウムガスに含まれる窒素が多い場合はゼオライト系吸着剤を多く用い、酸素が多い場合はカーボンモレキュラシーブを多く用いるのが好ましい。活性アルミナがヘリウムガスの導入側において主に二酸化炭素を吸着することで、その後のゼオライト系吸着剤による窒素吸着効果の低下を防止できる。これら吸着剤の充填量の容量比は、例えば活性アルミナ:X型ゼオライト:カーボンモレキュラシーブを2〜3:7〜4:1〜3とする。第2反応工程においてヘリウムガスに残留する酸素の多くを水素と反応させることで、PSAユニット10による酸素吸着負荷を低減し、吸着塔13を小型化できる。
圧縮機12は、各吸着塔13の入口13aに切替バルブ13bを介して接続される。
吸着塔13の入口13aそれぞれは、切替バルブ13eおよびサイレンサー13fを介して大気中に接続される。
吸着塔13の出口13kそれぞれは、切替バルブ13lを介して流出配管13mに接続され、切替バルブ13nを介して昇圧配管13oに接続され、切替バルブ13pを介して均圧・洗浄出側配管13qに接続され、切替バルブ13rを介して均圧・洗浄入側配管13sに接続される。
流出配管13mは、圧力調節バルブ13tを介してTSAユニット20に接続され、TSAユニット20に導入されるヘリウムガスの圧力が一定とされる。
昇圧配管13oは、流量制御バルブ13u、流量指示調節計13vを介して流出配管13mに接続され、昇圧配管13oでの流量が一定に調節されることにより、TSAユニット20に導入されるヘリウムガスの流量変動が防止される。
均圧・洗浄出側配管13qと均圧・洗浄入側配管13sは、一対の連結配管13wを介して互いに接続され、各連結配管13wに切替バルブ13xが設けられている。
PSAユニット10の第1〜第4吸着塔13それぞれにおいて、吸着工程、減圧I工程(洗浄ガス出工程)、減圧II工程(均圧ガス出工程)、脱着工程、洗浄工程(洗浄ガス入工程)、昇圧I工程(均圧ガス入工程)、昇圧II工程が順次行われる。第1吸着塔13を基準に各工程を説明する。
すなわち、第1吸着塔13において切替バルブ13bと切替バルブ13lのみが開かれ、脱水装置5から供給されるヘリウムガスは圧縮機12から切替バルブ13bを介して第1吸着塔13に導入される。これにより、第1吸着塔13において導入されたヘリウムガス中の少なくとも二酸化炭素、窒素および酸素が吸着剤に吸着されることで吸着工程が行われ、不純物の含有率が低減されたヘリウムガスが第1吸着塔13から流出配管13mを介してTSAユニット20に送られる。この際、流出配管13mに送られたヘリウムガスの一部は、昇圧配管13o、流量制御バルブ13uを介して別の吸着塔(本実施形態では第2吸着塔13)に送られ、第2吸着塔13において昇圧II工程が行われる。
次に、第1吸着塔13の切替バルブ13b、13lを閉じ、切替バルブ13pを開き、別の吸着塔(本実施形態では第4吸着塔13)の切替バルブ13rを開き、切替バルブ13xの中の1つを開く。これにより、第1吸着塔13の上部の比較的不純物含有率の少ないヘリウムガスが、均圧・洗浄入側配管13sを介して第4吸着塔13に送られ、第1吸着塔13において減圧I工程が行われる。この際、第4吸着塔13においては切替バルブ13eが開かれ、洗浄工程が行われる。
次に、第1吸着塔13の切替バルブ13pと第4吸着塔13の切替バルブ13rを開いたまま、第4吸着塔13の切替バルブ13eを閉じる。これにより、第1吸着塔13と第4吸着塔13の内部圧力が均一、またはほぼ均一になるまで第4吸着塔13にガスの回収を実施する減圧II工程が行われる。この際、切替バルブ13xは場合に応じ2つとも開いてもよい。
次に、第1吸着塔13の切替バルブ13eを開き、切替バルブ13pを閉じることにより、吸着剤から不純物を脱着する脱着工程が行われ、不純物はガスと共にサイレンサー13fを介して大気中に放出される。
次に、第1吸着塔13の切替バルブ13rを開き、吸着工程を終わった状態の第2吸着塔13の切替バルブ13b、13lを閉じ、切替バルブ13pを開く。これによって、第2吸着塔13の上部の比較的不純物含有率の少ないヘリウムガスが、均圧・洗浄入側配管13sを介して第1吸着塔13に送られ、第1吸着塔13において洗浄工程が行われる。第1吸着塔13において洗浄工程で用いられたガスは、切替バルブ13e、サイレンサー13fを介して大気中に放出される。この際、第2吸着塔13では減圧I工程が行われる。
次に第2吸着塔13の切替バルブ13pと第1吸着塔13の切替バルブ13rを開いたまま第1吸着塔13の切替バルブ13eを閉じることで昇圧I工程が行われる。この際、切替バルブ13xは場合に応じ2つとも開いてもよい。
しかる後に、第1吸着塔13の切替バルブ13rを閉じる。これにより、一旦は工程の無い待機状態になる。この状態は、第4吸着塔13の昇圧II工程が完了するまで持続する。第4吸着塔13の昇圧が完了し、吸着工程が第3吸着塔13から第4吸着塔13に切り替わると、第1吸着塔の切替バルブ13nを開く。これにより、吸着工程にある別の吸着塔(本実施形態では第4吸着塔13)から流出配管13mに送られたヘリウムガスの一部が、昇圧配管13o、流量制御バルブ13uを介して第1吸着塔13に送られることで、第1吸着塔13において昇圧II工程が行われる。
上記の各工程が第1〜第4吸着塔13それぞれにおいて順次繰り返されることで、不純物含有率を低減されたヘリウムガスがTSAユニット20に連続して送られる。
なお、PSAユニット10は図2に示すものに限定されず、例えば塔数は4以外、例えば2でも3でもよい。
TSAユニット20は公知のものを用いることができる。例えば図3に示すTSAユニット20は2塔式であり、PSAユニット10から送られてくるヘリウムガスを予冷する熱交換型予冷器21と、予冷器21により冷却されたヘリウムガスを更に冷却する熱交換型冷却器22と、第1、第2吸着塔23、各吸着塔23を覆う熱交換部24を有する。熱交換部24は、吸着工程時には冷媒で吸着剤を冷却し、脱着工程時には熱媒で吸着剤を加熱する。各吸着塔23は、吸着剤が充填された多数の内管を有する。その吸着剤としては窒素と酸素の吸着に適したものが用いられる。窒素吸着用の吸着剤としては、例えばカルシウム(Ca)またはリチウム(Li)でイオン交換されたゼオライト系吸着剤を用いるのが好ましく、さらに、イオン交換率70%以上とするのが特に好ましく、比表面積600m2 以上とするのが特に好ましい。酸素吸着用の吸着剤としてはカーボンモレキュラシーブを用い、窒素吸着用のゼオライト系吸着剤と積層状にして吸着塔23に充填するのが好ましい。
TSAユニット20における冷却器22は、各吸着塔23の入口23aに切替バルブ23bを介して接続される。
吸着塔23の入口23aそれぞれは、切替バルブ23cを介して大気中に通じる。
吸着塔23の出口23eそれぞれは、切替バルブ23fを介して流出配管23gに接続され、切替バルブ23hを介して冷却・昇圧用配管23iに接続され、切替バルブ23jを介して第2洗浄用配管23kに接続される。
流出配管23gは予冷器21の一部を構成し、流出配管23gから流出する精製されたヘリウムガスによりPSAユニット10から送られてくるヘリウムガスが冷却される。流出配管23gから精製されたヘリウムガスが一次側圧力制御バルブ23lを介し流出される。
冷却・昇圧用配管23i、洗浄用配管23kは、流量計23m、流量制御バルブ23o、切替バルブ23nを介して流出配管23gに接続される。
熱交換部24は多管式とされ、吸着塔23を構成する多数の内管を囲む外管24a、冷媒供給源24b、冷媒用ラジエタ24c、熱媒供給源24d、熱媒用ラジエタ24eで構成される。冷媒供給源24bは冷媒を−10℃〜−50℃に冷却する冷凍機を含み、熱媒供給源24dは熱媒を室温まで加熱するヒーターを含み、冷凍機およびヒーターは市販の工業製品を利用するのがコスト的に好ましい。また、冷媒供給源24bから供給される冷媒を外管24a、冷媒用ラジエタ24cを介して循環させる状態と、熱媒供給源24dから供給される熱媒を外管24a、熱媒用ラジエタ24eを介して循環させる状態とに切り換えるための複数の切替バルブ24fが設けられている。さらに、冷媒用ラジエタ24cから分岐する配管により冷却器22の一部が構成され、冷媒供給源24bから供給される冷媒によりヘリウムガスが冷却器22において冷却され、その冷媒はタンク24gに還流される。
TSAユニット20の第1、第2吸着塔23それぞれにおいて、吸着工程、脱着工程、洗浄工程、冷却工程、昇圧工程が順次行われる。
すなわち、TSAユニット20において、PSAユニット10から供給されるヘリウムガスは予冷器21、冷却器22において冷却された後に、切替バルブ23bを介して第1吸着塔23に導入される。この際、第1吸着塔23は熱交換部24において冷媒が循環することで−10℃〜−50℃に冷却される状態とされ、切替バルブ23c、23h、23jは閉じられ、切替バルブ23fは開かれ、ヘリウムガスに含有される少なくとも窒素と酸素は吸着剤に吸着される。これにより、第1吸着塔23において吸着工程が行われ、不純物の含有率が低減された精製ヘリウムガスが第1吸着塔23から一次側圧力制御バルブ23lを介して流出され、例えば製品タンク(図示省略)に送られる。
第1吸着塔23において吸着工程が行われている間に、第2吸着塔23において脱着工程、洗浄工程、冷却工程、昇圧工程が進行する。
すなわち第2吸着塔23においては、吸着工程が終了した後、脱着工程を実施するため、切替バルブ23b、23fが閉じられ、切替バルブ23cが開かれる。これにより第2吸着塔23においては、不純物を含んだヘリウムガスが大気中に放出され、圧力がほぼ大気圧まで低下される。この脱着工程においては、第2吸着塔23で吸着工程時に冷媒を循環させていた熱交換部24の切替バルブ24fを閉状態に切り替えて冷媒の循環を停止させ、冷媒を熱交換部24から抜き出して冷媒供給源24bに戻す切替バルブ24fを開状態に切り替える。
次に、第2吸着塔23において洗浄工程を実施するため、第2吸着塔23の切替バルブ23c、23jと洗浄用配管23kの切替バルブ23nが開状態とされ、熱交換型予冷器21における熱交換により加熱された精製ヘリウムガスの一部が、洗浄用配管23kを介して第2吸着塔23に導入される。これにより第2吸着塔23においては、吸着剤からの不純物の脱着と精製ヘリウムガスによる洗浄が実施され、その洗浄に用いられたヘリウムガスは切替バルブ23cから不純物と共に大気中に放出される。この洗浄工程においては、第2吸着塔23で熱媒を循環させるための熱交換部24の切替バルブ24fを開状態に切り替える。
次に、第2吸着塔23において冷却工程を実施するため、第2吸着塔23の切替バルブ23jと洗浄用配管23kの切替バルブ23nが閉状態とされ、第2吸着塔23の切替バルブ23hと冷却・昇圧用配管23iの切替バルブ23nが開状態とされ、第1吸着塔23から流出する精製ヘリウムガスの一部が冷却・昇圧用配管23iを介して第2吸着塔23に導入される。これにより、第2吸着塔23内を冷却した精製ヘリウムガスは切替バルブ23cを介して大気中に放出される。この冷却工程においては、熱媒を循環させるための切替バルブ24fを閉じ状態に切り替えて熱媒循環を停止させ、熱媒を熱交換部24から抜き出して熱媒供給源24dに戻す切替バルブ24fを開状態に切り替える。熱媒の抜き出しの終了後に、第2吸着塔23で冷媒を循環させるための熱交換部24の切替バルブ24fを開状態に切り替え、冷媒循環状態とする。この冷媒循環状態は、次の昇圧工程、それに続く吸着工程の終了まで継続する。
次に、第2吸着塔23において昇圧工程を実施するため、第2吸着塔23の切替バルブ23cが閉じられ、第1吸着塔23から流出する精製ヘリウムガスの一部が導入されることで第2吸着塔23の内部が昇圧される。この昇圧工程は、第2吸着塔23の内圧が第1吸着塔23の内圧とほぼ等しくなるまで継続される。昇圧工程が終了すれば、第2吸着塔23の切替バルブ23hと冷却・昇圧用配管23iの切替バルブ23nが閉じられ、これによって第2吸着塔23の全ての切替バルブ23b、23c、23f、23h、23jが閉じた状態となり、第2吸着塔23は次の吸着工程まで待機状態になる。
第2吸着塔23の吸着工程は第1吸着塔23の吸着工程と同様に実施される。第2吸着塔23において吸着工程が行われている間に、第1吸着塔23において脱着工程、洗浄工程、冷却工程、昇圧工程が第2吸着塔23におけると同様に進行される。
なお、TSAユニット20は図3に示すものに限定されず、例えば塔数は2以上、例えば3でも4でもよい。
上記精製装置αによる精製対象のヘリウムガスにおいては、当初含有される酸素量が当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多い。よって、加熱器2により加熱された精製対象のヘリウムガスを、反応装置3の第1反応領域3Aに導入することで、当初含有される水素および一酸化炭素と、当初含有される酸素の一部とを、第1反応工程により水と二酸化炭素に変成できる。第1反応工程の実行によりヘリウムガスに残留する酸素と、水素添加装置4によりヘリウムガスに添加される水素とを、第2反応領域3Bにおける第2反応工程により水に変成できる。水素添加装置4により添加される水素量は、第1反応工程の実行によりヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満であるので、第2反応工程の実行後にヘリウムガスに水素が残留するのを防止できる。これにより、ヘリウムガスの不純物濃度の分析やガス添加を、第1反応工程前に行うことなく第2反応工程前にのみ行うだけで、第1反応工程後に多くの一酸化炭素が残留するのが防止され、且つ、吸着工程前に多くの酸素が残留するのが防止されるので、精製操作を簡単化できる。上記実施形態では、水素添加装置4により添加する水素量は、ヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量の95%以上100%未満であるので、ヘリウムガスにおける酸素の大部分を第2反応工程により水素と反応させ、吸着工程においてはヘリウムガス中に僅かに残留する酸素を吸着すれば足りる。また、吸着法によってはヘリウムガスから分離するのが困難な水素を、吸着工程の前にヘリウムガスから除去できる。また、第1反応工程と第2反応工程とを単一の反応容器3a内で実行でき、設備をコンパクトにしてコストを低減できる。第2反応工程により生成された水は、脱水装置5による脱水操作によりヘリウムガスから除去される。これによりヘリウムガスの水分含有率が低減されるので、後の吸着工程における吸着装置9による水分の吸着負荷を低減できる。また、脱水工程を第2反応工程の実行後にヘリウムガスを冷却することで実行するので、脱水操作のために一旦冷却したヘリウムガスを再度加熱する必要がなく、エネルギー消費量を低減できる。また、圧力スイング吸着工程の後にサーマルスイング吸着法によりヘリウムガスに残留する窒素と酸素を吸着剤に吸着させることで、ヘリウムガスにおける窒素と酸素の含有率を更に低減できる。
図4は、反応装置3の変形例を示す。上記実施形態との相違は、反応装置3は第1反応容器3a′、第2反応容器3b′、及び第1反応容器3a′と第2反応容器3b′を接続する配管3c′を有する。第1反応容器3a′内が第1反応領域3Aとされ、第2反応容器3b′内が第2反応領域3Bとされ、配管3c′内が接続領域3Cとされ、接続領域3Cには触媒が充填されない。水素添加口3eは接続領域3Cに通じるように配置される。他は上記実施形態と同様とされる。
上記精製装置αを用いてヘリウムガスの精製を行った。なお、本実施例ではTSAユニット20は用いなかった。また、反応装置3は変形例に記載のものを用いた。
精製対象のヘリウムガスは、光ファイバーの線引き工程での使用後に大気中に放散されたものを回収したもので、不純物として窒素を23.43モル%、酸素を6.28モル%、水素を50モルppm、一酸化炭素を30モルppm、二酸化炭素を50モルppm、メタンを2モルppm、水分を20モルppmそれぞれ含有するものを用いた。なお、精製対象のヘリウムガスはアルゴンを含むが無視するものとする。
そのヘリウムガスを加熱器2で加熱後に、標準状態で3.31L/minの流量で反応装置3に導入した。第1反応容器3a′に、アルミナ担持のルテニウム触媒を45mL充填し、第1反応容器3a′における反応条件は温度190℃、空間速度5000/hとした。
第1反応容器3a′から流出するヘリウムガスの酸素濃度を分析し、酸素の全てと反応して水を生成させるのに必要な化学量論量の98%の水素を水素添加装置4からヘリウムガスに添加した。第2反応容器3b′に第1反応容器3a′と同じ触媒を150mL充填し、第2反応容器3b′における反応条件は第1反応容器3a′におけるのと同一とした。
第2反応容器3b′から流出するヘリウムガスを第1脱水装置5aにより25℃まで冷却し、液化した水をヘリウムガスから除去した。これにより、ヘリウムガスの水分含有率を25℃飽和(全圧を大気圧とした場合、約3%)まで低減した。次に、第2脱水装置5bとして用いた脱水用活性アルミナの充填塔にヘリウムガスを導入し、水分量を95ppmまで低減した。第2脱水装置5bの充填塔へは活性アルミナ(住友化学製KHD−24)を250mL充填した。
第2脱水装置5bから流出するヘリウムガスの不純物の含有率を吸着装置9により低減した。PSAユニット10は4塔式とし、各塔に吸着剤としてガス導入側から順に活性アルミナ(住友化学製KHD−24)、LiX型ゼオライトモレキュラシーブ(東ソー製NSA−700)、カーボンモレキュラシーブ(クラレケミカル製GN−UC−H)を、積層して合計1.25L充填した。これら吸着剤の容量比は、活性アルミナ:ゼオライトモレキュラシーブ:カーボンモレキュラシーブ=25:65:10とした。PSAユニット10における吸着圧力は0.9MPa、脱着圧力は0.03MPa、サイクルタイムは250秒に設定した。
PSAユニット10から流出する精製されたヘリウムガスにおける不純物の組成は以下の通りであった。
酸素1.0モルppm、窒素1.2モルppm、水素1モルppm未満、一酸化炭素1モルppm未満、二酸化炭素1モルppm未満、メタン1モルppm未満、水分1モルppm未満であった。なお、精製対象のヘリウムガスが含有するアルゴンは無視した。
ここで、ヘリウムガスの酸素濃度はTeledyne社製微量酸素濃度計型式311を用い、メタン濃度は島津製作所製GC−FIDを用い、一酸化炭素および二酸化炭素の濃度は同じく島津製作所製GC−FIDを用いてメタナイザーを介して測定した。水素濃度はGL Science社製GC−PIDを用いて測定した。窒素濃度は島津製作所製GC−PDDを用いて測定した。水分はGEセンシング・ジャパン社製の露点計DEWMET−2を用いて測定した。
PSAユニット10の各塔に充填する吸着剤の容量比を、活性アルミナ:ゼオライトモレキュラシーブ:カーボンモレキュラシーブ=25:60:15とした。他は実施例1と同様にしてヘリウムガスを精製した。
PSAユニット10から流出する精製されたヘリウムガスにおける不純物の組成は以下の通りであった。
酸素1モルppm未満、窒素1.3モルppm、水素1モルppm未満、一酸化炭素1モルppm未満、二酸化炭素1モルppm未満、水分1モルppm未満。
PSAユニット10から流出する精製されたヘリウムガスを、TSAユニット20を用いて更に精製した。TSAユニット20は2塔式とし、各吸着塔に吸着剤としてCaX型ゼオライトモレキュラシーブ(東ソー製SA−600A)を1.2L、カーボンモレキュラシーブを0.3Lそれぞれ充填した。TSAユニット20における吸着圧力は0.8MPaG、脱着圧力は0.03MPaG、吸着温度はー35℃、脱着温度は40℃とした。
TSAユニット20から流出する精製されたヘリウムガスにおける不純物の組成は以下の通りであった。
酸素1モルppm未満、窒素1 モルppm未満、水素1モルppm未満、一酸化炭素1モルppm未満、二酸化炭素1モルppm未満、メタン1モルppm未満、水分1モルppm未満。
第2脱水装置5bとして用いた脱水用活性アルミナの充填塔への活性アルミナの充填量を実施例1の2倍とし、PSAユニット10の各塔に充填する吸着剤として活性アルミナを用いず、ゼオライトモレキュラシーブを1.0L、カーボンモレキュラシーブを0.25Lそれぞれ充填した。他は実施例1と同様にしてヘリウムガスを精製した。
PSAユニット10から流出する精製されたヘリウムガスにおける不純物の組成は以下の通りであった。
酸素1.2モルppm、窒素1.4モルppm、水素1モルppm未満、一酸化炭素1モルppm未満、二酸化炭素1モルppm未満、水分1モルppm未満。
比較例1
脱水装置5によるヘリウムガスの水分低減を行うことなくヘリウムガスを精製した。他は実施例1と同様とした。
PSAユニット10から流出する精製されたヘリウムガスにおける不純物の組成は以下の通りであった。
酸素1.9モルppm、窒素200ppm、水素1ppm未満、一酸化炭素1ppm未満、二酸化炭素1ppm未満、水分1ppm未満。
本発明は上記実施形態、変形例、実施例に限定されない。例えば、本発明により精製されるヘリウムガスは、光ファイバーの線引き工程での使用後に大気中に放散されたヘリウムガスを回収したものに限定されず、不純物として少なくとも水素、一酸化炭素、窒素、および酸素を含有し、当初含有される酸素の量が、当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多いものであればよい。また、サーマルスイング吸着法による吸着は必須ではなく、精製装置はTSAユニットを備えていなくてもよい。
α…精製装置、2…加熱器、3…反応装置、3A…第1反応領域、3B…第2反応領域、3C…接続領域、3a…反応容器、3b…ガス導入口、3c…ガス流出口、3d…ガス抽出口、3e…水素添加口、4…水素添加装置、4a…水素供給源、4b…分析器、4c…水素量調整器、5…脱水装置、9…吸着装置、10…圧力スイング吸着ユニット

Claims (7)

  1. 不純物として少なくとも水素、一酸化炭素、窒素、および酸素を含有し、当初含有される酸素の量は、当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多いヘリウムガスを精製するに際し、
    前記ヘリウムガスに当初から含有される水素および一酸化炭素を、触媒を用いて当初から含有される酸素と反応させる第1反応工程と、
    前記第1反応工程の実行により前記ヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満の水素を、前記ヘリウムガスに添加する水素添加工程と、
    前記第1反応工程の実行により前記ヘリウムガスに残留する酸素を、触媒を用いて前記水素添加工程において添加された水素と反応させる第2反応工程と、
    前記第2反応工程の実行後における前記ヘリウムガスの水分含有率を、脱水操作により低減する脱水工程と、
    前記脱水操作後に前記ヘリウムガスに残留する少なくとも二酸化炭素、窒素および酸素を、圧力スイング吸着法により吸着剤に吸着させる圧力スイング吸着工程とを備えることを特徴とするヘリウムガスの精製方法。
  2. 前記水素添加工程において添加する水素量を、前記第1反応工程の実行により前記ヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量の95%以上100%未満とする請求項1に記載のヘリウムガスの精製方法。
  3. 前記脱水工程を、前記第2反応工程の実行後に前記ヘリウムガスを冷却することで実行する請求項1又は2に記載のヘリウムガスの精製方法。
  4. 前記吸着剤として活性アルミナ、ゼオライト系吸着剤、およびカーボンモレキュラシーブを用い、活性アルミナに二酸化炭素を吸着させた後にゼオライト系吸着剤に窒素を吸着させる請求項1〜3の中の何れか1項に記載のヘリウムガスの精製方法。
  5. 前記圧力スイング吸着工程の後に、前記ヘリウムガスに残留する窒素と酸素を、−10℃〜−50℃でのサーマルスイング吸着法により吸着剤に吸着させるサーマルスイング吸着工程を備える請求項1〜4の中の何れか1項に記載のヘリウムガスの精製方法。
  6. 不純物として少なくとも水素、一酸化炭素、窒素、および酸素を含有し、当初含有される酸素の量は、当初含有される水素および一酸化炭素の全てと反応するのに必要な化学量論量よりも多いヘリウムガスを精製する装置であって、
    前記ヘリウムガスを加熱する加熱器と、
    水素と一酸化炭素を酸素と反応させるための触媒が充填される第1反応領域と、水素を酸素と反応させるための触媒が充填される第2反応領域と、前記第1反応領域と前記第2反応領域との接続領域とを有する反応装置と、
    水素供給源と、ヘリウムガスの酸素濃度を求める分析器と、求めた酸素濃度に応じて前記水素供給源から供給される水素量を調整する水素量調整器を有する水素添加装置と、
    脱水装置と、
    前記脱水装置に接続される吸着装置とを備え、
    前記反応装置に、前記加熱器に接続されるガス導入口と、前記脱水装置に接続されるガス流出口と、前記分析器に接続されるガス抽出口と、前記水素供給源に前記水素量調整器を介して接続される水素添加口とが設けられ、
    前記反応装置に前記ガス導入口から導入された前記ヘリウムガスが、前記第1反応領域、前記接続領域、前記第2反応領域を順に通過した後に前記ガス流出口から流出するように、前記ガス導入口、前記第1反応領域、前記接続領域、前記第2反応領域、および前記ガス流出口が配置され、
    前記ガス抽出口は、前記接続領域におけるヘリウムガスを抽出できる位置に配置され、前記水素添加口は、前記第1反応領域の通過後に前記第2反応領域に導入されるヘリウムガスに水素を添加できる位置に配置され、
    前記水素添加口から前記ヘリウムガスに添加される水素量が、前記第1反応領域での反応により前記ヘリウムガスに残留する酸素の全てと反応するのに必要な化学量論量未満となるように、前記分析器により求められた前記接続領域における前記ヘリウムガスの酸素濃度に応じて、前記水素供給源から供給される水素量が前記水素量調整器により調整され、
    前記ガス流出口から流出する前記ヘリウムガスの水分含有率が脱水操作により低減されるように、前記脱水装置が前記ガス流出口に接続され、
    前記吸着装置は、前記ヘリウムガスにおける少なくとも二酸化炭素、窒素および酸素を、圧力スイング吸着法により吸着剤に吸着させる圧力スイング吸着ユニットを有することを特徴とするヘリウムガスの精製装置。
  7. 前記反応装置は単一の反応容器を有し、前記反応容器内に前記第1反応領域、接続領域、および第2反応領域が設けられている請求項6に記載のヘリウムガスの精製装置。
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